JPH10308703A - 光伝送装置及び光伝送方法並びに光通信システム - Google Patents
光伝送装置及び光伝送方法並びに光通信システムInfo
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- JPH10308703A JPH10308703A JP10051614A JP5161498A JPH10308703A JP H10308703 A JPH10308703 A JP H10308703A JP 10051614 A JP10051614 A JP 10051614A JP 5161498 A JP5161498 A JP 5161498A JP H10308703 A JPH10308703 A JP H10308703A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 光伝送路中を波長分割多重(WDM)信号を
伝送させて、誘導ブリルアン散乱(SBS)の効果を減
少させる方法及び装置を提供する。 【解決手段】 WDM信号は複数の光信号を多重化した
ものを含んでいる。WDM信号は、光信号1つ当たりの
強度を、単一の信号光を個々に光伝送路6を伝送させる
とSBSが発生する強度の閾値よりも強くなるようにし
て、光伝送路6へ送信される。
伝送させて、誘導ブリルアン散乱(SBS)の効果を減
少させる方法及び装置を提供する。 【解決手段】 WDM信号は複数の光信号を多重化した
ものを含んでいる。WDM信号は、光信号1つ当たりの
強度を、単一の信号光を個々に光伝送路6を伝送させる
とSBSが発生する強度の閾値よりも強くなるようにし
て、光伝送路6へ送信される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波長分割多重(W
DM)信号を、誘導ブリルアン散乱(SBS)の影響を
低減、あるいは除去して光伝送路を通して伝送させる技
術に関する。
DM)信号を、誘導ブリルアン散乱(SBS)の影響を
低減、あるいは除去して光伝送路を通して伝送させる技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、情報の大容量化に伴い、光ファイ
バ伝送路を用いた光通信システムが使用されている。一
般的な光通信システムでは、光源をデータで変調し、変
調された光が光ファイバ伝送路に入力されて伝送され、
伝送された変調光を受信した受信機が、それを復調して
元のデータを取得している。
バ伝送路を用いた光通信システムが使用されている。一
般的な光通信システムでは、光源をデータで変調し、変
調された光が光ファイバ伝送路に入力されて伝送され、
伝送された変調光を受信した受信機が、それを復調して
元のデータを取得している。
【0003】光ファイバ伝送路に入力する光強度がある
閾値を超えると、誘導ブリルアン散乱(Stimulated Bre
llouin Scattering ;以下、SBSと称す)により、伝
送品質が低下してしまう。
閾値を超えると、誘導ブリルアン散乱(Stimulated Bre
llouin Scattering ;以下、SBSと称す)により、伝
送品質が低下してしまう。
【0004】より正確に述べると、SBSは、光源から
のコヒーレント光がある特定の光強度を超えて光ファイ
バ伝送路に入力されるときに、光ファイバ伝送路におい
て非線形効果が発生して、その光の強度が次第に増加す
る現象である。SBSにより、強い光強度を持つ光は入
力側に戻ってしまい、この戻り光が光源に好ましくない
影響を与えることとなる。
のコヒーレント光がある特定の光強度を超えて光ファイ
バ伝送路に入力されるときに、光ファイバ伝送路におい
て非線形効果が発生して、その光の強度が次第に増加す
る現象である。SBSにより、強い光強度を持つ光は入
力側に戻ってしまい、この戻り光が光源に好ましくない
影響を与えることとなる。
【0005】特に、光源が半導体レーザで、その半導体
レーザで発生させる光の増幅にファイバ増幅器が用いら
れる場合には、SBSが厳しい悪影響を及ぼしてしま
う。従って、光源で発生させ、光ファイバ伝送路に入力
する光の強度は光ファイバ伝送路のSBSの閾値によっ
て制限されてしまい、その結果、伝送距離が制限されて
しまう。
レーザで発生させる光の増幅にファイバ増幅器が用いら
れる場合には、SBSが厳しい悪影響を及ぼしてしま
う。従って、光源で発生させ、光ファイバ伝送路に入力
する光の強度は光ファイバ伝送路のSBSの閾値によっ
て制限されてしまい、その結果、伝送距離が制限されて
しまう。
【0006】SBSを抑圧するため、様々な公知技術が
利用可能となっている。例えば、光源の光強度をSBS
の閾値以下にする技術などがある。この技術について
は、例えば、特公平3−4141(USP.No.4,560,246)
に開示されている。
利用可能となっている。例えば、光源の光強度をSBS
の閾値以下にする技術などがある。この技術について
は、例えば、特公平3−4141(USP.No.4,560,246)
に開示されている。
【0007】公知技術の中で、光ファイバ伝送路に入力
される光信号の光周波数もしくは位相をコヒーレントな
光のスペクトルに拡げるように変調して、SBSを抑圧
する技術がある。この技術については、例えば、“Nonl
inear fiber optics" (Govind P. Agrawal,Academic P
ress,Inc.,1989)の268頁から269頁に開示されて
いる。
される光信号の光周波数もしくは位相をコヒーレントな
光のスペクトルに拡げるように変調して、SBSを抑圧
する技術がある。この技術については、例えば、“Nonl
inear fiber optics" (Govind P. Agrawal,Academic P
ress,Inc.,1989)の268頁から269頁に開示されて
いる。
【0008】波長分割多重伝送方式(Wavelength Divis
ion Multiplex ;以下、WDMと称す)を用いる光通信
システムにおいても、SBSは発生する。一般に、WD
Mは比較的大容量のデータを高速に伝送する光通信シス
テムに用いられている。WDMでは、情報で変調されて
いる複数の光信号を混合させてWDM光とし、このWD
M光が単一の光ファイバ(光ファイバ伝送路)を通して
受信機へと伝送される。受信機がこのWDM光を個々の
光信号に分割すると、個々の光信号が検出できるように
なる。通信システムは、こうして比較的大容量のデータ
を単一の光ファイバで伝送することを可能としている。
ion Multiplex ;以下、WDMと称す)を用いる光通信
システムにおいても、SBSは発生する。一般に、WD
Mは比較的大容量のデータを高速に伝送する光通信シス
テムに用いられている。WDMでは、情報で変調されて
いる複数の光信号を混合させてWDM光とし、このWD
M光が単一の光ファイバ(光ファイバ伝送路)を通して
受信機へと伝送される。受信機がこのWDM光を個々の
光信号に分割すると、個々の光信号が検出できるように
なる。通信システムは、こうして比較的大容量のデータ
を単一の光ファイバで伝送することを可能としている。
【0009】WDMを使用する光通信システムでは、前
述した公知技術を用いることでSBSを抑圧することが
可能である。例えば、WDM信号を含む光信号を、光フ
ァイバのSBSの閾値以下の強度に設定することは可能
である。あるいは、WDMを使用する光通信システム
で、光源で発生させた光信号の周波数もしくは位相を、
SBSが抑圧されるように変調することも可能である。
述した公知技術を用いることでSBSを抑圧することが
可能である。例えば、WDM信号を含む光信号を、光フ
ァイバのSBSの閾値以下の強度に設定することは可能
である。あるいは、WDMを使用する光通信システム
で、光源で発生させた光信号の周波数もしくは位相を、
SBSが抑圧されるように変調することも可能である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】SBSを抑圧する前述
の公知技術では、光源で発生させる光信号の強度を、S
BSの閾値以下となるように制限する必要があった。従
って、多重してWDM信号とする光信号の多重数が増加
すると、光信号当たりの強度は一層減少してしまい、そ
の結果、WDM信号の伝送距離を縮めてしまっていた。
の公知技術では、光源で発生させる光信号の強度を、S
BSの閾値以下となるように制限する必要があった。従
って、多重してWDM信号とする光信号の多重数が増加
すると、光信号当たりの強度は一層減少してしまい、そ
の結果、WDM信号の伝送距離を縮めてしまっていた。
【0011】本発明の課題は、WDMを使用する光通信
システムにおいて、SBSの閾値を上回る光の強度を光
源で発生させても、SBSを抑圧する方法及び装置を提
供することである。
システムにおいて、SBSの閾値を上回る光の強度を光
源で発生させても、SBSを抑圧する方法及び装置を提
供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前述の本発明の課題は、
光ファイバ伝送路を通してWDM信号を伝送させる以下
の装置及び方法を提供することで解決される。この装置
及び方法では、WDM信号は、多重化された複数の光信
号を含んでおり、WDM信号の光信号当たりの強度が、
単一の光信号を個々に光伝送路を伝送させるとSBSが
発生する強度の閾値より強くして、光伝送路へ送信され
る。WDM信号は、少なくとも6つの信号が多重されて
含まれていることが望ましい。更に、光信号それぞれの
強度を、単一の光信号を個々に光伝送路を伝送させると
SBSが発生する強度の閾値より強くすることができ
る。
光ファイバ伝送路を通してWDM信号を伝送させる以下
の装置及び方法を提供することで解決される。この装置
及び方法では、WDM信号は、多重化された複数の光信
号を含んでおり、WDM信号の光信号当たりの強度が、
単一の光信号を個々に光伝送路を伝送させるとSBSが
発生する強度の閾値より強くして、光伝送路へ送信され
る。WDM信号は、少なくとも6つの信号が多重されて
含まれていることが望ましい。更に、光信号それぞれの
強度を、単一の光信号を個々に光伝送路を伝送させると
SBSが発生する強度の閾値より強くすることができ
る。
【0013】先の課題は、SBSを抑圧する以下の光通
信システムを提供することによっても解決できる。この
システムでは、少なくとも6つの光源がそれぞれに対応
する光信号を発生させる。それぞれの光源で発生させる
光信号は、それぞれ他の光源で発生させる光信号とは異
なる波長とする。少なくとも6つの変調器がそれぞれ少
なくとも6つの光源に対応している。それぞれの変調器
は対応する光源で発生させる光信号を変調する。マルチ
プレクサ(多重器)は変調された光信号を多重化してW
DM信号にする。このWDM信号は、そのWDM信号の
光信号当たりの強度が、単一の光信号を個々に光伝送路
を伝送させるとSBSが発生する強度の閾値より強くし
て、光伝送路に送信される。
信システムを提供することによっても解決できる。この
システムでは、少なくとも6つの光源がそれぞれに対応
する光信号を発生させる。それぞれの光源で発生させる
光信号は、それぞれ他の光源で発生させる光信号とは異
なる波長とする。少なくとも6つの変調器がそれぞれ少
なくとも6つの光源に対応している。それぞれの変調器
は対応する光源で発生させる光信号を変調する。マルチ
プレクサ(多重器)は変調された光信号を多重化してW
DM信号にする。このWDM信号は、そのWDM信号の
光信号当たりの強度が、単一の光信号を個々に光伝送路
を伝送させるとSBSが発生する強度の閾値より強くし
て、光伝送路に送信される。
【0014】前述の課題を解決する発明である、請求項
1に記載の光送信装置は、複数の波長の光信号を多重化
した波長分割多重(WDM)信号を送信する光送信装置
であって、単一の光信号を個々に光伝送路へ送信したと
きに誘導ブリルアン散乱(SBS)が発生する該単一の
光信号の強度の閾値よりも、光信号1つ当たりの強度に
おいて強い前記WDM信号を、該光伝送路へ送信する送
信器を有する、ことを特徴とするものである。
1に記載の光送信装置は、複数の波長の光信号を多重化
した波長分割多重(WDM)信号を送信する光送信装置
であって、単一の光信号を個々に光伝送路へ送信したと
きに誘導ブリルアン散乱(SBS)が発生する該単一の
光信号の強度の閾値よりも、光信号1つ当たりの強度に
おいて強い前記WDM信号を、該光伝送路へ送信する送
信器を有する、ことを特徴とするものである。
【0015】また、請求項2に記載の光送信装置は、請
求項1に記載の発明の特徴に加え、前記WDM信号は、
少なくとも6つの前記光信号が多重化されていることを
特徴とするものである。
求項1に記載の発明の特徴に加え、前記WDM信号は、
