JPH10313683A - 接ぎ木セル成型苗の弱光照射・ガス組成制御低温貯蔵方法 - Google Patents

接ぎ木セル成型苗の弱光照射・ガス組成制御低温貯蔵方法

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JPH10313683A
JPH10313683A JP9143198A JP14319897A JPH10313683A JP H10313683 A JPH10313683 A JP H10313683A JP 9143198 A JP9143198 A JP 9143198A JP 14319897 A JP14319897 A JP 14319897A JP H10313683 A JPH10313683 A JP H10313683A
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seedlings
gas composition
storage
grafted
light
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JP9143198A
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Kazuhiro Fujiwara
和宏 富士原
Toyoki Kozai
豊樹 古在
Mitsuo Iimoto
光雄 飯本
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Kofloc KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 苗質を低下させることなく、接ぎ木セル成型
苗を一定期間貯蔵することが可能な貯蔵方法を提供す
る。 【解決手段】 本方法は、接ぎ木セル成型苗を貯蔵する
際の周囲のガス環境を、二酸化炭素の濃度が容積比にて
0.05%以上で、かつ酸素濃度が20%以下である空
気雰囲気に制御すること、及び、少なくとも赤色光を含
む光を接ぎ木セル成型苗に照射しながら貯蔵を行うこと
を特徴とする。この際、ガス環境を、容積比にて二酸化
炭素0.05〜10.0%、酸素20.0〜1.0%及
び窒素70.0〜98.95%からなる混合ガス組成と
なるように制御することが好ましく、赤色光を照射する
際の光源として赤色発光ダイオードを使用し、赤色光の
照射強度を、光合成有効光量子束密度で0.2〜6μmo
l ・m-2・s-1とすることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接ぎ木セル成型苗
(以下、接ぎ木セル苗と略す)の弱光照射・ガス組成制
御低温貯蔵方法、特に、弱光照射とガス組成制御を併用
することにより、苗質を低下させることなく接ぎ木セル
苗を一定期間貯蔵することが可能な低温環境下での貯蔵
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】接ぎ木苗の利用率は、現在トマトで50
%、ハウス用キュウリ、スイカ、ハウス用メロン、ハウ
ス用ナスでほぼ100%、となっており、現在も増加傾
向にある。接ぎ木苗の利用は、土壌伝染性病害の回避
や、高成長性・低温/高温耐性の付与などを目的として
いるものであり、高品質果菜類の生産には不可欠のもの
となってきた。最近では、接ぎ木苗をセル苗の形態で生
産する方向が主流となり、セル苗の接ぎ木を行うロボッ
トも数社から発売されている。
【0003】ところで、セル苗の利用は、苗生産者(業
者)と作物生産者(農家)の分業化が進んだ欧米で発展
してきたものである。すなわち、苗生産業者が、苗の成
長の均一性、輸送性、生産速度および生産効率の向上を
目指して、規格化された育苗トレイ(セルトレイ、プラ
グトレイと呼ばれるもの)を利用するシステムを採用す
るようになって普及したものであり、そのトレイで育苗
される苗が、セル苗である。アメリカでは、プラグ(pl
ug)と呼ばれており、日本では小型の容器で育成され
た、根鉢の形状が揃った苗と定義されている。セル苗の
利用は、日本では花卉苗ではじまり、その後野菜苗へと
