JPH10309749A - 帯状物を部分的にコロナ放電処理するための装置および方法 - Google Patents

帯状物を部分的にコロナ放電処理するための装置および方法

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JPH10309749A
JPH10309749A JP13779197A JP13779197A JPH10309749A JP H10309749 A JPH10309749 A JP H10309749A JP 13779197 A JP13779197 A JP 13779197A JP 13779197 A JP13779197 A JP 13779197A JP H10309749 A JPH10309749 A JP H10309749A
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JP
Japan
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roll
corona discharge
processing
discharge treatment
corona
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Application number
JP13779197A
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English (en)
Inventor
Takashi Yoshino
孝 吉野
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YOSHINO KASEI KK
Original Assignee
YOSHINO KASEI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】必要な部分のみをコロナ放電処理することによ
り、不要な部分の活性化を行うことなく、ゴミやホコリ
の付着を防止し、必要な熱溶着性はそのまま保持する、
帯状物を部分的にコロナ放電処理するための装置、方法
および部分的にコロナ放電処理された帯状物の提供。 【解決手段】処理面の一部に非処理部b’を有する処理
ロール(溝部5を有するロール芯3の表面に誘電体層4
をライニイグ)2と放電電極6とで対をなす電極を1対
以上有する部分コロナ放電処理装置。該装置の放電電極
6と処理ロール2の間隙に帯状物を通過させる際に部分
コロナ放電処理を行う方法。該装置または方法により処
理された帯状物(プラスチックフィルム,紙,織布,不
織布,チューブラーフィルム等)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は帯状物を部分的にコ
ロナ放電処理するための装置および方法に関する。より
詳しくは本発明は、プラスチックフィルムもしくはシー
トまたは紙等の帯状物を部分的にコロナ放電処理するた
めの装置、方法および部分的にコロナ放電処理された帯
状物に関するものである。本発明により得られる部分的
にコロナ放電処理された帯状物は、各種物品の包装資
材、通気性膜、濾過膜、農業用資材、被覆材、模造紙、
衣服素材、クッション材(緩衝材)等として幅広く利用
される。
【0002】
【従来の技術】プラスチックフィルム、紙、織布、不織
布等の表面は比較的化学的に安定であり、これらの表面
に印刷を施したり、これらを相互に貼合したり、これら
の表面にポリエチレンフィルムを積層したりする場合
に、これらの目的を十分に達することできない場合が多
い。特に、プラスチックは一般的に化学構造上極性基が
少なく、結晶化度が高く、インキや接着剤に対する親和
性が低いため、印刷や貼合が困難である。
【0003】これを解決するためにコロナ放電処理が広
く行われている。このコロナ放電処理は、絶縁された放
電電極と接地された処理ロール(通常誘電体がライニン
グされている)との間に高周波の高電圧を印加し、空気
を絶縁破壊してイオン化し、コロナ放電を発生させ、こ
のコロナ放電中をプラスチックフィルム、紙、織布、不
織布等の被処理物を通過させ、これらの表面を活性化さ
せ、その濡れ張力を35ダイン/cm以上、好ましくは
40ダイン/cm以上にするものである。上記のコロナ
放電処理は図23に示すような原理に従って行われる。
すなわち、帯状の被処理物15が処理ロール16に接触
した状態で放電電極17と処理ロール16との間に送ら
れ、該被処理物15上面と放電電極16との間にエアギ
ャップと呼ばれる間隙を設けて高周波発振器18からの
高電圧高電流が放電電極17から処理ロール16に向け
て放電されることにより、被処理物15上面、すなわち
放電電極17に対面している側の面がコロナ放電処理さ
れる。このような原理に従って処理される装置は通常コ
ロナ放電処理装置と呼ばれる。
【0004】従来のコロナ放電処理装置における放電電
極(板状またはロール状のもの等が知られている)およ