少なくとも6つの前記光信号が多重化されていることを
特徴とするものである。
【0016】また、請求項3に記載の光送信装置は、請
求項1に記載の発明の特徴に加え、前記光信号をM系列
7段以上の擬似ランダムデータで強度変調する変調器を
更に有することを特徴とするものである。
求項1に記載の発明の特徴に加え、前記光信号をM系列
7段以上の擬似ランダムデータで強度変調する変調器を
更に有することを特徴とするものである。
【0017】また、請求項4に記載の光送信装置は、請
求項1に記載の発明の特徴に加え、前記複数の光信号
は、複数の波長をそれぞれ有し、該複数の波長の波長間
隔が1nm以下であることを特徴とするものである。
求項1に記載の発明の特徴に加え、前記複数の光信号
は、複数の波長をそれぞれ有し、該複数の波長の波長間
隔が1nm以下であることを特徴とするものである。
【0018】また、請求項5に記載の光送信装置は、請
求項1に記載の発明の特徴に加え、前記多重化してWD
M信号とする各光信号の強度は、単一の光信号を個々に
光伝送路へ送信したときにSBSが発生する該単一の光
信号の強度の閾値よりも強いことを特徴とするものであ
る。
求項1に記載の発明の特徴に加え、前記多重化してWD
M信号とする各光信号の強度は、単一の光信号を個々に
光伝送路へ送信したときにSBSが発生する該単一の光
信号の強度の閾値よりも強いことを特徴とするものであ
る。
【0019】また、請求項6に記載の光送信装置は、請
求項2に記載の発明の特徴に加え、前記多重化してWD
M信号とする各光信号の強度は、単一の光信号を個々に
光伝送路へ送信したときにSBSが発生する該単一の光
信号の強度の閾値よりも強いことを特徴とするものであ
る。
求項2に記載の発明の特徴に加え、前記多重化してWD
M信号とする各光信号の強度は、単一の光信号を個々に
光伝送路へ送信したときにSBSが発生する該単一の光
信号の強度の閾値よりも強いことを特徴とするものであ
る。
【0020】また、請求項7に記載の光伝送装置は、光
伝送路と、それぞれ他とは異なる波長である複数の光信
号を個々に発生させる複数の光源と、前記複数の光信号
をそれぞれ変調する複数の変調部と、前記変調された複
数の光信号を多重化して波長分割多重(WDM)信号に
する多重化器と、を有し、前記WDM信号は、単一の光
信号を個々に前記光伝送路へ送信したときに誘導ブリル
アン散乱(SBS)が発生する該単一の光信号の強度の
閾値よりも、光信号1つ当たりの強度において強くし
て、該光伝送路を通して伝送させる、ことを特徴とする
ものである。
伝送路と、それぞれ他とは異なる波長である複数の光信
号を個々に発生させる複数の光源と、前記複数の光信号
をそれぞれ変調する複数の変調部と、前記変調された複
数の光信号を多重化して波長分割多重(WDM)信号に
する多重化器と、を有し、前記WDM信号は、単一の光
信号を個々に前記光伝送路へ送信したときに誘導ブリル
アン散乱(SBS)が発生する該単一の光信号の強度の
閾値よりも、光信号1つ当たりの強度において強くし
て、該光伝送路を通して伝送させる、ことを特徴とする
ものである。
【0021】また、請求項8に記載の光伝送装置は、請
求項7に記載の発明の特徴に加え、前記光伝送路を通し
て伝送させる前記WDM信号を増幅する光増幅器を更に
有することを特徴とするものである。
求項7に記載の発明の特徴に加え、前記光伝送路を通し
て伝送させる前記WDM信号を増幅する光増幅器を更に
有することを特徴とするものである。
【0022】また、請求項9に記載の光伝送装置は、請
求項7に記載の発明の特徴に加え、前記多重化器は、前
記変調された光信号を多重化するカプラで構成されてい
ることを特徴とするものである。
求項7に記載の発明の特徴に加え、前記多重化器は、前
記変調された光信号を多重化するカプラで構成されてい
ることを特徴とするものである。
【0023】また、請求項10に記載の光伝送装置は、
請求項7に記載の発明の特徴に加え、前記WDM信号
は、少なくとも6つの前記光信号が多重化されているこ
とを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明の特徴に加え、前記WDM信号
は、少なくとも6つの前記光信号が多重化されているこ
とを特徴とするものである。
【0024】また、請求項11に記載の光伝送装置は、
請求項7に記載の発明の特徴に加え、前記変調部は、デ
ータ信号にスクランブルをかけるスクランブラと、該変
調部への個々の前記光信号を前記スクランブルをかけら
れたデータ信号で変調する変調器と、で構成されている
ことを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明の特徴に加え、前記変調部は、デ
ータ信号にスクランブルをかけるスクランブラと、該変
調部への個々の前記光信号を前記スクランブルをかけら
れたデータ信号で変調する変調器と、で構成されている
ことを特徴とするものである。
【0025】また、請求項12に記載の光伝送装置は、
請求項11に記載の発明の特徴に加え、前記スクランブ
ラは、M系列7段以上の擬似ランダムデータで前記デー
タ信号にスクランブルをかけることを特徴とするもので
ある。
請求項11に記載の発明の特徴に加え、前記スクランブ
ラは、M系列7段以上の擬似ランダムデータで前記デー
タ信号にスクランブルをかけることを特徴とするもので
ある。
【0026】また、請求項13に記載の光伝送装置は、
請求項11に記載の発明の特徴に加え、前記変調された
光信号は、NRZ信号であることを特徴とするものであ
る。また、請求項14に記載の光伝送装置は、請求項1
1に記載の発明の特徴に加え、前記変調部は、前記光信
号をデジタル振幅変調することを特徴とするものであ
る。
請求項11に記載の発明の特徴に加え、前記変調された
光信号は、NRZ信号であることを特徴とするものであ
る。また、請求項14に記載の光伝送装置は、請求項1
1に記載の発明の特徴に加え、前記変調部は、前記光信
号をデジタル振幅変調することを特徴とするものであ
る。
【0027】また、請求項15に記載の光伝送装置は、
請求項7に記載の発明の特徴に加え、前記複数の光信号
は、該光信号それぞれの波長の波長間隔が1nm以下で
あることを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明の特徴に加え、前記複数の光信号
は、該光信号それぞれの波長の波長間隔が1nm以下で
あることを特徴とするものである。
【0028】また、請求項16に記載の光伝送装置は、
請求項7に記載の発明の特徴に加え、前記伝送路を通し
て伝送させる前記WDM信号の分散を補償する分散補償
器を更に有することを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明の特徴に加え、前記伝送路を通し
て伝送させる前記WDM信号の分散を補償する分散補償
器を更に有することを特徴とするものである。
【0029】また、請求項17に記載の光伝送装置は、
請求項7に記載の発明の特徴に加え、前記多重化してW
DM信号とする各光信号の強度は、単一の光信号を個々
に光伝送路へ送信したときにSBSが発生する該単一の
光信号の強度の閾値よりも強いことを特徴とするもので
ある。
請求項7に記載の発明の特徴に加え、前記多重化してW
DM信号とする各光信号の強度は、単一の光信号を個々
に光伝送路へ送信したときにSBSが発生する該単一の
光信号の強度の閾値よりも強いことを特徴とするもので
ある。
【0030】また、請求項18に記載の光通信システム
は、光伝送路と、それぞれ他とは異なる波長である光信
号を個々に発生させる少なくとも6つの光源と、前記少
なくとも6つの光源に個々に対応し、該光源で発生させ
る光信号を変調する少なくとも6つの変調器と、前記変
調された光信号を多重化して波長分割多重(WDM)信
号にする多重化器と、を有し、前記WDM信号は、単一
の光信号を個々に前記光伝送路へ送信したときに誘導ブ
リルアン散乱(SBS)が発生する該単一の光信号の強
度の閾値よりも、光信号1つ当たりの強度において強く
して、該光伝送路を通して伝送させる、ことを特徴とす
るものである。
は、光伝送路と、それぞれ他とは異なる波長である光信
号を個々に発生させる少なくとも6つの光源と、前記少
なくとも6つの光源に個々に対応し、該光源で発生させ
る光信号を変調する少なくとも6つの変調器と、前記変
調された光信号を多重化して波長分割多重(WDM)信
号にする多重化器と、を有し、前記WDM信号は、単一
の光信号を個々に前記光伝送路へ送信したときに誘導ブ
リルアン散乱(SBS)が発生する該単一の光信号の強
度の閾値よりも、光信号1つ当たりの強度において強く
して、該光伝送路を通して伝送させる、ことを特徴とす
るものである。
【0031】また、請求項19に記載の光通信システム
は、請求項18に記載の発明の特徴に加え、前記多重化
してWDM信号とする各光信号の強度は、単一の光信号
を個々に光伝送路へ送信したときにSBSが発生する該
単一の光信号の強度の閾値よりも強いことを特徴とする
ものである。
は、請求項18に記載の発明の特徴に加え、前記多重化
してWDM信号とする各光信号の強度は、単一の光信号
を個々に光伝送路へ送信したときにSBSが発生する該
単一の光信号の強度の閾値よりも強いことを特徴とする
ものである。
【0032】また、請求項20に記載の光通信システム
は、光伝送路と、それぞれ他とは異なる波長である光信
号を個々に発生させる少なくとも6つの光源と、前記光
信号を多重化して波長分割多重(WDM)信号にする多
重化器と、を有し、前記WDM信号は、単一の光信号を
個々に前記光伝送路へ送信したときに誘導ブリルアン散
乱(SBS)が発生する該単一の光信号の強度の閾値よ
りも、光信号1つ当たりの強度において強くして、該光
伝送路を通して伝送させる、ことを特徴とするものであ
る。
は、光伝送路と、それぞれ他とは異なる波長である光信
号を個々に発生させる少なくとも6つの光源と、前記光
信号を多重化して波長分割多重(WDM)信号にする多
重化器と、を有し、前記WDM信号は、単一の光信号を
個々に前記光伝送路へ送信したときに誘導ブリルアン散
乱(SBS)が発生する該単一の光信号の強度の閾値よ
りも、光信号1つ当たりの強度において強くして、該光
伝送路を通して伝送させる、ことを特徴とするものであ
る。
【0033】また、請求項21に記載の光通信システム
は、請求項20に記載の発明の特徴に加え、前記多重化
してWDM信号とする各光信号の強度は、単一の光信号
を個々に光伝送路へ送信したときにSBSが発生する該
単一の光信号の強度の閾値よりも強いことを特徴とする
ものである。
は、請求項20に記載の発明の特徴に加え、前記多重化
してWDM信号とする各光信号の強度は、単一の光信号
を個々に光伝送路へ送信したときにSBSが発生する該
単一の光信号の強度の閾値よりも強いことを特徴とする
ものである。
【0034】また、請求項22に記載の光送信方法は、
複数の波長の光信号を多重化した波長分割多重(WD
M)信号を送信する方法であって、単一の光信号を個々
に光伝送路へ送信したときに誘導ブリルアン散乱(SB
S)が発生する該単一の光信号の強度の閾値よりも、光
信号1つ当たりの強度において強い前記WDM信号を、
該光伝送路へ送信する、ことを特徴とするものである。
複数の波長の光信号を多重化した波長分割多重(WD
M)信号を送信する方法であって、単一の光信号を個々
に光伝送路へ送信したときに誘導ブリルアン散乱(SB
S)が発生する該単一の光信号の強度の閾値よりも、光
信号1つ当たりの強度において強い前記WDM信号を、
該光伝送路へ送信する、ことを特徴とするものである。
【0035】また、請求項23に記載の光送信方法は、
請求項22に記載の発明の特徴に加え、前記WDM信号
は、少なくとも6つの前記光信号が多重化されているこ
とを特徴とするものである。
請求項22に記載の発明の特徴に加え、前記WDM信号
は、少なくとも6つの前記光信号が多重化されているこ
とを特徴とするものである。
【0036】また、請求項24に記載の光送信方法は、
請求項22に記載の発明の特徴に加え、前記光信号は、
M系列7段以上の擬似ランダムデータで強度変調される
ことを特徴とするものである。
請求項22に記載の発明の特徴に加え、前記光信号は、
M系列7段以上の擬似ランダムデータで強度変調される
ことを特徴とするものである。
【0037】また、請求項25に記載の光送信方法は、
請求項22に記載の発明の特徴に加え、前記複数の光信
号は、複数の波長をそれぞれ有し、該複数の波長の波長
間隔が1nm以下であることを特徴とするものである。
請求項22に記載の発明の特徴に加え、前記複数の光信
号は、複数の波長をそれぞれ有し、該複数の波長の波長
間隔が1nm以下であることを特徴とするものである。
【0038】また、請求項26に記載の光送信方法は、
請求項22に記載の発明の特徴に加え、前記多重化して
