JPH10313576A - 空気調和装置におけるインバータ装置 - Google Patents

空気調和装置におけるインバータ装置

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JPH10313576A
JPH10313576A JP9119298A JP11929897A JPH10313576A JP H10313576 A JPH10313576 A JP H10313576A JP 9119298 A JP9119298 A JP 9119298A JP 11929897 A JP11929897 A JP 11929897A JP H10313576 A JPH10313576 A JP H10313576A
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JP
Japan
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voltage
output
inverter
ripple
phase
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JP9119298A
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English (en)
Inventor
泉 ▲よし▼田
Izumi Yoshida
Hideo Ogata
秀夫 小方
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直流リプル成分によりPWM波形を変調した
場合、最も電圧の低い所を基準とし脈動に従いPWM波
形を小さくするため、最大出力電圧が低下する。 【解決手段】 三相を直流に変換するコンバータ2と、
それより給電されるインバータ3と、インバータ3で駆
動される圧縮機4と、直流部のリプル率を演算する入力
リプル率演算部6と、入力リプル率演算部6出力と現在
の出力電圧を演算する基本出力電圧演算部8出力とから
直流部のリプルを考慮した出力電圧演算を行うリプル補
償演算部7と、リプル補償演算部7出力と直流部電圧と
基本出力電圧演算部8出力とから相間電圧を補償する相
間電圧補償演算部9と、相間電圧補償演算部9出力から
インバータ3を駆動するPWM波形を出力するPWM処
理部10により構成され、コンデンサレス方式におい
て、直流部のリプルを補償し、且つ基底周波数以上にお
いても最大出力電圧の出力が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PWM方式電圧形
インバータにより駆動される圧縮機を搭載した空気調和
装置におけるインバータ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、インバータを中心とするコンデン
サインプット形の構成をもつ電源の急速な普及により、
電源系統に発生する高調波電流成分が大きな社会問題と
なってきている。この電源高調波の対策の一つとして、
従来のPWM方式電圧形インバータの構成から平滑用の
フィルタ回路(リアクタと大容量コンデンサ)を取り除
いたコンデンサレス方式をとるインバータが考案されて
いる。この構成を取ることにより電源高調波は軽減でき
るものの、平滑回路が無くなるために直流母線部に三相
交流を全波整流した場合に発生するリプル成分が発生
し、これがインバータのPWM出力に現れ、負荷におい
て振動や騒音が発生してしまう。
【0003】この種の問題に対し、従来技術として、特
公昭61−48356号公報などが知られている。特公
昭61−48356号公報には、順変換器(コンバー
タ)で交流を直流に変換して、可変電圧・可変周波数の
パルス幅変調インバータに給電する場合、インバータの
出力電圧が変動しないように、インバータの入力電圧の
変動に応じて、出力周波数である正弦波信号と三角波の
搬送波信号の振幅比、つまりPWM信号のパルス幅を調
整する制御方式が示されている。
【0004】また、特開昭57−52383号公報に
は、やはり同種の目的を達成するために、パルス処理技
