JPH10309888A - シャープペンシル - Google Patents

シャープペンシル

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JPH10309888A
JPH10309888A JP12268497A JP12268497A JPH10309888A JP H10309888 A JPH10309888 A JP H10309888A JP 12268497 A JP12268497 A JP 12268497A JP 12268497 A JP12268497 A JP 12268497A JP H10309888 A JPH10309888 A JP H10309888A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chuck
mechanical pencil
elements
synthetic resin
feeding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12268497A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuhei Kageyama
秀平 陰山
Yoshihide Mitsuya
良英 光谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kotobuki and Co Ltd
Original Assignee
Kotobuki and Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kotobuki and Co Ltd filed Critical Kotobuki and Co Ltd
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Pending legal-status Critical Current

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  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストを安価にすることができ且つ高い
芯挟持力を有するシャープペンシルを提供する。 【解決手段】 外筒10と、外筒10内に配置され芯を
繰り出す為の繰出チャック16と、を有したシャープペ
ンシルにおいて、繰出チャック16は合成樹脂材料で形
成されており、繰出チャック16の頭部は円周方向に沿
って分割された複数のチャック要素からなり、軸線方向
から見て複数のチャック要素によってできる外形の輪郭
が真円となるように複数のチャック要素を接近させたと
きにできる隣接するチャック要素同士の円周方向の隙間
が、0.15mm以下となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外筒内に配置され
る繰出チャックを前進させて芯を繰り出すシャープペン
シルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シャープペンシルの繰出チャック
は金属材料から形成されており、製造する際には、略筒
状形状のものを挽物加工し、次いで、カッターでスリ割
りしてその頭部を3個(または2個)のチャック要素に
分割し、バリ取り及びチャック要素を外方に押し広げる
等の2次加工処理を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、材料費が高く
また手間がかかるため、製造コストが高くつくという問
題がある。これに対して、合成樹脂材料で形成された繰
出チャックも提案されているが、一般的に合成樹脂材料
で形成した繰出チャックは芯の挟持力が弱く芯すべりを
起こしやすく、強度的に弱いという問題がある。
【0004】本願発明はかかる問題点に鑑みなされたも
ので、その請求項1に係る発明は、製造コストを安価に
することができ且つ高い芯挟持力を有するシャープペン
シルを提供することを目的とする。また、請求項2ない
し6に係る発明の目的は、上記目的に加えて、高い強度
を持つ繰出チャックを有するシャープペンシルを提供す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に係る発明は、外筒と、外筒内に配置され芯
を繰り出す為の繰出チャックと、を有したシャープペン
シルにおいて、繰出チャックは合成樹脂材料で形成され
ており、繰出チャックの頭部は円周方向に沿って分割さ
れた複数のチャック要素からなり、軸線方向から見て複
数のチャック要素によってできる外形の輪郭が真円とな
るように複数のチャック要素を接近させたときにできる
隣接するチャック要素同士の円周方向の隙間が、0.1
5mm以下となることを特徴とする。
【0006】繰出チャックを合成樹脂材料で形成し、所
望の形状に成形することにより、バリ取り等やチャック
の先端を押し広げたりする等の2次加工処理が不要にな
り、材料費及び製造工程が低減でき、製造コストを安価
にすることができる。従来の金属材料でチャックを形成
した場合には、略円筒形状のチャックに対してカッター
を用いて複数のチャック要素に分割しているので、チャ
ック要素同士の円周方向の隙間はカッターの刃幅(0.
15mmから0.2mm程度)より小さくすることがで
きないが、チャックを合成樹脂材料で形成することによ
り、成形により所望の寸法に形成することが可能にな
る。従って、軸線方向から見て複数のチャック要素によ
ってできる外形の輪郭が真円となるように複数のチャッ
ク要素を接近させたときにできる隣接するチャック要素
同士の円周方向の隙間を0.15mm以下とすることが
でき、チャック要素に保持された芯がチャック要素と接
触する面積を大きくとることができ、チャック要素によ
って芯を確実に挟持することができる。
【0007】請求項2に係る発明は、請求項1記載のも
のにおいて、前記合成樹脂材料がポリアセタールを主成
分としたものであることを特徴とする。これにより、耐