び処理ロールの処理表面は平坦になっているため、被処
理物の表面全体に均一にコロナ放電処理が施されてい
た。このため、被処理物全面へのコロナ放電処理が必要
である場合は問題がなかったが、用途によっては下記の
ような種々の問題があった。 ・プラスチックフィルム、紙、織布、不織布等の被処理
物表面の一部のみに印刷やアルミニウム蒸着を施したい
場合でも、不必要な部分も表面が活性化されてしまうた
め、そこにゴミやホコリが付着しやすく、美観を損ね
る。 ・また、上記被処理物には、大量の酸化防止剤、防曇
剤、ブロッキング防止剤、帯電防止剤、防錆錆、顔料、
染料、加工性改良剤、滑剤、光沢剤、増量剤、防黴剤、
鮮度保持剤、消臭剤等が配合されていることが多く、コ
ロナ放電処理により、これらの配合剤が表面に移行して
被処理物どうしの熱溶着を妨害し、包装袋を作る際にサ
イドシールやボトムシールができなくなったり、被処理
物を貼合し、積層体を作る際に接着強度が弱くなり、層
間剥離を起こし、不良品となったりする。 ・さらに、コロナ放電処理された部分はそれ自体で熱溶
着性が低下するため、該処理後のプラスチックフィル
ム、紙、織布、不織布の熱溶着は極めて困難となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような状
況を考慮してなされたものであり、必要な部分のみをコ
ロナ放電処理することにより、不要な部分の活性化を行
うことなく、従って、ゴミやホコリの付着を防止し、し
かも必要な熱溶着性はそのまま保持する、帯状物を部分
的にコロナ放電処理するための装置および方法ならびに
部分的にコロナ放電処理された帯状物を提供することを
課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、コロナ放電
処理装置の放電電極および処理ロール等の形状を種々変
更して数多くの実験を繰り返したところ、処理ロールの
処理面の形状を特定のものとすることにより上記課題を
解決し得ることを見出し、さらに検討を重ね、本発明を
完成させた。
【0007】すなわち、本発明は、放電電極と、処理面
に少なくとも1ヵ所の非処理部分を有する処理ロールと
で対をなす電極を少なくとも1対有し、前記放電電極と
前記処理ロールの処理面との間に処理すべき帯状物を走
行させて放電処理することにより該帯状物が部分的にコ
ロナ放電処理されることを特徴とする部分コロナ放電処
理装置に関する。
【0008】上記処理ロールは、高電圧電流が発振され
る放電電極とで対をなし、被処理物である帯状物をコロ
ナ放電処理するものであり、その処理面に少なくとも1
ヵ所の非処理部分を有することが必須である。この「非
処理部分」とは、放電電極から高電圧電流が発振されて
も、処理ロールの非処理部分では帯状物にコロナ放電処
理がなされないことを意味する。処理ロールはコロナ放
電処理の際に自身の回転軸の周りに回転して帯状物を処
理するものであるため、具体的には、任意形状の凸部を
処理面に形成して該凸部のみでコロナ放電処理が行われ
るようにしたり、また充実円筒体の処理面となる側面外
周の一部に任意形状の凹部を形成したり、円筒状の一部
を切り欠いて任意形状の凹部を形成し、該凹部以外の部
分のみでコロナ放電処理が行われるようにすることがで
きる。そして、上記凸部または凹部により表出される形
状、すなわち凸部の場合、コロナ放電処理がなされる
形、そして凹部の場合、コロナ放電処理がなされず残る
形は任意に、例えば亀甲、格子、三角形、四角形、その
他の多角形、長方形、星形、花形、葉形等の他、魚、
貝、動物、鳥、人間の全体像または一部、スポーツ用
品、道具、日用品、衣料品、建物、乗物、玩具、野菜、
果物、その他の植物の全体像または一部、直線、曲線、
点線、網、またはその他の抽象模様等から選択すること
ができる。なお、上記のような種々の形状は上記凸部ま
たは凹部の各々がそのような形状となっていても、ま
た、上記凸部または凹部のいくつか、または全体でその
ような形状を形成するようになっていてもよい。このよ
うに、処理後に帯状物に施されるコロナ放電処理された
部分の形状または非コロナ放電処理部分の形状は任意で
あるが、個々の形状間の間隔は2mm以上設けることが
好ましい。これが2mm未満であると、帯状物の表面に
形成される形状に境界を判別することが困難となる。ま
た、上記凸部の高さまたは凹部の深さは2mm以上であ
ることが好ましい。これが2mm未満であると、本発明
の目的である安定した部分コロナ放電処理が困難とな
る。
【0009】また、本発明の部分コロナ放電処理装置
は、上記したように、処理ロールの処理面の形状を特定
のものとした以外は、通常のコロナ放電処理装置に使用
されている部品が適用される。すなわち、放電電極は、
従来慣用である、例えば板状、ロール状、ナイフエッジ
状のものが使用され得、その他、通常のコロナ放電処理
装置に必要なもの、例えば高周波発振器等もまた、通常
のものが使用され得る。
【0010】また、本発明の上記装置における放電電極