WDM信号とする各光信号の強度は、単一の光信号を個
々に光伝送路へ送信したときにSBSが発生する該単一
の光信号の強度の閾値よりも強いことを特徴とするもの
である。
請求項22に記載の発明の特徴に加え、前記多重化して
WDM信号とする各光信号の強度は、単一の光信号を個
々に光伝送路へ送信したときにSBSが発生する該単一
の光信号の強度の閾値よりも強いことを特徴とするもの
である。
【0039】また、請求項27に記載の光送信方法は、
請求項23に記載の発明の特徴に加え、前記多重化して
WDM信号とする各光信号の強度は、単一の光信号を個
々に光伝送路へ送信したときにSBSが発生する該単一
の光信号の強度の閾値よりも強いことを特徴とするもの
である。
請求項23に記載の発明の特徴に加え、前記多重化して
WDM信号とする各光信号の強度は、単一の光信号を個
々に光伝送路へ送信したときにSBSが発生する該単一
の光信号の強度の閾値よりも強いことを特徴とするもの
である。
【0040】また、請求項28に記載の光送信方法は、
少なくとも6つの光信号を混合して波長分割多重(WD
M)信号とし、単一の光信号を個々に光伝送路へ送信し
たときに誘導ブリルアン散乱(SBS)が発生する該単
一の光信号の強度の閾値よりも、光信号1つ当たりの強
度において強い前記WDM信号を、該光伝送路へ送信す
る、ことを特徴とするものである。
少なくとも6つの光信号を混合して波長分割多重(WD
M)信号とし、単一の光信号を個々に光伝送路へ送信し
たときに誘導ブリルアン散乱(SBS)が発生する該単
一の光信号の強度の閾値よりも、光信号1つ当たりの強
度において強い前記WDM信号を、該光伝送路へ送信す
る、ことを特徴とするものである。
【0041】また、請求項29に記載の光送信方法は、
請求項28に記載の発明の特徴に加え、前記多重化して
WDM信号とする各光信号の強度は、単一の光信号を個
々に光伝送路へ送信したときにSBSが発生する該単一
の光信号の強度の閾値よりも強いことを特徴とするもの
である。
請求項28に記載の発明の特徴に加え、前記多重化して
WDM信号とする各光信号の強度は、単一の光信号を個
々に光伝送路へ送信したときにSBSが発生する該単一
の光信号の強度の閾値よりも強いことを特徴とするもの
である。
【0042】また、請求項30に記載の光通信システム
は、光伝送路と、複数の光信号を多重化してなる波長分
割多重(WDM)信号であって、単一の光信号を個々に
前記光伝送路へ送信したときに誘導ブリルアン散乱(S
BS)が発生する該単一の光信号の強度の閾値よりも、
光信号1つ当たりの強度において強くした該WDM信号
を該光伝送路へ送信する送信機と、前記光伝送路を通し
て伝送された前記WDM信号を受信する受信機と、を有
することを特徴とするものである。
は、光伝送路と、複数の光信号を多重化してなる波長分
割多重(WDM)信号であって、単一の光信号を個々に
前記光伝送路へ送信したときに誘導ブリルアン散乱(S
BS)が発生する該単一の光信号の強度の閾値よりも、
光信号1つ当たりの強度において強くした該WDM信号
を該光伝送路へ送信する送信機と、前記光伝送路を通し
て伝送された前記WDM信号を受信する受信機と、を有
することを特徴とするものである。
【0043】また、請求項31に記載の光通信システム
は、請求項30に記載の発明の特徴に加え、前記WDM
信号は、該WDM信号を構成するそれぞれの光信号の強
度が、単一の光信号を個々に前記光伝送路へ送信したと
きにSBSが発生する強度の閾値よりも強くなるように
送信されることを特徴とするものである。
は、請求項30に記載の発明の特徴に加え、前記WDM
信号は、該WDM信号を構成するそれぞれの光信号の強
度が、単一の光信号を個々に前記光伝送路へ送信したと
きにSBSが発生する強度の閾値よりも強くなるように
送信されることを特徴とするものである。
【0044】また、請求項32に記載の光通信システム
は、請求項30に記載の発明の特徴に加え、前記WDM
信号は、少なくとも6つの前記光信号が多重化されてい
ることを特徴とするものである。
は、請求項30に記載の発明の特徴に加え、前記WDM
信号は、少なくとも6つの前記光信号が多重化されてい
ることを特徴とするものである。
【0045】また、請求項33に記載の光受信装置は、
光伝送路を通して伝送され、複数の光信号を多重化して
なる波長分割多重(WDM)信号であって、単一の光信
号を個々に該光伝送路へ送信したときに誘導ブリルアン
散乱(SBS)が発生する該単一の光信号の強度の閾値
よりも、光信号1つ当たりの強度において強くした該W
DM信号を受信する受信器を有することを特徴とするも
のである。
光伝送路を通して伝送され、複数の光信号を多重化して
なる波長分割多重(WDM)信号であって、単一の光信
号を個々に該光伝送路へ送信したときに誘導ブリルアン
散乱(SBS)が発生する該単一の光信号の強度の閾値
よりも、光信号1つ当たりの強度において強くした該W
DM信号を受信する受信器を有することを特徴とするも
のである。
【0046】また、請求項34に記載の光受信装置は、
請求項33に記載の発明の特徴に加え、前記WDM信号
は、該WDM信号を構成するそれぞれの光信号の強度
が、単一の光信号を個々に光伝送路へ送信したときにS
BSが発生する強度の閾値よりも強くなるように送信さ
れていることを特徴とするものである。
請求項33に記載の発明の特徴に加え、前記WDM信号
は、該WDM信号を構成するそれぞれの光信号の強度
が、単一の光信号を個々に光伝送路へ送信したときにS
BSが発生する強度の閾値よりも強くなるように送信さ
れていることを特徴とするものである。
【0047】また、請求項35に記載の光受信装置は、
請求項33に記載の発明の特徴に加え、前記WDM信号
は、少なくとも6つの前記光信号が多重化されているこ
とを特徴とするものである。
請求項33に記載の発明の特徴に加え、前記WDM信号
は、少なくとも6つの前記光信号が多重化されているこ
とを特徴とするものである。
【0048】また、請求項36に記載の光伝送方法は、
複数の光信号を多重化してなる波長分割多重(WDM)
信号であって、単一の光信号を個々に光伝送路へ送信し
たときに誘導ブリルアン散乱(SBS)が発生する該単
一の光信号の強度の閾値よりも、光信号1つ当たりの強
度において強くした該WDM信号を該光伝送路へ送信
し、前記光伝送路を通して伝送された前記WDM信号を
受信する、ことを特徴とするものである。
複数の光信号を多重化してなる波長分割多重(WDM)
信号であって、単一の光信号を個々に光伝送路へ送信し
たときに誘導ブリルアン散乱(SBS)が発生する該単
一の光信号の強度の閾値よりも、光信号1つ当たりの強
度において強くした該WDM信号を該光伝送路へ送信
し、前記光伝送路を通して伝送された前記WDM信号を
受信する、ことを特徴とするものである。
【0049】また、請求項37に記載の光伝送方法は、
請求項36に記載の発明の特徴に加え、前記WDM信号
は、該WDM信号を構成するそれぞれの光信号の強度
が、単一の光信号を個々に前記光伝送路へ送信したとき
にSBSが発生する強度の閾値よりも強くなるように送
信されることを特徴とするものである。
請求項36に記載の発明の特徴に加え、前記WDM信号
は、該WDM信号を構成するそれぞれの光信号の強度
が、単一の光信号を個々に前記光伝送路へ送信したとき
にSBSが発生する強度の閾値よりも強くなるように送
信されることを特徴とするものである。
【0050】また、請求項38に記載の光伝送方法は、
請求項36に記載の発明の特徴に加え、前記WDM信号
は、少なくとも6つの前記光信号が多重化されているこ
とを特徴とするものである。
請求項36に記載の発明の特徴に加え、前記WDM信号
は、少なくとも6つの前記光信号が多重化されているこ
とを特徴とするものである。
【0051】また、請求項39に記載の光受信方法は、
光伝送路を通して伝送され、複数の光信号を多重化して
なる波長分割多重(WDM)信号であって、単一の光信
号を個々に該光伝送路へ送信したときに誘導ブリルアン
散乱(SBS)が発生する該単一の光信号の強度の閾値
よりも、光信号1つ当たりの強度において強くした該W
DM信号を受信することを特徴とするものである。
光伝送路を通して伝送され、複数の光信号を多重化して
なる波長分割多重(WDM)信号であって、単一の光信
号を個々に該光伝送路へ送信したときに誘導ブリルアン
散乱(SBS)が発生する該単一の光信号の強度の閾値
よりも、光信号1つ当たりの強度において強くした該W
DM信号を受信することを特徴とするものである。
【0052】また、請求項40に記載の光受信方法は、
請求項39に記載の発明の特徴に加え、前記WDM信号
は、該WDM信号を構成するそれぞれの光信号の強度
が、単一の光信号を個々に光伝送路へ送信したときにS
BSが発生する強度の閾値よりも強くなるように送信さ
れていることを特徴とするものである。
請求項39に記載の発明の特徴に加え、前記WDM信号
は、該WDM信号を構成するそれぞれの光信号の強度
が、単一の光信号を個々に光伝送路へ送信したときにS
BSが発生する強度の閾値よりも強くなるように送信さ
れていることを特徴とするものである。
【0053】また、請求項41に記載の光受信方法は、
請求項39に記載の発明の特徴に加え、前記WDM信号
は、少なくとも6つの前記光信号が多重化されているこ
とを特徴とするものである。
請求項39に記載の発明の特徴に加え、前記WDM信号
は、少なくとも6つの前記光信号が多重化されているこ
とを特徴とするものである。
【0054】
【発明の実施の形態】図1は、SBSを抑圧している光
信号の特性を測定する光通信システムを説明する図であ
り、本発明の実施例である。図1において、半導体レー
ザ(LD)1−1〜1−8は、光信号をそれぞれ放射す
る。光信号それぞれは他の光信号とは異なる波長である
ことが望ましく、こうすることで、伝送する情報の異な
ったチャンネルをそれぞれの光信号が表すようになる。
光カプラ(CPL)2はそれらの光信号を多重化してW
DM信号とするものであり、光変調器3は、そのWDM
信号を変調するものである。光変調器3は、パルスパタ
ーンジェネレータ(PPG)3−1からのNRZ信号を
使用するPN23段の擬似ランダムパターンの信号でデ
ジタル振幅変調することが望ましい。PN23段の擬似
ランダムパターンの詳細については後述する。
信号の特性を測定する光通信システムを説明する図であ
り、本発明の実施例である。図1において、半導体レー
ザ(LD)1−1〜1−8は、光信号をそれぞれ放射す
る。光信号それぞれは他の光信号とは異なる波長である
ことが望ましく、こうすることで、伝送する情報の異な
ったチャンネルをそれぞれの光信号が表すようになる。
光カプラ(CPL)2はそれらの光信号を多重化してW
DM信号とするものであり、光変調器3は、そのWDM
信号を変調するものである。光変調器3は、パルスパタ
ーンジェネレータ(PPG)3−1からのNRZ信号を
使用するPN23段の擬似ランダムパターンの信号でデ
ジタル振幅変調することが望ましい。PN23段の擬似
ランダムパターンの詳細については後述する。
【0055】偏波スクランブラ(SCR)4は、WDM
信号をスクランブルせずに通過させる。光増幅器5−1
及び5−2は、WDM信号を増幅し、例えば、ピュアシ
リカファイバより成る光伝送路6へ送信する。光伝送路
6の全長は、例えば、140kmとする。
信号をスクランブルせずに通過させる。光増幅器5−1
及び5−2は、WDM信号を増幅し、例えば、ピュアシ
リカファイバより成る光伝送路6へ送信する。光伝送路
6の全長は、例えば、140kmとする。
【0056】光伝送路6に入力された光の強度は、減衰
器7−2を介して光強度モニタ8−2で検出される。更
に、SBSが発生した場合には、光が光伝送路6を戻っ
てくる。この戻り光は、減衰器7−1を介して光強度モ
ニタ8−1で検出される。
器7−2を介して光強度モニタ8−2で検出される。更
に、SBSが発生した場合には、光が光伝送路6を戻っ
てくる。この戻り光は、減衰器7−1を介して光強度モ
ニタ8−1で検出される。
【0057】図1には、E/Oモジュール3−3及びパ
ルスパターンジェネレータ(PPG)3−2も図示され
ているが、これらの詳細については後述する。図2は、
本発明の実施例で用いる半導体レーザ1−1〜1−8の
SBSの閾値を示すグラフである。図2では、水平軸が
PIN、すなわち、光強度モニタ8−2で検出された強度
を表している。垂直軸はPBACK/PIN、すなわち、光強
度モニタ8−2で検出された強度に対する光強度モニタ
8−1で検出された強度の比を表している。
ルスパターンジェネレータ(PPG)3−2も図示され
ているが、これらの詳細については後述する。図2は、
本発明の実施例で用いる半導体レーザ1−1〜1−8の
SBSの閾値を示すグラフである。図2では、水平軸が
PIN、すなわち、光強度モニタ8−2で検出された強度
