JPH10310197A - スラリ供給システム - Google Patents

スラリ供給システム

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JPH10310197A
JPH10310197A JP10036952A JP3695298A JPH10310197A JP H10310197 A JPH10310197 A JP H10310197A JP 10036952 A JP10036952 A JP 10036952A JP 3695298 A JP3695298 A JP 3695298A JP H10310197 A JPH10310197 A JP H10310197A
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slurry
supply pipe
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supply
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タンクの底の周辺のスラリ変形物や固まりが
CMPの装置に流入することを防止できるスラリ供給シ
ステムを提供する。 【解決手段】 供給管を伸縮自在の連結管を介して主供
給管に接続し、供給管移動手段を用いて、吸入口がスラ
リの液面から所定の深さに位置するように、タンク内の
スラリの液面の上下に対応して供給管を鉛直方向に移動
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体の製造過程
で実行されるケミカルメカニカルポリシング(Chemical
Mechanical Polishing、以下「CMP」という)にお
いて、スラリ(Slurry)を供給するスラリ供給システム
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体ディバイスは、高密度化、
微細化及び配線構造の多層化が進み、ウェーハ表面に多
くの段差が生じるようになっている。このような段差を
なくし、ウェーハ表面を平坦化するために、SOG、エッ
チバック(Etch Back)、リフロー(Reflow)等の種々
の平坦化方法が開発され、半導体製造工程に利用されて
いる。しかしながら、これらの方法では、未だ多くの問
題点が生じるために、ウェーハ表面をより完全に平坦化
するための方法としてCMPが開発されている。
【0003】CMP技術は、化学的、物理的な反応を通
じてウェーハ表面を平坦化する技術である。CMP技術
では、ウェーハを研磨布(弾性パッド)表面上に接触さ
せながらスラリ(研磨液)を供給し、ウェーハ表面を化
学的に反応させながら圧盤(Platen)とキャリアー(ウ
ェーハホルダー)を相対運動させ物理的にウェーハの表
面の凹凸部分を平坦化するという原理で研磨が行われ
る。
【0004】このようなCMP技術を利用する場合、研
磨速度と平坦化度が重要となるが、研磨速度等は、CM
P装置の工程条件、スラリの種類、キャリアーの種類等
によって決まる。
【0005】スラリのpHやイオン濃度等は、CMPの
平坦化プロセスに化学的な影響を与える。スラリには、
大きく分けてメタル(Metal)用とオキサイド(Oxide)
用との二つの種類がある。スラリは、平坦化作業時、一
定量ずつ持続的に供給される。
【0006】図4は、上記のようなスラリをCMP装置
に供給するための一般的なスラリ供給システムを示した
ものである。一定容量のスラリを保存するタンク11が
備えられており、このタンク11には、その上側から内
部に貫通された供給管12が備えられている。供給管1
2の吸入口12aとタンク11の底までの距離(H)
は、一般に5cm以下である。供給管12は、スラリを
不図示のCMP装置に供給する。
【0007】また、タンク11には、上側から内部にリ
ターン管14が貫通されている。リターン管14は、C
MP装置で使用されなかったスラリをタンク11の内部
に戻すための管である。リターン管14には、不図示の
ミックシングタンクからの補充管15が連結されてい
る。補充管15からは、新しいスラリがタンク11に供
給される。
【0008】スラリは、スラリ管12を介してCMP装
置へ供給されたり、スラリ管12及びリターン管14を
介してタンク11とCMP装置との間で循環させられた
りする。このときに、スラリは、主にポンプ、窒素加
圧、又は真空方式を利用して供給又は循環される。
【0009】タンク11には、複数個のレベルセンサー
16、17、18及び19が備えられており、これらの
