JPH10312502A - 磁気ヘッド装置及び記録再生装置 - Google Patents

磁気ヘッド装置及び記録再生装置

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JPH10312502A
JPH10312502A JP12115697A JP12115697A JPH10312502A JP H10312502 A JPH10312502 A JP H10312502A JP 12115697 A JP12115697 A JP 12115697A JP 12115697 A JP12115697 A JP 12115697A JP H10312502 A JPH10312502 A JP H10312502A
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magnetic head
recording
slider
housing
cartridge
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JP12115697A
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Inventor
Tomoyuki Takahashi
伴幸 高橋
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録再生装置を薄型化することができるとと
もに、落下等の際の衝撃による変形を抑制することがで
きる磁気ヘッド装置及びこれを用いた記録再生装置を提
供する。 【解決手段】 磁気ヘッド部50またはスライダ51の
記録再生装置の筐体80の内面80aと対向する側に、
ヘッド支持部材50が第2の位置に移動したときに筐体
80の内面80aに当接する当接部58を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光磁気ディスク等
の記録媒体を用いる記録再生装置に用いられる磁気ヘッ
ド装置及びこの磁気ヘッド装置を用いた記録再生装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光透過性を有する透明な基板に垂
直磁化膜からなる光磁気記録層を設けた光磁気ディスク
を記録媒体に用いる光磁気ディスク記録再生装置が用い
られている。
【0003】この光磁気ディスク記録再生装置は、ディ
スク回転駆動機構によって回転操作される光磁気ディス
クの一方の面側に、光磁気記録層に照射される光ビーム
を出射する光ピックアップ装置を対向配置し、光磁気デ
ィスクの他方の面側に、光磁気記録層に外部磁界を印加
する磁気ヘッド装置を対向配置している。
【0004】光磁気ディスク記録再生装置は、回転操作
される光磁気ディスクの光磁気記録層に、磁気ヘッド装
置から記録すべき情報信号に応じて磁界の向きが変調さ
れた磁界を印加するとともに、光ピックアップ装置から
出射される光ビームを集光して照射する。そして、光ビ
ームが照射されることによってキュリー温度以上に加熱
されて保磁力を消失した部分が、磁気ヘッド装置から印
加される磁界の方向に応じて磁化された後、光磁気ディ
スクの回転によって光ビームが相対移動することによっ
てキュリー温度以下に低下し、この磁化の方向が固定さ
れることによって情報信号の記録が行われる。
【0005】この種の記録再生装置に用いられる磁気ヘ
ッド装置は、ディスク回転操作機構等の機構部が配設さ
れるシャーシに移動可能に支持された光ピックアップ装
置に連結された連結板を介して取り付けられる。磁気ヘ
ッド装置は、連結板を介して光ピックアップ装置に連結
されることにより、光ピックアップ装置と同期して、デ
ィスク回転操作機構によって回転操作される光磁気ディ
スクの径方向に移動操作される。
【0006】光ピックアップ装置とともに、情報信号の
記録再生手段を構成する磁気ヘッド装置100は、図1
3に示すように、図示しない連結板に回動可能に支持さ
れ、トーションスプリングによって回動付勢された回動
支持板101に基端部側が支持された弾性を有するヘッ
ド支持板102と、このヘッド支持板102の先端部側
に取り付けられたスライダ103及び磁気ヘッド部10
4を主たる構成部材として構成されている。
【0007】ヘッド支持板102は、薄い金属製の弾性
板を長尺な矩形状に打ち抜いて形成され、その基端部を
回動支持板101の自由端部に連結することによって片
持ち状態で取り付けられている。
【0008】そして、ヘッド支持板102の先端部側に
は、スライダ103を取り付けるための取付け部102
aが設けられている。そして、ヘッド支持板102の先
端部にはヘッド取付け部102aを介して磁気ヘッド部
104が取り付けられたスライダ103が取り付けられ
る。
【0009】スライダ103は、耐磨耗性を有する合成
樹脂材料を成形することによって形成され、上面側に磁
気ヘッド部104が装着されるヘッド取付け用の凹部1
05aが形成された略角筒状のスライダ本体105と、
このスライダ本体105の先端部に一体に突設されたデ
ィスク摺接部106とから構成されている。ヘッド取付
け用の凹部105aの光磁気ディスクと対向する底面に
は、後述する磁気ヘッド部104の磁気コア109を光
磁気ディスクの信号記録面側に露出させるための図示し
ない開口部が設けられている。
【0010】スライダ103は、凹部105aが形成さ
れた上面側をヘッド支持板102に設けた取付け部10
2aに溶着するなどして取り付けられる。
【0011】磁気ヘッド部104は、図14に示すよう
に、コイル107が巻回されたボビン108にフェライ
ト等の磁性材料により形成された磁気コア109が取り
付けられてなる。
【0012】ボビン108は、合成樹脂材料を成形する
ことにより形成される。そして、このボビン108に
は、一方の主面108aに磁気コア109を支持する支
持溝110が形成され、この支持溝110の底面から他
方の主面108bにかけて、磁気コア109の中心磁極
コア109aが挿入される磁気コア挿入孔111が形成
されている。
【0013】また、このボビン108には、その四方側
面に磁気コア挿入孔111を取り囲むようにコイル巻回
部112が形成され、このコイル巻回部112にコイル
107が巻装されている。さらに、このボビン108に
は、一方の主面108a上にコイル107の端子を外部
に引き出すための導電材料よりなる一対の端子部11
3,114が立設されており、この端子部113,11