または処理ロールのいずれかはその処理面が誘電体でラ
イニングされている。装置の製造性や使用性等の観点か
ら、通常、処理ロールの表面、すなわち上記したような
少なくとも1ヵ所の非処理部分を有する処理面が誘電体
でライニングされるが、それに限定されるものではな
く、放電電極の処理表面が誘電体でライニングされても
よいことはいうまでもない。該誘電体としては、適度の
絶縁性と誘電性を有し、かつコロナ放電に対して耐性、
すなわち耐コロナ材質である塩素系ゴム、EPTゴム、
シリコーンゴム、セラミック等の慣用のものが使用され
る。
【0011】さらに、放電電極の放電面に非放電部分を
設けてもよい。例えば、板状放電電極やナイフエッジ状
放電電極の場合は、処理する帯状物の走行方向にほぼ平
行な溝部を少なくとも1本、その放電面に設けたり、ま
た、ロール状放電電極の場合は、その放電面に少なくと
も1ヵ所の非放電部分を設ける。後者のロール状放電電
極に非放電部分を設ける場合、放電面に凹部または凸部
を設けることにより、目的は達成される。これらの凹部
または凸部は、処理ロールに対して上記したものと同様
に、凹部ではコロナ放電処理が行われず、そして凸部の
みでコロナ放電処理が行われる。このような溝部、凹部
または凸部を設けた放電電極を用いることにより、帯状
物上にコロナ放電処理される形状または処理されずに残
る形状をより複雑にしたり、上記形状の複雑なものをよ
り簡便に付与することができる。例えば、複数の溝を有
する櫛形の板状放電電極と、回転軸と平行な溝を表面に
有するロール芯の表面全体が誘電体でライニングされて
いる処理ロールとを組み合わせることにより、帯状物上
にコロナ放電処理部が島状に残る、すなわちコロナ放電
非処理部が格子状であるものを簡便に作成することがで
きる。
【0012】本発明は、上記本発明の部分コロナ放電処
理装置の放電電極と処理ロールとの間に帯状物を走行さ
せて放電処理することからなる帯状物を部分的にコロナ
放電処理する方法に関する。
【0013】本発明において帯状物とは、プラスチッ
ク、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、
ポリエステル、ポリスチレンまたはポリカーボネート等
からなる単層または複層のフィルムまたはシート、紙、
織布または不織布等の単層体または複層体、上記プラス
チックフィルムまたはシートと紙、織布または不織布等
との積層体、またはチューブラーフィルム等の通常非導
電性であるものを意味する。該チューブラーフィルム
は、通常、熱可塑性樹脂、例えば高圧法低密度ポリエチ
レン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アク
リル酸エステル共重合体、直鎖状低密度ポリエチレン、
高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポ
リ−4−メチルペンテン−1、ポリスチレン、ナイロ
ン、ポリエステル、ポリカーボネート等からインフレー
ション法により製造され得る。
【0014】本発明において、帯状物の部分コロナ放電
処理の場合、上記したように放電電極と処理ロールとの
間に該帯状物を走行させるが、このとき、帯状物と処理
ロールとは接触しているが、帯状物と放電電極とは1〜
7mmの間隙を設けることが好ましい。これは、間隙が
1mm未満であるとコロナ放電が十分に起こらないこと
があり、そして7mmを越えるとコロナ放電は起こるも
のの、効率のよい処理が行われないことがあることによ
る。なお、チューブラーフィルムの外面に部分コロナ放
電処理を施す場合、偏平にしたチューブラーフィルムに
上記したような操作を行うが、チューブラーフィルム内
面に部分コロナ放電処理を施す場合は、気体が封入され
た走行状態のチューブラーフィルムの内面を密着させず
に1〜7mmの間隙を設けて、フィルム間に気体が存在
する状態で上記チューブラーフィルムの一方の層の外面
を放電電極の放電面に、そして他方の層の外面を処理ロ
ールにそれぞれ接触させて放電処理を行う。
【0015】本発明において、コロナ放電処理量は、処
理された帯状物の使用目的に応じて適宜選択することが
できる。例えば、コロナ放電処理により印刷性、接着
性、蒸着性等の向上を目的とする場合は、処理部分の濡
れ張力を35〜50ダイン/cmとするために10〜3
0W/m2 /分の範囲が適当である。また、ポリオレフ
ィン系のフィルムを帯状物とし、この物性を変性させ、
紙様フィルム、布様フィルム、通気性フィルム、透過性
フィルム等を製造することを目的とする場合〔この技術
は本出願人が開発し、先に出願した(特願平8−358
475号等)〕、50〜3000W/m2 /分の範囲が
適当である。コロナ放電効果は処理ロールの処理面の受
電部分の面積に反比例して上昇するため、上記のような
大きな処理電力を適用する場合、本発明における処理ロ
ールを使用することにより、高周波発振器の性能を上げ
ることなく強力なコロナ放電処理効果を達成することが
でき、固定費、電力費等を低減することができる効果が
ある。
