JPH10314765A - 超臨界水反応装置 - Google Patents

超臨界水反応装置

Info

Publication number
JPH10314765A
JPH10314765A JP9130649A JP13064997A JPH10314765A JP H10314765 A JPH10314765 A JP H10314765A JP 9130649 A JP9130649 A JP 9130649A JP 13064997 A JP13064997 A JP 13064997A JP H10314765 A JPH10314765 A JP H10314765A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
subcritical
water
supercritical water
interface
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9130649A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3459749B2 (ja
Inventor
Taro Oe
太郎 大江
Akira Suzuki
明 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Organo Corp
Original Assignee
Organo Corp
Japan Organo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Organo Corp, Japan Organo Co Ltd filed Critical Organo Corp
Priority to JP13064997A priority Critical patent/JP3459749B2/ja
Publication of JPH10314765A publication Critical patent/JPH10314765A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3459749B2 publication Critical patent/JP3459749B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/54Improvements relating to the production of bulk chemicals using solvents, e.g. supercritical solvents or ionic liquids

Landscapes

  • Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)
  • Removal Of Specific Substances (AREA)
  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 亜臨界水領域を安定して維持できるモダープ
ロセス方式の超臨界水反応装置を提供することである。 【解決手段】 本超臨界水反応装置50は、超臨界水領
域14を上部に、超臨界水領域に連続して、亜臨界水領
域18を下部に有する反応容器12を備え、有機物を含
む流体を超臨界水領域に導入して、超臨界水内で流体中
の有機物を分解し処理流体として流出させる。本装置
は、亜臨界水の流量制御装置52と界面制御装置54と
を有する。流量制御装置は、亜臨界水ライン32に流量
計56と流量調節弁58を有し、流量計の測定流量に基
づいて流量調節弁を調整し、所定流量で亜臨界水を亜臨
界水領域に導入する。界面制御装置は、亜臨界水領域と
超臨界水領域との界面を検出する界面計60と、亜臨界
排水ライン34に設けられた流量調節弁62とを有し、
界面計で検出した界面位置に基づいて流量調節弁を調整
して亜臨界排水の流出量を調節し、それにより界面を所
定位置に維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機物を含む流体
を超臨界水領域に導入して、超臨界水内で流体中の有機
物を分解するようにした超臨界水反応装置に関し、更に
詳細には亜臨界水領域の維持が容易な超臨界水反応装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】超臨界水反応装置とは、超臨界水の高い
反応性を利用して有機物を分解する装置であって、例え
ば、難分解性の有害な有機物を分解して無害な二酸化炭
素と水に転化したり、難分解性の高分子化合物を分解し
て有用な低分子化合物に転化したりするために、現在、
その実用化が盛んに研究されている。超臨界水とは、超
臨界状態にある水、即ち、水の臨界点を越えた状態にあ
