JPH10308323A - 金属化フィルムコンデンサ - Google Patents

金属化フィルムコンデンサ

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JPH10308323A
JPH10308323A JP9127972A JP12797297A JPH10308323A JP H10308323 A JPH10308323 A JP H10308323A JP 9127972 A JP9127972 A JP 9127972A JP 12797297 A JP12797297 A JP 12797297A JP H10308323 A JPH10308323 A JP H10308323A
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insulating
film
metallized
metal
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JP9127972A
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Hirokazu Sakaguchi
博数 阪口
Yasuhiro Kubo
泰宏 久保
Hisashi Hido
久 肥土
Tatsunari Ueno
龍成 上野
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Nichicon Corp
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES OR LIGHT-SENSITIVE DEVICES, OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/002Details
    • H01G4/005Electrodes
    • H01G4/015Special provisions for self-healing
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES OR LIGHT-SENSITIVE DEVICES, OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/002Details
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    • HELECTRICITY
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    • H01G4/002Details
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    • H01G4/14Organic dielectrics
    • H01G4/18Organic dielectrics of synthetic material, e.g. derivatives of cellulose
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    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/32Wound capacitors

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容量の減少が少なく、安全性が高く、小型軽
量の金属化フィルムコンデンサを実現する。 【解決手段】 金属化フィルムコンデンサを構成する一
対の金属蒸着電極3のうちの一方または双方を格子状絶
縁スリット5により多数のセグメント6に区分し、互い
に隣接するセグメント同士を絶縁スリット5を横切って
蒸着金属層によって形成したヒューズ部7により互いに
接続してなり、ヒューズ部7における各絶縁スリット端
は丸味を帯びており、ヒューズ部7における絶縁スリッ
ト幅L1 mmとスリット端部間の距離L2 mmとの関係
は、 【数1】 に選ばれている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、充放電用または直
流フィルタ用に使用される直流用コンデンサで、金属化
フィルムの金属蒸着電極に多数個のセグメントを形成す
ることによって自己回復機能と自己保安機構とを併せ持
たせた金属化フィルムコンデンサの電気特性の改良に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、充放電用または直流フィルタ用コ
ンデンサは、アルミ箔電極と絶縁紙、プラスチックフィ
ルムまたはこれらの複合体の構成よりなり、誘電体が局
部的に絶縁破壊すると自己回復機能がなくコンデンサと