レベルセンサーを用いて、タンク11内に常に一定量の
スラリが保存されるようになっている。すなわち、第1
ないし第4レベルセンサー16、17、18及び19
は、タンク11の上部から下部まで鉛直方向に設置さ
れ、タンク11内に残っているスラリの量をチェックし
ている。第3レベルセンサー18又は第4レベルセンサ
ー19の位置までスラリが消費されると、リターン管1
4を通じて第1レベルセンサー16又は第2レベルセン
サー17の高さまで新しいスラリが供給される。なお、
タンク11内部のスラリの他に空いた空間は、一般に空
気(Air)又は窒素雰囲気である。
【0010】このようなスラリ供給システムでは、タン
ク11の底に、スラリ自体の変形などにより固くなって
固化したスラリの残留物等が存在する。スラリの残留物
等は、タンク11内部の流れによってスラリ供給管11
を通じてCMP装置に流入すると、CMP工程でウェー
ハ上に微細なスクラッチ(Scratch)を発生させる。こ
のスクラッチは、半導体ディバイスの不良、性能を低下
の原因となる。スクラッチに起因した半導体ディバイス
の不良等は、半導体ディバイスの集積度が高くなるほど
増える。このようなスラリの残留物等の変形物がCMP
の装置に流入することを防ぐために、スラリ供給システ
ム又はCMPの装置の供給管にフィルタが装着されてい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようにフ
ィルタを用いてもスクラッチを完全に防止することはで
きない。また、スラリ変形物の影響でフィルタの寿命は
短いものとなる。
【0012】また、このようなスラリ変形物は、リター
ン管14、タンク11の内部壁その他あらゆる所で発生
しうる。また、タンク11の内部で生成したスラリ変形
物やスラリの固まりは、自身の重量により、タンク11
の下方へ行くほど多く分布するようになる。一方、タン
ク11内のスラリをできるだけ多くCMP装置に供給す
るために、図4に示されたようにスラリ吸入口12a
は、タンク11の底近くに配置される。この距離は、一
般に5cm以下であり、このためにタンク11の内部の
流れによってタンク11の底周辺のスラリ変形物やスラ
リの固まり等が供給管12を通じてCMP装置に流入す
るという問題点があった。
【0013】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的は、タンク内で供給管の吸
入口の位置を常にスラリの上層部に位置するようにする
ことでタンクの底周辺のスラリ変形物や固まりがCMP
の装置に流入することを防止し、スラリの固まり等が比
較的少ないタンク上層部のスラリのみをCMP装置に供
給するスラリ供給システムを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るスラリ供給システムは、供給管のスラ
リを吸入する吸入口をタンクの内部に配置し、伸縮する
こと又は撓むことができる連結管に供給管を接続し、さ
らに連結管を主供給管に接続し、供給管、連結管及び主
供給管を介してスラリをケミカルメカニカルポリシング
装置に導入するとともに、供給管移動手段で供給管を鉛
直方向に移動させることとしている。ここで、連結管
は、特に伸縮すること又は撓むことができるものである
ので、供給管を鉛直方向に移動させることが可能となっ
ている。そして、供給管移動手段は、タンク内のスラリ
の液面の上下移動に対応して供給管を鉛直方向に移動さ
せるので、常に供給管の吸入口がスラリの液面から所定
の深さに位置することとなる。
【0015】また、本発明に係るスラリ供給システムで
は、タンクにガイド手段を備え、供給管を鉛直方向に移
動可能に支持することが好ましい。
【0016】上記連結手段は、蛇腹状の形状を有するこ
とにより伸縮すること又は撓むことができるようにする
ことが好ましい。
【0017】また、供給管移動手段としては、浮力のあ
る浮上体を用い、これを吸入口の近くで供給管に取り付
けることで、浮上体の浮力により供給管を移動させるこ
とが好ましい。
【0018】また、供給管移動手段として浮上体を用い
る場合には、供給管の吸入口を浮上体の底面から下方に
突出させる。このようにすれば、浮上体は常に液面に位
置することから、吸入口も常にスラリの所定の深さに位
置することとなる。
【0019】なお、浮上体は、浮き袋であることが好ま
しい。
【0020】上記の他に、供給管移動手段は、供給管の
吸入口のある端部に設置され、液面までの距離を検出す
る液面検出センサーと、供給管を鉛直方向に移動させる
駆動手段と、液面検出センサーからの出力信号に応じて
駆動手段を駆動制御する制御部とから構成することであ
