JPH10308900A - 固体撮像装置およびその応用システム - Google Patents

固体撮像装置およびその応用システム

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JPH10308900A
JPH10308900A JP9188748A JP18874897A JPH10308900A JP H10308900 A JPH10308900 A JP H10308900A JP 9188748 A JP9188748 A JP 9188748A JP 18874897 A JP18874897 A JP 18874897A JP H10308900 A JPH10308900 A JP H10308900A
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JP9188748A
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Inventor
Shinji Osawa
慎治 大澤
Nobuo Nakamura
信男 中村
Yukio Endo
幸雄 遠藤
Natsue Sakaguchi
夏絵 坂口
Tadashi Sugiki
忠 杉木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】固体撮像装置の水平信号線上の信号電圧が低減
してS/Nが減少することを防ぐと共に、回路規模の増
大を防止すること。 【解決手段】半導体基板上にフォトダイオードを含む複
数のセルをアレイ状に配置してなる撮像部1と、列方向
に配置された複数の垂直信号線16と、撮像部1の各セ
ルからの検出信号を垂直信号線16に読み出す垂直レジ
スタ15と、行方向に配置された複数の水平信号線7,
8と、垂直信号線16に読み出された検出信号を水平信
号線7,8に順次読み出す複数の水平選択トランジスタ
Tr1〜Trnと、水平選択トランジスタTr1〜Tr
nの駆動を制御する水平シフトレジスタ12および水平
信号線7,8の各出力を所定の順序に従って選択して出
力する出力選択回路4を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばMOS(met
al oxide semiconductor) 型の固体撮像素子を用いた固
体撮像装置に係り、特に信号線の寄生容量を低減し、S
/N(信号対雑音比)の良好な信号を得る固体撮像装置
およびその応用システムに関する。
【0002】
【従来の技術】固体撮像素子はビデオカメラなどに応用
され、機器の小型軽量化に大きく貢献している。従来の
家庭用ビデオカメラでは、撮像素子としてCCDセンサ
を用いているが、CCDセンサはデバイスの駆動に複数
種の電圧を必要とし、その電圧を電池電圧から発生する
ための電源回路を必要とする。これがビデオカメラの一
層の小型化を図る際の妨げとなり、また消費電力低減の
妨げの一因にもなっている。従って、ビデオカメラの小
型・軽量化には、低消費電力化・低電圧化した固体撮像
装置の実現が強く求められる。
【0003】固体撮像素子の小型化と多画素化を図るに
は画素を微細化すれば良いが、単純に画素を微細化する
と画素当りの取り扱い信号電荷量が減り、ダイナミック
レンジが減少して、鮮明な解像度の良い映像を得ること
ができなくなる。また、特にCCDセンサは単一電源で
駆動できず、複数種の駆動電圧を使用する必要があるた
め、携帯用カメラやパ−ソナルコンピュータ搭載用カメ
ラへの応用には適さない。
【0004】低消費電力・低電圧化が可能で、単一電源
で駆動できる固体撮像素子として、増幅型MOSセンサ
の研究開発が進められている。この増幅型MOSセンサ
は、各セル内でフォトダイオードで検出した信号をトラ
ンジスタで増幅するものであり、高感度という特徴を持
つ。また、このMOSセンサは特殊な製造プロセスを用
いるCCDセンサとは異なり、DRAM等の半導体メモ
リ、プロセッサ等で多用されているMOSプロセスによ
り生産されるため、半導体メモリやプロセッサと同一の
半導体チップ上に形成したり、半導体メモリやプロセッ
サと生産ラインを共有することが容易であるといった利
点があり、大いに注目されている。
【0005】一般に、MOS型の固体撮像素子は、垂直
信号線からの信号を水平選択トランジスタを介して水平
信号線に読み出して出力する構造を有している。このよ
うなMOS型の固体撮像素子においては、水平信号線を
介した読み出しの駆動速度の限界が問題となっていた。
すなわち、垂直信号線と水平信号線の接続点におけるコ
ンタクト容量Cと、水平選択トランジスタのオン抵抗R
からなるCRの時定数により、この読み出し速度が制限
されていた。
【0006】そこで、例えば1986年テレビジョン学
会全国大会3−8“TSL型固体撮像素子”(文献1)
では、色分離の精度向上のために、複数本の水平信号線
に分割して読み出した後、複数本のままでチップ外に出
力する固体撮像素子に関する技術が提案されている。
【0007】図19に、従来技術に係るMOS型の固体
撮像装置の構成の一例を示す。同図において、撮像領域
201内にはダイオード等を有する複数のセル203が
アレイ状に形成されており、各列毎に垂直信号線202
により結合されている。この撮像領域201の上端部に
は各セル内の駆動トランジスタと対をなして、ソースフ
ォロワとして動作するロードトランジスタ210が配置
されており、各列のロードトランジスタ210のソース
端はソース電圧209にバイアスされている。一方、垂
直信号線202の下端は各セルの出力信号のばらつきを
低減するノイズキャンセラ204に接続されている。ノ
イズキャンセラ204の出力は、水平シフトレジスタ2
08より供給されたライン選択パルスを水平選択トラン
ジスタ205に印加することにより、水平選択トランジ
スタ205を介して水平信号線206へと出力される。
水平信号線206上の信号は信号検出アンプ207より
出力され、その後、水平リセットトランジスタ211に
よってドレイン電圧212にリセットされることにな
る。
【0008】ここで、セル203の具体的な回路構成は
図20に示される。同図において、フォトダイオード2
23に入射した信号は光電変換された後、垂直レジスタ
213によって選択されたセル203の信号電荷とし
て、読み出しトランジスタ222を介してドライブトラ
ンジスタ225のゲートに入力される。この信号は、O
Nされたアドレストランジスタ224と、撮像領域20
1外に配置されたロードトランジスタ210とが対とな
って形成するソースフォロワ回路を介して、垂直信号線
202に出力される。また、信号電荷はリセットトラン
ジスタ221をONすることでドレイン220に排出さ
れる。
【0009】さらに、キャンセラ204の具体的な回路
構成例は図21に示される。同図において、垂直信号線
202の信号電圧は、サンプルホールド容量230、サ
ンプルホールドトランジスタ231をONすることで、
リセットレベルをノイズキャンセラの内部配線237、
238上に固定する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術に係
る固体撮像装置では、図22に示されるように、ノイズ
キャンセラ204より出力された信号は、水平選択トラ
ンジスタ205を通して水平信号線206に読み出され
るが、このとき信号は蓄積容量233と水平信号線20
6の寄生容量Cmの分割比に従って低減する。そして、
この低減する度合いは、寄生容量Cmが大きい程、大き
くなる。
【0011】実際のデバイスでは、水平選択トランジス
タ205は通常、数百本程度ある。このため、各水平選
択トランジスタ205の寄生容量C1〜Cnが全て水平
信号線206の寄生容量として結合すると、水平信号線
206の寄生容量Cmは非常に大きなものとなってしま
う。従って、前述したように信号は寄生容量Cmが大き
いほど低減するので、S/Nも低減するいった問題が生
じていた。
【0012】さらに、先に示した文献1に示された技術
では、色分離の精度は向上するものの、チップ内で4本
の水平信号線を1本にまとめていなかったので、装置の
回路規模が増大するといった問題があった。
【0013】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、水平信号線の寄生容量を
小さくすることで、固体撮像装置の水平信号線上の信号
電圧が低減してS/Nが減少することを防ぐと共に、回
路規模の増大を防止することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の固体撮像装置は、半導体基板上にフォトダ
イオードを含む複数のセルを列方向および行方向にアレ
イ状に配置してなる撮像手段と、列方向に配置された複
数の垂直信号線と、前記撮像手段の各セルからの検出信
号を前記垂直信号線に読み出す垂直選択手段と、行方向
に配置された複数の水平信号線と、前記垂直信号線に読
み出された検出信号を前記水平信号線に順次読み出す複
数の水平選択手段と、前記水平信号線上の各信号を所定
の順序に従って選択して順次出力する出力選択手段とを
具備することを特徴とする。
【0015】すなわち、本発明の固体撮像装置では、複
数の垂直信号線が各水平選択手段を介して複数の水平信
号線に分割して接続されるので、垂直信号線と信号線と
の接続端のコンタクト容量が低減される。
【0016】さらに、出力選択手段の出力が水平信号線
の本数未満とされることにより、回路規模が縮小され
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。 (第1の実施形態)図1は、第1の実施形態に係る固体
撮像装置の構成を示す図である。図1において、撮像部
1は図19と同様に半導体基板上に列方向および行方向
にアレイ状に配置されたフォトダイオードを含む複数の
セルからなっている。撮像部1には列方向に複数の垂直