急速に広がり、最近では果樹苗にまで及んでおり、セル
苗の利用は今後も増加の一途を辿ると予想される。接ぎ
木セル苗を貯蔵することの必要性が今後さらに高まる要
因としては、以下に示すような3つの事柄を挙げること
ができる。
【0004】1)接ぎ木セル苗の需要拡大 前述の如く、土壌伝染性病害の回避や、高成長性・低温
/高温耐性の付与などの点、並びに、苗の成長の均一
性、輸送性、生産速度および生産効率の向上の点から、
接ぎ木セル苗の需要は拡大している。また、セルトレイ
用の播種機、種々の品目のセル苗用小型移植機械、セル
苗用接ぎ木ロボットなどが現在次々と開発されており、
それらの製品の普及がさらに需要拡大を加速しつつあ
る。 2)苗の需要時期の偏り 一般に苗の需要は、春または秋の限られた期間に集中
し、春または秋に需要が集中しない品目や品種でも、そ
れぞれ偏った需要時期を有している。このため、苗の需
要の高い時期は、同一の生育ステージにある苗を一時期
に大量に用意する必要が生じるため、苗生産者は苗生産
施設をフル稼働させ、ようやく対応しているのが現状で
ある。その一方、主力品目の需要時期以後および需要時
期の2〜3ヶ月以上前には苗生産施設の稼働率は低いま
まである。従って、一年を通じて苗生産施設を高い稼働
率で利用することができるような苗生産方式に転換する
ことができれば、苗生産コストの低減と苗生産者の増収
を図ることが可能になる。 3)出荷/移植時期調整技術の確立に対する要請の高ま
り 苗がセルトレイから移植可能な生育ステージに達して
も、苗発注者(作物生産者)側の理由で、苗生産者が出
荷を遅らせる必要が生じたり、あるいは作物生産者と苗
生産者が同一の場合には移植時期を遅らせる必要が生じ
たりすることがある。このため、このような場合にも対
処できるような出荷/移植時期調整技術、すなわち、あ
る期間、苗質を維持しつつ貯蔵する技術の確立に対する
要請が高まってきている。
【0005】接ぎ木セル苗の需要を満たすために現在、
公的機関、特に県単位で種苗センター等が設立され始め
ており、これらのセンターでは、効率的に接ぎ木セル苗
を生産するために各種の機械、設備が導入されており、
生産についてはほぼ満足できるレベルにある。しかしな
がら、それらの機械、設備はすべて、需要ピーク時用の
処理能力を必要とし、他方需要期間以外には活用されな
いという、いわゆる無駄の多いものとなっている。従っ
て、このような種苗センター等における接ぎ木セル苗貯
蔵施設の必要性もある。もし、接ぎ木セル苗の貯蔵が1
ヶ月程度可能な施設を有していれば、それらの機械、設
備の処理能力はおよそ半分で済み、稼働率は2倍にする
ことがきるようになる。すなわち、現在よりも4倍合理
的なセンター運用が可能であることになる。また、信頼
性の高い貯蔵施設があれば、前述のように、短期間の出
荷調整のバッファー的利用も可能になる。
【0006】これまで、セル苗の一定期間貯蔵する際に
は、セル苗生長抑制法/貯蔵法が行われてきているが、
これらの方法の問題点としては以下の点が挙げられる。
まず、セル苗の出荷/移植時期調整を目的として、セル
苗育成期間中、特に育成期間後期に、水分ストレス、養
分ストレスを与えたり、化学的生長調節物質を利用した
りする生長抑制法は、移植後の生長までも抑制すること
が多いために適当とは言えず、また、化学物質の利用削
減あるいは使用停止などの、各方面からの厳しい要請が
ある現在では、化学的生長調整物質を利用しての生長抑
制は望ましくないという問題がある。他方、セル苗育成
期間中における生長抑制ではなく、出荷/移植可能な生
育ステージに達した時点で苗を貯蔵する方法としての低
温貯蔵法の場合、暗黒下における低温貯蔵法によって、
花卉および野菜のいくつかの品目について、ある程度効
果のあることがこれまで認められているが、その反面、
短期間の貯蔵であっても、徒長、黄化などの苗質の低下
を伴うことが報告されており、植物体として一般のセル
苗よりも遙かに脆弱な接ぎ木セル苗を暗黒下で貯蔵でき
る期間はさらに短くなるという問題がある。
【0007】そこで、近年では、セル苗を一定期間貯蔵
するための方法が種々検討されてきており、例えばハイ
ンズ等は、低温貯蔵中のセル苗に弱光照射を行うと貯蔵
