JPH10311753A - 車両用荷重測定装置 - Google Patents

車両用荷重測定装置

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JPH10311753A
JPH10311753A JP9122052A JP12205297A JPH10311753A JP H10311753 A JPH10311753 A JP H10311753A JP 9122052 A JP9122052 A JP 9122052A JP 12205297 A JP12205297 A JP 12205297A JP H10311753 A JPH10311753 A JP H10311753A
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vehicle
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value
load signal
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JP9122052A
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Masaya Tsuchie
雅也 土江
Naoya Takahashi
直哉 高橋
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01GWEIGHING
    • G01G19/00Weighing apparatus or methods adapted for special purposes not provided for in the preceding groups
    • G01G19/08Weighing apparatus or methods adapted for special purposes not provided for in the preceding groups for incorporation in vehicles
    • G01G19/12Weighing apparatus or methods adapted for special purposes not provided for in the preceding groups for incorporation in vehicles having electrical weight-sensitive devices

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の荷重が両端に分散してかかる軸部材の
両端の荷重測定用のセンシング素子の特性がずれていて
も、正確な積載重量を測定できるようにする。 【解決手段】 シャックルピン5の両端の収容部5a,
5bにそれぞれ収容したセンシング素子7,7の間に特
性のばらつきがあり、これが原因で、同じ荷重に対して
も収容部5a側のセンシング素子7から得られる荷重信
号の電圧Vaの方が、収容部5b側のセンシング素子7
から得られる荷重信号の電圧Vbよりも高くなる場合
に、収容部5a側のセンシング素子7の検出用巻線7j
に補正用抵抗Rを並列接続し、検出用巻線7jの両端7
1j,72j間に流れる誘導電流の一部が補正用抵抗R
を流れて発生する電圧降下により、収容部5a側のセン
シング素子7から得られる荷重信号の電圧Vが、収容部
5b側のセンシング素子7から得られる荷重信号の電圧
Vbと一致するようになる構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラック等の車両
における重量が両端に分散してかかる軸部材において荷
重を測定する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】主としてトラック等の大型車両を対象と
し、例えば過積載による横転等の交通事故や、車両、路
面の劣化の促進を防ぐ目的で行われている車両の荷重測
定は、それまでの、俗に看貫(かんかん)と呼ばれる台
秤に測定対象の車両を載せて行う方式から、そのような
施設や設置スペースを必要としない車両自体に搭載した
荷重測定装置により行う方式に移行しつつある。
【0003】そして、本出願人も、上述した車両搭載式
の荷重測定装置として、荷台フレームと車軸の間に介設
される円弧状のリーフスプリングに取り付けた、例えば
