JPH10313330A - トラヒック制御装置 - Google Patents

トラヒック制御装置

Info

Publication number
JPH10313330A
JPH10313330A JP9122315A JP12231597A JPH10313330A JP H10313330 A JPH10313330 A JP H10313330A JP 9122315 A JP9122315 A JP 9122315A JP 12231597 A JP12231597 A JP 12231597A JP H10313330 A JPH10313330 A JP H10313330A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
traffic
node
communication
control device
function
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9122315A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshito Tobe
義人 戸辺
Takashi Yamagishi
孝 山岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP9122315A priority Critical patent/JPH10313330A/ja
Publication of JPH10313330A publication Critical patent/JPH10313330A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Debugging And Monitoring (AREA)
  • Computer And Data Communications (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、スター型ネットワークのみなら
ず、バス型ネットワークに対してもイーサネットでのリ
アルタイム性の改善を図る。 【解決手段】 トラヒック観測ノード31が、バス34
を流れるトラヒック量の時間推移に基づいて、トラヒッ
ク量の周期性と負荷特性とを特定して周期性及び負荷特
性パラメータを生成し、各ノード32A〜32Dが、通
信を開始するとき、トラヒック観測ノードにより生成さ
れた周期性及び負荷特性パラメータに基づいて、トラヒ
ック量の少ないタイミングで通信を実行するトラヒック
制御装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のノードが接
続されたネットワークのトラヒック制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在のLANの主流であるIEEE80
2.3方式(イーサネット)は、図9に示すバス型又は
図10に示すスター型のネットワーク構成があり、CS
MA/CD(Carrier Sense Multiple Access with Col
lision Detection,XEROX社)というメディアアク
セス制御を行なっている。
【0003】なお、図9に示すバス型構成は、各ノード
1A〜1Dがトランシーバケーブル2及びトランシーバ
3を介してバス型伝送路4に接続され、バス型伝送路4
の終端部にターミネータ5が接続されたものである。ま
た、図10に示すスター型構成は、各ノード6A〜6D
が伝送路7を介して夫々ハブ装置8に集線されたもので
ある。
【0004】ここで、CSMA/CD方式は、各ノード
1A〜1D,6A〜6Dが共通の伝走路4,7の信号を
監視し、一定時間空きがあれば送信し、空きがなければ
空きが生じるまで送信を遅らせる。また、送信中も他ノ
ードとの衝突有無を確認し、衝突が起きれば送信を中断
し、所定の時間遅らせて再度送信を実行している。
【0005】しかしながら、このようなCSMA/CD
方式では、伝走路4,7の使用率の増加に伴って衝突の
頻度が増大すると、いつまでも送信不可となる場合があ
るため、リアルタイム性を要求される用途には不向きで
ある欠点がある。
【0006】ところで、この欠点を補い、リアルタイム
性を持たせたスター型データ伝送装置が特願平8−51
984号として出願されている。係るスター型データ伝
送装置は、スター型ハブ装置において、各ノードに対し
てデータ情報を含まないダミーフレームを送信可能な構
成とし、ダミーフレームを各ノードに選択的に送信する
ことにより、当該選択したノードを送信不可とする手段
を設けている。
【0007】図11は係るスター型ハブ装置が適用され
たネットワークの構成を示すブロック図である。このス
ター型ハブ装置10は、トランシーバ部11が、送信権
を持つ外部のノード6A〜6Dから伝送路7を介してフ
レームを受信し、このフレームを受信データ線12を通
して受信検出部13及びハブ基本機能部14に入力可能
となっている。受信検出部13は、フレームの受信検出
信号を伝送監視部15に通知するものである。
【0008】伝送監視部15は、受信検出信号によりダ
ミー送信制御部16を制御する機能を有し、且つ、周回
タイマ部17から得られる周回時間及び外部基準クロッ
ク部18から得られる基準クロックに基づいて、ノード
1送信あたりの送信時間や異常状態の監視、切り離し指
示、送信権の周回、ノードの優先度などハブ基本機能部
14を制御する機能をもっている。
【0009】ハブ基本機能部14は、トランシーバ部1
1からの受信フレームを中継又は再送信を行なうもので
あり、IEEE802.3準拠であるCSMA/CD方
式のハブコントローラが使用される。
【0010】本ハブ装置10は、このCSMA/CD方
式のハブコントローラにリアルタイム性を持たせるため
にダミーフレームを用いて、特定の1局のみに送信権を
与えるようにしている。ダミーフレームはダミー発生部
19より生じ、ダミーフレーム入力信号を通じてハブ基
本機能部14に入力し、送信データ線20を介して各ノ
ード6A〜6Dに送信される。
【0011】但し、ハブ基本機能部14に入力されたダ
ミーフレーム入力信号は全ノード6A〜6Dに送信され
