JPH10308847A - 画像読み取り装置 - Google Patents

画像読み取り装置

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JPH10308847A
JPH10308847A JP9117926A JP11792697A JPH10308847A JP H10308847 A JPH10308847 A JP H10308847A JP 9117926 A JP9117926 A JP 9117926A JP 11792697 A JP11792697 A JP 11792697A JP H10308847 A JPH10308847 A JP H10308847A
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JP
Japan
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unit
cpu
temperature
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image
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Pending
Application number
JP9117926A
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English (en)
Inventor
Keiji Kusumoto
啓二 楠本
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ヒータの故障時に光源ランプの温度調整が中
断することを回避でき、かつ、光源ランプの短寿命化を
招くことなく、常に光源ランプの温度調整を行える画像
読み取り装置を提供する。 【解決手段】 CPU102は、ヒータ33が正常であ
る通常時には、ヒータ33を使用して蛍光灯12の温度
を調整する一方、万一ヒータ33が故障したときには、
蛍光灯12の点灯状態を制御することによって蛍光灯1
2の温度を調整する。したがって、通常は蛍光灯12自
身の点灯で蛍光灯12を温度調整する必要がなく、蛍光
灯12が寿命低下しない上に、万一のヒータ故障時には
蛍光灯自身で蛍光灯を温度調整するから蛍光灯12の温
度調整の中断を回避できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複写機、ファク
シミリ、複合機等に内蔵されて使用されたり、単体で使
用される画像読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像読み取り装置としては、原稿
の照明手段をなす光源ランプを加熱するヒータを用いず
に、光源ランプ自身の点灯状態を制御することで、光源
ランプの温度調整を行うものが提案されている(特公昭
57−8471号公報)。
【0003】また、いま1つの画像読み取り装置として
は、ヒータで光源ランプの温度調整をするものもある
(特開昭58−105225号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の従来例
では、原稿読み取り時以外の待機期間に、光源ランプを
点灯しなければならないから、光源ランプの短寿命化を
招く問題がある。
【0005】また、後者の従来例では、光源ランプを暖
めるヒータが故障すると、光源ランプの温度調整ができ
なくなる問題がある。
【0006】そこで、この発明の目的は、ヒータの故障
時に光源ランプの温度調整が中断することを回避でき、
かつ、光源ランプの短寿命化を招くことなく、常に光源
ランプの温度調整を行える画像読み取り装置を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、原稿を照明手段で照明して、こ
の原稿の画像情報を読み取る画像読み取り装置におい
て、上記照明手段を加熱する加熱手段と、上記照明手段
の温度を検出する温度検出手段と、上記温度検出手段の
出力に基づき、上記加熱手段を制御して上記照明手段の
温度を所定の温度に制御する第1温度制御手段と、上記
照明手段の点灯状態を制御することによって上記照明手
段の温度を上記温度検出手段の出力に基づき制御する第
2温度制御手段と、上記加熱手段の異常を検出する異常
検出手段と、上記異常検出手段が上記加熱手段の異常を
検出したときに、上記第1温度制御手段による照明手段
の温度制御を、上記第2温度制御手段による照明手段の
温度制御に切り替える制御切替手段とを備えたことを特
徴としている。
【0008】この請求項1の発明は、加熱手段が照明手
段を加熱し、温度検出手段が照明手段の温度を検出す
る。そして、第1温度制御手段は上記温度検出手段の出
力に基づき、加熱手段を制御して照明手段の温度を制御
する。このとき、加熱手段の異常を異常検出手段が検出
すると、制御切替手段は、第1温度制御手段による温度
制御を第2温度制御による温度制御に切り替えて、照明
手段の点灯状態の制御でもって照明手段の温度を制御す
る。したがって、この発明によれば、通常の加熱手段が
正常であるときには、加熱手段を使用して照明手段の温
度を調整するから、照明手段の短寿命を招かない。ま
た、万一加熱手段が故障したときには、照明手段の点灯
状態の制御で照明手段の温度を調整するから、照明手段
の温度調整の中断を回避できる。
【0009】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
の画像読み取り装置において、上記異常検出手段が加熱
手段の異常を検出したときに、この異常を警告する警告
手段を備えたことを特徴としている。
【0010】この請求項2の発明によれば、警告手段で
加熱手段の異常を警告するから、加熱手段の異常にユー
ザー側で迅速に対処できる。したがって、照明手段の点
灯状態の制御による照明手段の温度調整期間をできるだ
け短くすることができ、照明手段の寿命低下を極力回避
できる。
【0011】また、請求項3の発明は、請求項1に記載
の画像読み取り装置において、上記異常検出手段が加熱
手段の異常を検出したときに、この異常検出情報を遠隔
管理装置に伝送する伝送手段を備えたことを特徴として
いる。
【0012】この請求項3の発明によれば、上記伝送手
段で加熱手段の異常検出情報を遠隔管理装置に伝送する
から、この遠隔管理装置をサービスマンが監視すること
によって、サービスマンによる加熱手段の修理を迅速に
行える。したがって、照明手段の点灯状態の制御による
照明手段の温度調整期間をできるだけ短くすることがで
き、照明手段の寿命低下を極力回避できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像読み取り装置
を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
【0014】図1に、本発明の実施形態である画像読み
取り部IRを備えるデジタル複写機の全体構成を示す。
このデジタル複写機1は、原稿を読み取って画像信号に
変換する走査系10と、走査系10から送られる画像信
号を処理する画像処理ユニット20と、画像処理ユニッ
ト20から入力される画像データを記憶し、印字処理ユ
ニットに出力するメモリユニット30を備えている。ま
た、このデジタル複写機1は、メモリユニット30から
出力される画像データに基づいて半導体レーザ61を駆
動する印字処理ユニット40と、半導体レーザ61から
のレーザ光を感光体ドラム71上の露光位置に導くレー
ザ光学系60を備えている。さらに、上記デジタル複写
機1は、露光による潜像を現像し、記録紙上に転写し、
定着して画像を形成する作像系70と、複写機本体の上
面に設けられた操作パネル(図1には示さず)と、原稿を
搬送し、必要に応じて表裏の反転を行う原稿搬送部50
0を備えている。
【0015】なお、上記走査系10および画像処理ユニ
ット20などによって画像読み取り部IRが構成されて
いる。また、印字処理ユニット40、レーザ光学系6
0、および作像系70などによってプリント部Pが構成
されている。また、図1に示したSW1は、このデジタ
ル複写機へ電源電力を供給するためのスイッチである。
【0016】上記画像読み取り部IRは、原稿ガラス1
9上に載置された原稿の画像を読み取り、その原稿の画
像の各画素に対応する画像データを生成するものであ
る。この画像読み取り部IRは第1スキャナ11と第2
スキャナ14とを備える。上記第1スキャナ11は露光
ランプ12と第1ミラー13aを有し、上記第2スキャ
ナ14は第2ミラー13bと第3ミラー13cを有す
る。そして、スキャンモータM2は、第1スキャナ11
と第2スキャナ14を矢印b,b'方向(副走査方向)に駆
動する。