ひずみ式ゲージセンサ等の荷重測定用のセンシング素子
を用いた荷重測定装置をいくつか既に提案している。
【0004】その中のひとつに、センシング素子の配置
について提案した、特開平8−313332号公報の車
両荷重測定用センシング素子の取り付け構造がある。
【0005】この取り付け構造では、図6に説明図で示
すように、車両の荷台フレーム(図示せず)に連結され
たブラケット33の両側面33aの挿入孔33bと、リ
ーフスプリング(図示せず)の端部に連結されブラケッ
ト33の両側面33aの間に挿入されるシャックル34
部分の挿入孔34aとを通して、シャックルピン5を挿
通し、このシャックルピン5によりブラケット33とシ
ャックル34とを揺動可能に連結するようにしている。
【0006】そして、シャックルピン5の一方の端部部
分に収容してブラケット33の一方の側面33aとブラ
ケット33とに跨がるように配置されたセンシング素子
7と、シャックルピン5の他方の端部部分に収容してブ
ラケット33の他方の側面33aとブラケット33とに
跨がるように配置されたセンシング素子7との、2つの
センシング素子7,7の出力の合計により、ブラケット
33の両側面33aからシャックル34にかかる車両の
荷重を測定するようにしている。
【0007】上述した特開平8−313332号公報の
車両荷重測定用センシング素子の取り付け構造によれ
ば、図6に示すように、車両の荷重がブラケット33の
両側面33aに半分ずつ均等に分かれてシャックルピン
5にかかる場合だけでなく、例えば図7に説明図で示す
ように、ブラケット33の一方の側面33aに車両の荷
重のうち4分の3、他方の側面33aに残る4分の1と
いう具合に、ブラケット33の両側面33aのうちどち
ら側かに偏って車両の荷重がシャックルピン5にかかっ
ても、センシング素子を1つだけシャックルピンに収容
して荷重を測定する場合に比べて、基本的に正確な荷重
を測定できる点で優れている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シャッ
クルピン5に収容する2つのセンシング素子7,7の間
に特性のずれがあり、同じ荷重がかかったとしても各セ
ンシング素子7,7の出力する信号の値にずれが生じて
しまうと、車両の荷重がブラケット33のどちらかの側
面33a寄りに偏ってかかる場合に、どちらの側面33
a寄りに偏るかで、同じ荷重であっても2つのセンシン
グ素子7,7の出力の合計に差異が生じてしまい、正確
な荷重を測定することができなくなってしまう。
【0009】本発明は前記事情に鑑みなされたもので、
本発明の目的は、車両における荷重が両端に分散してか
かる軸部材において、この軸部材の両端に各々収容した
2つの荷重測定用のセンシング素子の出力の合計により
車両の荷重を測定するに当たり、双方のセンシング素子
の特性の間にずれがあっても、荷重の偏り具合により測
定値にずれが生じることがないように、正確に荷重を測
定することができる車両用荷重測定装置を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に記載した本発明の車両用荷重測定装置は、車
両の軸部材の両端に分散してかかる前記車両の荷重を、
該軸部材の両端にそれぞれ収容した一対の荷重測定用の
センシング素子が出力する、各センシング素子にかかる
荷重に応じた値の荷重信号の合計により測定する車両用
荷重測定装置において、前記一対のセンシング素子のう
ち少なくともいずれか一方に電気的に接続され、該一方
が基準荷重に対して出力する前記荷重信号の値を、該基
準荷重に対して前記一対のセンシング素子のうちいずれ
か他方が出力する前記荷重信号の値と一致するように補
正する荷重信号補正用抵抗を備えることを特徴とする。
【0011】また、請求項2に記載した本発明の車両用
荷重測定装置は、前記荷重信号補正用抵抗は、前記一対
のセンシング素子のうち、前記基準荷重に対して出力す
る前記荷重信号の値が高い方のセンシング素子にのみ並
列接続されており、前記基準荷重に対して前記一対のセ
ンシング素子が各々出力する前記基準信号の値の比に応
じた値に前記荷重信号補正用抵抗の抵抗値が設定されて
いるものとした。
【0012】請求項1に記載した本発明の車両用荷重測
定装置によれば、軸部材の各端部に互いに等しい基準荷
重を各々かけた場合に各センシング素子が出力する荷重
信号が同じ値となるように、少なくともどちらか一方の
センシング素子が出力する荷重信号を荷重信号補正用抵
