JPH10309160A - 薬剤蒸散装置 - Google Patents

薬剤蒸散装置

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JPH10309160A
JPH10309160A JP13792097A JP13792097A JPH10309160A JP H10309160 A JPH10309160 A JP H10309160A JP 13792097 A JP13792097 A JP 13792097A JP 13792097 A JP13792097 A JP 13792097A JP H10309160 A JPH10309160 A JP H10309160A
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Satoki Kurosawa
聡樹 黒澤
Yasuhiro Tomioka
康浩 富岡
Kazuhiko Akimoto
一彦 秋元
Kozaburo Inoue
浩三郎 井上
Kazushi Kawagoe
和四 川越
Hiroyoshi Chitoku
弘義 千徳
Yukio Ikejiri
幸雄 池尻
Atsushi Shibayama
淳 柴山
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Ikari Shodoku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長い時間にわたって薬剤の蒸散を持続できる
ようにし、また室内で薬剤を均一に作用させる。 【解決手段】 薬剤(6)の含有体(7)をヒータ
(8)により加熱することにより、気体状態の薬剤
(6)をケース(9)の蒸散口(10)から蒸散させる
2以上の蒸散ユニット(2)と、蒸散口(10)の近く
で薬剤(6)の拡散方向に向けて設けられたモータ駆動
式のファン(3)と、所定の積算時間ごとに蒸散ユニッ
ト(2)を切り換えて動作させるコントローラ(4)
と、ファン(3)のモータ(11)および上記コントロ
ーラ(4)に対して適切なオンオフ周期で給電するタイ
マー(5)と、からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、殺虫剤、殺菌剤、芳香
剤などの薬剤を安定な気体状態で空気中に蒸散させる装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】市販の電気蚊取器は、薬剤の含有体を加
熱することによって、薬剤を気体として蒸散させ、蚊な
どを殺虫する。上記の電気蚊取器によると、その持続時
間が短いため、長時間の連続的な使用が不可能である。
【0003】一方、実開平7−87872号公報は、テ
ープに薬剤を含浸させておき、そのテープを発熱体に接
触させながら通過させることにより、薬剤を連続的に蒸
散させることを開示している。上記技術によると、テー
プの長さや、テープの通過速度によって、長い時間にわ
たる連続使用が可能となる。しかし、テープの長さに限
界があるため、使用中のテープが使い終わった時点で、
新たなテープを供給する必要がある。また発熱体によっ
て空気中に放出される薬剤は、室内の自然の空気流によ
って拡散する。このため、薬剤が室内全域にわたって均
一に分布せず、多くの現場で、所期の殺虫効果が得られ
ない。
【0004】
【発明の目的】したがって、本発明の目的は、さらに長
い時間にわたって薬剤の蒸散を持続できるようにし、ま
た室内で薬剤を均一に作用させることである。
【0005】
【発明の解決手段】上記目的の下に、本発明は、薬剤
(6)の含有体(7)をヒータ(8)により加熱するこ
とにより、薬剤(6)を気体としてケース(9)の蒸散
口(10)から蒸散させる蒸散ユニット(2)と、蒸散
口(10)の近くで気体状態の薬剤(6)の拡散方向に
向けて設けられたモータ駆動式のファン(3)とで、薬
剤蒸散装置(1)を構成している。特に、本発明は、2
以上の蒸散ユニット(2)、モータ駆動式のファン
(3)に対して、所定の積算時間ごとに蒸散ユニット
(2)を切り換えて動作させるコントローラ(4)を設
け、さらに必要に応じ、ファン(3)のモータ(11)
およびコントローラ(4)に対して適切なオンオフ周期
で給電するタイマー(5)を付設している。
【0006】
【発明の実施の形態】図1、2は、本発明の薬剤蒸散装