4にコイルの接続端末が数回巻回されて電気的に接続さ
れている。
【0014】この端子部113,114には、図13に
示すように、磁気ヘッド部104と外部回路とを電気的
に接続するためのフレキシブル配線板115が接続され
ている。したがって、磁気ヘッド部104のコイル10
7は、端子部113,114及びフレキシブル配線板1
15を介して外部回路に接続される。
【0015】磁気コア109は、中心磁極コア109a
と、この中心磁極コア109aの両側に設けられた一対
の側磁極コア109b,109cとを有し、全体略E字
状に形成されている。そして、この磁気コア109は、
中心磁極コア109aが磁気コア挿入孔111に挿入さ
れ、側磁極コア109b,109cがコイル巻回部11
2を挟み込むように支持溝110内に嵌め込まれること
により、ボビン108に取り付けられる。
【0016】この磁気ヘッド部104は、スライダ本体
105の凹部105aに収納されることによりスライダ
103に取り付けられる。そして、磁気コア109が凹
部105aの底面に形成された開口部から外方を臨むよ
うになされ、この磁気ヘッド装置100を記録再生装置
に取り付けたとき、磁気コア109が開口部を介して光
磁気ディスクの信号記録面に対向させられる。
【0017】以上のように構成される磁気ヘッド装置1
00は、記録再生装置内に装着されたディスクカートリ
ッジ116に記録操作をおこなう場合以外は、図15に
示すように、押圧部材117によりトーションスプリン
グの付勢力に抗して筐体118側に押し上げられた状態
とされている。
【0018】記録操作を行う際は、磁気ヘッド装置10
0は、押圧部材114の押圧力が解除されることにより
トーションスプリングの付勢力に従いディスクカートリ
ッジ116側に移動し、ディスクカートリッジ116の
開放された記録用の開口部からこのディスクカートリッ
ジ116の内部へと進入する。
【0019】そして、図16に示すように、ディスクカ
ートリッジ116内の光磁気ディスク119の信号記録
面にスライダ103の先端部側のディスク摺接部106
のディスク摺接面が軽く接触した状態となる。磁気ヘッ
ド装置100は、この状態でスライダ103に取り付け
られた磁気ヘッド部104から開口部を介して光磁気デ
ィスク119の情報信号記録面に外部磁界を印加し、情
報信号の記録を行う。このとき、光磁気ディスク119
の磁気ヘッド部104が対向する部分には、光ピックア
ップ装置から光ビームが照射されている。
【0020】ところで、磁気ヘッド装置100には、上
述したように、磁気ヘッド部104のボビン108の一
方の主面108a上に、コイル107の端子を外部に引
き出すための一対の端子部113,114が立設されて
いる。そして、この磁気ヘッド装置100は、押圧部材
117により押し上げられたときに、筐体118の内面
118aに端子部113,114の先端部が接触する
と、端子部113,114の損傷を招いてしまうことが
ある。
【0021】とくに、この磁気ヘッド装置100は、上
述したように、連結板を介して光ピックアップ装置に連
結され、光ピックアップ装置と同期して移動操作される
ので、押圧部材117により押し上げられたときに、筐
体118の内面118aに端子部113,114の先端
部が接触すると、再生時やトラックジャンプを行う際に
端子部113,114の先端部が筐体118の内面11
8aを摺動することになり、端子部113,114の引
っ掛かり不良による磁気ヘッド部104の損傷や、端子
部113,114が筐体118の内面118aを擦るこ
とによる削り粉の発生等を招いてしまう。
【0022】そこで、従来の記録再生装置は、磁気ヘッ
ド装置100が押圧部材117により押し上げられた際
に、端子部113,114の先端部と筐体118の内面
118aとが所定の間隔dを存して離間し、端子部11
3,114と筐体118の内面118aとが接触しない
ようにしていた。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の記
録再生装置は、携帯の利便性等を考慮して小型化、薄型
化が望まれている。しかしながら、上述した従来の記録
再生装置は、端子部113,114の先端部と筐体11
8の内面118aとの間に間隔dを設ける構成とされて
おり、厚み寸法が大きくなって記録再生装置の薄型化が
困難である。
【0024】また、上述した従来の記録再生装置は、磁
気ヘッド装置100の端子部113,114の先端部と
筐体118の内面118aとの間に間隔dを設けている
ために、磁気ヘッド装置100の上下方向の位置が不安
定となり易く、記録再生装置が落下等された場合に、そ
の衝撃によって、ヘッド支持板102が撓んで変形して
しまうことがある。
【0025】そこで、本発明は、記録再生装置を薄型化
することができるとともに、落下等の際の衝撃による変
形を抑制することができる磁気ヘッド装置及びこれを用
いた記録再生装置を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明に係る磁気ヘッド
装置は、上述した目的を達成するために、磁気ヘッド部
と、この磁気ヘッド部が取り付けられるスライダと、一
端側に上記スライダが取り付けられるとともに他端側が
固定部に取り付けられ、磁気ヘッド部を記録媒体に近接
させる第1の位置と記録媒体から離間させる第2の位置
との間を移動する支持部材とを備えて構成される。
【0027】そして、この磁気ヘッド装置は、磁気ヘッ
ド部またはスライダの記録再生装置の筐体内面と対向す
る側には、支持部材が第2の位置に移動したときに筐体
内面に当接する当接部が形成されている。
【0028】この磁気ヘッド装置は、支持部材が第2の
位置に移動したときに、磁気ヘッド部またはスライダに
形成された当接部が記録再生装置の筐体内面に当接す
る。したがって、この磁気ヘッド装置は、再生時または
トラッキング制御時には、この当接部が筐体内面を摺動
することになり、磁気ヘッド部等の損傷が抑制される。
【0029】また、この磁気ヘッド装置は、支持部材が
第2の位置に移動したときに磁気ヘッド部またはスライ
ダに形成された当接部が記録再生装置の筐体内面に当接
し、筐体内面との間に空間が形成されないので、記録再
生装置の薄型化を図ることができる。
【0030】さらに、この磁気ヘッド装置は、支持部材
が第2の位置に移動したときに、磁気ヘッド部またはス
ライダに形成された当接部が筐体内面に当接するので、
上下方向の位置が安定し、落下等の衝撃によるヘッド支