ってもよい。この場合には、液面検出センサーが液面ま
での距離の応じて所定の信号を制御部に出力し、制御部
は、受けた信号に応じて駆動手段を制御し、そして駆動
手段が供給管を液面の位置に対応して適切に鉛直方向に
移動させる。
【0021】この場合にも、供給管を液面検出センサー
から下方へ突出するさせることで、吸入口をスラリの所
定の深さに位置させることができる。
【0022】また、上記駆動手段は、供給管を両側から
挟む一組のローラーと、ローラーの少なくとも一方を回
転駆動する駆動モーターとから構成すれば、ローラーと
供給管との間の摩擦力で、供給管が移動するようにな
る。
【0023】ここで、上記ローラーの外周面を供給管の
外周面に沿った形状とすると、上記摩擦力が大きくな
る。
【0024】また、ローラーの外周面に弾性部材、特に
ゴム部材を取り付けるとによってもその摩擦力を大きく
することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
の実施形態について詳しく説明する。
【0026】図1は、本発明による半導体CMP工程用
のスラリ供給システムを示している。このスラリ供給シ
ステムは、所定量のスラリを保存するタンク111を備
える。タンク111には、上側から内部へ貫通された供
給管113が設置されている。
【0027】供給管113の吸入口113aは、タンク
111の内部にあり、供給管移動手段により、常にスラ
リの上層部に浸されるように配置されている。タンク1
11の外部に位置する供給管113の他端は、メイン供
給管112と伸縮連結手段を介して接続されている。こ
こで、メイン供給管112は、スラリを供給するために
CMP装置に連結されている管である。供給管113を
メイン供給管112に伸縮連結手段を介して連結してい
るのは、スラリの液面に対して垂直な方向への供給管1
13の移動を可能とするためである。
【0028】上記の供給管移動手段は、供給管113の
下端部に固定され、自身の浮力で常にスラリの液面に位
置する浮上体120からなる。供給管113の吸入口1
13aは、少なくとも浮上体120の底面より低い所に
配置されており、常にスラリの上層部に予め設定された
深さaだけ浸されている。浮上体120は、浮力が大き
い浮き袋等で構成されていることが好ましい。
【0029】浮上体120の作用により、供給管113
は、タンク111内のスラリの増減、すなわち、液面の
上下移動に対応して鉛直方向に移動する。供給管113
の吸入口113aは、スラリの増減時にも常にスラリの
上層部に設定された深さaだけ浸された状態を保つ。
【0030】前記伸縮連結手段は、伸縮すること及び撓
むことが自在の蛇腹管121で構成することが望まし
い。この蛇腹管121は、固定設置され不動であるメイ
ン供給管112に対し、供給管113が鉛直方向に移動
することを可能にしている。なお、タンク111の上面
には、供給管113が貫通され、鉛直方向に移動可能な
ように供給管113を支持するガイド122を設置し、
供給管113の鉛直方向移動が容易となるようにするこ
とが望ましい。
【0031】一方、タンク111には、上側から内部に
貫通されたリターン管114が備えられている。 CM
P装置で使用されず循環させられるスラリは、リターン
管114を介してタンク111に戻され、保存される。
リターン管114には、ミックシングタンク(不図示)
の補充管115が連結されており、補充管115から新
しいスラリが供給され、タンク111に追加されるよう
になっている。
【0032】また、タンク111には、複数個のレベル
センサー116、117、118及び119が備えられ
ている。これらのレベルセンサーは、タンク111の中
に、常に所定量のスラリが保存されるようにするために
備えられている。すなわち、第1レベルセンサーないし
第4レベルセンサー116、117、118及び119
がタンク111の上部から下部まで鉛直方向に設置さ
れ、タンク111内に残っているスラリの量をチェック
している。第3レベルセンサー118又は第4レベルセ
ンサー119の位置までスラリが減少すると、リターン
管114を通じて第1レベルセンサー116又は第2レ
ベルセンサー117の高さに達するまで新しいスラリが
供給される。
【0033】上記構成のスラリ供給システムでは、ポン
プ、窒素加圧又は真空方式を利用してタンク111内の
スラリが供給管113に吸入口113aより吸入され
る。そして、スラリは、供給管113と連結されたメイ
ン供給管112を介してCMP装置に連続的に供給され
る。
【0034】浮上体120は、浮力により常にスラリの
液面に浮くので、スラリの連続的な供給でタンク111