る水を言い、詳しくは、臨界温度、即ち374.1℃以
上の温度で、かつ水の臨界圧力、即ち22.04MPa
以上の圧力下にある状態の水を言う。超臨界水は、有機
物を溶解する溶解能が高く、有機化合物に多い非極性物
質をも完全に溶解することができ、また、超臨界水は、
酸素や窒素などの気体と任意の割合で混合して単一相を
構成することができる。
【0003】環境問題に対する認識の高まりと共に、超
臨界水反応装置の適用分野の一つとして、環境汚染物質
の分解、無害化が、注目されている。すなわち、超臨界
水のこのような性質を利用した超臨界水反応により、従
来技術では分解することが難しかった有害な難分解性の
有機物、例えば、PCB(ポリ塩化ビフェニル)、ダイ
オキシン、有機塩素系溶剤等を分解して、二酸化炭素、
水、無機塩などの無害な生成物に転化する試みである。
【0004】ここで、超臨界水反応とは、超臨界水内の
反応又は超臨界水を媒体とした反応を意味し、例えば塩
素や硫黄などの塩生成物質を含む難分解性有機物を超臨
界水内で酸化剤、例えば空気により酸化分解する酸化反
応、或いは超臨界水内で高分子有機物を低分子化する分
解反応等が例として挙げられる。これらの超臨界水反応
では、超臨界水が反応物、例えば有機物と酸素とを溶解
する溶媒としてのみ、すなわち反応場としてのみ機能す
る場合もあり、また超臨界水が反応物と反応する場合も
あり、超臨界水が反応に寄与する態様は、複雑でかつ様
々である。
【0005】超臨界水反応方法は、基本的には、図4に
示すようなフローによって実施される。反応対象物、例
えば有機物を含む流体A、酸素、空気等の酸化剤流体B
及び超臨界水Cの各流体を、図4に示すように予め混合
した混合流体として、或いはそれぞれ別の流体として、
超臨界水反応を行う反応器、例えば管状の反応器Dに供
給し、水の超臨界条件下で対象物を酸化、分解する。流
体Aは、超臨界水反応の後、処理流体Eとなって反応器
Dから流出する。処理流体Eは、水と、主として炭酸ガ
スからなる気体を含む混合流体であって、処理流体E
は、冷却された後、減圧手段Fを介して気液分離され、
気体は大気へ放出され、残部は外部に送液される。
【0006】ところで、超臨界水反応では、有機物に含
まれている塩素系、硫黄系化合物等の酸化により、或い
は有機物の分解に伴って、塩酸、硫酸等の無機酸が生
じ、反応器が腐食するという問題があった。そのため、
アルカリ等の中和剤を被処理液に添加して無機酸を中和
することが試みられている。しかし、中和反応により生
じたNaCl、Na2SO4などの無機塩が析出し、処理
液と共に外部に流出するという問題があった。そこで、
管状の反応器に代えて、縦型の反応容器を使用し、上部
に超臨界水領域を、下部に亜臨界領域をそれぞれ形成
し、超臨界水領域で超臨界水反応を行わせると同時に、
生じた無機塩、金属等の無機物を下部の亜臨界領域に移
行、再溶解させ、亜臨界水と共に排出する、いわゆるモ
ダープロセス方式が提案されている。
【0007】ここで、図5を参照して、従来のモダープ
ロセス方式の超臨界水反応装置の基本的な構成を説明す
る。図5に示す超臨界水反応装置10は、有機物の分解
中に塩が析出するタイプの超臨界水反応に適用する装置
であって、超臨界水反応を行わせる反応器として耐圧密
閉型の縦型反応容器12を備え、超臨界水中に固形物と
して析出する塩を反応容器下部の亜臨界水領域に沈降、
再溶解させ、亜臨界排水と共に排出している。図5に示
すように、反応容器12の上部には、水の臨界点以上の
条件、即ち超臨界条件が維持されている超臨界水領域1
4が存在し、超臨界水領域14との界面16を介して反
応容器12の下部には、水の臨界温度より低い温度に維
持されている亜臨界水領域18が存在している。超臨界
水領域14には超臨界水が、亜臨界水領域18には亜臨
界水が、それぞれ界面16を介して滞留している。
【0008】反応容器12の上部には、流入管20が接
続され、超臨界水反応を行う流体が超臨界水領域14に
流入する。流入管20には、超臨界水反応により処理す
る有機物を有する被処理水を送入する被処理水ライン2
2、有機物を酸化させる酸化剤として空気を送入する空
気ライン24、及び、超臨界水領域に超臨界水を供給す
る超臨界水ライン26が合流している。更に、本例で
は、被処理水に含有された有機物が塩素系化合物を有
し、超臨界水反応の結果、塩素系化合物が塩酸となって
反応容器を腐食する。そこで、中和剤ライン28が被処
理水ライン22に接続され、被処理水にアルカリ中和剤
を添加し、生成する塩酸を中和するようになっている。
反応容器12の上部には、更に、処理流体ライン30が
接続され、被処理水中の有機物が、超臨界水反応によ
り、主として水と二酸化炭素になって処理流体と共に超
臨界水領域14から処理流体ライン30を通って流出す
る。
【0009】一方、反応容器12の下部には、亜臨界水