期間の延長に顕著な効果のあることを十数品目の花卉で
実証している(R. Heins etal., Plug storage, Greenh
ouse Grower, 19 pp. (1994) )。その後、その興味深
い実証結果に刺激されて、ブロッコリ組織培養苗やナス
成型苗の低温貯蔵に対する効果が調べられ、同様に弱光
照射が有効であることも報告されている。弱光照射の主
要な効果は、植物体に光合成を行わせ、呼吸速度とほぼ
等しいレベルの光合成速度を達成することで貯蔵期間中
の乾物重の減少を抑制すること、および光合成活動を低
レベルながらも維持させることで貯蔵後の成育に必要な
レベルの光合成能力を維持できることにある。よって、
弱光照射の効果は、光合成を行うことのできるすべての
植物体の貯蔵に対して期待できる。
【0008】このように、弱光照射を行いながらセル苗
を低温貯蔵することにより、苗質を維持した状態で貯蔵
可能な期間が、ある程度延長できるが、植物体によって
は延長効果があまり見られなかったり、もっと長い貯蔵
期間が必要であったり場合があり、これまでに報告され
ている弱光照射による低温貯蔵方法が、セル苗の貯蔵に
充分なものであるとは言い切れない。例えば、トマトセ
ル苗の場合、弱光照射を行っても暗黒下での貯蔵に比べ
て最大貯蔵可能期間があまり改善できず、10℃の貯蔵
温度における最大貯蔵可能期間はせいぜい1週間程度で
ある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、現在知られ
ている弱光照射による低温貯蔵方法を更に改良して、従
来法の場合よりも、より一層長期間に渡ってセル苗を貯
蔵することが可能な方法を提供することを課題とする。
本発明者等は、接ぎ木セル苗を貯蔵する際、前述の効果
を有する弱光照射に、ガス組成制御を組み合わせること
により、従来の低温貯蔵法や、弱光照射低温貯蔵法や、
ガス組成制御(CA, Controlled Atmosphere )貯蔵法
の場合よりも、植物体(接ぎ木セル苗)の品質を維持し
た状態で長期間に渡って貯蔵することができることを見
い出し、本発明を完成した。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の接ぎ木セル成型
苗の弱光照射・ガス組成制御低温貯蔵方法は、接ぎ木セ
ル成型苗を、苗の品質を維持した状態で低温にて貯蔵す
る方法であって、前記接ぎ木セル成型苗を貯蔵する際の
周囲のガス環境を、二酸化炭素の濃度が容積比にて0.
05%以上で、かつ酸素の濃度が20%以下である空気
雰囲気に制御すること、及び、少なくとも赤色光を含む
光を前記接ぎ木セル成型苗に照射しながら貯蔵を行うこ
とを特徴とする。又、本発明は、前記の方法において、
前記接ぎ木セル成型苗を貯蔵する際の周囲のガス環境
を、容積比にて、二酸化炭素0.05〜10.0%、酸
素20.0〜1.0%及び窒素70.0〜98.95%
からなる混合ガス組成となるように制御することを特徴
とするものでもある。更に、本発明は、前記の方法にお
いて、前記赤色光を照射する際の光源が赤色発光ダイオ
ードであり、前記接ぎ木セル成型苗の被植面における赤
色光の照射強度が、光合成有効光量子束密度で0.2〜
6μmol ・m-2・s-1であることを特徴とするものでも
ある。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の低温貯蔵方法は、弱光照
射による接ぎ木セル苗の低温貯蔵において、セル苗の周
囲のガス環境を特定の組成に制御することにより、接ぎ
木セル苗の貯蔵期間を更に延長することができるように
したもの(弱光照射・ガス組成制御貯蔵方法)であり、
本方法では、少なくとも赤の波長帯の光を含む光を特定
の照射強度で照射可能な光源を有し、しかも、内部のガ
ス環境(ガス組成)が制御できる貯蔵ケースの中にセル
苗を入れ、予めガス組成を制御した混合ガスを一定速度
で導入して貯蔵を行う。この際、本発明では、貯蔵中の
ガス環境を、窒素を主成分とし、酸素を含み、かつ二酸
化炭素の濃度が容積比にて0.05%以上で、かつ酸素
の濃度が20%以下である空気雰囲気となるように制御
するが、これは、二酸化炭素の濃度が容積比で0.05