術を用いることにより、入力電圧の変動に応じてPWM
信号のパルス幅を調整する制御方式が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の制御方式は、リプル成分によりPWM波形を変調する
場合、最も電圧の低い所を1とし、脈動部分が大きくな
るに従い、基本のPWM波形が小さくなる方向で変調を
行い、直流部のリプル成分がPWM出力に生じないよう
にするため、インバータの出力電圧の脈動は抑えられる
ものの、インバータ出力電圧が最大の領域では、整流リ
プルの谷が最大電圧となるため、従来のコンデンサイン
プット形インバータの最大出力よりも、出力電圧は小さ
くなってしまう。空気調和装置に搭載されるインバータ
は通常基底周波数を持ち、基底周波数より高い領域で
は、最大出力電圧となるため、この最大出力電圧が低く
なるということは、必要なトルクが不足するということ
であり、空気調和装置の能力に不具合を生ずる。
【0006】本発明は、直流部に従来のフィルタ回路
(リアクタと大容量コンデンサ)を持たないコンデンサ
レス方式のインバータに関して、空気調和装置の全運転
範囲において、直流部のリプルを補償したインバータ出
力の発生を可能とし、且つ、基底周波数以上の領域にお
いても、最大出力を可能とすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、三相交流を直流に変換するコンバータと、
コンバータから給電されるインバータと、インバータに
より駆動される圧縮機と、コンバータの出力である直流
部の電圧を検出しリプル率を演算する入力リプル率演算
部と、入力リプル率演算部の出力と周波数指令値から現
在の出力電圧を演算する基本出力電圧演算部の出力とか
ら直流部のリプルを考慮した出力電圧の演算を行うリプ
ル補償演算部と、リプル補償演算部の出力と直流電圧検
出値と基本出力電圧演算部の出力とから最大電圧出力時
の相間電圧を補償する相間電圧補償演算部と、相間電圧
補償演算部の出力からインバータを駆動するためのPW
M波形を出力するPWM処理部により構成されている。
【0008】この本発明によれば、直流部に従来のフィ
ルタ回路(リアクタと大容量コンデンサ)を持たないコ
ンデンサレス方式のインバータに関して、直流部のリプ
ルを補償し、且つ基底周波数以上の領域においても、最
大出力電圧を出力することが可能となる。
【0009】また、三相交流を直流に変換するコンバー
タと、コンバータから給電されるインバータと、インバ
ータにより駆動される圧縮機と、交流入力から現在の直
流部の電圧を推定する直流電圧推定演算部と、直流電圧
推定演算部の出力からリプル率を演算する入力リプル率
演算部と、入力リプル率演算部の出力と周波数指令値か
ら現在の出力電圧を演算する基本出力電圧演算部の出力
とから直流部のリプルを考慮した出力電圧の演算を行う
リプル補償演算部と、リプル補償演算部の出力と直流電
圧推定演算部の出力と基本出力電圧演算部の出力とから
最大電圧出力時の相間電圧を補償する相間電圧補償演算
部と、相間電圧補償演算部の出力から前記インバータを
駆動するためのPWM波形を出力するPWM処理部によ
り構成されている。
【0010】この本発明によれば、直流部に従来のフィ
ルタ回路(リアクタと大容量コンデンサ)を持たないコ
ンデンサレス方式のインバータに関して、直流部のノイ
ズの影響を少なくし、直流部のリプルを補償し、且つ基
底周波数以上の領域においても、最大出力電圧を出力す
ることが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、三相交流を直流に変換するコンバータと、前記コン
バータから給電されるインバータと、前記インバータに
より駆動される圧縮機と、前記コンバータの出力である
直流部の電圧を検出しリプル率を演算する入力リプル率
演算部と、前記入力リプル率演算部の出力と周波数指令
値から現在の出力電圧を演算する基本出力電圧演算部の
出力とから直流部のリプルを考慮した出力電圧の演算を
行うリプル補償演算部と、前記リプル補償演算部の出力
と前記直流電圧検出部の出力と前記基本出力電圧演算部
の出力とから最大電圧出力時の相間電圧を補償する相間