持板の変形が抑制される。
【0031】また、本発明に係る記録再生装置は、磁気
ヘッド部と、この磁気ヘッド部が取り付けられるスライ
ダと、一端側に上記スライダが取り付けられるとともに
他端側が固定部に取り付けられ、磁気ヘッド部を記録媒
体に近接させる第1の位置と記録媒体から離間させる第
2の位置との間を移動する支持部材とを備えた磁気ヘッ
ド装置と、支持部材に当接し、この支持部材を第1の位
置から第2の位置との間を移動させる移動手段と、磁気
ヘッド装置及び移動手段とが収容される筐体とを備えて
構成される。
【0032】そして、この記録再生装置は、磁気ヘッド
部またはスライダの筐体内面と対向する側には、支持部
材が第2の位置に移動したときに筐体内面に当接する当
接部が形成されている。
【0033】この記録再生装置は、移動手段が支持部材
を第2の位置に移動させたときに、磁気ヘッド部または
スライダに形成された当接部が筐体内面に当接し、磁気
ヘッド装置と筐体内面との間に空間が形成されないの
で、薄型化を図ることができる。
【0034】また、この記録再生装置は、支持部材が第
2の位置に移動したときに、磁気ヘッド部またはスライ
ダに形成された当接部が筐体内面に当接するので、上下
方向の位置が安定し、落下等の衝撃によるヘッド支持板
の変形が抑制される。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0036】本発明に係る磁気ヘッド装置が適用される
記録再生装置は、記録媒体として光磁気ディスクを収納
したディスクカートリッジを用い、このディスクカート
リッジ内の光磁気ディスクに情報信号の記録再生を行う
ものである。
【0037】このディスクカートリッジ1は、図1及び
図2に示すように、上下一対のハーフ2、3を突き合わ
せ結合した矩形状をなすカートリッジ本体4内に光磁気
ディスク5を回転可能に収納している。カートリッジ本
体4の上面側には、図1に示すように、後述する磁気ヘ
ッド装置の磁気ヘッド部が進入する記録用の開口部6が
形成されている。また、カートリッジ本体4の下面側に
は、図2に示すように、記録用の開口部6に対向して光
ピックアップ装置用の開口部7が形成されている。カー
トリッジ本体4に収納された光磁気ディスク5は、各開
口部6、7を介して記録再生領域の一部が径方向に亘っ
て外方に臨まされる。また、カートリッジ本体4の下面
側の中央部には、光磁気ディスク5を回転操作するディ
スク回転操作機構のディスクテーブルが進入する円形の
ディスクテーブル用の中央開口部8が形成されている。
【0038】そして、カートリッジ本体4には、各開口
部6、7を開閉するシャッタ部材9が取り付けられてい
る。このシャッタ部材9は、薄い金属板を打ち抜き折り
曲げて形成され、各開口部6、7を覆うに足る大きさを
有するシャッタ板10、11とこれらシャッタ板10、
11の基端部を連結する連結片12とから構成される。
そして、シャッタ部材9は全体として略コ字状に形成さ
れる。このように形成されるシャッタ部材9は、各シャ
ッタ板10、11が各開口部6、7を覆うようにしてカ
ートリッジ本体4の前面側に取り付けられ、この前面側
に沿って移動することにより各開口部6、7を開閉す
る。シャッタ部材9は、連結片12に設けられた係合片
12aをカートリッジ本体4の前面側に形成した移動ガ
イド溝13に係合されることにより、係合片12aが移
動ガイド溝13にガイドされ安定した移動が保証され
る。
【0039】以上のように構成されたディスクカートリ
ッジ1は、シャッタ部材9が移動する前面側と直交する
一側面を挿入端として記録再生装置に対する挿脱がなさ
れる。すなわち、ディスクカートリッジ1は、図1及び
図2中矢印中X1 、X2 方向を挿脱方向として記録再生
装置に挿脱される。
【0040】また、シャッタ部材9の連結片12の中央
部には、このディスクカートリッジ1を記録再生装置か
らイジェクト操作する際、各開口部6、7を開放する位
置に移動されたシャッタ部材9を閉塞する位置方向に移
動操作する記録再生装置側に設けられたシャッタ閉塞操
作部材が係合する係合孔14が設けられている。
【0041】ところで、ディスクカートリッジ1に収納
される光磁気ディスク5は、その中央部にセンタ穴15
が形成され、このセンタ穴15を閉塞するようにハブ1
6が取り付けられている。このハブ16は、ディスクテ
ーブルに配設されたマグネットに吸引可能とさせる磁性
を有する金属材料により形成されている。これらセンタ
穴15及びハブ16は、カートリッジ本体4のディスク
テーブル用の中央開口部8を介して外方に臨まされてい
る。
【0042】上述のように構成されたディスクカートリ
ッジ1を記録媒体に用いる記録再生装置は、装置本体を
構成する筐体内に、図3に示すように、上面側にカート
リッジ装着部20が構成されるシャーシ21が配設され
ている。このシャーシ21を介して、ディスクカートリ
ッジ1を保持し、このディスクカートリッジ1をカート
リッジ装着部20に装脱させるカートリッジホルダ22
が回動可能に支持される。また、シャーシ21には、光
ピックアップ装置23が支持され、この光ピックアップ
装置23に連結されて本発明が適用された磁気ヘッド装
置24が配設される。さらに、シャーシ21には、カー
トリッジ装着部20に装着されたディスクカートリッジ
1に収納された光磁気ディスク5を回転操作するディス
ク回転操作機構25が配設されている。
【0043】なお、シャーシ21は、図3に示すよう
に、金属材料により平板な矩形状に形成され、ディスク
カートリッジ1の主面の外形寸法よりやや大とされた大
きさを有する。
【0044】この記録再生装置は、上面側にカートリッ
ジ装着部20が構成されたシャーシ21に、ディスク回
転操作機構25、光ピックアップ装置23及び磁気ヘッ
ド装置24を配設することにより記録再生部が構成され
る。
【0045】そして、シャーシ21の略中央部に配設さ
れるディスク回転操作機構25は、シャーシ21の下面
側に配設される図示しない駆動モータと、この駆動モー
タの駆動軸26に取り付けられシャーシ21の上面側に
配設されるディスクテーブル27とから構成される。こ
のディスクテーブル27は、全体が円盤状を呈して形成
され、その内部にマグネットが配設されている。そし
て、このディスクテーブル27は、ディスクカートリッ
ジ1がカートリッジ装着部20に装着されると、ディス
クカートリッジ1のハブ17を磁気吸着して、光磁気デ
ィスク5を一体に回転するようにクランプする。