内のスラリが消費され、スラリの液面が徐々に低くなる
と、浮上体120及びこれに固定された供給管113も
徐々に下方に移動する。これにより、供給管113の吸
入口113aは、液面から設定された深さaの位置に常に
配置される。一方、タンク111内のスラリ変形物又は
固まりなどは、主に底の方に分布されているので、浮上
体120の作用によりその位置をスラリの液面近くに維
持されている吸入口113aは、スラリ変形物等から離
隔され、常に、スラリの上層部で比較的にきれいなスラ
リを吸入する。この結果、スラリ変形物又は固まりがC
MP装置に供給されることが減少する。
【0035】吸入口113aがスラリに浸される設定深
さaは、浮上体120を供給管113に固定する際のそ
の固定位置を調節することで変更することが可能であ
る。供給管113の一端は、メイン供給管112と蛇腹
管121を介して連結されているので、蛇腹管12の伸
縮又は撓みにより、供給管113が少なくとも鉛直方向
に移動することが可能になる。したがって、スラリの液
面の位置が上下に移動しても、供給管113は常にそれ
に追従して移動し、スラリをCMP装置に供給すること
ができる。
【0036】スラリが消費され、スラリの液面の位置が
第3レベルセンサー118又は第4レベルセンサー11
9まで下がると、リターン管114を通じて新しいスラ
リがタンク111の内部に供給され補充される。再びス
ラリの液面が上昇し、第1レベルセンサー116又は第
2レベルセンサー117の位置に液面が到達すると、ス
ラリの供給が止められる。
【0037】前述したように、浮上体120は浮力によ
って常にスラリの液面に浮いているので、スラリの液面
が再び高くなると、浮上体120及びこれに固定された
供給管113も液面とともに徐々に上昇する。また、こ
のときに蛇腹管121が圧縮され、供給管113の上昇
が可能となる。この結果、供給管113の吸入口113
aは、液面から設定深さaの位置に常に配置される。
【0038】図2は、本発明による半導体CMP工程用
のスラリ供給システムであって、図1に示したものと異
なる供給管移動手段を有するものを示している。また、
図3は、図2の線IV−IVにおけるスラリ供給システムの
拡大断面図である。図2に示すスラリ供給システムで
は、タンク111の内部に位置する供給管113の末端
部に液面検出センサー220が固定されている。液面検
出センサー220は、スラリの液面との間の距離を監視
するためのセンサーであり、液面検出センサー220と
スラリの液面との間の距離が予め設定された距離bに等
しいときに出力信号をオン(若しくはオフ)とし、その
距離が設定距離bと異なる場合又は液面検出センサー2
20がスラリの液面と接触した場合に出力信号をオフ
(若しくはオン)とする。なお、液面検出センサー22
0としては、通常のフロートタイプセンサー(Float Ty
pe Sensor)を使用することが望ましい。
【0039】供給管113には、タンク11の外部にお
いて、液面検出センサー220の出力信号に応じて、供
給管113を少なくとも鉛直方向に移動させる駆動手段
が設置されている。この駆動手段は、液面検出センサー
220の出力信号の入力を受ける駆動制御部221によ
って制御される。図3にみられるように、駆動手段は、
タンク111の上方に設置された駆動モーター222
と、駆動モーター222により正、逆回転し、供給管1
13を上下方向に移動させる一組の原動ローラー223
及び従動ローラー224からなる。
【0040】原動ローラー223及び従動ローラー22
4は、供給管113を間に挟むように固定プレーム22
5に回転可能に設置されている。この状態において、原
動ローラー223及び従動ローラー224は、供給管1
13の両側に密着している。なお、原動ローラー223
は、駆動モーター222の軸222aに固定されてい
る。
【0041】原動ローラー223が駆動モータ222に
より正方向又は逆方向に回転駆動されると、原動ローラ
ー223及び従動ローラー224で両側から挟まれてい
る供給管113が摩擦力で上下方向に移動するようにな
る。なお、原動ローラー223及び従動ローラー224
は、その外周面の断面形状が供給管113の外周面の断
面形状とほぼ一致する形状、つまり、その外周面の形状
が、供給管の外周面に沿った形状とするのが好ましい。
これは、原動ローラー223及び従動ローラー224と
供給管113との接触面積を増大させることで、それら
の間の摩擦力を高くするためである。通常供給管113
の断面形状が原形であるので、原動ローラー223及び
従動ローラー224の断面形状は半円形に形成される。
