JPH10313508A

JPH10313508A - 分電盤の充電部支持台

Info

Publication number: JPH10313508A
Application number: JP9135837A
Authority: JP
Inventors: Chikafumi Takeo; 慎史竹尾
Original assignee: Kawamura Electric Inc
Current assignee: Kawamura Electric Inc
Priority date: 1997-05-09
Filing date: 1997-05-09
Publication date: 1998-11-24
Anticipated expiration: 2017-05-09
Also published as: JP3249066B2

Abstract

(57)【要約】【課題】組立時間の削減と製造コストの引き下げが可
能な分電盤の充電部支持台を提供すること。【解決手段】充電部支持台１の母線４、５を載置する
載置部６に内側へ傾斜部８を形成したことである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する分野】本発明は、複数本の母線と分電盤
の母線を支持するための充電部支持台とから成る分電盤
の充電部に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の分電盤の充電部支持台は図４に示
すように、複数本の分岐母線３１を充電部支持台３２の
母線の支持部３３に夫々ネジ止めしていた。

【０００３】また、図４に示すように、充電部支持台に
固定された分岐母線３１は、ブレーカ３４の端子座３５
に接続されるが、この時、端子座３５に分岐母線３１を
載せ分電盤に取り付けられているブレーカ３４の取り付
け具３６に嵌め込んでいた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術によれば全てネジ止めにより固定していたた
め、部品点数が増え、取り付けの作業時間がかかる他、
部品管理も煩雑になっていた。

【０００５】また、図４に示すように、ブレーカ３４を
装着する際、充電部支持台３２に固定されている分岐母
線３１をブレーカ３４の端子座３５に接続しなくてはな
らないが、分岐母線３１は母線３７を介して充電部支持
台３２に螺子３８により締め付け固定されているため動
かないので、分岐母線３１が端子座３５に斜めに当たっ
て、ブレーカ３４の取り付け具３６に嵌め込みにくく、
作業性が悪くなるという欠点があった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、組立
時間の削減と製造コストの引き下げが可能な分電盤の充
電部支持台を提供することを目的とし、その構造は、充
電部支持台の両端に配置される母線を載置する載置部に
内側へ傾斜部を形成したことである。

【０００７】また、充電部支持台は、両端に配設する母
線を載置する第一の充電部支持台と、中間に配設する母
線を取り付けると共に、両端に配置する母線を第一の充
電部支持台と挟止する第二の充電部支持台とから構成し
たことである。

【０００８】

【発明の実施の形態】第一の充電部支持台にＲ相とＴ相
の母線を載置し、その上に第二の充電部支持台を載せ
る。第二の充電部支持台にＳ相の母線を載置し、Ｓ相の
母線を第二の充電部支持台に螺子締めにより固定する。
螺子締めはこの一点だけで、３本の母線を充電部支持台
に固定することができる。ブレーカの装着は、ブレーカ
の取り付け具の係止部にブレーカを引っ掛け、ブレーカ
の端子座に母線を介して充電部支持台に固定された分岐
バーを載置し、取り付け具の板バネの弾性を利用し、ブ
レーカを取り付け具に嵌め込め、ブレーカと分岐バーを
接続する。この時、充電部支持台の母線の載置部には傾
斜が設けられているため、分岐バーも傾けることがで
き、装着しやすくなっている。

【０００９】

【実施例】本発明に係る充電部支持台の構造の実施例を
図１〜図３の添付図面に基づいて説明する。

【００１０】図１及び図２は本発明に係る分電盤の充電
部支持台を示す説明図である。充電部支持台１は、第一
の充電部支持台２と第二の充電部支持台３とで構成され
ている。

【００１１】第一の充電部支持台２には、分岐バーが一
体接続されたＲ相とＴ相の二本の母線４、５が載置でき
るように、左右二か所に母線の載置部６が設けられてい
る。そして、載置部６の中間には支柱７が形成され、そ
れぞれの載置部６には支柱７に向かって傾斜部８が形成
されている。また、載置部６にはそれぞれ突起９が設け
られ、母線４、５を載置する際の位置決めに用いられ
る。母線４、５には開口部が設けられ、母線４、５を第
一の充電部支持台２の載置部６に載置する時、母線４、
５の開口部に載置部６の突起９を挿通させる。

