JP2001069085A - 光通信システム動作方法及び光通信システム - Google Patents

光通信システム動作方法及び光通信システム

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 飽和領域で動作する光増幅器において発生す
る歪み及びクロストークを低減する方法及びそのシステ
ムを提供することが本発明の課題である。 【解決手段】 単一あるいは複数個の光増幅器を有する
システムにおいて、トラフィックを担う他の光チャネル
に加えて少なくとも一つの光チャネルを供給することに
よって、歪み及びクロストークが低減される。付け加え
られた光チャネルは、利得変化の大部分を吸収し、トラ
フィックを担うチャネルはわずかしかその影響を受けな
い。光増幅器の利得帯域のピーク利得領域に近接した波
長が、通常、利得誘起クロストークに最も敏感であるた
め、前記付加される光チャネルは、利得変化が最大であ
るそのピーク利得領域あるいはそれに近接した波長が割
り当てられる。付加される光チャネルは、光増幅器への
入力強度の変化によって引き起こされる利得変化を補償
する“緩衝(リザボワ)”チャネルのように機能する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光増幅器に関し、特
に、その種の増幅器を利用する光波システム及びネット
ワークに関する。
【0002】
【従来の技術】光増幅器は、光波通信システムにおい
て、伝送経路における損失を補償する目的で信号のレベ
ルをブーストするインライン増幅器として、トランスミ
ッタ強度を増大させる電力増幅器として、及び、レシー
バの前段で信号レベルをブーストする前置増幅器とし
て、一般に用いられている。光ファイバで複合信号とし
て伝播させられる相異なった波長の複数個の光チャネル
を組み合わせる波長分割多重化(WDM)システムにお
いては、光増幅器は、全チャネルを同時に増幅できると
いう性質のために特に有用である。
【0003】エルビウム(Er)ドープファイバ増幅器
は、その利得特性及び光ファイバとの結合の容易さか
ら、現在のWDM通信システムにおいて広く用いられて
いる。Erドープファイバ増幅器は、信号チャネルの光
強度がデジタルデータの“1”及び“0”を表現するよ
うに変調される強度変調デジタル光通信システムに関し
て特に望ましい。特に、ゆっくりとした利得ダイナミク
スが、Erドープファイバ増幅器がWDMシステムにお
ける全ての信号チャネルに対して、強度変調済みビット
パターンにおけるビット遷移にかかわらず、一定の利得
を実現することを可能にする。しかしながら、長距離伝
送アプリケーションにおけるその有用性にもかかわら
ず、Erドープファイバ増幅器の欠点もよく知られてい
る。例えば、Erドープファイバ増幅器は高価であり、
結果として、都市内光ネットワークなどのアプリケーシ
ョンに係る最もコスト効率の良い解を提供するものでは
ない。さらに、Erドープファイバ増幅器は比較的狭い
利用可能な帯域しか有さないため、よりチャネル数の多
い、かつ、より広い利用可能帯域を有する新たな光ファ
イバを用いる、新しい長距離システムにおいては、より
問題となりうる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】対照的に、半導体光増
幅器は比較的安価であり、広い利得帯域を有し、他のデ
バイスと容易に集積化されうる。しかしながら、半導体
光増幅器はいくつかの制限があり、そのため、現在の光
通信システムにおけるその利用が制限されている。特
に、半導体光増幅器の高速な利得ダイナミクスと非線型
利得特性が問題となりうる。例えば、入力強度が変化す
るに連れて利得が変化し、現時点での通信システムの変
調速度に対しては一定ではなく、よって、モード間歪み
や飽和誘起クロストーク、すなわち、交差飽和などの問
題を引き起こす。
【0005】簡潔に述べれば、交差飽和は、一方のチャ
ネルの強度変調が他のチャネルにとって利用可能な利得
の変調を引き起こす場合に発生する。例えば、特定のチ
ャネルの利得が、それ自体の強度によるのみならず、シ
ステムにおける他のチャネルの強度によっても飽和す
る、ということである。交差飽和は強度変調システムに
おいて特に問題である。なぜなら、チャネル強度が、ビ
ットパターンに依存して、時間と共に変化するからであ
る。それゆえ、あるチャネルの信号利得がビット毎に変
化し、その変化が他のチャネルのビットパターンに依存
する。この種の利得揺動は検出エラーを引き起こし、全
体としてのビットエラーレート性能を劣化させる。
【0006】フィードフォワードあるいはフィードバッ
ク利得制御ループ、利得クランプ、及びポンピング光注
入法などの利得制御方式が、モード間歪みや交差飽和の
効果を低減する目的で提案されてきている。例えば、A.