【0016】また、本発明は、上記本発明の部分コロナ
放電処理装置の放電電極と処理ロールとの間に帯状物を
走向させて放電処理してなる部分的にコロナ放電処理さ
れた帯状物に関する。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の部分コロナ放電処理装置
は、処理ロールの処理面を特定の形状としたことによ
り、所望部分のみにコロナ放電処理を行うことが可能と
なった。これにより、被処理物の帯状物に対してゴミや
ホコリ付着の原因となる不要な部分の表面活性化を行う
ことなく、しかも必要な熱溶着性はそのまま保持するこ
とができる。このため、本発明により得られる部分的に
コロナ放電処理された帯状物は、印刷やアルミニウム蒸
着が必要な部分のみにコロナ放電が可能であり、熱溶着
性が損なわれず、しかも通気性や透過性等を適宜付与す
ることができるものであり、各種物品の包装資材、通気
性膜、濾過膜、農業用資材、被覆材、模造紙、衣服素
材、緩衝材(クッション材)、使い捨てカイロ用通気性
内袋、縦裂き性フィルム、横裂き性フィルム等として幅
広く利用できる。
【0018】
【実施例】次に実施例に基づき、図面を参照しながら本
発明をより詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に
限定されるものではない。以下において、本発明の部分
コロナ放電処理装置の実施例をまず説明し、次に該装置
を実際に用いて帯状物の処理方法の実施例を説明する。
なお、以下の実施例において、コロナ放電処理部および
コロナ放電非処理部を簡便のためそれぞれ単に処理部
(図においてはA)および非処理部(図においてはB)
と記載することもある。
【0019】I.部分コロナ放電処理装置 実施例1 図1に示すように、処理ロール2と、その上方に位置す
る板状放電電極6と、該電極に高周波高電圧を供給する
高周波高電圧発生装置(高周波発振器とも呼ばれる)9
とから概略構成される部分コロナ放電処理装置1を準備
した(この装置を以下、部分コロナ放電処理装置Aと記
載する)。上記処理ロール2の詳細は図2および図3に
示す。すなわち、ステンレス鋼製で直径20cm、長さ
(幅)33cmのロール芯3の側面に、該ロールの回転
軸に平行に全長にわたり幅3cm、深さ3cmの溝部5
が1本形成されており、上記ロール芯3上には厚さ3c
mの誘電体ライニング層〔本例ではクロルスルホン化ポ
リエチレン(ハイパロン:商品名〕4を有する。このよ
うな構成を採る処理ロール2は溝部5に相当する処理面
が非処理部b’、ロール芯3のそれ以外の部分aに相当
する処理面が処理部a’をそれぞれ形成する。一方、板
状放電電極6はステンレス鋼製で、幅33cm、高さ8
cm、厚さ8mmである。
【0020】上記部分コロナ放電処理装置1は、処理ロ
ールとして非処理部分を有するものを用いた以外は従来
の装置と実質的に同様であり、高周波高電圧発生装置
(高周波発振器とも呼ばれる)9から供給される高周波
高電圧が導線8を介して電極支持体7に支持された板状
放電電極6に送られ、その高周波高電圧が該電極6から
処理ロール2に向けて放電される際に、板状放電電極6
と処理ロール2の間隙を矢印の方向に走行する処理され
るべき帯状物11に部分的にコロナ放電処理が行われ
る。このとき、帯状物11と板状放電電極6との間に適
当な間隙(エアギャップ)が設けられる必要がある。処
理ロール2の両側にそれと平行に配置されているのは抑
えロール10であり、安定した帯状物の送りやコロナ放
電処理を補助している。なお、上記部分コロナ放電処理
装置1には、図に示す以外の設備、例えば処理ロール2
や高周波高電圧発生装置9からの接地線等が必要である
が、これらは通常の装置と同様であるので、図面の簡略
のために省略してある(詳細は図4およびそれに関連す
る説明を参照)。
【0021】実施例2 図2に示す実施例1で用いた処理ロール2のロール芯3
に代え、図5に示すロール芯3を用いて、図1に示すよ
うな部分コロナ放電処理装置1とした(この装置を以
下、部分コロナ放電処理装置Bと記載する)。本例にお
ける処理ロールのロール芯3はステンレス鋼から製造さ
れたものであり、直径20cm、長さ(幅)35cmの
円筒体の側面に各々が直径3cm、深さ3cmの凹部5
が30個配置されている。該凹部5は非処理部形成領域
となるものであり、上記円筒体の回転軸方向に5個から
なる列を形成し、該列は6列が上記円筒体の側面上にほ
ぼ等距離に配置されている。各列内の凹部5間の距離は
3cmである。該凹部5以外の側面が処理部形成領域a
をなす。なお、上記ロール芯3上に厚さ3cmの誘電体
ライニング層〔本例ではハイパロンゴム(商品名)〕が
実施例1と同様に形成されている。一方、板状放電電極
はステンレス鋼製で、幅35cm、高さ8cm、厚さ8
mmである。
【0022】実施例3 図2に示す実施例1で用いた処理ロール2のロール芯3
に代え、図6に示すロール芯3を用いて、図1に示すよ
うな部分コロナ放電処理装置1とした(この装置を以
