JP2007013825A - QoS制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】CSMAを用いた自立分散型QoS制御方式における衝突の増加によるQoS保証の性能低下及びポーリング方式を用いた中央集中型QoS制御方式における集中制御を緩和する。
【解決手段】本願発明は、近隣端末を把握しあう段階で、交換トークンリング登録フレームに各端末が自分の要求QoS条件に関する情報を付加することにより、各端末は近隣端末を認識できると共にそれらの端末のそれぞれの要求QoS条件をも認識できるようになる。これにより、トークンを受け渡す段階で近隣端末リストの中からどの端末を優先的に選択すればいいか判定できる。各端末は、近隣端末QoS認識区間の登録フレームの交換によって得られた近隣端末の要求QoS条件をもとに近隣端末のQoS指数を計算し、トークン受け渡し順番を決定する。
【選択図】図6

Description

本発明は、QoS保証を必要とするトラヒックを、誤りの発生する無線伝送媒体を通して伝送する無線通信システムのQoS制御方法に関する。
従来、IEEE802.11e規格に準ずる無線LANシステムでは、伝送データのQoS保証のために下記2つのQoS制御方式が提案されている。
一つはデータの優先度によって、「キャリアセンス時間の長さ」や「バックオフ時間の長さ」などを調整し、優先度が高いトラヒックほどチャネル占有の頻度および長さを高くする優先制御を用いたCSMA/CA方式である。これはIEEE802.11e規格では「EDCA(Enhanced Differential Co−ordination Access)」と呼ばれる方式である(例えば、非特許文献1参照。)。EDCAはCSMA/CAに基づく方式のため、制御局を設ける必要がない自立分散型QoS制御方式である。しかし、EDCAは未だに一つ大きな課題を抱えている。それは衝突の増加による性能低下である。EDCAは合計端末台数が少ない環境では衝突確率が低いため通常どおりのQoS保証性能を発揮するが、ある程度合計端末台数が増えると衝突確率が無視できない程度まで増加するため、バックオフ時間および頻度が増加することにより、システム最大スループットが大きく劣化し、QoS条件を満たされない端末が増加する。また、CSMAのキャリアセンスを行っているにも関わらず、伝播路状況によってお互いに電波が聞こえない端末同士が同一タイミングでチャネルをアクセスすることによる衝突もQoS保証の性能低下に繋がると考えられる。
一方、もう一つは、制御局が要求データレートなどのQoS条件を満足するようにポールフレームを送信することによって帯域を効率よく端末に割り当てるQoSを考慮したポーリング方式である。これはIEEE802.11e規格では「HCCA(Hybrid Co−ordination Function Controlled Channel Access)」と呼ばれる方式である(例えば、特許文献1、非特許文献1参照。)。HCCAは制御局がすべての端末のチャネル占有時間やアクセスタイミングを管理・制御するため、中央集中型QoS制御方式である。HCCAは端末がキャリアセンスを行う必要がないため、EDCAのような衝突増加によるQoS保証の性能低下が発生しないが、システム内のすべてのトラヒックのQoSを管理・制御を行う制御局を導入する必要がある。また、様々なQoS条件を要求する複数のトラヒックの管理・制御を効率よく行える知能的な集中制御は複雑であり、開発コストおよび時間がかかると予想される。
本発明は前記EDCAおよびHCCAの両方式の課題を解決できる無線通信システムにおけるQoS制御方法に関する。
本発明は前記課題を両方とも解決できる可能性があるトークンパッシング方式に着目した。トークンパッシング方式は本来端末の配置(以下では「トポロジー」と呼ぶ)が固定である有線通信分野において提案されたアクセス方式の一つである。トークンパッシング方式に着目した理由は下記のように挙げられる。
CSMA方式のような競合を行う必要がないため衝突が起きない。
集中制御が必ず必要ではない(例えば、特許文献2参照。)。