Salehによる“非線型性を低減した光増幅器”という表
題の米国特許第5,017,885号(1991年5月
21日付け)、Doerrらによる“歪み及びクロストーク
を低減した多周波数光信号源”という表題の米国特許第
5,576,881号(1996年11月19日)、Si
monらによる“非線型歪みを低減した進行波半導体光増
幅器”という表題の論文(Electronics Letters第30
巻第1号(1994年1月))、Tiemeijerらによる
“1300nm利得クランプMQWレーザー増幅器にお
ける相互変調歪みの低減”という表題の論文(IEEE Pho
tonics Technology Letters第7巻第3号(1995年
3月))、及び、Yoshinoらによる“ポンピング光注入
による半導体レーザー増幅器の飽和出力強度の改善”と
いう表題の論文(IEEE Photonics Technology Letters
第8巻第1号(1996年1月))を参照。これらは本
発明の参照文献である。種々の欠点がある中でも、この
種の利得制御方式は、フィードバックあるいはフィード
フォワードループなどの付加回路が必要になるために、
システムのコスト及び複雑さを増大させるという大きな
欠点を有している。
【0007】あるいは、モード間歪みや交差飽和は、光
増幅器を小信号領域、すなわち、非飽和領域で動作させ
ることによって低減させられうる。しかしながら、実際
のアプリケーションでは、高出力強度及び他の有効性を
実現する目的で、光増幅器を飽和領域で動作させること
が望ましい。例えば、WDMシステムは、高ダイナミッ
クレンジ及び高信号帯雑音比に関して必要とされる高出
力強度のために、通常飽和領域で動作する。従って、モ
ード間歪みや交差飽和は、飽和領域で動作する光増幅器
を有するシステムにおいて、依然として問題である。
【0008】
【課題を解決するための手段】光増幅器が飽和領域で動
作する際に発生する歪み及びクロストークは、本発明の
原理に従って、光増幅器への入力強度の変化によって引
き起こされる利得変化を受動的に補償することによっ
て、実質的に低減される。より詳細に述べれば、単一あ
るいは複数個の光増幅器を有するシステムにおいて、ト
ラフィックを担う他の光チャネルに加えて少なくとも一
つの光チャネルを供給することによって、受動的利得制
御が実現される。この際、付け加えられた光チャネル
は、利得変化の大部分を吸収すなわち受容し、一方、ト
ラフィックを担うチャネルはわずかしかその影響を受け
ない。
【0009】光増幅器の利得帯域のピーク利得領域に近
接した波長を有する光チャネルは、通常、最も強く利得
変化の影響を受け、利得誘起クロストークに最も敏感で
あるため、前記付加される光チャネルは、本発明の一実
施例においては、利得変化が最大であるそのピーク利得
領域あるいはそれに近接した波長が割り当てられる。付
加される光チャネルの波長及び初期強度を適切に選択す
ることにより、付加される光チャネルの強度は、トラフ
ィックを担うチャネルの強度レベルの変化に応答して上
下する。このようにして、付加される光チャネルは、光
増幅器への入力強度の変化によって引き起こされる利得
変化を補償する“緩衝(リザボワ)”チャネルのように
機能する。
【0010】本発明の一実施例に従って、対応する波長
での複数個の光チャネルを有する波長分割多重化(WD
M)信号が、WDMシステムにおける単一あるいは複数
個の半導体光増幅器によって増幅される。リザボワチャ
ネルは、第一半導体光増幅器の前に、最大利得変化が生
ずる点あるいはその近傍の波長、例えば、通常、半導体
光増幅器の利得スペクトルのより短い波長領域、に挿入
される。半導体光増幅器への入力強度が変化する、すな
わち、入力されるトラフィックを担うを担うWDM光チ
ャネルの強度レベルが変化すると、半導体光増幅器での
利得変化がリザボワチャネルが位置しているところで最
大となる。よって、リザボワチャネルが最大の利得変化
を受けることになり、結果として、リザボワチャネルを
付加しない場合により、トラフィックを担う光チャネル
における歪み及びクロストークが受動的に補償される。
【0011】モード間歪み及び交差飽和の効果が本発明
の原理に従って実質的に低減されるため、飽和領域で動
作する光増幅器を有するシステムは、従来技術に係る方
式と比較して実質的に改善されたビットエラーレートを
実現することが可能となる。さらに、従来技術に係る能
動的フィードバック及びフィードフォワードなどの方式
の代わりに受動的補償が用いられるため、コスト及び複
雑さが実質的に低減される。従って、このような解決法
は容易に実装されることが可能であり、コストが主要な
考慮事項である大都市領域での光ネットワークアプリケ
ーションにおいて特に有効に利用されうる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本明細書において記述され
る実施例は半導体光増幅器を有する波長分割多重化(W
DM)システムにおける利用に特に適しており、この例
に則して本発明が説明されているが、本発明の原理が他
のタイプの光通信システム及び他のタイプの光増幅器と
共に用いられうることは当業者には明らかである。例え
ば、本発明の原理は、単一の光チャネルを有する光通信
システムに対して適用可能であり、また、前述された問
題を引き起こすような利得ダイナミクスを有する他のタ
イプの光増幅器を有するシステムに対しても適用可能で
ある。さらに、本発明の実施例が、データがビット
“0”及び“1”を用いて伝送されるデジタル通信を参
照して記述されているが、本発明の原理が他の符号化及
び変調方式に対しても適用可能であることは明らかであ
る。 従って、以下に示される実施例は、例示目的であ
って本発明を限定するものではない。
【0013】本発明の原理を理解するための基礎とし
て、WDMシステムにおける利得関連問題の概観が以下
に提供される。よく知られているように、WDMシステ
ムにおけるインライン増幅に用いられる光増幅器は、ポ
ンピング効率及びシステム的考察より、通常、飽和領域
で動作する。飽和領域においては、増幅器の出力強度
は、入力強度のある範囲での変化に対して、実質的に固
定されたものとなる。結果として、増幅器の利得は入力
強度の変化に関して一定ではない。増幅器の出力強度
は、レシーバにおける信号帯雑音比が強度変調済み信号
によって伝送されたビットパターンの正確な検出を可能
にするよう、充分に高く無ければならない。
【0014】前述されているように、半導体光増幅器の
固有の非線型性は、システム性能を劣化させる可能性が
ある。詳細に述べれば、半導体光増幅器の非線型特性の
ために、モード間歪みと飽和誘起クロストーク、すなわ
ち、交差飽和、という二つの非常に重要かつ有害な効果
が生ずる。図1は、出力強度、POUT、がモード間歪み
の影響を受けている場合の信号チャネルのアイダイアグ