【0046】また、シャーシ21には、ディスク回転操
作機構25に隣接して光ピックアップ装置23を外方に
臨ませるピックアップ用開口部28が設けられている。
このピックアップ用開口部28は、ディスクカートリッ
ジ1のシャッタ部材9がカートリッジ本体4の各開口部
6、7を開放した状態でカートリッジ装着部20に装着
された際、光ピックアップ装置23が開口部7を介して
カートリッジ本体4の外方に臨まされる光磁気ディスク
5の内外周に亘って移動できるように、光ピックアップ
装置23の移動領域に対応して形成されている。
【0047】そして、シャーシ21に移動可能に配設さ
れる光ピックアップ装置23は、光学ブロック部を有
し、この光学ブロック部内に、半導体レーザ等よりなる
光源と、この光源から出射された光ビームをディスク1
へと導く対物レンズ29等の光学デバイスを備えてい
る。この光ピックアップ装置23は、光源より出射され
る光ビームを対物レンズ29等の光学デバイスを介して
光磁気ディスク5の信号記録層に集光して照射できるよ
うに構成されている。また、この光ピックアップ装置2
3は、光磁気ディスク5に照射された光ビームの反射光
を対物レンズ29等の光学デバイスを介して検出するこ
とによって、光磁気ディスク5に記録された情報信号の
読み出しを行う。
【0048】また、光ピックアップ装置23は、光磁気
ディスク5から反射された反射光をからフォーカスエラ
ー信号及びトラッキングエラー信号を検出し、これらエ
ラー信号に応じて2軸アクチュエータを駆動させること
によって対物レンズ29を駆動変位させ、フォーカシン
グ制御及びトラッキング制御を行う。
【0049】このように構成される光ピックアップ装置
23は、シャーシ21の下面側に互いに平行に取り付け
られたガイドシャフト30を介して移動可能に取り付け
られている。そして、この光ピックアップ装置23は、
シャーシ21の下面側に取り付けられた図示しない送り
モータにより駆動されるピックアップ送り機構を介し
て、ガイドシャフト30にガイドされて、ディスクテー
ブル27上に載置された光磁気ディスク5の径方向に送
り操作される。ピックアップ送り機構を駆動させる送り
モータには、この送りモータの駆動軸に図示しない駆動
ギヤが取り付けられている。そして、駆動ギヤは、ピッ
クアップ送り機構を構成するシャーシ21の下側におい
て回転可能に取り付けられた図示しない減速伝達ギヤに
噛合されている。この減速ギヤは、ガイドシャフト30
に平行に回転可能に取り付けられたスクリューシャフト
31の一端に取り付けられた従動ギヤ32に噛合されて
おり、この従動ギヤ32を介してスクリューシャフト3
1を軸回りに回転させる。そして、光ピックアップ装置
23は、光学ブロック部に設けた係合ピン33を係合さ
せることによってスクリューシャフト31に係合されて
いる。この光ピックアップ装置23は、送りモータが駆
動されてスクリューシャフト31が回転操作されること
によりガイドシャフト30に沿って移動される。
【0050】また、シャーシ21の上面側に構成された
カートリッジ装着部20には、この装着部20に装着さ
れるディスクカートリッジ1の装着位置を位置決めする
位置決めピン34a,34bが植立されている。これら
位置決めピン34a,34bは、カートリッジ装着部2
0にディスクカートリッジ1が装着された際に、カート
リッジ本体4の下面側に設けた位置決め穴4a、4bに
係合することによってカートリッジ装着部20に対して
ディスクカートリッジ1の位置決めを行う。また、カー
トリッジ装着部20には、ディスクカートリッジ1の高
さ方向の位置決めを行う位置決め突起35a,35bが
設けられている。この位置決め突起35a,35bは、
カートリッジ装着部20に装着されたディスクカートリ
ッジ1の下面に当接して、ディスクカートリッジ1の高
さ方向の位置決めを行う。
【0051】なお、一方の位置決め突起35aには、デ
ィスクカートリッジ1の装着を検出する検出スイッチが
設けられている。この検出スイッチには、シャーシ21
の上面に向かって押圧子が設けられており、ディスクカ
ートリッジ1がカートリッジ装着部20に装着された際
に押圧子が押圧されることで、ディスクカートリッジ1
の装着の検出を行う。
【0052】また、このシャーシ21のディスクカート
リッジ1が挿脱される前面側に対向する背面側の両側に
は、ディスクカートリッジ1を保持するカートリッジホ
ルダ22を回動自在に支持する一対の支持片36a,3
6bが取り付けられている。これら支持片36a,36
bには、支軸37が突設され、これら支軸37を介して
カートリッジホルダ22が回動可能に支持される。
【0053】また、シャーシ21の上面側に回動自在に
取り付けられるカートリッジホルダ22は、ディスクカ
ートリッジ1を保持し得るように、天板部38と、この
天板部38の両側に折り返し形成された一対のカートリ
ッジ保持部39a,39bとを有する。このカートリッ
ジホルダ22は、前面側の挿脱口22aを介してディス
クカートリッジ1が挿入されると、各カートリッジ保持
部39a,39bによりディスクカートリッジ1の前面
側と背面側を支持してこのディスクカートリッジ1を保
持する。
【0054】一方のカートリッジ保持部39bの中途部
には、カートリッジホルダ22の内方に向かって、シャ
ッタ開放片40が突設されている。このシャッタ開放片
40は、このカートリッジホルダ22にディスクカート
リッジ1が挿入されたとき、ディスクカートリッジ1の
移動ガイド溝14に進入し、シャッタ部材9の連結片1
2の表面に当接し、このディスクカートリッジ1がカー
トリッジホルダ22内に収納されたときに、シャッタ部
材9を開状態とする。また、カートリッジホルダ22に
は、カートリッジ保持部39a,39bの後方に軸穴4
1が穿設されている。これら軸穴41は、シャーシ21
の背面側に設けられた支軸37に嵌合され、カートリッ
ジホルダ22を回動可能に支持する。また、カートリッ
ジホルダ22には、その天板部38には、磁気ヘッド装
置24の一部をカートリッジホルダ22内に進入させる
開口部である窓部42が開口されている。さらに、カー
トリッジホルダ22の他方のカートリッジ保持部39a
には、シャーシ21の一部に係止されることによりカー
トリッジホルダ22をシャーシ21に対し閉状態とさせ
るロック片43が設けられている。
【0055】このように構成されたカートリッジホルダ
22は、図3中矢印Y1 方向のカートリッジ装着部20
から離間した上方側に回動された状態において、ディス