トークンパッシング方式は本来トポロジーが固定である有線通信のために提案されたアクセス方式であるが、無線通信システムにトークンパッシング方式を用いた提案もある(例えば、特許文献3、非特許文献2参照)。しかし、特許文献3や非特許文献2に記載の技術を含め、無線トークンパッシング方式に関する先行例はトラヒックのQoS条件や優先順位を考慮されておらず、QoS制御を施されていない。
特開2004−266795号公報 特開平7−226756号公報 特開2004−312665号公報 IEEE802.11e Draft V4.0 UC Berkeley WOW group著、「Wireless Token Ring Protocol」、[online]、2003年3月掲載
背景技術で述べたように、本発明が解決しようとする課題は「CSMAを用いた自立分散型QoS制御方式における衝突の増加によるQoS保証の性能低下」および「ポーリング方式を用いた中央集中型QoS制御方式における集中制御の複雑さ」である。本願発明は前記二つの課題を解決するために無線トークンパッシング方式におけるQoS制御方法を提供する。
トークンパッシング方式の無線伝送路へ適用した場合、データを伝送する前に、トークンを受け渡せる宛て先の端末を把握するために、各端末はそれぞれ自分の近辺に存在する近隣端末のリストを作成する段階が必ず必要である。近隣端末リストの作成方法は、WTRPなどの規定のプロトコルに従い、端末間で情報を交換することによって近隣端末のリストを作成する。本発明は、この段階で、交換情報に各端末が自分の要求QoS条件に関する情報を付加することにより、各端末は近隣端末を認識できると共にそれらの端末のそれぞれの要求QoS条件をも認識できるようになる。これにより、トークンを受け渡す段階で近隣端末リストの中から、どの端末を優先的に選択すればいいかを効率よく判定できる。各端末は自分の送信を完了した後、隣接端末リストの中から要求QoS条件が厳しい順で端末を選び、その端末にトークンを受け渡すため、結果的にトラヒックはQoS条件の厳しい順で伝送されることになる。前記要求QoS条件は要求データレート、要求チャネル占有時間、許容遅延時間などが挙げられる。
本願発明のQoS制御方法によれば、QoS保証を必要とするAV(Audio Visual)トラヒックに対して、端末台数の増加による性能低下のない安定的なQoS保証を提供することが出来る。また、本発明は分散型QoS制御により、すべてのトラヒックのQoS条件を管理する集中制御を行わないため、容易に実現できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。説明の都合上、本発明を徹底的に理解いただくために特定の数、時間、構造およびその他のパラメータを提示する。以下の段階で本発明を実地する方法の例を挙げる。しかし、これほど詳細を指定せずとも本発明が実施可能であることは当業者には明らかであろう。また、当業者とって、実際の実装では、新たな情報が加えられる場合もあり、かつ実際に使用される状況に依存してある種のパーツや過程が省略される場合もあることは明白である。
図1に、本発明の実施の形態に係る「無線トークンパッシング方式におけるQoS制御方法」の基本フレームシーケンスを示す。基本フレームシーケンスは図1のように各周期、「CSMA/CA方式による近隣端末QoS認識区間(102)」と「QoSを考慮したトークンパッシング方式によるデータ伝送区間(103)」によって構成される。周期の長さはTbeacon−period(101)とする。さらに、近隣端末QoS認識区間は「自己QoS情報報知区間(104)」と「承認区間(105)」によって構成される。トークンリングマスターとなる端末は各周期の先頭でビーコンフレーム(106)を放送する。ビーコンフレームの中に、前記各区間の長さを示す情報(108〜111)が含まれるため、トークンリングマスター以外の端末がトークンリングマスターの端末と同期を取ることが出来る。中央制御局が存在するインフラストラクチャーモードで動作する場合は、基本的には中央制御局がトークンリングマスターの役割を担う。一方、中央制御局が存在しないアドホックモードで動作する場合は、初めてアドホック通信を開始する端末がトークンリングマスターの役割を担うことになる。また、この場合、通信チャネルの電波の到達範囲が限られているために、トークンリングマスターから放送されるビーコンフレームを聞こえず、同期を取ることが出来ない端末が現れることが考えられる。このような同期問題を軽減するために、ビーコンフレームを放送する時のみ、トークンリングマスターは中央周波数が通信チャネルより比較的低い別のチャネルを用いることが一つの対策として考えられる。同期問題の対策については本発明の範囲外のため詳細を省略する。