信号線16が配列されており、これらの垂直信号線16
が垂直シフトレジスタ15によって順次駆動されること
により、各セルからの検出信号が垂直信号線16に読み
出される。
【0018】垂直信号線16に読み出された各セルから
の検出信号は、各セルからの検出信号のばらつきを低減
するためのキャンセラ部2に入力され、キャンセラ部2
の出力が複数の水平選択トランジスタTr1〜Trnの
ソースに接続されている。
【0019】水平選択トランジスタTr1〜Trnのゲ
ートは水平シフトレジスタ12に接続され、ドレインは
水平信号線7,8のいずれかに接続されている。すなわ
ち、水平選択トランジスタTr1,Tr3,…,Trn
−1(奇数列)のドレインは水平信号線7に接続されて
おり、水平選択用トランジスタTr2,Tr4,…,T
rn(偶数列)のドレインは水平信号線8に接続されて
いる。
【0020】水平信号線7,8の一端は、リセット用ト
ランジスタ9,10を介してリセットドレイン電圧11
に接続されている。水平信号線7,8の他端は、信号検
出アンプ5,6をそれぞれ介して出力選択回路4に接続
されており、この出力選択回路4の出力は、最終出力ア
ンプ3を介して出力端子に接続されている。
【0021】このような構成において、撮像部1の各セ
ルにおいて光電変換されて得られた検出信号はノイズキ
ャンセラ部2に入力され、ノイズキャンセラ部2によっ
てセルを構成するトランジスタのばらつきが補正され
る。
【0022】この補正後の信号は、水平シフトレジスタ
12により順次導通状態になる水平選択トランジスタT
r1〜Trnを介して、水平信号線7,8のいずれかに
出力される。そして、出力選択回路4により、予め決め
られた順序に従って、水平信号線7,8のいずれかが選
択され、選択された水平信号線上の信号が最終出力アン
プ3を介して出力される。その後、水平信号線7,8は
水平リセットトランジスタ9,10によってリセットド
レイン電圧11にリセットされる。
【0023】このように、本実施形態では2本の水平信
号線7,8が設けられていることにより、水平選択用ト
ランジスタTr1〜Trnの寄生容量が奇数列(Tr
1,Tr3,…,Trn−1のもの)と偶数列(Tr
2,Tr4,…,Trnのもの)とで分けられるので、
水平信号線7,8の各寄生容量もそれぞれ半分に分けら
れることになる。
【0024】従って、水平信号線7,8の各寄生容量を
低減することができるので、セルからの検出信号の読み
出し速度を向上させることができると共に、水平信号線
7,8上の信号電圧を大きくとることができ、これによ
りS/Nの良好な信号を得ることができる。
【0025】また、上記の如く2本設けられた水平信号
線7,8は、出力選択回路4によりチップ内で1線にま
とめられているので、回路規模の増大させることもな
い。
【0026】さらに、チップ内で水平信号線7,8の出
力信号を増幅しているので、よりS/Nが良好な信号を
得ることができる。
【0027】(第2の実施形態)図2は、第2実施形態
に係る固体撮像装置の構成を示す図である。同図におい
て、撮像部1は先の実施形態と同様に半導体基板上に列
方向および行方向にアレイ状に配置されたフォトダイオ
ードを含む複数のセルからなっている。撮像部1には列
方向に複数の垂直信号線16が配列されており、これら
の垂直信号線16が垂直シフトレジスタ15によって順
次駆動されることにより、各セルからの検出信号が垂直
信号線16に読み出される。
【0028】垂直信号線16に読み出された各セルから
の検出信号は、各セルからの検出信号のばらつきを低減
するためのキャンセラ部2に入力され、キャンセラ部2
の出力が複数の水平選択トランジスタTr1〜Trnの
ソースに接続されている。
【0029】水平選択トランジスタTr1〜Trnのゲ
ートは水平シフトレジスタ12に接続され、ドレインは
水平信号線7,8のいずれかに接続されている。すなわ
ち、水平選択トランジスタTr1,Tr3,…,Trn
−1(奇数列)のドレインは水平信号線7に接続されて
おり、水平選択用トランジスタTr2,Tr4,…,T
rn(偶数列)のドレインは水平信号線8に接続されて
いる。
【0030】水平信号線7,8の一端は、リセット用ト
ランジスタ9,10を介してリセットドレイン電圧11
に接続されている。水平信号線7,8の他端は、出力選
択回路を構成する水平信号線選択トランジスタ13,1
4および最終出力アンプ3を介して出力端子に接続され
ている。
【0031】このような構成において、撮像部1の各セ
ルにおいて光電変換されて得られた信号はノイズキャン
セラ部2に入力され、ノイズキャンセラ部2でセルを構
成するトランジスタのばらつきが補正される。
【0032】この補正後の信号は、水平シフトレジスタ
12により順次導通状態になる水平選択トランジスタT
r1〜Trnを介して、水平信号線7,8のいずれかに
出力される。すなわち、水平選択用トランジスタTr
1,Tr3,…,Trn−1(奇数列)を介しての信号
は水平信号線7に出力され、水平選択用トランジスタT
r2,Tr4,…,Trn(偶数列)を介しての信号は
水平信号線8に出力される。
【0033】そして、水平信号線選択トランジスタ1
3,14により、予め決められた順序に従って、水平信
号線7,8のいずれかが選択され、最終出力アンプ3を
介していずれか一方の信号電圧が出力される。その後、
水平リセットトランジスタ9,10によってリセットド
レイン電圧11にリセットされる。
【0034】このように、本実施形態では水平選択用ト
ランジスタTr1〜Trnの寄生容量が、奇数列(Tr
1,Tr3,…,Trn−1のもの)と偶数列(Tr
2,Tr4,…,Trnのもの)で分けられるので、水
平信号線7,8の寄生容量もそれぞれ半分に分けられる
ことになる。従って、水平信号線の寄生容量を低減する
ことができるので、水平信号線の信号電圧を大きくとる
ことができ、これにより第1の実施形態と同様にS/N
の良好な信号を得ることができる。
【0035】さらに、この構成では信号検出アンプが一
つしかないので、回路の消費電力も小さくすることがで
きる。なお、水平信号線の分割本数は色フィルタの配列
などに従い、3本以上であっても同じ効果が得られるこ
とは勿論である。
【0036】(第3の実施形態)図3は、第3の実施形
態に係る固体撮像装置の構成を示す図である。同図に示
されるように、撮像部1の出力はキャンセラ部2に接続
されており、このキャンセラ部2の出力は複数の水平選
択用トランジスタTr1〜Trn,Tr1′〜Trn′
のソースに接続されている。そして、これら水平選択用
トランジスタTr1〜Trn,Tr1′〜Trn′のゲ
ートは水平シフトレジスタ12に接続されている。
【0037】すなわち、水平選択トランジスタTr1、
Tr3,…,Trn−1(奇数列)のドレインは水平信
号線18に接続され、水平選択トランジスタTr2、T
r4,…,Trn(偶数列)のドレインは水平信号線1
9に接続され、水平選択トランジスタTr1′、Tr
3′,…,Trn−1′(奇数列)のドレインは水平信
号線20に接続され、水平選択トランジスタTr2′、
Tr4′,…,Trn′のドレインは水平信号線21に
接続されている。
【0038】水平信号線18,19は出力選択回路4
a、最終出力アンプ3を介してアナログ出力端子に接続
され、水平信号線20,21は出力選択回路4b、A/
Dコンバータ17を介してディジタル出力端子に接続さ
れている。ここで、このアナログ出力端子とディジタル
出力端子は、相反する位置に設けられている。
【0039】このような構成において、撮像部1の各セ
ルにおいて光電変換されて得られた信号は、ノイズキャ
ンセラ部2に入力され、ノイズキャンセラ部2でセルを
構成するトランジスタのばらつきが補正される。
【0040】この補正後の信号は、水平シフトレジスタ
12により順次導通状態になる水平選択トランジスタT
r1〜Trn、Tr1′〜Trn′を介して、水平信号
線18〜21のいずれかに出力される。すなわち、水平
選択トランジスタTr1、Tr3,…,Trn−1(奇
数列)を介しての出力は水平信号線18に出力され、T
r2,Tr4,…,Trn(偶数列)を介しての出力は
水平信号線19に出力される。水平選択トランジスタT
r1′、Tr3′,…,Trn−1′(奇数列)を介し
ての出力は水平信号線20に出力され、水平選択トラン
ジスタTr2′、Tr4′,…,Trn′(偶数列)を
介しての出力は水平信号線21に出力される。
【0041】そして、出力選択回路4aにより、予め決
められた順序に従って水平信号線18,19のいずれか
が選択され、最終出力アンプ3を介していずれか一方の
信号電圧が出力される。同様に、出力選択回路4bによ
り、予め決められた順序に従って、水平信号線20、2
1のいずれかが選択され、選択された信号線の電圧がA
/Dコンバータ17でディジタル信号に変換された後に
出力される。
【0042】このように本実施形態では、1本の垂直信
号線に2つの水平選択トランジスタを設け、同じ信号電
圧を2つ取り出すことができる。そして、一つは一線に
まとめられた後、最終出力アンプ3を介してアナログ信
号として出力され、他方は一線にまとめられた後、A/
Dコンバータ17を介してディジタル信号として出力さ
れる。このとき、アナログ出力端子をディジタル出力端
子とは反対の位置に配置しているので、ノイズの混入を
防止することができ、また、外付けの大きな回路なしで
ノイズが少なく、ディジタルとアナログの両方の出力を
得ることができる。
【0043】(第4の実施形態)図4は、第4の実施形
態に係る固体撮像装置を利用したディジタルカメラの構
成を示す図である。同図に示されるように、このディジ
タルカメラでは、第3の実施形態に係る撮像装置を採用
している。そして、A/Dコンバータ17のディジタル
出力は号処理回路22に接続されており、最終出力アン
プ3のアナログ出力は絞り制御回路23に接続されてい
る。この絞り制御回路13は、増幅器15からのアナロ