抗が補正することから、軸部材の両端の各センシング素
子が、各々の配置された軸部材の各端部にかかる荷重を
電気的な荷重信号に変換して出力する際、その荷重が軸
部材のどちらの端部寄りに偏ってかかったとしても、両
センシング素子の出力する荷重信号の合計値が、車両の
全荷重が同じである限り、常に一定の値となる。
【0013】従って、軸部材の両端のセンシング素子の
間に特性のずれがあったとしても、軸部材の両端を結ぶ
延在方向における車両の荷重のかかり具合の変化の影響
を受けることなく、両センシング素子の出力する荷重信
号の合計値により車両の荷重を常に正確に測定すること
が可能となる。
【0014】また、請求項2に記載した本発明の車両用
荷重測定装置によれば、一対のセンシング素子のうち基
準荷重に対して出力する荷重信号の値が高い方のセンシ
ング素子が、そのセンシング素子の配置された軸部材の
一端にかかる車両の分散荷重を電気的な荷重信号に変換
すると、このセンシング素子に並列接続された荷重信号
補正用抵抗を流れる電流の分だけ、この荷重信号補正用
抵抗とこれを並列接続したセンシング素子との全体で見
た出力荷重信号の値が下がる。
【0015】そして、荷重信号補正用抵抗の及ぼす作用
によって、基準荷重に対して出力する荷重信号の値が高
い方のセンシング素子の出力する荷重信号の値が、基準
荷重に対して一対のセンシング素子が各々出力する基準
信号の値の比に応じた値だけ下がることとなることか
ら、軸部材のどちらの端部寄りにどの程度偏って車両の
荷重がかかるか、及び、車両の全荷重がいくらであるか
に関係なく、荷重信号補正用抵抗の並列接続という簡単
な構成で、車両の荷重を常に正確に測定することが可能
となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明による車両用荷重測
定装置の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0017】図1は本発明の一実施形態に係る車両用荷
重測定装置の概略構成を一部ブロックにて模式的に示す
断面図であり、図1中図6及び図7と同一の部材、部分
には、それらの図で付したものと同一の引用符号を付し
て説明する。
【0018】そして、図1中引用符号1で示す本実施形
態の車両用荷重測定装置は、車両の不図示のブラケット
とシャックルとを揺動可能に連結するのに用いるシャッ
クルピン5(軸部材に相当)に配設される一対のセンシ
ング素子7,7と、これらセンシング素子7,7の特性
の違いによる出力差を補正する補正用抵抗Rと、各セン
シング素子7,7が各々出力する荷重信号を基に車両の
荷重を測定するマイクロコンピュータ(以下、マイコン
と略記する)21と、このマイコン21の指示を受けて
各センシング素子7,7に駆動用の電力を供給するドラ
イバ23とを備えている。
【0019】ここで、前記シャックルピン5内での各セ
ンシング素子7,7の配置について説明すると、シャッ
クルピン5の軸方向両端には収容部5a,5bがそれぞ
れ形成されており、両収容部5a,5bの間は通孔5c
によりシャックルピン5の内部で連通している。
【0020】そして、前記シャックルピン5の一方の収
容部5aには、第1ケースアッシー9に収容したセンシ
ング素子7がこの第1ケースアッシー9ごと収容され、
シャックルピン5の他方の収容部5bには、第2ケース
アッシー11に収容したセンシング素子7がこの第2ケ
ースアッシー11ごと収容される。
【0021】前記シャックルピン5の両収容部5a,5
bにそれぞれ収容されるセンシング素子7は、図2に斜
視図で示すように、板状部材7aと、センシング部とし
てのコイル7gを備えている。前記板状部材7aは、パ
ーマロイ等の磁性材料により扁平な平面視略矩形状に形
成され、長手方向略中央のコイル部7bと、その両側の
固定部7c,7cとで構成されている。
【0022】前記長手方向と直交する板状部材7aの幅
方向の両縁部で、前記コイル部7bと両固定部7c,7
cとの境界の合わせて4つの縁部箇所には、板状部材7
aにかかる応力を緩和する略半円状の切欠部7eがそれ
ぞれ形成され、この4つの切欠部7eの内側に画成され
る前記コイル部7bには、前記長手方向及び幅方向にそ
れぞれ間隔を置いて4つの通孔7fが貫設されている。
【0023】前記コイル7gは、交差コイルを構成する
励磁用巻線7hと検出用巻線7jとを有しており、これ
ら両巻線7h,7jはエナメル等の絶縁材(図示せず)
