JPH1031191A - ポリゴンスキャナ - Google Patents
ポリゴンスキャナInfo
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- JPH1031191A JPH1031191A JP20422096A JP20422096A JPH1031191A JP H1031191 A JPH1031191 A JP H1031191A JP 20422096 A JP20422096 A JP 20422096A JP 20422096 A JP20422096 A JP 20422096A JP H1031191 A JPH1031191 A JP H1031191A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotating body
- fixed
- fixed shaft
- arrangement area
- bearing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
- Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
- Motor Or Generator Frames (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、特別の機構を付加することなしに、
簡単な構造で1/2ホワールの発生を防止できると共
に、耐摩耗性にも優れた軸受装置を提供することを目的
とする。 【構成】そこで、界磁用マグネットを有し、且つ光を反
射する反射面を複数設けた多面鏡を有する回転体と、回
転体の回転中心となる固定軸と、界磁用マグネットに対
向して複数の駆動コイルが固定されたコイル基板とを有
する固定体とを備え、回転体の回転中心にスラスト軸受
部を設け、回転体はスラスト軸受部を固定軸の先端部に
接触しながら回転するポリゴンスキャナであって、コイ
ル基板を配置する駆動コイルを固定軸を中心として所定
角度の領域である配置領域と、非配置領域部とを有する
ことにより達成する。
簡単な構造で1/2ホワールの発生を防止できると共
に、耐摩耗性にも優れた軸受装置を提供することを目的
とする。 【構成】そこで、界磁用マグネットを有し、且つ光を反
射する反射面を複数設けた多面鏡を有する回転体と、回
転体の回転中心となる固定軸と、界磁用マグネットに対
向して複数の駆動コイルが固定されたコイル基板とを有
する固定体とを備え、回転体の回転中心にスラスト軸受
部を設け、回転体はスラスト軸受部を固定軸の先端部に
接触しながら回転するポリゴンスキャナであって、コイ
ル基板を配置する駆動コイルを固定軸を中心として所定
角度の領域である配置領域と、非配置領域部とを有する
ことにより達成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像形成装置に用い
られているポリゴンモータスキャナに関するものであ
り、詳しくは滑り軸受からなるスラスト軸受を有するポ
リゴンモータに関する。
られているポリゴンモータスキャナに関するものであ
り、詳しくは滑り軸受からなるスラスト軸受を有するポ
リゴンモータに関する。
【0002】
【従来の技術】小型ローターは一般に転がり軸受で支え
られているが、10000rpm以上の回転速度になる
と、振動、騒音及び軸受部の潤滑油の寿命が問題にな
る。このため10000rpm以上の高速、高精度軸受
としては気体軸受が使用されることが多い。
られているが、10000rpm以上の回転速度になる
と、振動、騒音及び軸受部の潤滑油の寿命が問題にな
る。このため10000rpm以上の高速、高精度軸受
としては気体軸受が使用されることが多い。
【0003】従来のローターの回転によって自らの自重
を支持する圧力を発生する動圧気体軸受としては、真円
軸受、ティレルティングパッド軸受が使用されている。
を支持する圧力を発生する動圧気体軸受としては、真円
軸受、ティレルティングパッド軸受が使用されている。
【0004】このうち、真円軸受は加工が容易で有り、
垂直ローターを支持する場合には自重により偏心力が作
用しているため、軸受間隔が狭ければ15000rpm
程度まで安定に支持できるので、過去に放送用のVTR
のローター支持に用いられたことがあるが、垂直ロータ
ーを支持する場合、低速から不安定ホワールが発生する