グ出力信号に基づいて絞り24を制御するものであり、
絞り24の後方の所定位置には撮像レンズ25が配置さ
れている。
【0044】このような構成において、ディジタル出力
信号は信号処理回路22で所定の処理が施された後に、
ビデオ信号として出力される。一方、アナログ出力信号
は絞り制御回路23に入力され、光量制御のためのデー
タとして利用される。
【0045】なお、最初に絞り24を制御する時間だけ
アナログ出力信号が絞り制御回路23に出力されるよう
にし、その後はディジタル出力信号だけが信号処理回路
22に出力されるようにしておけば、消費電力を削減す
ることができる。
【0046】以上説明したように、本発明の固体撮像装
置ではMOS撮像素子において画素の読み出し速度を上
げるために、水平信号線を複数本設け、1本当たりのコ
ンタクト容量を減らし、画素の読み出し速度を上げるこ
とができる。
【0047】また、複数本のままチップ外に出力したの
では、パッケージが大きくなるほか、1線にするための
外付けの回路が増えるために、雑音が乗ってきたり、回
路規模が増大してしまうといった問題があったが、複数
本の水平信号線をチップ内で1線にまとめて出力するこ
とにより、これらの問題を避けることができる。
【0048】さらに、アナログとディジタル両方の出力
を別々に得ることを可能として、動作制御の自由度を向
上させることができる。
【0049】(応用システムについて)次に、本発明に
よる固体撮像装置の応用システムに関する実施形態につ
いてさらに詳細に説明する。固体撮像素子の基本的構成
は図5に示すように、入力部I、処理部IIおよび出力部
III からなる。入力部Iは受光部であり、画素を構成す
る複数個のフォトダイオードを二次元行列状に配列して
受光量に対応して各画素から電気信号を出力する。処理
部IIは各画素の信号を順に読み出すものであり、ここで
はノイズキャンセル機能を有するものとする。出力部II
I は、各画素から読み出された信号を出力する回路であ
る。
【0050】CCDセンサの場合、複数種の駆動電源を
必要とするため省エネ化が難しく、また、電池駆動とす
る場合、複数種の電圧を作るために回路規模の大きな電
源回路を必要とする。本実施形態では、CCDセンサに
代えて、単一電源で駆動可能なMOSセンサを用い、さ
らにMOSセンサの問題となるS/Nの問題を処理部II
に読み出し制御の回路のほかにノイズキャンセラ回路を
設けることにより、省エネ化と小型化を図る。
【0051】本実施形態で用いられるMOSセンサは、
雑音成分のみを取り出すタイミングと、雑音成分の乗っ
た信号成分の取り出しのタイミングとに分けて信号を取
り出し、これより雑音成分をキャンセルすることで、雑
音の影響の無い信号成分を得ようとするものである。そ
して、ノイズキャンセラ回路は雑音成分のみの出力時
と、雑音成分と信号成分の出力時とでインピーダンスを
揃えることができるようにして、精度良くノイズをキャ
ンセルできるようにしている。このようなノイズキャン
セラ回路が備えられていることにより、本実施形態で用
いるMOSセンサは実用化レベルに達した低ノイズで、
しかも高速にノイズキャンセルを行うことが可能とな
る。
【0052】本実施形態のMOSセンサを用いると、M
OSセンサにおける光電変換を行うセンサ部と、その他
の回路(IV変換回路、AGC回路、CLP回路、AD
C回路)は、通常のMOSプロセスを用いて製造するこ
とができる。そのため、これらの回路を同一半導体チッ
プ上に形成することが容易になる。また、これにより低
消費電力化が実現され、ビデオカメラ等においては単一
電圧で駆動可能になって電源回路が簡易化され、電池駆
動がし易くなる。
【0053】まず、低消費電力・低電圧化を図り、しか
もS/Nが良く、単一電源化を図ったMOS型固体撮像
装置を適用した各種システムを説明する。図6に、画像
検出部としてMOSセンサを用いた装置の一般的構成を
示す。図に示すように、光学系A1、MOSセンサA
2、信号応用部A3より構成されている。光学系A1
は、MOSセンサA2に光学像を導く装置であり、具体
的にはレンズ、プリズム、ピンホール、ダイクロイック
ミラー、集光性光ファイバ、凹面鏡、凸面鏡、色フィル
タ、シャッタ機構、絞り機構等を、システムの用途に応
じて適宜組み合わせて構成される。
【0054】MOSセンサA2は光学系A1にて導かれ
た光学像をその光量対応に画像信号に変換すると共に、
ノイズキャンセル処理して雑音のない信号成分のみを出
力する装置である。MOSセンサA2の有するこのノイ
ズキャンセル処理の要素が、詳細は後述する重要な要素
の一つであるノイズキャンセラ回路である。
【0055】信号応用部A3はノイズキャンセル処理さ
れたMOSセンサA2の出力をを、システムの形態に応
じて加工する装置である。例えば、システムとしてビデ
オカメラを想定した場合においては、信号応用部A3は
MOSセンサA2から出力された画像信号をPAL方
式、あるいはNTSC方式等の複合映像信号に変換する
などの応用機能部分である。
【0056】MOSセンサA2は、単一電源で駆動可能
であり、また、光を電気信号に変換するための受光部と
してフォトダイオードを用いている。フォトダイオード
は画素に相当するものであり、複数個、マトリクス状に
配設してあるのは、従来と同じである。画素を微細化す
るために、フォトダイオードは面積が小さくなるが、そ
のため、出力は小さくなり、その小さな出力を増幅する
ために、画素に対応して増幅器(トランジスタ)を設け
てある。この増幅器(トランジスタ)を通すことで発生
する雑音(増幅トランジスタの特性上、避けられない雑
音成分)を、MOSセンサA2の有するフォトダイオー
ドの出力のリセット操作、このリセット操作時の増幅器
(トランジスタ)の出力信号(雑音成分)の保持、この
保持した出力信号(雑音成分)とリセット操作前、また
はリセット操作終了後の増幅器(トランジスタ)の出力
信号(“信号成分+雑音成分”)を利用しての両者のキ
ャンセル処理といった処理操作を行うことで、ノイズキ
ャンセルして信号成分のみを抽出する。
【0057】また、このMOSセンサA2は後述する構
成にすることにより、出力信号の電圧振幅が10mV程
度以下で、出力電流が1μA程度の以上の1/f雑音の
無い出力を得ることができる。さらにこのMOSセンサ
A2の出力のダイナミックレンジはCCDセンサと同程
度の70dBまたはそれ以上にまで向上し、適当な信号
処理を施すことにより、銀塩フィルムど同程度の90d
Bまで更に向上させることも可能である。
【0058】この結果、単一電源で、高感度の増幅型M
OSセンサを撮像デバイスとして用いた各種システムを
実現でき、低消費電力・低電圧化を図ると共に、しかも
S/Nの良い増幅型MOS型固体撮像装置(増幅型MO
Sセンサ)の応用システムを提供できる。
【0059】(第5の実施形態)まず、増幅型MOSセ
ンサのビデオカメラへの応用例について説明する。図7
に、本発明におけるMOSセンサを用いたビデオカメラ
の実施形態を示す。
【0060】本実施形態のビデオカメラ100は、被写
体像を取り込む光学系であるレンズ101、この光学系
のフォーカス調整するためのフォーカス調整機構10
2、光学系の入射光量を調整する絞り機構116やフォ
ーカス調整機構102を制御する絞り調整・フォーカス
調整回路103、レンズ101で結像された光学像を画
素単位でその光学像の光量に対応した電気信号に変換す
る撮像素子であるMOSセンサ105、MOSセンサ1
05の結像面側に設けられ、画素毎にRGBのいずれか
のカラーフィルタ部を有するカラーフィルタアレイ10
4、MOSセンサ105により得られた電気信号を電圧
信号に変換する電流電圧変換回路106、電流電圧変換
回路106を経て得られた電圧信号のレベルを調整する
AGC回路107、AGC回路107を経てレベルが揃
えられた電圧信号をクランプするクランプ回路(CL
P)108、CLP108からの出力をレベル対応のデ
ィジタル信号に変換するアナログディジタル変換回路
(ADC)109、システムの動作の基本となるタイミ
ングをとるタイミングパルス(クロック信号)を発生す
るタイミング制御回路110、このタイミング制御回路
110の出力するクロック信号に同期してMOSセンサ
105の駆動制御をするTG/SG回路111、ADC
109からの出力であるディジタル信号をプロセス処理
するプロセス制御回路112、このプロセス制御回路1
12によりプロセス処理された信号をエンコードするエ
ンコーダ回路113、エンコードされた信号を出力する
出力回路114、出力回路114を介して出力された信
号をアナログ信号に変換するディジタルアナログ変換回
路115よりなる。
【0061】このような構成のビデオカメラ100にお
いて、MOSセンサ105にレンズ101を通して入射
した被写体からの光は、光電変換によって電気信号に変
換され、電流値として出力される。MOSセンサ105
上には各画素に対応して赤、青、緑の色フィルタが規則
的に配列されたカラーフィルタアレイ104が形成され
ており、これにより、1個のMOSセンサ105から3
原色に対応するカラー画像信号が電気信号として出力さ
れる。
【0062】MOSセンサ105から出力された電気信
号は、電流電圧変換回路106、AGC回路107、C
LP回路108を介してADC回路109に供給され
る。
【0063】ADC回路109はCLP回路108から
の画像信号に基づいて、例えば1サンプル値が8ビット
からなるディジタルデータに変換し、このデータをプロ
セス制御回路112へ供給する。
【0064】プロセス制御回路112は、例えば色分離
回路、クランプ回路、ガンマ補正回路、ホワイトクリッ
プ回路、ブラッククリップ回路、ニー回路等からなり、
供給された映像信号に対して必要に応じてプロセス処理
を施す。また必要に応じ、色バランス等の処理を施す。
このプロセス制御回路112により処理された信号は、