により被覆されている。そして、前記検出用巻線7j
は、前記長手方向に対向する2つの通孔7f,7fに亘
って巻回されて、その両端71j,72jが各通孔7
f,7fからそれぞれ引き出され、前記励磁用巻線7h
は、残る前記幅方向に対向する2つの通孔7f,7fに
亘って巻回されて、その両端71h,72hが各通孔7
f,7fからそれぞれ引き出されている。
【0024】このように構成されたセンシング素子7
は、第1ケースアッシー9や第2ケースアッシー11に
収容された状態で、図1に示すように、板状部材7aの
長手方向が、車両の車幅方向Bに延在するシャックルピ
ン5の軸方向に沿い、且つ、板状部材7aの幅方向が車
両の高さ方向Aとなる姿勢で、一方の固定部7cがブラ
ケット側にかかり、他方の固定部7cがシャックル側に
かかるように、シャックルピン5の両収容部5a,5b
内に配置される。
【0025】この状態で、板状部材7aの長手方向に対
向する2つの通孔7f,7fに亘って巻回された検出用
巻線7jの巻回軸方向と、板状部材7aの幅方向に対向
する2つの通孔7f,7fに亘って巻回された励磁用巻
線7hの巻回軸方向とはいずれも、板状部材7aの長手
方向及び幅方向を含む平面に沿った方向、即ち、車両の
高さ方向A及び車幅方向Bに沿った平面に沿った方向と
なる。
【0026】そして、シャックルピン5の収容部5b内
に配置したセンシング素子7の励磁用巻線7h及び検出
用巻線7jは、通孔5cを介して収容部5a側に引き出
され、収容部5aの間口に嵌着されるキャップ15の内
部において、図3に要部拡大断面図で示すように、励磁
用巻線7hの両端71h,72hどうし、及び、検出用
巻線7jの両端71j,72jどうしが各々結線された
上で、キャップ15の外部に引き出されて、図1に示す
ように、励磁用巻線7hがドライバ23に、また、検出
用巻線7jがマイコン21に各々接続される。
【0027】上述したキャップ15内での両センシング
素子7,7の結線を、図4の回路図により詳細に説明す
ると、収容部5aのセンシング素子7の励磁用巻線7h
の一端71hと、収容部5bのセンシング素子7の励磁
用巻線7hの他端72hとが結線され、同様に、収容部
5aのセンシング素子7の検出用巻線7jの一端71j
と、収容部5bのセンシング素子7の検出用巻線7jの
他端72jとが結線される。
【0028】そして、残る収容部5aのセンシング素子
7の励磁用巻線7hの他端72hと、収容部5bのセン
シング素子7の励磁用巻線7hの一端71hとが、図3
に示すように、キャップ15内に収容された基板17上
において不図示のリード線に接続替えされた後、ドライ
バ23のマイナス及びプラスの対応する各端子に各々接
続される。
【0029】同じく、残る収容部5aのセンシング素子
7の検出用巻線7jの他端72jと、収容部5bのセン
シング素子7の検出用巻線7jの一端71jとが、前記
基板17上において不図示のリード線に接続替えされた
後、マイコン21の信号入力インタフェース端子に各々
接続される。
【0030】上述したように結線された収容部5aのセ
ンシング素子7の励磁用巻線7hの他端72hと、収容
部5bのセンシング素子7の励磁用巻線7hの一端71
hと間に、ドライバ23から供給される作動用電力によ
り電流を流すと、各センシング素子7の励磁用巻線7h
の両端71h,72h間に流れる電流によって、各セン
シング素子7の板状部材7aに各々磁界が発生し、各セ
ンシング素子7の検出用巻線7jの両端71j,72j
間に誘導電流が各々流れる。
【0031】この状態で、ブラケットからシャックルの
両側面及びシャックルピン5の両端を介して、収容部5
a,5bの各センシング素子7,7の板状部材7aに車
両の荷重が各々かかると、ブラケットがシャックルに対
して車両の高さ方向Aに相対移動して、各センシング素
子7,7の板状部材7aが車両の高さ方向Aに沿って歪
み、これにより、板状部材7aの磁界の向きに変化が生
じて、検出用巻線7jの両端間に流れる誘導電流が変化
する。
【0032】このため、シャックルピン5の各端部を介
して、収容部5aのセンシング素子7と収容部5bのセ
ンシング素子7との各板状部材7aに各々かかる荷重に
対応した大きさの電流Ia,Ibが、各センシング素子
7,7の検出用巻線7jの両端71j,72j間に各々
流れ、各電流Ia,Ibに、収容部5a側と収容部5b
側とで値が等しいセンシング素子7の検出用巻線7jの
抵抗値rを乗じた電圧Va,Vbの荷重信号が、収容部