ラムを示している。より詳細に述べれば、強度レベル1
01は“0”ビットに関する定常的な強度レベルを示し
ており、強度レベル102はチャネル内の“1”ビット
の定常的な強度レベルを示している。遷移点103に示
されているように、送信されるビットパターンにおける
“0”から“1”への遷移が発生した場合、“1”ビッ
トの強度レベルがある時間期間だけ定常状態値102を
越えており、増幅された信号における利得揺らぎが発生
したことになる。従って、このタイプの非線型歪みは、
信号チャネル内の強度変調に依存するものであるが、ビ
ット検出の問題を引き起こし、システムの全体としての
ビットエラーレート性能を劣化させる。
【0015】図2は、2チャネルシステムにおける信号
チャネルの一方のアイダイアグラムである。例示目的の
みのために2チャネルシステムが選択されていることに
留意されたい。この例では、信号チャネルの出力強度P
outが、WDMシステムにおける所謂クロストーク効果
である交差飽和を介して、他のチャネルの状態に依存し
ている。詳細に述べれば、一方のチャネルの出力強度P
outが、システム内の他方のチャネルの強度変調によっ
て影響を受け、互いのチャネルが独立に変調されている
ために、ランダムに変動してしまう。図示されているよ
うに、強度レベル201は“0”ビットに対する強度レ
ベルを、強度レベル202はチャネル内の“1”ビット
に対応する強度範囲をそれぞれ表わしている。特に、チ
ャネル内の“1”ビットの強度レベルが、システム内の
他方のチャネルの強度レベルに従って変化している。
【0016】例えば、他方のチャネルが“0”ビットを
送信する場合には、図2に示されたチャネルのビット
“1”の強度レベルは、実質的にシステム内の強度全て
を有するようになるために、範囲202のより強い方の
端点に位置するようになる。同様に、他方のチャネルが
“1”ビットを送信する場合には、図2に示されたチャ
ネルにおける“1”ビットの強度レベルは、システム内
の総強度が双方のチャネル間で共有されるために、範囲
202のより弱い方の端点に位置するようになる。結果
として、一方のチャネルに対する信号強度が他方のチャ
ネルにおける変調によって誘起された信号利得揺らぎに
従って揺らぐため、このタイプの非線型歪みはビット検
出の問題を引き起こし、システムの全体としてのビット
エラーレート性能を劣化させる。
【0017】前述された実例の各々においては、2dB
mという入力強度が用いられた。さらに、図1に示され
た例においては、1.25Gビット/毎秒というチャネ
ルレートが用いられ、図2に示された例においては、
2.5Gビット/秒というチャネルレートが用いられ
た。これらのパラメータは、例示目的で選択されたもの
である。
【0018】エルビウムドープファイバ増幅器を用いる
システムでは、エルビウムドープファイバ増幅器のゆっ
くりとした利得ダイナミクスが、考えている変調速度に
関しては有利である。なぜなら、この増幅器は、光チャ
ネルにおける“1”及び“0”ビット間の遷移に対して
“応答しない”からである。結果として、エルビウムド
ープファイバ増幅器は平均強度しか関知することが無
く、よって、信号チャネルに対して一定の利得を供給す
る。このため、エルビウムドープファイバ増幅器の利得
は線型特性を示し、結果として、モード間歪みや交差飽
和は重要な問題点ではない。
【0019】これに対して、半導体光増幅器の利得ダイ
ナミクスはエルビウムドープファイバ増幅器のそれより
も遙かに高速である。詳細に述べれば、半導体光増幅器
の利得は入力強度が変化するに連れて高速に変化し、結
果として、その利得は現時点での通信システムの変調速
度に関しては一定ではない。よって、半導体光増幅器は
非線型特性を示し、前述されているようなモード間歪み
や交差飽和を引き起こし、それらが光通信システムにチ
ャネル内で送信されるビットの検出のエラーを引き起こ
しうる。従って、本発明の発明者は、前述された問題を
解決する必要が存在することを認識し、その解決法によ
って、単一チャネル及びWDMシステムに関して、より
効果で帯域が制限されたエルビウムドープファイバ増幅
器の代わりに半導体光増幅器がより適した代替手段とな
りうることを明らかにする。
【0020】本発明の原理に従って、受動的な制御技法
が提供され、結果として、モード間歪みや交差飽和が存
在する場合においても、半導体光増幅器が波長分割多重
化システムにおけるインライン増幅器として実効的に用
いられうるようになる。より詳細に述べれば、本発明の
発明者は、特定の波長を有する光チャネルを“リザボワ
(緩衝剤)”としての機能を実行させる目的で用いるこ
とによって、半導体光増幅器を利用するWDMシステム
において実質的にエラーフリーの伝送が実現されうるこ
とを見出した。このリザボワチャネルは、増幅器への入
力強度の変化に応答してWDM信号内の他の光チャネル
と光強度を共有する目的で用いられ、そうすることによ
って、モード間歪みや交差飽和の結果として半導体光増
幅器内に発生する利得変化を実効的に制限する。実際、
リザボワチャネルは、トラフィックを担う光チャネル間
の入力強度の変化、ビットパターン遷移、他のチャネル
からのクロストークなどの結果として発生する、前述さ
れた利得変化を補償する。結果として、半導体光増幅器
内の利得変化は、WDM信号におけるトラフィックを担
う他のチャネルに対して、より少ない影響のみを有する
ようになる。
【0021】半導体光増幅器の利得特性を簡潔にまとめ
ておくことは、本発明の原理に従った受動補償効果を実
現するリザボワチャネルの適切な波長の選択を理解する
ために役立つと思われる。図3は、代表的な半導体利得
媒体に関する、相異なったキャリア密度レベルnでの利
得スペクトル、すなわち、波長の関数としての利得を示
している。例示及び説明を簡潔にする目的で、二つの相
異なったキャリア密度レベルnのみが示されており、以
下に記述される。図示されているように、半導体光増幅
器の真性利得は平坦ではなく、中心波長における利得ピ
ークが存在してその両側で利得が低下する。
【0022】より詳細に述べれば、図3は、キャリア密
度n1及びn2(n1>n2)のそれぞれに対応する二つの
利得曲線301及び302を示している。図示されてい
るように、より高いキャリア密度n1は、より低いキャ
リア密度n2に比較して、より高い利得を実現する。一
般に、キャリア密度nは、ポンピング電流が一定と仮定
すると、入力光強度PINの変化した場合に変化する。結
果として、図3の曲線301及び302に示されている
ように、利得形状は入力強度及び利得ダイナミクスに依
存して相異なったものとなる。ここでは、入力強度PIN
の揺らぎによって、利得が曲線301と302との間で
変化するものと仮定する。以下に詳細に記述されている
ように、これらの利得変化Δgは、信号歪み及びチャネ