エンコーダ回路113に送られる。
【0065】エンコーダ回路113では、送られてきた
信号を演算処理により輝度信号と色差信号に変換する。
また、ビデオカメラ出力をネットワーク等により通信す
る場合には、このエンコーダ回路113においてPAL
やNTSC方式等への複合映像信号に変換する処理が施
される。
【0066】また、MOSセンサ105、電流電圧変換
回路106は、TG/SG(タイミングジェネレータ/
シグナルジェネレータ)回路111から送られるタイミ
ング信号、同期信号によりタイミングが制御される。こ
のTG/SG回路111の動作電源および出力電圧は、
MOSセンサ105に供給される電源レベルと同一であ
る。
【0067】その後、映像信号は出力回路114を介し
てD/A変換回路115に与えられ、このD/A変換回
路115はこの入力された信号をアナログビデオ信号に
変換してカメラ信号として出力する。また、映像信号は
出力回路114を介して直接、ディジタルの信号として
の出力も可能である。そしてこれらのカメラ信号は、ビ
デオテープレコーダ等の記録装置やモニタ装置に供給さ
れる。
【0068】本実施形態では、低消費電力・低電圧化を
図り、しかも、1秒間に30フレームの画像を処理する
必要のあるビデオカメラにおいて、固定パターン雑音成
分を水平帰線期間内にキャンセルすることができて、S
/Nの良い高画質の画像信号を得ることのできるビデオ
カメラを提供できるようになる。
【0069】なお、本実施形態においてはカラーフィル
タアレイ104と撮像デバイスであるMOSセンサ10
5は別体の構成のものを使用したが、近年においてはC
CDデバイスを例に考えてみると、撮像デバイスとカラ
ーフィルタを一体にしたものも多い。そこで、カラーフ
ィルタアレー104とMOSセンサ105を一体化した
構成のものを使用するようにすることもできる。
【0070】図8に、カラーフィルタアレー104とM
OSセンサ105を一体化した撮像デバイスの構成を示
す。すなわち、多数の微細なフォトダイオードPDがマ
トリクス状に配置されて形成された半導体基板Subの
各フォトダイオード受光面側に、各フォトダイオード受
光面の領域部分を開口させた遮光マスクである遮光膜M
stを例えばアルミニウムにより形成して、その上に透明
な平滑膜Mftを形成し、さらにその上にシアンフィルタ
FCy,マゼンタフィルタFMg,イエローフィルタFYeを
形成する。
【0071】フォトダイオードPDは、マゼンタ像用M
g、グリーン像用G、イエロー像用Ye、シアン像用C
yに分けてあり、シアンフィルタFCyはグリーン像用と
シアン像用のフォトダイオードの受光面上に、また、マ
ゼンタフィルタFMgはマゼンタ像用のフォトダイオード
の受光面上に、イエローフィルタFYeはイエロー像用の
フォトダイオードの受光面上に、それぞれ位置するよう
に形成する。そして、上面に透明なオーバーコート層O
c を形成し、その上にマイクロレンズアレイLmcを形成
する。マイクロレンズアレイLmcは多数の微小なレンズ
を並べて形成したものであり、それぞれの微小なレンズ
部分はフォトダイオードPDの受光面上に、来るように
設計されている。このマイクロレンズアレイLmcによ
り、フォトダイオードPDに対する光の入射量を確保
し、フォトダイオードPDの検出感度を高めている。
【0072】このようなカラーフィルタ一体形成型の撮
像デバイスを単板式撮像系の撮像素子(MOSセンサ1
05)として用いるようにすると、カラーフィルタを別
置きにする必要が無くなり、MOSセンサ105の受光
面における各画素に対するカラーフィルタの位置合わせ
を省くことができ、光学系の省スペース化を図ることが
できるようにもなる。
【0073】(第6の実施形態)図9に、本発明におけ
るMOSセンサを用いた別のビデオカメラの実施形態を
示す。図9に示す例は、図7が単板式撮像系であったの
に対して、撮像系をRGB(赤、緑、青)の3系統に分
けた3板式のビデオカメラの例である。図9に示すよう
に、本発明のビデオカメラ100−2は、被写体像を取
り込む光学系であるレンズ101、この光学系のフォー
カス調整するためのフォーカス調整機構102、光学系
の入射光量を調整する絞り機構116やフォーカス調整
機構102を制御する絞り調整・フォーカス調整回路1
03、レンズ101で取り込まれた光学像をRGBの三
原色成分に分解する色分解プリズム200R,200
G,200B、これら色分解プリズム200R,200
G,200BによりRGBの三原色成分に分解された画
像が結像されて画素単位でその光学像の光量対応の電気
信号に変換する撮像素子であるR成分用、G成分用、B
成分用のMOSセンサ105R,105G,105B、
これらMOSセンサ105R,105G,105Bによ
り得られた電気信号を電圧信号に変換するR成分系統
用、G成分系統用、B成分系統用の電流電圧変換回路1
06R,106G,106B、電流電圧変換回路106
R,106G,106Bにて得られた電圧信号のレベル
を調整するR成分系統用、G成分系統用、B成分系統用
のAGC回路107R,107G,107B、AGC回
路107R,107G,107Bを経てレベルが揃えら
れた電圧信号をクランプするR成分系統用、G成分系統
用、B成分系統用のクランプ回路(CLP)108R,
108G,108B、クランプ回路108R,108
G,108Bからの出力をレベル対応のディジタル信号
に変換するR成分系統用、G成分系統用、B成分系統用
のアナログディジタル変換回路(ADC)109R,1
09G,109B、システムの動作の基本となるタイミ
ングをとるタイミングパルスを発生するタイミング制御
回路110、このタイミング制御回路110の出力する
タイミングパルスに同期してMOSセンサ105の駆動
制御をするR成分系統用、G成分系統用、B成分系統用
のTG/SG回路111、ADC 109R,109
G,109Bからの出力であるディジタル信号をプロセ
ス処理するプロセス制御回路112、このプロセス制御
回路112によりプロセス処理された信号をエンコード
するエンコーダ回路113、エンコードされた信号を入
出力制御する出力回路114、出力回路114を介して
出力された信号をアナログ信号に変換するディジタルア
ナログ変換回路115よりなる。
【0074】このような構成のビデオカメラ100−2
において、被写体からの光は、レンズ101を通り、色
分解プリズム200R,200G,200Bを通ってM
OSセンサ105R,105G,105Bに結像され
る。
【0075】これら色分解プリズム200R,200
G,200Bは光学像をRGBの三原色成分に分解する
ためのものであり、色分解プリズム200R,200
G,200BによりRGBの三原色成分に分解された画
像はそれぞれ成分別に該当のMOSセンサ105R,1
05G,105Bに結像される。
【0076】MOSセンサ105R,105G,105
Bに結像されたR成分、G成分、B成分の光学像は、こ
こで光電変換されて電流信号になり、明るさ対応の電流
値として出力される。
【0077】MOSセンサ105R,105G,105
Bから出力された成分別の電気信号は、各成分別の電流
電圧変換回路106R,106G,106B、AGC回
路107R,107G,107B、CLP回路108
R,108G,108Bを介してADC回路109R,
109G,109Bに供給される。
【0078】各成分別のADC回路109R,109
G,109BはCLP回路108からの画像信号に基づ
いて、例えば1サンプル値が8ビットからなるディジタ
ルデータに変換し、このデータをプロセス制御回路11
2へ供給する。
【0079】プロセス制御回路112は、例えばガンマ
補正回路、ホワイトクリップ回路、ブラッククリップ回
路、ニー回路等からなり、供給された映像信号に対して
必要に応じてプロセス処理を施す。また必要に応じ、色
バランス等の処理を施す。該プロセス制御回路112に
より処理された信号は、エンコーダ回路113に送られ
る。エンコーダ回路113では、送られてきた信号を演
算し、色バランス等の処理を施す。また、ビデオカメラ
出力をネットワーク等により通信する場合にはこのエン
コーダ回路113において、標準のカラーテレビジョン
放送方式であるPAL方式やNTSC方式等への複合映
像信号に変換する処理が施される。
【0080】また、MOSセンサ105R,105G,
105B、電流電圧変換回路106R,106G,10
6Bは、自系統対応のTG/SG回路111から送られ
るタイミング信号、同期信号によりタイミングが制御さ
れる。このTG/SG回路111の動作電源および出力
電圧は、MOSセンサ105に供給される電源レベルと
同一である。
【0081】その後、映像信号は出力回路114を介し
てD/A変換回路115に与えられ、このD/A変換回
路115はこの入力された信号をアナログビデオ信号に
変換してカメラ信号として出力する。また、映像信号は
出力回路114を介して直接、ディジタルの信号として
の出力も可能である。そしてこれらのカメラ信号は、ビ
デオテープレコーダ等の記録装置やモニタ装置に供給さ
れる。
【0082】本実施形態では、低消費電力・低電圧化を
図り、しかも、1秒間に30フレームの画像を処理する
必要のあるビデオカメラにおいて、固定パターン雑音成
分を水平帰線期間内にキャンセルすることができて、S
/Nを確保して高画質の画像信号を得ることのできるビ
デオカメラを提供できる。
【0083】以上の例は、光学像をRGBの三原色成分
に分解するのに色分解プリズムを用いた構成であるが、
これはダイクロイックミラーにより、色分解する構成と
することもできる。例えば、赤反射、緑反射、青反射の
各ダイクロイックミラーにより、入射光を分離分配し、
それぞれRGBの成分に光学像を分解する。その光学像
をR像用、G像用、B像用のMOSセンサで撮像し、R
像、G像、B像の画像信号を得る。このようにすると、
プリズムを用いずとも、光学像を三原色の成分別にして
得ることができる構成となる。