【0017】上記露光ランプである蛍光灯12の光は原
稿ガラス19上の原稿によって反射され、ミラー13a,
13b,13c、レンズ15を介してラインセンサ16に
照射される。ラインセンサ16は図1の紙面に直交する
方向(主走査方向)に配列された多数の光電変換素子を有
する。このラインセンサ16は、例えば、400dpi
(ドット・パー・インチ)で画像を読み取り、各画素に対
応する画像データを出力する。また、前述のように、第
1,第2スキャナ11,14が矢印b,b'方向に移動する
ことによって、ラインセンサ16は原稿画像を副走査す
ることができる。
【0018】スキャンモータM2の近傍に配置されたセ
ンサSE3は第1スキャナ11がホームポジションにあ
ることを検出するためのものである。このホームポジシ
ョンとは、原稿ガラス19とは別の原稿ガラス513に
対向する位置のことである。原稿ガラス19に隣接して
配置された基準濃度板31は、シェーディング補正を行
うための基準となるものである。この基準濃度板31に
対向する位置で第1スキャナ11が読み取った画像デー
タは、シェーディング補正用データとして、原稿読み取
り時の補正に利用される。
【0019】ラインセンサ16から出力された画像デー
タは、画像処理ユニット20にて処理された後、メモリ
ユニット30へ送信される。メモリユニット30は、画
像処理ユニット20から受信した画像データを圧縮して
一旦記憶し、伸長処理を行ってプリント部Pへ送信す
る。その際、必要な場合は、上記メモリユニット30
は、上記画像データに回転編集処理等を施す。この画像
信号処理ユニット20とメモリユニット30については
後で詳述する。
【0020】次に、プリント部Pを説明する。このプリ
ント部Pの印字処理ユニット40は、メモリユニット3
0から受信した画像データに基づいてレーザ光学系60
を制御するものである。レーザ光学系60は半導体レー
ザ61とポリゴンミラー62とfθレンズ63およびミ
ラー64a,64bを有する。この半導体レーザ61
は、印字処理ユニット40によって変調制御(オンオフ
制御)されたレーザビームをポリゴンミラー62に照射
する。このポリゴンミラー62は上記レーザビームを反
射してfθレンズ63,ミラー64a,64bを経由して
感光体ドラム71上を走査させる。
【0021】この感光体ドラム71は回転駆動され、こ
の感光体ドラム71の周囲には、その回転方向に沿っ
て、帯電チャージャ72、現像器73、転写チャージャ
74、分離チャージャ75、クリーナ76、イレーサラ
ンプ77が配置されている。これらは、周知の電子写真
プロセスによってトナー画像を形成し、用紙上にトナー
画像を転写する。上記用紙は、給紙カセット81a,81
bから給紙ローラ82a,82bによって供給され、用紙搬
送通路83、タイミングローラ84によって転写チャー
ジャ74の位置へ送り込まれる。転写チャージャ74の
位置でトナー像が転写された用紙は、搬送ベルト85、
定着器86、定着後ローラ87、排出ローラ94を介し
て、プリンタ部Pから排出される。これら各種ローラや
感光体ドラム71は、メインモータM1によって駆動さ
れる。また、給紙カセット81a,81bの近傍には、用
紙サイズ検出センサSE1,SE2やセンサ10E,11
Eが設けられている。上記用紙サイズ検出センサSE
1,SE2は、各カセット81a,81bに収容されてい
る用紙のサイズを検出する。また、上記センサ10E,
11Eは、給紙カセット81a,81bに収容されてい
る用紙の分量を検出し、収容されている用紙の枚数が零
になったか零に近づいたことを検出する。
【0022】このデジタル複写機では、タイミングロー
ラ84の手前に用紙検出センサ10Pが配置され、搬送
部85に用紙検出センサ11Pが配置されている。ま
た、定着後ローラ87の後に用紙検出センサ12Pが配
置されている。また、排出ローラ94の後にも用紙検出
センサSE92が配置されている。このように、各通紙
経路に用紙検出センサ10P,11P,12P,SE92
を配置することによって、用紙の搬送状態および搬送タ
イミングを検出でき、用紙のジャム等を検出できる。
【0023】また、このデジタル複写機のプリンタ部P
は、両面コピー等の場合にスイッチバック搬送を行う機
構を有している。このスイッチバック搬送機構は、経路
切り替え爪91、搬送ローラ92、反転ローラ93等か
ら構成されている。
【0024】片面コピーモードにおいては、用紙を上記
スイッチバック搬送機構を素通りしてフィニッシャ60
0へ送る場合と、ページ揃えのために用紙をスイッチバ
ック搬送機構へ送り、このスイッチバック搬送機構で用
紙をスイッチバックさせてからフィニッシャ600へ送
る場合とがある。このスイッチバックのやり方は後述す
る。
【0025】上記両面コピーモードにおいては、図示し
ないソレノイドによって切り替え爪91の左端部が上方
へ移動し、定着後ローラ87から送られた用紙は、搬送
ローラ92を通って正反転ローラ93に達する。用紙後
端が用紙センサSE91に達すると、正反転ローラ93
が反転する。これによって、用紙は、水平搬送部88へ
送られる。この用紙は、水平搬送ローラ88a,88b,8
8cを通ってタイミングローラ84へ送られて待機す
る。ここで、複数枚の用紙が連続給紙された場合は、各
用紙が互いに重ならないように所定の用紙間隔を隔てて
次々に搬送されてフィニッシャ600に送り込まれる。
用紙の搬送経路長は一定であるので、フィニッシャ60
0および水平搬送ローラ88a,88b,88cによる一循
環の用紙枚数(最多循環枚数)Nは、用紙サイズに依存す
ることになる。
【0026】一方、原稿搬送部500は、多数枚の原稿
をセットする多数枚原稿トレイ501と、原稿挿入検出
センサ515と、原稿給紙ローラ502と、原稿搬送ロ
ーラ対503と、原稿シングルフィード用トレイ504
とを備えている。また、原稿搬送部500は、原稿挿入
検出センサ516と、シングルフィード部の給紙ローラ
505と、原稿送りローラ対506,507と、原稿排
出ローラ対508とを備えている。さらに、上記原稿搬
送部500は、正逆回転可能な原稿反転用ローラ対51
0と、正逆回転可能な原稿ページ合わせ用ローラ対50
9と、原稿反転切り替え爪511と、原稿ページ合わせ
用切り替え爪512等を備えている。なお、513は、
原稿搬送部500にセットされた原稿を読み取る位置に
セットされている原稿ガラスである。
【0027】上記多数枚原稿トレイ501へ原稿をセッ
トする場合は、原稿の読み取り対象面を上向きにセット
する。また、原稿シングルフィード用トレイ504へ原
稿をセットする場合は、原稿の読み取り対象面を下向き
にセットする。
【0028】そして、原稿読み取りの際には、第1スキ
ャナ11が上記原稿ガラス513に対向する原稿読み取
り位置へ移動して停止し、この第1スキャナ11が上記
原稿ガラス上を定速で搬送されている原稿を読み取る。
【0029】多数枚原稿トレイ501にセットされた原
稿を片面のみ読み取る場合は、原稿給紙ローラ502で
給紙された原稿が、原稿搬送ローラ対503、原稿送り
ローラ対506を通って原稿ガラス513上の原稿読み
取り位置へ送られる。この原稿は、原稿送りローラ対5
07を通って原稿排出ローラ対508から排出される。
この時、原稿反転切り替え爪511と原稿ページ合わせ
用切り替え爪512は、図に示さないソレノイドによっ
て、原稿が上記経路を通るよう切り替え制御される。
【0030】多数枚原稿トレイ501にセットされた原
稿を両面読み取る場合は、まず、表面を読み取るため
に、原稿給紙ローラ502で給紙された原稿が、原稿搬
送ローラ対503、原稿送りローラ対506を通って原
稿ガラス513上の原稿読み取り位置へ送られる。この
原稿は、さらに原稿送りローラ対507を通り、原稿反
転切り替え爪511の切り替え操作によって、原稿反転
用ローラ対510へ送られる。この原稿は上記反転用ロ
ーラ対510に所定の長さだけ送り込まれた後、原稿反
転用ローラ対510が逆回転し、原稿送りローラ対50
6の方へ送られる。その後、上記原稿は上記原稿読み取
り位置を経由して裏面が読み取られ、原稿送りローラ対
507を通過させられ、原稿反転切り替え爪511と原
稿ページ合わせ用切り替え爪512の切り替え操作でも
って、原稿ページ合わせ用ローラ対509へ送られる。
このローラ対509に原稿を所定の長さ送り込んだ後、
原稿ページ合わせ用ローラ対509が逆回転し、原稿が
原稿ページ合わせ用切り替爪512の操作により原稿排
出ローラ対508の方へ送られ、排出される。これによ
って原稿のページ合わせが実行できる。
【0031】原稿シングルフィード用トレイ504にセ
ットされた原稿を読み取る場合は、給紙ローラ505に
よって給紙された原稿が、原稿送りローラ対506を通
って原稿読み取り位置へ送られる。さらに、上記原稿