を表している。垂直軸はPBACK/PIN、すなわち、光強
度モニタ8−2で検出された強度に対する光強度モニタ
8−1で検出された強度の比を表している。
【0058】図2に示した例では、半導体レーザ1−1
で発生させた光信号の波長は1553.9nmであり、
以下、この値をW1とする。半導体レーザ1−2で発生
させた光信号の波長は1554.9nmであり、以下、
この値をW2とする。半導体レーザ1−3で発生させた
光信号の波長は1555.9nmであり、以下、この値
をW3とする。半導体レーザ1−4で発生させた光信号
の波長は1556.9nmであり、以下、この値をW4
とする。半導体レーザ1−5で発生させた光信号の波長
は1557.9nmであり、以下、この値をW5とす
る。半導体レーザ1−6で発生させた光信号の波長は1
558.9nmであり、以下、この値をW6とする。半
導体レーザ1−7で発生させた光信号の波長は155
9.9nmであり、以下、この値をW7とする。半導体
レーザ1−8で発生させた光信号の波長は1560.9
nmであり、以下、この値をW8とする。
で発生させた光信号の波長は1553.9nmであり、
以下、この値をW1とする。半導体レーザ1−2で発生
させた光信号の波長は1554.9nmであり、以下、
この値をW2とする。半導体レーザ1−3で発生させた
光信号の波長は1555.9nmであり、以下、この値
をW3とする。半導体レーザ1−4で発生させた光信号
の波長は1556.9nmであり、以下、この値をW4
とする。半導体レーザ1−5で発生させた光信号の波長
は1557.9nmであり、以下、この値をW5とす
る。半導体レーザ1−6で発生させた光信号の波長は1
558.9nmであり、以下、この値をW6とする。半
導体レーザ1−7で発生させた光信号の波長は155
9.9nmであり、以下、この値をW7とする。半導体
レーザ1−8で発生させた光信号の波長は1560.9
nmであり、以下、この値をW8とする。
【0059】図2に示されているように、半導体レーザ
で発生させた各光信号のSBSの閾値は固定されておら
ず、8dBmから11dBmの範囲にある。更に、それ
ぞれの波長では概略似た形状の特性曲線を示している。
前述したように、SBSの閾値は、光伝送路6を通って
半導体レーザへ戻ってくる光の原因となる光信号のレベ
ルで決まる。図3は、本発明の実施例である図1に示す
光通信システムで、波長多重光信号の多重数を増加させ
たときのSBSの閾値を示すグラフである。より正確に
述べるのであれば、図3は、図2に示されている状態の
半導体レーザ1−1から始めて、異なる波長の複数の光
信号を一つずつ加えていった場合を示す。図3では、W
1は、半導体レーザ1−1単体で光信号を放射した場合
を示している。また、W1−−2は、半導体レーザ1−
1及び1−2の両者から光信号が放射された場合を示し
ている。W1−−3は、半導体レーザ1−1〜1−3か
ら光信号が放射された場合を示している。同様に、半導
体レーザをひとつずつ増加させてW1−−8までのそれ
ぞれの組み合わせにおけるSBSの閾値を測定してい
る。
で発生させた各光信号のSBSの閾値は固定されておら
ず、8dBmから11dBmの範囲にある。更に、それ
ぞれの波長では概略似た形状の特性曲線を示している。
前述したように、SBSの閾値は、光伝送路6を通って
半導体レーザへ戻ってくる光の原因となる光信号のレベ
ルで決まる。図3は、本発明の実施例である図1に示す
光通信システムで、波長多重光信号の多重数を増加させ
たときのSBSの閾値を示すグラフである。より正確に
述べるのであれば、図3は、図2に示されている状態の
半導体レーザ1−1から始めて、異なる波長の複数の光
信号を一つずつ加えていった場合を示す。図3では、W
1は、半導体レーザ1−1単体で光信号を放射した場合
を示している。また、W1−−2は、半導体レーザ1−
1及び1−2の両者から光信号が放射された場合を示し
ている。W1−−3は、半導体レーザ1−1〜1−3か
ら光信号が放射された場合を示している。同様に、半導
体レーザをひとつずつ増加させてW1−−8までのそれ
ぞれの組み合わせにおけるSBSの閾値を測定してい
る。
【0060】図3を参照すると、W1のSBSの閾値
(すなわち、半導体レーザへ戻ってくる光の原因となる
光伝送路6に入力された光のレベル)はほぼ8dBmで
ある。W1−−2のSBSの閾値はほぼ10dBmであ
り、1波当たり7dBmである。W1−−3のSBSの
閾値はほぼ13dBmであり、1波当たり8dBmであ
る。W1−−4のSBSの閾値はほぼ14dBmであ
り、1波当たり8dBmである。W1−−5のSBSの
閾値はほぼ15dBmであり、1波当たり8dBmであ
る。W1−−6のSBSの閾値はほぼ16dBmであ
り、1波当たり8.2dBmである。W1−−7のSB
Sの閾値はほぼ16dBmであり、1波当たり7.5d
Bmである。W1−−8のSBSの閾値はほぼ16dB
mであり、1波当たり7dBmである。
(すなわち、半導体レーザへ戻ってくる光の原因となる
光伝送路6に入力された光のレベル)はほぼ8dBmで
ある。W1−−2のSBSの閾値はほぼ10dBmであ
り、1波当たり7dBmである。W1−−3のSBSの
閾値はほぼ13dBmであり、1波当たり8dBmであ
る。W1−−4のSBSの閾値はほぼ14dBmであ
り、1波当たり8dBmである。W1−−5のSBSの
閾値はほぼ15dBmであり、1波当たり8dBmであ
る。W1−−6のSBSの閾値はほぼ16dBmであ
り、1波当たり8.2dBmである。W1−−7のSB
Sの閾値はほぼ16dBmであり、1波当たり7.5d
Bmである。W1−−8のSBSの閾値はほぼ16dB
mであり、1波当たり7dBmである。
【0061】ここで、前述したSBSの閾値は図3から
直接確認される。例えば、上に示したように、W1−−
2のSBSの閾値はほぼ10dBmである。図3から
は、このSBSの閾値は、W1−−2では光がほぼ10
dBmの、戻り始めるところであることが分かる。前述
した“1波当たり" の値(W1−−2では“1波当た
り" 7dBmという値)は図3のデータから容易に求め
ることが可能である。
直接確認される。例えば、上に示したように、W1−−
2のSBSの閾値はほぼ10dBmである。図3から
は、このSBSの閾値は、W1−−2では光がほぼ10
dBmの、戻り始めるところであることが分かる。前述
した“1波当たり" の値(W1−−2では“1波当た
り" 7dBmという値)は図3のデータから容易に求め
ることが可能である。
【0062】図3に示すように、多重化する光信号、若
しくは波長の数が6以上になると等しくなり、対応する
特性曲線の勾配は小さくなる。より正確に述べると、S
BSの増加の割合は、多重化する光信号の数が6以上に
設定されることによって減少する。
しくは波長の数が6以上になると等しくなり、対応する
特性曲線の勾配は小さくなる。より正確に述べると、S
BSの増加の割合は、多重化する光信号の数が6以上に
設定されることによって減少する。
【0063】従って、光伝送路6からの戻り光のレベル
がSBSの閾値を超えて増加する割合は、多重化する光
信号、もしくは波長の数を6以上に設定することで減少
させることが可能であり、それによって、SBSを抑圧
することになる。
がSBSの閾値を超えて増加する割合は、多重化する光
信号、もしくは波長の数を6以上に設定することで減少
させることが可能であり、それによって、SBSを抑圧
することになる。
【0064】図4は、本発明の実施例である図1の光通
信システムで、符号のパターンが変更されたときのSB
Sの閾値を示す図である。図4を参照すると、1010
W1−−8は、W1からW8までの波長を持つWDM
信号が、図1のパルスパターンジェネータ3−1からの
{1010}の交番信号で光変調器3で変調されている
ときの状態を示している。PN7 W1−−8は、W1
からW8までの波長を持つWDM信号が、擬似ランダム
パターンがPN7の信号で変調されているときの状態を
示している。PN23 W1−−8は、W1からW8ま
での波長を持つWDM信号が、擬似ランダムパターンが
PN23の信号で変調されているときの状態を示してい
る。1010 W1は、W1のみの波長を持つ光が、
{1010}の交番信号で変調されているときの状態を
示している。PN23 W1は、W1のみの波長を持つ
光が、擬似ランダムパターンがPN23の信号で変調さ
れているときの状態を示している。
信システムで、符号のパターンが変更されたときのSB
Sの閾値を示す図である。図4を参照すると、1010
W1−−8は、W1からW8までの波長を持つWDM
信号が、図1のパルスパターンジェネータ3−1からの
{1010}の交番信号で光変調器3で変調されている
ときの状態を示している。PN7 W1−−8は、W1
からW8までの波長を持つWDM信号が、擬似ランダム
パターンがPN7の信号で変調されているときの状態を
示している。PN23 W1−−8は、W1からW8ま
での波長を持つWDM信号が、擬似ランダムパターンが
PN23の信号で変調されているときの状態を示してい
る。1010 W1は、W1のみの波長を持つ光が、
{1010}の交番信号で変調されているときの状態を
示している。PN23 W1は、W1のみの波長を持つ
光が、擬似ランダムパターンがPN23の信号で変調さ
れているときの状態を示している。
【0065】図4に示されているように、多重化する光
信号、もしくは波長の数が一定のときは、周期の長い擬
似ランダムパターンほど高いSBSの抑圧効果を産み出
している。
信号、もしくは波長の数が一定のときは、周期の長い擬
似ランダムパターンほど高いSBSの抑圧効果を産み出
している。
【0066】図5は、本発明の実施例である図1に示す
光通信システムで、符号のパターンが変更されたときの
SBSの閾値を示す別の図である。より正確に言えば、
図1において、半導体レーザ1−1〜1−7がW1から
W7までの波長の光信号をそれぞれ発生させ、それらが
E/Oモジュール3−3で変調された場合を図5は示し
ている。E/Oモジュール3−3は、波長W0(155
2.0nm)の光を共通の符号パターン及びパルスパタ
ーンジェネレータ3−2で発生させたパターンを用いて
発生させるものである。変調された光信号は光カプラ2
−2で混合されて光伝送路6へと供給される。
光通信システムで、符号のパターンが変更されたときの
SBSの閾値を示す別の図である。より正確に言えば、
図1において、半導体レーザ1−1〜1−7がW1から
W7までの波長の光信号をそれぞれ発生させ、それらが
E/Oモジュール3−3で変調された場合を図5は示し
ている。E/Oモジュール3−3は、波長W0(155
2.0nm)の光を共通の符号パターン及びパルスパタ
ーンジェネレータ3−2で発生させたパターンを用いて
発生させるものである。変調された光信号は光カプラ2
−2で混合されて光伝送路6へと供給される。
【0067】W0 1010 W1−−W7 PN23
は、W0は{1010}の交番信号を用いて変調され、
W1からW7はPN23の擬似ランダムパターンを用い
て変調されていることを示している。W0 PN23
W1−−W7 PN23は、W0及びW1からW7の全
てがPN23の擬似ランダムパターンを用いて変調され
ていることを示している。W0 1010 W1−−W
7 1010は、W0及びW1からW7の全てが{10
10}の交番信号を用いて変調されていることを示して
いる。W0 PN23 W1−−W7 1010は、W
0はPN23の擬似ランダムパターンを用いて変調さ
れ、W1からW7は{1010}の交番信号を用いて変
調されていることを示している。
は、W0は{1010}の交番信号を用いて変調され、
W1からW7はPN23の擬似ランダムパターンを用い
て変調されていることを示している。W0 PN23
W1−−W7 PN23は、W0及びW1からW7の全
てがPN23の擬似ランダムパターンを用いて変調され
ていることを示している。W0 1010 W1−−W
7 1010は、W0及びW1からW7の全てが{10
10}の交番信号を用いて変調されていることを示して
いる。W0 PN23 W1−−W7 1010は、W
0はPN23の擬似ランダムパターンを用いて変調さ
れ、W1からW7は{1010}の交番信号を用いて変
調されていることを示している。
【0068】図5に示されているように、周期の長い擬
似ランダムパターンほど高いSBSの抑圧効果を産み出
している。図6は、図1に示す本発明の実施例での半導
体レーザのスペクトラム特性を示す図である。より正確
に述べると、図6の(A)、(B)、(C)、(D)、
(E)、(F)、(G)は、波長W1、W2、W3、W
5、W6、W7、W8のひとつが単独で対応する半導体
レーザ1−1から1−8から放射されたときのスペクト
ラムを測定して示したグラフである。半導体レーザ1−
4は不安定であったため、W4の測定結果は提供できな