【0084】(第7の実施形態)次に、増幅型MOSセ
ンサのネットワークシステムでの応用例について説明す
る。図10に上述のビデオカメラ100,100−2の
信号をネットワークを通してモニタ装置等に送るときの
システム構成例を示す。図10において、300はネッ
トワークであり、LAN(ローカルエリアネットワー
ク)や公衆回線(電話回線)、専用線といったものや、
インターネット、イントラネットなど、何でも良い。ビ
デオカメラ100,100−2は、このネットワーク3
00に対してインタフェース301を介して接続され
る。
【0085】310はインテリジェント端末であり、パ
ーソナルコンピュータ或いはワークステーションなどが
相当する。インテリジェント端末310はプロセッサや
メインメモリ、クロックジェネレータなどを含むコンピ
ュータ本体311と、ネットワーク接続用のインタフェ
ース312と、画像表示用のメモリであるビデオRAM
313、プリンタインタフェース314、SCSI(Sm
all Computer SystemInterface )などの標準バスイン
タフェース315,317、ビデオカメラ接続用のイン
タフェース316などを備えており、これらは内部バス
で接続されている。ビデオRAM313にはCRTモニ
タや液晶ディスプレイなどのモニタ装置318が接続さ
れており、また、プリンタインタフェース314にはプ
リンタが接続されている。標準バスインタフェース31
7には光ディスク装置やハードディスク装置或いはDV
D(Digital Video Disc)などの大容量外部記憶装置3
20が接続され、さらには標準バスインタフェース31
7には例えば、ハードコピーからイメージ像を取り込む
イメージスキャナ321が接続されている。また、ビデ
オカメラ接続用のインタフェース316には例えば上述
の実施形態で説明した構成のビデオカメラ100が接続
されている。
【0086】このような構成において、ビデオカメラ1
00または100−2において撮像されることにより得
られた被写体の画像は上述したように、エンコーダ回路
113によりビデオカメラ出力をネットワーク等により
通信するためにMPEG方式で画像圧縮処理されたディ
ジタル信号に変換する処理が施される。そして、この複
合映像信号はディジタルデータとしてインタフェース3
01を介してネットワークでの伝送フォーマットでネッ
トワーク300へと出力される。ネットワーク300に
はインタフェース312を介してインテリジェント端末
310が接続されており、ビデオカメラ100または1
00−2からの伝送データが当該インテリジェント端末
310宛てのものであれば、当該インテリジェント端末
310のコンピュータ本体311はこの伝送データをイ
ンタフェース312を介してネットワーク300から取
り込む。そして、コンピュータ本体311はこの伝送デ
ータから画像情報部分を抽出する。ビデオカメラ100
または100−2では画像を圧縮処理しているので、コ
ンピュータ本体311は前記画像を伸長処理し、元の画
像に復元する。そして、復元した画像のデータをビデオ
RAM313に順次、書き込む。画像は動画であるから
ビデオRAM313の画像データは次々に更新する。こ
の結果、ビデオRAM313の画像データを画像として
表示するモニタ装置318にはビデオカメラ100また
は100−2から送られてきた動画が表示されることに
なる。
【0087】ビデオカメラ100において撮像されるこ
とにより得られた被写体の画像は、上述したように、エ
ンコーダ回路113により、ビデオカメラ出力をネット
ワーク等により通信するために、MPEG方式で画像圧
縮処理されたディジタルデータに変換された後、インタ
フェース316を介してコンピュータ本体311に出力
され、コンピュータ本体311はそれを伸長処理し、元
の画像に復元する。そして、復元した画像のデータをビ
デオRAM313に順次、書き込む。画像は動画である
からビデオRAM313の画像データは次々に更新す
る。このようにしてビデオRAM313の画像データを
画像として表示するモニタ装置318にはビデオカメラ
100から送られてきた動画が表示される。
【0088】また、コンピュータ本体311はインテリ
ジェント端末310に接続されている当該ビデオカメラ
100の画像をネットワーク300に伝送しようとする
場合、そのネットワークでの伝送フォーマットに編集
し、インタフェース312を介してネットワーク300
へと出力する。
【0089】(第8の実施形態)次に、増幅型MOSセ
ンサのスチルカメラへの応用例について説明する。図1
1に、本発明におけるMOSセンサを用いたスチルカメ
ラの実施形態を示す。図11に示すように、本発明のス
チルカメラ400は、レンズ系や絞りを含み被写体像を
とりこむ光学系411、この光学系411に取り込まれ
た像が結像されるMOSセンサ415、このMOSセン
サ415の結像面と前記光学系411との間に位置して
その両者間の光路上に挿脱自在に配され、当該光路上に
挿入されている時は光学系411で取り込んだ被写体像
をファインダ414に分配すると共に光路外に脱出され
た時は光学系411で取り込んだ被写体像をMOSセン
サ415の結像面に結像させるシャッタとしての機能を
有するミラー412、ミラー412の反射光をファイン
ダ414に導くためのミラー413、MOSセンサ41
5から画像の信号を色成分別に読み出す撮像回路41
6、その読み出した出力をディジタル信号に変換するA
/D変換器417、このA/D変換器417により変換
されたディジタル信号を画面単位で保持するフレームメ
モリ418、フレームメモリ418に保持されたディジ
タル信号を画面単位で圧縮処理する圧縮回路419、画
像データを記憶するメモリカード421、圧縮回路41
9により圧縮処理されて得られた画像データをメモリカ
ード421に書き込むべく制御するカードコントロール
回路420から構成される。
【0090】このような構成において、図示しないシャ
ッタボタンを操作することにより、光学系411のとら
えた被写体像はMOSセンサ415に結像される。MO
Sセンサ415は本発明で用いられるノイズキャンセラ
回路を備えた固体撮像装置であり、光学系411で取り
込まれた光学像が結像されると画素単位で、その光学像
の光量対応の電気信号に変換する。カラー画像を撮影で
きるようにするために、MOSセンサ415はその結像
面側に画素毎にRGBいずれかのカラーフィルタ部を有
するカラーフィルタアレイが設けてあり、撮像回路41
6はMOSセンサ415により得られた電気信号をRG
Bの成分別に分離して出力する。そして、電流電圧変換
回路106は撮像回路416から出力された色成分別の
電気信号をディジタル信号に変換し、この変換されたデ
ィジタル信号はフレームメモリ418に画面単位で一時
保持される。
【0091】フレームメモリ418に保持されたディジ
タル信号は圧縮回路419により画像単位で圧縮処理さ
れ、カードコントロール回路420に出力される。そし
て、カードコントロール回路420はこの圧縮処理され
た画像のデータをデータの記憶媒体であるメモリカード
421に記憶制御する。
【0092】このようにして、メモリカード421に
は、シャッタボタンを操作する毎に撮影されたスチル画
像が、画面単位で圧縮されてメモリカード421に記憶
される。メモリカード421はカメラから着脱可能であ
り、メモリカード421に記憶された画像は、図示しな
い読取り再生装置に装着して、画像データを伸長して復
元し、モニタ装置に表示させたり、ビデオプリンタなど
のハードコピー装置に出力して観賞する。
【0093】本実施形態では、低消費電力・低電圧化を
図り、しかも、1秒間に複数コマ連続撮影する高速連写
を高いS/Nを以て実現することが可能になり、コンパ
クトで、高機能、高性能なスチルカメラを得ることがで
きる。つまり、MOSセンサにおいて問題となっていた
固定パターン雑音成分を短時間でキャンセルすることが
できて、S/Nの良い従って高画質の写真を得ることの
できるスチルカメラを提供できる。
【0094】(第9の実施形態)次に、増幅型MOSセ
ンサのファクシミリへの応用例について説明する。図1
2に、本発明におけるMOSセンサを用いたファクシミ
リ装置の実施形態を示す。図は原理的な構成を示してお
り、紙に手書きあるいはプリントした原稿や、写真など
のようなシート状の原稿501を、図示しない主搬送機
構で主走査方向(矢印B方向)に搬送しつつ、定位置に
固定して原稿の横断方向に配されたMOSセンサ502
にて原稿のイメージ情報を読み取る。503は光源、5
04はMOSセンサ502の受光面に原稿像を結像させ
るレンズである。
【0095】MOSセンサ502は画素単位の受光部
(フォトダイーオード)を一次元配列したリニアセンサ
であり、本発明で用いられるノイズキャンセラ回路を備
えたモノクロームの固体撮像装置である。
【0096】本ファクシミリ装置にシート状の原稿50
1をセットすると、図示しない主搬送機構がこの原稿5
01を主走査方向(矢印B方向)に搬送する。そして、
定位置に固定してあるMOSセンサ502の受光面に、
原稿の画像が1ライン相当分ずつ、レンズを504を介
して結像される。MOSセンサ502はこの結像された
原稿のイメージ情報を読み取る。
【0097】すなわち、これによりMOSセンサ502
からは画素配列順に受光量対応の信号が画素単位で画像
信号として読み出されて出力されるので、増幅器505
でこれを出力順に増幅した後、この増幅された画像信号
をA/Dコンバータ506でディジタル信号に変換して
からモデム507で電話回線用に変調して電話回線へと
出力する。
【0098】受信側ではこの受信した信号を復調し、主
走査方向に搬送される記録紙の横断方向に、受信順に信
号値対応の濃度で画素をプリントしてゆけば、画像がハ
ードコピーとして再生される。
【0099】本実施形態では、低消費電力・低電圧化を
図り、しかも、高速読み取りを高いS/Nを以て実現す