図3に、自己QoS情報報知を報知したい端末の動作のフローチャートを示す。各端末は自己QoS情報報知区間中、CSMA/CA方式によって競合し、自力でチャネルアクセス権を獲得する。この区間のアクセス方式はCSMA/CA方式の代わりに、トラヒックの優先順位によって「キャセンス時間」や「バックオフ時間」を制御するEDCAを用いると、AVトラヒックを送信したい端末は優先的にチャネルアクセス権を獲得できる確率が高くなる。図3で示す手順によってチャネルアクセス権を獲得した端末は自分のQoS情報を近隣の端末に知らせるために、「要求チャネル占有時間(1212)」や「許容遅延(1213)」などの要求QoS条件(1210)を含む図15のトークンリング参加登録フレーム(1201)を送信する。自己QoS情報報知区間が終了したあと、トークンリング参加登録フレーム(1201)を送信出来なかった端末は次の周期まで待ってから再度挑戦することになる(309)。
図2に、自己QoS情報報知区間の動作例を示す。この動作例では、ネットワーク内に端末A、端末B、端末C、端末D、合計4台の端末が存在するとする。端末AはVoIP(Voice over IP protocol)トラヒックを、端末Bと端末DはSDTV(Standard Definition Television)トラヒックを、端末CはWebトラヒックを、送信したい端末とする。また、トークンリングマスターは端末Aとする。前記4つの端末は自己QoS情報報知区間中、近隣端末に自己QoS情報を含むトークンリング参加登録フレームを送信するが、電波の到達範囲が限られているためすべての端末に自分のトークンリング参加登録フレームが届くわけではない。しかし、図2のように、トークンリング参加登録フレーム(1201)(以下では、登録フレームと呼ぶ。)を交換し合うことによって、各端末は自分の電波到達範囲内に存在する他の端末のアドレスを認識できると共にその端末のそれぞれの要求QoSも認識出来る。下記に図2の説明を述べる。
ステップ1(201):端末Aは「要求チャネル占有時間=0.5ms」を含む登録フレーム(1201)を送信する。端末Cが端末Aの電波到達範囲外に存在するため、端末Aの登録フレームは端末Bおよび端末Dにしか届かない。端末Bと端末Dは近隣に端末Aが存在すると認識し、自分の近隣端末リストに端末Aのアドレスを追加・記録する。さらに、端末Bと端末Dは端末Aが「要求チャネル占有時間=0.5ms」というQoS条件を要求していると認識し、自分の近隣端末のQoS情報リストに端末Aの「要求チャネル占有時間=0.5ms」を追加・記録する。
ステップ2(202):端末Dは「要求チャネル占有時間=3.0ms」を含む登録フレーム(1201)を送信する。端末Bと端末Cが端末Dの電波到達範囲外に存在するため、端末Dの登録フレームは端末Aにしか届かない。端末Aは近隣に端末Dが存在すると認識し、自分の近隣端末リストに端末Aのアドレスを追加・記録する。さらに、端末Aは端末Dが「要求チャネル占有時間=3.0ms」というQoS条件を要求していると認識し、自分の近隣端末のQoS情報リストに端末Dの「要求チャネル占有時間=3.0ms」を追加・記録する。
ステップ3(203):端末Bは「要求チャネル占有時間=2.5ms」を含む登録フレーム(1201)を送信する。端末Dが端末Bの電波到達範囲外に存在するため、端末Bの登録フレームは端末Aと端末Cにしか届かない。端末Aと端末Cは近隣に端末Bが存在すると認識し、自分の近隣端末リストに端末Bのアドレスを追加・記録する。さらに、端末Aと端末Cは端末Bが「要求チャネル占有時間=2.5ms」というQoS条件を要求していると認識し、自分の近隣端末のQoS情報リストに端末Bの「要求チャネル占有時間=2.5ms」を追加・記録する。