置1の外観を示しており、また図3は、蒸散ユニット2
の概略的な構成を示している。そして、図4は、複数例
えば2個の蒸散ユニット2、モータ駆動式のファン3の
電気的な制御系を示している。
【0007】薬剤蒸散装置1は、全体として箱型のケー
ス9によって組み立てられている。ケース9は、その内
部で蒸散ユニット2およびコントローラ4、タイマー5
などを収容しており、またその上部で、サポート12に
よりモータ駆動式のファン3を支持している。
【0008】蒸散ユニット2は、この実施例において、
ケース9の内部に2台設けられており、ケース9の上面
に形成されている蒸散口10から薬剤6を気体として拡
散させる。すなわち、蒸散ユニット2は、固体または液
体の状態の殺虫剤、殺菌剤あるいは芳香剤などの薬剤6
を含有している例えばテープ状の含有体7を巻き付け状
態でカセットケース13の内部で備えており、含有体7
をヒータ8に接触させながら、送りローラや送りモータ
などの送り手段により、所定の速度で移動させることに
より、薬剤6を昇華、または気化させ、気体状態の薬剤
6を蒸散口10から気体として放出する。
【0009】なお、薬剤6やテープ状の含有体7の材質
や厚みによるが、含有体7の移動速度は、1〔cm/h
r〕程度に設定され、またヒータ8の加熱温度は、10
0〜300〔℃〕程度に設定される。
【0010】またモータ駆動式のファン3は、蒸散口1
0の上にあって、背面側から空気を取り込み、前側の拡
散方向に空気流を発生することにより、前側下方の蒸散
口10から上昇してくる気体の薬剤6を空気流に乗せ
て、室内などに拡散させる。
【0011】2台の蒸散ユニット2および1台のファン
3のモータ11は、それらに共通のコントローラ4、必
要に応じてタイマー5などによって制御されるようにな
っている。すなわち、タイマー5は、ヒューズ16を介
して、2つの電源端子14の間に接続されており、この
タイマー5のタイマー接点15およびコントローラ4
は、直列接続の状態で、タイマー5に対し並列となるよ
うに電源端子14に接続されている。また、モータ11
は、コントローラ4に対して並列に接続されている。
【0012】コントローラ4は、2台の蒸散ユニット2
に対し、それぞれの通電時間を積算し、所定の積算時間
ごとに2つの蒸散ユニット2を切り換えて動作させるほ
か、動作中の蒸散ユニット2のトラブル信号Sを入力し
たときにも動作中の蒸散ユニット2に代えて待機中の蒸
散ユニット2を動作させる。
【0013】また、タイマー5は、薬剤6の過剰な蒸散
を抑えるために付設されており、適切なオンオフ周期で
タイマー接点15をオンオフさせることによって、蒸散
ユニット2およびモータ11を間欠的に動作させる。な
お、このタイマー5が設けられていないならば、いずれ
かの蒸散ユニット2およびファン駆動用のモータ11
は、連続的に動作することになる。
【0014】使用時に、利用者は、2つの蒸散ユニット
2に例えば殺虫剤散布用のカセットケース13を装着
し、含有体7の移動速度およびヒータ8の温度を適切な
値に設定して、薬剤蒸散装置1を殺虫対象の空間例えば
室内に設置してから、コントローラ4およびタイマー5
を商用電源17に接続する。このようにすると、タイマ
ー5は、所定の周期例えばオン40〔分〕、オフ20
〔分〕の周期でオンオフを繰り返し、コントローラ4お
よびファン3のモータ11を周期的に動作させる。
【0015】コントローラ4は、最初に、一方の蒸散ユ
ニット2を動作させ、その蒸散ユニット2の動作期間中
に、通電時間すなわち動作時間を積算していく。積算時
間が予め設定した積算時間に達した時点で、コントロー
ラ4は、動作中の一方の蒸散ユニット2に対する電力の
供給を停止し、これに代わって他方の蒸散ユニット2に
対して電力を供給し、それを動作させる。1つの蒸散ユ
ニット2(1つのカセットケース13)の連続動作時間
が例えば300〔時間〕とすれば、2台の蒸散ユニット
2について、600〔時間〕の連続運転が可能となる。
【0016】
【発明の効果】本発明では、蒸散ユニットの蒸散口の近
くに、ファンが設けられており、このファンの空気流に
よって、蒸散した薬液が薬剤蒸散装置の設置空間に均一
に拡散するため、設置空間の全域について薬剤効果が期
待できる。
【0017】また、複数の蒸散ユニットをコントローラ
によって切り換えて使用すれば、長い時間にわたっての