ライン32及び亜臨界排水ライン34が接続され、亜臨
界水ライン32は亜臨界水領域18に亜臨界水を供給
し、また亜臨界排水ライン34は超臨界水反応及び中和
反応により生成した塩を溶解ないし懸濁している亜臨界
水を亜臨界水領域18から排水として排出する。亜臨界
水ライン32には亜臨界水ポンプ36と流量指示計38
とが設けられている。また、亜臨界排水ライン34には
熱交換器40、減圧弁42及び気液分離槽44が設けて
ある。超臨界水反応装置10の運転では、減圧弁42に
より亜臨界排水を定量的に抜き出し、抜き出した亜臨界
排水に見合う亜臨界水を亜臨界水ライン32を経由して
補給していた。更には、図5に示すように、処理流体ラ
イン30に熱交換器46が設けてあって、処理流体は、
熱交換器46により熱を回収されつつ所定温度に降温さ
れて外部に送出される。図示しないが、必要に応じて、
被処理水ライン22及び超臨界水ライン26には、供給
する被処理水及び超臨界水を所定の温度に昇温し、所定
の圧力に昇圧する加熱装置及び昇圧ポンプがそれぞれ設
けてある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のモダープロセス方式の超臨界水反応装置では、亜臨界
水領域を所定領域に維持することが難しく、亜臨界水領
域が縮小して消滅しそうになったり、逆に亜臨界水領域
が拡大して超臨界水領域を縮小させたりすることがしば
しばあった。亜臨界水領域が縮小すると、亜臨界水中の
無機物の濃度が上昇するために、処理水に無機物が同伴
されるようになり、また、亜臨界水領域の拡大により超
臨界水領域が縮小すると、所望の超臨界水反応を維持す
ることが難しくなる。つまり、安定した所望の超臨界水
反応を進行させるには、亜臨界水領域を安定して維持す
ることが必要であるが、従来の超臨界水反応装置では、
亜臨界水領域を安定して維持することが難しかった。
【0011】そこで、本発明の目的は、亜臨界水領域を
安定して維持できるモダープロセス方式の超臨界水反応
装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】超臨界水反応を研究して
いる過程で、本発明者は、モダープロセス方式の超臨界
水反応装置では、超臨界水領域からの熱伝達等により亜
臨界水の温度が上昇して、亜臨界水が超臨界水に移行す
る、いわゆる亜臨界水の蒸発現象が生じていることを見
い出した。つまり、従来の運転では、亜臨界排水を定量
的に抜き出し、抜き出した亜臨界排水の流量に見合う流
量で亜臨界水を補給すれば、亜臨界水領域と超臨界水領
域との界面を一定の位置に維持できるとしていて、亜臨
界水の補給の際、蒸発現象を殆ど考慮していなかったこ
とに気が付いた。つまり、従来の超臨界水反応装置の運
転では、亜臨界水の蒸発現象により亜臨界水領域が徐々
に縮小して、亜臨界水領域と超臨界水領域との界面が低
下すると、亜臨界水領域の縮小に気が付いて大量に亜臨
界水を補給する。補給すると、逆に、界面が急激に上昇
するといったことの繰り返しを行っていたことに気が付
いた。そして、亜臨界水領域を安定して維持するには、
亜臨界水領域と超臨界水領域との界面を検出し、それに
より亜臨界水の供給又は亜臨界排水の排出を制御するこ
とを着想し、本発明を完成するに到った。
【0013】上記目的を達成するために、本発明に係る
超臨界水反応装置(以下、第1発明と言う)は、超臨界
水が滞留する超臨界水領域を上部に、超臨界水領域に連
続して、臨界温度以下の温度で亜臨界水が滞留する亜臨
界水領域を下部に有する反応容器を備え、有機物を含む
流体を超臨界水領域に導入して、超臨界水内で流体中の
有機物を分解し処理流体として流出させる超臨界水反応
装置において、所定流量の亜臨界水を亜臨界水領域に導
入する亜臨界水定量導入装置と、亜臨界水領域と超臨界
水領域との界面を検出する界面計と、亜臨界水領域から
亜臨界排水を流出させる亜臨界排水ラインに設けられた
流量調節弁とを有し、界面計で検出した界面位置に基づ
いて流量調節弁を調整して亜臨界排水の流出量を調節
し、それにより界面を所定位置に維持する界面制御装置
とを備えることを特徴としている。
【0014】亜臨界水定量導入装置は、亜臨界水を所定
流量で亜臨界水領域に導入できる限り制約はなく、例え
ば、定量ポンプを用いても良く、また、亜臨界水ポンプ
により亜臨界水を導入する亜臨界水ラインに流量計、流
量調節弁及び流量制御装置を設け、流量計の測定流量に
基づいて、亜臨界水の流入量が所定値になるように流量
調節弁を流量制御装置により調整するようにしても良
い。第1発明では、亜臨界水定量導入装置により所定流
量で一定して亜臨界水を亜臨界水領域に導入し、かつ界
面制御装置により所定位置に界面を維持するように亜臨
界排水を抜き出す。亜臨界水の蒸発現象を考慮に入れて
流入量を亜臨界排水の抜き出し量より多い流量に設定す
ることにより界面を所定位置に維持できる。尚、亜臨界