ため使用できなかった。
垂直ローターを支持する場合には自重により偏心力が作
用しているため、軸受間隔が狭ければ15000rpm
程度まで安定に支持できるので、過去に放送用のVTR
のローター支持に用いられたことがあるが、垂直ロータ
ーを支持する場合、低速から不安定ホワールが発生する
ため使用できなかった。
【0005】また、ティレルティングパッド軸受は軸受
面を3又は4個の部分円弧のパッドに分轄し、そのパッ
ドを柔らかく支えることによってローターの高速安定性
を増したもので、液体ヘリウム用ターボ膨張機の軸受な
どに用いられている。しかしティレルティングパッド軸
受は軸受精度が低く加工も複雑になる欠点があるため、
精密回転が必要で、且つ低廉性が要求されている画像形
成装置の垂直ローターとして使用される場合の気体軸受
には向いていない。
面を3又は4個の部分円弧のパッドに分轄し、そのパッ
ドを柔らかく支えることによってローターの高速安定性
を増したもので、液体ヘリウム用ターボ膨張機の軸受な
どに用いられている。しかしティレルティングパッド軸
受は軸受精度が低く加工も複雑になる欠点があるため、
精密回転が必要で、且つ低廉性が要求されている画像形
成装置の垂直ローターとして使用される場合の気体軸受
には向いていない。
【0006】ところで、上述した軸受の不具合を解消す
る軸受として、溝付き軸受がある。この軸受は、軸受面
に回転によって外部から気体をかき込むための螺旋状溝
が形成されたものであり、この螺旋状溝によって軸受に
偏心が無くても半径方向の軸受反力を生じさせ、同心位
置で半径方向の軸受強さを持たせたもので、これにより
垂直ローターであっても数万回転(rpm)の高速まで
支持することができる。この溝形成にあたってはエッチ
ング、転造、レーザ加工などの方法が用いられている。
る軸受として、溝付き軸受がある。この軸受は、軸受面
に回転によって外部から気体をかき込むための螺旋状溝
が形成されたものであり、この螺旋状溝によって軸受に
偏心が無くても半径方向の軸受反力を生じさせ、同心位
置で半径方向の軸受強さを持たせたもので、これにより
垂直ローターであっても数万回転(rpm)の高速まで
支持することができる。この溝形成にあたってはエッチ
ング、転造、レーザ加工などの方法が用いられている。
【0007】また、気体軸受として用いられたことはな
いが、比較的高速まで安定な液体潤滑軸受としてターボ
機械では多円弧軸受も利用されている。多円弧軸受は真
円軸受を2又は3個に分轄し、各円弧を最初の真円状態
より接近させて固定したものである。これにより軸と軸
受は等価的に大きな偏心を与えられた状態になるのでホ
ワール安定性を高めることができる。しかし軸受を分轄
するので、μm以下の高精度加工は容易ではなく、また
気体圧力発生領域も少なくなるので数μmの微笑軸受間
隔が必要な気体軸受には利用されたことがなかった。
いが、比較的高速まで安定な液体潤滑軸受としてターボ
機械では多円弧軸受も利用されている。多円弧軸受は真
円軸受を2又は3個に分轄し、各円弧を最初の真円状態
より接近させて固定したものである。これにより軸と軸
受は等価的に大きな偏心を与えられた状態になるのでホ
ワール安定性を高めることができる。しかし軸受を分轄
するので、μm以下の高精度加工は容易ではなく、また
気体圧力発生領域も少なくなるので数μmの微笑軸受間
隔が必要な気体軸受には利用されたことがなかった。
【0008】このような理由から、垂直ローターとして
使用されていることが多いレーザスキャナ用気体軸受に
は、動圧気体軸受として溝付き軸受が多用されている。
使用されていることが多いレーザスキャナ用気体軸受に
は、動圧気体軸受として溝付き軸受が多用されている。
【0009】しかしながら、このような従来の溝付き軸
受にあっては、エッチングや転造、レーザ加工などによ
って溝が形成されるので、軸受の加工に必要な工数が増
大してしまい、製造コストが増大するなどの問題があっ
た。また、溝付き軸受は回転時の安定性が良好な反面、
真円軸受に比べてローターの不釣り合いに対して動剛性
が低くなってしまうという問題もあった。
受にあっては、エッチングや転造、レーザ加工などによ
って溝が形成されるので、軸受の加工に必要な工数が増
大してしまい、製造コストが増大するなどの問題があっ
た。また、溝付き軸受は回転時の安定性が良好な反面、
真円軸受に比べてローターの不釣り合いに対して動剛性
が低くなってしまうという問題もあった。