摩耗性に優れ、機械的強度の高いチャックとすることが
できる。請求項3に係る発明は、請求項1記載のものに
おいて、前記合成樹脂材料がポリアセタールを主成分と
したものに、ガラス繊維を混入させたものであることを
特徴とする。
【0008】これにより、チャックに弾性を持たせるこ
とができ、芯を保持する際に芯に損傷を与えにくいもの
とすることができる。ガラス繊維は、重量比で5〜20
%、好ましくは約15%程度になるよう混入するとよ
い。請求項6に係る発明は、請求項1ないし5のいずれ
かに記載のものにおいて、前記合成樹脂材料はポリアセ
タールを主成分としたものに、潤滑材を混入させたもの
であることを特徴とする。
【0009】これにより、繰出チャックの摺動が円滑に
行われるようにすることができる。潤滑材として、具体
的にはモリブデン、シリコン、タングステンを用いるこ
とができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。図1は、本発明に係るシャープペン
シルの実施の形態を表す縦断面図である。図1におい
て、10は外筒であり、外筒10の前部は先端に行くに
従い外径が小さくなるテーパ面となっており、このテー
パ面のある部分に貫通孔であるストッパー孔10aが複
数、本例では、周方向に120度ずつ離れて3箇所形成
されている。外筒10の内面には、これらのストッパー
孔10aに対応してストッパー孔10aに連通する案内
溝10bが外筒10の軸線方向に形成されており、さら
に、隣合う案内溝10b、10bの間には内径方向に突
出し軸方向に伸びるリブ10cが2個ずつ、合計6個形
成されている。
【0011】外筒10の内部には、芯繰り出し機構14
が配設され保持されている。芯繰り出し機構14は、芯
Lを繰り出す為の繰出チャック16と、繰出チャック1
6の頭部に外嵌され繰出チャック16の頭部を締め付け
るチャックリング18と、チャックリング18の後端に
当接するスリーブ20と、繰出チャック16に連結され
る芯タンク22と、芯タンク22の前端とスリーブ20
の前端部との間に介挿され、芯タンク22を介して繰出
チャック16を軸線方向後方へ付勢するチャックスプリ
ング24と、を備えている。スリーブ20の前部の外周
には、前記ストッパー孔10aに対応して3つの可撓片
20aが形成されており、各可撓片20aが各ストッパ
ー孔10aに係止されることにより、芯繰り出し機構1
4が外筒10内に保持されている。
【0012】また、芯タンク22の後端にはノック部2
8が着脱可能に装着されており、さらにノック部28の
後端には消ゴム30及び消ゴムキャップ32が着脱可能
に装着されている。また、外筒10の前内部には、外筒
10の先端から突出可能で且つ芯を摩擦力により保持可
能な先パイプ34が内蔵されている。上記繰出チャック
16は金属材料ではなく、合成樹脂材料で形成されてお
り、具体的材料としては、耐摩耗性に優れ、機械的強度
の高いポリアセタール(Polyxymethylene,POM)を主
成分としたものが用いられると良い。また、ガラス繊維
を、重量比で5〜20%、好ましくは約15%程度にな
るよう上記ポリアセタールに混入すると、より弾性が高
くなり、芯を保持する際に芯に与える損傷を少なくでき
る。さらに、モリブデン、シリコン、タングステン等の
潤滑材を混入すると、繰出チャック16とチャックリン
グ18との間の摺動による摩耗を回避することができ
る。金属製のチャックの場合には、このような潤滑材を
塗布することが行われるが、合成樹脂材料で形成する場
合には、一緒に混入して成形することができるので、塗
布作業のような手間を必要としなくなる。
【0013】図2(a)及び(b)は繰出チャック16
の正面図及び縦断面図を表しており、それぞれチャック
が閉じた状態を示している。繰出チャック16はその頭
部から後方にかけて円周方向に沿って3分割された3個
のチャック要素17からなる三ツ又チャックであり、分
割されたチャック要素17の軸線方向の長さL1は、頭
部から後方にかけて伸びている。
【0014】この繰出チャック16を成形する際には、
チャック要素17が芯を解放できるように予め互いに径
方向に離反しているように成形する必要がある。例え
ば、図3は繰出チャック16が自由な状態にあるときの
側面図であり、チャック要素17が互いに径方向に広が
った状態で形成されている。一方、繰出チャック16の
チャック要素17は、軸線方向から見て3つのチャック
要素17によってできる外形の輪郭が真円となるように
チャック要素17同士を接近させたときにできる隣接す
るチャック要素17同士の隙間d1が限りなく0に近
く、具体的には0.15mm以下となるように設定され
ている。このように設定することで、チャック要素17
に保持された芯がチャック要素17と接触する面積を大
きくとることができ、チャック要素17によって芯を確
実に挟持することができる。
【0015】繰出チャック16の内側には、芯を保持す
るためにそれぞれ軸線方向にほぼ平行に伸びる保持部1
6aが設けられている。芯の挟持力は金属材料で形成し
た場合に比較して合成樹脂材料で形成した方が劣ること
が予想されるので、保持部16aの軸線方向の長さL2
は金属製のチャックに比べて長くなるように設定してい
る。
【0016】このように成形により、チャック要素17
が適度な開度を持ち、適度な軸線方向の長さを持ち、且
つ互いに接近させたときに隙間が非常に小さくなるよう
に、形成することができるので、金属の場合のような2
次加工処理が必要なく、工程が低減できる。また、成形
により所望の形状にすることができる。また、繰出チャ
ック16を合成樹脂材料で形成することにより、合成樹
脂材料の持つ弾性により、ソフトに保持するため、芯を
傷めることを防止できる。
【0017】また、合成樹脂材料で形成することによ
り、材料費及び製造工程が低減でき、製造コストを安価
にすることができる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、繰出チャックを合成樹脂材料で形成し、所
望の形状に成形することにより、バリ取り等やチャック