ル間すなわち飽和誘起クロストークなどの前述されてい
る問題を生ずる。利得変化は、複数個の隣接する波長チ
ャネル間で入力強度PINが通常一定ではないWDMシス
テムにおいて特に問題である。
【0023】図3において、利得変化Δg0及びΔg
1は、それぞれ波長λ0及びλ1で測定された、利得曲線
301と302との間の利得シフトを表わしている。図
3より、利得変化が利得ピーク、すなわち利得曲線の最
高点付近でより大きいこと、よってΔg0>Δg1、が明
らかである。さらに、図3は、利得曲線301と302
との間で測定された利得変化が、より長波長側領域より
もより短波長側領域でより大きいことをも示している。
すなわち、利得曲線301と302との間の距離が、利
得ピークの左側の波長領域に関して、利得ピークの右側
の波長領域よりも大きい。従って、λ1>λ0(すなわ
ち、λ0がより短い波長でλ1がより長い波長)であるた
め、利得変化は、より短く、かつ、利得ピークにより近
い波長λ0に向かって大きくなる。従って、利得飽和は
波長依存性を有しており、ここでは利得ピークの周りの
波長に関してより強く、利得ピークから離れるに従って
漸次弱くなっていく。よって、歪み及び飽和誘起クロス
トークも波長依存性を有する。
【0024】それゆえ、リザボワチャネルの波長は、リ
ザボワチャネルの強度レベルがWDM信号における単一
あるいは複数個の他の波長の強度レベルの変化に応答し
て変化するように選択される。前述されているように、
半導体光増幅器の利得ピーク近傍の波長を有する光チャ
ネル、すなわち、高利得領域は、最も大きい利得変化を
被りやすく、利得誘起クロストークに最も敏感である。
よって、リザボワチャネルは、利得スペクトルにおける
利得変化が最も大きくなる点あるいはその近傍、すなわ
ち利得ピークあるいはその近傍のより短波長領域に位置
する場合が最も効果的である、ということを本発明の発
明者は見出した。従って、トラフィックを担う光チャネ
ルは、より長波長領域に位置することが望ましい。
【0025】図3を参照すると、リザボワチャネルは、
大きな利得変化を有する領域あるいはその近傍、例えば
波長λ0、に割り当てられ、トラフィックを担うチャネ
ルは、利得ピークより長い波長を有する領域、例えば波
長λ1より長波長側、に割り当てられる。ここで、他の
システム設計パラメータが波長割り当て選択に影響を与
えうることに留意されたい。例えば、トラフィックを担
うチャネルが本発明の原理に従って利得ピークの長波長
側の領域に配置される一方で、波長割り当ては、チャネ
ルがシステムにおいて必要とされる充分な利得をどこで
得られるかにも依存する。ある種のシステムは位置にお
いては、トラフィックを担う光チャネルを高利得領域の
近傍の波長に割り当てることが必要な場合もある。この
ような場合には、例えば、低データレートあるいは伝送
距離が短いなど、他のものよりもより品質劣化を許容す
ることが可能な信号に対してのみ、高利得領域の近傍の
波長を割り当てることが望ましい。
【0026】以下の実施例は、上述された本発明の原理
を例示するために実行された実験を記述するものであ
る。一般に、パラメータは都市領域ネットワークを代表
するものであるように選択された。しかしながら、種々
の配置、デバイス、材料、大きさ、パラメータ、動作条
件などは例示目的のみで提供されているものであり、本
発明の範疇を制限するものではないことに留意された
い。
【0027】より詳細に述べれば、図4は、本発明の原
理に従った実験的なシステム配置を示したブロック図で
ある。この配置例及び実験では、波長分割多重化システ
ム400は、トランスミッタ部401、伝送部420、
及びレシーバ部450を有している。トランスミッタ部
401では、導波路ルータ(マルチプレクサ)402
が、外部キャビティレーザー(ECL)(図示せず)に
よって供給される、波長1534.95nmから155
9.36nmの範囲に位置し、チャネル間隔100GH
zの32個の信号チャネル(N=32)を組み合わせる
目的で用いられた。全てのチャネルはLiNbO3変調
器403によって変調され、その後、分散補償ファイバ
(DCF)404によってデコロレート(decorolate)
された。データレートは各チャネル毎に2.5Gビット
/秒で、231−1の擬似乱数シーケンス(PRBS)が
用いられた。偏光セレクタ405、エルビウムドープフ
ァイバ増幅器406、及び光減衰器407が、公知の技
法及び動作原理に従って、トランスミッタ部401に用
いられた。
【0028】リザボワチャネルは、分布帰還型レーザー
(DFB)410などのレーザー光源及び3dBカップ
ラ411などのカップラを用いて、伝送部420内の第
一半導体光増幅器へ入力される前に追加された。分布帰
還型レーザー410及び3dBカップラ411の利用は
例示目的のみであって本発明の範疇を限定するものでは
ないことに留意されたい。よって、光チャネルを送信す
る他の手段、例えば他の公知のレーザー光源及びカップ
ラなどは当業者には明らかであり、本発明の原理に従う
ものであることが企図されている。伝送部420では、
標準的な単一モード伝送ファイバ425よりなる三つの
スパンの前に、各々対応する半導体光増幅器421−4
23が配置されている。利得制御を有さない市販の単一
段半導体光増幅器がこの実験に用いられた。他のタイプ
の半導体光増幅器も、本発明の原理に従って、同様に用
いられうる。
【0029】半導体光増幅器421−423の小信号利
得は、ポンピング電流が400mAの際に、およそ20
dBであった。この実験では、各増幅器421−423
が強飽和領域で動作しており、総入力強度がおよそ−3
dBmに維持され、利得は15dB(小信号利得よりお
よそ5dB低い)、及び、出力強度はおよそ12dBm
であった。伝送ファイバスパン425は、各々41から
42kmの間の長さを有しており、スパン当たりおよそ
9dBの損失を有していた。可変減衰器426がそれぞ
れ各半導体光増幅器421−423の後段に配置され、
総スパン損失をおよそ15dBとするようにされた。
【0030】レシーバ部450においては、エルビウム
ドープファイバ増幅器451が前置増幅器として用いら
れた。バンドパスフィルタ452が、適切な測定、例え
ばBER及びアイ測定に関して、一度に単一のチャネル
を選択する目的で用いられた。検出器/レシーバ453
は、32個のチャネルでのビット検出のために用いられ
た。
【0031】図5及び6は、図4に示された実験は位置
において用いられたリザボワチャネルλRとWDM信号
のうちのトラフィックを担う光チャネルλ1−λ32の波
長割り当てを示すグラフである。より詳細に述べれば、
伝送部の入力端(すなわち、半導体光増幅器421に入
力される前)での強度スペクトルが図5に示されてお
り、伝送部の出力端(すなわち、半導体光増幅器423
から出力された後)での強度スペクトルが図6に示され