ステップ4(204):端末Cは「要求チャネル占有時間=0.1ms」を含む登録フレーム(1201)を送信する。端末Aと端末Dが端末Cの電波到達範囲外に存在するため、端末Cの登録フレームは端末Bにしか届かない。端末Bは近隣に端末Cが存在すると認識し、自分の近隣端末リストに端末Cのアドレスを追加・記録する。さらに、端末Bは端末Cが「要求チャネル占有時間=0.1ms」というQoS条件を要求していると認識し、自分の近隣端末のQoS情報リストに端末Cの「要求チャネル占有時間=3.0ms」を追加・記録する。
本発明のシステムにおける端末は図2のような動作によって、近隣端末のアドレスおよび要求QoS条件を認識し合うことが出来る。
ちなみに、前記「要求チャネル占有時間」の値は基本的に「要求データレート」および「Tbeacon−period(101)」に基づいて計算されたものである。
例えば、SDTV=6MbpsおよびTbeacon−period=10msの場合、
1データパケット内のデータビット数=11200ビットとする
1データパケットを送信するのに必要な送信時間=400usとする
1周期で送らなければならないデータビット数=10ms×6Mbps=60000ビット
1周期で送らなければならないデータパケット数=60000/11200≒6パケット
1周期で要求される送信時間=6×400us=2.4ms
「要求チャネル占有時間」=2.4ms
また、伝播路特性の変動によるパケット誤り率10%を見込んだ場合、要求データレートに10%を上乗せした値を用いて上記と同じ計算を行う。
自己QoS情報報知区間が完了したあと、承認情報報知区間が開始される。承認情報報知区間は、送信した参加登録フレームが他の端末に届いたかどうかを確認するために設けられたが、必ず必要なわけではないため、自己QoS情報報知区間が完了したあとに即座データ伝送区間が開始されるシーケンスでも可能である。
図5に、承認情報を報知する端末の動作のフローチャートを示す。各端末は承認情報報知区間中、CSMA/CA方式によって競合し、自力でチャネルアクセス権を獲得する。この区間のアクセス方式はCSMA/CA方式の代わりに、トラヒックの優先順位によって「キャセンス時間」や「バックオフ時間」を制御するEDCAを用いると、AVトラヒックを送信したい端末は優先的にチャネルアクセス権を獲得できる確率が高くなる。図5で示す手順によってチャネルアクセス権を獲得した端末はどの端末から「参加登録フレーム(1201)」を受信したかを近隣の端末に知らせるために、自分が受信したすべての「参加登録フレーム(1201)のSource Address (1202)」が表示されている「Confirmation Address List(1303)」を含む図16の承認フレーム(1301)を送信する。承認情報報知区間が終了したあと、承認フレームを送信出来なかった端末は次の周期まで待ってから再度挑戦することになる(309)。
図4に、承認情報報知区間の動作例を示す。この図の動作例、図2の動作例の続きである。前記4つの端末は承認情報報知区間中、近隣端末に「Confirmation Address List(1303)」を含む承認フレームを送信するが、電波の到達範囲が限られているためすべての端末に自分の承認が届くわけではない。下記に図4の説明を述べる。
ステップ1(401):端末Aは「Confirmation Address List=D、B」を含む承認フレーム(1301)を送信する。端末Cが端末Aの電波到達範囲外に存在するため、端末Aの承認フレームは端末Bおよび端末Dにしか届かない。端末Bと端末Dは自分の登録フレームが端末Aに受信されたことを確認できる。
ステップ2(402):端末Dは「Confirmation Address List=A」を含む承認フレーム(1301)を送信する。端末Bと端末Cが端末Dの電波到達範囲外に存在するため、端末Dの承認フレームは端末Aにしか届かない。端末Aは自分の登録フレームが端末Dに受信されたことを確認できる。
ステップ3(403):端末Bは「Confirmation Address List=A、C」を含む承認フレーム(1301)を送信する。端末Dが端末Bの電波到達範囲外に存在するため、端末Bの承認フレームは端末Aおよび端末Cにしか届かない。端末Aと端末Cは自分の登録フレームが端末Cに受信されたことを確認できる。