クカートリッジ1の挿脱が行われ、ディスクカートリッ
ジ1を保持し、図3中矢印Y2方向のカートリッジ装着
部20側の下方側に回動されると、ここに保持したディ
スクカートリッジ1をカートリッジ装着部20に装着さ
せる。このようにして、カートリッジ装着部20に装着
されたディスクカートリッジ1は、位置決めピン34
a,34b、位置決め突起35a,35b等により位置
決めがなされ、記録再生が可能な状態とされる。
【0056】磁気ヘッド装置24は、L字状をなす連結
部材44を介して光ピックアップ装置23に連結され、
この光ピックアップ装置23と同期して移動するように
取り付けられる。
【0057】この磁気ヘッド装置24は、光ピックアッ
プ装置23に連結された連結部材44に回動可能に取り
付けられた回動支持板45の先端側に基端部側を支持さ
れたヘッド支持板50と、このヘッド支持板50の先端
側に取り付けられるスライダ51及びスライダ51に取
り付けられる磁気ヘッド部52を主たる構成部材として
構成されている。
【0058】そして、磁気ヘッド装置24は、図4に示
すように、回動支持板45を介して連結部材44に片持
ち状態で回動自在に支持されている。連結部材44は、
下端部を光ピックアップ装置23の一部であるキャリッ
ジに固定されるとともに上端部がシャーシの後端部に沿
ってカートリッジホルダ22の上方部まで延在されてい
る。この連結部材44の図中上方側の自由端部には、支
軸46が設けられており、磁気ヘッド装置24を構成す
る回動支持板45の基端部を回動可能に支持している。
【0059】磁気ヘッド装置24を連結部材44の先端
側に回動可能に支持する回動支持板45は、磁気ヘッド
装置24の基端部を確実に支持し安定した状態で回動操
作されるように剛性を有する金属板によって形成されて
いる。この回動支持板45は、基端部側の両側に立ち上
がり形成された一対の支持片間に支軸46が挿通される
ことにより連結部材44に支持される。また、回動支持
板45は、支軸46に巻装され支持片と連結部材44と
の間に張設された図示しないトーションスプリングによ
り、図4中矢印C1 方向のカートリッジ装着部20側に
回動付勢されている。
【0060】スライダ51を支持する支持部材となるヘ
ッド支持板50は、図5に示すように、弾性を有する薄
い金属板によって長尺状に形成され、基端部50aが固
定部となる回動支持板45に重ね合わされるようにして
取り付けられる。また、このヘッド支持板50は、その
先端部50b側に、スライダ取付部53が一体に形成さ
れている。そして、ヘッド支持板50は、スライダ取付
部53にやや質量の大きなスライダ51が取り付けられ
るとともに、情報信号の記録時に、スライダ51に光磁
気ディスク5の表面に軽く接触するに足る弾性力を付与
する。
【0061】スライダ取付け部53は、ヘッド支持板5
0の先端部50b側に切欠部54が穿設されることによ
って、ヘッド支持板50の先端部50b側に舌状片とし
て形成されている。そして、スライダ54は、切欠部5
4内に位置するようにしてスライダ取付け部53に取り
付けられる。
【0062】スライダ取付け部53に取り付けられるス
ライダ51は、良好な摺動性及び耐磨耗性を有する合成
樹脂材料によって成形され、図6に示すように、磁気ヘ
ッド部取付け用の凹部55が形成された有底角筒状のス
ライダ本体56と、このスライダ本体56の前端側から
一体に突設されたディスク摺接部57とから構成されて
いる。
【0063】スライダ本体56は、ヘッド支持板50の
先端側に穿設した切欠部54の幅よりやや幅狭に形成さ
れ、中央部に有底の凹部55が設けられている。また、
スライダ本体56に設けた凹部55の底部には、この凹
部55に取り付けられる磁気ヘッド部52の一部を外方
に臨ませる開口部が設けられている。さらにこのスライ
ダ本体56には、後述するように、磁気ヘッド装置24
が光磁気ディスク5から離間する第2の位置へ移動した
ときに、筐体の内面に当接される当接部58が設けられ
ている。
【0064】この当接部58は、例えば図7に示すよう
に、良好な摺動性及び耐磨耗性を有する合成樹脂材料に
よって、スライダ本体56上面の前端側から上方に突出
するようにスライダ本体56と一体に形成され、上面が
当接面58aとされている。そして、この当接部58の
突出量t1 は、後述する磁気ヘッド部52の端子部66
a,66bの突出量t2 よりも大とされる。したがっ
て、この当接部58の当接面58aは、磁気ヘッド部5
2が取り付けられたスライダ51において最上位に位置
することになる。
【0065】なお、以上は、当接部58をスライダ本体
56上面の前端側に設けた例について説明したが、この
当接部58は、スライダ51の他の箇所または後述する
磁気ヘッド部52のボビン60に設けるようにしてもよ
い。この場合も、当接面58aが磁気ヘッド部52が取
り付けられたスライダ51の中で最上位に位置するよう
に、その突出量t1 を設定する。
【0066】また、当接部58を磁気ヘッド部52のボ
ビン60に設ける場合は、当接面58aに低摩擦加工を
施すことが望ましい。この低摩擦加工としては、例え
ば、当接面58aにポリテトラフルオロエチレン(PT
FE)等の高分子材料からなる部材を接着する方法や、
当接面58aにその表面を所定の表面荒さに荒らす、い
わゆるテクスチャ処理を施す等の方法が用いられる。
【0067】スライダ本体56の前端側に突設したディ
スク摺接部57は、略矩形の板状に形成されている。そ
して、このディスク摺接部57は、その底面57aが記
録時に光磁気ディスク5の記録面と摺接する摺接面とさ
れ、その上面57bがヘッド支持板50のスライダ取付
部53に取り付けられる取付面とされる。
【0068】以上のように構成されたスライダ51に
は、磁気ヘッド部52が光磁気ディスク5との対向面を
開口部に臨ませるようにしてスライダ本体56の凹部5
5中に装着される。この磁気ヘッド52は、例えばエポ
キシ樹脂等によって凹部55内に固定される。
【0069】磁気ヘッド部52は、図8に示すように、
コイル59が巻回されたボビン60にフェライト等の磁
性材料により形成された磁気コア61が取り付けられて
なる。
【0070】ボビン60は、極めて高精度の成形が可能
である液晶ポリマーやポリフェニレンサルファイド等の
合成樹脂材料を成形して形成される。そして、このボビ
ン60には、一方の主面60aに磁気コア61を支持す
る支持溝62が形成され、この支持溝62の底面から他
方の主面60bにかけて、磁気コア61の中心磁極コア