水の流入量が変動すると、界面が大きく変動し、界面制
御装置がその変動に追随できなくなるので、亜臨界水定
量導入装置により亜臨界水を所定流量で一定して亜臨界
水領域に導入することが必要である。
【0015】また、第1発明の実施態様で、亜臨界排水
ラインに設けられた流量調節弁の下流に気液分離槽を設
ける場合には、亜臨界排水を減圧する減圧弁として流量
調節弁を作用させることができる。
【0016】また、本発明に係る別の超臨界水反応装置
(以下、第2発明と言う)は、超臨界水が滞留する超臨
界水領域を上部に、超臨界水領域に連続して、臨界温度
以下の温度で亜臨界水が滞留する亜臨界水領域を下部に
有する反応容器を備え、有機物を含む流体を超臨界水領
域に導入して、超臨界水内で流体中の有機物を分解し処
理流体として流出させる超臨界水反応装置において、亜
臨界水領域と超臨界水領域との界面を検出する界面計
と、亜臨界水を亜臨界水領域に導入する亜臨界水ライン
に設けられた流量調節弁とを有し、界面計で検出した界
面位置に基づいて流量調節弁を調整して亜臨界水の流入
量を調節し、それにより界面を所定位置に維持する界面
制御装置と、亜臨界水領域から所定流量の亜臨界排水を
流出させる亜臨界排水定量導出装置とを備えることを特
徴としている。
【0017】亜臨界排水定量導出装置は、亜臨界水領域
から亜臨界排水を所定流量で一定して導出できる限り制
約はなく、例えば定量ポンプを用いても良く、また亜臨
界排水ラインに流量計、流量調節弁及び流量制御装置を
設け、流量計の測定流量に基づいて、亜臨界排水の流出
量が所定値になるように流量調節弁を流量制御装置によ
り調整するようにしても良い。第2発明では、亜臨界排
水定量導出装置により所定の一定流量で亜臨界排水を抜
き出し、かつ界面制御装置により所定位置に界面を維持
するように亜臨界水を導入する。亜臨界水の蒸発現象を
考慮に入れて亜臨界排水の抜き出し量を流入量より少な
い流量に設定することにより界面を所定位置に維持でき
る。尚、亜臨界排水の流出量が変動すると、界面が大き
く変動し、界面制御装置がその変動に追随できなくなる
ので、亜臨界排水定量導出装置により亜臨界排水を所定
流量で一定して排出することが必要である。
【0018】第1及び第2発明で使用する界面計は、亜
臨界水領域と超臨界水領域との間の界面を検出できる限
り、その形式及び構成等には制約はないが、亜臨界水か
ら超臨界水への遷移領域があって界面が明確ではなく、
亜臨界水領域と超臨界水領域との界面を検出すること
は、技術的に極めて難しい。そこで、好ましくは、次の
ような差圧式界面計を使用する。差圧式界面計は、亜臨
界水と超臨界水の密度差により、界面を検出する形式の
界面計である。差圧式界面系は、それぞれ先端を超臨界
水領域及び亜臨界水領域に位置させ、下方に向かって延
在して反応容器の底部より低い位置に下端を有する2本
の第1パイプ及び第2パイプと、第2パイプの先端より
低い同じ高さで第1及び第2パイプに圧力検出端を有し
て第1パイプと第2パイプとの間の圧力差を測定する差
圧計と、差圧計で測定した差圧Δから次の式(1)に従
って第2パイプの先端から界面までの距離Δhを求める
演算器と、第1のパイプ及び第2のパイプの下端に接続
され、第1のパイプ及び第2のパイプを経由してそれぞ
れ超臨界水領域及び亜臨界水領域に液体を送水する送水
手段とを備えている。 Δh={(h1 −h2 )(G0 −G1 )−ΔP}/(G2 −G1 ) (1) ここで、 G0 :液体の密度 G1 :超臨界水領域の超臨界水の密度 G2 :亜臨界水領域の亜臨界水の密度 h1 :圧力検出端の高さ(基準線)と第1パイプの先端
との距離 h2 :基準線と第2パイプの先端との距離
【0019】上述の界面計で、流体としては超臨界水反
応に支障を来さない液体、例えば亜臨界水を使用し、ま
た、正確な界面を検出するためには、液体のパイプ内流
速を小さくして、パイプ内での圧力損失を最小限度に抑
える必要がある。例えばパイプ内を流速1m/分以下、
好ましくは0.02〜0.5m/分の範囲の流速で流体
を送水する。送水手段とは、例えばポンプである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、添付図面を参照し、実施
例を挙げて本発明の実施の形態を具体的かつ詳細に説明
する。実施例1 本実施例は、第1発明の超臨界水反応装置の実施例であ
って、図1は本実施例の超臨界水反応装置の基本的な構
成を示すフローシートである。本実施例の超臨界水反応
装置50は、図5に示した従来の超臨界水反応装置10
の構成に加えて、亜臨界水の流量制御装置52と、界面
制御装置54とを備えている。亜臨界水の流量制御装置
52は、亜臨界水ライン32に流量計56と流量調節弁
58とを有し、流量計56の測定流量に基づいて流量調
節弁58を調整し、所定流量で亜臨界水を亜臨界水領域