てしまうので、これを阻止するため、送信禁止部21
は、ダミー送信制御部16から出力されるダミーフレー
ム制御信号により、例えば特定の1ノード6Aのみダミ
ーフレームの送信を禁止する。
【0012】ダミーフレームを受信しないノード6Aは
送信権をもつため、データ送信可能となる。該送信権を
もつノード6Aは、トランシーバ部11を通じて、ハブ
装置20にフレームを送信する。
【0013】このフレームは受信データ線12を介して
ハブ基本機能部14へ入力され、これを受けてハブ基本
機能部14はフレームを送信したノード6Aを除く全て
のノード6B〜6Dにこのフレームを出力する。但し、
このとき、ダミーフレームの送信を中止しないとフレー
ムの出力が不可となる。
【0014】よって、送信権のないノード6B〜6Dへ
のダミーフレームの送信を中止するため、受信検出部1
3にてフレームの受信を検出し、該受信検出信号を通じ
て伝送監視部15へ通知する。受信検出信号を受けた伝
送監視部15は、ダミーフレーム終了をダミー送信制御
部16に指示し、ダミーフレームの送信を中止させる。
【0015】ダミーフレームの送信中止により、受信デ
ータ線12を介してハブ基本機能部14に送られたフレ
ームは送信データ線20を通して、送信権のない全ノー
ド6B〜6Dに送信される。
【0016】送信権をもつノード6Aの送信許可期間
は、周回タイマ部17によって周回時間から許可される
時間と、伝送監視部15によって1回の送信権あたりに
許可される送信時間と最大フレーム数によって与えられ
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら以上のよ
うなネットワークのトラヒック制御方式では、スター型
ネットワークにおけるリアルタイム性は改善されるもの
の、バス型ネットワークでは依然としてリアルタイム性
が改善されない問題がある。
【0018】本発明は上記実情を考慮してなされたもの
で、スター型ネットワークのみならず、バス型ネットワ
ークに対してもイーサネットでのリアルタイム性を改善
し得るトラヒック制御装置を提供することを目的とす
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1に対応する発明
は、バス型通信ネットワークに用いられ、複数のノード
と、トラヒック観測ノードとが互いにバスを介して接続
されたトラヒック制御装置であって、前記トラヒック観
測ノードとしては、前記バスを流れるトラヒック量の時
間推移に基づいて、前記トラヒック量の周期性と負荷特
性とを特定して周期性及び負荷特性パラメータを生成す
る機能を有し、前記各ノードとしては、通信を開始する
とき、前記トラヒック観測ノードにより生成された周期
性及び負荷特性パラメータに基づいて、前記トラヒック
量の少ないタイミングで前記通信を実行する機能を備え
たトラヒック制御装置である。
【0020】また、請求項2に対応する発明は、バス型
通信ネットワークに用いられ、複数のノードと、トラヒ
ック観測ノードとが互いにバスを介して接続されたトラ
ヒック制御装置であって、前記トラヒック観測ノードと
しては、前記バスを流れるトラヒック量の時間推移に基
づいて、前記トラヒック量の周期性と負荷特性とを特定
して周期性及び負荷特性パラメータを生成する機能を有
し、前記各ノードとしては、通信を開始するとき、前記
トラヒック観測ノードにより生成された周期性及び負荷
特性パラメータに基づいて、トラヒック量を飽和させな
いことを確認して前記通信を実行する機能を備えたトラ
ヒック制御装置である。
【0021】さらに、請求項3に対応する発明は、請求
項1に対応するトラヒック制御装置において、前記トラ
ヒック観測ノードとしては、前記トラヒック量の時間推
移に基づいて、各特性を特定するための特徴抽出の可否
を判定し、判定結果が抽出可を示すとき、前記各パラメ
ータを生成するトラヒック制御装置である。
【0022】また、請求項4に対応する発明は、請求項
1に対応するトラヒック制御装置において、通信に加わ
るノードを順次増加させるとき、所定の優先度に基づい
て、各ノードに順次通信を許可するトラヒック管理ノー
ドを備えたトラヒック制御装置である。
【0023】さらに、請求項5に対応する発明は、請求
項4に対応するトラヒック制御装置であって、前記バス
に接続され、前記トラヒック観測ノードと前記トラヒッ
ク管理ノードとが一体化されてなるトラヒック制御装置
である。
【0024】また、請求項6に対応する発明は、請求項
4に対応するトラヒック制御装置において、前記各ノー
ドのうち、通信を終了したノードが前記トラヒック管理
ノードに「終了」を通知する機能を有し、前記トラヒッ
ク管理ノードとしては、前記ノードから受けた「終了」
の通知に基づいて、前回通信を拒絶したノードに通信を
許可する機能を備えたトラヒック制御装置である。
【0025】さらに、請求項7に対応する発明は、請求
項1に対応するトラヒック制御装置において、前記トラ
ヒック観測ノードとしては、前記トラヒック量の時間推
移を直交関数で近似する近似手段と、前記時間推移の変
化に従い、前記近似結果により得られた直交関数の近似
結果の係数を変更する変更手段と、前記変更手段による
変更の結果を前記各ノードに順次通知する通知手段と、
前記通知手段により通知をしたとき、再帰的に直交関数
の係数を更新する更新手段とを備えたトラヒック制御装
置である。
【0026】また、請求項8に対応する発明は、バス型
通信ネットワークに用いられ、複数のノードが互いにバ
スを介して接続されたトラヒック制御装置であって、前
記各ノードとしては、前記バスを流れるトラヒック量の
時間推移に基づいて、前記トラヒック量の周期性と負荷
特性とを特定して周期性及び負荷特性パラメータを生成
するトラヒック観測機能と、通信を開始するとき、前記
トラヒック観測機能により生成された周期性及び負荷特
性パラメータに基づいて、前記トラヒック量の少ないタ
イミングで前記通信を実行する機能とを備えたトラヒッ
ク制御装置である。
【0027】さらに、請求項9に対応する発明は、スタ
ー型通信ネットワークに用いられ、複数のノードが互い
に伝送路及びハブ装置を介して接続されたトラヒック制
御装置であって、前記ハブ装置としては、前記伝送路を
流れるトラヒック量の時間推移に基づいて、前記トラヒ
