JPH10126909A - 分電盤の充電部 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を削減し、組立時間の削減と製造コ
ストの引き下げが可能な分電盤の充電部支持台を提供す
ること。 【解決手段】 充電部支持台１の支持部３、５のうち、
少なくとも１つの支持部３に母線を螺着するためのネジ
穴４を、他の支持部５には母線を係止するための断面略
Ｌ字状に形成された係止片６を設けると共に、母線には
夫々充電部支持台１のネジ穴４または係止片６に対向す
るネジ挿通孔または係止穴を設け、複数の充電部支持台
１のうち少なくとも１つの充電部支持台１を係止片６が
他の係止片とは逆向きになるように配置して、係止片６
の設けられた支持部５に載置された母線は係止片６に係
止し、ネジ穴４の設けられた支持部３に載置された母線
を螺着して、充電部支持台１に母線を固定することであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する分野】本発明は、複数本の母線と分電盤
の母線を支持するための充電部支持台とから成る分電盤
の充電部に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の分電盤の充電部支持台は図８に示
すように、複数本の母線３１を充電部支持台３２の母線
の支持部３３に夫々ネジ止めしていた。しかしながら、
上記従来の技術によれば全てネジ止めにより固定してい
たため、部品点数が増え、取り付けの作業時間がかかる
他、部品管理も煩雑になっていた。

【０００３】そこで、図９のようなネジを削減するため
の構造の充電部支持台３４が考え出された。この充電部
支持台３４は上下に分割され、充電部支持台３４の下の
部分３４ａの母線の支持部３６に母線３５を載置し、そ
こに上の部分３４ｂを据え付ける。上の部分３４ｂの支
持部３７にも母線３８を載置し、この母線３８をネジ止
めする。ネジ３９を締めて母線３８を充電部支持台３４
に固定すると共に、充電部支持台の上の部分３４ａと下
の部分３４ｂとを連結し固定するものである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
技術によれば、充電部支持台が上下に分割されているた
め、部品点数が増え、部品管理が煩雑になる他、下から
順番に組み立てなければならず、作業手順を覚えなけれ
ばならないという欠点があった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、部品
点数を削減し、組立時間の削減と製造コストの引き下げ
が可能な分電盤の充電部支持台を提供することを目的と
し、その構造は、充電部支持台の支持部のうち、少なく
とも１つに母線を螺着するためのネジ穴を、他の支持部
には母線を係止するための断面略Ｌ字状に形成された係
止片を設けると共に、母線には夫々充電部支持台のネジ
穴または係止片に対向するネジ挿通孔または係止穴を設
け、複数の充電部支持台のうち少なくとも１つの充電部
支持台を係止片が他の係止片とは逆向きになるように配
置して、係止片の設けられた支持部に載置された母線は
係止片に係止し、ネジ穴の設けられた支持部に載置され
た母線を螺着して、充電部支持台に母線を固定すること
である。

【０００６】

【発明の実施の形態】母線は複数の充電部支持台によっ
て支持される。充電部支持台の母線の支持部に設けられ
た係止片が、互いに外向きまたは内向きになるように充
電部支持台を配置する。母線を載置し少なくとも１本の
母線はネジ止めし、他の母線は、母線に設けられた係止
穴を充電部支持台の係止片に挿通し、母線を充電部支持
台に係止させる。このように、複数本の母線は一体型の
充電部支持台に１か所につき、ネジ１本で固定される。

【０００７】

【実施例】本発明に係る分電盤の充電部の構造の実施例
を図１〜図７の添付図面に基づいて説明する。

【０００８】本発明に係る分電盤の充電部は複数の母線
が載置できるように、支持部が設けられている。図１で
は、上部に１本、下部に２本の母線が支持可能である充
電部支持台１を示し、図２は充電部支持台１に母線２を
取り付けた状態を示す。上部の支持部３には、母線をネ
ジ止めするためのネジ穴４を設け、下部の支持部５に
は、母線２を係止させるための係止片６を設ける。係止
片６は断面略Ｌ字状の長円形に形成されている。母線２
には、母線２を充電部支持台１に取り付けた時の係止片
６に対向する位置に、長穴形状の係止穴７を設け、ネジ
穴４に対向する位置にネジ挿通孔８を設ける。