下、部分コロナ放電処理装置Cと記載する)。本例にお
ける処理ロールのロール芯3はステンレス鋼から製造さ
れたものであり、直径20cm、長さ(幅)35cmの
円筒体の側面の中央部に、回転軸と直交する方向の幅3
cm、深さ3cmの溝5が形成されている。該溝5は非
処理部形成領域となり、該溝部5以外の側面が処理部形
成領域aをなす。なお、上記ロール芯3上に厚さ3cm
の誘電体ライニング層(本例ではシリコーンゴム)が形
成されている。一方、板状放電電極はステンレス鋼製
で、幅35cm、高さ8cm、厚さ8mmである。
【0023】実施例4 図2に示す実施例1で用いた処理ロール2のロール芯3
に代え、図7に示すロール芯3を用いて、図1に示すよ
うな部分コロナ放電処理装置1とした(この装置を以
下、部分コロナ放電処理装置Dと記載する)。本例にお
ける処理ロールのロール芯3はステンレス鋼から製造さ
れたものであり、各々が処理部形成領域aを形成する直
径15cm、幅3cmの凸部13が均等に5個配置さ
れ、該凸部13の間の非処理部形成領域bの直径は10
cm、幅は8cmである。従って、処理ロール芯3の全
体の長さ(幅)は47cmである。また、この処理ロー
ル3上に厚さ5cmの誘電体ライニング層(本例ではセ
ラミック)が形成されている。一方、板状放電電極はス
テンレス鋼製で、幅47cm、高さ10cm、厚さ10
mmである。
【0024】実施例5 図2に示す実施例1で用いた処理ロール2のロール芯3
に代え、図8に示すロール芯3を用いて、図1に示すよ
うな部分コロナ放電処理装置1とした(この装置を以
下、部分コロナ放電処理装置Eと記載する)。上記処理
ロールのロール芯3は材質および寸法が実施例4(図
7)に示したものと同じであるが、自身の回転軸に平行
に伸び、環状の各凸部13を連結する線状の凸部13’
(幅3cm)がさらに付加された形状となっている。本
例における板状放電電極もまた実施例4のものと同一仕
様である。
【0025】実施例6 図9に示す処理ロール2と誘電体がライニングされたロ
ール状放電電極とを図1に示すように組み付けて部分コ
ロナ放電処理装置とした(この装置を以下、部分コロナ
放電処理装置Fと記載する)。上記処理ロール2はステ
ンレス鋼から製造されたものであり、直径20cm、長
さ(幅)33cmの円筒体の側面に各々が直径3cm、
高さ3cmの円柱状の凸部13が20個配置されてい
る。該凸部13はその上面が処理部a’となるものであ
り、上記円筒体の回転軸方向に5個からなる列を形成
し、該列は4列が上記円筒体の側面上に等距離、すなわ
ち90度毎に配置されている。各列内の凸部13間の距
離は3cmである。一方、上記ロール状放電電極はステ
ンレス鋼製で直径30cmのロール芯上に厚さ7cmの
誘電体ライニング層〔本例ではハイパロンゴム(商品
名)〕を有し、長さ(幅)は33cm、表面は平坦であ
る。
【0026】実施例7 図2に示す実施例1で用いた処理ロール2のロール芯3
に代え、図10に示すロール芯3を用いて、図1に示す
ような部分コロナ放電処理装置1とした(この装置を以
下、部分コロナ放電処理装置Gと記載する)。本例にお
ける処理ロールのロール芯3はステンレス鋼から製造さ
れたものであり、直径20cm、長さ(幅)33cmの
円筒体の側面に、該円筒体の側面の両端側に幅3cm、
深さ3cmの波形の溝部5が、一方が他方のものに対し
て1/2波長ずらしてそれぞれ形成されている。該溝部
5は非処理部形成領域となるものであり、それ以外の側
面が処理部形成領域aを形成する。なお、上記ロール芯
3上に厚さ3cmの誘電体ライニング層(本例ではシリ
コーンゴム)が形成されている。一方、板状放電電極は
ステンレス鋼製で、幅33cm、高さ8cm、厚さ8m
mである。
【0027】実施例8 図2に示す実施例1で用いた処理ロール2のロール芯3
に代え、図11に示すロール芯3を用いて、図1に示す
ような部分コロナ放電処理装置1とした(この装置を以
下、部分コロナ放電処理装置Hと記載する)。本例にお
ける処理ロールのロール芯3はステンレス鋼から製造さ
れたものであり、直径20cm、長さ(幅)30cmの
円筒体の側面に、平面化(展開)した場合に菱形を形成
する溝部5が設けられている。該溝部5の幅および深さ
ともに3cmであり、該溝部5が非処理部形成領域をな
し、溝部5以外の側面が処理部形成領域aをなす。この
処理ロール3上に厚さ3cmの誘電体ライニング層(本
例ではセラミック)が形成されている。一方、板状放電
電極はステンレス鋼製で、幅30cm、高さ7cm、厚
さ5mmである。
【0028】II.部分コロナ放電処理 実施例9 密度0.922g/ml、メルトインデックス3.2g
/10分の高圧法低密度ポリエチレン100重量部に防
錆剤であるカプリル酸ジシクロヘキシルアンモニウム1
重量部と、シクロヘキシルアミンの亜硫酸塩0.25重
量部および防曇剤であるステアリン酸モノグリセライド
0.3重量部を配合して樹脂組成物を得た。この樹脂組
成物から空冷インフレーション法で厚さ300μm、折
り径33cmのチューブラーフィルムとした。このチュ