ック量の周期性と負荷特性とを特定して周期性及び負荷
特性パラメータを生成するトラヒック観測機能を有し、
前記各ノードは、通信を開始するとき、前記ハブ装置に
おけるトラヒック観測機能により生成された周期性及び
負荷特性パラメータに基づいて、前記トラヒック量の少
ないタイミングで前記通信を実行する機能とを備えたト
ラヒック制御装置である。
【0028】また、請求項10に対応する発明は、請求
項9に対応するトラヒック制御装置において、前記ハブ
装置としては、予め各ノードの優先度が設定され、ネッ
トワークを流れるトラヒック量を観測し、前記観測結果
に基づいて、通信異常輻輳時に高い優先度のノードのデ
ータを送信し、低い優先度のノードにはダミーフレーム
を送って通信を不可とする機能を備えたトラヒック制御
装置である。 (作用)従って、請求項1に対応する発明は以上のよう
な手段を講じたことにより、トラヒック観測ノードが、
バスを流れるトラヒック量の時間推移に基づいて、トラ
ヒック量の周期性と負荷特性とを特定して周期性及び負
荷特性パラメータを生成し、各ノードが、通信を開始す
るとき、トラヒック観測ノードにより生成された周期性
及び負荷特性パラメータに基づいて、トラヒック量の少
ないタイミングで通信を実行するので、スター型ネット
ワークのみならず、バス型ネットワークに対してもイー
サネットでのリアルタイム性を改善することができ、ま
た、各通信の応答時間を短縮させることができる。
【0029】また、請求項2に対応する発明は、トラヒ
ック観測ノードが、バスを流れるトラヒック量の時間推
移に基づいて、トラヒック量の周期性と負荷特性とを特
定して周期性及び負荷特性パラメータを生成し、各ノー
ドが、通信を開始するとき、トラヒック観測ノードによ
り生成された周期性及び負荷特性パラメータに基づい
て、トラヒック量を飽和させないことを確認して通信を
実行するので、スター型ネットワークのみならず、バス
型ネットワークに対してもイーサネットでのリアルタイ
ム性を改善することができる。
【0030】さらに、請求項3に対応する発明は、トラ
ヒック観測ノードが、トラヒック量の時間推移に基づい
て、各特性を特定するための特徴抽出の可否を判定し、
判定結果が抽出可を示すとき、各パラメータを生成する
ので、請求項1に対応する作用に加え、無駄な負荷特性
の特定を阻止することができる。
【0031】また、請求項4に対応する発明は、トラヒ
ック管理ノードが、通信に加わるノードを順次増加させ
るとき、所定の優先度に基づいて、各ノードに順次通信
を許可するので、請求項1に対応する作用に加え、高い
優先度をもつ重要な機器間通信を確保することができ
る。
【0032】さらに、請求項5に対応する発明は、トラ
ヒック観測ノードとトラヒック管理ノードとが一体化さ
れたトラヒック制御装置を設けたので、請求項4に対応
する作用に加え、高い優先度をもつ通信をリアルタイム
で確保でき、もって、トラヒック制御をより細かく実行
することができる。
【0033】また、請求項6に対応する発明は、各ノー
ドのうち、通信を終了したノードがトラヒック管理ノー
ドに「終了」を通知し、トラヒック管理ノードが、ノー
ドから受けた「終了」の通知に基づいて、前回通信を拒
絶したノードに通信を許可するので、請求項4に対応す
る作用に加え、ノードの通信参加・切り離しに柔軟に対
応することができる。
【0034】さらに、請求項7に対応する発明は、トラ
ヒック観測ノードにおいて、近似手段がトラヒック量の
時間推移を直交関数で近似し、変更手段が、時間推移の
変化に従い、近似結果により得られた直交関数の近似結
果の係数を変更し、通知手段が変更手段による変更の結
果を各ノードに順次通知し、更新手段が、通知手段によ
り通知をしたとき、再帰的に直交関数の係数を更新する
ので、請求項1に対応する作用に加え、逐次トラヒック
観測の精度を保つことができる。
【0035】また、請求項8に対応する発明は、各ノー
ドが、バスを流れるトラヒック量の時間推移に基づい
て、トラヒック量の周期性と負荷特性とを特定して周期
性及び負荷特性パラメータを生成するトラヒック観測機
能を有し、通信を開始するとき、このトラヒック観測機
能により生成された周期性及び負荷特性パラメータに基
づいて、トラヒック量の少ないタイミングで通信を実行
するので、特定のノードの影響を受けずに、スター型ネ
ットワークのみならずバス型ネットワークに対してもイ
ーサネットでのリアルタイム性を改善することができ、
また、各通信の応答時間を短縮させることができる。
【0036】さらに、請求項9に対応する発明は、ハブ
装置が、伝送路を流れるトラヒック量の時間推移に基づ
いて、トラヒック量の周期性と負荷特性とを特定して周
期性及び負荷特性パラメータを生成し、各ノードは、通
信を開始するとき、ハブ装置により生成された周期性及
び負荷特性パラメータに基づいて、トラヒック量の少な
いタイミングで前記通信を実行するので、スター型ネッ
トワークに対してイーサネットでのリアルタイム性を改
善することができ、また、各通信の応答時間を短縮させ
ることができる。
【0037】また、請求項10に対応する発明は、ハブ
装置では、予め各ノードの優先度が設定され、ネットワ
ークを流れるトラヒック量を観測し、観測結果に基づい
て、通信異常輻輳時に高い優先度のノードのデータを送
信し、低い優先度のノードにはダミーフレームを送って
通信を不可とするので、請求項9に対応する作用に加
え、高い優先度の通信のスループットの悪化を阻止する
ことができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。 (第1の実施の形態)図1は本発明の第1の実施の形態
に係るトラヒック制御装置の適用されたバス型ネットワ
ークの構成図である。このバス型ネットワークは、トラ
ヒック観測ノード31及び各ノード32A〜32Dが夫
々トランシーバ33を介してCSMA/CD方式のバス
34に接続され、このバスの終端部にはターミネータ3
5が接続されている。
【0039】ここで、トラヒック観測ノード31は、バ
ス34を流れるトラヒック量の時間推移に基づいて、ト
ラヒック量の周期性と負荷特性とを特定して周期性及び
負荷特性パラメータを生成する機能をもっている。ここ
で、周期性パラメータとしては、周期T及び周期Tの開