しての性能を失うために、誘電体の定格電位傾度を12
0V/μm程度に設定していた。これに対して、金属化
フィルムコンデンサでは、局部的な絶縁破壊をしても金
属蒸着電極の飛散による自己回復機能によりコンデンサ
の性能を回復するために、定格電位傾度が150V/μ
m程度までの設計が可能であり、これによって充放電
用、直流フィルタ用コンデンサの小形化が実現してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】金属化フィルムコンデ
ンサはアルミ箔電極を使用したコンデンサに比べ小形・
高信頼性であるが、金属蒸着電極の自己回復機能を超え
た絶縁破壊が生じると周辺の広範囲な金属蒸着電極から
絶縁破壊部分に電流が集中して流入する。この電流によ
り金属化フィルムが加熱溶融し、金属化フィルムコンデ
ンサの絶縁破壊が巻回層間の多層に波及して自己回復せ
ず、コンデンサとして機能を果たさなくなることがあ
る。
【0004】このため、金属蒸着層がない絶縁スリット
を格子状乃至は網状に設けて金属蒸着電極を細分化し、
絶縁スリットを横切って形成したヒューズ部により各セ
グメントを直並列に接続することにより、或るセグメン
トの位置で絶縁破壊が起きたときに放電電流によってヒ
ューズ部を溶断させ、絶縁破壊の影響をセグメントの範
囲内にとどめることが最近行われている。しかし、ヒュ
ーズ部の形状や寸法の如何によってはヒューズ部が溶断
せず、やはり多層にわたる絶縁破壊が起こることがあっ
た。
【0005】よって、本発明は、ヒューズ部の形状や寸
法の条件を解明して、金属化フィルムの絶縁破壊時に確
実にヒューズ部を溶断させることにより、多層にわたる
大規模な絶縁破壊を防ぐと共にコンデンサ容量の大幅な
減少を防ぎ、これにより誘電体の電位傾度を高めること
を可能にして、コンデンサの一層の小型化・軽量化を実
現しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のコンデンサは、
従来の金属化フィルムコンデンサと同様に、片面に金属
蒸着電極を有する金属化フィルム同士、または片面に金
属蒸着電極を有する1対の金属化フィルムの間に絶縁フ
ィルムを介在させたもの、或いは両面に金属蒸着電極を
有する金属化フィルムと絶縁フィルムとを重ね合わせた
ものを巻回し、その巻回端の各々にそれぞれ上記各金属
蒸着電極に接続された電極引出部を金属溶射によって設
けている。上記各金属蒸着電極は、上記金属化フィルム
の上記電極引出部に結合されていない側の側縁に沿って
帯状に設けた絶縁帯を除く残余の部分に蒸着されてお
り、これら金属蒸着電極の一方または双方は金属蒸着が
なされていない網状乃至は格子状の絶縁スリットによっ
て多数のセグメントに分割されている。そして、互いに
隣接するセグメント同士間は、上記絶縁スリットを横切
って上記蒸着金属層によって形成したヒューズ部により
互いに接続されている。
【0007】本発明の特徴として、上記ヒューズ部にお
ける上記絶縁スリットの端部は丸味を帯びており、上記
ヒューズ部における上記絶縁スリット幅L1 (mm)と
絶縁スリット端部間の距離L2 (mm)との関係が、
【0008】
【数2】
【0009】である。
【0010】ヒューズ部における絶縁スリットの端部に
丸味をつけることにより、絶縁破壊時にヒューズ部を流
れる大電流が絶縁スリット端の角部または尖頭部に集中
して、当該部分から金属化フィルムが破損するのを防ぐ
ことができる。そしてヒューズ部の寸法を適正にするこ
とにより、安定したヒューズ電流で溶断して絶縁破壊が
起きたセグメントを確実に分離して、その被害を最少限
にとどめることができる。その結果、絶縁フィルムの定
格電位傾度を150V/μm以上に高めて、コンデンサ
の小型化及び軽量化を可能にする。
【0011】上記のセグメントに分割された金属蒸着電
極を有する金属化フィルムにおいては、上記帯状絶縁帯
とは反対側、即ち上記電極引出部に接続されている側縁
に沿って上記金属蒸着によって形成された帯状の通電路
を設けることが望ましい。絶縁フィルムの定格電位傾度
を高めると、金属蒸着電極と、フィルム巻回端の電極引
出部との間を流れる充放電電流が増大し、その間の電気
的接続が断たれ易くなる。しかし、帯状通電路が存在し
ていれば、或るセグメントの位置でこのような電気的接
続の遮断が起きたとき、そのセグメントの充放電電流は
帯状通電路を通って他のセグメントの位置で電極引出部
へ流出入するので、そのセグメントが失われてコンデン
サ容量が大幅に減少するのを防ぐことができる。
【0012】更に、上記の蒸着金属として亜鉛を用いる
こと、及び上記帯状通電路の膜抵抗値を上記セグメント
部分及びヒューズ部より低く選ぶことが望ましい。これ
は、絶縁フィルムの定格電位傾度を高めるにつれてコロ
ナ放電による金属蒸着電極の侵蝕が増大し、かつ電極引
出部との接続部を流れる充放電電流が増大するが、亜鉛