連続的な使用が可能となるため、薬剤の含浸体(カセッ
トケース)の交換動作などが頻繁に行う必要がなく、保
守管理が容易となる。
【0018】さらに、蒸散ユニットが所定のオンオフ周
期で間欠的に運転されるならば、適切な薬剤濃度で、さ
らに長時間にわたって薬剤効果が継続的に得られるた
め、倉庫などの薬剤蒸散用の装置として利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薬剤蒸散装置の正面図である。
【図2】本発明の薬剤蒸散装置の側面図である。
【図3】蒸散ユニットの概略的な平面図である。
【図4】制御系の回路図である。
【符号の説明】
1 薬剤蒸散装置 2 蒸散ユニット 3 モータ駆動式のファン 4 コントローラ 5 タイマー 6 薬剤 7 含有体 8 ヒータ 9 ケース 10 蒸散口 11 モータ 12 サポート 13 カセットケース 14 電源端子 15 タイマー接点 16 ヒューズ 17 商用電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 浩三郎 東京都新宿区新宿3丁目23番7号 イカリ 消毒株式 会社内 (72)発明者 川越 和四 東京都新宿区新宿3丁目23番7号 イカリ 消毒株式 会社内 (72)発明者 千徳 弘義 東京都新宿区新宿3丁目23番7号 イカリ 消毒株式 会社内 (72)発明者 池尻 幸雄 東京都新宿区新宿3丁目23番7号 イカリ 消毒株式 会社内 (72)発明者 柴山 淳 東京都新宿区新宿3丁目23番7号 イカリ 消毒株式 会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬剤(6)の含有体(7)をヒータ
    (8)により加熱することにより、薬剤(6)を気体と
    し、気体状態の薬剤(6)をケース(9)の蒸散口(1
    0)から蒸散させる蒸散ユニット(2)と、蒸散口(1
    0)の近くで気体状態の薬剤(6)の拡散方向に向けて
    設けられたモータ駆動式のファン(3)とからなること
    を特徴とする薬剤蒸散装置(1)。
  2. 【請求項2】 薬剤(6)の含有体(7)をヒータ
    (8)により加熱することにより、薬剤(6)を気体と
    し、気体状態の薬剤(6)をケース(9)の蒸散口(1
    0)から蒸散させる2以上の蒸散ユニット(2)と、蒸
    散口(10)の近くで気体状態の薬剤(6)の拡散方向
    に向けて設けられたモータ駆動式のファン(3)と、所
    定の積算時間ごとに蒸散ユニット(2)を切り換えて動
    作させるコントローラ(4)と、からなることを特徴と
    する薬剤蒸散装置(1)。
  3. 【請求項3】 薬剤(6)の含有体(7)をヒータ
    (8)により加熱することにより、薬剤(6)を気体と
    し、気体状態の薬剤(6)をケース(9)の蒸散口(1
    0)から蒸散させる2以上の蒸散ユニット(2)と、蒸
    散口(10)の近くで気体状態の薬剤(6)の拡散方向
    に向けて設けられたモータ駆動式のファン(3)と、所
    定の積算時間ごとに蒸散ユニット(2)を切り換えて動
    作させるコントローラ(4)と、ファン(3)のモータ
    (11)および上記コントローラ(4)に対して適切な
    オンオフ周期で給電するタイマー(5)と、からなるこ
    とを特徴とする薬剤蒸散装置(1)。
JP13792097A 1997-05-12 1997-05-12 薬剤蒸散装置 Expired - Lifetime JP3800368B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007097534A (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Koa Corp 薬剤揮散素子及び当該素子を使用した薬剤の加熱揮散方法

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JP2007097534A (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Koa Corp 薬剤揮散素子及び当該素子を使用した薬剤の加熱揮散方法

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