始時間が使用可能となっている。また、負荷特性パラメ
ータとしては、トラヒック量の近似値を求めるための直
交関数に掛ける係数αjが使用可能となっている。
【0040】各ノード32A〜32Dは、通信を開始す
るとき、トラヒック観測ノード31により生成された周
期性及び負荷特性パラメータに基づいて、トラヒック量
の少ないタイミングで通信を実行する機能をもってい
る。
【0041】次に、このようなバス型ネットワークにお
けるトラヒック制御装置の動作を説明する。通常、各ノ
ード32A〜32Dが出すデータ・フレームがバス34
上に出力されると、各ノード32A〜32Dは、宛先M
ACアドレスを検出して自ノード宛てフレームを識別し
て受信するか否かを決定する。
【0042】このとき、各ノード32A〜32Dがプラ
ント制御機器か又はその監視装置であるとき、こうした
監視制御装置間での通信は、制御の周期に従って何らか
の周期性を帯びてくる。また、周期的な通信以外にも単
発的な通信もあるが、周期性が出現する可能性が高い。
【0043】いま、ノード32A及びノード32Bが通
信中であり、トラヒックのパターンが図2(a)に示す
ようであるとする。トラヒック観測ノード31では、図
2(b)に示すように、時間をある時間間隔ΔTで離散
化し、ΔT内のトラヒック量X(i) を逐次求める。但
し、iは整数値である。続いて、トラヒック量X(i) の
自己相関関数Rxx(τ)を求める。なお、Rxx
(τ)の計算方法は任意であるが、例えば高速フーリエ
変換(FFT)が用いられる。
【0044】また、自己相関関数Rxx(τ)の極大値
を求めると共に、この極大値同士の間隔からトラヒック
・パターンの周期Tを求める。このとき、周期Tに対応
するサンプリング番号N=T/ΔTとする。
【0045】次に、周期Tを基本周期とする直交関数系
をΦjとし、トラヒック量X(i) をΦjの線形和で近似
する。直交関数系として、例えば、図12に示す如きウ
ォルシュ関数を用いる。
【0046】すなわち、時間区間T内におけるトラヒッ
ク量X(i) の近似値X′を次の(1)式に示すように規
定し、この式内の係数αj(j=1,2,3,4)を算出する。 X′=α1Φ1+α2Φ2+α3Φ3+α4Φ4 …(1) なお、係数αの次数jを多くとれば、近似値X′の精度
は上がるが、リアルタイムで計算する観点からは次数j
をある程度低く抑えることも重要であり、ここでは次数
jを4次までとしている。
【0047】ここで、αj(j=1,2,3,4)を各次数j毎に、
以下のように算出する。時間区間T内でのトラヒック量
X(i) のサンプル値をX(0) ,…,X(N-1) とする。ま
た、各サンプル値X(0) ,…,X(N-1) に対応する直交
関数系Φj(0),…,Φj(N-1) の各値を二乗してその
総和Aj=Φj(0)2 +…+Φj(N-1)2 を予め計算してお
く。
【0048】これらサンプル値X(0) ,…,X(N-1) と
それに対応する直交関数系Φj(0),…,Φj(N-1)とを用
いて次の(2)式に示すように、係数αjを求める。 αj=[X(0) Φj(0)+…+X(N-1) Φj(N-1)]/Aj …(2) このように、トラヒック観測ノード31は、αj(j=1,2,
3,4)を負荷特性パラメータとして得る。
【0049】次に、ノード32Cが新たに通信を開始す
る際には、図3に示すように、トラヒック観測ノード3
1にトラヒック特性を通知するよう要求する。トラヒッ
ク観測ノード31は、この要求に対応し、周期T、αj
(j=1,2,3,4)、周期の原点時刻をノード32Cに通知す
る。
【0050】ノード32Cは、この通知内容に基づい
て、トラヒックの空き具合を把握すると共に、空いたタ
イミングでデータ送出を開始する。上述したように第1
の実施の形態によれば、トラヒック観測ノード31が、
バス34を流れるトラヒック量の時間推移に基づいて、
トラヒック量の周期性と負荷特性とを特定して周期性及
び負荷特性パラメータを生成し、ノード32Cが、通信
を開始するとき、トラヒック観測ノード31により生成
された周期性及び負荷特性パラメータに基づいて、トラ
ヒック量の少ないタイミングで通信を実行するので、ス
ター型ネットワークのみならず、バス型ネットワークに
対してもイーサネットでのリアルタイム性を改善するこ
とができ、また、各通信の応答時間を短縮させることが
できる。
【0051】また、バス34の使用率の増加に伴って衝
突の頻度が増大し、送信不可の状態が継続され易いとい
うCSMA/CD方式の欠点を補い、衝突の機会を減少
させ、リアルタイム性を改善してリアルタイム通信を実
現することができる。 (第2の実施の形態)次に、本発明の第2の実施の形態
に係るトラヒック制御装置について図1を用いて説明す
る。すなわち、本実施形態は、図1と同一構成におい
て、各ノードの動作を変形したものであり、具体的には
第1の実施形態のトラヒック観測ノード31に対し、各
ノード32A〜32Dが、通信を開始するとき、トラヒ
ック観測ノード31により生成された周期性及び負荷特
性パラメータに基づいて、トラヒック量を飽和させない
ことを確認して通信を実行する機能を備えている。
【0052】次に、このようなバス型ネットワークにお
けるトラヒック制御装置の動作について図4のフローチ
ャートを用いて説明する。例えば、新たに通信を開始す
るノード32Cは、通信のための初期化準備を行なう
(ST1)。初期化準備終了後、このノード32Cは、
トラヒック観測ノード31に対してトラヒック特性を問
合せる(ST2)。なお、各ノード32A〜32D及び
トラヒック観測ノード31間では、時刻同期をとるため
のプロトコルの如き、何らかの同期手段により時刻同期
がとられているものとする。
【0053】トラヒック特性を問合せたノード32C
は、トラヒック観測ノード31から回答を受けるまで待
機し(ST3)、自ノード32Cが送るデータの送出タ
イミングを決定する(ST4)。
【0054】例えばノード32Cにおいては、第1の実
施形態と同様に特定されたトラヒック特性を受けた場
合、周期Tと、周期の開始時刻とノード間で共通に認識
する時刻との間のずれ時間Sと、係数αj(j=1,2,3,4)と
に基づいて、送出タイミングが決定される。例えば、周
期T=200ms、ずれ時間S=50ms、α1=0.