は、原稿送りローラ対507を通って原稿排出ローラ対
508によって排出される。この時、原稿反転切り替え
爪511および原稿ページ合わせ用切り替え爪512
は、図示しないソレノイドによって切り替え制御され、
原稿が上記経路を通るようになされる。
【0032】このデジタル複写機は、原稿ガラス19上
に原稿を置いて、スキャナ11が動作して原稿情報を読
み取る機構と、スキャナ11が原稿ガラス513の対向
位置に停止した状態で、原稿搬送部500で原稿を搬送
して原稿を読み取る機構とを有している。
【0033】また、上記フィニッシャ600は、ソーテ
ィング、ステープル等の処理を自動化するための付加装
置としてプリント部Pの側面に組み付けられている。
【0034】フィニッシャ600は、ステープル用収容
機能付トレイ610と、エレベート機能付トレイ630
と、ステープラーユニット620と、経路切り替え爪6
02と、搬送ローラ601、603、604、605、60
6等とから構成されている。
【0035】このフィニッシャ600でステープルモー
ドが設定されている場合には、プリント部Pのスイッチ
バック機構で反転された用紙が排出ローラ94を介して
プリント部Pから排出される。このプリント部Pからフ
ィニッシャ600へ送り込まれた用紙は、搬送ローラ6
01を経由して、経路切り替え爪602の切り替えで搬
送ローラ603の方へ送られる。上記経路切り替え爪6
02は、図示しないソレノイドによって切り替え制御さ
れ、設定されているコピーモードによって用紙を搬送ロ
ーラ603の方へ用紙を送るのか、搬送ローラ604の
方へ送るのかが切り替えられる。上記搬送ローラ603
から排出された用紙は、ステープル用収容機能付トレイ
610に排出される。そして、一部の用紙がステープル
用収容機能付トレイ610に排出された後、ステープル
処理を行うために、用紙が搬送ローラ607によってス
テープラーユニット620へ送られ、所定の位置でステ
ープル処理された後、搬送ローラ605と606を通し
てエレベート機能付トレイ630へ排出される。
【0036】一方、ステープルモード以外の場合には、
プリント部Pより排出された用紙は、搬送ローラ60
1、604、605、606を通ってエレベート機能付ト
レイ630へ排出される。
【0037】次に、図2および図3に、この複写機の制
御部100の構成を示す。この制御部100は、7個の
CPU(中央演算処理装置)101〜107を中心に構成
されている。各CPU101〜107には、それぞれプ
ログラムを格納したROM(リード・オンリ・メモリ)11
1〜117、およびプログラム実行のワークエリアとな
るRAM(ランダム・アクセス・メモリ)121〜127が
接続されている。なお、CPU103は、メモリユニッ
ト30内に設けられている。
【0038】CPU101は、インターフェイス14
1,143を経由して図10に示す操作パネルOPの各
種操作キー,表示LED(発光ダイオード)に接続されて
おり、この操作キーからの信号の入力および表示に係わ
る制御を行う。さらに、このCPU101は、インター
フェイス143を経由して読み取り範囲表示用LED群
H1に接続されており、読み取り範囲表示用LED群H
1の点灯制御を行う。また、CPU102は、画像処理
ユニット20に接続されており、この画像信号処理ユニ
ット20の各部の制御と走査系10の駆動制御を行う。
また、CPU104は、印字処理ユニット40に接続さ
れている。また、このCPU104は、インターフェイ
ス145を経由して作像系70が有するセンサおよび用
紙検出センサ10P,11P,12Pに接続されている。
また、このCPU104は、インターフェイス146を
経由して作像系70の各部とモータ制御部147に接続
されている。このモータ制御部147はメインモータM
1に接続されている。そして、CPU104は、プリン
タ部Pのレーザ光学系60および作像系70およびメイ
ンモータM1の制御を行う。
【0039】また、上記CPU104が管理するインタ
ーフェイス145に用紙サイズ検出センサSE11,1
2からの信号が入力され、CPU104によって複写用
紙のサイズが管理される。さらに、CPU104は、用
紙検出センサ10P,11P,12P、SE92や収納用
紙検出センサ10E,11Eの状態を、インターフェイ
ス145を通して検出する。
【0040】CPU105は、時計IC(集積回路)11
8に接続されており、画像形成装置であるプリント部P
の稼動時間等を管理する。また、このCPU105は、
制御部100の全体的なタイミング調整や動作モードの
設定のための処理を行う。
【0041】また、CPU103は、メモリユニット3
0を制御することによって読み取った画像データをメモ
リユニット30の画像メモリ304(図4参照)に一旦格
納し、画像メモリ304から画像データを読み出して印
字処理ユニット40へ出力する。このメモリユニット3
0には、遠隔管理装置等の外部機器148が接続可能に
なっている。この点については、図11を参照しながら
後述する。
【0042】また、CPU106は、インターフェイス
149および150を介して原稿搬送部500のセンサ
および搬送部500の駆動回路に接続されており、原稿
搬送部500を制御する。また、CPU107は、イン
ターフェイス151および152を介してフィニッシャ
600のセンサおよび駆動回路に接続されており、フィ
ニッシャ600を制御する。
【0043】次に、図5に、画像読み取り部IRの構成
を示す。この画像読み取り部IRは、画像処理ユニット
20とラインセンサ16とCPU102とROM112
とRAM122およびスキャンモータM2とスキャナ位
置センサSE‐IRを備える。
【0044】また、この画像読み取り装置IRは、蛍光
灯12と調光インバータ32と蛍光灯12を暖めるヒー
タ33とこのヒータ33のドライブ回路34Aおよびヒ
ータ33のトラブル検出回路34Bおよび温度センサ3
5を備える。この温度センサ35は、サイミスタ等で構
成されていて、蛍光灯12の管壁の温度を検出する。上
記画像処理ユニット20は、タイミング制御部21と、
このタイミング制御部21に並列に接続された増幅器2
3,A/D変換器25,シェーディング補正部26,濃度
変換部27,電気変倍部28,編集加工部29を備える。
上記増幅器23,A/D変換器25,シェーディング補正
部26,濃度変換部27,電気変倍部28,編集加工部2
9は直列に接続されていて、上記増幅器23の入力側に
ラインセンサ16が接続されている。このラインセンサ
16は上記タイミング制御部21に接続されている。ま
た、上記シェーディング補正部26には画像モニタメモ
リ24が接続されており、この画像モニタメモリ24も
上記タイミング制御部21に接続されている。そして、
上記画像モニタメモリ24に上記CPU102が接続さ
れている。このCPU102は上記タイミング制御部2
1に直接接続されており、上記調光インバータ32およ
びドライブ回路34Aとトラブル検出回路34Bさらに
はスキャンモータM2,スキャナー位置センサSE‐I
Rに接続されている。
【0045】上記タイミング制御部21から画像読み取
り同期信号が出力され、この出力された画像読み取り同
期信号は、各ブロック(つまり、ラインセンサ16,増幅
器23,A/D変換器25,シェーディング補正部26,
濃度変換部27,電気変倍部28,編集加工部29)へ供
給される。CCD(チャージカップルドデバイス)を含む
ラインセンサ16は原稿情報を光電変換して電気信号を
生成する。この電気信号は、増幅器23によって増幅さ
れ、A/D変換器25によって8ビットのデジタル信号
へ変換される。このデジタル信号は、シェーディング補
正部26によって、光学系やラインセンサ16による歪
を取り除く処理がなされる。次に、濃度変換部27で、
上記信号の反射データを濃度データへ変換したり、ガン
マを補正する処理が行われる。上記濃度変換部27を経
た信号は電気変倍部28へ入力され、この電気変倍部2
8に設定されている倍率情報に基づき主走査方向に対す
る電気的な変倍処理が実行される。この電気変倍部28
を経た信号は、その後、編集加工部29で画像編集処理
されて、画像データとしてプリント部Pやメモリユニッ
ト30へ供給される。
【0046】上記画像モニターメモリ24は、CPU1
02の指示によって画像データを1ライン分記憶する。
また、CPU102は、画像処理のための各部26,2
7,28,29へのパラメータを設定し、スキャナーモー
タM2を駆動してスキャンを制御し、ホストCPU10
5と通信する等して、画像読み取り部IR全体を制御す
る。
【0047】露光ランプとして用いた蛍光灯12は、消
費電力が少なくて所望の光量が得られる。蛍光灯12は
一般的には水銀ガスを封入した熱陰極管である。蛍光灯
12は、管壁温度(周囲温度)によって光量が大きく変動
する。したがって、蛍光灯12の周囲にヒータ33を巻