%以上でかつ酸素濃度が20%以下にすると、通常の大
気中におけるよりも植物体の呼吸が抑制され、結果的に
乾物重の低下が抑制されるからである。しかし、逆に、
二酸化炭素濃度が10%より大きかったり、酸素濃度が
1%より小さいと、一般に呼吸や光合成などの貯蔵中の
生理活動に悪影響を及ぼす傾向があるので好ましくな
い。
【0012】このような点から、本発明の方法における
接ぎ木セル苗を貯蔵する際の周囲のガス環境は、容積比
にて、二酸化炭素0.05〜10.0%、酸素20.0
〜1.0%及び窒素70.0〜98.95%からなる混
合ガスが好ましく、二酸化炭素0.25〜2.5%、酸
素15.0〜5.0%及び窒素82.5〜94.75%
からなる混合ガス組成が特に好ましく、このようなガス
組成によって、接ぎ木セル苗を品質低下させることなく
貯蔵可能な期間が延長できる。上記の組成の混合ガスを
得るには、二酸化炭素と酸素と窒素をそれぞれガス混合
ユニットに供給して混合を行ってから、混合後のガスを
加湿装置で適宜調湿(加湿)すれば良く、得られた混合
ガスを貯蔵ケース内に供給する。本発明では、このよう
なガス組成制御貯蔵により、植物の呼吸を低下させるこ
とで呼吸基質の分解、すなわち内容成分の異化・減少を
抑制することができ、本発明の方法は、緑色の農産物の
貯蔵法として多くの品目に対して有効に利用できる。
【0013】その上、本発明の方法では、上述のガス組
成制御と併用して、貯蔵中の接ぎ木セル苗に対して少な
くとも赤の波長帯の光を含む光が一定強度で照射され、
これにより、貯蔵中も光合成を行わせ、呼吸による乾物
重損失を補い、暗黒下において生じる徒長、葉面積増大
などの形態変化をある程度抑制することができる。又、
このような光合成によって、クロロフィルや光合成関連
酵素の分解、活性低下などをある程度抑制することがで
き、貯蔵後の順調な生育に必要な程度の光合成能力を維
持することもできる。
【0014】本発明の方法においてセル苗に対して照射
される光は、一般的な赤の波長領域の光を含むものであ
れば良く、白色光であっても良いが、ピーク波長が66
0nm付近である赤色光が好ましく、このような波長帯の
光を発する照射光源としては特に赤色発光ダイオードが
好ましい。その理由としては、赤が光合成に最も有効な
波長帯であること、発光ダイオードは蛍光灯などに比較
して格段に長寿命、低発熱であること、電気から光への
変換効率が高いこと、非常に小型であるため多数を高密
度で配置することで擬似面状発光光源として利用できる
ことなどが挙げられる。660nm付近の波長は、受光エ
ネルギー当たりの光合成速度が最も大となる波長であ
り、この波長の光を用いれば、他の波長の光あるいは白
色光のような混合光を用いる場合よりも、少ない照射エ
ネルギーで、乾物重維持に必要な光(正確には必要な光
量子の数)を植物に与えることができるだけでなく、無
駄なエネルギーを低温貯蔵室内に放出しないで済むため
に、その低温貯蔵室の冷房コストを低減することもでき
る。このように、赤色光の利用は、低温貯蔵に極めて有
利であり、赤色発光ダイオードは弱光照射・ガス組成制
御低温貯蔵実用システムの光源として最適と考えられ
る。
【0015】本発明の方法における、セル苗の被植面に
おける光強度は、光合成有効光量子束密度(PPFD)で
0.2〜6μmol ・m-2・s-1の範囲が好ましく、この
値を照度で表すと、その光強度は赤色光照射光源につい
ては2〜60ルックス(lx) 、白色光照射光源では17
〜500lxに相当する。この際、照射強度が0.2μmo
l ・m-2・s-1よりもあまり小さくなると、貯蔵中の光
合成が抑制されてしまい、逆に、6μmol ・m-2・s-1
を越えてあまり大きくなると、貯蔵中に光合成が進んで
植物体が成長してしまい、貯蔵本来の意義を失うことに
なる。本発明では、赤色光の照射強度が1〜3μmol ・
-2・s-1であることが特に好ましい。
【0016】尚、本発明において「低温」とは、常温
(15〜25℃)よりも低い温度をいい、本発明の貯蔵
方法における貯蔵温度としては、植物体の低温貯蔵にお
いて通常用いられる温度、すなわち0〜12℃の範囲が
一般的である。又、セル苗を貯蔵する際の湿度について