3、α2=0.2、α3=0.1、α4=0のとき、ト
ラヒック量の推定量u(t)(u(t)=1でトラヒッ
ク飽和)は、次のように計算される。
【0055】
【数1】
【0056】これにより、ノード32Cでは、最も少な
いトラヒック量の推定量u(t)=0のときの(150
+200×I)msが送出開始時刻と決定される。続い
て、ノード32Cは、このように得た送出タイミングに
基づいて、データを送出する(ST5)。
【0057】上述したように第2の実施形態によれば、
トラヒック観測ノード31が、バス34を流れるトラヒ
ック量の時間推移に基づいて、トラヒック量の周期性と
負荷特性とを特定して周期性及び負荷特性パラメータを
生成し、ノード32Cが、通信を開始するとき、トラヒ
ック観測ノード31により生成された周期性及び負荷特
性パラメータに基づいて、トラヒック量を飽和させない
ことを確認して通信を実行するので、スター型ネットワ
ークのみならず、バス型ネットワークに対してもイーサ
ネットでのリアルタイム性を改善することができる。
【0058】また、前述同様に、CSMA/CD方式の
欠点を補い、衝突の機会を減少させてリアルタイム通信
を実現できる。 (第3の実施の形態)次に、本発明の第3の実施の形態
に係るトラヒック制御装置の適用されたバス型ネットワ
ークについて図1を用いて説明する。すなわち、本実施
形態は、図1と同一の結合構成において、トラヒック量
に周期性がない場合を考慮したものであり、具体的には
第1の実施形態のトラヒック観測ノード31が、トラヒ
ック量の時間推移に基づいて、各特性を特定するための
特徴抽出の可否を判定し、判定結果が抽出可を示すと
き、各パラメータを生成する機能を備えたものである。
【0059】次に、このような機能を備えたバス型ネッ
トワークにおけるトラヒック制御装置の動作を説明す
る。CSMA/CD方式のネットワークでは、各ノード
32A〜32Dのトラヒック量に周期性がなく、「リア
ルタイム性」を実現できない場合がある。従って、本実
施形態においては、「リアルタイムモード」と「非リア
ルタイムモード」とに動作を分けている。
【0060】いま、前述した第1の実施形態の動作中、
トラヒック観測ノード31が、X(i) の自己相関関数R
xx(τ)を求めた結果、Rxx(τ)に有為な極大値
が無かったとする。
【0061】例えば、観測時間区間内でのRxx(τ)
の平均値をp、最大値をqとして、両者にq<1.5p
の関係があるとき、トラヒック観測ノード31は、極大
値を見出だせず、Rxx(τ)に周期性がないものと判
定して観測処理を中止する。
【0062】この場合、トラヒック観測ノード31は、
通信を開始しようとするノード32Cからトラヒック特
性の問合せがあると、「特に規則性が無い」と返答メッ
セージを該ノード32Cに送る。
【0063】このノードは、この返答メッセージによ
り、従来同様の「非リアルタイムモード」にてランダム
に通信を実行する。上述したように第3の実施の形態に
よれば、トラヒック観測ノード31が、トラヒック量の
時間推移に基づいて、各特性を特定するための特徴抽出
の可否を判定し、判定結果が抽出可を示すとき、各パラ
メータを生成するので、第1の実施形態の効果に加え、
無駄な負荷特性の特定を阻止することができる。 (第4の実施の形態)図5は本発明の第4の実施形態に
係るトラヒック制御装置の適用されたバス型ネットワー
クの構成図であり、図1と同一部分には同一符号を付し
てその詳しい説明は省略し、ここでは異なる部分につい
て主に述べる。
【0064】すなわち、本実施の形態は、優先度制御を
行なうものであり、具体的には図5に示すように、ノー
ド32A〜32Dとトラヒック観測ノード31とが接続
されたバス34に対し、トラヒック管理ノード36を接
続した構成となっている。
【0065】ここで、トラヒック管理ノード36は、通
信に加わるノード32A〜32Dを順次増加させると
き、所定の優先度に基づいて、各ノード32A〜32D
に順次通信を許可する機能をもっている。
【0066】次に、このようなバス型ネットワークにお
けるトラヒック制御装置の動作について図6のフローチ
ャートを用いて説明する。トラヒック管理ノード36は
全ての通信に先立ち、予め設定された優先度に従って、
順次、各ノード32A〜32Dに送信を許可する。
【0067】トラヒック管理ノード36は、まず、1番
目(最高)の優先度のノード32Aに対して送信許可を
出す(ST11)。送信許可を受けたノード32Aは、
第1の実施形態に述べた手順に従い、トラヒック観測ノ
ード31との交信を行ない、送信を開始する。
【0068】トラヒック管理ノード36は、1番目の優
先度のノード32Aが送信を開始したか否かを判定し
(ST12)、判定結果が送信開始を示すと、一定時間
待機してから(ST13)、2番目の優先度のノード3
2Bに対して送信許可を出す(ST14)。この一定時
間の待機は、1番目のノード32Aの通信を含めたトラ
ヒック特性をトラヒック観測ノード31が観測する余裕
を持たせるためのものである。なお、トラヒック管理ノ
ード36は、ステップST12にて、1番目のノード3
2Aが通信を開始しないとき、タイムアウトとなると
(ST15)、2番目のノード32Bの送信許可へ移行
する。
【0069】また、2番目のノード32B以降、トラヒ
ック管理ノード36は、同様の手順により、最低の優先
度のノード32Dまで通信を開始させる(ST16〜S
T22)。さらに、トラヒック管理ノード36は、トラ
ヒック観測ノード31により観測されるトラヒック量
(又は送信許可を与えたノードの数など)に基づいて、
通信に余裕がないと判定すると、送信許可の発行を中止
する。
【0070】一方、通信を終了したノード32Aは、ト
ラヒック管理ノード36に対して「終了」を通知する。
トラヒック管理ノード36は、この終了通知に基づき、
以前、トラヒックに余裕がなく、通信を拒絶したノード
に送信許可を与えることができる。
【0071】上述したように第4の実施の形態によれ
ば、トラヒック管理ノード36が、通信に加わるノード
32A〜32Dを順次増加させるとき、所定の優先度に
基づいて、各ノード32A〜32Dに順次通信を許可す
るので、第1の実施形態の効果に加え、高い優先度をも
つ重要な機器間通信を確保することができる。
【0072】また、各ノード32A〜32Dのうち、通
信を終了したノード32Aがトラヒック管理ノード36
に「終了」を通知し、トラヒック管理ノード36が、ノ
ード32Aから受けた「終了」の通知に基づいて、前回
通信を拒絶したノードに通信を許可するので、各ノード
の通信参加・切り離しに柔軟に対応することができる。 (第5の実施の形態)次に、本発明の第5の実施形態に
係るトラヒック制御装置の適用されたバス型通信ネット
ワークについて図1を用いて説明する。すなわち、本実
施形態は、図1と同一の結合構成において、逐次トラヒ
ック観測の精度を保つため、負荷特性パラメータ(係数
αj)を逐次更新する機能を設けたものであり、具体的
には第1の実施形態のトラヒック観測ノード31が、前
述した機能と共に、トラヒック量の時間推移を直交関数
で近似する近似機能と、時間推移の変化に従い、近似結
果により得られた直交関数の近似結果の係数αjを変更
する変更機能と、変更機能による変更の結果を各ノード
32A〜32Dに順次通知する通知機能と、通知機能に
より通知をしたとき、再帰的に直交関数の係数αjを更