ステップ4(404):端末Cは「Confirmation Address List=B」を含む承認フレーム(1301)を送信する。端末Aと端末Dが端末Cの電波到達範囲外に存在するため、端末Cの承認フレームは端末Bにしか届かない。端末Bは自分の登録フレームが端末Cに受信されたことを確認できる。
「近隣端末QoS認識区間(102)」が終了したあと、各端末は「近隣端末QoS認識区間(102)」中で得られた近隣端末のQoS情報をもとにトークン受け渡し順番を決定する。
図13に、要求チャネル占有時間のみ考慮した場合の近隣端末QoS情報によるトークン受け渡し順番の決定方法を示す。各端末は、近隣端末QoS認識区間(102)の登録フレームの交換によって得られた近隣端末の要求QoS条件をもとに近隣端末の「QoS指数(QoS Index)」を計算し、トークン受け渡し順番(Token passing order)を決定する。基本的にはQoS指数が高い近隣端末ほどトークン受け渡し順番が高い。要求QoS条件として要求チャネル占有時間のみ用いた場合の図13では、QoS指数の値は単純に要求チャネル占有時間である。つまり、要求チャネル占有時間のみ考慮した場合、「QoS指数=要求チャネル占有時間」である。例えば、図13では端末Aは登録フレームの交換によって得られた近隣端末DおよびBの要求チャネル占有時間(1101)をもとにQoS指数(1105)を計算する。この場合、近隣端末Dの要求チャネル占有時間=3ms、近隣端末Bの要求チャネル占有時間=2.5ms、のため、近隣端末DのQoS指数は3、近隣端末BのQoS指数は2.5となる。従って、端末Aのトークン受け渡し順番(1109)は1位が近隣端末D、2位が近隣端末Bとなる。つまり、端末Aの電波到達範囲内に近隣端末DとBが存在するが、端末Aは初めてトークンフレームを受信した時優先的にQoS指数が一番高い近隣端末Dにトークンを受け渡さなければならない。トークンを近隣端末Dに受け渡したあと、端末Aが再びトークンを受信したとき、端末Aはトークン受け渡し順番2位の近隣端末Bにトークンを受け渡す。
端末A以外の端末もデータ伝送区間開始までに上記と同様な手続きによって近隣端末のQoS指数を計算し、トークン受け渡し順番を決定しておく。
許容遅延の条件が非常に厳しいVoIPなどのような音声トラヒックのQoSを保証する場合、QoS指数を計算するとき、要求チャネル占有時間に加え、許容遅延時間を用いる必要がある。
図14に、要求チャネル占有時間および許容遅延時間を考慮した場合の近隣端末QoS情報によるトークン受け渡し順番の決定方法を示す。例えば、図14では端末Bは登録フレームの交換によって得られた近隣端末AとCの要求チャネル占有時間(1122)および許容遅延時間(1126)をもとにQoS指数(1130)を計算する。ここで、近隣端末AとCに注目する。近隣端末AはVoIP送信端末で、要求チャネル占有時間が0.1msと非常に短いが、許容遅延時間が20msと非常に厳しい条件を要求する。一方、近隣端末CはWebトラヒック送信端末で、許容遅延時間を特に要求しないものの、要求チャネル占有時間が0.5msで近隣端末Aの5倍である。このような場合、要求チャネル占有時間のみ考慮すると、近隣端末CのQoS指数が近隣端末AのQoS指数を上回り、Webトラヒックを送信する近隣端末Cのトークン受け渡し順番がVoIPトラヒックを送信する近隣端末Aより高くなってしまうのである。このような問題を避けるために、要求チャネル占有時間および許容遅延時間を考慮する必要がある。この場合、「QoS指数=要求チャネル占有時間÷(許容遅延/Tbeacon−period」とする。このQoS指数計算式により、近隣端末AのQoS指数は0.1÷(20/10)=0.025であり、近隣端末CのQoS指数は0.5÷(10000/10)=5×10−7である(1130)。この結果に従い、端末Bのトークン受け渡し順番(1109)は1位が近隣端末A、2位が近隣端末Cとなる。つまり、端末Bの電波到達範囲内に近隣端末AとCが存在するが、端末Bは初めてトークンフレームを受信した時優先的にQoS指数が一番高い近隣端末Aにトークンを受け渡さなければならない。トークンを近隣端末Aに受け渡したあと、端末Bが再びトークンを受信したとき、端末Bはトークン受け渡し順番2位の近隣端末Cにトークンを受け渡す。