61aが挿入される磁気コア挿入孔63が形成されてい
る。
【0071】また、このボビン60には、その四方側面
に磁気コア挿入孔63を取り囲むようにコイル巻回部6
4が形成され、このコイル巻回部64にコイル65が巻
回されている。さらに、このボビン60には、一方の主
面60a上にコイル65の端子を外部に引き出すための
導電材料よりなる一対の端子部66a,66bが立設さ
れており、この端子部66a,66bにコイルの接続端
末が数回巻回されて電気的に接続されている。
【0072】そして、この端子部66a,66bには、
図5に示すように、磁気ヘッド部52と外部回路とを電
気的に接続するためのフレキシブル配線板67が接続さ
れている。したがって、磁気ヘッド部52のコイル65
は、端子部66a,66b及びフレキシブル配線板67
に設けた導電パターンを介して制御回路基板に接続され
る。
【0073】磁気コア61は、図示を省略するが、中心
磁極コアと、この中心磁極コアの両側に設けられた一対
の側磁極コアとを有し、全体略E字状に形成されてい
る。そして、この磁気コア61は、中心磁極コアがボビ
ン60の磁気コア挿入孔63に挿入され、側磁極コアが
コイル巻回部64を挟み込むように支持溝62内に嵌め
込まれることにより、ボビン60に取り付けられる。
【0074】以上のように構成された磁気ヘッド部52
は、図9に示すように、スライダ本体56の凹部55内
に収納されることによりスライダ51に取り付けられ
る。そして、磁気コア61が凹部55の底面に形成され
た開口部から外方を臨むようになされ、この磁気ヘッド
装置24を記録再生装置に取り付けたとき、磁気コア6
1が開口部を介して光磁気ディスクの信号記録面に対向
させられる。
【0075】以上のように構成された磁気ヘッド装置2
4は、図4に示すように、ヘッド支持板50の基端部5
0aが、連結部材44の先端部に片持ち支持された回動
支持板45に支持される。そして、ヘッド支持板50の
先端部50bに取り付けた磁気ヘッド部52を支持した
スライダ51が、カートリッジホルダ22に設けた窓部
42に臨ませられる。
【0076】そして、磁気ヘッド装置24は、カートリ
ッジホルダ22を介して配設された昇降操作機構70に
より、ヘッド支持板50の先端部に取り付けたスライダ
51をカートリッジ装着部20に装着された光磁気ディ
スク5に近接する第1の位置と離間する第2の位置との
間に亘って回動操作される。
【0077】この昇降操作機構70は、図3に示すよう
に、磁気ヘッド装置24のヘッド支持板50を回動操作
するヘッド昇降板71と、駆動モータにより移動操作さ
れてヘッド昇降板71を回動操作する操作板72とを備
える。ヘッド昇降板71は、窓部42に掛け渡されるよ
うにしてカートリッジホルダ22の上面側に配設されて
いる。このヘッド昇降板71は、ヘッド支持板50を下
面側から支持するヘッド支持部73と、このヘッド支持
部73の両端に突設された支持アーム73a、73bと
を備える。そして、ヘッド昇降板71は、支持アーム7
3a,73bの基端部をカートリッジホルダ22の後方
側であって窓部42の近傍に設けられた軸部74a,7
4bに支持され、この軸部74a,74bを中心に回動
可能にカートリッジホルダ22上に配設されている。
【0078】また、ヘッド昇降板71を回動操作する操
作板72は、カートリッジホルダ22の上面側に移動可
能に配設される。この操作板72の一側には、図3中矢
印B1 方向又はB2 方向への移動に応じてヘッド昇降板
71を回動操作するカム片75が上方に向かって立ち上
がるように形成されている。このカム片75上には、ヘ
ッド昇降板71から突設された被操作片76が当接され
ている。
【0079】そして、操作板72は、シャーシ21の下
面側に配設された図示しない駆動機構によりカートリッ
ジホルダ22の上面を図3中矢印B1 方向に移動され、
被操作片76がカム片75に沿って降下することにより
ヘッド昇降板71が図4中矢印C1 方向に回動し、この
ヘッド昇降板71上に載置された磁気ヘッド装置24の
ヘッド支持板50が図4中矢印C1 方向に回動する。す
なわち、ヘッド支持板50を支持した回動支持板45が
トーションスプリングの付勢力を受けて回動されること
によって、ヘッド支持板50が図4中矢印C1 方向に回
動され、これにより、磁気ヘッド装置24が光磁気ディ
スク5に近接する第1の位置に移動する。
【0080】また、操作板72が、図3中矢印B2 方向
に移動され、被操作片76がカム片75により押し上げ
られて、ヘッド昇降板71が図4中矢印C2 方向に回動
することにより、このヘッド昇降板71上に載置された
ヘッド支持板50が図4中矢印C2 方向に回動し、磁気
ヘッド装置24が光磁気ディスクから離間する第2の位
置に移動する。このヘッド支持板50の回動は、ヘッド
支持板50を支持した回動支持板45を回動付勢するト
ーションスプリングの付勢力に抗して行われる。そし
て、磁気ヘッド装置24が第2の位置に移動したとき
に、図4に示すように、スライダ51に設けた当接部5
8の当接面58aが、筐体80の内面80aに当接す
る。
【0081】装置本体を構成する筐体80には、図示は
省略するが、例えば、この記録再生装置を駆動させる電
源投入釦、各種の操作モードを選択する記録釦、再生
釦、一時停止釦、停止釦、音量調節釦、イジェクト釦等
のキー入力部や、再生している情報信号のアドレスを表
示する表示部等が設けられている。そして、このように
構成されたキー信号入力部や表示部は、筐体80内に配
設されたCPU(centralprocessing unit)により制御
される。そして、このCPUは、キー信号入力部からの
信号に基づいてディスク回転操作機構25、磁気ヘッド
装置24、光ピックアップ装置23等からなる記録再生
部を制御する。また、この外筐80のカートリッジホル
ダ22が配設される部分は、このカートリッジホルダ2
2と連動して回動操作され、ディスクカートリッジ10
の装着操作を行うための蓋体として構成される。したが
って、磁気ヘッド装置24のスライダ51に設けられた
当接部58の当接面58aは、磁気ヘッド装置24が第
2の位置に移動したときに、この蓋体の内面に当接する
ことになる。
【0082】次に、この記録再生装置の動作について説
明する。
【0083】記録再生装置の筐体80内のカートリッジ
装着部20にディスクカートリッジ1を装着させた後、
記録再生装置が記録モードに設定されると、図示しない
駆動モータの駆動により操作板72が図3中矢印B1