新する更新機能とを備えている。
【0073】次に、このようなバス型通信ネットワーク
におけるトラヒック制御装置の動作を説明する。いまト
ラヒック観測ノード31は、第1の実施形態に述べた通
り、αj(j=1,2,3,4)を負荷特性パラメータとして得たと
する。
【0074】ここで、係数αjをαj,p とし、次の時間
区間T内でのαj の計算結果をαj,p+1 とし、以下同様
に順次αjの値を更新する。ここで、トラヒック観測ノ
ード31は、このようなαjを最新の値から4つ前の値
までに対し、次の(3)式に示すように、加重平均を算
出し、算出結果を他ノード32A〜32Dから問合せの
あったときの返答値とする。
【0075】
【数2】
【0076】なお、加重平均の幅は5とする必要は無
く、システム設計にあわせて任意の値が適宜使用でき
る。次に、トラヒック観測ノード31は、問合せのあっ
た例えばノード32Cに周期T、αj,p *(j=1,2,3,4)
、及び周期の原点時刻を通知し、該ノード32Cが送
出トラヒックを変更した後、再帰的に直交関数の係数α
j,p *を更新する。
【0077】上述したように第5の実施の形態によれ
ば、トラヒック観測ノード31が、トラヒック量の時間
推移を直交関数で近似し、時間推移の変化に従い、近似
結果により得られた直交関数の近似結果の係数を変更
し、変更の結果を各ノード32A〜32Dに順次通知
し、再帰的に直交関数の係数を更新するので、第1の実
施形態に加え、逐次トラヒック観測の精度を保つことが
できる。 (第6の実施の形態)図7は本発明の第6の実施形態に
係るトラヒック制御装置の適用されたバス型ネットワー
クの構成図であり、図1と同一部分には同一符号を付
し、ほぼ同一部分にはa〜d,oの添字を付してその詳
しい説明は省略し、ここでは異なる部分について主に述
べる。
【0078】すなわち、本実施形態は、第1の実施形態
のトラヒック観測ノードを省略し、そのトラヒック観測
機能31a〜31dを各ノード32Ao〜32Doに持
たせたものである。
【0079】これにより、各ノード32Ao〜32Do
においては、自己のトラヒック観測機能31a〜31d
が第1の実施形態に述べたトラヒック観測ノードの動作
を実行する。よって、各ノード32Ao〜32Doは、
新たに通信を開始する際に、自己のトラヒック観測機能
31a〜31dが出力するトラヒック特性結果に基づい
て、トラヒックの空き具合を把握し、空いたタイミング
でデータ送出を開始することができる。
【0080】上述したように第6の実施の形態によれ
ば、各ノード32Ao〜32Doが、バス34を流れる
トラヒック量の時間推移に基づいて、トラヒック量の周
期性と負荷特性とを特定して周期性及び負荷特性パラメ
ータを生成するトラヒック観測機能31a〜31dを有
し、通信を開始するとき、このトラヒック観測機能31
a〜31dにより生成された周期性及び負荷特性パラメ
ータに基づいて、トラヒック量の少ないタイミングで通
信を実行するので、スター型ネットワークのみならずバ
ス型ネットワークに対してもイーサネットでのリアルタ
イム性を改善することができ、また、各通信の応答時間
を短縮させることができる。
【0081】また、CSMA/CD方式の欠点を補い、
衝突の機会を減らしてリアルタイム通信を提供できる。
また、第1の実施の形態とは異なり、トラヒック観測ノ
ード31を省略してトラヒック観測機能31a〜31d
を各ノード32Ao〜32Doに持たせたので、いずれ
のノード32Ao〜32Doが故障しても、トラヒック
観測を実行できる。
【0082】また、トラヒック観測ノード31を設けな
くとも、主にソフトウェアの追加だけでリアルタイム性
の改善を実現できる。 (第7の実施の形態)図8は本発明の第7の実施の形態
に係るトラヒック制御装置に適用されたスター型ネット
ワークの構成図であり、図1及び図10と同一部分には
同一符号を付し、ほぼ同一部分にはaの添字を付してそ
の詳しい説明は省略し、ここでは異なる部分について主
に述べる。
【0083】すなわち、本実施形態は、第1の実施形態
に係るトラヒック観測ノードの機能をスター型ネットワ
ークに適用させたものであり、具体的には図8に示すよ
うに、各ノード32Aa〜32DaがCSMA/CD方
式で夫々伝送路7及びハブ装置40を介して接続され
る。
【0084】ここで、ハブ装置40は、受信フレームの
中継や再送信を行なう通常のハブ基本機能に加え、第1
の実施形態と同様のトラヒック観測機能31aを備えて
いる。
【0085】次に、このようなスター型ネットワークに
おけるトラヒック制御装置の動作を説明する。いま、前
述同様に、ハブ装置40のトラヒック観測機能31a
は、ネットワークのトラヒック観測を実行する。
【0086】例えばノード32Caは、新たに通信を開
始したいとき、ハブ装置40にトラヒック特性を通知す
るよう要求する。ハブ装置40は、この要求を受けて、
周期T、αj(j=1,2,3,4)、周期の原点時刻をノード32
Caに通知する。
【0087】ノード32Caは、この通知に基づいて、
トラヒックの空き具合を把握し、空いたタイミングでデ
ータ送出を開始する。上述したように第7の実施の形態
によれば、ハブ装置40が、伝送路7を流れるトラヒッ
ク量の時間推移に基づいて、トラヒック量の周期性と負
荷特性とを特定して周期性及び負荷特性パラメータを生
成し、ノード32Caは、通信を開始するとき、ハブ装
置40により生成された周期性及び負荷特性パラメータ
に基づいて、トラヒック量の少ないタイミングで通信を
実行するので、スター型ネットワークに対してイーサネ
ットでのリアルタイム性を改善することができ、また、
各通信の応答時間を短縮させることができる。
【0088】また、スター型ネットワークであっても、
CSMA/CD方式の欠点を補い、衝突の機会を減少さ
せてリアルタイム通信を実現できる。また、リアルタイ
ム性の改善を主にソフトウェアの追加だけで実現でき
る。 (第8の実施の形態)次に、本発明の第8の実施形態に
係るトラヒック制御装置に適用されるスター型ネットワ
ークについて図8を用いて説明する。
【0089】本実施形態は、第7の実施形態のハブ装置
について、図11を用いて述べたダミーフレームの発生
機能を設けた構成となっている。すなわち、本実施形態
に係るハブ装置40は、通常のハブ基本機能、第1の実
施形態と同様のトラヒック観測機能31aに加え、異常
輻輳時に低優先度のポートの送信を停止させるためのダ
ミーフレームの発生機能を備えている。このハブ装置は
予め各ノード32Aa〜32Ddの優先度が設定されて
いる。
【0090】次に、このようなスター型ネットワークに
おけるトラヒック制御装置の動作を説明する。ハブ装置
40は、トラヒック観測機能31aにて異常輻輳を検出
すると、高い優先度のノード32Aaへの送信機会を増
やし、低い優先度のノード32Daへのダミーフレーム
送出を増やす。これにより、高い優先度のノード32A
aのデータ通信を確保することができる。
【0091】上述したように本実施形態によれば、ハブ
装置40では、予め各ノード32Aa〜32daの優先
度が設定され、ネットワークを流れるトラヒック量を観
測し、観測結果に基づいて、通信異常輻輳時に高い優先
度のノード32Aaのデータを送信し、低い優先度のノ
ード32Daにはダミーフレームを送って通信を不可と
するので、第7の実施形態の効果に加え、高い優先度の