の先端を押し広げたり等の2次加工処理が不要になり、
材料費及び製造工程が低減でき、製造コストを安価にす
ることができる。
【0019】隣接するチャック要素同士の隙間が小さく
なるようにすることができるので、チャック要素に保持
された芯がチャック要素と接触する面積を大きくとるこ
とができ、チャック要素によって芯を確実に挟持するこ
とができる。請求項2に係る発明によれば、前記合成樹
脂材料をポリアセタールを主成分としたものとすること
により、耐摩耗性に優れ、機械的強度の高いチャックと
することができる。
【0020】請求項3に係る発明によれば、前記合成樹
脂材料をポリアセタールを主成分としたものに、ガラス
繊維を混入させたものとすることにより、チャックに弾
性を持たせることができ、芯をソフトに保持することが
でき、芯に与える損傷を少なくでき、芯折れを防止する
ことができる。請求項4及び5に係る発明によれば、チ
ャックに適度な弾性を与えることができる。
【0021】請求項6に係る発明によれば、前記合成樹
脂材料をポリアセタールを主成分としたものに潤滑材を
混入させたものとすることにより、繰出チャックとチャ
ックリングとの間で摺動が円滑に行われるようにするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシャープペンシルの実施の形態を
表す縦断面図である。
【図2】図2(a)及び(b)は繰出チャック16の正
面図及び縦断面図である。
【図3】繰出チャックが自由な状態にあるときの側面図
である。
【符号の説明】
10 外筒 14 芯繰り出し機構 16 繰出チャック 17 チャック要素
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年12月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】また、芯タンク22の後端にはノック部2
8が着脱可能に装着されており、さらにノック部28の
後端には消ゴム30及び消ゴムキャップ32が着脱可能
に装着されている。また、外筒10の前内部には、外筒
10の先端から突出可能で且つ芯を摩擦力により保持可
能な先パイプ34が内蔵されている。上記繰出チャック
16は金属材料ではなく、合成樹脂材料で形成されてお
り、具体的材料としては、耐摩耗性に優れ、機械的強度
の高いポリアセタール(Polyoxymethylene, POM)を
主成分としたものが用いられると良い。また、ガラス繊
維を、重量比で5〜20%、好ましくは約15%程度に
なるよう上記ポリアセタールに混入すると、より弾性が
高くなり、芯を保持する際に芯に与える損傷を少なくで
きる。さらに、モリブデン、シリコン、タングステン等
の潤滑材を混入すると、繰出チャック16とチャックリ
ング18との間の摺動による摩耗を回避することができ
る。金属製のチャックの場合には、このような潤滑材を
塗布することが行われるが、合成樹脂材料で形成する場
合には、一緒に混入して成形することができるので、塗
布作業のような手間を必要としなくなる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外筒と、外筒内に配置され芯を繰り出す
    為の繰出チャックと、を有したシャープペンシルにおい
    て、 繰出チャックは合成樹脂材料で形成されており、繰出チ
    ャックの頭部は円周方向に沿って分割された複数のチャ
    ック要素からなり、軸線方向から見て複数のチャック要
    素によってできる外形の輪郭が真円となるように複数の
    チャック要素を接近させたときにできる隣接するチャッ
    ク要素同士の円周方向の隙間が、0.15mm以下とな
    ることを特徴とするシャープペンシル。
  2. 【請求項2】 前記合成樹脂材料はポリアセタールを主
    成分としたものであることを特徴とする請求項1記載の
    シャープペンシル。
  3. 【請求項3】 前記合成樹脂材料はポリアセタールを主
    成分としたものに、ガラス繊維を混入させたものである
    ことを特徴とする請求項1記載のシャープペンシル。
  4. 【請求項4】 ガラス繊維を重量比で5〜20%混入さ
    せたことを特徴とする請求項3記載のシャープペンシ
    ル。
  5. 【請求項5】 ガラス繊維を重量比で約15%混入させ
    たことを特徴とする請求項3記載のシャープペンシル。
  6. 【請求項6】 前記合成樹脂材料はポリアセタールを主
    成分としたものに、潤滑材を混入させたものであること
    を特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のシャ
    ープペンシル。
JP12268497A 1997-05-13 1997-05-13 シャープペンシル Pending JPH10309888A (ja)

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JP12268497A JPH10309888A (ja) 1997-05-13 1997-05-13 シャープペンシル

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JP12268497A JPH10309888A (ja) 1997-05-13 1997-05-13 シャープペンシル

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004230779A (ja) * 2003-01-31 2004-08-19 Mitsubishi Pencil Co Ltd シャープペンシルのチャック

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004230779A (ja) * 2003-01-31 2004-08-19 Mitsubishi Pencil Co Ltd シャープペンシルのチャック

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