向に移動され、被操作片76がカム片75に沿って降下
する。これにより、ヘッド昇降板71が図4中矢印C1
方向に回動し、このヘッド昇降板71上に載置されたヘ
ッド支持板50を図4中矢印C1 方向に回動させる。ヘ
ッド支持板50の回動により、ヘッド支持板50の先端
部に取り付けられたスライダ51は、図10に示すディ
スクカートリッジ1内の光磁気ディスク5から離間した
第2の位置から、図11に示す光磁気ディスク5に近接
する第1の位置側へと移動する。このとき、スライダ5
1は、窓部42を介してカートリッジホルダ22内に進
入していく。なお、図10及び図11においては、カー
トリッジホルダ22の図示を省略している。
【0084】そして、スライダ51は、光磁気ディスク
5に近接する第1の位置側に移動すると、図11に示す
ように、記録用の開口部6からカートリッジ本体4の内
部へと進入し、光磁気ディスク5の表面にスライダ本体
56の下面が軽く当接した状態となる。そして、光磁気
ディスク5が回転操作されると、スライダ51の下面と
光磁気ディスク5の表面との間に発生するエアーフィル
ムの作用により、スライダ51はヘッド支持板50の付
勢力に抗して光磁気ディスク5の表面から若干浮上し、
先端側に突設したディスク摺接部57の下面が光磁気デ
ィスク5の表面に軽く接触させた状態となる。
【0085】そして、スライダ51に取り付けられた磁
気ヘッド部52と光磁気ディスク5を挟んで対向する位
置には、光ピックアップ装置23から出射される光ビー
ムが照射される。光ビームが照射されキュリー温度以上
に加熱されて保磁力を失った光磁気ディスク5の信号記
録部に、磁気ヘッド部52から情報信号に応じて磁界変
調された外部磁界が印可された後、光磁気ディスク5の
回転によって光ビームが相対移動することによってキュ
リー温度以下に低下し、この磁化の方向が固定されるこ
とによって情報信号の記録が行われる。
【0086】そして、この記録再生装置は、記録モード
が終了すると、図示しない駆動モータの駆動により操作
板72が図3中矢印B2 方向に移動され、被操作片76
がカム片75に沿って上昇する。これにより、ヘッド昇
降板71が図4中矢印C2 方向に回動し、このヘッド昇
降板71上に載置されたヘッド支持板50を図4中矢印
2 方向に回動させる。ヘッド支持板50の回動によ
り、ヘッド支持板50の先端部に取り付けられたスライ
ダ51は、図11に示すディスクカートリッジ1内の光
磁気ディスク5に近接する第1の位置から、図10に示
す光磁気ディスク5から離間する第2の位置側へと移動
する。このとき、スライダ51の上面に設けられた当接
部58の当接面58aが、筐体80の内面80aに当接
する。
【0087】ところで、この記録再生装置は、磁気ヘッ
ド装置24が連結部材44を介して光ピックアップ装置
23に連結されている。したがって、この記録再生装置
は、再生時においては、第2の位置に移動した磁気ヘッ
ド装置24の当接部58の当接面58aが筐体80の内
面80aを摺動しながら、ピックアップ装置23と同期
して光磁気ディスク5の径方向に移動することになる。
特に、トラックジャンプを行う際は、磁気ヘッド装置2
4の当接部58の当接面58aは、高速で筐体80の内
面80aを摺動することになる。
【0088】そこで、筐体80の内面80aの当接面5
8aが摺動する箇所には、低摩擦加工を施すことが望ま
しい。低摩擦加工としては、例えば図10及び図11に
示すように、筐体80の内面80aの当接面58aが摺
動する箇所に、ポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)等の高分子材料からなる低摩擦材81を接着する方
法や、当接面58aが摺動する箇所に、その表面を所定
の表面荒さに荒らす、いわゆるテクスチャ処理を施す等
の方法が用いられる。このように、筐体80の内面80
aの当接面58aが摺動する箇所に低摩擦加工を施すこ
とにより、当接部58の当接面58aの摺動性が良好と
なり、当接部58が筐体80の内面80aに引っ掛かる
ことによる磁気ヘッド装置24の損傷等の不都合を回避
することができる。
【0089】なお、筐体80は、図12に示すように、
外装筐体82の内方に内部筐体83を有する構造として
もよい。この場合は、磁気ヘッド装置24の当接部58
を内部筐体83の内面83aに当接させるようにすれば
よい。そして、この場合も、上述した例と同様に、当接
部58の引っ掛かり不良を防止するために、内部筐体8
3の内面83aの当接部58が摺動する箇所には、低摩
擦加工を施すことが望ましい。
【0090】以上説明したように、この記録再生装置に
用いられる磁気ヘッド装置24には、スライダ51また
は磁気ヘッド部52のボビン60に、磁気ヘッド部52
が光磁気ディスク5から離間する第2の位置に移動した
ときに筐体80の内面80aに当接する当接部58が形
成されているので、カートリッジ装着部20と筐体80
の内面80aとの間隔を、磁気ヘッド装置52の回動に
必要な最小限度の値に設定することができる。
【0091】すなわち、磁気ヘッド装置24は、磁気ヘ
ッド部52が光磁気ディスク5から離間する第2の位置
に移動したときに、当接部58の当接面58aが筐体8
0の内面80aに当接するので、磁気ヘッド装置52の
端子部66a,66b等の他の部材の引っ掛かり不良を
防止するために、カートリッジ装着部20と筐体80の
内面80aとの間隔を大きくする必要がなく、記録再生
装置の薄型化を図ることができる。
【0092】また、この記録再生装置は、カートリッジ
装着部20と筐体80の内面80aとの間隔を、磁気ヘ
ッド装置52の回動に必要な最小限度の値に設定するこ
とにいより、落下等の衝撃が加わったときの磁気ヘッド
装置24のぶれ幅を小さくすることができ、耐衝撃性を
向上させることができる。
【0093】なお、以上は、スライダ51のディスク摺
接部57が光磁気ディスク5上を摺動する磁気ヘッド装
置に本発明を適用した例について説明したが、本発明
は、スライダ51が光磁気ディスク5の回転によって生
じる空気流によって浮上するいわゆる浮上型磁気ヘッド
装置に適用可能であることは勿論である。
【0094】さらにまた、以上は、光磁気ディスク5を
カートリッジ本体4の内部に回転自在に収納したディス
クカートリッジ1を記録媒体として用いた記録再生装置
に本発明を適用した例について説明したが、本発明は、
磁気ディスクや光磁気ディスク5が直接装着される記録
再生装置に適用できることは勿論である。
【0095】