電圧補償演算部と、前記相間電圧補償演算部の出力から
前記インバータを駆動するためのPWM波形を出力する
PWM処理部により構成されている。
【0012】このような構成をとることにより、直流部
に従来のフィルタ回路(リアクタと大容量コンデンサ)
を持たないコンデンサレス方式のインバータに関して、
空気調和装置の全運転範囲において、直流部のリプルを
補償したインバータ出力の発生を可能とし、且つ、基底
周波数以上の領域においても、相間電圧に影響を及ぼさ
ず最大出力を可能とする作用を有する。
【0013】また、本発明の請求項2に記載の発明は、
三相交流を直流に変換するコンバータと、前記コンバー
タから給電されるインバータと、前記インバータにより
駆動される圧縮機と、交流入力から現在の直流部の電圧
を推定する直流電圧推定演算部と、前記直流電圧推定演
算部の出力からリプル率を演算する入力リプル率演算部
と、前記入力リプル率演算部の出力と周波数指令値から
現在の出力電圧を演算する基本出力電圧演算部の出力と
から直流部のリプルを考慮した出力電圧の演算を行うリ
プル補償演算部と、前記リプル補償演算部の出力と前記
直流電圧推定演算部の出力と前記基本出力電圧演算部の
出力とから最大電圧出力時の相間電圧を補償する相間電
圧補償演算部と、前記相間電圧補償演算部の出力から前
記インバータを駆動するためのPWM波形を出力するP
WM処理部により構成されている。
【0014】この様な構成をとることにより、直流部に
従来のフィルタ回路(リアクタと大容量コンデンサ)を
持たないコンデンサレス方式のインバータに関して、直
流電圧を検出するかわりに交流入力電圧から直流電圧を
推定することで、処理は増加するものの直流部を直接検
出するのに対しノイズの影響を少なくでき、直流部のリ
プル成分を考慮し、且つ最大電圧出力時にも相間電圧を
本来の値に保つ事が可能となり、空気調和装置の全運転
範囲において、制御性の向上と能力維持が可能となる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について図1から図5
を用いて説明する。
【0016】(実施例1)図1は本発明の実施例1のコ
ンデンサレス方式の空気調和装置におけるインバータ装
置の構成を示したものである。
【0017】図1に示すように、本実施例のコンデンサ
レス方式の空気調和装置におけるインバータ装置は、三
相電源1を直流に変換するコンバータ2と、コンバータ
2から給電されるインバータ3と、インバータ3により
駆動される圧縮機4と、コンバータ2の出力である直流
部の電圧を検出しリプル率を演算する入力リプル率演算
部6と、入力リプル率演算部6の出力と周波数指令値か
ら現在の出力電圧を演算する基本出力電圧演算部8の出
力とから直流部のリプルを考慮した出力電圧の演算を行
うリプル補償演算部7と、リプル補償演算部7の出力と
直流部の電圧と基本出力電圧演算部8の出力とから最大
電圧出力時の相間電圧を補償する相間電圧補償演算部9
と、相間電圧補償演算部9の出力からインバータ3を駆
動するためのPWM波形を出力するPWM処理部10に
より構成されている。
【0018】以下各部の動作の説明を行う。入力リプル
率演算部6の処理を図2のフローチャートを用いて説明
する。
【0019】入力リプル演算部6では、リプル率βを求
めるための直流部の最大電圧を求める事と、現在の直流
部の電圧に対応したリプル率βを求める事が目的であ
る。
【0020】STEP1では現在の直流部の電圧(Vn
ow)と前回の直流部の電圧(Vold)の比較を行
い、現在の直流部の電圧が前回の直流部の電圧以上の場
合はSTEP2に進む。現在の直流部の電圧が前回の直
流部の電圧未満の場合はSTEP4に進む。
【0021】STEP2では、現在の直流部の電圧(V
now)が最大電圧(Vmax)以上の場合はSTEP
3に進み、現在の直流部の電圧が最大電圧未満の場合は
STEP4に進む。
【0022】STEP3では、最大電圧(Vmax)の
更新を行うため、VmaxにVnowを格納する。
【0023】STEP4では、現在のリプル率βを次式
(数1)に従い演算し、STEP5に進む。
【0024】
【数1】