18に導入する。界面制御装置54は、亜臨界水領域1
4と超臨界水領域18との界面16を検出する界面計6
0と、亜臨界排水ライン34に流量調節弁62とを有
し、界面計60で検出した界面位置に基づいて流量調節
弁62を調整して亜臨界排水の流出量を調節し、それに
より界面16を所定位置に維持する。流量調節弁62
は、減圧弁としても機能する。
【0021】界面計60には、特殊な差圧式界面計を使
用する。差圧式界面計60は、図2に示すように、第1
パイプ64、第2パイプ66、差圧計68、第1ポンプ
70及び第2ポンプ72を有する。第1パイプ64及び
第2パイプ66は、超臨界水領域14及び亜臨界水領域
18にそれぞれ先端74、76を有し、下方に向かって
延在して反応容器12の底部より低い位置にそれぞれ下
端78、80を有する。差圧計68は、第2パイプ66
の先端開口76より低い同じ高さ位置(以下、基準線H
と言う)で第1パイプ64及び第2パイプ66に圧力検
出端を有し、第1パイプ64と第2パイプ66との間の
圧力差を測定する。第1及び第2ポンプ70、72は、
それぞれ、その吐出口が第1パイプ64及び第2パイプ
66の下端に接続され、亜臨界水タンク82から低いパ
イプ内流速で第1パイプ64及び第2パイプ66を経由
して亜臨界水を超臨界水領域14及び亜臨界水領域18
に送水する。尚、第1ポンプ70及び第2ポンプ72
は、第1パイプ64及び第2パイプ66に亜臨界水を送
水できる限り、一つのポンプでも良い。
【0022】次に、図2を参照しながら、差圧式界面計
60の界面検出原理を説明する。今、第1ポンプ78に
より第1パイプ64を経由して、及び、第2ポンプ80
により第2パイプ66を経由して、それぞれ、極めて低
い圧力損失の下で、従って、例えば0.02〜0.5m
/分の範囲の流速で、亜臨界水タンク82から亜臨界水
を超臨界水領域14及び亜臨界水領域18に送水する。
この状態で、基準線Hでの第1パイプ64内の圧力P
(1)は、次の式(2)で表せる。 P(1)=G0 ・h1 +G1 (Lh −h1 )+P (2) また、基準線Hでの第2パイプ66内の圧力P(2)
は、次の式(3)で表せる。 P(2)=G0 ・h2 +G2 Δh+G1 (Lh −Δh−h2 )+P (3) 従って、差圧計68で計測した差圧ΔPは、次の式
(4)となる。 ΔP=P(1)−P(2) =(h1 −h2 )(G0 −G1 )−Δh(G2 −G1 ) (4) よって、第2パイプ66の先端76から界面16までの
距離Δhは、次の式(5)で求めることができる。 Δh={(h1 −h2 )(G0 −G1 )−ΔP}/(G2 −G1 ) (5) ここで、 P :反応容器12の頂部の圧力 G0 :亜臨界水タンク82の亜臨界水の密度 G1 :超臨界水領域14の超臨界水の密度 G2 :亜臨界水領域18の亜臨界水の密度 h1 :基準線Hと第1パイプ64の先端74との距離 h2 :基準線Hと第2パイプ66の先端76との距離 Δh:第2パイプ66の先端76から界面16までの距
離 である。尚、以上の演算は、界面計60に付属した演算
器(図示せず)により行われる。
【0023】気液分離槽44では、亜臨界排水がガス
(主として、炭酸ガスと水蒸気)と液体(主として無機
物を溶解した水)とに分離され、それぞれ、槽頂部に接
続されたガスライン84及び槽底部に接続された排水ラ
イン86を経由して外部に送出される。ガスライン84
には気液分離槽44の圧力を調節する圧力調節弁88
と、排水ライン86には気液分離槽44の液面を保持す
るように排水の流出量を調節する流量調節弁89が設け
られている。
【0024】本実施例では、亜臨界水の流量制御装置5
2により所定の一定流量で亜臨界水を亜臨界水領域14
に導入し、かつ界面制御装置54により所定位置に界面
16を維持するように亜臨界排水を抜き出す。亜臨界水
の蒸発現象を考慮に入れて導入流量を亜臨界排水の抜き
出し量より多い流量に設定することにより界面を所定位
置に維持できる。
【0025】実施例2 本実施例は、第2発明の超臨界水反応装置の実施例であ
って、図3は本実施例の超臨界水反応装置の基本的な構
成を示すフローシートである。本実施例の超臨界水反応
装置90は、図5に示した従来の超臨界水反応装置10
の構成に加えて、界面制御装置92と、亜臨界排水の流
量制御装置94とを備えている。界面制御装置92は、
亜臨界水領域14と超臨界水領域18との界面16を検
出する界面計96と、亜臨界水ライン32に流量調節弁
98とを有し、界面計96で検出した界面位置に基づい
て流量調節弁98を調整して亜臨界水の流入量を調節
し、それにより界面を所定位置に維持する。界面計96
は、実施例1の超臨界水反応装置50に設けた界面計6
0と同じように構成され、同じように作用する。亜臨界
排水の流量制御装置94は、亜臨界排水ライン34に流
量計100と流量調節弁102とを有し、流量計100