ている。リザボワチャネル501は、利得変化を低減す
る目的で、光増幅器の信号帯域すなわち利得スペクトル
内に位置させられている。既に示されているように、最
も有効に機能させるためには、リザボワチャネル501
は、利得変化すなわち利得揺らぎが最大である点あるい
はその近傍の利得スペクトル内の波長にに配置されるべ
きである。特に、半導体光増幅器の利得変化が(図3に
示されているように)より短波長側でより大きいため、
リザボワチャネル501は、信号スペクトルの長波長側
ではなく短波長側に位置されるべきである。図5及び6
で示された実施例においては、リザボワチャネル501
の波長はおよそ1531.78nmに選択され、一方、
トラフィックを担う光チャネル502は、1534.9
5nmから1559.36nmの波長範囲に配置され
た。ここで、この波長割り当ては例示目的であって本発
明の範疇を制限するものではないことに留意されたい。
【0032】以下に詳細に記述されるように、リザボワ
チャネル501の初期強度レベル、すなわち入力強度も
重要な考慮事項である。一般に、リザボワチャネル50
1の初期強度レベルはトラフィックを担う光チャネル5
02のそれよりも高くすべきである。なぜなら、リザボ
ワチャネル501は、入力強度の変化に従って他の光チ
ャネルと強度を共有することができなければならないか
らである。リザボワチャネル501に関する適切な強度
レベルを選択する際には、他の公知のパラメータも考慮
する必要があることに留意されたい。例えば、リザボワ
チャネル501の強度レベルがあまりにも高すぎると、
他のシステム障害、例えば、誘導ブリルアン(Brilliou
n)散乱(SBS)などの強度依存光学障害が、システ
ム性能を劣化させる可能性がある。さらに、リザボワチ
ャネルを供給することによって、他の光チャネルにおい
て利用可能な強度が減少させられるというある程度のト
レードオフが存在する。従って、リザボワチャネル50
1の適切な強度レベルは、複数個のパラメータに依存す
る。図5及び6に示された実施例においては、リザボワ
チャネル501の強度は、その入力において、トラフィ
ックを担う光チャネル502のそれよりもおよそ12d
Bから13dB高い、すなわち、トラフィックを担う光
チャネル502よりもリザボワチャネル501の強度の
方がおよそ4バイ大きい。
【0033】実際の動作においては、リザボワチャネル
501は受動補償機構として機能し、このことによって
トラフィックを担う光チャネルにおける利得変化が実質
的に低減される。より詳細に述べれば、リザボワチャネ
ル501の波長及びその強度レベルを増幅器の利得ピー
ク領域の近傍で適切に選択することによって、光増幅器
の入力における強度揺らぎ(例えば、トラフィックを担
うチャネルの追加あるいは削除、チャネル内のビットパ
ターンの変化など)に起因する利得変化が抑制される。
例えば、増幅器への総入力強度が、例えば予想される値
よりも減少する場合には、増幅器内の利得変化の結果と
して、残存するトラフィックを担うチャネルにおける出
力強度が通常揺らぐ(増加する)。しかしながら、本発
明に従った方式においては、リザボワチャネル501の
強度が増加して、他の方式では残存するトラフィックを
担うチャネルにおいて発生するはずの強度増加を抑制す
る。逆に、総入力強度が例えば予想される値よりも増大
する場合には、残存するトラフィックを担うチャネルに
おける出力強度が通常減少する。しかしながら、本発明
に従った方式においては、リザボワチャネル501の強
度が減少して、残存するトラフィックを担うチャネルの
強度は減少しない。従って、リザボワチャネル501
は、トラフィックを担うチャネルの強度レベルが揺らぐ
場合にトラフィックを担うチャネルと強度を共有する、
受動補償チャネルである。
【0034】本発明の原理に従ったリザボワチャネルの
動作をさらに理解するために、各々“0”及び“1”ビ
ットによって強度変調されることが可能な四つのトラフ
ィックを担うチャネルを有する、簡略化されたシステム
例を考える。この例においては、入力強度の変化はチャ
ネル内のビットパターンの変化の結果であると仮定す
る。前述されているように、変化は、チャネルの追加/
削除の結果としても起こりうる。
【0035】リザボワチャネルが用いられない第一のシ
ナリオにおいては、入力強度の変化は、利得変化の結果
として、トラフィックを担うチャネルにおける前述され
た揺らぎを引き起こす。例えば、全チャネルがビット
“1”を担っている場合には、総強度Pは各チャネルそ
れぞれに分配されており、各々のチャネルはPのおよそ
1/4の強度を有している。三つのチャネルが“1”を
伝達して一つのチャネルが“0”を伝達する場合には、
総強度Pはビット“1”を担う三つのチャネル間で分配
され、それぞれのチャネルはPのおよそ1/3の強度を
有する。同様に、二つのチャネルが“1”を伝達して二
つのチャネルが“0”を伝達する場合には、ビット
“1”を担うチャネルはPのおよそ1/2の強度を有す
る。最後に、三つのチャネルが“0”を伝達して一つの
チャネルが“1”を伝達する場合には、ビット“1”を
有する一つのチャネルが全強度Pを有することになる。
よく知られているように、Pの1/2からPへの揺らぎ
は3dBの強度変化を表わし、極めて大きいものであ
る。結果として、この場合には、強度変化は非常に大き
くなる。
【0036】本発明の原理に従って、増幅器の利得スペ
クトルの利得ピークの近傍にリザボワチャネルを配置す
ることにより、強度変化が実質的に低減される。前述さ
れた図4から6に示された配置例においては、リザボワ
チャネルの初期強度レベルは、トラフィックを担うチャ
ネルよりも4倍大きい、すなわちおよそ12−13dB
高い。よって、この例では、リザボワチャネルは、トラ
フィックを担うチャネル四つ全てを組み合わせたものと
ほぼ等しい強度を初期には有していることになる。
【0037】リザボワチャネルにこの初期強度レベルを
与えた場合、トラフィックを担うチャネルの全てがビッ
ト“1”を伝達する場合には、総強度Pはトラフィック
を担うチャネルとリザボワチャネルとの間で分配され、
トラフィックを担うチャネルが強度Pのおよそ1/8を
各々有し、リザボワチャネルが強度Pのおよそ1/2
(すなわち4倍の強度)を有している。トラフィックを
担うチャネルのうちの三つがビット“1”を伝達して一
つのチャネルがビット“0”を伝達する場合には、総強
度Pはトラフィックを担うチャネルのうちの三つとリザ
ボワチャネルとの間で分配され、ビット“1”を伝達す
るトラフィックを担うチャネルが強度Pのおよそ1/7
を各々有し、リザボワチャネルが残りの強度を有してい
る。特に、リザボワチャネルの強度レベルは、リザボワ
チャネルが存在しない場合に強度全体を共有することに
なる、利用可能なトラフィックを担うチャネルが一つ分