【発明の効果】本発明に係る磁気ヘッド装置は、支持部
材が第2の位置に移動したときに、記録再生装置の筐体
内面に当接する当接部を有しているので、支持部材が第
2の位置に移動したときに筐体内面との間に空間が形成
されず、記録再生装置の薄型化を図ることができる。
【0096】また、本発明に係る記録再生装置は、再生
時またはトラッキングジャンプを行う場合等に、磁気ヘ
ッド部材に形成された当接部が筐体内面を摺動するの
で、磁気ヘッド部等の損傷が抑制される。
【0097】さらに、この記録再生装置は、磁気ヘッド
装置の支持部材が第2の位置に移動したときに、磁気ヘ
ッド部材に形成された当接部が筐体内面に当接するの
で、落下等の衝撃が加わったときの磁気ヘッド装置のぶ
れ幅を小さくすることができ、耐衝撃性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスクカートリッジの上面側を示す斜視図で
ある。
【図2】ディスクカートリッジの下面側を示す斜視図で
ある。
【図3】本発明に係る記録再生装置を示す分解斜視図で
ある。
【図4】同記録再生装置を示す要部断面図である。
【図5】本発明に係る磁気ヘッド装置を示す平面図であ
る。
【図6】スライダを示す斜視図である。
【図7】スライダを示す側面図である
【図8】磁気ヘッド部を示す斜視図である。
【図9】スライダに磁気ヘッド部を取り付ける状態を示
す斜視図である。
【図10】上記記録再生装置を示す図であり、磁気ヘッ
ド部が第2の位置に移動した状態を示す要部断面図であ
る。
【図11】同記録再生装置を示す図であり、磁気ヘッド
部が第1の位置に移動した状態を示す要部断面図であ
る。
【図12】記録再生装置の他例を示す図であり、磁気ヘ
ッド部が第2の位置に移動した状態を示す要部断面図で
ある。
【図13】従来の磁気ヘッド装置を示す斜視図である。
【図14】従来の磁気ヘッド装置の磁気ヘッド部を示す
分解斜視図である。
【図15】従来の記録再生装置を示す図であり、磁気ヘ
ッド部が第2の位置に移動した状態を示す要部断面図で
ある。
【図16】従来の記録再生装置を示す図であり、磁気ヘ
ッド部が第1の位置に移動した状態を示す要部断面図で
ある。
【符号の説明】
5 光磁気ディスク、24 磁気ヘッド装置、50 ヘ
ッド支持板、51 スライダ、52 磁気ヘッド部、5
6 スライダ本体、57 ディスク摺接部、58 当接
部、60 ボビン、66a,66b 端子部、71 磁
気ヘッド昇降板、80 筐体、80a 筐体内面、81
低摩擦材、

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録再生装置に用いられる磁気ヘッド装
    置において、 磁気ヘッド部と、 上記磁気ヘッド部が取り付けられるスライダと、 一端側に上記スライダが取り付けられるとともに他端側
    が固定部に取り付けられ、上記磁気ヘッド部を記録媒体
    に近接させる第1の位置と記録媒体から離間させる第2
    の位置との間を移動する支持部材とを備え、 上記磁気ヘッド部またはスライダには、上記支持部材が
    第2の位置に移動したときに上記記録再生装置の筐体内
    面に当接する当接部が形成されていることを特徴とする
    磁気ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 上記磁気ヘッド部には上記筐体内面と対
    向する側にコイル端子を外部に引き出すための端子部が
    形成されており、 上記当接部の当接面は上記端子部の先端よりも上記筐体
    内面側に位置することを特徴とする請求項1記載の磁気
    ヘッド装置。
  3. 【請求項3】 上記当接部は上記スライダと一体に形成
    されていることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド
    装置。
  4. 【請求項4】 上記当接部の当接面には低摩擦加工が施
    されていることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド
    装置。
  5. 【請求項5】 磁気ヘッド部と、この磁気ヘッド部が取
    り付けられるスライダと、一端側に上記スライダが取り
    付けられるとともに他端側が固定部に取り付けられ、上
    記磁気ヘッド部を記録媒体に近接させる第1の位置と記
    録媒体から離間させる第2の位置との間を移動する支持
    部材とを備えた磁気ヘッド装置と、 上記支持部材に当接し、上記支持部材を上記第1の位置
    から第2の位置との間を移動させる移動手段と、 上記磁気ヘッド装置及び上記移動手段とが収容される筐
    体とを備え、 上記磁気ヘッド部またはスライダには、上記支持部材が
    第2の位置に移動したときに上記筐体内面に当接する当
    接部が形成されていることを特徴とする記録再生装置。
  6. 【請求項6】 上記磁気ヘッド部には上記筐体内面と対
    向する側にコイル端子を外部に引き出すための端子部が
    形成されており、 上記当接部の当接面は上記端子部の先端よりも上記筐体
    内面側に位置することを特徴とする請求項5記載の記録
    再生装置。
  7. 【請求項7】 上記当接部は上記スライダと一体に形成
    されていることを特徴とする請求項5記載の記録再生装
    置。
  8. 【請求項8】 上記当接部の当接面には低摩擦加工が施
    されていることを特徴とする請求項5記載の記録再生装
    置。
  9. 【請求項9】 上記筐体内面の上記当接部と当接する箇
    所には、低摩擦加工が施されていることを特徴とする請
    求項5記載の記録再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6847591B1 (en) 1999-02-25 2005-01-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Magnetic head device and recording reproducing apparatus
US6854125B2 (en) 2000-11-07 2005-02-08 Matshushita Electric Industrial Co., Ltd. Magnetic head

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