通信のスループットの悪化を阻止することができる。
【0092】また、CSMA/CD方式のスター型ネッ
トワークにおいて、優先度制御を備えたネットワークを
形成することができる。 (他の実施の形態)なお、上記第6の実施の形態では、
トラヒック観測ノード31とトラヒック管理ノード36
とを個別に設けた場合について説明したが、これに限ら
ず、トラヒック観測ノードとトラヒック管理ノードとを
1つのノードに一体化させてなるトラヒック制御装置を
設け、このトラヒック制御装置をバスに接続した構成と
しても、本発明を同様に実施して第4の実施形態と同様
の効果を得ることができ、また、高い優先度をもつ通信
をリアルタイムで確保できるので、トラヒック制御をよ
り細かく実行することができる。その他、本発明はその
要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ス
ター型ネットワークのみならず、バス型ネットワークに
対してもイーサネットでのリアルタイム性を改善し得る
トラヒック制御装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るトラヒック制
御装置の適用されたバス型ネットワークの構成図
【図2】同実施の形態におけるトラヒック観測を説明す
るための波形図
【図3】同実施の形態における動作を説明するためのシ
ーケンス図
【図4】本発明の第2の実施の形態における動作を説明
するためのフローチャート
【図5】本発明の第4の実施形態に係るトラヒック制御
装置の適用されたバス型ネットワークの構成図
【図6】同実施の形態における動作を説明するためのフ
ローチャート
【図7】本発明の第6の実施形態に係るトラヒック制御
装置の適用されたバス型ネットワークの構成図
【図8】本発明の第7の実施の形態に係るトラヒック制
御装置に適用されたスター型ネットワークの構成図
【図9】従来のバス型ネットワークの構成図
【図10】従来のスター型ネットワークの構成図
【図11】従来のスター型ハブ装置が適用されたネット
ワークの構成を示すブロック図
【図12】一般的なウォルシュ関数を示す図
【符号の説明】
31…トラヒック観測ノード 31a〜31d…トラヒック観測機能 32A〜32D,32Ao〜32Do,32Aa〜32
Da…各ノード 33…トランシーバ 34…バス 35…ターミネータ 36…トラヒック管理ノード 40…ハブ装置

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バス型通信ネットワークに用いられ、複
    数のノードと、トラヒック観測ノードとが互いにバスを
    介して接続されたトラヒック制御装置であって、 前記トラヒック観測ノードは、前記バスを流れるトラヒ
    ック量の時間推移に基づいて、前記トラヒック量の周期
    性と負荷特性とを特定して周期性及び負荷特性パラメー
    タを生成する機能を有し、 前記各ノードは、通信を開始するとき、前記トラヒック
    観測ノードにより生成された周期性及び負荷特性パラメ
    ータに基づいて、前記トラヒック量の少ないタイミング
    で前記通信を実行する機能を備えたことを特徴とするト
    ラヒック制御装置。
  2. 【請求項2】 バス型通信ネットワークに用いられ、複
    数のノードと、トラヒック観測ノードとが互いにバスを
    介して接続されたトラヒック制御装置であって、 前記トラヒック観測ノードは、前記バスを流れるトラヒ
    ック量の時間推移に基づいて、前記トラヒック量の周期
    性と負荷特性とを特定して周期性及び負荷特性パラメー
    タを生成する機能を有し、 前記各ノードは、通信を開始するとき、前記トラヒック
    観測ノードにより生成された周期性及び負荷特性パラメ
    ータに基づいて、トラヒック量を飽和させないことを確
    認して前記通信を実行する機能を備えたことを特徴とす
    るトラヒック制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のトラヒック制御装置に
    おいて、 前記トラヒック観測ノードは、前記トラヒック量の時間
    推移に基づいて、各特性を特定するための特徴抽出の可
    否を判定し、判定結果が抽出可を示すとき、前記各パラ
    メータを生成することを特徴とするトラヒック制御装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のトラヒック制御装置に
    おいて、 通信に加わるノードを順次増加させるとき、所定の優先
    度に基づいて、各ノードに順次通信を許可するトラヒッ
    ク管理ノードを備えたことを特徴とするトラヒック制御
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のトラヒック制御装置で
    あって、 前記バスに接続され、前記トラヒック観測ノードと前記
    トラヒック管理ノードとが一体化されてなることを特徴
    とするトラヒック制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載のトラヒック制御装置に
    おいて、 前記各ノードのうち、通信を終了したノードは、前記ト
    ラヒック管理ノードに「終了」を通知する機能を有し、 前記トラヒック管理ノードは、前記ノードから受けた
    「終了」の通知に基づいて、前回通信を拒絶したノード
    に通信を許可する機能を備えたことを特徴とするトラヒ
    ック制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のトラヒック制御装置に
    おいて、 前記トラヒック観測ノードは、 前記トラヒック量の時間推移を直交関数で近似する近似
    手段と、 前記時間推移の変化に従い、前記近似結果により得られ
    た直交関数の近似結果の係数を変更する変更手段と、 前記変更手段による変更の結果を前記各ノードに順次通
    知する通知手段と、 前記通知手段により通知をしたとき、再帰的に直交関数
    の係数を更新する更新手段とを備えたことを特徴とする
    トラヒック制御装置。
  8. 【請求項8】 バス型通信ネットワークに用いられ、複
    数のノードが互いにバスを介して接続されたトラヒック
    制御装置であって、 前記各ノードは、 前記バスを流れるトラヒック量の時間推移に基づいて、
    前記トラヒック量の周期性と負荷特性とを特定して周期
    性及び負荷特性パラメータを生成するトラヒック観測機
    能と、 通信を開始するとき、前記トラヒック観測機能により生
    成された周期性及び負荷特性パラメータに基づいて、前
    記トラヒック量の少ないタイミングで前記通信を実行す
    る機能とを備えたことを特徴とするトラヒック制御装
    置。
  9. 【請求項9】 スター型通信ネットワークに用いられ、
    複数のノードが互いに伝送路及びハブ装置を介して接続
    されたトラヒック制御装置であって、 前記ハブ装置は、前記伝送路を流れるトラヒック量の時
    間推移に基づいて、前記トラヒック量の周期性と負荷特
    性とを特定して周期性及び負荷特性パラメータを生成す
    るトラヒック観測機能を有し、 前記各ノードは、通信を開始するとき、前記ハブ装置に