は金属溶射による電極引出部との接続が良好で、かつコ
ロナ放電による侵蝕も少ないので、その膜抵抗値が低い
(膜厚が大きい)ことと相俟って、長期にわたり電極引
出部を流れる大きな充放電電流に耐えることができる。
この帯状通電路の膜抵抗値は2〜10Ω/□の範囲内に
選ぶことが望ましい。
【0013】一方、金属蒸着電極の上記セグメント部分
の膜抵抗値は、周知の自己回復機能を得るために6〜3
0Ω/□に選ぶことが望ましい。なお、各セグメントの
面積は25〜900mmの範囲内にあることが望まし
い。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明における絶縁スリットの形
状としては、図1乃至図3に示すようにフィルムの長手
方向に対して45°傾いた格子状、図4に示すようにフ
ィルムの長手方向の線及び長手方向に対して45°傾い
た線による網状、図5及び図6に示すようにフィルムの
長手方向及び幅方向の線による格子状など、適宜のパタ
ーンが存在する。また、ヒューズ部の設置位置として
は、図1、図4及び図5に示すように絶縁スリットによ
り形成される四辺形または三角形のセグメントの各辺の
中間部分、図2及び図6に示すように四辺形セグメント
の角隅部分、図3に示すように1本の絶縁スリットの中
央部分とこれに直角な絶縁スリットの先端部間など、任
意である。
【0015】これらの図中、1は金属化フィルム、2は
その一方の側縁に存在する金属蒸着されていない帯状の
絶縁帯、3は帯状絶縁帯を除くフィルム表面に蒸着され
た金属蒸着電極、4はフィルムの他側縁に形成された連
続する帯状通電路、5は金属蒸着電極の帯状通電路4を
除いた部分に設けた金属蒸着されていない絶縁スリッ
ト、6は絶縁スリット5によって金属蒸着電極3を区分
したセグメント、7は絶縁スリット5の端部に形成され
たヒューズ部である。
【0016】各ヒューズ部7の形態としては、図1、図
4及び図5の場合は図7に示すように、ヒューズ部7は
同一直線上にある絶縁スリット51、52間に形成さ
れ、その先端間の距離がL2 となる。図2及び図6の場
合は図8のように4方向へ向かう絶縁スリット53、5
4、55、56間にヒューズ部7が形成され、この場合
は相隣るスリット53−54間、54−55間、55−
56間、56−53間の距離がL2 となる。また、図3
の場合は図9のように連続しているスリット57の側縁
とこれに直交する方向のスリット58、59の先端との
間の距離がL2 となる。そして、スリット幅L1 とスリ
ット間距離L2 との関係が数1式に示された条件に適合
するように選ばれる。
【0017】上述の金属蒸着パターンを片面に有する金
属化フィルムの場合は、2枚の金属化フィルム同士を帯
状通電路4が互いに反対の側縁になる関係で重ね、或い
はこのような金属化フィルム間に絶縁フィルムを介在さ
せて重ね、これを巻回する。上述の金属蒸着パターンを
両面に有する金属化フィルムの場合は、これと絶縁フィ
ルムとを重ねて巻回する。そしてその巻回物の両端面に
金属溶射により電極引出部を形成して、コンデンサ素子
とする。
【0018】得られたコンデンサ素子は、1個ずつ、或
いは複数個を直列または並列に接続して、金属等の容器
に収容し、必要に応じて絶縁剤を充填し、密封して完成
品とする。
【0019】〔実施例1〕図1に示すパターンの金属化
フィルム2枚を製作し、これを帯状通電路4が互いに反
対側縁になる関係で重ねて巻回し、その両端面に金属溶
射により電極引出部を設けた素子を角形ブリキ容器に収
容し、菜種油を充填して密閉し、コンデンサを製作し
た。その諸元は次の通りである。 フィルム:ポリプロピレン、厚さ12μm、幅100m
m 金属蒸着電極:亜鉛、帯状通電路 2Ω/□ セグメント及びヒューズ部 6Ω/□ セグメント面積:81mm2 絶縁スリット幅:L1 =0.8mm スリット間距離:L2 =1.0mm コンデンサ容量:12μF 試料数:5個
【0020】試験は累積過電圧試験で、常温で供試コン
デンサに1800V(誘電体電位傾度150V/μm)
の直流電圧を24時間印加する。この後、コンデンサの
容量を1KHzで測定する。以後、24時間ごとに電圧
を300V(誘電体電位傾度25V/μm)ずつ上昇さ
せながら印加し、その都度、コンデンサ容量を測定し、
4200V(誘電体電位傾度350V/μm)まで試験
を行ない、5個平均の容量変化率を求めた結果を図10
に示す。
【0021】この試験によれば、誘電体電位傾度が15
0V/μmから300V/μmまでの間は容量変化が殆
ど無く、電位傾度が325V/μmで5%減、350V
/μmで20%減となった。従ってコンデンサの定格電
圧を3900V(誘電体電位傾度325V/μm)以下
に設定すれば、コンデンサの容量減少を5%以内にとど
め得ることが判明した。
【0022】〔実施例2〕絶縁スリット幅L1 を0.5
〜2.0mmの範囲で変え、スリット間距離L2を0.