の測定流量に基づいて流量調節弁102を調整し、所定
流量で亜臨界排水を亜臨界水領域18から排出する。ま
た、本実施例は、気液分離槽44を含め、それ以降の構
成が、実施例1の超臨界水反応装置50と同じである。
【0026】本実施例では、亜臨界排水の流量制御装置
94により所定の一定流量で亜臨界排水を抜き出し、か
つ界面制御装置92により所定位置に界面を維持するよ
うに亜臨界水を導入する。亜臨界水の蒸発現象を考慮に
入れて亜臨界排水の抜き出し量を導入流量より少ない流
量に設定することにより界面を所定位置に維持できる。
【0027】実施例1及び実施例2では、排水ライン8
6に2段目の気液分離槽(図示せず)を設けることもで
きる。
【0028】
【発明の効果】第1発明によれば、亜臨界水を一定流量
で導入しつつ、超臨界水領域と亜臨界水領域との界面を
界面計により検出し、検出した界面位置に基づいて亜臨
界排水の流出量を調節して界面を制御している。また、
第2発明によれば、亜臨界排水を一定流量で抜き出しつ
つ、超臨界水領域と亜臨界水領域との界面を界面計によ
り検出し、検出した界面位置に基づいて亜臨界水の流入
量を調節して界面を制御している。これにより、本発明
に係る超臨界水反応装置は、亜臨界水領域を所望領域に
維持し、安定した状態で超臨界水反応を持続させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の超臨界水反応装置の基本的構成を示
すフローシートである。
【図2】実施例1及び実施例2の超臨界水反応装置に設
けた界面計の構成を示すフローシートである。
【図3】実施例2の超臨界水反応装置の基本的構成を示
すフローシートである。
【図4】超臨界水反応装置の基本的構成を示すフローシ
ートである。
【図5】従来のモダープロセス方式の超臨界水反応装置
の基本的構成を示すフローシートである。
【符号の説明】
10 従来の超臨界水反応装置 12 縦型反応容器 14 超臨界水領域 16 仮想的界面 18 亜臨界水領域 20 流入管 22 被処理液ライン 24 空気ライン 26 超臨界水ライン 28 中和剤ライン 30 処理流体ライン 32 亜臨界水ライン 34 亜臨界排水ライン 36 亜臨界水ポンプ 38 流量指示計 40、46 熱交換器 42 減圧弁 44 気液分離槽 50 実施例1の超臨界水反応装置 52 亜臨界水の流量制御装置 54 界面制御装置 56 流量計 58、62 流量調節弁 60 界面計 64 第1パイプ 66 第2パイプ 68 差圧計 70 第1ポンプ 72 第2ポンプ 74、76 パイプ先端 78、80 パイプ下端 82 亜臨界水タンク 84 ガスライン 86 排水ライン 88 圧力調節弁 89 流量調節弁 90 実施例2の超臨界水反応装置 92 亜臨界排水の流量制御装置 94 界面制御装置 96 界面計 98、102 流量調節弁 100 流量計

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超臨界水が滞留する超臨界水領域を上部
    に、超臨界水領域に連続して、臨界温度以下の温度で亜
    臨界水が滞留する亜臨界水領域を下部に有する反応容器
    を備え、有機物を含む流体を超臨界水領域に導入して、
    超臨界水内で流体中の有機物を分解し処理流体として流
    出させる超臨界水反応装置において、 所定流量の亜臨界水を亜臨界水領域に導入する亜臨界水
    定量導入装置と、 亜臨界水領域と超臨界水領域との界面を検出する界面計
    と、亜臨界水領域から亜臨界排水を流出させる亜臨界排
    水ラインに設けられた流量調節弁とを有し、界面計で検
    出した界面位置に基づいて流量調節弁を調整して亜臨界
    排水の流出量を調節し、それにより界面を所定位置に維
    持する界面制御装置とを備えることを特徴とする超臨界
    水反応装置。
  2. 【請求項2】 亜臨界排水ラインに設けられた流量調節
    弁の下流に気液分離槽が設けられ、流量調節弁が亜臨界
    排水を減圧する減圧弁として作用することを特徴とする
    請求項1に記載の超臨界水反応装置。
  3. 【請求項3】 超臨界水が滞留する超臨界水領域を上部
    に、超臨界水領域に連続して、臨界温度以下の温度で亜
    臨界水が滞留する亜臨界水領域を下部に有する反応容器
    を備え、有機物を含む流体を超臨界水領域に導入して、
    超臨界水内で流体中の有機物を分解し処理流体として流
    出させる超臨界水反応装置において、 亜臨界水領域と超臨界水領域との界面を検出する界面計
    と、亜臨界水を亜臨界水領域に導入する亜臨界水ライン
    に設けられた流量調節弁とを有し、界面計で検出した界
    面位置に基づいて流量調節弁を調整して亜臨界水の流入
    量を調節し、それにより界面を所定位置に維持する界面