き付けて、光量を安定化させ、かつ立ち上がり時間を短
くしている。
【0048】このヒータ33は、所定範囲の温度を維持
するように、温度センサ35からの信号に基づいてドラ
イブ回路34Aで制御される。なお、露光ランプとして
は、熱陰極管の他にハロゲンランプや希ガスを用いた放
電灯(冷陰極管)等を用いてもよい。
【0049】露光ランプ制御回路である調光インバータ
32は、蛍光灯12の光量をランプ電流値でもって調節
する。蛍光灯12の光量を調節することを調光と言う。
この調光の方式としては、他に、点灯のオンオフのデュ
ーティを変えて光量を調節するデューティ制御方式等が
ある。CPU102からの制御信号を調光インバータ3
2に入力することによって、調光インバータ32が出力
するランプ電流値が決まり、このランプ電流値によっ
て、蛍光灯12の光量つまり調光レベルが決まる。
【0050】次に、原稿サイズおよび原稿が縦か横かを
検知する動作について説明する。まず、CPU102
は、画像読み取り部IRで読み取った画像が原稿のもの
か否かを判断する。例えば原稿カバー540が鏡面のも
のであれば、CPU102は、走査時に、反射光量が多
いところに原稿が存在すると判断する。原稿カバー54
0が鏡面であれば、原稿の無い領域からの反射光量はほ
とんど無いので、原稿が存在する箇所か否かの判断が容
易である。したがって、原稿カバー540を開放した状
態で画像読み取り部IRの走査を行ってもよい。
【0051】次に、CPU102は、ホストCPU10
5から原稿サイズ検出の指示を受けると、予備スキャン
を行う。この予備スキャンでは、CPU102は、スキ
ャナー位置センサSE-IRからのスキャナ位置情報に
基づいてスキャナモータM2を制御し、スキャナ11,
14を副走査方向に走査させる。そして、CPU102
は、上記スキャナ11,14の副走査位置に対応したタ
イミングでの画像データの内容と原稿の位置情報とか
ら、原稿サイズを検出し、原稿が縦置きか横置きのいず
れであるのかを検出して、この検出結果をホストCPU
105へ送信する。そして、CPU102は、画像読み
取り時に、ホストCPU105から送信される倍率情報
に合ったスキャン速度でスキャナモータM2を駆動す
る。
【0052】次に、図4にメモリユニット30の構成を
示す。メモリユニット30は、切り換え部301と画像
メモリ304と符号処理部305と符号メモリ部306
を備えている。上記符号処理部305は圧縮部311と
伸長部312を有する。そして、上記切り換え部301
と画像メモリ304との間には、2値化処理部302と
直列接続された変倍部309,多値化処理部308,回転
処理部307とが接続されている。
【0053】上記2値化処理部302は、CPU103
からのパラメータ設定に基づいて2値データを作成す
る。また、マルチポートの画像メモリ304は、400
dpiでA4サイズ2頁分のデータ記憶容量を有してい
る。そして、上記符号処理部305の圧縮器311と伸
長器312とは、それぞれ独立に動作可能になってい
る。また、符号メモリ306もマルチポートを有する。
また、多値化処理部308はCPU103からのパラメ
ータ設定に基づいて多値データを作成する。
【0054】上記メモリユニット30の全体はCPU1
03によって制御される。
【0055】このCPU103には、所望の印字を行う
ための文字発生用IC330が接続されている。また、
このCPU103には、外部IF部310が接続されて
おり、外部機器との情報のやり取りが行えるようになっ
ている。
【0056】上記符号処理部305は、画像メモリ30
4に画像データが書き込まれると、その画像データを呼
び出し、かつ圧縮して符号データを作成し、この符号デ
ータを符号メモリ306に書き込む。また、符号処理部
305は、CPU103の指令により、符号メモリ30
6に書き込まれた符号データを読み出しかつ伸長して画
像データを作成し、これを画像メモリ304に書き込
む。画像メモリ304に複数ページ分の画像データを書
き込む時は、符号処理部305は書き込み位置および書
き込みエリアに応じた伸長制御を行うことができる。
【0057】上記符号処理部305が符号データを伸長
して、画像メモリ304に1ページ分の画像データを書
き込むと、CPU103は、この画像データを画像メモ
リ304から呼び出して、回転処理部307へ供給す
る。この回転処理部307において、上記画像データは
必要に応じて回転処理されてから多値化処理部308に
出力され、多値化処理部308において多値の画像デー
タが生成される。この多値の画像データは、変倍処理部
309を通って切り換え部301に出力される。上記変
倍処理部309では、主,副両方向の電気変倍処理が可
能である。
【0058】なお、上記圧縮器311および伸長部31
2は互いに独立かつ平行に動作が可能になっている。こ
れら圧縮器311および伸長部312と符号メモリ部3
06との間では、データがDMA(ダイレクトメモリア
クセス)転送されるようになっている。
【0059】上述したような原稿画像の一時的な記憶に
際して、符号メモリ部306は、RAM326内に設け
られた管理テーブルMT1によって管理される。これら
RAM326および符号メモリ部306の制御は、CP
U103が担っている。
【0060】図6に上記管理テーブルMT1を概念的に
示す。この管理テーブルMT1は、テーブルT1とテー
ブルT2とを有する。テーブルT1はジョブ単位の情報
を記憶しており、テーブルT2は分割されたページ単位
の情報を記憶している。原稿を読み取って圧縮する際に
は、画像情報をジョブ単位で管理する必要があるので、
1つのジョブ内で複数ページが分割されて記憶される。
【0061】ジョブ単位情報を記憶しているテーブルT
1は、ジョブID(識別子)とジョブの登録状態とページ
管理状態(どのジョブにどのページが記憶されているか
といった情報)を記憶している。また、このテーブルT
1は、指定枚数(部数)、節約コピーの種類などを示すコ
ピーモードを記憶している。また、ページ管理情報を記
憶しているテーブルT2は、圧縮画像データがどこにあ
るのかを記憶している。
【0062】CPU103は、CPU105からの指示
によって画像メモリ304から画像データを読み出して
圧縮する際に、管理テーブルMT1の情報を作成しなが
ら、圧縮部311を制御して符号メモリ306に圧縮画
像データを格納していく。
【0063】また、画像メモリ304から画像データを
出力側に出力する際には、符号処理部305で符号メモ
リ306から圧縮画像データを読み出して行く。そし
て、管理テーブルMT1内の情報は、所定ページ分のデ
ータが符号メモリ306から正常に読み出されて、オペ
レータが指定した枚数(あるいは部数)Mだけのコピーが
完了した時に消去される。
【0064】次に、図7(a),(b)を参照して、上記管
理テーブルMT1と符号メモリ306との関係を説明す
る。図7(b)に示すように、符号メモリ306は、32
Kバイト単位のメモリ領域に区分されている。この符号
メモリ306は、各メモリ領域にページ毎の符号化され
た圧縮データが格納されていて、読み取り時の書き込み
とプリント時の読み出しとを同時に制御できるようにな
っている。
【0065】図7(a)に示すように、管理テーブルMT
1には、符号メモリ306のメモリ領域を示す領域番号
と、書き込み順(原稿のスキャン順)に付与される画像デ
ータのページ番号(原稿画像の番号)PNが格納されてい
る。さらに、管理テーブルMT1には、各メモリ領域間
の連結関係を示す前連結番号と後連結番号と、画像登録
番号と、圧縮方式およびデータ長などの圧縮伸長処理に
必要な各種の付加情報が格納されている。これらの情報
に基づいて、CPU103は符号メモリ306を動的に
管理する。
【0066】上記前連結番号は、符号メモリ306の各
ページ内における32Kバイト毎のメモリ領域の前方向
へのつながりを示す。たとえば、メモリ領域の前連結番
号が、「00」であるということは、このメモリ領域が1
ページ分のデータの最初の格納領域であることを示す。
また、上記後連結番号は、上記メモリ領域の後ろ方向へ
のつながりを示す。たとえば、後連結番号が、「FF」で
あるということは、上記メモリ領域が1ページ分のデー
タの最後の格納領域であることを示す。また、上記後連
結番号が、「FF」以外の場合には、この後連結番号は、
上記メモリ領域の後につながるメモリ領域のメモリ領域
番号を示す。
【0067】CPU103は、管理テーブルMT1の情
報を参照しながら、画像メモリ304の画像データを圧
縮部311に読み出して圧縮部311で圧縮して、符号
メモリ306に格納していく。また、CPU103は、
メモリユニット30を制御して、符号メモリ306から
符号処理部305に符号データを読み出させ、かつ、読
み出された符号データに対応する管理テーブルMT1の