【0025】STEP5では、次のタイミングの準備の
ため、現在の直流部の電圧(Vnow)を前回の直流部
の電圧(Vold)に格納する。
【0026】以上のようにして、現在の直流部の電圧か
らリプル率βの演算を行う。基本出力電圧演算部8に関
しては、PWMインバータ制御の波形演算において一般
的な内容であるため、説明は省略する。
【0027】リプル補償演算部7では、基本出力電圧演
算部8の出力である各相の出力電圧計算値Vu,Vv,
Vwに対し、入力リプル率演算部6で導いたリプル率β
を次式(数2)に従う計算により直流部のリプル分の補
償を行い、相間電圧補償演算部9に出力する。
【0028】
【数2】
【0029】相間電圧補償演算部9の処理を図3のフロ
ーチャートを用いて説明する。相間電圧補償演算部9で
は、出力周波数が基底周波数以上の領域、つまり、出力
電圧が最大となっている領域での相間電圧を一定に保つ
ための出力電圧の補償をすることが目的である。
【0030】STEP1で現在の直流部の電圧(Vno
w)とU相出力電圧計算値(Vu)の比較を行う。現在
の直流部の電圧(Vnow)がU相出力電圧計算値(V
u)未満であればSTEP11に進み、現在の直流部の
電圧(Vnow)がU相出力電圧計算値(Vu)以上で
あればSTEP2に進む。
【0031】STEP11では、双方の電位差(ΔV)
と補償の利かないU相の電圧を次式(数3)に従い演算
し、STEP12に進む。
【0032】
【数3】
【0033】STEP12では、U相の電圧低下に対
し、相間電圧を保つために次式(数4)に従いV相の電
圧の補償を行い、STEP13に進む。
【0034】
【数4】
【0035】STEP13においても、U相の電圧低下
に対し、相間電圧を保つために次式(数5)に従いW相
の電圧の補償を行い、終了する。
【0036】
【数5】
【0037】STEP2で現在の直流部の電圧(Vno
w)とV相出力電圧計算値(Vv)の比較を行う。現在
の直流部の電圧(Vnow)がV相出力電圧計算値(V
v)未満であればSTEP8に進み、現在の直流部の電
圧(Vnow)がV相出力電圧計算値(Vv)以上であ
ればSTEP3に進む。
【0038】STEP8では、双方の電位差(ΔV)と
補償の利かないV相の電圧を次式(数6)に従い演算
し、STEP9に進む。
【0039】
【数6】
【0040】STEP9では、V相の電圧低下に対し、
相間電圧を保つために次式(数7)に従いU相の電圧の
補償を行い、STEP10に進む。
【0041】
【数7】
【0042】STEP10においても、V相の電圧低下
に対し、相間電圧を保つために次式(数8)に従いW相
の電圧の補償を行い、終了する。
【0043】
【数8】
【0044】STEP3で現在の直流部の電圧(Vno
w)とW相出力電圧計算値(Vw)の比較を行う。現在
の直流部の電圧(Vnow)がW相出力電圧計算値(V
w)未満であればSTEP5に進み、現在の直流部の電
圧(Vnow)がW相出力電圧計算値(Vw)以上であ
ればSTEP4に進む。
【0045】STEP5では、双方の電位差(ΔV)と
補償の利かないW相の電圧を次式(数9)に従い演算
し、STEP6に進む。
【0046】
【数9】
【0047】STEP6では、W相の電圧低下に対し、
相間電圧を保つために次式(数10)に従いU相の電圧
の補償を行い、STEP7に進む。
【0048】
【数10】
【0049】STEP7においても、W相の電圧低下に
対し、相間電圧を保つために次式(数11)に従いV相
の電圧の補償を行い、終了する。
【0050】
【数11】
【0051】STEP4では、現在の直流部の電圧(V
now)が、各相の出力電圧計算値以上である場合に実
行されるため、特に相間電圧の補償は不要であるので、
次式(数12)に従い最終出力電圧を出力し、終了す
る。
【0052】
【数12】
【0053】この様にして、直流電圧が各相の出力電圧
を下回る場合の相間電圧補償を行う。
【0054】PWM処理部は、出力電圧をパルスに変換
する部分であり、PWMインバータ制御の波形演算にお
いて一般的な内容であるため、説明は省略する。
【0055】(実施例2)図4は本発明の実施例2のコ
ンデンサレス方式の空気調和装置におけるインバータ装