【0042】また、供給管113と密着して接触する原
動ローラー223及び従動ローラー224の外周面にゴ
ム材質のバンド226を装着することが望ましい。ある
いは、バンド226を使用しないで原動ローラー223
及び従動ローラー224自体をゴム材質で製造すること
であってもよい。これも、弾性部材を利用して、原動ロ
ーラー223及び従動ローラー224と供給管113と
の間の摩擦力を高くするためである。
【0043】上記構成の供給管移動手段において、タン
ク111内のスラリがCMP装置に供給されることによ
り消費され、その液面が徐々に低くなると、液面検出セ
ンサー220と液面との間の距離が設定距離bより増大
するので、液面検出センサー220の出力信号がオン
(若しくはオフ)になる。液面検出センサー220の出
力信号がオン(若しくはオフ)になると、駆動モーター
222が駆動して供給管113を下方に移動させる。
【0044】より具体的に説明すると以下のようにな
る。すなわち、液面と液面検出センサー220との間の
距離が設定距離bより増大すると、液面検出センサー2
20が出力信号をオンとする。駆動制御部221は、こ
の出力信号を受けて、液面が低くなったことを認識し、
直ちに駆動モーター222を駆動させる。このとき、駆
動モータ222は、予め設定されている時間だけ正転駆
動し、その後停止する。駆動モータ222の駆動によ
り、原動ローラー223も正転し、駆動モータの駆動時
間に対応した距離だけ供給管113を鉛直下方に移動さ
せる。
【0045】この際に、供給管113の移動距離は、吸
入口113aが液面から常に設定深さaの位置に配置され
るように設定することが望ましい。また、吸入口113
aの設定深さaは、液面検出センサー220と液面との間
の設定距離bより大きく設定する。これは、液面検出セ
ンサー220と液面との間が設定距離bより離れた場合
にも、吸入口113aが空気中に露出しないようにする
ためである。
【0046】このように、図2に示したスラリ供給シス
テムでは、タンク内のスラリの液面が低くなると、同時
に吸入口113aの位置も低くなるので、吸入口113a
が常に液面から設定深さaの位置に維持される。
【0047】スラリが消費され、スラリの液面が第3レ
ベルセンサー118又は第4レベルセンサー119の位
置まで下がると、前述したようにリターン管114を通
じて新しいスラリが供給されるので、タンク111内の
液面が徐々に高くなる。スラリの液面が上昇し、液面と
液面検出センサー220との間隔が設定値より狭くな
る、又は液面と液面検出センサー220とが接触する
と、液面検出センサー220の出力信号がオフとなる。
この結果、駆動モーター222が逆転駆動し、供給管1
13を上方に移動させる。すなわち、液面検出センサー
220の出力信号がオフとなると、その出力信号を入力
された駆動制御部221は液面が高くなったことを認識
し、直ちに駆動モーター222を予め設定された時間だ
け駆動させ、その後、駆動モータを停止させる。これに
より、駆動モーター222は、原動ローラー223を設
定された時間だけ逆転駆動する。供給管113は、原動
ローラー223と従動ローラー224の間の摩擦力によ
り、一定距離だけ上方に移動し、駆動モーター222の
駆動停止と同時に移動を止める。なお、この時の供給管
113の移動距離は、液面検出センサー220と液面と
の間の距離が、設定距離bより大きならないように設定
し、これにより、吸入口113aが液面から設定深さaに
位置するようにする。
【0048】このように、図2に示したスラリ供給シス
テムでは、液面が高くなると同時に吸入口113aの位
置も高くなるので、吸入口113aが常に液面から設定
深さaの位置に維持される。なお、スラリの液面が高く
なり、第1又は第2レベルセンサー116、117に達
するようになると、スラリの補充が中断される。
【0049】以上において、本発明を記載された具体例
に対してのみ詳細に説明したが、本発明の技術的思想の
範囲内で多様な変形及び修正が可能であることは当業者
にとって明白なことであり、このような変形及び修正が
添付された特許請求の範囲に属することは当然なことで
ある。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による半導
体CMP工程用のスラリ供給システムによると、タンク
内におけるスラリの液面の上下に対応して供給管の吸入
口も上下方向に移動するので、液面に対する吸入口の位
置を常に所定の設定深さに維持できる。この結果、主に
タンクの底に分布しているスラリ変形物又は固まりが吸
入口を通じてCMP装置に供給されること減り、スラリ