【0010】そこで、これを実現するために、図1に示
すよう低コストな非接触式軸受として真円動圧軸受を提
案している。まずこの真円動圧軸受について図1に基づ
いて構成を説明する。図1はポリゴンスキャナモータの
全体構造を示す縦断面図である。
すよう低コストな非接触式軸受として真円動圧軸受を提
案している。まずこの真円動圧軸受について図1に基づ
いて構成を説明する。図1はポリゴンスキャナモータの
全体構造を示す縦断面図である。
【0011】図中、1はその周面を鏡面とされたアルミ
合金などからなる多角形の多面鏡(ポリゴンミラー)で
あって、この多面鏡1は円筒状の固定軸2のフランジ部
2aの上面に取り付けられ、回転軸2と一体になって回
転する構成になっている。
合金などからなる多角形の多面鏡(ポリゴンミラー)で
あって、この多面鏡1は円筒状の固定軸2のフランジ部
2aの上面に取り付けられ、回転軸2と一体になって回
転する構成になっている。
【0012】さらに、この回転軸2のフランジ部2aの
下面には、ローターヨーク3、ローターマグネット4が
取り付けられ、また、回転軸2の円筒内周面には、円筒
状のスリーブ5が嵌合固着されている。そして、このス
リーブ5を嵌合固着した回転軸2は、固定軸6に回転自
在に遊嵌され、全体として回転体(ローター)9を構成
している。
下面には、ローターヨーク3、ローターマグネット4が
取り付けられ、また、回転軸2の円筒内周面には、円筒
状のスリーブ5が嵌合固着されている。そして、このス
リーブ5を嵌合固着した回転軸2は、固定軸6に回転自
在に遊嵌され、全体として回転体(ローター)9を構成
している。
【0013】前記スリーブ5の内周面5aと固定軸6の
外周面6aとの間には、数μm〜十数μmという微少な
間隔が与えられており、この間隔によってスリーブ5と
固定軸6は固定軸の半径方向の荷重を支えるための非接
触式のラジアル軸受たる動圧軸受を構成している。
外周面6aとの間には、数μm〜十数μmという微少な
間隔が与えられており、この間隔によってスリーブ5と
固定軸6は固定軸の半径方向の荷重を支えるための非接
触式のラジアル軸受たる動圧軸受を構成している。
【0014】前記固定軸6の上端面は、回転中心Oを頂
点とする球面8とされている。そして、この球面8と対
向して配置された固定軸2のスラストカバー7の下面に
は、該球面8と転接触状態で接する平板状のスラスト受
け部材7aが固設されており、このスラスト受け部材7
aと球面8によって、固定軸の軸心方向の荷重を支える
ための点接触式アキシャル軸受たるスラスト軸受を構成
している。
点とする球面8とされている。そして、この球面8と対
向して配置された固定軸2のスラストカバー7の下面に
は、該球面8と転接触状態で接する平板状のスラスト受
け部材7aが固設されており、このスラスト受け部材7
aと球面8によって、固定軸の軸心方向の荷重を支える
ための点接触式アキシャル軸受たるスラスト軸受を構成
している。
【0015】尚、前述したスリーブ5とスラスト受け部
材7aは、耐摩耗性及び潤滑性に優れた部材、例えばポ
リイミド樹脂などの樹脂材料で構成されている。また固
定軸6は、例えば炭素鋼やステンレス鋼等の金属材料で
構成されている。
材7aは、耐摩耗性及び潤滑性に優れた部材、例えばポ
リイミド樹脂などの樹脂材料で構成されている。また固
定軸6は、例えば炭素鋼やステンレス鋼等の金属材料で
構成されている。
【0016】前記回転軸2の上面には環状溝2bが形成
されていると共に、ローターヨーク3の外周縁は上方に
折り曲げられて環状縁部3aとされている。これら環状
溝2bと環状縁部3aは、バランス調整用の重りを取り
付けるためのものであり、図示するように、所定の位置
に重り2c、3bを取り付けることにより、回転体9の
アンバランスを修正するものである。
されていると共に、ローターヨーク3の外周縁は上方に
折り曲げられて環状縁部3aとされている。これら環状
溝2bと環状縁部3aは、バランス調整用の重りを取り
付けるためのものであり、図示するように、所定の位置
に重り2c、3bを取り付けることにより、回転体9の
アンバランスを修正するものである。
【0017】前記固定軸6は、ベースカラー11によっ
て、ベース部材12に鉛直上向きに取り付けられてい
る。ベース部材12の上面にはプリント基板13が配置
されており、この基板上に、巻線コイル14、ホール素
子15、制御用IC16、コネクタ17が実装されてい