かった。
似ランダムパターンほど高いSBSの抑圧効果を産み出
している。図6は、図1に示す本発明の実施例での半導
体レーザのスペクトラム特性を示す図である。より正確
に述べると、図6の(A)、(B)、(C)、(D)、
(E)、(F)、(G)は、波長W1、W2、W3、W
5、W6、W7、W8のひとつが単独で対応する半導体
レーザ1−1から1−8から放射されたときのスペクト
ラムを測定して示したグラフである。半導体レーザ1−
4は不安定であったため、W4の測定結果は提供できな
かった。
【0069】W1〜W8の8つを多重化した光信号全体
の光伝送路6への入力の強度は23dBmであった。図
7は、光伝送路6の出力端(140km)で測定された
スペクトラムであり、それぞれW1からW8までの8つ
の波長を多重化した光信号が23dBmで光伝送路6に
入力されたときの、異なる符号パターン間での特性の違
いを示すグラフである。
の光伝送路6への入力の強度は23dBmであった。図
7は、光伝送路6の出力端(140km)で測定された
スペクトラムであり、それぞれW1からW8までの8つ
の波長を多重化した光信号が23dBmで光伝送路6に
入力されたときの、異なる符号パターン間での特性の違
いを示すグラフである。
【0070】より正確に述べると、図7(A)は、W1
からW8までの8つの波長を多重化し、PN23の変調
信号を使用しているときの波長W1のスペクトラムを示
している。図7(B)は、W1からW8までの8つの波
長を多重化し、{1010}の交番信号を使用している
ときの波長W1のスペクトラムを示している。図7
(C)は、W1からW8までの8つの波長を多重化し、
PN23の変調信号を使用しているときの波長W8のス
ペクトラムを示している。図7(D)は、W1からW8
までの8つの波長を多重化し、{1010}の交番信号
を使用しているときの波長W8のスペクトラムを示して
いる。
からW8までの8つの波長を多重化し、PN23の変調
信号を使用しているときの波長W1のスペクトラムを示
している。図7(B)は、W1からW8までの8つの波
長を多重化し、{1010}の交番信号を使用している
ときの波長W1のスペクトラムを示している。図7
(C)は、W1からW8までの8つの波長を多重化し、
PN23の変調信号を使用しているときの波長W8のス
ペクトラムを示している。図7(D)は、W1からW8
までの8つの波長を多重化し、{1010}の交番信号
を使用しているときの波長W8のスペクトラムを示して
いる。
【0071】PN23の変調信号を使用して得られたス
ペクトラムは、図6や図7(B)、(D)の各スペクト
ラムと比べてほぼ10倍に広がっていることが分かる。
図8は、波長W1からW8までが多重化されているとき
の、波長W1のスペクトラムと光伝送路6に入力される
光の強度との間の関係を示すグラフである。図8(A)
は、光伝送路6への10dBmの光の入力を示してい
る。図8(B)は、光伝送路6への、W1からW8まで
の8つが多重化された光全体で19dBmの光の入力の
強度を示している。図8(C)は、光伝送路6への光全
体で21dBmの光の入力の強度を示している。図8
(D)は、光伝送路6への光全体で23dBmの光の入
力の強度を示している。
ペクトラムは、図6や図7(B)、(D)の各スペクト
ラムと比べてほぼ10倍に広がっていることが分かる。
図8は、波長W1からW8までが多重化されているとき
の、波長W1のスペクトラムと光伝送路6に入力される
光の強度との間の関係を示すグラフである。図8(A)
は、光伝送路6への10dBmの光の入力を示してい
る。図8(B)は、光伝送路6への、W1からW8まで
の8つが多重化された光全体で19dBmの光の入力の
強度を示している。図8(C)は、光伝送路6への光全
体で21dBmの光の入力の強度を示している。図8
(D)は、光伝送路6への光全体で23dBmの光の入
力の強度を示している。
【0072】図9は、波長W1からW8までが多重化さ
れているときの、波長W5のスペクトラムと光伝送路6
に入力される光の強度との間の関係を示すグラフであ
る。図9(A)は、光伝送路6への10dBmの光の入
力を示している。図9(B)は、光伝送路6への19d
Bmの光の入力の強度を示している。図8(C)は、光
伝送路6への21dBmの光の入力の強度を示してい
る。図8(D)は、光伝送路6への23dBmの光の入
力の強度を示している。
れているときの、波長W5のスペクトラムと光伝送路6
に入力される光の強度との間の関係を示すグラフであ
る。図9(A)は、光伝送路6への10dBmの光の入
力を示している。図9(B)は、光伝送路6への19d
Bmの光の入力の強度を示している。図8(C)は、光
伝送路6への21dBmの光の入力の強度を示してい
る。図8(D)は、光伝送路6への23dBmの光の入
力の強度を示している。
【0073】図10は、波長W1からW8までが多重化
されているときの、波長W8のスペクトラムと光伝送路
6に入力される光の強度との間の関係を示すグラフであ
る。図10(A)は、光伝送路6への10dBmの光の
入力を示している。図10(B)は、光伝送路6への1
9dBmの光の入力の強度を示している。図10(C)
は、光伝送路6への21dBmの光の入力の強度を示し
ている。図10(D)は、光伝送路6への23dBmの
光の入力の強度を示している。
されているときの、波長W8のスペクトラムと光伝送路
6に入力される光の強度との間の関係を示すグラフであ
る。図10(A)は、光伝送路6への10dBmの光の
入力を示している。図10(B)は、光伝送路6への1
9dBmの光の入力の強度を示している。図10(C)
は、光伝送路6への21dBmの光の入力の強度を示し
ている。図10(D)は、光伝送路6への23dBmの
光の入力の強度を示している。
【0074】その結果、図8から図10にかけて示され
ているように、光伝送路6へ入力されるWDM信号の強
度が増加すれば、それぞれの波長のスペクトラムは広が
ることが分かる。最も短いW1の波長では、線スペクト
ルに対して長い波長の方へスペクトラムが広がる。ま
た、最も長いW8の波長では、線スペクトルに対して短
い波長の方へスペクトラムが広がる。その中間のW5の
波長では、線スペクトラムに対して両側にスペクトラム
が広がる。
ているように、光伝送路6へ入力されるWDM信号の強
度が増加すれば、それぞれの波長のスペクトラムは広が
ることが分かる。最も短いW1の波長では、線スペクト
ルに対して長い波長の方へスペクトラムが広がる。ま
た、最も長いW8の波長では、線スペクトルに対して短
い波長の方へスペクトラムが広がる。その中間のW5の
波長では、線スペクトラムに対して両側にスペクトラム
が広がる。
【0075】図11は、光伝送路へ入力されるWDM信
号が21dBmの光の強度での波長W3のスペクトラム
を示すグラフである。図11に示されている特性を図8
及び図9に示されている特性とを比較すると、最短の波
長であるW1と、中間の波長であるW5との間の傾向が
分かる。すなわち、スペクトラムは線スペクトラムに対
して波長の長い方へ広がっている。
号が21dBmの光の強度での波長W3のスペクトラム
を示すグラフである。図11に示されている特性を図8
及び図9に示されている特性とを比較すると、最短の波
長であるW1と、中間の波長であるW5との間の傾向が
分かる。すなわち、スペクトラムは線スペクトラムに対
して波長の長い方へ広がっている。
【0076】図8から図11までを参照すると、半導体
レーザ1−1及び1−8の波長多重化した光信号の出力
を増加させると、多重化した波長の中心を境として、長
い波長は短い波長の方へそのスペクトラムを拡げ、一
方、短い波長は長い波長の方へそのスペクトラムを拡げ
ている。そして、長い波長と短い波長との中間の多重化
した波長では、長い波長と短い波長との両方へそのスペ
クトラムを拡げている。
レーザ1−1及び1−8の波長多重化した光信号の出力
を増加させると、多重化した波長の中心を境として、長
い波長は短い波長の方へそのスペクトラムを拡げ、一
方、短い波長は長い波長の方へそのスペクトラムを拡げ
ている。そして、長い波長と短い波長との中間の多重化
した波長では、長い波長と短い波長との両方へそのスペ
クトラムを拡げている。
【0077】図12(A)は、光伝送路6への入力が1
5dBで波長W1が停止しているときのスペクトラムを
示す。図12(B)は、光伝送路6への入力が15dB
で波長W5が停止しているときのスペクトラムを示す。
図12(C)は、光伝送路6への入力が15dBで波長
W8が停止しているときのスペクトラムを示す。図12
は、W1からW8までの多重化された波長の一つを停止
したときの波長の特性を示すグラフである。図12
(D)は、光伝送路6への入力が23dBで波長W1が
停止しているときのスペクトラムを示す。図12(E)
は、光伝送路6への入力が23dBで波長W5が停止し
ているときのスペクトラムを示す。図12(F)は、光
伝送路6への入力が23dBで波長W8が停止している
ときのスペクトラムを示す。
5dBで波長W1が停止しているときのスペクトラムを
示す。図12(B)は、光伝送路6への入力が15dB
で波長W5が停止しているときのスペクトラムを示す。
図12(C)は、光伝送路6への入力が15dBで波長
W8が停止しているときのスペクトラムを示す。図12
は、W1からW8までの多重化された波長の一つを停止
したときの波長の特性を示すグラフである。図12
(D)は、光伝送路6への入力が23dBで波長W1が
停止しているときのスペクトラムを示す。図12(E)
は、光伝送路6への入力が23dBで波長W5が停止し
ているときのスペクトラムを示す。図12(F)は、光
伝送路6への入力が23dBで波長W8が停止している
ときのスペクトラムを示す。
【0078】23dBmが光伝送路6に入力されると、
4光子混合であるスペクトラムがわずかに検出される。
図2から図12をまとめると、信号光、もしくは波長の
多重化の数が6以上であると、SBSは抑圧されてい
る。
4光子混合であるスペクトラムがわずかに検出される。
図2から図12をまとめると、信号光、もしくは波長の
多重化の数が6以上であると、SBSは抑圧されてい
る。
【0079】その上、信号パターンの擬似ランダムの値
が長くなるほど、SBSの抑圧効果が高くなる。信号パ
ターンが{1010}のときは、SBSは減少しない。
波長を多重化した場合、SBSの発生する閾値は、一波
当たりの光強度とスペクトルの線幅で決まる。
が長くなるほど、SBSの抑圧効果が高くなる。信号パ
ターンが{1010}のときは、SBSは減少しない。
波長を多重化した場合、SBSの発生する閾値は、一波
当たりの光強度とスペクトルの線幅で決まる。
【0080】波長多重伝送において、信号パターンが擬
似ランダムに設定されるときには、伝送信号のスペクト
ラムの線幅は広がる傾向がある。この点を考慮すると、
半導体レーザからの光のスペクトラムの線幅は光伝送路
6の非線形効果(例えば、Cross-Phase Moderation:X
PMなど)により広がり、SBSが抑圧されると予測さ
れる。
似ランダムに設定されるときには、伝送信号のスペクト
ラムの線幅は広がる傾向がある。この点を考慮すると、
半導体レーザからの光のスペクトラムの線幅は光伝送路
6の非線形効果(例えば、Cross-Phase Moderation:X
PMなど)により広がり、SBSが抑圧されると予測さ
れる。
【0081】効果的にSBSを抑圧するには、スペクト
ラムの線幅は、光が光伝送路6に入力された後の早い段
階で広がっていることが必要である。図13は、光通信
システムの送信側を示す図であり、本発明の実施例であ
る。図13を参照すると、この光通信システムは、光変
調器31〜38(光変調器31及び38のみが示されて
いる)、駆動ドライバ3−41〜3−48(駆動ドライ
バ3−41及び3−48のみが示されている)、スクラ
ンブラ3−51〜3−58(スクランブラ3−51及び
3−58のみが示されている)、光減衰器10−1〜1
0−8(光減衰器10−1及び10−8のみが示されて
いる)、光アイソレータ8、光増幅器5−1及び5−
2、そして分散補償器9を有している。しかしながら、
この光通信システムの送信側としては、様々の異なる構
成にすることが可能であり、本発明はある特定の構成に
限定することを意図しているものではない。
ラムの線幅は、光が光伝送路6に入力された後の早い段
階で広がっていることが必要である。図13は、光通信
システムの送信側を示す図であり、本発明の実施例であ
る。図13を参照すると、この光通信システムは、光変
調器31〜38(光変調器31及び38のみが示されて
いる)、駆動ドライバ3−41〜3−48(駆動ドライ
バ3−41及び3−48のみが示されている)、スクラ
ンブラ3−51〜3−58(スクランブラ3−51及び
3−58のみが示されている)、光減衰器10−1〜1
0−8(光減衰器10−1及び10−8のみが示されて