も、植物体の低温貯蔵において通常用いられる相対湿度
であれば良く、弱光照射の効果が得られる相対湿度の範
囲は一般的には85〜99%である。本発明の方法は、
広く種々のセル苗(種子系苗(実生苗)、栄養系苗、接
ぎ木苗(花卉苗、野菜苗、果樹苗))を貯蔵するのに利
用できるものであるが、以下においては、本発明の方法
を用いてトマト接ぎ木セル苗を貯蔵した場合の実施例を
挙げ、比較例と共に示す。
【0017】
【実施例】ガス組成および赤色発光ダイオード(以下、
赤色LED と略す)弱光照射が低温貯蔵中のトマト接ぎ木
セル苗の品質に及ぼす影響についての実験本実験では、
ガス組成および赤色LED 弱光照射が低温貯蔵中のトマト
接ぎ木セル苗(以下、トマト接ぎ木苗という)の品質に
及ぼす影響について調べた。さらに貯蔵終了後、鉢上げ
を行い貯蔵後の生育に及ぼす影響についても調べた。 材料および方法 供試植物には、128穴セルトレイで育苗し、全農式幼
苗接ぎ木を行ったトマト(台木品種:ヘルパーM;穂木
品種:桃太郎,JA栃木経済連園芸種苗総合センターで
生産)を用いた。育苗条件を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】実験1貯蔵条件 貯蔵は、低温室内に設けた各試験区に対応し
た6つの貯蔵ケース内(70cm×40cm×35cm)で行
った。貯蔵日数は貯蔵開始日を0日目とし28日間とし
た。全試験区に共通する貯蔵条件を表2に示す。貯蔵を
行う際、128穴のセルトレイを半分に切断し、品質の
低下が著しい個体および貯蔵前の測定に用いる個体を除
去した。1試験区に用いるトマト接ぎ木苗の供試験数は
56本とした。
【0020】
【表2】
【0021】試験区 ガス組成を3通りに設定し、それ
ぞれに光照射有、無(暗黒)を組み合わせた計6試験区
を用意した。各試験区のガス及び光環境条件を表3に示
す。
【0022】
【表3】
【0023】ガス環境 貯蔵ケースに供給するガスの流
路図の概要を図1に示す。ガス混合ユニット部において
圧力および濃度を調節した混合ガス1000ml・min -1
で各貯蔵ケース内に流した。表3に示す混合ガス中の各
種ガス濃度は貯蔵ケース流入口の値とする。
【0024】光環境 光源には赤色発光ダイオード(以
下、赤色LED;SLZ-181B-20,(株)三洋電機製)を用い
た。赤色LED はユニバーサル基盤(62cm×42cm)上
に1個/cm2 で設置した。トマト接ぎ木苗被植面におけ
る赤色LED 光のPPFDは2μmol ・m-2・s-1とした。測定項目 生体重、乾物重、乾物率、および茎長は0日
目および28日目に測定した。乾物重は、生体重を測定
した後、60℃で48時間乾燥させて測定した。乾物率
は、乾物重を生体重で除して算定した。トマト接ぎ木苗
1個体当たりのCO2 交換速度は、貯蔵0日目から2日
おきに各貯蔵ケース流入口および流出口のCO2 濃度を
ガスクロマトグラフで測定し、その濃度差から算定し
た。このとき培養土のCO2 交換速度は無視した。葉色
は、6日おきに各試験区から10本づつ無作為抽出し、
色彩色差計(CR-200b,ミノルタカメラ(株)製)を用い
て測定した。
【0025】実験2 貯蔵終了後、各試験区から5本づつ鉢上げを行い、同一
条件下で18日間栽培した。貯蔵後の栽培条件を表4に
示す。葉色は、2日おきに色彩色差計(CR-200b,ミノル
タカメラ(株)製)を用いて測定した。
【0026】
【表4】
【0027】実験結果 実験1品質評価 貯蔵28日目における各試験区のトマト接ぎ
木苗を目視により5段階評価(主観的評価基準に基づ
く)したものを表5、図2、および図3に示す。ガス組
成にかかわらず光照射有の区は、光照射無の区と比較し
て評価の高い苗(評価基準3から5)の割合が多かっ
た。また光照射有の区においてはL-MC区が、光照射無の
区においてはD-MC区がそれぞれ評価の高い苗の割合が多
かった。
【0028】
【表5】
【0029】生体重、乾物重、乾物率、および茎長 ガ
ス組成および赤色LED 弱光照射がトマト接ぎ木苗の生体
重、乾物重、乾物率、および茎長に及ぼす影響を図4か
ら図7に示す。生体重については、光照射無の区は、貯