ーブラーフィルムを実施例1のコロナ部分放電処理装置
Aを用いて、チューブラーフィルムの内面間隙1.5m
m、フィルムの内部ガスを空気とし、25m/分の速度
で走行させ、放電電極より周波数30kHz、処理電力
500W/m2 /分の処理電力の条件で印加処理するこ
とにより、チューブラーフィルム内面への部分コロナ放
電を施した。得られた帯状物(チューブラーフィルム)
は図13に示されるように部分的にコロナ放電処理され
ていた。このチューブラーフィルムの非処理部Bを2分
割し(線IV−IV’で切断し)、折り径33cm、長
さ62.8cmで、上下に帯状のコロナ放電非処理部を
持つ筒状物を得た。この筒状物の内側に機械部品を入
れ、筒状物の開いている上下部分を熱溶着し、防錆性ポ
リエチレン包装袋とした。中の機械部品は6ヵ月経過後
も錆を発生することはなかった。
【0029】実施例10 密度0.925g/ml、メルトインデックス2.8g
/10分のエチレン−ヘキセン−1共重合体100重量
部と炭酸カルシウム70重量部からなる樹脂組成物を用
い、空冷インフレーション法で厚さ50μm、折り径3
3cmのチューブラーフィルムを得た。このチューブラ
ーフィルムを実施例1で用いた図2および図3に示す処
理ロール2のロール芯3の溝部5を1本からその幅を狭
めて15本に増加したもの(各溝部間の間隔1cm)を
備えたコロナ部分放電処理装置を用いて、チューブラー
フィルムの内面間隙1.7mm、フィルムの内部ガスを
空気とし、25m/分の速度で走行させ、放電電極より
周波数36kHz、処理電力2600W/m2 /分の処
理電力の条件で印加処理することにより、チューブラー
フィルム内面への部分コロナ放電を施した。得られた帯
状物(チューブラーフィルム)は図14に示されるよう
に部分的にコロナ放電処理されていた。このチューブラ
ーフィルムを切り開き、一部コロナ放電処理された内面
側にアクリル系接着剤を塗布し、直径1cmの紙管に直
径5cmとなるまで巻いた後、2cmの幅に切断し(輪
切りにし)、粘着テープとした。得られた粘着テープは
コロナ放電処理部Aに従って手切れ性が非常に良好だっ
た。
【0030】実施例11 高密度ポリエチレン延伸テープから製造したフラットヤ
ーンに、高圧法ポリエチレンを50μmの厚さに積層し
た帯状物の表面に実施例2の部分コロナ放電処理装置B
を用いて、放電電極と帯状物との間隙を2mmとし、2
500W/m2/分の処理電力の条件で印加処理した。
得られた帯状物は図15に示されるように部分的にコロ
ナ放電処理されていた。この帯状物を2枚重ね、50c
m×30cmの寸法の野菜包装袋とした。この包装袋は
強度が高く、耐水性があり、しかも通気性があるので、
重量のある野菜、例えばタマネギ、サツマイモ、ジャガ
イモ、ニンジン、カボチャ、キャベツ、白菜等の遠距離
輸送用に特に適していた。
【0031】実施例12 膜厚30μmの直鎖状低密度エチレン−ヘキセン−1共
重合体フィルム(以下、LLDPEフィルムと呼称す
る)と膜厚20μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体フ
ィルム(以下、EVAフィルムと呼称する)からなる積
層フィルムを、実施例3の部分コロナ放電処理装置Cを
用い、放電電極と積層フィルムのLLDPEフィルム表
面との間隙を3mmとし、20W/m2 /分の処理電力
を印加した。これにより得られた部分コロナ放電処理さ
れた帯状物は図16に示すように、コロナ放電処理部A
が、フィルム中央部の長手方向に平行な非コロナ放電処
理部Bにより分断されていた。上記処理後の帯状物のコ
ロナ放電処理部Aに粘着テープを貼りつけたところ、強
力に接着させることができた。
【0032】実施例13 密度0.920g/ml、メルトインデックス1.0g
/10分の気相法低圧法で製造した直鎖状エチレン−ブ
テン−1共重合体100重量部と平均粒子径2μmの炭
酸カルシウム(表面をステアリン酸カルシウムで処理)
80重量部とを180℃で20分間バンバリーミキサー
中で加熱混練し樹脂組成物を得た。この組成物を180
℃でサーキュラーダイより押出し、ブロー比3.0、巻
取速度60m/分の条件で空冷インフレーション法によ
り、厚さ30μm、折り径35cmのチューブラーフィ
ルムを得た。このチューブラーフィルムを実施例3の部
分コロナ放電処理装置Cで用いた図6に示す処理ロール
2のロール芯3の溝部5を1本から等間隔で3本に増加
したものを備えたコロナ部分放電処理装置を用いて処理
した。チューブラーフィルム内面には図4に示すよう
に、チューブラーフィルム11の内面間隙1.8mm、
フィルム内部封入ガスを空気とし、板状放電電極6に上
側のフィルム外面に接触させ、下側のフィルム外面を処
理ロール2に接触させ、15m/分の速度で走行させ、
板状放電電極6からは周波数30kHz、処理電力22
00W/m2 /分の条件で印加処理した。また、チュー
ブラーフィルム外面への処理は同じ装置を用い、偏平に
したチューブラーフィルムと放電電極6との間隙を1.