いる)、光アイソレータ8、光増幅器5−1及び5−
2、そして分散補償器9を有している。しかしながら、
この光通信システムの送信側としては、様々の異なる構
成にすることが可能であり、本発明はある特定の構成に
限定することを意図しているものではない。
【0082】半導体レーザ1−1〜1−8から放射され
る波長の間隔は、XPMの影響を強くするために、1n
m以下に設定されることが望ましい。更に、スクランブ
ラ3−51〜3−58への入力信号はNRZ信号とし
て、XPMの影響を強くすることが望ましい。この例で
は、図4に示される測定結果に基づいて、擬似ランダム
パターンでPN7以上に相当する、M系列7段以上のス
クランブルをかけることが望ましい。
る波長の間隔は、XPMの影響を強くするために、1n
m以下に設定されることが望ましい。更に、スクランブ
ラ3−51〜3−58への入力信号はNRZ信号とし
て、XPMの影響を強くすることが望ましい。この例で
は、図4に示される測定結果に基づいて、擬似ランダム
パターンでPN7以上に相当する、M系列7段以上のス
クランブルをかけることが望ましい。
【0083】スクランブラ3−51からの信号出力は、
光変調器31を駆動する駆動ドライバ3−41に入力さ
れ、光変調器31によって半導体レーザ1−1からの光
は変調される。XPMの影響を強くするように光を変調
するために、この光はデジタル振幅変調されることが望
ましい。
光変調器31を駆動する駆動ドライバ3−41に入力さ
れ、光変調器31によって半導体レーザ1−1からの光
は変調される。XPMの影響を強くするように光を変調
するために、この光はデジタル振幅変調されることが望
ましい。
【0084】光変調器31からの出力は光減衰器10−
1に入力されるが、その出力レベルは、他の半導体レー
ザからの光のレベルと光増幅器の利得との関係により制
御されている。
1に入力されるが、その出力レベルは、他の半導体レー
ザからの光のレベルと光増幅器の利得との関係により制
御されている。
【0085】半導体レーザ1−2〜1−8で発生させた
光は、半導体レーザ1−1で発生させた光と同様にスク
ランブルがかけられ、処理される。光減衰器10−1か
らの出力は、WDM信号を生成するために、半導体レー
ザ1−2〜1−8からの出力と光カプラ2で波長多重化
される。光カプラ2からのWDM信号の偏波は偏波スク
ランブラ4でスクランブルがかけられ、光増幅器5−1
で増幅される。
光は、半導体レーザ1−1で発生させた光と同様にスク
ランブルがかけられ、処理される。光減衰器10−1か
らの出力は、WDM信号を生成するために、半導体レー
ザ1−2〜1−8からの出力と光カプラ2で波長多重化
される。光カプラ2からのWDM信号の偏波は偏波スク
ランブラ4でスクランブルがかけられ、光増幅器5−1
で増幅される。
【0086】光増幅器5−1からの出力は、光アイソレ
ータ8を介して光増幅器5−2へ接続されている。光増
幅器5−1及び5−2は、エルビウムドープファイバ
(Erbium Doped Fiber;EDF)から成り、それぞれの
増幅器は異なる利得を持たせることで増幅帯域を平坦化
することが望ましい。光増幅器5−2からの出力は、単
一の波長の光を伝送させたときに光伝送路6でSBSが
発生する閾値である光の強度よりも強くする。
ータ8を介して光増幅器5−2へ接続されている。光増
幅器5−1及び5−2は、エルビウムドープファイバ
(Erbium Doped Fiber;EDF)から成り、それぞれの
増幅器は異なる利得を持たせることで増幅帯域を平坦化
することが望ましい。光増幅器5−2からの出力は、単
一の波長の光を伝送させたときに光伝送路6でSBSが
発生する閾値である光の強度よりも強くする。
【0087】光増幅器5−2からの出力は、光伝送路6
の端に設けられている分散補償器9を介して光伝送路6
に入力される。分散補償器9は、光伝送路6の分散を補
償するだけでなく、分散補償器9の種類及び分散補償量
を所定の値に設定することによって非線形効果を意図的
に発生させ、光を光伝送路6へ入力した後の早い段階で
のスペクトラムの幅の拡大を可能とするものである。
の端に設けられている分散補償器9を介して光伝送路6
に入力される。分散補償器9は、光伝送路6の分散を補
償するだけでなく、分散補償器9の種類及び分散補償量
を所定の値に設定することによって非線形効果を意図的
に発生させ、光を光伝送路6へ入力した後の早い段階で
のスペクトラムの幅の拡大を可能とするものである。
【0088】効果的な分散補償器9としては、最大の非
線形効果を示し、かつ、光伝送路の分散補償の効果を保
証できる、例えば、分散補償ファイバ(Dispersion Com
pensation Fiber ;DCF)、又は、分散シフトファイ
バ(Dispersion Shifted Fiber;DSF)、が使用でき
る。
線形効果を示し、かつ、光伝送路の分散補償の効果を保
証できる、例えば、分散補償ファイバ(Dispersion Com
pensation Fiber ;DCF)、又は、分散シフトファイ
バ(Dispersion Shifted Fiber;DSF)、が使用でき
る。
【0089】図14は、光通信システムの受信側を示す
図であり、本発明の実施例である。図14を参照する
と、WDM信号は光伝送路6を通って伝送され、プリア
ンプ22で増幅される。分散補償器24は分散を補償す
るために備えられている。分波器26は、WDM信号
を、受信器28−1〜28−8で検出される個々の信号
光に分波するものである。受信器28−1〜28−8と
しては、例えば、PINフォトダイオード、あるいはA
PDダイオードが使用可能である。もちろん、光通信シ
ステムの受信側としては、様々の異なる構成にすること
が可能であり、本発明はある特定の構成に限定すること
を意図しているものではない。
図であり、本発明の実施例である。図14を参照する
と、WDM信号は光伝送路6を通って伝送され、プリア
ンプ22で増幅される。分散補償器24は分散を補償す
るために備えられている。分波器26は、WDM信号
を、受信器28−1〜28−8で検出される個々の信号
光に分波するものである。受信器28−1〜28−8と
しては、例えば、PINフォトダイオード、あるいはA
PDダイオードが使用可能である。もちろん、光通信シ
ステムの受信側としては、様々の異なる構成にすること
が可能であり、本発明はある特定の構成に限定すること
を意図しているものではない。
【0090】上述した本発明の実施例によれば、光伝送
路を通して伝送させるWDM信号の光の強度を、光伝送
路中を単一の光を伝送させたときにSBSが発生する光
の強度より強くなるように設定することにより、SBS
を抑圧することが可能である。更に、入力信号をM系列
で7段以上のスクランブルをかけることにより、SBS
の抑圧効果を改善することが可能である。また、SBS
の抑圧効果は、NRZの入力信号を用いること、光の振
幅をデジタル変調すること、あるいは、波長の間隔を1
nm以下にすること、によっても改善が可能である。
路を通して伝送させるWDM信号の光の強度を、光伝送
路中を単一の光を伝送させたときにSBSが発生する光
の強度より強くなるように設定することにより、SBS
を抑圧することが可能である。更に、入力信号をM系列
で7段以上のスクランブルをかけることにより、SBS
の抑圧効果を改善することが可能である。また、SBS
の抑圧効果は、NRZの入力信号を用いること、光の振
幅をデジタル変調すること、あるいは、波長の間隔を1
nm以下にすること、によっても改善が可能である。
【0091】前述した本発明の実施例では、それぞれ個
々の光信号を発生させる半導体レーザを特定数有する光
通信システムを示している。しかしながら、本発明は、
半導体レーザの数や波長多重信号光の多重数をある値に
限定することを意図しているものではない。更に、本発
明は、光源をある特定の形式のものを使用することに限
定することを意図しているものではない。
々の光信号を発生させる半導体レーザを特定数有する光
通信システムを示している。しかしながら、本発明は、
半導体レーザの数や波長多重信号光の多重数をある値に
限定することを意図しているものではない。更に、本発
明は、光源をある特定の形式のものを使用することに限
定することを意図しているものではない。
【0092】従って、本発明の実施例によれば、WDM
信号は、単一の光信号を個々に光伝送路へ送信するとS
BSが発生する強度の閾値よりも、光信号1つ当たりの
強度を強くして光伝送路へ送信される。例えば、図1に
おいて、半導体レーザ1−1〜1−8は、単一の信号光
でSBSが発生する閾値よりも強い強度の個々の光信号
をそれぞれ発生させることが可能である。これらの比較
的強度の強い光信号は混合されて、光伝送路6を伝送さ
せる比較的強い強度のWDM信号となる。本発明は、こ
の状況、特に少なくとも6つの光信号が多重化されると
き、で、SBSが実質的に減少もしくは除去されるとい
うことである。このことは、WDM信号中の光信号のそ
れぞれが単一の光信号でSBSが発生する閾値よりも強
度を弱くすることを要求される従来技術とは対照的であ
る。
信号は、単一の光信号を個々に光伝送路へ送信するとS
BSが発生する強度の閾値よりも、光信号1つ当たりの
強度を強くして光伝送路へ送信される。例えば、図1に
おいて、半導体レーザ1−1〜1−8は、単一の信号光
でSBSが発生する閾値よりも強い強度の個々の光信号
をそれぞれ発生させることが可能である。これらの比較
的強度の強い光信号は混合されて、光伝送路6を伝送さ
せる比較的強い強度のWDM信号となる。本発明は、こ
の状況、特に少なくとも6つの光信号が多重化されると
き、で、SBSが実質的に減少もしくは除去されるとい
うことである。このことは、WDM信号中の光信号のそ
れぞれが単一の光信号でSBSが発生する閾値よりも強
度を弱くすることを要求される従来技術とは対照的であ
る。
【0093】上述した本発明のいくつかの実施例におい
て、擬似ランダムパターンの使用に関し、PN7あるい
はPN23を用いると説明した。擬似ランダムパターン
は、一定の周期を持つランダムパターンを供給するため
に、標準的で、周知である試験パターンのガイドライン
に従って発生させている。擬似ランダムパターンを発生
させることはいわゆる当業者にとっては周知の技術であ
る。
て、擬似ランダムパターンの使用に関し、PN7あるい
はPN23を用いると説明した。擬似ランダムパターン
は、一定の周期を持つランダムパターンを供給するため
に、標準的で、周知である試験パターンのガイドライン
に従って発生させている。擬似ランダムパターンを発生
させることはいわゆる当業者にとっては周知の技術であ
る。
【0094】例えば、そのような擬似ランダムパターン
は、フリップフロップなどの論理構成を適切なパターン
が供給されるように組み合わせることにより発生させ
る。例えば、PN7の擬似ランダムパターンとは、(2
7 −1)ビットの周期を有するランダムパターンを生成
するために、フリップフロップなどの論理要素のステー
ジを7段に接続して発生させるものである。同様に、例
えば、PN23の擬似ランダムパターンは、(223−
1)ビットの周期を有するランダムパターンを生成する
ために、フリップフロップなどの論理要素のステージを
23段に接続して発生させるものである。PN23の擬
似ランダムパターンは、PN7の擬似ランダムパターン
よりも長い周期のランダムパターンを持っている。
は、フリップフロップなどの論理構成を適切なパターン
が供給されるように組み合わせることにより発生させ
る。例えば、PN7の擬似ランダムパターンとは、(2
7 −1)ビットの周期を有するランダムパターンを生成
するために、フリップフロップなどの論理要素のステー
ジを7段に接続して発生させるものである。同様に、例
えば、PN23の擬似ランダムパターンは、(223−
1)ビットの周期を有するランダムパターンを生成する
ために、フリップフロップなどの論理要素のステージを
23段に接続して発生させるものである。PN23の擬
似ランダムパターンは、PN7の擬似ランダムパターン
よりも長い周期のランダムパターンを持っている。
【0095】従って、あるパターンは、そのパターンを
生成するための段数に関係させて説明することができる
のである。例えば、7段のパターンは、(27 −1)ビ
ットの周期を有するパターンである。PN7とはそのよ
うな7段のパターンがあるということである。7段のパ
ターンよりも長いパターンであれば、7段よりも長いス
テージを持ち、(27 −1)ビットの周期を有している
はずである。PN23は、PN7よりも長いパターンで
あり、従って、(27 −1)ビットよりも長い周期を有
している。こういったパターンを生成するステージを使
用することは周知である。
生成するための段数に関係させて説明することができる
のである。例えば、7段のパターンは、(27 −1)ビ