近隣端末QoS認識区間が終了したあと、QoSを考慮したトークンパッシング方式によるデータ伝送区間が開始される。
図6に、データ伝送区間の動作例を示す。図6では、各端末は図13で決定したトークン受け渡し順番(1109〜1112)および近隣端末の要求チャネル占有時間(1101〜1104)に従い、動作する。まず、データ伝送区間の先頭で、トークンリングマスターである端末Aは図7のトークンフレームフォーマット(701)によって作成されたトークンフレーム(601)を送信する。前記トークンフレーム(601)の表示情報は図11の1010で示す。端末Aは自分が決定したトークン受け渡し順番(1109)により優先的に近隣端末Dにトークンを受け渡さなければならないため、Destination Address=Dをトークンに表示する。また、近隣端末Dの要求チャネル占有時間=3ms(1101)により、Allocated Time=3msをトークンに表示する。さらに、トークン受け渡し順番リスト(1109)により近隣端末D以外に他の端末(この場合は端末B)が載っているため、自分のアドレスを追加したMore Token Address Listをトークンに表示する。
上記の表示情報によって作成されたトークン(601、1101)を受信した端末は図8のフローチャートに従い、動作する。図6ではトークン601は端末D宛に送信されたため、端末Dはトークン601を受け取り、トークン内の表示情報(1101)に従い、3ms分データを送信する。その後、端末Dは図8のフローチャートの813のプロセス(805〜811)に従い、送信トークンの表示情報を決定する。その後、端末Dは決定した表示情報を含むトークンフレーム(603、1020)を送信する。
トークン(603、1020)を受け取った端末Aは自分の送信を完了したあと、813のプロセス(805〜811)に従い、送信トークンの表示情報を決定する。この時、端末AはDestination Address=B以外にトークンを受け渡してない宛先がないと判定したためMore Token Address Listから自分のアドレスを削除する(807、809)。その後、端末Aは決定した表示情報を含むトークンフレーム(605、1030)を送信する。
トークン(605、1030)を受け取った端末Bは自分の送信を完了したあと、813のプロセス(805〜811)に従い、送信トークンの表示情報を決定する。この時、端末Bは自分のアドレスをAllocated Address Listに追加するため、結果的に端末Bから送信されるトークンにAllocated Address List=D、A、B(1042)が含まれる。端末Bは決定した表示情報を含むトークンフレーム(607、1040)を送信する。
トークン(607、1040)を受け取った端末Cは自分の送信を完了したあと、813のプロセス(805〜811)に従い、送信トークンの表示情報を決定する。この時、端末Cは自分トークン受け渡し順番リストに載っているすべてのアドレスは Allocated Address Listに含まれていると認識したため、805以降のプロセスを行わず、図9のフローチャットで示されるプロセスを実行する。そのため、端末Cは「Destination Address=QoS指数が一番高い近隣端末のアドレス=端末B」と決定し(902)、Allocated Time=0を含むトークン(609、1050)を端末B宛に送信する(904)。
トークン(609、1050)を受け取った端末Bは図10のフローチャートで示されるプロセスを実行する。
端末Bは自分がリングマスターではないと判断したため、「Destination Address=QoS指数が一番高い近隣端末のアドレス=端末A」と決定し(913)、Allocated Time=0を含むトークン(610、1060)を端末A宛に送信する(915)。