5aと収容部5bとの各センシング素子7,7の検出用
巻線7jの両端71j,72j間に各々発生する。
【0033】そして、シャックルピン5の両端部に車両
からの荷重が均等に分散してかかった場合には、理想的
には、各センシング素子7,7の荷重信号の電圧Va,
Vbが等しくなるはずである。
【0034】それは、収容部5aのセンシング素子7と
収容部5bのセンシング素子7とに各々かかる荷重が等
しければ、収容部5aのセンシング素子7の板状部材7
aに生じる車両の高さ方向Aの歪みの度合いと、収容部
5bのセンシング素子7の板状部材7aに生じる車両の
高さ方向Aの歪みの度合いとが同じとなり、従って、収
容部5aのセンシング素子7の検出用巻線7jの両端7
1j,72j間に流れる電流Iaと、このセンシング素
子7と抵抗値rが等しい収容部5bのセンシング素子7
の検出用巻線7jの両端71j,72j間に流れる電流
Ibとが、等しいはずだからである。
【0035】しかし、実際には、両センシング素子7,
7の特性のばらつきにより、両センシング素子7,7の
板状部材7aに生じる車両の高さ方向Aの歪みの度合い
が互いに等しくても、収容部5aと収容部5bとで、各
センシング素子7の検出用巻線7jの両端71j,72
j間に流れる電流Ia,Ibの間に値のずれが生じ、そ
の結果、各センシング素子7,7の荷重信号の電圧V
a,Vbが異なる値となってしまう。
【0036】そこで、本実施形態の車両用荷重測定装置
1では、同じ荷重がかかった場合に検出用巻線7jの両
端71j,72j間に発生する荷重信号の電圧Va,V
bが大きくなる方のセンシング素子7に、荷重信号の電
圧を低い方と一致させる目的で、図5に拡大平面図で示
すように、チップ状の前記補正用抵抗Rを接続するよう
にしている。
【0037】即ち、本実施形態の場合には、同じ荷重が
かかった際に、収容部5bのセンシング素子7よりも収
容部5aのセンシング素子7の方が、検出用巻線7jの
両端71j,72j間に発生する荷重信号の電圧Va,
Vbが大きくなるので、図4に示すように、収容部5a
のセンシング素子7の検出用巻線7jの両端71j,7
2j間に前記補正用抵抗Rを並列に接続している。
【0038】次に、上述のように構成された本実施形態
の車両用荷重測定装置1の動作(作用)について説明す
る。
【0039】シャックルピン5にかかる車両の荷重を測
定するために、シャックルピン5の収容部5aのセンシ
ング素子7の励磁用巻線7hの他端72hと、収容部5
bのセンシング素子7の励磁用巻線7hの一端71hと
の間に、マイコン21から供給される電力によりドライ
バ23のマイナス及びプラスの各端子を介して励磁用電
流を流すと、収容部5a側では、センシング素子7の検
出用巻線7jに流れる誘導電流の一部が補正用抵抗Rに
も流れる。
【0040】これに伴い、収容部5a側で発生する荷重
信号の電圧Vが、補正用抵抗Rに電流が流れることで起
こる電圧降下の分だけ下がり、従って、シャックルピン
5にかかる車両の荷重が収容部5aと収容部5bとで等
しければ、収容部5a側で発生する荷重信号の電圧V
が、収容部5b側で発生する荷重信号の電圧Vbと等し
くなる。
【0041】また、例えば、収容部5a側に車両の荷重
の4分の3、収容部5b側に残る4分の1の荷重がかか
った場合と、逆に、収容部5a側に車両の荷重の4分の
1、収容部5b側に残る4分の3の荷重がかかった場合
とを比較すると、偏りの方向が逆であるものの偏りの度
合いが同じであり、しかも、収容部5aと収容部5bと
に均等に荷重がかかる場合には、収容部5a側で発生す
る荷重信号の電圧Vが、収容部5b側で発生する荷重信
号の電圧Vbと等しくなることから、次の通りとなる。
【0042】即ち、収容部5a側に車両の荷重の4分の
3の荷重がかかった場合の収容部5a側で発生する荷重
信号の電圧Vと、収容部5b側に車両の荷重の4分の3
の荷重がかかった場合の収容部5b側で発生する荷重信
号の電圧Vbとは等しくなり、同様に、収容部5a側に
車両の荷重の4分の3の荷重がかかった場合の収容部5
b側で発生する荷重信号の電圧Vbと、収容部5b側に
車両の荷重の4分の3の荷重がかかった場合の収容部5
a側で発生する荷重信号の電圧Vとは等しくなる。
【0043】尚、上述した補正用抵抗Rの抵抗値は、次
のようにして定めることができる。即ち、収容部5aの
センシング素子7の検出用巻線7jの両端71j,72
j間に流れる電流Ia´、補正用抵抗Rに流れる電流I
r(Ia´≫Ir)、k=Vb/Va(kは定数)とす