ることが可能になり、コンパクトで、高機能、高性能な
ファクシミリ装置を得ることができる。つまり、MOS
センサにおいて問題となっていた固定パターン雑音成分
を短時間でキャンセルすることができて、S/Nの良い
従って高画質のイメージを高速で送ることのできるファ
クシミリ装置を提供できる。
【0100】なお、リニアセンサは近年の素子の場合、
原稿面に密着してイメージを読み取る密着型のもの出現
している。そこで、密着型とするには原稿像を導くレン
ズと、このレンズにより導かれた像が結像されて、その
光量対応の電気信号に変換する画素単位の受光部と、原
稿面に照明光を当てる発光素子とを一体的に組み込んだ
構成として実現でき、この様なものを用いるようにして
も良い。
【0101】(第10の実施形態)次に、増幅型MOS
センサの複写機への応用例について説明する。図13
に、本発明におけるMOSセンサを用いた電子複写機の
実施形態を示す。図は原理的な構成を示しており、箱型
の筐体601の上面部分に、透明ガラスなどによる原稿
置き台602が設けられており、この原稿置き台602
の上面に紙に手書きをしたあるいはプリントした原稿、
あるいは写真などのようなシート状の原稿603をおい
て押さえ蓋604で原稿を押さえる構成である。
【0102】筐体601内には、原稿置き台602の直
下位置近傍に、原稿置き台602の一方の端から他方の
端までの間を一定速度で反復移動できる光学系が設けて
ある。ここでではこの反復移動方向を主走査方向と呼ぶ
ことにする。光学系は棒状の光源605、ミラー60
6、レンズ607からなり、光源605は主走査方向と
直交する方向(この方向を副走査方向と呼ぶことにす
る)に配する。
【0103】レンズ607の結像位置にはMOSセンサ
608が設けてある。MOSセンサ608は画素単位の
受光部(フォトダイーオード)を一次元配列したリニア
センサであり、本発明で用いられるノイズキャンセラ回
路を備えたモノクロームの固体撮像装置である。
【0104】MOSセンサ608は副走査方向1ライン
分のイメージを結像されてこれを受光量対応の信号に変
換する。スキャナコントローラ609はMOSセンサ6
08からは画素配列順に受光量対応の信号が画素単位で
画像信号として読み出されて出力されるように、MOS
センサ608を制御すると共に、主走査方向に順に光学
系が移動するように、当該光学系の主走査方向駆動移動
を制御する。システムコントローラ610はシステム全
体の制御を司るものであり、また、MOSセンサ608
から出力される受光量対応の信号に基づいてレーザ光源
611の出力を制御する。レーザ光源611はスポット
状のレーザビームを発生するものであり、このレーザ光
源611から発生されたレーザビームはレーザビームを
スキャンさせるための走査ミラーであるポリゴンミラー
612により反射されて円筒状の感光体ドラム613に
結像される。この結像位置が描画位置である。感光体ド
ラム613は所定速度で一方向に回転駆動される構成で
あり、感光体ドラム613は図示しない帯電装置によ
り、レーザビームの照射位置の上流位置(描画位置の上
流位置)で帯電される。
【0105】ポリゴンミラー612はシステムコントロ
ーラ610により制御されることにより、スポット状の
レーザビームを円筒状の感光体ドラム613表面にMO
Sセンサ608からの信号の出力速度対応にスキャンさ
せる形となり、感光体ドラム613のドラム回転方向を
主走査方向とすると、当該回転方向と直交方法にレーザ
ビームをスキャンさせることでドラム表面にはレーザビ
ームの光量対応に電荷が失われて原稿のイメージ相当の
潜像が形成される。感光体ドラム613は、描画位置の
下流位置において潜像を可視像にする現像部614の配
置位置通過時にその位置にある潜像が、現像部614の
付与するトナーにより現像されて可視像化される。そし
て、このトナー像をコピー用紙の収納トレイ615より
一枚ずつ取り出されて感光体ドラム613の下面側位置
の搬送経路616に搬送されて来るコピー用紙に転写さ
れる。
【0106】コピー用紙の搬送速度と感光体ドラム61
3の回転速度は同期しており、1ライン単位で逐次描画
されて感光体ドラム613表面に形成された潜像のトナ
ー像を転写させていくことにより、原稿と同一のイメー
ジのトナー像がコピー用紙上に残ることになる。搬送経
路616はこのトナー像が転写されたコピー用紙を排出
口側へと送る経路であり、搬送経路616に設けてある
搬送機構によりコピー用紙は排出口側へと送られるよう
にしてある。定着部617は排出口手前に設けたトナー
定着のための装置であり、トナー像が転写されたコピー
用紙はこの定着部617を通過する際に、トナーがコピ
ー用紙に定着され、排出口に排出される仕組みである。
【0107】このような構成において、コピーする時
は、原稿置き台602の上面にシート状の原稿603を
置き、押さえ蓋604で原稿を押さえる。原稿置き台6
02の直下位置近傍には、原稿置き台602の一方の端
から他方の端までの間を一定速度で主走査方向に反復移
動できる光学系が設けてあるので、プリントスタート操
作するとこの光学系である光源605、ミラー606、
レンズ607は主走査方向に反復移動する構成となる。
【0108】主走査方向を縦方向としてみた場合に、原
稿置き台602の横方向を幅方向と定める。この場合、
光学系を構成する光源605は原稿置き台602の幅相
当分の範囲を照らし、光学系を構成するミラー606、
レンズ607はこの照らされた範囲の像をMOSセンサ
608の受光面に結像する。MOSセンサ608は画素
単位の受光部(フォトダイーオード)を一次元配列した
リニアセンサであり、本発明で用いられるノイズキャン
セラ回路を備えたモノクロームの固体撮像装置である。
【0109】従って、MOSセンサ608は幅方向の1
ライン分(すなわち、副走査方向1ライン分)のイメー
ジが結像されてこれを受光量対応の信号に変換する。そ
して、MOSセンサ608からは画素配列順に受光量対
応の信号が画素単位で画像信号として読み出されて出力
されるように、スキャナコントローラ609は制御する
と共に、また、主走査方向に順に光学系が移動するよう
に、当該光学系の主走査方向駆動移動を制御する。その
ため、原稿置き台602の原稿603のイメージ像が主
走査方向順に、しかも、副走査方向1ライン単位で画素
順に受光量対応の信号が得られるようになる。
【0110】この信号はシステムコントローラ610に
与えられ、システムコントローラ610はこの信号対応
にレーザ光源611の出力を制御する。そのため、レー
ザ光源611はMOSセンサ608から出力される受光
量対応の強さの光を発振することになる。
【0111】一方、システムコントローラ610はポリ
ゴンミラー612をMOSセンサ608の読み出し速度
に同期させて首振り運動させるように駆動制御するの
で、MOSセンサ608の読み出し速度に同期させて、
しかも、1ライン分のイメージ対応分(すなわち、副走
査方向1ライン分)の光学像イメージがポリゴンミラー
612により感光体ドラム613上に描画されることに
なる。
【0112】感光体ドラム613は主走査速度に対応す
る周速度で一定方向に回転駆動されている。そして、感
光体ドラム613はその周面が、ポリゴンミラー612
によるレーザ光の描画位置に到達する段階では既に帯電
手段により帯電されている。そして、レーザ光を照射さ
れることにより、その照射を受けた部分の感光体ドラム
613は、電荷がその照射を受けた光量分、電荷が失わ
れている。そのため、感光体ドラム613上にはポリゴ
ンミラー612によるレーザ光の描画走査位置より回転
方向の下流領域に、原稿のイメージが潜像として残るこ
とになる。
【0113】この潜像は現像部614の位置を通過する
段階で、当該現像部614の付与するトナーにより現像
されて可視像化される。そして、このトナー像はコピー
用紙の収納トレイ615より一枚ずつ取り出されて感光
体ドラム613の下面側位置の搬送経路616に搬送さ
れて来るコピー用紙に転写される。コピー用紙の搬送速
度と感光体ドラム613の回転速度は同期しており、1
ライン単位で逐次描画されて感光体ドラム613表面に
形成された潜像のトナー像を転写させていくことによ
り、原稿と同一のイメージのトナー像がコピー用紙上に
残ることになる。このトナー像が転写されたコピー用紙
は搬送機構により搬送経路616を排出口側へと送ら
れ、排出口手前に設けた定着部617を通過する際に、
この定着部617によりトナーがコピー用紙に定着され
て排出される。
【0114】本実施形態では、低消費電力・低電圧化を
図り、しかも、高速読み取りを高いS/Nを以て実現す
ることが可能になり、コンパクトで、高機能、高性能な
電子複写機を得ることができるようになる。つまり、M
OSセンサにおいて問題となっていた固定パターン雑音
成分を短時間でキャンセルすることができて、S/Nの
良い従って高画質のイメージを高速で読み取って高速で
複写することのできる電子複写機を提供できる。
【0115】なお、以上の複写機は原稿は位置固定と
し、光学系を主走査方向に移動させるようにした構成の
ものを示したが、光学系を位置固定とし、原稿を主走査
方向に搬送するようにした構成の装置として実現するこ
ともできる。また、以上の複写機はモノクロームの装置
を例に説明したが、光学系に3原色のカラーフィルター
を設けて、色分解し、色別に潜像を形成して、その色別
の潜像をその対応する色のトナーで現像することによ
り、カラーコピーを得ることができる複写機を実現でき
る。
【0116】(第11の実施形態)次に、増幅型MOS
センサのスキャナへの応用例について説明する。図14
に、本発明におけるMOSセンサを用いたハンディ形イ
メージスキャナの実施形態を示す。本発明のイメージス
キャナ700は、図に示すように、筐体701内に、光
源であるLEDアレイ702とミラー703、ローラ7
04を取り付けて構成してある。LEDアレイ702は