置の構成を示したものである。
【0056】図4に示すように、本実施例のコンデンサ
レス方式の空気調和装置におけるインバータ装置は、三
相電源1を直流に変換するコンバータ2と、コンバータ
2から給電されるインバータ3と、インバータ3により
駆動される圧縮機4と、交流入力から現在の直流部の電
圧を推定する直流電圧推定演算部5と、直流電圧推定演
算部5の出力からリプル率を演算する入力リプル率演算
部6と、入力リプル率演算部6の出力と周波数指令値か
ら現在の出力電圧を演算する基本出力電圧演算部8の出
力とから直流部のリプルを考慮した出力電圧の演算を行
うリプル補償演算部7と、リプル補償演算部7の出力と
前記直流電圧推定演算部5の出力と基本出力電圧演算部
8の出力とから最大電圧出力時の相間電圧を補償する相
間電圧補償演算部9と、相間電圧補償演算部9の出力か
らインバータ3を駆動するためのPWM波形を出力する
PWM処理部10により構成されている。
【0057】直流電圧推定演算部5の処理を図5のフロ
ーチャートを用いて説明する。STEP1では、検出し
た交流電圧の値を現在の交流電圧値(ACVnow)に
格納し、STEP2に進む。
【0058】STEP2では現在の交流電圧値(ACV
now)と前回の交流電圧値(ACVold)を比較す
る。現在の交流電圧値(ACVnow)が前回の交流電
圧値(ACVold)以上である場合はSTEP3に進
み、未満の場合はSTEP5に進む。
【0059】STEP3では交流電圧の変化の方向の確
認を行う。この場合は前回の交流電圧値よりも現在の交
流電圧値が増加方向であるため、傾き(ACV∠)に1
を格納し、STEP4に進む。
【0060】STEP4では次のタイミングの準備とし
て、前回の交流電圧値(ACVold)に現在の交流電
圧値(ACVnow)を格納し、STEP8に進む。
【0061】STEP5では電圧の変化の方向を示す傾
き(ACV∠)が1かどうかの確認を行う、ACV∠が
1であれば、交流電圧のピークを検出したことが分か
る。
【0062】ACV∠が1(ピークを検出した場合)の
場合はSTEP6に進み、0の場合はSTEP8に進
む。
【0063】STEP6では、変化の方向を負、つまり
傾き(ACV∠)を0とし、STEP7に進む。
【0064】STEP7では、ピークを検出した場合に
は、現在のタイミングを交流電圧推定計算の時間軸の基
準とするためtに0を格納しSTEP8に進む。
【0065】STEP8では三相分の基準電圧値を次式
(数13)に従い導出し、STEP9に進む。
【0066】
【数13】
【0067】ここでαは、1キャリア周期に入力電圧の
位相が進む量であり、例えば、三相電源1の周波数が6
0Hzの場合は、次式(数14)により求まる。
【0068】
【数14】
【0069】これにより、交流入力の電圧値の推定が行
えた事となる。STEP9では、次のタイミングでの位
相情報として、次式(数15)に従いtを更新し、ST
EP10に進む。
【0070】
【数15】
【0071】STEP10からSTEP15までの処理
では、STEP8で求めた交流入力の各相間の電圧より
最大値を抽出し、コンバータ2による整流後の電圧の推
定を行う。
【0072】STEP10ではAとBを比較する。Aが
B以上の場合はSTEP11に進み、未満の場合はST
EP13に進む。
【0073】STEP11ではAとCを比較する。Aが
C以上であればSTEP12に進み、未満であればST
EP15に進む。
【0074】STEP12では、最大の値がAであるた
め、これを現在の直流部の電圧(Vnow)に格納す
る。
【0075】STEP15では、最大の値がCであるた
め、これを現在の直流部の電圧(Vnow)に格納す
る。
【0076】STEP13ではBとCを比較する。Bが
C以上であればSTEP14に進み、未満であればST
EP15に進む。
【0077】STEP14では、最大の値がBであるた
め、これを現在の直流部の電圧(Vnow)に格納す
る。
【0078】このようにして、現在の直流部の電圧値を
交流入力電圧から推定することが可能となる。
【0079】これ以降の処理については実施例1と同様
であるため、説明を省略する。
【0080】