少ないことを補償するために上昇する。同様に、トラフ
ィックを担うチャネルのうちの二つがビット“1”を伝
達して二つのチャネルがビット“0”を伝達する場合に
は、総強度Pはトラフィックを担うチャネルとリザボワ
チャネルとの間で分配され、トラフィックを担うチャネ
ルが強度Pのおよそ1/6を各々有し、リザボワチャネ
ルが残りの強度を有している。この場合には、リザボワ
チャネルの強度レベルは、リザボワチャネルが存在しな
い場合に強度全体を共有することになる、利用可能なト
ラフィックを担うチャネルが二つ分少ないことを補償す
るために上昇する。最後に、三つのチャネルがビット
“0”を伝達して一つのチャネルがビット“1”を伝達
する場合には、ビット“1”を伝達する一つのチャネル
は総強度Pのおよそ1/5を有しており、リザボワチャ
ネルが残存する強度を有する。この場合には、リザボワ
チャネルの強度レベルは、リザボワチャネルが存在しな
い場合に強度全体を共有することになる、利用可能なト
ラフィックを担うチャネルが三つ分少ないことを補償す
るために上昇する。
【0038】リザボワチャネルを有さない場合と比較す
ると、リザボワチャネルにおいて強度を共有することに
よって、トラフィックを担うチャネルにおける強度揺ら
ぎの度合が低減されることが明らかである。特に、リザ
ボワチャネルを有さない場合の揺らぎはより激しく、1
から1/2、1/3へという具合である。これに対し
て、トラフィックを担うチャネルの4倍の強度を有する
リザボワチャネルを導入することによって、トラフィッ
クを担うチャネルにおける強度揺らぎがより緩やかに、
すなわち、1/5から1/6、1/7へという具合にな
る。
【0039】リザボワチャネルはトラフィックを担うチ
ャネルと共に増幅器の入力に供給されるので、リザボワ
チャネルは、入力強度の変化に基づいて強度を共有する
ことによって、他の光チャネルにおける強度揺らぎを受
動的に補償する。よって、本発明の原理は、従来技術に
おける能動制御方式において用いられているようなあら
ゆる能動フィードバックあるいはフィードフォワード回
路を有さずに適用することが可能である。従って、リザ
ボワチャネルは低コストであって複雑ではなく、しかし
ながら従来技術に係る配置と比較して、入力強度揺らぎ
の補償に関しては非常に効率的である。
【0040】リザボワチャネルは、無変調であっても、
必要とされる付加的な機能を実行する目的で変調されて
いてもよい。例えば、リザボワチャネルは、強度依存誘
導ブリルアン散乱(SBS)などの光非線型性を補償す
るといった特定の機能を実行する目的で変調されてもよ
い。さらに、リザボワチャネルは、システムあるいはシ
ステム内のコンポーネントを管理するための制御情報あ
るいは監督情報を担うテレメトリチャネルとして用いら
れることも可能である。変調されたリザボワチャネルの
他の用法は当業者には明らかである。
【0041】リザボワチャネルを有さない場合と有する
場合のシステム性能の比較が図7及び8に示されてい
る。より詳細に述べれば、図7及び8は、代表的なチャ
ネルに係るアイダイアグラムを示している。図7に示さ
れているように、リザボワチャネルを用いない場合に
は、図8に示されているリザボワチャネルを用いた場合
と比較して、明らかに大きな歪みを有している(すなわ
ち、より“目”が閉じている)。図8は、リザボワチャ
ネルを用いた場合に、検出器の地点で全てのチャネルに
関して“目”が開いていることを示している。
【0042】図4に示された配置例における信号伝送に
係るビットエラーレート(BER)測定データが図9に
示されている。曲線550−552の各々は、目安とし
て用いられるように、種々のデータ点を通過するように
引かれている。図示されているように、曲線552は、
図4に示されたシステム400におけるトランスミッタ
部401からレシーバ部450へ伝達部420を通過せ
ずに送出される信号のビットエラーレート性能のベース
ラインを表わしている。すなわち、曲線552は、半導
体光増幅器421−423からのモード間歪みや交差飽
和の影響が無い場合のビットエラーレート性能を示して
いる。曲線550の近傍に示されている測定点より明ら
かなように、全32個のチャネルにおける実質的にエラ
ーフリーな伝送が、リザボワチャネルを用いることによ
って、およそ1dBから2dBの強度ペナルティで実現
されている。リザボワチャネルを用いない場合は、曲線
551に沿って示されている数個の代表的なチャネルに
関して、ペナルティがより大きいことが示されている。
曲線551は、受信される強度が増加すると、BERの
さらなる低減がなされないような点にBERが到達す
る、という重要な事実を示している。従って、曲線55
0(リザボワチャネル有り)と曲線551(リザボワチ
ャネル無し)との比較から、リザボワチャネルを用いる
ことによってBER性能が実質的に改善されうることが
明らかである。
【0043】ここで、前述された議論において、半導体
光増幅器が強飽和条件下で動作していることが仮定され
ている、ということに留意されたい。増幅器がより緩や
かな飽和条件あるいは線型領域で動作している場合に
は、歪み及びクロストークはより少なくなる。
【0044】本発明の原理は、飽和条件下で動作させら
れるカスケード接続された半導体光増幅器を用いたWD
Mシステムにおいて特に有用である。例えば、カスケー
ド接続された半導体光増幅器を有する多スパンシステム
においては、強度揺らぎは複数のファクタに依存する。
その種のファクタの一例は伝送ファイバの分散であり、
相異なった信号チャネルにおけるビットの相対的なシフ
ト、すなわち、相異なったチャネルにおけるビットが相
異なった速度で伝播することに起因するビット相互の相
対的なシフト、が引き起こされる。分散が少ないシステ
ムに関しては、信号がシステム内を伝播するに連れて、
強度揺らぎは減少するはずである。しかしながら、より
大きな分散を有するシステムにおいては、相異なった光
チャネルにおけるビット間の相対的なシフトが、後段の
半導体光増幅器の入力強度におけるさらなる揺らぎを引
き起こす可能性がある。公知の分散補償技法に加えて、
本発明の原理は、分散関連の強度揺らぎを制御する目的
で、この種のカスケード接続増幅器配置においても用い
られうる。
【0045】特定のアプリケーションに依存して本発明
の原理に関連して取り扱われなければならない、半導体
光増幅器の他のパラメータが存在する。例えば、半導体
光増幅器の雑音指数(例えば、通常6dB以上)及び出
力強度(例えば、通常15dBm以下)は、長距離伝送
アプリケーションにおいては、他の補助的技法と共に取
り扱われなければならない。さらに、例えば四光波混
合、自己位相変調、交差位相変調などのファイバベース
のシステムにおける他の非線型効果のいくつかを取り扱
うための別の技法も用いられうる。結果として、本発明