筐体701のほぼ横幅全体近くに亙る長さであり、筐体
701の下方外部を照明する。また、ミラー703はL
EDアレイ702の配置位置近傍に配されて、LEDア
レイ702で照明された原稿のイメージ像を筐体701
の下部に設けたスリット701aを介して筐体701の
内部に取り込む。
【0117】図14のハンディ形イメージスキャナは、
筐体701を原稿の上に置き、そのまま、原稿上を滑ら
せるかたちで手操作により移動走査する。その際に、ス
リット701aから原稿のイメージを1ライン単位で取
り込むようにするため、そのライン位置の検出と読取り
の同期をとるために、ローラ704を設けてある。ロー
ラ704は原稿に接してその原稿との摩擦により、回転
できるようにするために、筐体701の下部から周面の
一部を露出させてある。この露出位置はスリット701
aの近傍である。
【0118】筐体701の内部にはローラ704の回転
に同期してその回転方向と回転量を検出するエンコーダ
705が設けてあり、また、筐体701の内部にはMO
Sセンサ706と、このMOSセンサ706の受光面に
前記ミラー703により導いた原稿像を結像させるレン
ズ707が設けてある。
【0119】MOSセンサ706は画素単位の受光部
(フォトダイーオード)を一次元配列したリニアセンサ
であり、本発明で用いられるノイズキャンセラ回路を備
えたモノクロームの固体撮像装置である。リニアセンサ
は近年の素子の場合、原稿面に密着してイメージを読み
取る密着型のものが多い。そこで、密着型とするには原
稿像を導くレンズと、このレンズにより導かれた像が結
像されて、その光量対応の電気信号に変換する画素単位
の受光部と、原稿面に照明光を当てる発光素子とを一体
的に組み込んだ構成として実現できる。
【0120】ここでは原理的に示すために、図14のよ
うな構成を示している。MOSセンサ706から読み出
された信号は、前記エンコーダ705の出力により、位
置の対応がとられ、また、読み出しタイミング制御に使
用される。
【0121】このような構成において、シート状の原稿
を平らな場所に置き、その上にこのハンディスキャナを
置いて、この原稿上をローラ704の回転可能な方向に
移動させる。この移動方向が主走査方向となる。このと
き、LEDアレイ702は原稿面を照明し、スリット7
01aを介して原稿のイメージがミラー703に入る。
そして、ミラー703で反射されてレンズ707によ
り、MOSセンサ706に結像される。
【0122】MOSセンサ706はラインイメージセン
サであり、固定してあるMOSセンサ706の受光面
に、原稿の画像が1ライン相当分ずつ、レンズを707
を介して結像され、この結像された原稿のイメージ情報
を読み取る。
【0123】このように、本実施形態でのハンディ形イ
メージスキャナは、筐体701を原稿の上に置き、その
まま、原稿上を滑らせるかたちで手操作により移動走査
する。その際に、スリット701aから原稿のイメージ
を1ライン単位で取り込むようにするため、そのライン
位置の検出と読取りの同期をとるローラ704が設けて
あり、このローラ704は原稿に接してその原稿との摩
擦により、回転される結果、エンコーダ705からこの
ローラ704の回転方向、回転量対応の検出信号が出力
される。そして、このエンコーダ705からの検出信号
を元に、図示しない制御手段により、MOSセンサ70
6の出力信号を原稿の1ライン単位一致するように、制
御して出力させる。
【0124】本実施形態では、低消費電力・低電圧化を
図り、しかも、高速読み取りを高いS/Nを以て実現す
ることが可能になり、コンパクトで、高機能、高性能な
イメージスキャナ装置を得ることができる。つまり、M
OSセンサにおいて問題となっていた固定パターン雑音
成分を短時間でキャンセルすることができて、S/Nの
良い従って高画質のイメージを高速で送ることのできる
イメージスキャナ装置を提供できる。
【0125】なお、この例ではハンディ形のイメージス
キャナを示したが、原稿を原稿置き台の上に置き、光学
系を主走査駆動させるようにしたディスクトップ形のイ
メージスキャナにも応用できる。また、光学系を位置固
定とし、原稿を主走査方向に搬送するようにした構成の
装置として実現することもできる。また、以上のイメー
ジスキャナはモノクロームの装置を例に説明したが、光
学系に3原色のカラーフィルターを設けて、色分解し、
色別に画像信号を得ることにより、カラー画像の信号を
得ることができるイメージスキャナを実現することがで
きる。さらには、光学系を凹面鏡を用いて形成して画像
をこの凹面鏡により、MOSセンサに導くようにした
り、光ファイバを束ねて構成したオプチカルファイバー
により、画像をMOSセンサに導く構成するにするなど
種々の変形が可能である。
【0126】(第12の実施形態)次に、ディスクトッ
プ形のカラーイメージスキャナへの応用例について説明
する。図15に、ディスクトップ形のカラーイメージス
キャナに使用する光学系の構成を示す。ディスクトップ
形のカラーイメージスキャナでは光学系は定位置固定で
あり、原稿を主走査方向に走査する。この場合、図15
に示すように光学系に3原色のカラーフィルタを設けて
色分解し、色別に画像信号を得る。
【0127】図15において、画像信号を得るMOSセ
ンサSはラインセンサであり、画素を1ライン相当分、
直線的に並べて構成してある。MOSセンサSの受光面
側にはカラーフィルタFが配されている。カラーフィル
タFは1ライン相当分の幅および長さをそれぞれ有する
R(赤),G(緑),B(青)の各色成分用の光学フィ
ルタ部が並列的に配された構成である。そして、MOS
センサSの受光面側は原稿DPの光学像をレンズL、お
よびカラーフィルタFを介して結像される構成である。
原稿DPは、光源LPにより照明される。
【0128】カラーフィルタFは、R(赤),G
(緑),B(青)の各色成分用の光学フィルタ部をMO
SセンサSの受光面上に移動できるように駆動移動走査
機構DRにより移動走査可能に支持されている。そし
て、赤像を受光する時はRの色成分用の光学フィルタ部
を、緑像を受光する時はGの色成分用の光学フィルタ部
を、そして、青像を受光する時はBの色成分用の光学フ
ィルタ部をMOSセンサSの受光面上に位置させるよう
に、画像の収集タイミングと同期を取りながら駆動移動
制御させる。
【0129】これにより、MOSセンサSからは、R
(赤),G(緑),B(青)の各色成分用の光学像の画
像信号を得ることができる。
【0130】(第13の実施形態)次に、増幅型MOS
センサのフィルムスキャナ装置への応用例について説明
する。本発明の増幅型MOSセンサは、パソコンや画像
ディスプレイ装置等に、例えば、35mmロングフィル
ムの1コマ、1コマを読み込んで画像信号を得るフィル
ムスキャナ装置へのも応用できる。その構成例を図16
に示す。
【0131】図16に示すように、増幅型MOSセンサ
による密着形のラインセンサS、このラインセンサSの
受光面側に配されるS現像済みの銀塩ロングフィルムF
M、この銀塩ロングフィルムFMをラインセンサSの受
光面位置上で照明する光源LP、銀塩ロングフィルムF
を挟んで一方向に一定速度で搬送する一対の搬送ローラ
Cからなる。
【0132】このような構成によれば、搬送ローラCで
銀塩ロングフィルムFMを挟み、この搬送ローラCを一
定速度で回転駆動させる。これにより、銀塩ロングフィ
ルムFMは一方向に一定速度で搬送される。従って、密
着形のラインセンサSで銀塩ロングフィルムFMの像
を、フィルム搬送速度に同期させながら読み出し制御し
て、受光量対応の信号を得る。この信号は雑音のキャン
セルが成されており、画像成分のみのフィルム像をライ
ン単位で電気信号に変換して出力することができる。
【0133】(第14の実施形態)次に、オートフォー
カス機構への応用例について説明する。図17に、本発
明におけるMOSセンサを用いたオートフォーカス機構
付き一眼レフカメラの実施形態を示す。図17において
本発明の一眼レフカメラ800は、焦点位置調整機構付
きのレンズ801と、このレンズ801のとらえた光学
像が結像されて露光されるフィルム803、カメラ80
0のファインダ802aにレンズ801のとらえた光学
像を導くプリズム802b、本発明のオートフォーカス
センサモジュール804、ハーフミラーで構成され、レ
ンズ801の光路上に配されて、シャッタ操作すること
で、前記光路から完全に外れるようにした跳ね上がり式
のファインダーミラー805と、このファインダーミラ
ー805の背面に取り付けられ、前記レンズ801の光
路上にこのファインダーミラー805が位置するとき
に、ファインダーミラー805の透過光学像をオートフ
ォーカスセンサモジュール803に結像させるサブミラ
ー806を備える。
【0134】オートフォーカスセンサモジュール804
は本発明で用いられるノイズキャンセラ回路を備えたM
OSセンサを用いており、図18に示すように、MOS
センサ804a部分の受光面の前面にはセパレータレン
ズ804bが固定して設けてある。MOSセンサ804
aとしては2次元配列の受光面を有するものを用いてい
る。セパレータレンズ804bは図18に示すように、
一対の凸レンズが並べて配置されて構成であり、サブミ
ラー806で分配された光学像はこのセパレータレンズ
804bによりそれぞれMOSセンサ804aの受光面
の別の領域に結像される構成である。一対の凸レンズが
並べて配置された構成のセパレータレンズ804bでこ
のように光学像をMOSセンサ804aの受光面に導く
構成とすることで、上記受光面には異なる領域にそれぞ
れ像が結像されて、一対の像が得られることになる。
【0135】このような構成のカメラは、レンズ801
でとらえられる被写体像はファインダーミラー805に
よりプリズム802bとサブミラー806とに分配され
る。ファインダーミラー805に分配された被写体像は
プリズム802bを通ってファインダ802aに結像さ