情報をRAM326から読み出す。上述のように、この
読み出された管理テーブルMT1内の情報は、所定ペー
ジ分のデータが符号メモリ306から正常に読み出され
て、オペレータが指定した枚数(あるいは部数)Mだけの
コピーが完了した時に消去される。
【0068】次に、図8を参照してこの複写機のメモリ
書き込み動作を説明する。図8は、CPU102,10
3,105の間でやり取りされる要求コマンドとレポー
トおよびデータの流れをこの複写機のメモリ書き込み動
作の順序にしたがって示す。図8において、Qは要求コ
マンドを示し、Aはレポート情報を示す。この書き込み
動作では、画像処理ユニット20からメモリユニット3
0の画像メモリ304へ画像データが転送される。
【0069】まず、全体のシーケンスを制御しているC
PU105が、CPU103に対してメモリ準備を要求
する(メモリ準備Q)。この要求を受けて、CPU103
は、内部ハードウェアに対し、画像処理ユニット20か
らの画像データをメモリユニット30の画像メモリ30
4へ転送させる為のバス接続状態の設定を行い、さら
に、2値化処理の為のモードの設定を行い、画像メモリ
304への書き込み領域の開始アドレスおよびXYレン
グス情報などの設定を行う。
【0070】これらの設定が終わって準備が完了する
と、CPU103は、CPU105に対してメモリ準備
の完了を通知する(メモリ準備完了A)。次に、CPU1
05がCPU103,CPU102に対して読み取りを
要求すると(読み取りQ)、CPU102の制御部は、そ
の内部の原稿走査部に対してスキャンを要求する(スキ
ャンQ)。
【0071】次に、上記原稿走査部によりスキャンが開
始され、スキャナ11,14が画像領域に達すると、C
PU102により設定された画像処理モードに応じて、
読み取りデータ(画像データ)が画像処理ユニット20か
らメモリユニット30に転送される。
【0072】次に、上記スキャナ11,14によるスキ
ャンが終了し、CPU102および103からCPU1
05に読み取りの完了が通知されると(読み取り完了
A)、CPU105はCPU103に対して、データの
圧縮を要求する(圧縮Q)。この要求を受けて、CPU1
03は、内部ハードウェアに対して、画像メモリ304
からの読みだしアドレスと、XYレングス情報と、符号
メモリ306への書き込みアドレスと、圧縮器311の
モード(例えば算術符号化方式、MH(モディファイドハ
フマン)方式)などを設定し、メモリユニット30の各部
を起動する。これによって圧縮処理が行われ、符号デー
タが符号メモリ306に格納される。
【0073】圧縮処理が完了すると、CPU103から
CPU105に圧縮の完了を通知する(圧縮完了A)。
【0074】次に、図9を参照してこの複写機のメモリ
読み出し動作を説明する。図9は、メモリ読みだし動作
を動作順に示す図である。メモリ読みだし動作では、画
像メモリ304から画像データが読み出され、その画像
データに基づいて用紙に複写画像がプリントされる。
【0075】まず、CPU105は、CPU103に対
してデータ伸長を要求する(伸長Q)。CPU103は、
符号メモリ306からの読み出しアドレスと、データ量
と、画像メモリ304への書き込みアドレスと、XYレ
ングス情報と、伸長器312のモード(例えば算術符号
化方式、MH方式)などを設定し、メモリユニット30の
各部を起動する。これにより、伸長部312で符号デー
タの伸長処理が行われ、画像メモリ304に画像データ
が書き込まれる。上記伸長処理が完了すると、CPU1
03はCPU105に伸長処理の完了を報告する(伸長
完了A)。
【0076】次に、上記伸長処理が終了すると、CPU
105は、CPU103に対して、画像メモリ304か
ら画像データを読み出す為のメモリ準備を要求する(メ
モリ準備Q)。この要求を受けて、CPU103は、内
部ハードウェアに対して、画像メモリ304から印字処
理ユニット40へ画像データを出力する為のバス接続状
態を設定し、画像回転処理の為の設定を行い、画像メモ
リ304の読み出し領域の開始アドレスを設定し、XY
レングス情報などを設定する。
【0077】CPU103によるこれらの設定が終わっ
て準備が完了し、CPU103がCPU105に上記準
備完了を通知(メモリ準備完了A)すると、CPU105
はCPU103,印字処理ユニット40に対してプリン
トを要求する(プリントQ)。すると、印字処理ユニット
40からCPU105に用紙の搬送状態を知らせる給紙
レポート(給紙A)が送られ、その後、画像メモリ304
から読み出された画像データが印字処理ユニット40に
出力され、プリントが行われる。
【0078】このプリントが終了すると、CPU103
と印字処理ユニット40は、CPU105にプリント完
了レポート(プリント完了A)を送り、印字処理ユニット
40は、さらに、イジェクト完了レポート(イジェクト
A)をCPU105に送る。そして、これらのレポート
を受け取ったCPU105は、必要に応じてCPU10
3に対してメモリクリア要求を与える。
【0079】次に、図10に操作パネルOPの平面図を
示す。この操作パネルOPは、状態表示および各種のモ
ード設定のための液晶タッチパネル91と、コピーの数
値条件(枚数や倍率等)を入力するためのテンキー92
と、数値条件を標準値に戻すためのクリアキー93を備
えている。また、この操作パネルOPは、コピーモード
を初期化するためのパネルリセットキー94と、コピー
中止を指示するためのストップキー95と、コピー開始
を指示するためのスタートキー96と、ノンソートにす
るかソートにするかを設定するためのモード設定キー9
7を備える。また、この操作パネルは、ノンソートが選
択されたことを示す表示部97aと、ソートが選択され
たことを示す表示部97bと、ステープルモードを設定
するためのモード設定キー98と、ステープルモードが
選択されたことを示す表示部98a等を備える。
【0080】また、図10において、99a〜99d
は、原稿とプリント出力との関係モードを選択するため
のキーである。すなわち、キー99aは片面原稿から片
面コピーを設定するキーであり、キー99bは片面原稿
から両面コピーを設定するためのキーであり、キー99
cは両面原稿から片面コピーを設定するためのキーであ
る。また、キー99dは、両面原稿から両面コピーを設
定するためのキーである。また、図10において、99
e〜99hは、上記キー99a〜99dが選択された時に
表示を行う表示部である。
【0081】また、この操作パネルOPは、警告表示用
LED90を備える。この警告表示用LED90は、上
記蛍光灯加熱用のヒータ33が故障したことを表示する
ものである。
【0082】また、液晶タッチパネル91は、収容用紙
のニアエンプティ表示、エンプティ表示、用紙のジャム
が発生した時のジャム表示、トラブル発生時のトラブル
表示等を表示して、プリント部Pの各種状態を表示す
る。さらに、液晶タッチパネル91は、露光レベル、倍
率等のプリント部Pの動作モード、その他のさまざまな
表示を行うと共に、上記動作モードを選択するためタッ
チ入力が可能になっている。なお、この液晶タッチパネ
ル91でもって、ヒータ33が故障したことを表示する
ようにしてもよい。
【0083】次に、図12に、蛍光灯12の点灯直後の
光量立ち上がり特性を示す。図12に実線で示すよう
に、蛍光灯12がヒータ33によって温度調整されてい
る場合には、点灯直後1秒以内で必要な光量に達してい
る。一方、図12に破線で示すように、室温25℃で点
灯前からヒータ33による温度調整がなされていなかっ
た場合には、点灯後20秒以上経過しても蛍光灯12が
必要光量に達しない。また、図12に一点鎖線で示すよ
うに、室温15℃で点灯前からヒータ33による温度調
整がなされていなかった場合には、破線で示した室温2
5℃での光量立ち上がり特性よりも光量の立ち上がりが
さらに遅くなる。
【0084】次に、図11に、この実施の形態の画像読
み取り部IRが一般公衆回線142で遠隔管理装置14
1に接続されている様子を示す。この遠隔管理装置14
1は、モデム143とPC(パーソナルコンピュータ)1
44で構成されている。この遠隔管理装置141は、画
像読み取り部IRから送られてくるコピー枚数情報、ジ
ャム情報、トラブル情報等から上記デジタル複写機の状
態をサービスマン等へ通知する機能を有する。
【0085】また、蛍光灯用ヒータ33の不良が発生し
た場合にも、このヒータ不良発生情報が画像読み取り部
IRから遠隔管理装置141へ送られ、サービスマンが
迅速に修理に行くことができる。より詳しくは、上記ヒ
ータ不良発生情報は、CPU102から通信ラインを通
してCPU103へ伝達され、このCPU103から外
部インターフェイス310を通して遠隔管理装置141
へ伝送される。