の原理は、WDMアプリケーションにおける半導体光増
幅器の広範な利用を妨げてきた飽和誘起クロストーク効
果を処理する。よって、これらの問題が解決されること
によって、本発明の原理は、都市内アプリケーションな
どのような、WDM伝送における低コスト解を実現する
ために容易に適用されうる。
【0046】既に指摘されているように、リンク制御及
びポンピング制御などの種々の利得制御方式がエルビウ
ムドープファイバ増幅器及び他の増幅器並びにレーザー
に関して研究されてきている。これらの方式において
は、利得あるいは総強度がモニタされ、その情報が制御
チャネルあるいはポンピングを能動的に制御する目的で
使用される。これらの方式の全ては、本発明の原理に従
ったリザボワチャネルを用いる半導体光増幅器ベースの
システムにおいても、依然として利用されうる。例え
ば、これらの方式におけるモニタリング波長は、(もっ
とも高感度な位置でモニタする目的で)利得ピーク領域
あるいはその近傍に配置されるべきである。同様に、制
御チャネルは、POUTを一定に維持するためにリザボワ
チャネルのPI Nを効果的に変化させる目的で、利得ピー
ク領域あるいはその近傍に配置されることが最も効果的
である。
【0047】さらに、本発明の原理に従うリザボワチャ
ネルによって提供される受動補償は、光増幅システムの
ビットエラーレート性能を改善するための別の技法を補
充することも可能である。例えば、リザボワチャネル
は、同時に提出された米国特許出願第09/253,2
59号(Chraplyvy 27-13-15-22-14)に記載されている
技法と共に用いられうる。この文献は、それ全体が本発
明の参照文献であり、その技法においては、システムの
検出スレッショルドレベルが、モード間歪みやクロスト
ークが存在する場合においてもより正確な検出を実現す
るように調節される。
【0048】以上の説明は、本発明の一実施例に関する
もので,この技術分野の当業者であれば、本発明の種々
の変形例が考え得るが、それらはいずれも本発明の技術
的範囲に包含される。例えば、本明細書に記載されてい
る種々の実施例の多くはインライン増幅器アプリケーシ
ョンを指向したものであるが、本発明の原理は、光増幅
器が、単一チャネル光通信システムあるいは波長分割多
重化システムにおけるトランスミッタの後段の電力増幅
器あるいはレシーバの前段の前置増幅器として用いられ
た場合にも適用可能である。さらに、本明細書に記載さ
れている本発明に係る方法が、半導体光増幅器のみなら
ず、利得ダイナミクスが他のファクタと組み合わせられ
て前述された利得に関連した問題を生じうる、他のあら
ゆるタイプの光増幅器に対しても適用可能である。これ
らの他のファクタには、例えば、増幅される信号の伝送
速度(例えば、高データレート)が含まれる。
【0049】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、光
増幅器が飽和領域で動作する際に発生する歪み及びクロ
ストークを低減する方法及びそのシステムが提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 半導体光増幅器ベースのシステムにおけるモ
ード間歪みの効果を示すアイダイアグラム。
【図2】 半導体光増幅器ベースのシステムにおける交
差飽和の効果を示すアイダイアグラム。
【図3】 代表的な半導体光増幅器の利得スペクトルを
模式的に示すグラフ。
【図4】 本発明の原理が適用されたWDMシステムの
一実施例を模式的に示すブロック図。
【図5】 本発明の原理に従ったシステムでの伝送経路
内の第一光増幅器への入力スペクトルにおける信号強度
をを信号チャネル及びリザボワ補償チャネルに係る波長
の関数として示すグラフ。
【図6】 本発明の原理に従ったシステムでの伝送経路
内の最終増幅器の出力スペクトルにおける信号強度をを
信号チャネル及びリザボワ補償チャネルに係る波長の関
数として示すグラフ。
【図7】 補償されていない信号を用いるWDMシステ
ムにおける強度分布と交差飽和を示すアイダイアグラ
ム。
【図8】 本発明の原理に従って補償された信号を用い
るWDMシステムにおける強度分布と交差飽和を示すア
イダイアグラム。
【図9】 本発明の原理の例示に対応する図4に示され
たシステム配置を用いたビットエラーレートの測定例を
示すグラフ。
【符号の説明】
101 “0”ビットに対する定常的な強度レベル 102 “1”ビットに対する定常的な強度レベル 103 遷移点 201 “0”ビットに対する定常的な強度レベル 202 “1”ビットに対する定常的な強度レベル 400 波長分割多重化システム 401 トランスミッタ部401 402 マルチプレクサ 403 変調器 404 分散補償ファイバ 405 偏光セレクタ 406 エルビウムドープファイバ増幅器 407 可変減衰器 410 分布帰還型レーザー 411 3dBカップラ 420 伝送部 421、422、423 半導体光増幅器 425 伝送ファイバスパン 426 可変減衰器 450 レシーバ部 451 エルビウムドープファイバ増幅器 452 バンドパスフィルタ 453 レシーバ 501 リザボワチャネル 502 トラフィックを担うチャネル 550 リザボワチャネルを有する場合のビットエラー
レート性能 551 リザボワチャネルを有さない場合のビットエラ
ーレート性能 552 測定系のベースライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 10/18 H04J 14/00 14/02 (71)出願人 596077259 600 Mountain Avenue, Murray Hill, New Je rsey 07974−0636U.S.A. (72)発明者 ソナリ バナージー アメリカ合衆国、07724 ニュージャージ ー、イートンタウン、ホワイト ストリー ト、111B (72)発明者 アタル クマール スリバスタバ アメリカ合衆国、07724 ニュージャージ ー、イートンタウン、ホワイト ストリー ト、111B (72)発明者 ジェームス ウィリアム サルホフ アメリカ合衆国、07712 ニュージャージ ー、オーシャン、ディール ロード 1147 (72)発明者 ヤン サン アメリカ合衆国、07748 ニュージャージ ー、ミドルタウン、クノルウッド ドライ ブ 908

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光通信経路における第一光信号を増幅す
    る少なくとも一つの光増幅器を含む光通信システムを動
    作させる方法において、当該方法が、前記光通信経路に
    第二光信号を導入する段階;を有しており、前記第二光
    信号は、当該第二光信号の強度レベルが前記第一光信号
    の強度レベルの変化に応答して変化して前記第一光信号