れ、カメラ800のとらえている被写体像を観察可能に
する。
【0136】一方、サブミラー806に分配された被写
体像は、オートフォーカスセンサモジュール804に導
かれる。オートフォーカスセンサモジュール804はM
OSセンサ804aにより構成されており、MOSセン
サ804a部分の受光面の前面にはセパレータレンズ8
04bが配置されている。そして、このセパレータレン
ズ804bはMOSセンサ804aの受光面にそれぞれ
別の領域に結像させる。MOSセンサ804aでは受光
面を形成するそれぞれの画素対応のフォトダイオードに
結像された光学像の光量に対応する電気信号を発生する
ので、これを順に読み出す。
【0137】オートフォーカスセンサモジュール804
においては、セパレータレンズ804bにより、MOS
センサ804a部分の受光面は2つの画像結像領域に事
実上、分割されている状態であり、2つの画像結像領域
にそれぞれ結像された被写体像は焦点が合焦(ピントが
合った状態)した場合には図18(a)の806Aのよ
うに、MOSセンサ804aの出力としては各分割され
た画像結像領域の基準画素位置P0,P0′を中心に、
それぞれ同じ画像のものがあらわれる状態になる。
【0138】また、前ピン(ピント位置がフィルム面か
ら前位置にずれている状態)では図18(b)の806
Bのように、MOSセンサ804aの出力としては各分
割された画像結像領域の基準画素位置P0,P0′より
互いに内側に近付いた位置に、それぞれ同じ画像のもの
があらわれる状態とになる。
【0139】また、後ピン(ピント位置がフィルム面よ
り後ろの位置にずれている状態)では図18(c)の8
06Cのように、MOSセンサ804aの出力としては
各分割された画像結像領域の基準画素位置P0,P0′
より互いに外側に離れる位置に、それぞれ同じ画像のも
のがあらわれる状態とになる。
【0140】したがって、このMOSセンサ804aの
出力から、当該MOSセンサ804aの出力が前記各分
割された画像結像領域の基準画素位置P0,P0′を中
心に、それぞれ同じ画像のものがあらわれる状態になる
方向にレンズ801をピント調整するに必要な制御量を
求めてその制御量分、焦点位置調整機構を制御する。こ
れにより、レンズ801はフィルム面に対して合焦状態
になるように、ピント調整される。
【0141】シャッタ操作がされると、ファインダーミ
ラー805が跳ね上がり、光路から外れるので、レンズ
801でとらえた被写体像はフィルム面に結像され、フ
ィルムは露光されてピントの合った被写体像が撮影され
る。
【0142】本発明のオートフォーカス機構を備えたカ
メラは、ピントの状態検出を低消費電力・低電圧で実現
でき、しかも、高速読み取りを高いS/Nを以て実現す
ることが可能になり、早いシャッタ速度で撮影する場合
や、高速連写撮影においても、十分に追従してピント状
態の検出ができ、即座にピント合わせ制御をして鮮明な
画像を撮影することができるようになる。つまり、MO
Sセンサにおいて問題となっていた固定パターン雑音成
分を短時間でキャンセルすることができて、S/Nの良
い従って高画質のイメージを高速で読み取って高速でピ
ント状態の検出ができ、即座にピント合わせ制御ができ
て鮮明な画像を撮影することができるようになる。
【0143】なお、ここでは一眼レフカメラを例に説明
したが、オートフォーカス機構はレンズシャッタカメラ
や双眼鏡、光学顕微鏡などにも適用することが可能であ
る。
【0144】
【発明の効果】本発明によれば、水平信号線の寄生容量
を小さくすることで、固体撮像装置の水平信号線上の信
号電圧が低減してS/Nが減少することを防ぐと共に、
回路規模の増大を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の
構成を示す図
【図2】本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置の
構成を示す図
【図3】本発明の第3の実施形態に係る固体撮像装置の
構成を示す図
【図4】本発明の第4の実施形態に係る固体撮像装置を
用いたカメラの構成を示す図
【図5】固体撮像素子の基本的構成を示す図
【図6】画像検出部としてMOSセンサを用いた装置の
一般的構成を示す図
【図7】本発明の第5の実施形態を説明するためのMO
Sセンサを用いたビデオカメラの構成図
【図8】カラーフィルタアレーとMOSセンサを一体化
した構成のMOS撮像デバイスの一例を示す断面図
【図9】本発明の第6の実施形態を説明するためのMO
Sセンサを用いた別のビデオカメラの構成図
【図10】本発明の第7の実施例を説明するための増幅
型MOSセンサのネットワークシステムでの応用例を示
す図
【図11】本発明の第8の実施形態を説明するための増
幅型MOSセンサのスチルカメラへの応用例を示す図
【図12】本発明の第9の実施形態を説明するためのM
OSセンサを用いたファクシミリ装置の構成図
【図13】本発明の第10の実施形態を説明するための
MOSセンサを用いた電子複写機の構成図
【図14】本発明の第11の実施形態を説明するための
MOSセンサを用いたハンディ形イメージスキャナの構
成図
【図15】本発明の第12の実施形態を説明するための
機械切り替え式のカラーフィルタを用いた増幅型MOS
センサの構成図
【図16】本発明の第13の実施形態を説明するための
増幅型MOSセンサのフィルムスキャナ装置への応用例
を示す図
【図17】本発明の第14の実施形態を説明するための
MOSセンサを用いたオートフォーカス機構付き一眼レ
フカメラの構成図
【図18】オートフォーカス機構の焦点合わせの原理を
説明するための図
【図19】従来技術に係る固体撮像装置の構成を示す図
【図20】図19の固体撮像装置のセルの構成をより詳
細に示す図
【図21】図19の固体撮像装置のキャンセラ部の詳細
な構成を示す図
【図22】従来技術に係る固体撮像装置の問題点を詳細
に示す図
【符号の説明】
1…撮像部 2…キャンセラ部 3…最終出力アンプ 4…出力選択回路 5…信号検出アンプ 6…信号検出アンプ 7…水平信号線 8…水平信号線 9…水平リセットトランジスタ 10…水平リセットトランジスタ 11…リセットドレイン電圧 12…水平シフトレジスタ 13…水平信号線選択トランジスタ 14…水平信号線選択トランジスタ 15…垂直レジスタ 16…垂直信号線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂口 夏絵 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 杉木 忠 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上にフォトダイオードを含む複
    数のセルを列方向および行方向にアレイ状に配置してな
    る撮像手段と、 列方向に配置された複数の垂直信号線と、 前記撮像手段の各セルからの検出信号を前記垂直信号線
    に読み出す垂直選択手段と、 行方向に配置された複数の水平信号線と、 前記垂直信号線に読み出された検出信号を前記水平信号
    線に順次読み出す複数の水平選択手段と、 前記水平信号線上の各信号を所定の順序に従って選択し
    て順次出力する出力選択手段とを具備することを特徴と
    する固体撮像装置。
  2. 【請求項2】前記複数の垂直信号線を前記水平選択手段
    をそれぞれ介して前記複数の水平信号線に分割して接続
    し、且つ前記出力選択手段の出力を前記水平信号線の本
    数未満とすることを特徴とする請求項1に記載の固体撮
    像装置。
  3. 【請求項3】前記出力選択手段の後段に増幅手段を有
    し、当該出力選択手段により選択された信号を当該増幅
    手段により増幅した後に出力することを特徴とする請求
    項1に記載の固体撮像装置。
  4. 【請求項4】前記出力選択手段は、前記水平信号線の各
    々に一端がそれぞれ接続され、他端が前記増幅手段に入
    力端子に共通に接続された複数のトランジスタスイッチ
    により構成されることを特徴とする請求項4に記載の固
    体撮像装置。
  5. 【請求項5】前記出力選択手段は、前記水平信号線上の
    各信号をアナログ信号として出力する第1の出力選択手
    段と、前記水平信号線上の各信号をディジタル信号に変
    換して出力する第2の出力選択手段により構成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  6. 【請求項6】前記第1の出力選択手段と第2の出力選択
    手段は、前記撮像手段の両側の対向する位置に配設され
    ることを特徴とする請求項5に記載の固体撮像装置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6いずれか1項に記載の固体
    撮像装置と、 この固体撮像装置に光学像を導く光学系と、 前記固体撮像装置の出力信号を所定形態に加工する加工
    部とを具備することを特徴とする固体撮像装置応用シス
    テム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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GB2350513A (en) * 1999-03-31 2000-11-29 Sharp Kk Readout circuit for an amplification-type solid-state imaging device utilising a plurality of horizontal lines
JP2011244195A (ja) * 2010-05-18 2011-12-01 Canon Inc 撮像装置

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