トークン(610、1060)を受け取った端末Aは図10のフローチャートで示されるプロセスを実行する。端末Aは自分がリングマスターであると判断したため(912)、「Allocated Time=0」のトークンを受け取った回数を所定回数と比較する(916)。実施の形態の動作例では所定回数=2とするため、初めて「Allocated Time=0」のトークンを受け取ったリングマスターである端末Aは「Destination Address=QoS指数が一番高い近隣端末のアドレス=端末D」と決定し(913)、Allocated Time=0を含むトークン(611、1070)を端末D宛に送信する(915)。
トークン(611、1070)を受け取った端末Dは図10のフローチャートで示されるプロセスを実行する。端末Bは自分がリングマスターではないと判断したため、「Destination Address=QoS 指数が一番高い近隣端末のアドレス=端末A」と決定し(913)、Allocated Time=0を含むトークン(612、1070)を端末A宛に送信する(915)。
トークン(612、1070)を受け取った端末Aは図10のフローチャートで示されるプロセスを実行する。端末Aは自分がリングマスターであると判断したため(912)、「Allocated Time=0」のトークンを受け取った回数を所定回数と比較する(916)。実施の形態の動作例では所定回数=2とするため、2回目で「Allocated Time=0」のトークンを受け取ったリングマスターである端末Aはトークンを送信しないことを決定し(917)、データ伝送区間が終了するまで待機する(918)。
前記「Allocated Time=0」のトークンを受け取った所定回数は任意に設定可能な値であるが、設定所定回数が多いほど、トークン待ち中の端末がまだあるにも関わらずトークン受け渡しを中断してしまうイベントが発生する確率が低くなる。
また、トークン待ち中の端末がまだあるにも関わらずデータ伝送区間が終了する場合、合計トラヒック量が有効な帯域を越えたことを意味するため、トークンを受け取る機会を得られなかったQoS指数が低いその端末らは帯域に余裕があるときまで待つことになる。
データ伝送区間が終了した後、次の周期の近隣端末QoS情報認識区間が開始される。トークンリングマスターとなる端末は近隣端末QoS情報認識区間の先頭でビーコンフレーム(106)を周期的に放送するため、トークンリングに参加してない端末またはリング参加登録に失敗した端末は近隣端末QoS情報認識区間中で、トークンリングに参加できるまで何回も挑戦することが出来る。また、一度トークンリングに参加登録が成功した端末はトークンリング参加登録フレームを送信する必要がないが、要求QoS条件に変化があった場合のみ新しい要求QoS条件を含むトークンリング参加登録フレームを送信し、近隣端末に自分の新しい要求QoS条件を知らせることにより、近隣端末に登録されている自分のQoS条件やトークン受け渡し順番を更新してもらうことが出来る。
本発明は無線ネットワークにおけるテレビ信号やVoIP信号の安定的な伝送を実現することに有用である。
本発明の実施の形態に係る「無線トークンパッシング方式におけるQoS制御方法」の基本フレームシーケンスを示す図 自己QoS情報報知区間の動作例を示す図 自己QoS情報を報知したい端末の動作を示すフローチャート 承認報知区間の動作例を示す図 承認情報を報知する端末の動作を示すフローチャート データ伝送区間の動作例を示す図 トークンフレームのフォーマットを示す図 データ伝送区間中のトークンを受信した端末の動作を示すフローチャート(通常動作) トークン受け渡しリストに載っているすべてのアドレスはAllocated Address Listに含まれている場合の動作を示すフローチャート Allocated Time=0のトークンを受信した場合の動作を示すフローチャート トークン受け渡しの動作とトークン内の表示情報の関係を示す図(前半) トークン受け渡しの動作とトークン内の表示情報の関係を示す図(後半) 近隣端末QoS情報によるトークンパッシング順番の決定方法(要求チャネル占有時間のみ考慮した場合)を示す図 近隣端末QoS情報によるトークンパッシング順番の決定方法(要求チャネル占有時間および許容遅延を考慮した場合)を示す図 トークンリング参加登録フレームのフォーマットを示す図 承認フレームのフォーマットを示す図