【0086】したがって、蛍光灯12用ヒータ33の不
良が発生して、蛍光灯12の温度管理を蛍光灯12自体
の点灯制御(自己発熱)で行うようにしたときに、ヒータ
不良情報を即座にサービスマンに伝えることができ、サ
ービスマンによる迅速な修理が可能になる。したがっ
て、蛍光灯12自体の点灯状態制御による蛍光灯12の
温度調整期間を極力短縮でき、蛍光灯12の寿命低下を
極力回避できる。
【0087】次に、図13に、操作パネルOPを制御す
るCPU101のメインフローチャートを示し、このメ
インフローチャートにしたがってCPU101の動作を
説明する。
【0088】電源が投入されると、CPU101は、ま
ず、RAM121やレジスタなどを初期化する初期設定
を行う(#11)。その後、1ルーチンの長さを規定する
内部タイマーのセット(#12)、キー操作を受け付ける
キー入力処理(#13)、操作の応じた表示を行うパネル
表示処理(#14)、その他の処理(#15)、及び内部タ
イマーの待ち合わせ(#16)を繰り返し実行する。ま
た、適時に割り込み処理として他のCPUとの通信を行
う。
【0089】次に、図14に、画像処理ユニット20の
各部の制御と走査系10の駆動制御を行うCPU102
のメインフローチャートを示す。
【0090】このCPU102は、初期設定(#200
0)を行った後、内部タイマーのセット(#2005)、
他のCPUからのデータをチェックするコマンド受信処
理(#2010)、他のCPUへ状態を連絡する為のステ
ータス送信処理(#2015)、画像処理ユニット20の
各部の設定処理(#2020)、走査系10の駆動制御処
理(#2025)、その他の処理(#2030)、及び内部
タイマーの待ち合わせ(#2035)を繰り返し実行す
る。たとえば、手置き読み取り開始が設定された場合に
は、その開始設定要求を上記#2010のコマンド受信
処理で受け、上記要求は#2025の走査系10の駆動
制御処理で利用される。そして、手置きの読み取りが終
了した場合には、この終了が上記#2015のステータ
ス送信処理でCPU106等へ通知される。なお、走査
系10の駆動制御については、詳述は省く。
【0091】次に、図21に、CPU102のメインフ
ローチャートの中のその他の処理(#2030)の中で実
行される蛍光灯温調処理のフローを示すものである。
【0092】この処理に入ると、まず、#300におい
て、読み取り動作中か否かのチェックが行われる。この
読み取り動作中か否かの情報は別のCPU(CPU10
3,105)より通信ラインを通じて送られてくる情報で
ある。上記#300で読み取り中であると判断したとき
は、蛍光灯12が原稿を照らすために点灯しているの
で、#320に進み、蛍光灯12の温調は行わない。蛍
光灯12の温度調整は画像読み取り中ではないときに行
う。
【0093】一方、上記#300で、読み取り中ではな
いと判断したとき(#300で「No処理が実行される。
次に、制御切替手段を構成する#310に進み、ヒータ
33の不良が発生しているか否かが判断される。この判
断で、ヒータ33の不良が発生していると判断したとき
は、#355に進み、温度センサ35からの信号に基づ
いて、蛍光灯12の温度が所定値(たとえば、30℃)以
上か否かを判断して、上記所定値に達していれば、蛍光
灯12を消灯し(#360)、上記所定値に達していなけ
れば、蛍光灯12を点灯する(#365)。このように、
ヒータ33が故障しているときには、温度センサ35か
らの信号に基づき、蛍光灯12の点灯制御によって蛍光
灯12自体の温度調整を行うから、蛍光灯12の温度調
整の中断を回避して不良画像の出力を防止できる。上記
#355,#360,#365が第2温度制御手段を構成
している。なお、このヒータ33の不良の検出について
は後述する。
【0094】一方、上記#310において、ヒータ33
の不良が発生していないと判断したときは、#315に
進み、温度センサ35からの信号に基づき、蛍光灯12
の温度が所定値以上か否かが判断される。この#315
で蛍光灯12の温度が所定値以上であると判断したとき
は、#320に進む。この所定値は上記蛍光灯12の温
度調整の目標値以上に設定されている。この#320で
は、ヒータ33をオフする処理が行われ、#325で、
ヒータ33に流れている電流の検出結果を確認する処理
が行われる。このヒータ33の電流検出結果は、図5に
示すドライブ回路34AからCPU102へ入力される
信号によって分かる。
【0095】上記#325でヒータ33に電流が流れて
いないと判断したときには、ヒータ33が故障していな
いということであり、本サブルーチンを終了する。一
方、#325でヒータ33に電流が流れていると判断し
たときは、ヒータ33の故障が発生している場合である
から、#330に進む。この場合の故障モードとして
は、例えば、ドライブ回路34Aがオフ信号をヒータ3
3に出しても、ヒータ33がオフしないというショート
故障がある。
【0096】上記#330では、ヒータ不良発生情報を
出す処理が行われる。この情報は、上記#300での処
理や、他のCPU、例えば、CPU101による警告表
示で利用され、また、CPU103による遠隔管理装置
141への情報送信処理で利用される。
【0097】次に、#335に進み、ヒータ33への電
源電力供給を停止する処理を行い、本サブルーチンを終
了する。
【0098】一方、上記#315でヒータ33の温度が
上記所定値以上ではないと判断したときには、#340
に進み、ヒータ33をオンする処理を実行する。続い
て、#345に進み、ヒータ33に電流が流れているか
否かをトラブル検出回路34Bを利用して確認する処理
が行われる。この#345において、ヒータ33に電流
が流れていると判断したときは、ヒータ33が正常であ
るということであるので、本サブルーチンを終了する。
なお、上記#315と#320と#340が第1温度制
御手段を構成している。また、上記トラブル検出回路3
4Bが異常検出手段を構成している。
【0099】一方、上記#345で、ヒータ33に電流
が流れていないと判断したときは、ヒータ33の故障が
発生している場合であるから、#350に進む。この場
合のヒータ33の故障内容としては、例えば、ヒータ3
3の断線がある。
【0100】#350では、ヒータ33の不良発生情報
を出す処理が行われる。この情報は、上記#300での
処理や、他のCPU、例えば、CPU101による警告
表示や、CPU103による遠隔管理装置141への故
障情報送信処理で利用される。次に、#335に進み、
ヒータ33への電源電力の供給を停止する処理を行い、
本サブルーチンを終了する。
【0101】上記のように、CPU102は、ヒータ3
3が正常である通常時には、温度センサ35からの信号
に基づいてヒータ33を使用して蛍光灯12の温度を調
整する(#310,#315,#320,#340)一方、
万一ヒータ33が故障したときには、温度センサ35か
らの信号に基づいて蛍光灯12の点灯状態を制御するこ
とによって蛍光灯12の温度を調整する(#310,#3
55,#360,#365)。したがって、通常は蛍光灯
12自身の点灯で蛍光灯12を温度調整する必要がな
く、蛍光灯12が寿命低下しない上に、万一のヒータ故
障時には蛍光灯12自身で蛍光灯12を温度調整するか
ら蛍光灯12の温度調整の中断を回避できる。
【0102】次に、図22に、操作パネルOPの制御を
統括するCPU101のメインフローチャートの中のパ
ネル表示処理(#14)の中で実行される蛍光灯ヒータ警
告表示処理のフローを示す。
【0103】この処理に入ると、まず、#480におい
て、ヒーター不良が発生しているか否かが判断される。
この判断の基になるヒータ不良情報は、前述の図21に
示す蛍光灯温調処理において作成されるものであり、C
PU102から通信ラインを通してCPU101へ伝達
される。
【0104】この#480において、ヒーター不良状態
であると判断した場合には、#485に進み、操作パネ
ルOP上の警告表示用LED90を点灯させる処理が行
われ、本サブルーチンを終了する。
【0105】一方、上記#480において、ヒータ33
の不良が発生していないと判断した場合には、#490
に進み、操作パネルOP上の警告表示LED90を消灯
させる処理が行われ、本サブルーチンを終了する。
【0106】このように、ヒータ不良状態のときに操作
パネルOPの警告表示用LEDを点灯させるから、ユー
ザーに速やかなヒータ修理を促すことができる。また、
原稿を照明するため以外に蛍光灯12を蛍光灯12自身
の温調のために点灯させていることを、ユーザに気づか
せることもできる。
【0107】次に、図15に、メモリユニット30の制
御を担うCPU103のメインフローチャートを示す。
【0108】CPU103は、初期設定処理(#61)を
行った後、コマンド受信処理(#62)、ステータス送信