る。
て、ベース部材12に鉛直上向きに取り付けられてい
る。ベース部材12の上面にはプリント基板13が配置
されており、この基板上に、巻線コイル14、ホール素
子15、制御用IC16、コネクタ17が実装されてい
る。
【0018】巻線コイル14は、回転体9に取り付けら
れているローターマグネット4と僅かの間隙をおいて、
図2のように固定軸6を中心として所定間隔で、全周す
るようににプリント基板13上に固設されており、ホー
ル素子15で検出される回転体9の回転位相に基づいて
制御用IC16によって巻線コイル14の励磁電流を切
換制御することにより、回転体9をモータとして回転さ
せるものである。
れているローターマグネット4と僅かの間隙をおいて、
図2のように固定軸6を中心として所定間隔で、全周す
るようににプリント基板13上に固設されており、ホー
ル素子15で検出される回転体9の回転位相に基づいて
制御用IC16によって巻線コイル14の励磁電流を切
換制御することにより、回転体9をモータとして回転さ
せるものである。
【0019】上記のようにして回転体9が回転すると、
スリーブ5の内周面5aと固定軸6の外周面6aの間に
形成された間隙の空気圧が高まり、回転体9は固定軸6
の外周面と非接触状態で回転するようになる。このた
め、軸受周面の回転摩擦が極めて小さくなり、高い回転
数まで騒音なしに滑らかに回転させることが可能とな
る。
スリーブ5の内周面5aと固定軸6の外周面6aの間に
形成された間隙の空気圧が高まり、回転体9は固定軸6
の外周面と非接触状態で回転するようになる。このた
め、軸受周面の回転摩擦が極めて小さくなり、高い回転
数まで騒音なしに滑らかに回転させることが可能とな
る。
【0020】尚、前記固定軸6の外周面には、スリーブ
5の内周面5aと固定軸6の外周面6aの間に形成され
た間隙の空気圧を効率よく高めるための圧力ポンプ用の
溝は何ら形成さえておらず、その断面は完全な真円であ
る。このように、圧力ポンピング用の溝を切られていな
い真円の軸をもいちいた動圧軸受を真円動圧軸受と呼
ぶ。更に、動圧発生用の流体として図示例のように空気
を利用したものを真円動圧空気軸受と呼ぶ。
5の内周面5aと固定軸6の外周面6aの間に形成され
た間隙の空気圧を効率よく高めるための圧力ポンプ用の
溝は何ら形成さえておらず、その断面は完全な真円であ
る。このように、圧力ポンピング用の溝を切られていな
い真円の軸をもいちいた動圧軸受を真円動圧軸受と呼
ぶ。更に、動圧発生用の流体として図示例のように空気
を利用したものを真円動圧空気軸受と呼ぶ。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、真円
動圧軸受は、固定軸6の外表面に圧力ポンピング用の溝
を一切設けていない。このため、固定軸6の外表面に高
精度を要する溝加工を施す必要がないので、製造コスト
を大幅に低減できるというメリットがある。しかしなが
ら、その反面、この圧力ポンピング用の溝がないので、
回転体9の回転が不安定になりやすいという問題があっ
た。
動圧軸受は、固定軸6の外表面に圧力ポンピング用の溝
を一切設けていない。このため、固定軸6の外表面に高
精度を要する溝加工を施す必要がないので、製造コスト
を大幅に低減できるというメリットがある。しかしなが
ら、その反面、この圧力ポンピング用の溝がないので、
回転体9の回転が不安定になりやすいという問題があっ
た。
【0022】特に、図示するように固定軸6を鉛直に配
置して使用する場合、回転体9に、いわゆる1/2ホワ
ール(回転周波数の1/2回転成分の振れ回り旋回現
象)が発生しやすく、このような1/2ホワールを引き
起こすと、最悪の場合、軸ロックを起こして回転不能と
なるおそれがある。
置して使用する場合、回転体9に、いわゆる1/2ホワ
ール(回転周波数の1/2回転成分の振れ回り旋回現
象)が発生しやすく、このような1/2ホワールを引き
起こすと、最悪の場合、軸ロックを起こして回転不能と
なるおそれがある。
【0023】従来、この1/2ホワールの発生を防止す
るために、軸受部の横から空気を送り込んで固定軸を偏
心させる方法や、横からスプリングバネで押圧して固定
軸を偏心させる方法などが開発されている。これらの方
法によれば、回転中心を偏心させてラジアル方向の軸受
間隙に変化を与えてやることにより回転体の振れ回りの
励振力を減少させ、回転を安定化して1/2ホワールの
発生を防止することができる。