ットの周期を有するパターンである。PN7とはそのよ
うな7段のパターンがあるということである。7段のパ
ターンよりも長いパターンであれば、7段よりも長いス
テージを持ち、(27 −1)ビットの周期を有している
はずである。PN23は、PN7よりも長いパターンで
あり、従って、(27 −1)ビットよりも長い周期を有
している。こういったパターンを生成するステージを使
用することは周知である。
【0096】従って、前述した本発明の実施例では、7
段以上でスクランブルをかけられているデータを用いて
強度変調されている光信号と関係を有し、その結果、S
BSを抑圧している。前述したように、この場合、7段
以上とは、(27 −1)ビット以上の周期を持つパター
ンということを示すものである。
段以上でスクランブルをかけられているデータを用いて
強度変調されている光信号と関係を有し、その結果、S
BSを抑圧している。前述したように、この場合、7段
以上とは、(27 −1)ビット以上の周期を持つパター
ンということを示すものである。
【0097】図15は、多段接続されたシフトレジスタ
を使用する擬似ランダムパターンの生成を示す表であ
る。図16は、図15の表に従ったパターン生成回路を
示す図である。図15及び図16は、アンリツ製パルス
パターンジェネレータMP1650Aインストラクショ
ンブックの第6章、動作原理に記載されているものであ
る。
を使用する擬似ランダムパターンの生成を示す表であ
る。図16は、図15の表に従ったパターン生成回路を
示す図である。図15及び図16は、アンリツ製パルス
パターンジェネレータMP1650Aインストラクショ
ンブックの第6章、動作原理に記載されているものであ
る。
【0098】擬似ランダムパターンの生成については、
例えば、国際電気通信連合(ITU)、国際電信電話諮
問委員会(CCITT)の、“Specification of Measu
ringEquipment,Error Performance Equipment Operati
ng At The Primary Rate And Above"勧告O.151、
1992年10月、もしくは、国際電気通信連合(IT
U)、国際電気通信連合の電気通信標準化部門(ITU
−T)の、“Generalrequirements for instrumentatio
n for performance measurements on digitaltransmiss
ion equipment"勧告O.150、1996年5月、から
も理解可能である。
例えば、国際電気通信連合(ITU)、国際電信電話諮
問委員会(CCITT)の、“Specification of Measu
ringEquipment,Error Performance Equipment Operati
ng At The Primary Rate And Above"勧告O.151、
1992年10月、もしくは、国際電気通信連合(IT
U)、国際電気通信連合の電気通信標準化部門(ITU
−T)の、“Generalrequirements for instrumentatio
n for performance measurements on digitaltransmiss
ion equipment"勧告O.150、1996年5月、から
も理解可能である。
【0099】前述した本発明の実施例においては、送信
機がWDM信号を光伝送路へ送信している。例えば、図
1において、各半導体レーザー1−1〜1−8が光カプ
ラ2と組み合わさって、WDM信号を送信する送信機を
構成している。同様に、例えば、図13において、各半
導体レーザ1−1〜1−8、光カプラ2、及び半導体レ
ーザと光カプラとの間の他の各種の要素とが組み合わさ
って、WDM信号を送信する送信機を構成している。し
かしながら、WDM信号を送信する送信機としては多く
の異なる態様があり、本発明は、ある特定の態様に限定
するものではない。
機がWDM信号を光伝送路へ送信している。例えば、図
1において、各半導体レーザー1−1〜1−8が光カプ
ラ2と組み合わさって、WDM信号を送信する送信機を
構成している。同様に、例えば、図13において、各半
導体レーザ1−1〜1−8、光カプラ2、及び半導体レ
ーザと光カプラとの間の他の各種の要素とが組み合わさ
って、WDM信号を送信する送信機を構成している。し
かしながら、WDM信号を送信する送信機としては多く
の異なる態様があり、本発明は、ある特定の態様に限定
するものではない。
【0100】同様に、前述した本発明の実施例において
は、受信機がWDM信号を光伝送路から受信している。
例えば、図14において、分波器26及び個々の受信器
28−1〜28−8は組み合わさって、WDM信号を受
信する受信機が構成されている。あるいは、異なる態様
で、受信器28−1のような個々の受信器がWDM信号
を受信することが可能であれば、その結果、WDM信号
を直接受信する受信機を考慮してもよい。従って、WD
M信号を受信する受信機としては多くの異なる態様があ
り、本発明は、ある特定の態様に限定するものではな
い。
は、受信機がWDM信号を光伝送路から受信している。
例えば、図14において、分波器26及び個々の受信器
28−1〜28−8は組み合わさって、WDM信号を受
信する受信機が構成されている。あるいは、異なる態様
で、受信器28−1のような個々の受信器がWDM信号
を受信することが可能であれば、その結果、WDM信号
を直接受信する受信機を考慮してもよい。従って、WD
M信号を受信する受信機としては多くの異なる態様があ
り、本発明は、ある特定の態様に限定するものではな
い。
【0101】前述した本発明の実施例において、SBS
は、入力される光伝送路の強度のレベルに関係している
と述べられている。一般的には、SBSは光の波長にも
関係することには注目すべきである。しかしながら、W
DMを使用する光通信システムにおいては、WDMの帯
域幅は比較的狭いので、その結果、SBSの波長依存性
は無視可能である。
は、入力される光伝送路の強度のレベルに関係している
と述べられている。一般的には、SBSは光の波長にも
関係することには注目すべきである。しかしながら、W
DMを使用する光通信システムにおいては、WDMの帯
域幅は比較的狭いので、その結果、SBSの波長依存性
は無視可能である。
【0102】
【発明の効果】本発明は、以上詳細に説明したように構
成されているので、光伝送路を伝送させるWDM信号の
光の強度を、光伝送路中を単一の光を伝送させたときに
SBSが発生する光の強度より強くなるように設定する
ことにより、SBSを抑圧することが可能である。更
に、入力信号をM系列で7段以上のスクランブルをかけ
ることにより、SBSの抑圧効果を改善することが可能
である。また、SBSの抑圧効果は、NRZの入力信号
を用いること、光の振幅をデジタル変調すること、ある
いは、波長の間隔を1nm以下にすること、によっても
改善が可能である。
成されているので、光伝送路を伝送させるWDM信号の
光の強度を、光伝送路中を単一の光を伝送させたときに
SBSが発生する光の強度より強くなるように設定する
ことにより、SBSを抑圧することが可能である。更
に、入力信号をM系列で7段以上のスクランブルをかけ
ることにより、SBSの抑圧効果を改善することが可能
である。また、SBSの抑圧効果は、NRZの入力信号
を用いること、光の振幅をデジタル変調すること、ある
いは、波長の間隔を1nm以下にすること、によっても
改善が可能である。
【図1】本発明の実施例である、SBSを抑圧している
光信号の特性を測定する光通信システムを説明する図で
ある。
光信号の特性を測定する光通信システムを説明する図で
ある。
【図2】本発明の実施例である図1の光通信システムに
用いる半導体レーザのSBSの閾値を示すグラフであ
る。
用いる半導体レーザのSBSの閾値を示すグラフであ
る。
【図3】本発明の実施例である図1に示す光通信システ
ムで、波長多重光信号の多重数を増加させたときのSB
Sの閾値を示すグラフである。
ムで、波長多重光信号の多重数を増加させたときのSB
Sの閾値を示すグラフである。
【図4】本発明の実施例である図1の光通信システム
で、符号のパターンが変更されたときのSBSの閾値を
示す図である。
で、符号のパターンが変更されたときのSBSの閾値を
示す図である。
【図5】本発明の実施例である図1に示す光通信システ
ムで、符号のパターンが変更されたときのSBSの閾値
を示す別の図である。
ムで、符号のパターンが変更されたときのSBSの閾値
を示す別の図である。
【図6】図1に示す本発明の実施例での半導体レーザの
スペクトラム特性を示す図である。
スペクトラム特性を示す図である。
【図7】本発明の実施例で、異なる信号パターンにおけ
るスペクトラム特性を示すグラフである。
るスペクトラム特性を示すグラフである。
【図8】本発明の実施例で、多重化された波長の出力が
増加するときにおける波長W1の特性を示すグラフであ
る。
増加するときにおける波長W1の特性を示すグラフであ
る。
【図9】本発明の実施例で、多重化された波長の出力が
増加するときにおける波長W5の特性を示すグラフであ
る。
増加するときにおける波長W5の特性を示すグラフであ
る。
【図10】本発明の実施例で、多重化された波長の出力
が増加するときにおける波長W8の特性を示すグラフで
ある。
が増加するときにおける波長W8の特性を示すグラフで
ある。
【図11】本発明の実施例で、W3の波長の特性を示す
グラフである。
グラフである。
【図12】本発明の実施例で、多重化された波長の出力
での4光子混合の特性を示す図である。
での4光子混合の特性を示す図である。
【図13】本発明の実施例の光通信システムの送信側を
示す図である。
示す図である。
【図14】本発明の実施例の光通信システムの受信側を
示す図である。
示す図である。
【図15】多段接続されたシフトレジスタを使用する擬
似ランダムパターンの発生を示す表である。
似ランダムパターンの発生を示す表である。
【図16】図15の表に従ったパターン生成回路を示す
図である。
図である。
1−1〜1−8 半導体レーザ(LD) 2、2−2、2−3 光カプラ(CPL) 3 光変調器 3−1、3−2 パルスパターンジェネレータ(PP
G) 3−3 E/Oモジュール 4 偏波スクランブラ(SCR) 5−1、5−2 光増幅器 6 光伝送路 7−1、7−2 減衰器 8−1、8−2 光強度モニタ 31、38 光変調器 3−41、3−48 駆動ドライバ 3−51、3−58 スクランブラ 10−1、10−8 光減衰器 8 光アイソレータ 9、24 分散補償器 22 プリアンプ 26 分波器 28−1〜28−8 受信器(PIN)
G) 3−3 E/Oモジュール 4 偏波スクランブラ(SCR) 5−1、5−2 光増幅器 6 光伝送路 7−1、7−2 減衰器 8−1、8−2 光強度モニタ 31、38 光変調器 3−41、3−48 駆動ドライバ 3−51、3−58 スクランブラ 10−1、10−8 光減衰器 8 光アイソレータ 9、24 分散補償器 22 プリアンプ 26 分波器 28−1〜28−8 受信器(PIN)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04J 14/02 1/00
Claims (41)
- 【請求項1】 複数の波長の光信号を多重化した波長分
割多重(WDM)信号を送信する光送信装置であって、 単一の光信号を個々に光伝送路へ送信したときに誘導ブ
リルアン散乱(SBS)が発生する該単一の光信号の強
度の閾値よりも、光信号1つ当たりの強度において強い
前記WDM信号を、該光伝送路へ送信する送信器を有す
る、 ことを特徴とする光送信装置。 - 【請求項2】 前記WDM信号は、少なくとも6つの前
記光信号が多重化されていることを特徴とする請求項1
に記載の光送信装置。 - 【請求項3】 前記光信号をM系列7段以上の擬似ラン
ダムデータで強度変調する変調器を更に有することを特
徴とする請求項1に記載の光送信装置。 - 【請求項4】 前記複数の光信号は、複数の波長をそれ
ぞれ有し、該複数の波長の波長間隔が1nm以下である
ことを特徴とする請求項1に記載の光送信装置。 - 【請求項5】 前記多重化してWDM信号とする各光信
号の強度は、単一の光信号を個々に光伝送路へ送信した
ときにSBSが発生する該単一の光信号の強度の閾値よ
りも強いことを特徴とする請求項1に記載の光送信装
置。 - 【請求項6】 前記多重化してWDM信号とする各光信
号の強度は、単一の光信号を個々に光伝送路へ送信した
ときにSBSが発生する該単一の光信号の強度の閾値よ
りも強いことを特徴とする請求項2に記載の光送信装
置。 - 【請求項7】 光伝送路と、 それぞれ他とは異なる波長である複数の光信号を個々に
発生させる複数の光源と、 前記複数の光信号をそれぞれ変調する複数の変調部と、 前記変調された複数の光信号を多重化して波長分割多重