処理(#63)、図4の画像メモリ304への書き込み処
理(#64)、圧縮制御処理(#65)、伸長制御処理(#
66)、画像メモリ304からの読み出し処理(#6
7)、およびその他の処理(#68)を繰り返し実行する。
【0109】次に、図16に、プリント部Pの制御を担
うCPU104のメインフローチャートを示す。
【0110】このCPU104は、初期設定(#41)を
行った後、内部タイマーのセット(#42)、現像・転写
系の制御(#43)、搬送系の制御(#44)、定着系の制
御(#45)、印字処理ユニット40の制御(#46)、そ
の他の処理(#47)、及び内部タイマーの待ち合わせ
(#48)を繰り返し実行する。
【0111】次に、図18に、原稿搬送部500の制御
を統括するCPU106のメインフローチャートを示
す。
【0112】このCPU106は、初期設定(#600)
を行った後、内部タイマーのセット(#602)、他のC
PUからのデータをチェックするコマンド受信処理(#
605)、他のCPUへ状態を連絡する為のステータス
送信処理(#610)、原稿搬送部500のセンサー(原
稿挿入検出センサ515,516等)の状態を確認する処
理(#615)、原稿の搬送等の駆動制御を実行する処理
(#620)、その他の処理(#625)、及び内部タイマ
ーの待ち合わせ(#630)を繰り返し実行する。
【0113】次に、図17に、この複写機の制御を統括
するCPU105のメインフローチャートを示す。
【0114】このCPU105は、まず、初期設定(#
550)を行った後、内部タイマーのセット(#55
5)、他のCPUからの入力データをチェックする入力
データ解析処理(#560)、操作内容に応じて動作モ
ードを定めるモード設定処理(#565)、読み込み処
理(#570)、プリント処理(#575)、コマンド
を通信ポートに待機させる出力データセット(#58
0)、その他の処理(#585)、および内部タイマー
の待ち合わせ(#590)を繰り返し実行する。
【0115】次に、図19に、図17の中のCPU10
5の原稿読み込み処理(#570)を説明するフローチャ
ートを示す。このルーチンでは、原稿の読み込みに関す
るジョブの登録処理を行う。
【0116】まず、CPU105は原稿が存在するかど
うかチェックし(#501)、原稿が存在していれば現在
の読み込みの状態を判断する(#503)。もし、読み込
み中でなければ、操作パネルOPを制御するCPU10
1から読み込みスタートの要求を受信しているか否かを
判断し(#505)、読み込みスタート要求があれば、読
み込みジョブ識別子(ID)を更新し(#507)、動作
モードとして読み込み中を設定し(#508)、読み込み
シーケンス制御を行う(#509)。この読み込みシーケ
ンス制御によって、CPU105がCPU103および
CPU102と図8に示したコマンドとレポートのやり
取りをして、メモリ書き込み動作を行い、複数の原稿を
ページ単位で圧縮し、図7(a)および図7(b)に示すよ
うに、管理テーブルMT1および符号メモリ306にデ
ータを順次登録して行く。
【0117】一方、上記#501で、原稿が存在しない
場合は、動作モードが読み込み中か否かを判断し(#5
11)、読み込み中であれば、原稿読み取り終了である
ので、ジョブ登録終了を管理テーブルMT1にセットし
(#513)、読み込み中を解除する(#515)。また、
上記#511で読み込み中でなければ、本サブルーチン
を終了する。
【0118】次に、図20に、CPU105のメインフ
ローチャートである図16中のプリント処理(#575)
を説明するフローチャートを示す。このルーチンでは、
プリントに関するジョブの読み出しおよび切り替え処理
を行う。
【0119】<ジョブ開始処理>CPU105は、ま
ず、#101においてプリント中か否かを判断し、プリ
ント中でなければ、#160に進んで未処理のプリント
すべきジョブが存在するか否かを判断し、未処理のジョ
ブが存在すれば、#165に進んで、動作モードとして
プリント中をセットし、#170に進んで上記未処理ジ
ョブ識別子(ID)をカレントジョブとして設定する。さ
らに、#145に進んで、プリントシーケンス制御を実
行する。以上の処理により、新たなジョブのプリントが
開始される。
【0120】#145のプリントシーケンス制御では、
CPU105がCPU104およびCPU103と、図
9に示すように、コマンド(Q)とレポート(A)のやり取
りを行うことにより、カレントジョブ識別子(ID)に対
応する画像データをページ単位で管理テーブルMT1お
よび符号メモリ306から順次読み出し、伸長処理を行
い、印字処理を行う。
【0121】<ジョブの全部数プリント終了における切
り替え処理>一方、カレントジョブで、全部数のプリン
トを終了すれば(#105で「Yes」であれば)、#15
0に進み、待避ジョブが存在するかどうかチェックし、
存在しなければ、#160に進んで、前記のジョブ開始
処理と同様の処理を行う。一方、待避ジョブが存在すれ
ば、#155に進み、カレントジョブ識別子(ID)を待
避ジョブバッファから読み出してセットする。待避ジョ
ブバッファの詳細については、後述する。
【0122】さらに、待避ジョブと未処理のジョブが両
方存在しない場合(#150での判断と#160での判
断がいずれも否(No)の場合)は、全ジョブの終了とし
て、プリント中の動作モードをリセットする(#17
5)。
【0123】<ジョブのN部目プリント終了における切
り替え処理>また、#105で判断が否(No)の場合に
は、#110に進み、カレントジョブでN部目のプリン
トを終了したか否かを判断する。このN部目とは、1か
ら(設定部数−1)まで計数した値である。ここでは、上
記N部目のプリントを終了したか否かの判断を、部数の
区切りの判断としているのである。この#110におい
て、N部目終了と判断すれば、#115に進んで未処理
のジョブが存在するか否かを判断し、存在していれば、
#120に進んで、未処理ジョブの中で割り込み処理に
よる優先処理ジョブ(優先プリント要求があるジョブ)が
存在するか否かの判断を行う。
【0124】この#120の判断において、もし優先処
理ジョブが存在していれば、カレントジョブを優先処理
ジョブへ切り替えるために以下の処理を行う。
【0125】まず、#135で、待避ジョブバッファに
カレントジョブを登録する。この待避ジョブバッファ
は、N部目のプリントを終了した時に、優先順位の入れ
替えによってプリントを後回しにされたジョブ識別子
(ID)を記憶するものである。この待避ジョブバッファ
は、FIFO(先入れ先出し)構成になっており、優先順
位の切り替え処理が全て終了した時点で読み出され、
(N+1)部目からのプリントを再開できる構成になって
いる。
【0126】その後、#140において、カレントジョ
ブ識別子(ID)として、上記優先処理ジョブ(割り込み
処理ジョブ)識別子(ID)を設定する。
【0127】尚、この実施形態では、上述のようにN=
(設定部数−1)を区切りの部数をしたが、上記設定部
数よりも小さな任意の部数を、区切りの部数として割り
込み処理を実施してもよい。
【0128】ところで、図26(A),(B)に示すよう
に、蛍光灯12は、正常時でも主走査方向の端部におけ
る光量が中央部に比べて少ないという配光特性を示す。
そこで、この実施の形態では、図24に示すように、蛍
光灯12に平行に配列されて原稿を照射するように配列
された複数のLEDで構成されたLED部800を備え
た。このLED部800は、図24に示すように、端部
から中央に向かってLEDの駆動デューティを100%
から0%まで減少させることによって、主走査方向の光
量分布を、中央の最小値0から最端部の最大値まで二次
曲線状に増大させている。そして、このLED部800
からの光量でもって、図26(A)に示すように、蛍光灯
12の不均一な配光分布を補償して、破線で示すように
主走査方向の光量分布を均一にしている。
【0129】この配光補償動作を、図25のフローチャ
ートを参照しながらより詳しく説明する。
【0130】まず、#801で、CPU102は、蛍光
灯12を点灯して、原稿を照明し、ラインセンサ16で
原稿画像を読み取り、画像処理ユニット20の画像モニ
ターメモリ24に画像データを記憶させる。次に、#8
02に進み、蛍光灯12で基準濃度板31を照射して、
蛍光灯12の配光を検出する。この蛍光灯12の配光
は、図26(B)に例示するように、中央部の光量に比べ
て両端部の光量が低下している。次に、#803に進
み、CPU102のLED制御部808で、上記LED
部800の各LEDのオンオフデューティを設定する。
たとえば、図24に示すように中央で0%、端部で10
0%とし、中央から端部にかけてはデューティを二次曲
線状に増加させて、図26(B)に示すLED配光とし
た。このLED配光分布でもって、蛍光灯配光の両端部