    制御装置と、 亜臨界水領域から所定流量の亜臨界排水を流出させる亜
    臨界排水定量導出装置とを備えることを特徴とする超臨
    界水反応装置。
  4. 【請求項4】 界面計が、 それぞれ先端を超臨界水領域及び亜臨界水領域に位置さ
    せ、下方に向かって延在して反応容器の底部より低い位
    置に下端を有する2本の第1パイプ及び第2パイプと、 第2パイプの先端より低い同じ高さで第1及び第2パイ
    プに圧力検出端を有して第1パイプと第2パイプとの間
    の圧力差を測定する差圧計と、 差圧計で測定した差圧Δから次の式(1)に従って第2
    パイプの先端から界面までの距離Δhを求める演算器
    と、 第1のパイプ及び第2のパイプの下端に接続され、第1
    のパイプ及び第2のパイプを経由してそれぞれ超臨界水
    領域及び亜臨界水領域に液体を送水する送水手段とを備
    えていることを特徴とする請求項1から3のうちのいず
    れか1項に記載の超臨界水反応装置。 Δh={(h1 −h2 )(G0 −G1 )−ΔP}/(G2 −G1 ) (1) ここで、 G0 :液体の密度 G1 :超臨界水領域の超臨界水の密度 G2 :亜臨界水領域の亜臨界水の密度 h1 :圧力検出端の高さ(基準線)と第1パイプの先端
    との距離 h2 :基準線と第2パイプの先端との距離
JP13064997A 1997-05-21 1997-05-21 超臨界水反応装置 Expired - Fee Related JP3459749B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13064997A JP3459749B2 (ja) 1997-05-21 1997-05-21 超臨界水反応装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13064997A JP3459749B2 (ja) 1997-05-21 1997-05-21 超臨界水反応装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10314765A true JPH10314765A (ja) 1998-12-02
JP3459749B2 JP3459749B2 (ja) 2003-10-27

Family

ID=15039309

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13064997A Expired - Fee Related JP3459749B2 (ja) 1997-05-21 1997-05-21 超臨界水反応装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3459749B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004121884A (ja) * 2002-08-05 2004-04-22 Nippon Soda Co Ltd 界面位置調節可能分液槽
CN101987749A (zh) * 2010-10-22 2011-03-23 西安交通大学 高含盐量有机废水的超临界水处理系统
WO2011048642A1 (ja) * 2009-10-20 2011-04-28 日揮株式会社 重質油の改質装置及び重質油の改質方法
US20110163011A1 (en) * 2010-12-23 2011-07-07 Stephen Lee Yarbro Using supercritical fluids to refine hydrocarbons
WO2012048600A1 (zh) * 2010-10-15 2012-04-19 西安交通大学 带牺牲内衬的折流罐式超临界水处理反应器
CN102642947A (zh) * 2012-04-23 2012-08-22 西安交通大学 高含盐有机废水的超临界水氧化处理系统

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3699150A1 (en) * 2019-02-25 2020-08-26 Ecole Polytechnique Federale de Lausanne (EPFL) Aqueous effluent treatment system

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004121884A (ja) * 2002-08-05 2004-04-22 Nippon Soda Co Ltd 界面位置調節可能分液槽
WO2011048642A1 (ja) * 2009-10-20 2011-04-28 日揮株式会社 重質油の改質装置及び重質油の改質方法