【発明の効果】以上のように請求項1に示す本発明によ
れば、直流部に従来のフィルタ回路(リアクタと大容量
コンデンサ)を持たないコンデンサレス方式の空気調和
装置におけるインバータ装置において、直流部のリプル
成分を考慮したPWM波形演算に加え、各相の出力電圧
計算値と直流電圧値を比較しその差を他の2相の出力電
圧値に反映させることにより、相間電圧を本来の値に保
つ事が可能となり、空気調和装置の全運転範囲におい
て、直流部のリプルを補償したインバータ出力の発生を
可能とし、且つ、基底周波数以上の領域においても、相
間電圧に影響を及ぼさず最大出力を可能とする有利な効
果が得られる。
【0081】また、請求項2に示す本発明によれば、直
流部に従来のフィルタ回路(リアクタと大容量コンデン
サ)を持たないコンデンサレス方式の空気調和装置にお
けるインバータ装置に関して、直流電圧を検出する代わ
りに交流入力電圧から直流電圧を推定することで、処理
は増加するものの直流部を直接検出するのに対しノイズ
の影響を少なくでき、直流部のリプル成分を考慮し、且
つ最大電圧出力時にも相間電圧を本来の値に保つ事が可
能となり、空気調和装置の全運転範囲において、制御性
の向上と能力維持が可能となる有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のコンデンサレス方式の空気
調和装置におけるインバータ装置の構成図
【図2】同実施例における入力リプル率演算部の処理を
示すフローチャート
【図3】同実施例における相間電圧補償演算部の処理を
示すフローチャート
【図4】本発明の実施例2のコンデンサレス方式の空気
調和装置におけるインバータ装置の構成図
【図5】同実施例における直流電圧推定演算部の処理を
示すフローチャート
【符号の説明】
1 三相電源 2 コンバータ 3 インバータ 4 圧縮機 5 直流電圧推定演算部 6 入力リプル率演算部 7 リプル補償演算部 8 基本出力電圧演算部 9 相間電圧補償演算部 10 PWM処理部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三相交流を直流に変換するコンバータ
    と、前記コンバータから給電されるインバータと、前記
    インバータにより駆動される圧縮機と、前記コンバータ
    の出力である直流部の電圧を検出しリプル率を演算する
    入力リプル率演算部と、前記入力リプル率演算部の出力
    と周波数指令値から現在の出力電圧を演算する基本出力
    電圧演算部の出力とから直流部のリプルを考慮した出力
    電圧の演算を行うリプル補償演算部と、前記リプル補償
    演算部の出力と直流部の電圧と前記基本出力電圧演算部
    の出力とから最大電圧出力時の相間電圧を補償する相間
    電圧補償演算部と、前記相間電圧補償演算部の出力から
    前記インバータを駆動するためのPWM波形を出力する
    PWM処理部により構成されていることを特徴とする空
    気調和装置におけるインバータ装置。
  2. 【請求項2】 三相交流を直流に変換するコンバータ
    と、前記コンバータから給電されるインバータと、前記
    インバータにより駆動される圧縮機と、交流入力から現
    在の直流部の電圧を推定する直流電圧推定演算部と、前
    記直流電圧推定演算部の出力からリプル率を演算する入
    力リプル率演算部と、前記入力リプル率演算部の出力と
    周波数指令値から現在の出力電圧を演算する基本出力電
    圧演算部の出力とから直流部のリプルを考慮した出力電
    圧の演算を行うリプル補償演算部と、前記リプル補償演
    算部の出力と前記直流電圧推定演算部の出力と前記基本
    出力電圧演算部の出力とから最大電圧出力時の相間電圧
    を補償する相間電圧補償演算部と、前記相間電圧補償演
    算部の出力から前記インバータを駆動するためのPWM
    波形を出力するPWM処理部により構成されていること
    を特徴とする空気調和装置におけるインバータ装置。
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