25〜2.0mmの範囲で変え、それ以外は実施例1と
同構成のコンデンサ12個を作った。試験は直流連続通
電試験で、70℃の熱風循環式恒温槽中で3375V
(誘電体電位傾度281.25V/μm)の直流電圧を
4000時間連続印加し、その後に容量変化率と各試料
の誘電体破壊状況とを調べた。この試験結果を表1及び
図11に示す。
【0023】
【表1】
【0024】この試験結果から、金属蒸着電極が総体的
に厚い場合には、ヒューズ部を形成している絶縁スリッ
ト間の距離L2 が0.25〜2.0mmの場合は、絶縁
スリットの幅L1 が下式
【0025】
【数3】
【0026】を満足していれば、金属化フィルムに絶縁
破壊が起きたときはヒューズ部が正常に溶断し、かつ金
属化フィルムの破壊は一層だけにとどまり、コンデンサ
容量減少も5%以下の少ない範囲にとどまる。しかし絶
縁スリット幅が数3式の数値を越えるときは、金属化フ
ィルムは2層以上の多層にわたって破壊し、しかも各層
にわたってヒューズ部が溶断するので、コンデンサ容量
の減少も5%を越える大きな値になる。
【0027】〔実施例3〕図1に示すパターンの金属化
フィルム2枚を製作し、これを帯状通電路4が互いに反
対側縁になる関係で巻回し、その両端面に金属溶射によ
り電極引出部を設けた素子を角形ブリキ容器に収容し、
菜種油をを充填して密封し、コンデンサを製作した。そ
の諸元は次の通りである。 フィルム:ポリプロピレン、厚さ12μm、幅100m
m 金属蒸着電極:亜鉛、帯状通電路 10Ω/□ セグメント及びヒューズ部 30Ω/□ セグメント面積:81mm2 絶縁スリット幅:L1 =0.15〜0.4mm スリット間距離:L2 =0.25〜2.0mm コンデンサ容量:12μF 試料数:L1 、L2 の各種組合わせで10個
【0028】試験は実施例2と同様の直流連続通電試験
で、70℃の熱風循環式恒温槽中で3375Vの直流電
圧を4000時間連続印加し、これによるコンデンサ容
量の変化率及び各試料の誘電体の破壊状況を調べた。こ
の試験結果を表2及び図11に示す。
【0029】
【表2】
【0030】この試験から、金属蒸着電極が総体的に薄
い場合には、ヒューズ部を形成している絶縁スリット間
の距離L2 が下式
【0031】
【数4】
【0032】を満足していれば、金属化フィルムに絶縁
破壊が起きたときはヒューズ部は正常に溶断し、かつ金
属化フィルムの絶縁破壊は一層だけにとどまり、容量減
少も5%以内の少ない範囲にとどめることができる。し
かし絶縁スリット幅L1 が数4式の数値に満たない場合
には、金属化フィルムの絶縁破壊は一層にとどまるが、
フィルム部が頻繁に溶断してこれによるコンデンサ容量
の減少が5.2〜7.8%と大きくなる。
【0033】なお、実施例2において試験したコンデン
サの蒸着電極は総体的に厚く、その膜抵抗値は、帯状通
電路で2Ω/□、セグメント及びヒューズ部で6Ω/□
であったが、これ以上の膜抵抗値の場合でもヒューズ部
が数3式の条件を充たしていれば、同様に多層破壊が少
なくなり、かつコンデンサ容量の減少も少なくなること
が確認できた。
【0034】また、実施例3において試験したコンデン
サの蒸着電極は総体的に厚く、その膜抵抗値は帯状通電
路で10Ω/□、セグメント及びヒューズ部で30Ω/
□であったが、これ以下の膜抵抗値の場合でもヒューズ
部が数4式の条件を充たしていれば、多層にわたる誘電
体の破壊やヒューズの頻繁な溶断によるコンデンサ容量
の大幅な減少を防ぎ得ることが確認された。
【0035】このほか、蒸着電極の膜抵抗値は、帯状通
電路で2〜10Ω/□、セグメント及びヒューズ部で6
〜30Ω/□の範囲内が好ましいことが判った。また、
各実施例では各セグメントの面積を81mm2 とした
が、25〜900mm2 の範囲でも本発明の効果が得ら
れることも確認することができた。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明によるときは、多
層にわたる誘電体の破壊を防ぐと共にコンデンサ容量の
大幅な減少を防ぐことができるので、これにより誘電体
の電位傾度を高めてコンデンサの小型化、軽量化に貢献
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるコンデンサの金属蒸
着パターンを示す図である。
【図2】本発明の他の実施例における金属蒸着パターン
を示す図である。
【図3】本発明の更に他の実施例における金属蒸着パタ
ーンを示す図である。
【図4】本発明の更に他の実施例における金属蒸着パタ
ーンを示す図である。
【図5】本発明の更に他の実施例における金属蒸着パタ
ーンを示す図である。
【図6】本発明の更に他の実施例における金属蒸着パタ
ーンを示す図である。
【図7】図1、図4及び図5に示した実施例におけるヒ
ューズ部の拡大図である。
【図8】図2及び図6に示した実施例におけるヒューズ