EA022662B1 (ru) * 2009-10-20 2016-02-29 ДжейДжиСи КОРПОРЕЙШН Аппарат для улучшения характеристик тяжелой нефти и способ улучшения характеристик тяжелой нефти
WO2012048600A1 (zh) * 2010-10-15 2012-04-19 西安交通大学 带牺牲内衬的折流罐式超临界水处理反应器
US8790585B2 (en) 2010-10-15 2014-07-29 Xi'an Jiaotong University Countercurrent tank type supercritical water reactor with a sacrificial lining
CN101987749A (zh) * 2010-10-22 2011-03-23 西安交通大学 高含盐量有机废水的超临界水处理系统
WO2012051875A1 (zh) * 2010-10-22 2012-04-26 西安交通大学 高含盐量有机废水的超临界水处理系统
US20110163011A1 (en) * 2010-12-23 2011-07-07 Stephen Lee Yarbro Using supercritical fluids to refine hydrocarbons
US8894846B2 (en) * 2010-12-23 2014-11-25 Stephen Lee Yarbro Using supercritical fluids to refine hydrocarbons
CN102642947A (zh) * 2012-04-23 2012-08-22 西安交通大学 高含盐有机废水的超临界水氧化处理系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP3459749B2 (ja) 2003-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5674405A (en) Method for hydrothermal oxidation
CN100488619C (zh) 用于在液态介质中实施释放气体的反应的方法和装置
ES2391403T3 (es) Método para la oxidación de agua supercrítica
JPH10314765A (ja) 超臨界水反応装置
KR100225742B1 (ko) 습식산화시스템에 대한 부식제어
KR102416387B1 (ko) 산화제로서 산소 및/또는 공기를 사용함으로써 구리 에칭 용액에서 구리를 산화시키는 방법
US4849025A (en) Decoking hydrocarbon reactors by wet oxidation
EP0739313B1 (en) Method for the supercritical water oxidation of organic compounds
US20120070365A1 (en) Process and apparatus for preparing molecular bromine
US5234607A (en) Wet oxidation system startup process
WO2016114188A1 (ja) 酸化剤濃度の測定方法および測定装置、並びに電子材料洗浄装置
JP3896861B2 (ja) 水熱反応方法および装置
AU5073199A (en) Method and apparatus for treating salt streams
JP3345285B2 (ja) 超臨界水酸化装置の起動方法、停止方法
EP1609765B9 (en) Wet oxidation method
JP2000202273A (ja) 超臨界水反応装置
JP3486522B2 (ja) 超臨界水反応装置及び超臨界水反応装置の運転方法
JP2001121167A (ja) バッチ式超臨界水反応装置
JP3437737B2 (ja) 超臨界水反応装置
JP2001269566A (ja) 超臨界水反応装置
JPH10314766A (ja) 超臨界水反応装置
JP3062426B2 (ja) 薬液注入装置
JP2003236569A (ja) 水熱酸化反応方法
JP2004097997A (ja) 水溶性ポリマー含有廃液の処理方法および装置
Bermejo et al. Supercritical water oxidation: fundamentals and reactor modeling

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080808

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees