JPH10309943A - グラスラン - Google Patents

グラスラン

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Publication number
JPH10309943A
JPH10309943A JP9122524A JP12252497A JPH10309943A JP H10309943 A JPH10309943 A JP H10309943A JP 9122524 A JP9122524 A JP 9122524A JP 12252497 A JP12252497 A JP 12252497A JP H10309943 A JPH10309943 A JP H10309943A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vinyl chloride
glass run
chloride compound
main body
molybdenum disulfide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9122524A
Other languages
English (en)
Inventor
Sen Kitano
千 北野
Toshio Okaniwa
敏雄 岡庭
Takahiro Watabe
貴博 渡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meiwa Industry Co Ltd
Original Assignee
Meiwa Industry Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Meiwa Industry Co Ltd filed Critical Meiwa Industry Co Ltd
Priority to JP9122524A priority Critical patent/JPH10309943A/ja
Publication of JPH10309943A publication Critical patent/JPH10309943A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Window Of Vehicle (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工技術が簡単で、加工工数を低減でき、必
要な性能を確実に得ることができるグラスランを提供す
る。 【解決手段】 この発明のグラスラン1は、断面溝形の
本体部3の両側にリップ部4を形成した形状で、ウイン
ドパネル2に接触する部分が塩化ビニルコンパウンド製
の保護層5、6で且つその他の部分が塩化ビニル製であ
り、保護層5、6とその他の部分とを押出同時成形した
ものであり、塩化ビニルコンパウンドが、2〜20wt
%の二硫化モリブデン、5〜15wt%のシリコンオイ
ル、5〜20wt%の四フッ化エチレン樹脂、残部塩化
ビニルから成るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車の昇降ウ
インドパネルを摺動自在に支持するためのグラスランに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のグラスランには、ウインドパネ
ルに対する気密性、水密性、摺動性、耐摩耗性を確保す
るために、ウインドパネルとの接触面に特別な表面処理
が施されている。例えば、接触面にナイロンパイルの静
電植毛を施す植毛処理や、ウレタン樹脂塗料を塗布する
塗装処理や、シリコンオイル含有のポリエチレンフィル
ムを接着するフィルム処理が行われている(類似技術と
して、特開平4−321426号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
植毛処理にあっては、ナイロンパイルの静電植毛を用い
ているため、パイル抜け、パイル剥離、パイル倒れ等が
発生し、グラスランとしての性能を損ない易い。また生
産工程が多く歩留りの低下を招きやすい。
【0004】塗装処理にあっては、塗布量の均一化など
加工技術の面で困難性があり、また塗料の塗布工程や乾
燥硬化促進工程など生産工程が多い。
【0005】フィルム処理にしても、接着剤塗布工程、
乾燥硬化促進工程など生産工程が多く、経年変化により
フィルム剥離が生じ得る。
【0006】この発明は、このような従来の技術に着目
してなされたものであり、加工技術が簡単で、加工工数
を低減でき、必要な性能を確実に得ることができるグラ
スランを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
断面溝形の本体部の両側にリップ部を形成した形状で、
ウインドパネルに接触する部分が塩化ビニルコンパウン
ド製の保護層で且つその他の部分が塩化ビニル製であ
り、保護層とその他の部分とを押出同時成形したグラス
ランであって、前記塩化ビニルコンパウンドが、2〜2
0wt%の二硫化モリブデン、5〜15wt%のシリコ
ンオイル、5〜20wt%の四フッ化エチレン樹脂、残
部塩化ビニルから成るものである。
【0008】ここで、二硫化モリブデンの添加量は、2
wt%未満では性能向上の効果が得られず、20wt%
を超えると摩擦色落性が悪くなり、コスト的にも不利と
なる。
【0009】シリコンオイルの添加量は、5wt%未満
では性能向上の効果が得られず、15wt%を超えると
ブリード現象及びジョイント部の接着性が低下し、コス
ト的にも不利となる。
【0010】四フッ化エチレン樹脂の添加量は、5wt
%未満では性能向上の効果が得られず、20wt%を超
えると表面の平滑性が劣り(分散不良)、コスト的にも
不利となる。
【0011】請求項1記載の発明によれば、保護層が塩
化ビニルを基材とした塩化ビニルコンパウンドで、他の
部分を形成する塩化ビニルと相溶性があるため、両者を
押出同時成形することにより、接着剤を用いずに互いを
一体化できる。従って、接着剤塗布工程、乾燥促進工程
等のような面倒な工程を省略でき、加工が容易になって
歩留りが向上すると共に、加工工数の低減を図ることが
できる。また、保護層の厚さを自由に調整することもで
きる。更に、塩化ビニルコンパウンドの配合比率によ
り、ウインドパネルに対する気密性、水密性、摺動性、
耐摩耗性等の各種性能を高めることもできる。
【0012】請求項2記載の発明は、塩化ビニルコンパ
ウンドが、10wt%の二硫化モリブデン、10wt%
のシリコンオイル、10wt%の四フッ化エチレン樹
脂、残部塩化ビニルから成るものである。
【0013】請求項2記載の発明によれば、塩化ビニル
コンパウンドの配合比率を最適値にすることにより、グ
ラスランの各種性能を最も高めることができる。
【0014】請求項3記載の発明は、二硫化モリブデン
に代えて酸化モリブデンを添加したものである。
【0015】請求項3記載の発明によれば、二硫化モリ
ブデンに代えて酸化モリブデンを添加しても同等の性能
が得られるため、添加剤の選択自由度が広がる。
【0016】請求項4記載の発明は、ウインドパネルに
接触する部分が、各リップ部の表面、本体部の底部表面
である。
【0017】請求項4記載の発明によれば、ウインドパ
ネルに接触する部分として、各リップ部の表面と、本体
部の底部表面を選択したため、保護層の形成が最小限で
済み、塩化ビニルコンパウンドの使用量を抑えることが
できる。
【0018】請求項5記載の発明は、ウインドパネルに
接触する部分が、各リップ部の全部、本体部の底部の全
部である。
【0019】請求項5記載の発明によれば、ウインドパ
ネルに接触する部分として、各リップ部の全部と、本体
部の底部の全部を選択したため、保護層の部分が大きく
なり、押出機の押出孔の形成が容易になる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施形態を図1及
び図2に基づいて説明する。符号1は、自動車のドアサ
ッシュに取付けられるグラスランで、昇降するドアウイ
ンドパネル2の縁部を摺動自在に支持するものである。
このグラスラン1は、断面溝形(コ字形)の本体部3
と、その両側に形成されたリップ部4とから成ってい
る。そして、ドアウインドパネル2に接触するリップ部
4の表面と、本体部3の底部表面に、それぞれ保護層
5、6が一体成形されている。
【0021】この保護層5、6は、塩化ビニルに各種添
加剤を添加した塩化ビニルコンパウンド製で、その他の
部分は塩化ビニル製である。
【0022】塩化ビニルコンパウンドの組成は以下の通
りである。 ・二硫化モリブデン 10wt% ・シリコンオイル 10wt% ・四フッ化エチレン樹脂 10wt% ・塩化ビニル (残部)70wt%
【0023】図2は押出機を示すもので、リップ部4の
表面の保護層5を形成するために、塩化ビニルコンパウ
ンドが充填された第1の押出機7と、本体部3の底部表
面の保護層6を形成するために塩化ビニルコンパウンド
が充填された第2の押出機8と、その他の大部分を形成
するために塩化ビニルが充填された第3の押出機9とか
ら成り、これら3つの押出機7、8、9から同時押出成
形することにより、本実施形態のグラスラン1が得られ
る。この実施形態では、リップ部4の表面や、本体部3
の底部表面のみに保護層5、6を形成したため、塩化ビ
ニルコンパウンドの使用量を最小限に抑えることができ
る。
【0024】得られたグラスラン1の性能を調べたとこ
ろ、以下のような規格をクリアする優れた結果が得られ
た。 ・摺動抵抗値・20℃(N) 1.9 (規格 2.9以下) ・動摩擦係数 0.15(規格 0.3以下) ・泥水耐久試験 異状なし(規格 亀裂破損なき事) ・水漏れ試験(ホーステスト) 異状なし(規格 水漏れなき事) ・水漏れ試験(高圧テスト) 異状なし(規格 水漏れなき事)
【0025】尚、この実施形態では、添加剤の1つとし
て二硫化モリブデンを使用する例を示したが、これに代
えて酸化モリブデンを使用しても同様の性能が得られ
る。
【0026】また、この実施形態では、リップ部4の表
面や、本体部3の底部表面のみに保護層5、6を形成す
る例を示したが、リップ部4の全部、或いは本体部3の
底部の全部を塩化ビニルコンパウンド製(保護層)にし
ても良い。このようにすれば、保護層の部分が大きくな
り、押出機の押出孔の形成が容易になる。
【0027】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、保護層が
塩化ビニルを基材とした塩化ビニルコンパウンドで、他
の部分を形成する塩化ビニルと相溶性があるため、両者
を押出同時成形することにより、接着剤を用いずに互い
を一体化できる。従って、接着剤塗布工程、乾燥促進工
程等のような面倒な工程を省略でき、加工が容易になっ
て歩留りが向上すると共に、加工工数の低減を図ること
ができる。また、保護層の厚さを自由に調整することも
できる。更に、塩化ビニルコンパウンドの配合比率によ
り、ウインドパネルに対する気密性、水密性、摺動性、
耐摩耗性等の各種性能を高めることもできる。
【0028】請求項2記載の発明によれば、塩化ビニル
コンパウンドの配合比率を最適値にすることにより、グ
ラスランの各種性能を最も高めることができる。
【0029】請求項3記載の発明によれば、二硫化モリ
ブデンに代えて酸化モリブデンを添加しても同等の性能
が得られるため、添加剤の選択自由度が広がる。
【0030】請求項4記載の発明によれば、ウインドパ
ネルに接触する部分として、各リップ部の表面と、本体
部の底部表面を選択したため、保護層の形成が最小限で
済み、塩化ビニルコンパウンドの使用量を抑えることが
できる。
【0031】請求項5記載の発明によれば、ウインドパ
ネルに接触する部分として、各リップ部の全部と、本体
部の底部の全部を選択したため、保護層の部分が大きく
なり、押出機の押出孔の形成が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係るグラスランを示す断
面図。
【図2】押出機を示す概略図。
【符号の説明】
1 グラスラン 2 ドアウインドパネル 3 本体部 4 リップ部 5、6 保護層 7、8、9 押出機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 27:18)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面溝形の本体部の両側にリップ部を形
    成した形状で、ガラスに接触する部分が塩化ビニルコン
    パウンド製の保護層で且つその他の部分が塩化ビニル製
    であり、保護層とその他の部分とを押出同時成形したグ
    ラスランであって、 前記塩化ビニルコンパウンドが、2〜20wt%の二硫
    化モリブデン、5〜15wt%のシリコンオイル、5〜
    20wt%の四フッ化エチレン樹脂、残部塩化ビニルか
    ら成ることを特徴とするグラスラン。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のグラスランであって、 塩化ビニルコンパウンドが、10wt%の二硫化モリブ
    デン、10wt%のシリコンオイル、10wt%の四フ
    ッ化エチレン樹脂、残部塩化ビニルから成ることを特徴
    とするグラスラン。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のグラスラン
    であって、 二硫化モリブデンに代えて酸化モリブデンを添加したこ
    とを特徴とするグラスラン。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のグ
    ラスランであって、 ウインドパネルに接触する部分が、各リップ部の表面、
    本体部の底部表面であることを特徴とするグラスラン。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のグ
    ラスランであって、 ウインドパネルに接触する部分が、各リップ部の全部、
    本体部の底部の全部であることを特徴とするグラスラ
    ン。
JP9122524A 1997-05-13 1997-05-13 グラスラン Pending JPH10309943A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103524941A (zh) * 2013-10-11 2014-01-22 吴江市天源塑胶有限公司 一种耐磨防刮塑料

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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