8mmとし、同一の印加条件で行った。図4中、10は
フィルム内面の間隙を保持するため、またはフィルムを
偏平にするためのロールであり、8は導線、8’は接地
線、9は高周波高電圧発生装置、12は電源である。こ
のようにして処理されたチューブラーフィルムは内外面
とも、図17に示すように長手方向に平行に4本等間隔
でコロナ放電処理部Aを有する。上記の処理後のチュー
ブラーフィルムのコロナ放電処理部Aの引裂強度がコロ
ナ放電非処理部Bの32%であり、チューブラーフィル
ムの縦裂き性が非常に良好であった。
【0033】実施例14 高密度ポリエチレンから製造された厚さ10μm、幅4
7cmのフィルムに実施例4の部分コロナ放電処理装置
Dを用いて、放電電極とフィルム表面との間隙を2mm
とし、20W/m2 /分の処理電力を印加したところ、
図18に示すような長手方向に平行に5本等間隔でコロ
ナ放電処理部Aを有する帯状物が得られた。上記処理後
の帯状物のコロナ放電処理部Aを黄色に印刷を行い養生
シートとしたところ、識別しやすく、外観も美しいもの
が得られた。
【0034】実施例15 エルシン酸アミド0.8重量%、ステアリン酸アミド
0.7重量%を含むエチレン−酢酸ビニル共重合体から
製造された厚さ50μm、折り径47cmのチューブラ
ーフィルムを、実施例5の部分コロナ放電処理装置Eを
用いて、チューブラーフィルムの内面間隙1.8mm、
フィルムの内部ガスを空気とし、30m/分の速度で走
行させ、放電電極より周波数30kHz、処理電力30
0W/m2/分の処理電力の条件で印加処理した。得ら
れた帯状物(チューブラーフィルム)は図19に示され
るように部分的にコロナ放電処理されていた。このチュ
ーブラーフィルムをヒートシーラーに供し、熱溶着を行
ったところ、処理部Aは熱溶着せず、非処理部Bのみが
熱溶着した。この部分的に熱溶着したチューブラーフィ
ルムを長さ50cmに切断し、内部に空気を入れた後、
切断し、開口部を粘着テープで封鎖したところ、クッシ
ョン材として好適なものが得られた。
【0035】実施例16 密度0.921g/ml、メルトインデックス2.3g
/10分の直鎖状低密度エチレン−オクテン−1共重合
体を用いて空冷インフレーション法で厚さ50μm、折
り径33cmのチューブラーフィルムを得た。このチュ
ーブラーフィルムを実施例6のコロナ部分放電処理装置
Fを用いて、チューブラーフィルムの内面間隙1.8m
m、フィルムの内部ガスを空気とし、30m/分の速度
で走行させ、放電電極より周波数30kHz、処理電力
1500W/m2 /分の処理電力の条件で印加処理する
ことにより、チューブラーフィルム内面への部分コロナ
放電を施した。得られた帯状物(チューブラーフィル
ム)は図20に示されるように部分的にコロナ放電処理
されていた。このチューブラーフィルムを全面に熱ロー
ルでヒートシールを行ったところ、非処理部Bのみ熱溶
着した。熱溶着後のチューブラーフィルムを長さ50c
mに切断し、その中に使い捨てカイロ用の発熱媒体(鉄
粉,酸化カルシウム等)を入れ、上下端を封鎖した。チ
ューブラーフィルムは通気性が十分あり、中の発熱媒体
の移動が少ないので、使い捨てカイロの内袋として、十
分な性能を有することが判明した。
【0036】実施例17および18 実施例7および8の部分コロナ放電処理装置GおよびH
を、実施例9ないし16のいずれかで用いた装置に代え
て用いることにより、図21および22に示すような処
理部Aと非処理部Bとで反復模様を形成することができ
る。これらの部分的にコロナ放電処理された帯状物もま
た、養生用シートや包装袋等各種用途に供することがで
きる。
【0037】これまでの実施例では、誘電体がライニイ
ングされた処理ロールと板状放電電極、または処理ロー
ルと誘電体がライニングされたロール状放電電極との組
合せについて説明したが、誘電体がランニングされた処
理ロールとロール状放電電極とを組み合わせた部分コロ
ナ放電処理装置もまた、同様に使用できることはいうま
でもない。この例を図12を示す(これは図4に示す板
状放電電極6をロール放電電極6’に代えたものであ
る)。それぞれの回転軸で回転する処理ロール2とロー
ル状放電電極6’の間を帯状物11が通過する際に、処
理ロール2の1回転毎にロール芯3の溝部5と帯状物1
1表面とが誘電体ライニング層4を介して接し、該溝部
5に相当する処理ロール部分が非処理部となり、フィル
ム表面にはコロナ放電処理されず、その他のフィルム表
面にはコロナ放電処理がなされる。なお、チューブラー
フィルム外面や単純なシート状物が被処理物の場合、該
被処理物表面と放電電極との間に間隙を設けて処理が行
われることは既に記載した。
【0038】
【発明の効果】本発明はこれまで詳細に説明したよう
に、帯状物の任意の部分に部分的にコロナ放電処理する
ことを可能にしたものである。これにより、従来解決が
望まれていた、不要部分へのコロナ放電に起因するゴミ
やホコリの付着や強度の低下を防止することができ、熱
溶着が必要な部分へのコロナ放電を容易に避けることが
できる。また、本発明は、従来のコロナ放電処理装置の
処理ロールを代え、操作面では従来と同様のコロナ放電
処理により、部分コロナ放電処理ができるので、特別な
熟練を要することなく実施でき、また設備コストの上昇
を抑えることができる。しかも、帯状物の用途に応じ
て、コロナ放電処理部と非処理部とのパターンを該帯状
物上に任意に表現することができ、各種分野への寄与は
多大である。本発明の上記の優れた効果は、帯状物の全
面にコロナ放電処理していた従来技術からは予測するこ
とは到底できなかった程度に顕著であり、本発明はその
ような効果を奏する部分コロナ放電処理装置および部分