ると、元々Vb/Va=Ib/Iaが成立するから、I
b=Ia×kとなり、補正用抵抗Rの並列接続により電
流Ibと同じ値に電流Ia´をする訳であるから、Ia
´=Ia×kが成立するはずである。
【0044】そして、Ia´+Ir=Iaであり、Ir
=Ia−Ia´であるから、Ia´=Ia×kより、I
r=Ia−(Ia×k)=(1−k)×Iaとなり、補
正用抵抗Rの抵抗値Rrは、収容部5a側と収容部5b
側とで値が等しいセンシング素子7の検出用巻線7jの
抵抗値がrであるとすると、Rr=Vb/Ir=Vb/
{(1−k)×Ia}で、Ia´≫IrとIa´+Ir
=IaとからIa´≒Ia=Ibと考えると、Rr=V
b/{(1−k)×Ia}≒Vb/{(1−k)×I
b}となる。従って、Vb/Ib=rから、Rr≒r/
(1−k)となる。
【0045】このように本実施形態の車両用荷重測定装
置1によれば、シャックルピン5の両端の収容部5a,
5bにそれぞれ収容したセンシング素子7,7の間に特
性のばらつきがあり、これが原因で、同じ荷重に対して
も収容部5a側のセンシング素子7から得られる荷重信
号の電圧Vaの方が、収容部5b側のセンシング素子7
から得られる荷重信号の電圧Vbよりも高くなる場合
に、収容部5a側のセンシング素子7の検出用巻線7j
に補正用抵抗Rを並列接続する構成とした。
【0046】このため、検出用巻線7jの両端71j,
72j間に流れる誘導電流の一部が補正用抵抗Rを流れ
て、この補正用抵抗Rにおいて電圧降下が発生し、この
電圧降下により、収容部5a側のセンシング素子7から
得られる荷重信号の電圧Vが、収容部5b側のセンシン
グ素子7から得られる荷重信号の電圧Vbと一致するよ
うになる。
【0047】従って、両収容部5a,5bのセンシング
素子7,7の間に特性のばらつきがある場合、補正用抵
抗Rを並列接続するという簡単な構成で、シャックルピ
ン5のどちらかの端部寄りに偏って車両の荷重がかかっ
ても、その偏りがどちらの端部側であるかに関わらず常
に正確な荷重を、両収容部5a,5bのセンシング素子
7,7の出力する荷重信号から測定することができる。
【0048】尚、本実施形態では、同じ荷重に対して大
きい値の荷重信号が発生する方のセンシング素子7の検
出用巻線7jに、荷重信号の大きい値と小さい値との比
に応じた抵抗値Rrの補正用抵抗Rを並列接続する構成
としたが、荷重信号の値が小さい方のセンシング素子7
の検出用巻線7jに補正用抵抗Rを接続する構成として
もよい。
【0049】しかし、本実施形態のように、大きい値の
荷重信号が発生する方のセンシング素子7の検出用巻線
7jに抵抗値Rrの補正用抵抗Rを並列接続する構成と
すれば、補正用抵抗Rの及ぼす作用によって下がる荷重
信号の値が、荷重信号の大きい値と小さい値との比に応
じた値となるので、シャックルピン5の両端のどちら側
にどの程度偏って車両の荷重がかかるかや、車両の荷重
がいくらであるかに一切関係なく、センシング素子7の
検出用巻線7jに対する補正用抵抗Rの並列接続という
簡単な構成で、車両の荷重を正確に測定することができ
るので、有利である。
【0050】また、本実施形態では、シャックルピン5
の両端にセンシング素子7を配置した場合の構成を例に
取って説明したが、本発明は、トラニオンシャフトを始
めとする、車両からの荷重が両端に分散してかかる車両
中のあらゆる軸部材の両端に取り付けた、荷重測定用の
センシング素子の出力する荷重信号の合計により車両の
荷重を測定する場合に広く適用可能であることは言うま
でもない。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した
本発明の車両用荷重測定装置によれば、車両の軸部材の
両端に分散してかかる前記車両の荷重を、該軸部材の両
端にそれぞれ収容した一対の荷重測定用のセンシング素
子が出力する、各センシング素子にかかる荷重に応じた
値の荷重信号の合計により測定する車両用荷重測定装置
において、前記一対のセンシング素子のうち少なくとも
いずれか一方に電気的に接続され、該一方が基準荷重に
対して出力する前記荷重信号の値を、該基準荷重に対し
て前記一対のセンシング素子のうちいずれか他方が出力
する前記荷重信号の値と一致するように補正する荷重信
号補正用抵抗を備える構成とした。
【0052】このため、軸部材の各端部に互いに等しい
基準荷重を各々かけた場合に各センシング素子が出力す
る荷重信号が同じ値となるように、少なくともどちらか