るために、軸受部の横から空気を送り込んで固定軸を偏
心させる方法や、横からスプリングバネで押圧して固定
軸を偏心させる方法などが開発されている。これらの方
法によれば、回転中心を偏心させてラジアル方向の軸受
間隙に変化を与えてやることにより回転体の振れ回りの
励振力を減少させ、回転を安定化して1/2ホワールの
発生を防止することができる。
【0024】しかしながら、これらの方法によるとき
は、空気を送り込むための機構やスプリングバネで押圧
するための機構を新たに付加する必要があり、軸受部の
構造が複雑になると共に、コスト高になるという問題が
あった。
は、空気を送り込むための機構やスプリングバネで押圧
するための機構を新たに付加する必要があり、軸受部の
構造が複雑になると共に、コスト高になるという問題が
あった。
【0025】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、特別の機構を付加することなし
に、簡単な構造で1/2ホワールの発生を防止できると
共に、耐摩耗性にも優れた軸受装置を提供することを目
的とする。
ためになされたもので、特別の機構を付加することなし
に、簡単な構造で1/2ホワールの発生を防止できると
共に、耐摩耗性にも優れた軸受装置を提供することを目
的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は次のような手段を採用した。すなわち、請求
項1の発明では、界磁用マグネットを有し、且つ光を反
射する反射面を複数設けた多面鏡を有する回転体と、該
回転体の回転中心となる固定軸と、界磁用マグネットに
対向して複数の駆動コイルが固定されたコイル基板とを
有する固定体とを備え、前記回転体の回転中心にスラス
ト軸受部を設け、前記回転体は該スラスト軸受部を前記
固定軸の先端部に接触しながら回転するポリゴンスキャ
ナであって、前記コイル基板を配置する駆動コイルを固
定軸を中心として所定角度の領域である配置領域と、非
配置領域部とを有することを特徴とするものである。
に本発明は次のような手段を採用した。すなわち、請求
項1の発明では、界磁用マグネットを有し、且つ光を反
射する反射面を複数設けた多面鏡を有する回転体と、該
回転体の回転中心となる固定軸と、界磁用マグネットに
対向して複数の駆動コイルが固定されたコイル基板とを
有する固定体とを備え、前記回転体の回転中心にスラス
ト軸受部を設け、前記回転体は該スラスト軸受部を前記
固定軸の先端部に接触しながら回転するポリゴンスキャ
ナであって、前記コイル基板を配置する駆動コイルを固
定軸を中心として所定角度の領域である配置領域と、非
配置領域部とを有することを特徴とするものである。
【0027】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、前記配置領域部は180度以下とすることを特徴
とするものである。
いて、前記配置領域部は180度以下とすることを特徴
とするものである。
【0028】請求項3の発明では、界磁用マグネットを
有し、且つ光を反射する反射面を複数設けた多面鏡を有
する回転体と、該回転体の回転中心となる固定軸と、界
磁用マグネットに対向して複数の駆動コイルが固定され
たコイル基板とを有する固定体とを備え、前記回転体の
回転中心にスラスト軸受部を設け、前記回転体は該スラ
スト軸受部を前記固定軸の先端部に接触しながら回転す
るポリゴンスキャナであって、前記界磁用マグネットに
対向したコイル基板は、駆動コイルを配置した第一の配
置領域と、該第一の配置領域より磁力の小さい第二の配
置領域を設けたことを特徴とするものである。
有し、且つ光を反射する反射面を複数設けた多面鏡を有
する回転体と、該回転体の回転中心となる固定軸と、界
磁用マグネットに対向して複数の駆動コイルが固定され
たコイル基板とを有する固定体とを備え、前記回転体の
回転中心にスラスト軸受部を設け、前記回転体は該スラ
スト軸受部を前記固定軸の先端部に接触しながら回転す
るポリゴンスキャナであって、前記界磁用マグネットに
対向したコイル基板は、駆動コイルを配置した第一の配
置領域と、該第一の配置領域より磁力の小さい第二の配
置領域を設けたことを特徴とするものである。
【0029】請求項4の発明では、請求項3において、
前記第一の配置領域は固定軸を中心として180度以内
であることを特徴とするものである。
前記第一の配置領域は固定軸を中心として180度以内