での光量低下を補正し、破線で示す(蛍光灯+LED部)
の平坦な光量分布にする。上記LED部800の各LE
Dは図23(A)に示すようにオンオフデューティを0%
〜100%の範囲で変化させることによって、光量を最
小から最大まで直線的に変化させることができる。たと
えば、図23(B)に示すように、オンオフデューティ7
5%からオンオフデューティ25%に減少させることに
よって、LED部800が出力する光量を最大光量の7
5%から25%に減少させることができる。
【0131】次に、#804に進み、上記LED制御部
808は、#803で設定した各LEDのオンオフデュ
ーティでもってLED部800を点灯する。
【0132】このように、この実施の形態では、補助光
源としてのLED部800を備え、このLED部800
でもって、主光源としての蛍光灯12の端部の光量不足
を補うようにしたから、全体として平坦な光量分布を達
成でき、原稿画像を正確に読み取ることができる。な
お、上記説明では、LED部800の各LEDの光量を
オンオフデューティによって調節したが、各LEDに流
す電流で調節してもよい。また、LED部800を平行
な複数のLED列で構成し、点灯させるLEDの個数を
制御することによって、主走査方向の光量分布を制御し
てもよい。
【0133】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発
明は、加熱手段が正常である通常時には、加熱手段を使
用して照明手段の温度を調整するから、照明手段自身の
点灯で照明手段を温度調整する必要がなく、照明手段が
寿命低下しない。一方、万一加熱手段が故障したときに
は、照明手段の点灯状態を制御することによって照明手
段の温度を調整するから、照明手段の温度調整の中断を
回避できる。
【0134】したがって、この発明によれば、加熱手段
の故障時に照明手段の温度調整が中断することを回避で
き、かつ、照明手段の短寿命化を招くことなく、常に照
明手段の温度調整を行って、照明手段の光量を十分に確
保できる。
【0135】また、請求項2の発明は、警告手段で加熱
手段の異常を警告するから、加熱手段の異常にユーザー
側で迅速に対処できる。したがって、照明手段の点灯状
態の制御による照明手段の温度調整期間をできるだけ短
くすることができ、照明手段の寿命低下を極力回避でき
る。
【0136】また、請求項3の発明は、伝送手段で加熱
手段の異常検出情報を遠隔管理装置に伝送するから、こ
の遠隔管理装置をサービスマンが監視することによっ
て、サービスマンによる加熱手段の修理を迅速に行え
る。したがって、照明手段の点灯状態の制御による照明
手段の温度調整期間をできるだけ短くすることができ、
照明手段の寿命低下を極力回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態である画像読み取り部
IRを備えたデジタル複写機の構成を示す図である。
【図2】 このデジタル複写機の制御部100の構成
(略3分の2)を示すブロック図である。
【図3】 上記制御部100の構成(略3分の1)を示す
ブロック図である。
【図4】 上記画像読み取り部IRのメモリユニット3
0とその制御を行うCPU103とを示すブロック図で
ある。
【図5】 画像処理ユニット20とCPU102を示す
ブロック図である。
【図6】 管理テーブルMT1の概念図である。
【図7】 図7(a)は管理テーブルMT1の構成図であ
り、図7(b)は符号メモリの構成図である。
【図8】 このデジタル複写機のメモリ書き込み動作を
説明する図である。
【図9】 このデジタル複写機のメモリ読み出し動作を
説明する図である。
【図10】 このデジタル複写機の操作パネルOPの平
面図である。
【図11】 画像読み取り部IRと遠隔管理装置141
が回線142で接続されている様子を示す図である。
【図12】 蛍光灯の温度調整をした場合と蛍光灯の温
度調整をしなかった場合での蛍光灯の点灯直後の光量立
ち上がり特性を示す図である。
【図13】 操作パネルOPを制御するCPU101の
メインフローチャートである。
【図14】 画像処理ユニット20の制御を行うCPU
102のメインフローチャートである。
【図15】 メモリユニット30の制御を行うCPU1
03のメインフローチャートである。
【図16】 プリント部Pを制御するCPU104のメ
インフローチャートである。
【図17】 この複写機の制御を統括するCPU105
のメインフローチャートである。
【図18】 原稿搬送部500を制御するCPU106
のメインフローチャートである。
【図19】 CPU105の原稿読み込み処理(#57
0)を説明するフローチャートである。
【図20】 CPU105のプリント処理(#575)を
説明するフローチャートである。
【図21】 CPU102による蛍光灯の温度調整処理
のフローチャートである。
【図22】 CPU101のパネル表示処理の中で実行
される蛍光灯ヒータ警告表示処理のフローチャートであ
る。
【図23】 図23(A)はこの実施の形態が備える補助
光源としてのLED部800のオンオフデューティと光
量との関係を示す図であり、図23(B)は上記オンオフ
デューティの制御波形を示す図である。
【図24】 上記LED部800の主走査方向の光量分
布を示す図である。
【図25】 CPU102による配光補償動作を説明す
るフローチャートである。
【図26】 図26(A)は蛍光灯,LED部,(蛍光灯+
LED部)の主走査方向の光量分布を示す光量分布特性
図であり、図26(B)は上記蛍光灯の端部での光量がよ
り一層低下したときの蛍光灯,LED部,(蛍光灯+LE
D部)の主走査方向の光量分布を示す光量分布特性図で
ある。
【符号の説明】
1…デジタル複写機、10…走査系、11…第1スキャ
ナ、12…蛍光灯、14…第2スキャナ、15…レン
ズ、16…ラインセンサ、19…原稿ガラス、20…画
像処理ユニット、30…メモリユニット、31…基準濃
度板、40…印字処理ユニット、60…レーザー光学
系、61…半導体レーザ、70…作像系、71…感光体
ドラム、M1…メインモータ、M2…スキャンモータ、
IR…画像読み取り部、P…プリント部、100…制御
部、101〜107…CPU、500…原稿搬送部、6
00…フィニッシャー、800…LED部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を照明手段で照明して、この原稿の
    画像情報を読み取る画像読み取り装置において、 上記照明手段を加熱する加熱手段と、 上記照明手段の温度を検出する温度検出手段と、 上記温度検出手段の出力に基づき、上記加熱手段を制御
    して上記照明手段の温度を所定の温度に制御する第1温
    度制御手段と、 上記照明手段の点灯状態を制御することによって上記照
    明手段の温度を上記温度検出手段の出力に基づき制御す
    る第2温度制御手段と、 上記加熱手段の異常を検出する異常検出手段と、 上記異常検出手段が上記加熱手段の異常を検出したとき
    に、上記第1温度制御手段による照明手段の温度制御
    を、上記第2温度制御手段による照明手段の温度制御に
    切り替える制御切替手段とを備えたことを特徴とする画
    像読み取り装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像読み取り装置にお
    いて、 上記異常検出手段が加熱手段の異常を検出したときに、
    この異常を警告する警告手段を備えたことを特徴とする
    画像読み取り装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の画像読み取り装置にお
    いて、 上記異常検出手段が加熱手段の異常を検出したときに、
    異常検出情報を遠隔管理装置に伝送する伝送手段を備え
    たことを特徴とする画像読み取り装置。
JP9117926A 1997-05-08 1997-05-08 画像読み取り装置 Pending JPH10308847A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006053328A (ja) * 2004-08-11 2006-02-23 Noritsu Koki Co Ltd 写真処理装置、及び写真処理装置における温調手段の不具合判断方法
JP2006060407A (ja) * 2004-08-18 2006-03-02 Ricoh Co Ltd 光源装置、画像読み取り装置および画像形成装置
JP2008048024A (ja) * 2006-08-11 2008-02-28 Canon Inc 画像読取装置

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