一方のセンシング素子が出力する荷重信号を荷重信号補
正用抵抗が補正することから、軸部材の両端の各センシ
ング素子が、各々の配置された軸部材の各端部にかかる
荷重を電気的な荷重信号に変換して出力する際、その荷
重が軸部材のどちらの端部寄りに偏ってかかったとして
も、両センシング素子の出力する荷重信号の合計値が、
車両の全荷重が同じである限り、常に一定の値となる。
【0053】従って、軸部材の両端のセンシング素子の
間に特性のずれがあったとしても、軸部材の両端を結ぶ
延在方向における車両の荷重のかかり具合の変化の影響
を受けることなく、両センシング素子の出力する荷重信
号の合計値により車両の荷重を常に正確に測定すること
ができる。
【0054】また、請求項2に記載した本発明の車両用
荷重測定装置によれば、前記荷重信号補正用抵抗は、前
記一対のセンシング素子のうち、前記基準荷重に対して
出力する前記荷重信号の値が高い方のセンシング素子に
のみ並列接続されており、前記基準荷重に対して前記一
対のセンシング素子が各々出力する前記基準信号の値の
比に応じた値に前記荷重信号補正用抵抗の抵抗値が設定
されている構成とした。
【0055】このため、一対のセンシング素子のうち基
準荷重に対して出力する荷重信号の値が高い方のセンシ
ング素子が、そのセンシング素子の配置された軸部材の
一端にかかる車両の分散荷重を電気的な荷重信号に変換
すると、このセンシング素子に並列接続された荷重信号
補正用抵抗を流れる電流の分だけ、この荷重信号補正用
抵抗とこれを並列接続したセンシング素子との全体で見
た出力荷重信号の値が下がる。
【0056】そして、基準荷重に対して出力する荷重信
号の値が高い方のセンシング素子が出力する荷重信号の
値から、荷重信号補正用抵抗の及ぼす作用によって下が
る荷重信号の値が、基準荷重に対して一対のセンシング
素子が各々出力する基準信号の値の比に応じた値となる
ことから、軸部材のどちらの端部寄りにどの程度偏って
車両の荷重がかかるか、及び、車両の全荷重がいくらで
あるかに関係なく、荷重信号補正用抵抗の並列接続とい
う簡単な構成で、車両の荷重を常に正確に測定すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車両用荷重測定装置
の概略構成を一部ブロックにて模式的に示す断面図であ
る。
【図2】図1に示すセンシング素子の斜視図である。
【図3】図1の収容部内でのセンシング素子の結線状態
を示す要部拡大断面図である。
【図4】図1のセンシング素子の接続状態を示す回路図
である。
【図5】図4の補正用抵抗の拡大平面図である。
【図6】従来例に係る車両荷重測定用センシング素子の
取り付け構造においてシャックルピン及びその内部の各
センシング素子に均等分散状態でかかる車両からの分散
荷重を示す説明図である。
【図7】図6のシャックルピン及びその内部の各センシ
ング素子に不均等分散状態でかかる車両からの分散荷重
を示す説明図である。
【符号の説明】
5 シャックルピン(軸部材) 7 センシング素子 R 補正用抵抗(荷重信号補正用抵抗)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の軸部材の両端に分散してかかる前
    記車両の荷重を、該軸部材の両端にそれぞれ収容した一
    対の荷重測定用のセンシング素子が出力する、各センシ
    ング素子にかかる荷重に応じた値の荷重信号の合計によ
    り測定する車両用荷重測定装置において、 前記一対のセンシング素子のうち少なくともいずれか一
    方に電気的に接続され、該一方が基準荷重に対して出力
    する前記荷重信号の値を、該基準荷重に対して前記一対
    のセンシング素子のうちいずれか他方が出力する前記荷
    重信号の値と一致するように補正する荷重信号補正用抵
    抗を備える、 ことを特徴とする車両用荷重測定装置。
  2. 【請求項2】 前記荷重信号補正用抵抗は、前記一対の
    センシング素子のうち、前記基準荷重に対して出力する
    前記荷重信号の値が高い方のセンシング素子にのみ並列
    接続されており、前記基準荷重に対して前記一対のセン
    シング素子が各々出力する前記基準信号の値の比に応じ
    た値に前記荷重信号補正用抵抗の抵抗値が設定されてい
    る請求項1記載の車両用荷重測定装置。
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