であることを特徴とするものである。
【0030】
【作用】本発明によれば、ポリゴンスキャナにおける回
転体が回転中は、鉛直方向に対して所定角度一定方向に
傾斜しながら回転するため、励振力が減少し、1/2ホ
ワールの発生が抑制できる。
転体が回転中は、鉛直方向に対して所定角度一定方向に
傾斜しながら回転するため、励振力が減少し、1/2ホ
ワールの発生が抑制できる。
【0031】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
図1と同一の符号のものは、前述記載のものと同じであ
る。本発明は、回転体9は前述した構造と同一のものを
使用している。
図1と同一の符号のものは、前述記載のものと同じであ
る。本発明は、回転体9は前述した構造と同一のものを
使用している。
【0032】次に図3を用いて本発明に係わるプリント
基板について説明する。プリント基板13上には、前述
のように制御用IC16と複数の巻線コイル14が設け
られている。従来の巻線コイル14のプリント基板13
上での配置は、図2(a)の固定軸6を中心にして60
度間隔で6個の駆動コイルである巻線コイル14の配置
や、図2(b)の固定軸6を中心に120度間隔で3個
の巻線コイル14を配置していた。
基板について説明する。プリント基板13上には、前述
のように制御用IC16と複数の巻線コイル14が設け
られている。従来の巻線コイル14のプリント基板13
上での配置は、図2(a)の固定軸6を中心にして60
度間隔で6個の駆動コイルである巻線コイル14の配置
や、図2(b)の固定軸6を中心に120度間隔で3個
の巻線コイル14を配置していた。
【0033】本発明は、図3のように巻線コイル14を
複数配置した配置領域101と、巻線コイルを持たない
非配置領域102をロータマグネットに対向したプリン
ト基板13上に形成する。この配置領域101に設けた
巻線コイル14は、図2のように固定軸6を中心に全周
を等間隔で分轄した場合の間隔で配置されている(非配
置領域102の点線で記載したように、仮想の駆動コイ
ルも配置した時の間隔となる)。
複数配置した配置領域101と、巻線コイルを持たない
非配置領域102をロータマグネットに対向したプリン
ト基板13上に形成する。この配置領域101に設けた
巻線コイル14は、図2のように固定軸6を中心に全周
を等間隔で分轄した場合の間隔で配置されている(非配
置領域102の点線で記載したように、仮想の駆動コイ
ルも配置した時の間隔となる)。
【0034】また、配置領域101は、ロータマグネッ
ト4と対向し、固定軸6を中心として180度以内とす
ることにより、回転体9の固定軸6に対しての傾斜を容
易に行うことができる。
ト4と対向し、固定軸6を中心として180度以内とす
ることにより、回転体9の固定軸6に対しての傾斜を容
易に行うことができる。
【0035】次に本発明に係わる第二の実施例について
説明する。非配置領域102は、配置領域101での巻
線コイル14とロータマグネット4により形成される磁
束密度が少ない巻線コイルを設けても構わない(この場
合は、磁界が配置領域より小さい第2の配置領域とな
る)。つまり、配置領域101より閉磁界が小さくなる
ことで、配置領域101側に傾斜するからである。
説明する。非配置領域102は、配置領域101での巻
線コイル14とロータマグネット4により形成される磁
束密度が少ない巻線コイルを設けても構わない(この場
合は、磁界が配置領域より小さい第2の配置領域とな
る)。つまり、配置領域101より閉磁界が小さくなる
ことで、配置領域101側に傾斜するからである。
【0036】そして、回転体9に設けているロータマグ
ネット4は、巻線コイル14での等間隔と同一の間隔で
固定軸6を中心に全周にわたって配置する。これは回転
体9の重量バランスを考慮するためである。
ネット4は、巻線コイル14での等間隔と同一の間隔で
固定軸6を中心に全周にわたって配置する。これは回転
体9の重量バランスを考慮するためである。
【0037】回転体9が固定軸6を中心に回転すると、
巻線コイル14とロータマグネット4との閉磁界により
回転体9が巻線コイル14側に引き寄せられ、回転体9
は巻線コイル14が形成されている配置領域101側に
傾斜をしながら回転する。
巻線コイル14とロータマグネット4との閉磁界により
回転体9が巻線コイル14側に引き寄せられ、回転体9
は巻線コイル14が形成されている配置領域101側に