蔵前および光照射有の区と比較して1%レベルで有意に
小となった。乾物重については、D-LC区、D-HC区の2試
験区が貯蔵前および光照射有の区と比較して1%レベル
で有意に小となった。茎長については、各試験区間に有
意差は見られなかった。
【0030】CO2 交換速度 貯蔵中における貯蔵ケー
ス流出入口のCO2 濃度差およびトマト接ぎ木苗1個体
当たりのCO2 交換速度の経日変化を図8に示す。図8
に示すCO2 交換速度は、正の値は呼吸速度を表す。ま
た負の値は純光合成速度(=総光合成速度−呼吸速度)
を表す。ガス組成にかかわらず光照射有の区は光照射無
の区と比較してCO2 交換速度が小さかった。L-MC区お
よびL-HC区では、貯蔵9日目からCO2 交換速度が負の
値となった(総光合成速度が呼吸速度を上回った)。ま
た、光照射有の区においてはCO2 の濃度が高いほどC
2 交換速度が小さくなる傾向が見られた。
【0031】葉色 貯蔵中におけるトマト接ぎ木苗の葉
色の経日変化を図9〜12に示す。葉色の表示にはL*
* * 表色系を用いた。L* * * 表色系において
* は明度を表し、数値が大きいほど白色が強いことを
意味する。a* およびb* は色度を表し、a* は負の範
囲で絶対値が大きいほど緑色が、またb* は正の範囲で
数値が大きいほど黄色が強いことを意味する。ΔE*
bは色差を表し、色の相違の度合いを示す。L* につい
てはL-HC区を除く全試験区において貯蔵前と比較して1
%レベルで有意に大となった(白色が強くなった)。a
* については全試験区において貯蔵前と比較して1%レ
ベルで有意に負の範囲で絶対値が大となった(緑色が弱
くなった)。b* についてはD-LC区およびD-MC区におい
てのみ貯蔵前と比較して1%レベルで有意に大となった
(黄色が強くなった)。ΔE* abについては、全試験
区において貯蔵前と比較して1%レベルで有意に大とな
った(色の相違の度合いが大きかった)。
【0032】実験2 貯蔵後、鉢上げ3日目から光照射無の区のトマト接ぎ木
苗は劣化が著しくなり、18日目の時点ではD-LC区では
5本中3本が、D-MC区およびD-HC区では2本が枯死して
いた。光照射有の区は、光照射無の区と比較して苗の生
長が早く葉面積、茎長、および茎径が大きい傾向が見ら
れた。また、葉色は緑色が強かった。光照射有の各試験
区間には、葉面積、茎長、および茎径に差は見られなか
った。
【0033】葉色 鉢上げ後のトマト接ぎ木苗の葉色の
経日変化を図13〜20に示す。各試験区ともL* およ
びb* は減少し、a* は増加する傾向が見られた。以上
の結果から、CA(ガス組成制御)と赤色LED の弱光照
射を組み合わせた本発明の低温貯蔵方法は、トマト接ぎ
木セル苗の生育抑制に効果を示し、トマト接ぎ木苗を苗
質を低下させずに貯蔵するのに有用であることがわかっ
た。特に、試験区L-MCにおけるガス組成環境下で貯蔵を
行った場合には、実験に用いたトマト接ぎ木セル苗の約
半数が、28日後(4週間後)においても茎及び葉が緑
色を保った状態であった。
【0034】
【発明の効果】収穫した後の農産物の鮮度保持に利用さ
れてきたガス組成制御を、弱光照射低温貯蔵に導入した
方法である、本発明の接ぎ木セル苗の低温貯蔵方法(弱
光照射CA貯蔵)は、現在、成育中の苗を低温環境下に
置くことで成育を停止させているあらゆる場面に適用す
ることができ、これによって、弱光照射のみ低温貯蔵法
の場合に比べて、成育を停止させている苗の状態・品質
維持期間を一層延長することが可能である。又、本発明
の方法においては、接ぎ木セル苗の被植面における赤色
光の照射強度は光合成有効光量子束密度で2μmol ・m
-2・s-1程度で充分であり、従来の弱光照射のみの場合
よりも光強度を低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施する際に使用される貯蔵装
置の一例におけるガスの流路図の概要を示す図である。
【図2】貯蔵28日目における各試験区のトマト接ぎ木
苗の品質評価結果を示す図である。
【図3】図2の結果を、各試験区ごとの評価点の占める
割合で表したものである。
【図4】ガス組成及び赤色LED 弱光照射が貯蔵28日目