    における利得変化を補償するように選択された波長に位
    置しており、このことによって、前記利得変化によって
    前記第一光信号に誘起される障害が低減されることを特
    徴とする光通信システム動作方法。
  2. 【請求項2】 前記選択された波長が前記少なくとも一
    つの光増幅器の利得スペクトルにおける最大利得変化領
    域の近傍に位置していることを特徴とする請求項1に記
    載の光通信システム動作方法。
  3. 【請求項3】 前記第二光信号が、前記第一光信号の強
    度レベルよりもおよそ4倍大きい初期強度レベルを有し
    ていることを特徴とする請求項2に記載の光通信システ
    ム動作方法。
  4. 【請求項4】 前記少なくとも一つの光増幅器が半導体
    光増幅器を含むことを特徴とする請求項1に記載の光通
    信システム動作方法。
  5. 【請求項5】 前記光通信システムが波長分割多重化
    (WDM)システムであり、前記第一光信号が前記少な
    くとも一つの光増幅器の利得スペクトル内にそれぞれの
    波長を有する複数個の光チャネルよりなるWDM信号で
    あり、かつ、前記第二光信号の前記選択された波長が前
    記利得スペクトル内の最大利得変化領域の近傍に位置し
    ていることを特徴とする請求項1に記載の光通信システ
    ム動作方法。
  6. 【請求項6】 前記光チャネルのうちの単一あるいは複
    数個の入力強度レベルが減少する場合に、前記第二光信
    号の前記強度レベルが増加して前記複数個の光チャネル
    のうちのその他のものの強度レベルにおける変化を低減
    し、及び、前記光チャネルのうちの単一あるいは複数個
    の入力強度レベルが増加する場合に、前記第二光信号の
    前記強度レベルが減少して前記複数個の光チャネルのう
    ちのその他のものの強度レベルにおける変化を低減する
    ことを特徴とする請求項5に記載の光通信システム動作
    方法。
  7. 【請求項7】 前記第二光信号の前記波長が、前記WD
    M信号における前記複数個の光チャネルの前記波長に対
    して相対的に前記利得スペクトルのより短波長側に位置
    することを特徴とする請求項5に記載の光通信システム
    動作方法。
  8. 【請求項8】 少なくとも一つの光増幅器を有する光通
    信システムにおける利得変化を補償する方法において、
    利得スペクトル内に位置する第一波長を有する少なくと
    も一つの光チャネルは前記少なくとも一つの光増幅器に
    よって増幅され、前記方法が、前記少なくとも一つの光
    増幅器による増幅がなされる第二波長を有する第二光チ
    ャネルを供給する段階;ここで、前記第二波長は、当該
    第二光チャネルの強度レベルが前記第一光チャネルの強
    度レベルの変化に応答して変化して前記第一光チャネル
    における利得変化を補償するように選択された波長に位
    置しており、このことによって、前記利得変化によって
    前記第一光チャネルに誘起される障害が低減される;を
    有することを特徴とする光通信システム動作方法。
  9. 【請求項9】 前記第二光チャネルの前記強度レベルの
    前記変化が前記第一光チャネルの強度レベルの変化によ
    って誘起される利得変化を受動的に補償することを特徴
    とする請求項8に記載の光通信システム動作方法。
  10. 【請求項10】 複数個の光増幅器を有する波長分割多
    重化(WDM)システムにおける利得変化を補償する方
    法において、利得スペクトル内の対応する波長を有する
    複数個の光チャネルよりなるWDM信号が前記複数個の
    光増幅器によって増幅され、当該方法が、前記複数個の
    光増幅器による増幅がなされる選択された波長を有する
    光チャネルを供給する段階;ここで、前記選択された波
    長は、当該選択された波長を有する前記光チャネルの強
    度レベルが前記複数個の光チャネルのうちの単一あるい
    は複数個のものの強度レベルの変化に応答して変化して
    前記増幅されたWDM信号における利得変化を補償する
    ように前記利得スペクトル内の利得ピーク領域に位置し
    ている;を有することを特徴とする光通信システム動作
    方法。
  11. 【請求項11】 前記選択された波長を有する前記光チ
    ャネルの前記強度レベルの前記変化が前記複数個の光チ
    ャネルのうちの前記単一あるいは複数個のものの強度レ
    ベルの変化によって誘起される利得変化を受動的に補償
    することを特徴とする請求項10に記載の光通信システ
    ム動作方法。
  12. 【請求項12】 光通信経路における第一光信号を増幅
    する少なくとも一つの光増幅器を含む光通信システムに
    おいて、当該システムが、前記光通信経路に第二光信号
    を送信する光トランスミッタ;を有しており、前記第二
    光信号は、当該第二光信号の強度レベルが前記第一光信
    号の強度レベルの変化に応答して変化して前記第一光信
    号における利得変化を補償するように選択された波長に
    位置しており、このことによって、前記利得変化によっ
    て前記第一光信号に誘起される障害が低減されることを
    特徴とする光通信システム。
  13. 【請求項13】 前記第二光チャネルの前記強度レベル
    の前記変化が前記第一光チャネルの強度レベルの変化に
    よって誘起される利得変化を受動的に補償することを特
    徴とする請求項1あるいは12に記載の光通信システ
    ム。
  14. 【請求項14】 前記選択された波長が前記少なくとも
    一つの光増幅器の利得スペクトルにおける利得ピーク領
    域の近傍に位置していることを特徴とする請求項12に
    記載の光通信システム。
  15. 【請求項15】 前記光通信システムが波長分割多重化
    (WDM)システムであり、前記第一光信号が利得スペ
    クトル内にそれぞれの波長を有する複数個の光チャネル
    よりなるWDM信号であり、さらに、前記第二光信号の
    前記波長が前記利得スペクトルにおける利得ピーク領域
    の近傍に位置していること;を特徴とする請求項12に
    記載の光通信システム。
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KR100917561B1 (ko) * 2002-11-08 2009-09-16 주식회사 케이티 파장 분할 다중화 방식의 반도체 광 증폭기에서의 신호채널 설정 방법
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