傾斜をしながら回転する。
【0038】尚、この回転体9の傾斜は、多面鏡1によ
る光の反射に影響なく、且つスリーブ5と固定軸6によ
るラジアル軸受としての機能に師匠がない程度の接触或
いは非接触状態になるように設定する。
る光の反射に影響なく、且つスリーブ5と固定軸6によ
るラジアル軸受としての機能に師匠がない程度の接触或
いは非接触状態になるように設定する。
【0039】
【効果】本発明によれば、回転体の励振力が減少して1
/2ホワールの発生を抑制することができ、安定した回
転を実現することができる。
/2ホワールの発生を抑制することができ、安定した回
転を実現することができる。
【図1】 従来の問題点を解決するために提案している
ポリゴンスキャナの全体構造を示す縦断面図である。
ポリゴンスキャナの全体構造を示す縦断面図である。
【図2】 (a)従来の6個の駆動コイルを配置したプ
リント基板を示す概略図である。 (b)従来の3個の駆動コイルを配置したプリント基板
を示す概略図である。
リント基板を示す概略図である。 (b)従来の3個の駆動コイルを配置したプリント基板
を示す概略図である。
【図3】 本発明の一実施例を示すプリント基板の概略
図である。
図である。
101 配置領域、102 非配置領域
Claims (4)
- 【請求項1】界磁用マグネットを有し、且つ光を反射す
る反射面を複数設けた多面鏡を有する回転体と、該回転
体の回転中心となる固定軸と、界磁用マグネットに対向
して複数の駆動コイルが固定されたコイル基板とを有す
る固定体とを備え、前記回転体の回転中心にスラスト軸
受部を設け、前記回転体は該スラスト軸受部を前記固定
軸の先端部に接触しながら回転するポリゴンスキャナで
あって、 前記コイル基板を配置する駆動コイルを固定軸を中心と
して所定角度の領域である配置領域と、非配置領域部と
を有することを特徴とするポリゴンスキャナ。 - 【請求項2】前記配置領域部は、180度以下とするこ
とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のポリゴンス
キャナ。 - 【請求項3】界磁用マグネットを有し、且つ光を反射す
る反射面を複数設けた多面鏡を有する回転体と、該回転
体の回転中心となる固定軸と、界磁用マグネットに対向
して複数の駆動コイルが固定されたコイル基板とを有す
る固定体とを備え、前記回転体の回転中心にスラスト軸
受部を設け、前記回転体は該スラスト軸受部を前記固定
軸の先端部に接触しながら回転するポリゴンスキャナで
あって、 前記界磁用マグネットに対向したコイル基板は、駆動コ
イルを配置した第一の配置領域と、該第一の配置領域よ
り磁力の小さい第二の配置領域を設けたことを特徴とす
るポリゴンスキャナ。 - 【請求項4】前記第一の配置領域は固定軸を中心として
180度以内であることを特徴とする特許請求の範囲第
3項記載のポリゴンスキャナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20422096A JPH1031191A (ja) | 1996-07-16 | 1996-07-16 | ポリゴンスキャナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20422096A JPH1031191A (ja) | 1996-07-16 | 1996-07-16 | ポリゴンスキャナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1031191A true JPH1031191A (ja) | 1998-02-03 |
Family
ID=16486835
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20422096A Pending JPH1031191A (ja) | 1996-07-16 | 1996-07-16 | ポリゴンスキャナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1031191A (ja) |
-
1996
- 1996-07-16 JP JP20422096A patent/JPH1031191A/ja active Pending
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