【０００９】母線２の取り付けは、図２に示すように、
２つの充電部支持台１を平行に配置し、母線２を支持部
３、５に載置する。充電部支持台１は支持部５に設けた
係止片６を互いに外向きになるように配置し、まず、図
３に示すように、充電部支持台１の下部の支持部５に設
けられた係止片６を母線２の係止穴７に挿通させ、係止
片６が係止穴７の一番外側に来るようにして係止し、係
止片６が係止穴７から容易に外れないようにする。

【００１０】そして、図４に示すように、充電部支持台
１の上部に設けられたネジ穴４と母線２に設けられたネ
ジ挿通孔８を対向させ、ネジ９を挿通し締め付け母線２
を充電部支持台１に固定する。下部の支持部５に取り付
けた母線２は、係止片６によって係止され、その状態
で、上部に取り付ける母線２をネジ締めするため、２つ
の充電部支持台１の間隔が固定され、１つのネジで３本
の母線２を充電部支持台１に固定することができる。

【００１１】また、図５に示すように、充電部支持台１
０を３個以上用いて、母線１１を支持する場合は、いく
つかの充電部支持台１０のうち、いずれか１つの充電部
支持台１０を下部の支持部１２に設けられた係止片１３
の向きを他と逆向きに配置して、母線１１を係止させれ
ば良い。

【００１２】また、本発明に係る分電盤の充電部支持台
は上記の形状に限定されるものではなく、例えば、充電
部支持台の下部の支持部に設けられる係止片は、図６、
図７に示すように、角型の形状をしたものや、円柱に係
止突起を設ける形状をしたもの等、本発明の趣旨を逸脱
しない範囲において、適宜変更可能である。

【００１３】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の分電盤の
充電部は、充電部支持台の支持部のうち、少なくとも１
つに母線を螺着するためのネジ穴を、他の支持部には母
線を係止するための断面略Ｌ字状に形成された係止片を
設けると共に、母線には夫々充電部支持台のネジ穴また
は係止片に対向するネジ挿通孔または係止穴を設け、複
数の充電部支持台のうち少なくとも１つの充電部支持台
を係止片が他の係止片とは逆向きになるように配置し
て、係止片の設けられた支持部に載置された母線は係止
片に係止し、ネジ穴の設けられた支持部に載置された母
線を螺着して、充電部支持台に母線を固定したため、部
品点数を削減できる他、組立時間を省き、製造コストの
削減を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る分電盤の充電部支持台を示す説明
図である。

【図２】本発明に係る分電盤の充電部支持台に母線を取
り付けた状態を示す説明図である。

【図３】本発明に係る分電盤の充電部支持台に母線を取
り付ける様子を示す説明図である。

【図４】本発明に係る分電盤の充電部支持台に母線を取
り付ける様子を示す説明図である。

【図５】本発明に係る分電盤の充電部支持台を３以上用
いて母線を取り付ける様子を示す説明図である。

【図６】本発明に係る分電盤の充電部支持台の第二実施
例を示す説明図である。

【図７】本発明に係る分電盤の充電部支持台の第三実施
例を示す説明図である。

【図８】従来技術の説明図である。

【図９】従来技術の説明図である。

【符号の説明】

１・・・充電部支持台、２・・・母線、３・・・支持
部、４・・・ネジ穴、５・・・支持部、６・・・係止
片、７・・・係止穴、８・・・ネジ挿通孔、９・・・ネ
ジ、１０・・・充電部支持台、１１・・・母線、１２・
・・支持部、１３・・・係止片

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数本の母線を平行に配設すると共に、
   該母線を支持するための支持部を有する充電部支持台と
   から成る分電盤の充電部において、前記充電部支持台の
   支持部のうち、少なくとも１つに前記母線を螺着するた
   めのネジ穴を、他の支持部には前記母線を係止するため
   の断面略Ｌ字状に形成された係止片を設けると共に、前
   記母線には夫々前記充電部支持台のネジ穴または係止片
   に対向するネジ挿通孔または係止穴を設け、複数の前記
   充電部支持台のうち少なくとも１つの充電部支持台を前
   記係止片が他の係止片とは逆向きになるように配置し
   て、前記係止片の設けられた支持部に載置された前記母
   線は前記係止片に係止し、前記ネジ穴の設けられた支持
   部に載置された前記母線を螺着して、前記充電部支持台
   に前記母線を固定することを特徴とする分電盤の充電
   部。