部の拡大図である。
【図9】図3に示した実施例におけるヒューズ部の拡大
図である。
【図10】図1に示した実施例における累積過電圧試験
結果を示す線図である。
【図11】図1に示した実施例における絶縁スリット幅
と絶縁スリット間距離との関係を示す線図である。
【符号の説明】 1 金属蒸着フィルム 2 帯状絶縁帯 3 金属蒸着層 4 帯状通電路 5 絶縁スリット 6 セグメント 7 ヒューズ部 L1 絶縁スリット幅 L2 絶縁スリット間距離
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 肥土 久 京都府京都市中京区御池通烏丸東入一筋目 仲保利町191番地の4 上原ビル3階 ニ チコン株式会社内 (72)発明者 上野 龍成 京都府京都市中京区御池通烏丸東入一筋目 仲保利町191番地の4 上原ビル3階 ニ チコン株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片面に金属蒸着電極を有する金属化フィ
    ルム同士、または片面に金属蒸着電極を有する1対の金
    属化フィルム間に絶縁フィルムを介在させたもの、或い
    は両面に金属蒸着電極を有する金属化フィルムと絶縁フ
    ィルムとを重ね合わせたものを巻回し、その巻回物の両
    端面に上記各金属蒸着電極にそれぞれ結合されている電
    極引出部を金属溶射によって形成してなるコンデンサに
    おいて、上記各金属蒸着電極は上記金属化フィルムの上
    記電極引出部に結合されていない側の側縁に沿って帯状
    に設けた絶縁帯を除く残余の部分に蒸着されており、上
    記金属蒸着電極の一方または双方は網状乃至は格子状の
    金属蒸着がなされていない絶縁スリットによって多数の
    セグメントに分割され、かつ互いに隣接するセグメント
    間は上記絶縁スリットを横切って上記蒸着金属層によっ
    て形成したヒューズ部により互いに接続されており、上
    記ヒューズ部における上記絶縁スリットの端部は丸味を
    帯びており、上記ヒューズ部における上記絶縁スリット
    の幅L1 (mm)と絶縁スリット間の最短距離L2 (m
    m)との関係が 【数1】 であることを特徴とする金属化フィルムコンデンサ。
  2. 【請求項2】 上記金属蒸着電極は上記帯状絶縁帯とは
    反対側の側縁に沿ってフィルムの長手方向に連続する帯
    状通電路を有することを特徴とする請求項1記載の金属
    化フィルムコンデンサ。
  3. 【請求項3】 上記金属蒸着電極における帯状通電路の
    膜抵抗値は上記セグメント及びヒューズ部の膜抵抗値と
    同等またはそれ以下であることを特徴とする請求項2記
    載の金属化フィルムコンデンサ。
  4. 【請求項4】 上記帯状通電路の膜抵抗値が2〜10Ω
    /□であることを特徴とする請求項2記載の金属化フィ
    ルムコンデンサ。
  5. 【請求項5】 上記金属蒸着電極の上記セグメント及び
    上記ヒューズ部の膜抵抗値が6〜30Ω/□であること
    を特徴とする請求項1記載の金属化フィルムコンデン
    サ。
  6. 【請求項6】 上記フィルムの定格電位傾度が150V
    /μm以上であることを特徴とする請求項1記載の金属
    化フィルムコンデンサ。
  7. 【請求項7】 上記ヒューズ部は上記セグメントが形成
    する多角形の各辺上にあって、同一辺を構成している絶
    縁スリットの先端間に形成されていることを特徴とする
    請求項1記載の金属化フィルムコンデンサ。
  8. 【請求項8】 上記ヒューズ部は上記セグメントが形成
    する多角形の頂点にあって、この頂点に集まる3本以上
    の上記絶縁スリットの先端間に形成されていることを特
    徴とする請求項1記載の金属化フィルムコンデンサ。
  9. 【請求項9】 上記ヒューズ部は上記セグメントが形成
    する多角形の頂点にあって、この頂点を通り直線状に連
    続している上記絶縁スリットの側縁と頂点に向かう別の
    絶縁スリットの先端との間に形成されていることを特徴
    とする請求項1記載の金属化フィルムコンデンサ。
  10. 【請求項10】 上記電極の蒸着金属は亜鉛であること
    を特徴とする請求項1記載の金属化フィルムコンデン
    サ。
  11. 【請求項11】 上記各セグメントの面積が25〜90
    0mm2 であることを特徴とする請求項1記載の金属化
    フィルムコンデンサ。
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Cited By (7)

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