変形物除去のためにシステム内に設置されているフィル
タの寿命が延び、また、スラリ変形物又は固まりに起因
して不良な半導体が生産されることが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるCMP工程用のスラリ供給システ
ムを示す図である。
【図2】本発明によるCMP工程用のスラリ供給システ
ムであって、図1と異なる供給管移動手段を備えるもの
を示す図である。
【図3】図2のIV−IV線の拡大断面図である。
【図4】従来のCMP工程用のスラリ供給システムを示
した図である。
【符号の説明】
11、 111 タンク 12 供給管 12a、 113a 吸入口 14、 114 リターン管 15、 115 補充管 16、17、18、19 レベルセンサー 112 メイン供給管 113 供給管 116、 117、 118、 119 レベルセンサー 120 浮上体 121 蛇腹管 122 ガイド 220 液面検出センサー 221 駆動制御部 222 駆動モーター 223、224 ローラー 225 固定プレーム 226 バンド

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンク内にあるスラリをケミカルメカニ
    カルポリシング装置へ供給するスラリ供給システムにお
    いて、 スラリを吸入する吸入口が前記タンクの内部に配置させ
    ている供給管と、 前記供給管と接続され、伸縮すること又は撓むことによ
    り前記供給管の移動を可能とする連結管と、 前記連結管と接続され、前記供給管及び前記連結管を介
    して流入する前記スラリを前記ケミカルメカニカルポリ
    シング装置に導入する主供給管と、 前記スラリの液面から所定の深さに前記吸入口が位置す
    るように、前記液面の上下移動に対応して前記供給管を
    鉛直方向に移動させる供給管移動手段とを備えることを
    特徴とするスラリ供給システム。
  2. 【請求項2】 前記タンクに前記供給管を鉛直方向に移
    動可能に支持するガイド手段を備えることを特徴とする
    請求項1に記載のスラリ供給システム。
  3. 【請求項3】 前記連結手段は、蛇腹状の形状を有する
    ことにより伸縮すること又は撓むことができることを特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載のスラリ供給シス
    テム。
  4. 【請求項4】 前記供給管移動手段は、その浮力により
    前記供給管を移動させる浮上体であり、前記吸入口のあ
    る端部で前記供給管に取り付けられていることを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載のスラリ供給システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記供給管は、前記浮上体の底面から下
    方に突出することにより前記吸入口を前記スラリの所定
    の深さに位置させていることを特徴とする請求項4に記
    載のスラリ供給システム。
  6. 【請求項6】 前記浮上体は、浮き袋であることを特徴
    とする請求項4に記載のスラリ供給システム。
  7. 【請求項7】 前記供給管移動手段は、 前記吸入口のある端部において前記供給管に設置され、
    前記液面までの距離を検出する液面検出センサーと、 前記供給管を鉛直方向に移動させる駆動手段と、 前記液面検出センサーからの出力信号に応じて前記駆動
    手段を駆動制御する制御部とを有することを特徴とする
    請求項1に記載のスラリ供給システム。
  8. 【請求項8】 前記供給管は、前記液面検出センサーか
    ら下方へ突出することにより前記吸入口を前記スラリの
    所定の深さに位置させていることを特徴とする請求項7
    に記載のスラリ供給システム。
  9. 【請求項9】 前記駆動手段は、 前記供給管を両側から挟む一組のローラーと、 前記ローラーの少なくとも一方を回転駆動する駆動モー
    ターとを有することを特徴とする請求項7に記載のスラ
    リ供給システム。
  10. 【請求項10】 前記ローラーの外周面は、前記供給管
    の外周面に沿った形状を有することを特徴とする請求項
    9に記載のスラリ供給システム。
  11. 【請求項11】 前記ローラーの外周面には、弾性部材
    が取り付けられていることを特徴とする請求項10に記
    載のスラリ供給システム。
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