    おけるトラヒック観測機能により生成された周期性及び
    負荷特性パラメータに基づいて、前記トラヒック量の少
    ないタイミングで前記通信を実行する機能とを備えたこ
    とを特徴とするトラヒック制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のトラヒック制御装置
    において、 前記ハブ装置は、予め各ノードの優先度が設定され、ネ
    ットワークを流れるトラヒック量を観測し、前記観測結
    果に基づいて、通信異常輻輳時に高い優先度のノードの
    データを送信し、低い優先度のノードにはダミーフレー
    ムを送って通信を不可とする機能を備えたことを特徴と
    するトラヒック制御装置。
JP9122315A 1997-05-13 1997-05-13 トラヒック制御装置 Pending JPH10313330A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9122315A JPH10313330A (ja) 1997-05-13 1997-05-13 トラヒック制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9122315A JPH10313330A (ja) 1997-05-13 1997-05-13 トラヒック制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10313330A true JPH10313330A (ja) 1998-11-24

Family

ID=14832918

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9122315A Pending JPH10313330A (ja) 1997-05-13 1997-05-13 トラヒック制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10313330A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004509471A (ja) * 2000-09-12 2004-03-25 タイコ エレクトロニクス アンプ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハウツンク 産業部門におけるイーサネット(登録商標)用モジュラ接続構造
JP2010509844A (ja) * 2006-11-09 2010-03-25 アルカテル−ルーセント ユーエスエー インコーポレーテッド ホームネットワークの帯域幅使用量をポリシングする方法および機器
US8855950B2 (en) 2010-08-24 2014-10-07 Fujitsu Limited Interprocessor communication measurement system

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004509471A (ja) * 2000-09-12 2004-03-25 タイコ エレクトロニクス アンプ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハウツンク 産業部門におけるイーサネット(登録商標)用モジュラ接続構造
JP2010509844A (ja) * 2006-11-09 2010-03-25 アルカテル−ルーセント ユーエスエー インコーポレーテッド ホームネットワークの帯域幅使用量をポリシングする方法および機器
JP4893897B2 (ja) * 2006-11-09 2012-03-07 アルカテル−ルーセント ユーエスエー インコーポレーテッド ホームネットワークの帯域幅使用量をポリシングする方法および機器
US8855950B2 (en) 2010-08-24 2014-10-07 Fujitsu Limited Interprocessor communication measurement system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9544922B2 (en) Quality of service scheme for collision-based wireless networks
JP4155801B2 (ja) ホームプラグネットワークにおけるQoSマネージャのチャネル確保方法
US5471469A (en) Method of resolving media contention in radio communication links
Lee et al. A wireless token ring protocol for intelligent transportation systems
US6114968A (en) Hybrid contention/polling access method
JP2001160813A (ja) 無線ネットワーク
US5706274A (en) CSMA with dynamic persistence
US20170134292A1 (en) Station and Method for Serial Data Transmission Using Dynamic Reprioritizing of Data Frames
WO2004010655A2 (en) Method for assigning a back-off interval
JPH0750887B2 (ja) データ伝送方法およびシステム
EP2721897B1 (en) Contention based access of resources in a wireless network
JP2000244527A (ja) 伝送方法、伝送装置およびlanシステム
JPH10313330A (ja) トラヒック制御装置
JP2715938B2 (ja) 無線通信ネットワークの端末装置
CN113541991B (zh) 基于时间敏感网络的列车网络控制系统及通信控制方法
JP2003051832A (ja) 通信システム
JPH03270432A (ja) ローカル・エリア・ネットワーク
JP2007013825A (ja) QoS制御方法
Ryley et al. Piggybacked token-passing access protocol for multichannel optical fibre LANs
Kutlu et al. Wireless control area network
Tschammer et al. Local area networks in real-time applications: Performance aspects
KR950001514B1 (ko) 공유버스를 이용한 근거리 통신 장치
JPH10262067A (ja) パケット通信方式
JP2928882B1 (ja) ローカルエリアネットワークの帯域制御方式
Koscielnik Simulation study of the influence of hidden stations for the quality of service in the IEEE802. 11e WLAN