Claims (10)

  1. 競合を基礎とする媒体アクセス区間において、競合で媒体アクセス権を獲得した端末はそれぞれ近隣端末に要求サービス品質に関する情報を含む特定フレームを送信するステップと、
    前記特定フレームを受信した前記近隣端末は前記要求サービス品質に関する情報を記録するステップと、
    登録した近隣端末の前記要求サービス品質に関する情報をもとにトークン受け渡し順番を決定するステップと、
    前記競合を基礎とする媒体アクセス区間が終了したあとに続くトークンパッシングを基礎とする媒体アクセス区間において、前記トークン受け渡し順番がもっとも高い近隣端末にトークンフレームを送信するステップと、
    前記トークンフレームを受信した端末は前記トークンフレーム内の情報に従い、チャネルを占有する権利を獲得し、データを送信するステップと、
    前記トークンフレームを受信した端末はデータ送信を完了したあと、近隣端末の情報をもとに作成したトークン受け渡し順番がもっとも高い近隣端末にトークンを送信するステップと
    を含む、近隣端末の要求サービス品質を考慮したトークンパッシング方式によってリアルタイムデータのサービス品質を優先的に保証するQoS制御方法。
  2. 所定の特定端末が、前記競合を基礎とする媒体アクセス区間の長さとトークンパッシングを基礎とする媒体アクセス区間長さとを示す情報を含むフレームを周期的に隣接端末に報知するステップをさらに含む、請求項1に記載のQoS制御方法。
  3. 前記特定フレームに含まれる前記要求サービス品質は、要求データレートと、要求チャネル占有時間と、許容遅延時間とを含む、請求項1に記載のQoS制御方法。
  4. 前記トークン受け渡し順番を決定するために、隣接端末の前記要求サービス品質に関する情報をもとに、サービス品質指数を計算するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  5. 前記サービス品質指数は前記要求データレートまたは前記要求チャネル占有時間のいずれかを用いて、計算されるものとする請求項4に記載のQoS制御方法。
  6. 前記サービス品質指数は前記要求チャネル占有時および前記許容遅延時間を用いて、計算されるものとする請求項4に記載のQoS制御方法。
  7. 前記トークンフレームは、指定チャネル占有時間と、送信完了端末アドレスのリストと、トークンフレーム受信要求がある端末アドレスのリストとを含む、請求項1に記載のQoS制御方法。
  8. 前記トークンフレームを受信した端末は前記トークンフレーム内の情報に従い、チャネルを占有する権利を獲得し、データを送信するステップは、前記トークンフレームを受信した端末は請求項7に規定する前記指定チャネル占有時間の分で、チャネルを占有し、データ送信を行うステップを含む、請求項1に記載のQoS制御方法。
  9. 前記トークンフレームを受信した端末はデータ送信を完了したあと、近隣端末の情報をもとに作成したトークン受け渡し順番がもっとも高い近隣端末にトークンを送信するステップは、前記トークンフレームを受信した端末はデータ送信を完了したあと、自分のアドレスを追加した前記送信完了端末アドレスのリストを、次に受け渡すトークンフレームに含むステップをさらに含む、請求項1に記載のQoS制御方法。
  10. 前記トークンフレームを受信した端末はデータ送信を完了したあと、近隣端末の情報をもとに作成したトークン受け渡し順番がもっとも高い近隣端末にトークンを送信するステップは、前記トークンフレームを受信した端末はデータ送信を完了したあと、次にトークンフレームを受け渡す宛先端末のアドレスおよび前記送信完了端末アドレスのリストに含まれるアドレスと該当しないアドレスが前記トークン受け渡し順番のリストに存在する場合、自分のアドレスを追加した前記「トークンフレーム受信要求がある端末アドレスのリストを、次に受け渡すトークンフレームに含むステップをさらに含む、請求項1に記載のQoS制御方法。
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