【００１２】第二の充電部支持台３にはＳ相の母線１０
を載置する載置部１１が形成されている。また、第一の
充電部支持台２の支柱７に嵌合可能な支柱１２を形成し
ていると共に、第二の充電部支持台３の第一の充電部支
持台２の載置部６に設けられた突起９に対向する位置
に、凹穴１３が形成されていると共に、凹穴１３近傍の
第一の充電部支持台２の載置部６に対向する部分に、第
一の充電部支持台２の載置部６の傾斜部８と平行になる
ように、第二の傾斜部１４が形成されている。

【００１３】Ｒ相とＴ相の母線４、５を載置した第一の
充電部支持台２の支柱７に、第二の充電部支持台３を嵌
合させると、凹穴１３が突起９に嵌合される。第二の充
電部支持台３の載置部１４には、螺子挿通孔１５が設け
られ、螺子挿通孔１５に母線１０の開口部を対向させて
母線１０を第二の充電部支持台３の載置部１４に載置
し、螺子１６を母線１０と第二の充電部支持台３の螺子
挿通孔１５に挿通し、第一の充電部支持台２の支柱７の
上端に設けられた螺孔１７に締め付け固定する。

【００１４】第二の充電部支持台３に載置されたＳ相の
母線１０を螺子止めすると、第二の充電部支持台３が第
一の充電部支持台２に固定される。そして図３に示すよ
うに、第一の充電部支持台２と第二の充電部支持台３に
挟止された母線４、５は、形成されている傾斜部８及び
第二の傾斜部１４の範囲において傾けることが可能であ
る。そのため、ブレーカ１８を母線４、５に接続する
時、装着しやすくなる。ブレーカ１８を接続し、端子ね
じで締め付けると、母線４、５は、ブレーカ１８の端子
座１９に固定される。

【００１５】また、母線４、５を傾けることができるの
で端子ねじを少し緩めるだけで容易にブレーカ１８を取
り外すことができる。

【００１６】本発明に係る分電盤の充電部支持台の構造
は、以上述べたようなものに限定されるものではなく、
例えば、分岐バーは、母線と一体接続されるものでな
く、母線に分岐バーを一本一本それぞれ螺子で締め付け
固定する等、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適
宜変更可能である。

【００１７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る分電
盤の充電部支持台は、充電部支持台の両端に配置される
母線を載置する載置部に内側へ傾斜部を形成したため、
母線を傾斜部の角度の分傾けることができ、ブレーカと
母線の接続がしやすくなり、作業性が向上する。また、
組立時間が削減でき、それに伴ってコストダウンを図る
ことができる。

【００１８】また、充電部支持台は、両端に配設する母
線を載置する第一の充電部支持台と、中間に配設する母
線を取り付けると共に、両端に配置する母線を第一の充
電部支持台と挟止する第二分電盤の充電部支持台とから
構成したため、内側の母線を螺子止めするだけで両端に
配設する母線も固定できるので、螺子止めの作業が減
り、作業性を向上させることができる。そして、組立時
間を削減することができ、それに伴ってコストダウンを
図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る分電盤の充電部支持台を示す正面
図である。

【図２】本発明に係る分電盤の充電部支持台を示す斜視
図である。

【図３】本発明に係る分電盤の充電部支持台の取り付け
構造を示す説明図である。

【図４】従来技術の説明図である。

【符号の説明】

１・・・充電部支持台、２・・・第一の充電部支持台、
３・・・第二の充電部支持台、４・・・母線、５・・・
母線、６・・・載置部、７・・・支柱、８・・・傾斜
部、９・・・突起、１０・・・母線、１１・・・載置
部、１１・・・突起、１２・・・載置部、１３・・・凹
穴、１４・・・第二の傾斜部、１５・・・螺子挿通孔、
１６・・・螺子、１７・・・螺子、１８・・・ブレー
カ、１９・・・端子。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数本の母線を平行に配設すると共に、
該母線を支持するための支持部を有する充電部支持台と
から成る分電盤の充電部において、前記充電部支持台の
両端に配置される前記母線を載置する載置部に内側へ傾
斜部を形成したことを特徴とする分電盤の充電部支持
台。
【請求項２】前記充電部支持台において、前記充電部支
持台は、両端に配設する母線を載置する第一の充電部支
持台と、中間に配設する母線を取り付けると共に、両端
に配置する母線を前記第一の充電部支持台と挟止する第
二分電盤の充電部支持台とから成る請求項１に記載の分
電盤の充電部支持台。