コロナ放電処理方法を提供するものである。また、本発
明の該装置および方法により得られる部分コロナ放電処
理された帯状物は各種物品の包装資材、通気性膜、濾過
膜、農業用資材、被覆材、模造紙、衣服素材、クッショ
ン材(緩衝材)等として、より具体的には部分印刷物、
部分熱溶着フィルム、クッション材、使い捨てカイロ用
内袋、縦裂き性フィルム、横裂き性フィルム、粘着シー
トもしくはテープ用基材等として好適に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の部分コロナ放電処理装置の一実施例を
示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例において使用される処理ロー
ルを示す斜視面である。
【図3】図2の処理ロールのロール芯を示す斜視面であ
る。
【図4】本発明における放電電極として板状電極を用い
た場合のチューブラーフィルムへの部分コロナ放電処理
方法の一例を示す断面説明図である。
【図5】本発明の一実施例において使用される別の処理
ロールのロール芯を示す図面であり、(a)はその斜視
図であり、(b)はその線I−I’の横断面図である。
【図6】本発明の一実施例において使用されるさらに別
の処理ロールのロール芯を示す斜視図である。
【図7】本発明の一実施例において使用される他の処理
ロールのロール芯を示す斜視図である。
【図8】本発明の一実施例において使用されるさらに他
の処理ロールのロール芯を示す斜視図である。
【図9】本発明の一実施例において使用される処理ロー
ルを示す図面であり、(a)はその側面図であり、
(b)はその正面図である。
【図10】本発明の一実施例において使用される処理ロ
ールのロール芯を示す図面であり、(a)はその側面図
であり、(b)はその線II−II’の縦断面図であ
る。
【図11】本発明の一実施例において使用される別の処
理ロールのロール芯を示す図面であり、(a)はその側
面図であり、(b)は(a)の回転軸III−III’
の回りに180°回転させた際の図である。
【図12】本発明における放電電極としてロール状電極
を用いた場合のチューブラーフィルムへの部分コロナ放
電処理方法の一例を示す断面説明図である。
【図13】図2に示す処理ロールを用いて処理された帯
状物の平面図である。
【図14】図2に示す処理ロールを変形した処理ロール
を用いて処理された帯状物の平面図である。
【図15】図5に示すロール芯を用いて処理された帯状
物の平面図である。
【図16】図6に示すロール芯を用いて処理された帯状
物の平面図である。
【図17】図6に示す処理ロールを変形した処理ロール
を用いて処理された帯状物の平面図である。
【図18】図7に示すロール芯を用いて処理された帯状
物の平面図である。
【図19】図8に示すロール芯を用いて処理された帯状
物の平面図である。
【図20】図9に示す処理ロールを用いて処理された帯
状物の平面図である。
【図21】図10に示すロール芯を用いて処理された帯
状物の平面図である。
【図22】図11に示すロール芯を用いて処理された帯
状物の平面図である。
【図23】従来のコロナ放電処理の原理を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 部分コロナ放電処理装置 2 処理ロール 3 ロール芯 4 誘電体ライニング層 5 溝部(凹部) 6 板状放電電極 6’ロール状放電電極 7 電極支持体 8 導線 9 高周波高電圧発生装置 10 抑えロール 11 帯状物 12 電源 13,13’ 凸部 a 処理部形成領域 b 非処理部形成領域 a’ 処理部分 b’ 非処理部分 A コロナ放電処理部 B コロナ放電非処理部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電電極と、処理面に少なくとも1ヵ所
    の非処理部分を有する処理ロールとで対をなす電極を少
    なくとも1対有し、前記放電電極と前記処理ロールの処
    理面との間に処理すべき帯状物を走行させて放電処理す
    ることにより該帯状物が部分的にコロナ放電処理される
    ことを特徴とする部分コロナ放電処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の部分コロナ放電処理装置
    の放電電極と処理ロールとの間に帯状物を走行させて放
    電処理することからなる帯状物を部分的にコロナ放電処
    理する方法。
  3. 【請求項3】 帯状物がプラスチックフィルムもしくは
    シート、紙、織布または不織布、またはそれらの同種も
    しくは異種の積層体である請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 帯状物がチューブラーフィルムである請
    求項2記載の方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の部分コロナ放電処理装置
    の放電電極と処理ロールとの間に帯状物を走行させて放
    電処理してなる部分的にコロナ放電処理された帯状物。
  6. 【請求項6】 プラスチックフィルムもしくはシート、
    紙、織布または不織布、またはそれらの同種もしくは異
    種の積層体である請求項5記載の部分的にコロナ放電処
    理された帯状物。
  7. 【請求項7】 チューブラーフィルムである請求項5記
    載の部分的にコロナ放電処理された帯状物。
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