(WDM)信号にする多重化器と、 を有し、 前記WDM信号は、単一の光信号を個々に前記光伝送路
へ送信したときに誘導ブリルアン散乱(SBS)が発生
する該単一の光信号の強度の閾値よりも、光信号1つ当
たりの強度において強くして、該光伝送路を通して伝送
させる、 ことを特徴とする光伝送装置。 - 【請求項8】 前記光伝送路を通して伝送させる前記W
DM信号を増幅する光増幅器を更に有することを特徴と
する請求項7に記載の光伝送装置。 - 【請求項9】 前記多重化器は、前記変調された光信号
を多重化するカプラで構成されていることを特徴とする
請求項7に記載の光伝送装置。 - 【請求項10】 前記WDM信号は、少なくとも6つの
前記光信号が多重化されていることを特徴とする請求項
7に記載の光伝送装置。 - 【請求項11】 前記変調部は、 データ信号にスクランブルをかけるスクランブラと、 該変調部への個々の前記光信号を前記スクランブルをか
けられたデータ信号で変調する変調器と、 で構成されていることを特徴とする請求項7に記載の光
伝送装置。 - 【請求項12】 前記スクランブラは、M系列7段以上
の擬似ランダムデータで前記データ信号にスクランブル
をかけることを特徴とする請求項11に記載の光伝送装
置。 - 【請求項13】 前記変調された光信号は、NRZ信号
であることを特徴とする請求項11に記載の光伝送装
置。 - 【請求項14】 前記変調部は、前記光信号をデジタル
振幅変調することを特徴とする請求項11に記載の光伝
送装置。 - 【請求項15】 前記複数の光信号は、該光信号それぞ
れの波長の波長間隔が1nm以下であることを特徴とす
る請求項7に記載の光伝送装置。 - 【請求項16】 前記伝送路を通して伝送させる前記W
DM信号の分散を補償する分散補償器を更に有すること
を特徴とする請求項7に記載の光伝送装置。 - 【請求項17】 前記多重化してWDM信号とする各光
信号の強度は、単一の光信号を個々に光伝送路へ送信し
たときにSBSが発生する該単一の光信号の強度の閾値
よりも強いことを特徴とする請求項7に記載の光伝送装
置。 - 【請求項18】 光伝送路と、 それぞれ他とは異なる波長である光信号を個々に発生さ
せる少なくとも6つの光源と、 前記少なくとも6つの光源に個々に対応し、該光源で発
生させる光信号を変調する少なくとも6つの変調器と、 前記変調された光信号を多重化して波長分割多重(WD
M)信号にする多重化器と、 を有し、 前記WDM信号は、単一の光信号を個々に前記光伝送路
へ送信したときに誘導ブリルアン散乱(SBS)が発生
する該単一の光信号の強度の閾値よりも、光信号1つ当
たりの強度において強くして、該光伝送路を通して伝送
させる、 ことを特徴とする光通信システム。 - 【請求項19】 前記多重化してWDM信号とする各光
信号の強度は、単一の光信号を個々に光伝送路へ送信し
たときにSBSが発生する該単一の光信号の強度の閾値
よりも強いことを特徴とする請求項18に記載の光通信
システム。 - 【請求項20】 光伝送路と、 それぞれ他とは異なる波長である光信号を個々に発生さ
せる少なくとも6つの光源と、 前記光信号を多重化して波長分割多重(WDM)信号に
する多重化器と、 を有し、 前記WDM信号は、単一の光信号を個々に前記光伝送路
へ送信したときに誘導ブリルアン散乱(SBS)が発生
する該単一の光信号の強度の閾値よりも、光信号1つ当
たりの強度において強くして、該光伝送路を通して伝送
させる、 ことを特徴とする光通信システム。 - 【請求項21】 前記多重化してWDM信号とする各光
信号の強度は、単一の光信号を個々に光伝送路へ送信し
たときにSBSが発生する該単一の光信号の強度の閾値
よりも強いことを特徴とする請求項20に記載の光通信
システム。 - 【請求項22】 複数の波長の光信号を多重化した波長
分割多重(WDM)信号を送信する方法であって、 単一の光信号を個々に光伝送路へ送信したときに誘導ブ
リルアン散乱(SBS)が発生する該単一の光信号の強
度の閾値よりも、光信号1つ当たりの強度において強い
前記WDM信号を、該光伝送路へ送信する、 ことを特徴とする光送信方法。 - 【請求項23】 前記WDM信号は、少なくとも6つの
前記光信号が多重化されていることを特徴とする請求項
22に記載の光送信方法。 - 【請求項24】 前記光信号は、M系列7段以上の擬似
ランダムデータで強度変調されることを特徴とする請求
項22に記載の光送信方法。 - 【請求項25】 前記複数の光信号は、複数の波長をそ
れぞれ有し、該複数の波長の波長間隔が1nm以下であ
ることを特徴とする請求項22に記載の光送信方法。 - 【請求項26】 前記多重化してWDM信号とする各光
信号の強度は、単一の光信号を個々に光伝送路へ送信し
たときにSBSが発生する該単一の光信号の強度の閾値
よりも強いことを特徴とする請求項22に記載の光送信
方法。 - 【請求項27】 前記多重化してWDM信号とする各光
信号の強度は、単一の光信号を個々に光伝送路へ送信し
たときにSBSが発生する該単一の光信号の強度の閾値
よりも強いことを特徴とする請求項23に記載の光送信
方法。 - 【請求項28】 少なくとも6つの光信号を混合して波
長分割多重(WDM)信号とし、 単一の光信号を個々に光伝送路へ送信したときに誘導ブ
リルアン散乱(SBS)が発生する該単一の光信号の強
度の閾値よりも、光信号1つ当たりの強度において強い
前記WDM信号を、該光伝送路へ送信する、 ことを特徴とする光送信方法。 - 【請求項29】 前記多重化してWDM信号とする各光
信号の強度は、単一の光信号を個々に光伝送路へ送信し
たときにSBSが発生する該単一の光信号の強度の閾値
よりも強いことを特徴とする請求項28に記載の光送信
方法。 - 【請求項30】 光伝送路と、 複数の光信号を多重化してなる波長分割多重(WDM)
信号であって、単一の光信号を個々に前記光伝送路へ送
信したときに誘導ブリルアン散乱(SBS)が発生する
該単一の光信号の強度の閾値よりも、光信号1つ当たり
の強度において強くした該WDM信号を該光伝送路へ送
信する送信機と、 前記光伝送路を通して伝送された前記WDM信号を受信
する受信機と、 を有することを特徴とする光通信システム。 - 【請求項31】 前記WDM信号は、該WDM信号を構
成するそれぞれの光信号の強度が、単一の光信号を個々
に前記光伝送路へ送信したときにSBSが発生する強度
の閾値よりも強くなるように送信されることを特徴とす
る請求項30に記載の光通信システム。 - 【請求項32】 前記WDM信号は、少なくとも6つの
前記光信号が多重化されていることを特徴とする請求項
30に記載の光通信システム。 - 【請求項33】 光伝送路を通して伝送され、複数の光
信号を多重化してなる波長分割多重(WDM)信号であ
って、単一の光信号を個々に該光伝送路へ送信したとき
に誘導ブリルアン散乱(SBS)が発生する該単一の光
信号の強度の閾値よりも、光信号1つ当たりの強度にお
いて強くした該WDM信号を受信する受信器を有するこ
とを特徴とする光受信装置。 - 【請求項34】 前記WDM信号は、該WDM信号を構
成するそれぞれの光信号の強度が、単一の光信号を個々
に光伝送路へ送信したときにSBSが発生する強度の閾
値よりも強くなるように送信されていることを特徴とす
る請求項33に記載の光受信装置。 - 【請求項35】 前記WDM信号は、少なくとも6つの
前記光信号が多重化されていることを特徴とする請求項
33に記載の光受信装置。 - 【請求項36】 複数の光信号を多重化してなる波長分
割多重(WDM)信号であって、単一の光信号を個々に
光伝送路へ送信したときに誘導ブリルアン散乱(SB
S)が発生する該単一の光信号の強度の閾値よりも、光
信号1つ当たりの強度において強くした該WDM信号を
該光伝送路へ送信し、 前記光伝送路を通して伝送された前記WDM信号を受信
する、 ことを特徴とする光伝送方法。 - 【請求項37】 前記WDM信号は、該WDM信号を構
成するそれぞれの光信号の強度が、単一の光信号を個々
に前記光伝送路へ送信したときにSBSが発生する強度
の閾値よりも強くなるように送信されることを特徴とす
る請求項36に記載の光伝送方法。 - 【請求項38】 前記WDM信号は、少なくとも6つの
前記光信号が多重化されていることを特徴とする請求項
36に記載の光伝送方法。 - 【請求項39】 光伝送路を通して伝送され、複数の光
信号を多重化してなる波長分割多重(WDM)信号であ
って、単一の光信号を個々に該光伝送路へ送信したとき
に誘導ブリルアン散乱(SBS)が発生する該単一の光
信号の強度の閾値よりも、光信号1つ当たりの強度にお
いて強くした該WDM信号を受信することを特徴とする
光受信方法。 - 【請求項40】 前記WDM信号は、該WDM信号を構
成するそれぞれの光信号の強度が、単一の光信号を個々
に光伝送路へ送信したときにSBSが発生する強度の閾
値よりも強くなるように送信されていることを特徴とす
る請求項39に記載の光受信方法。 - 【請求項41】 前記WDM信号は、少なくとも6つの
前記光信号が多重化されていることを特徴とする請求項
39に記載の光受信方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10051614A JPH10308703A (ja) | 1997-03-05 | 1998-03-04 | 光伝送装置及び光伝送方法並びに光通信システム |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9-50738 | 1997-03-05 | ||
JP5073897 | 1997-03-05 | ||
JP10051614A JPH10308703A (ja) | 1997-03-05 | 1998-03-04 | 光伝送装置及び光伝送方法並びに光通信システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10308703A true JPH10308703A (ja) | 1998-11-17 |
Family
ID=26391195
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10051614A Withdrawn JPH10308703A (ja) | 1997-03-05 | 1998-03-04 | 光伝送装置及び光伝送方法並びに光通信システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10308703A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7057801B2 (en) * | 2003-06-19 | 2006-06-06 | Alcatel | Optical amplifier, transmission system and method for optimization |
US7136593B1 (en) | 1999-06-16 | 2006-11-14 | Nec Corporation | Wavelength-division multiplexed optical transmission system |
US7142782B2 (en) | 2001-11-15 | 2006-11-28 | Fujitsu Limited | Noise light elimination method, noise light elimination apparatus and optical transmission system, using stimulated brillouin scattering |
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US7489662B2 (en) | 2003-03-12 | 2009-02-10 | Nec Corporation | Wireless terminal device |
JP2010140047A (ja) * | 2002-11-21 | 2010-06-24 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 光源、波形整形器、sbs抑制器、および、パルス光源 |
JP2013055084A (ja) * | 2011-08-31 | 2013-03-21 | Panasonic Industrial Devices Sunx Co Ltd | レーザ加工装置、及びレーザ発振装置 |
-
1998
- 1998-03-04 JP JP10051614A patent/JPH10308703A/ja not_active Withdrawn
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