のトマト接ぎ木苗の生体重に及ぼす影響を示す図であ
る。
【図5】ガス組成及び赤色LED 弱光照射が貯蔵28日目
のトマト接ぎ木苗の乾物重に及ぼす影響を示す図であ
る。
【図6】ガス組成及び赤色LED 弱光照射が貯蔵28日目
のトマト接ぎ木苗の乾物率に及ぼす影響を示す図であ
る。
【図7】ガス組成及び赤色LED 弱光照射が貯蔵28日目
のトマト接ぎ木苗の茎長に及ぼす影響を示す図である。
【図8】(a)は、ガス組成及び赤色LED 弱光照射が貯
蔵ケース流出口のCO2 濃度差の経時変化に及ぼす影響
を示す図であり、(b)は、ガス組成及び赤色LED 弱光
照射がトマト接ぎ木セル苗のCO2 交換速度の経時変化
に及ぼす影響を示す図である。
【図9】ガス組成及び赤色LED 弱光照射が低温貯蔵中の
トマト接ぎ木セル苗の葉色のL* に及ぼす影響を示す図
である。
【図10】ガス組成及び赤色LED 弱光照射が低温貯蔵中
のトマト接ぎ木セル苗の葉色のa* に及ぼす影響を示す
図である。
【図11】ガス組成及び赤色LED 弱光照射が低温貯蔵中
のトマト接ぎ木セル苗の葉色のb* に及ぼす影響を示す
図である。
【図12】ガス組成及び赤色LED 弱光照射が低温貯蔵中
のトマト接ぎ木セル苗の葉色のΔE* abに及ぼす影響
を示す図である。
【図13】ガス組成及び赤色LED 弱光照射が鉢上げ後の
トマト接ぎ木セル苗の葉色のL*(第1葉)に及ぼす影
響を示す図である。
【図14】ガス組成及び赤色LED 弱光照射が鉢上げ後の
トマト接ぎ木セル苗の葉色のa*(第1葉)に及ぼす影
響を示す図である。
【図15】ガス組成及び赤色LED 弱光照射が鉢上げ後の
トマト接ぎ木セル苗の葉色のb*(第1葉)に及ぼす影
響を示す図である。
【図16】ガス組成及び赤色LED 弱光照射が鉢上げ後の
トマト接ぎ木セル苗の葉色のΔE* ab(第1葉)に及
ぼす影響を示す図である。
【図17】ガス組成及び赤色LED 弱光照射が鉢上げ後の
トマト接ぎ木セル苗の葉色のL*(第2葉)に及ぼす影
響を示す図である。
【図18】ガス組成及び赤色LED 弱光照射が鉢上げ後の
トマト接ぎ木セル苗の葉色のa*(第2葉)に及ぼす影
響を示す図である。
【図19】ガス組成及び赤色LED 弱光照射が鉢上げ後の
トマト接ぎ木セル苗の葉色のb*(第2葉)に及ぼす影
響を示す図である。
【図20】ガス組成及び赤色LED 弱光照射が鉢上げ後の
トマト接ぎ木セル苗の葉色のΔE* ab(第2葉)に及
ぼす影響を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A01G 5/06 A01G 5/06 9/24 9/24 A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接ぎ木セル成型苗を、苗の品質を維持し
    た状態で低温にて貯蔵する方法であって、前記接ぎ木セ
    ル成型苗を貯蔵する際の周囲のガス環境を、二酸化炭素
    の濃度が容積比にて0.05%以上で、かつ酸素の濃度
    が20%以下である空気雰囲気に制御すること、及び、
    少なくとも赤色光を含む光を前記接ぎ木セル成型苗に照
    射しながら貯蔵を行うことを特徴とする、接ぎ木セル成
    型苗の弱光照射・ガス組成制御低温貯蔵方法。
  2. 【請求項2】 前記接ぎ木セル成型苗を貯蔵する際の周
    囲のガス環境を、容積比にて、二酸化炭素0.05〜1
    0.0%、酸素20.0〜1.0%及び窒素70.0〜
    98.95%からなる混合ガス組成となるように制御す
    ることを特徴とする、請求項1記載の接ぎ木セル成型苗
    の弱光照射・ガス組成制御低温貯蔵方法。
  3. 【請求項3】 前記赤色光を照射する際の光源が赤色発
    光ダイオードであり、前記接ぎ木セル成型苗の被植面に
    おける赤色光の照射強度が、光合成有効光量子束密度で
    0.2〜6μmol ・m-2・s-1であることを特徴とす
    る、請求項1又は請求項2記載の接ぎ木セル成型苗の弱
    光照射・ガス組成制御低温貯蔵方法。
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