JPH10308180A - プラズマディスプレイパネルおよびその階調表示方法 - Google Patents
プラズマディスプレイパネルおよびその階調表示方法Info
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- JPH10308180A JPH10308180A JP9117862A JP11786297A JPH10308180A JP H10308180 A JPH10308180 A JP H10308180A JP 9117862 A JP9117862 A JP 9117862A JP 11786297 A JP11786297 A JP 11786297A JP H10308180 A JPH10308180 A JP H10308180A
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Abstract
示における輝度の階調レベルを低下させることなく、白
色表示発光の色度を適切な座標に設定する。 【解決手段】 表面基板2と背面基板3と隔壁4とで囲
まれた領域に、放電セル5b,5g,5r群が形成され
ている。放電セル5b,5g,5r群内の背面基板3の
表面に、青色、緑色、赤色に発光する蛍光体6b,6
g,6r群がそれぞれ付設されている。蛍光体6b,6
g,6r群のうち、蛍光体6b群はいずれも蛍光体粉末
7で形成され、他方、蛍光体6g群および蛍光体6r群
はいずれも蛍光体粉末7と非発光粉末8との混合物で形
成されている。
Description
示盤等の画像表示に用いるプラズマディスプレイパネル
およびその階調表示方法に関するものである。
(以下、パネルという)においては、図4に示すよう
に、表面基板2と背面基板3と隔壁4とで囲まれた領域
に形成された放電セル群5、すなわち放電セル5b,5
g,5r群内の背面基板3の表面に、この放電セル5
b,5g,5r群に対応して、青色、緑色および赤色に
それぞれ発光する蛍光体10、すなわち蛍光体10b,
10g,10r群がそれぞれ設けられている。
ル5b,5g,5r群内で起こる放電(この放電に関わ
る電極群等は図示せず)から発生する紫外線によって、
蛍光体10b,10g,10r群が励起され、これによ
り蛍光体10b,10g,10r群からの発光を用いる
ものである。
行う場合、表示の発光輝度の階調制御は、1フィールド
の期間に2進法に基づいた輝度の重みを持った複数個の
サブフィールドを設け、この複数個のサブフィールドで
の蛍光体10b,10g,10r群を持つ放電セル5
b,5g,5r群からの発光輝度の組み合わせによって
行われる。
づいた輝度の重みを持った8個のサブフィールドを設け
た場合、青色の放電セル5b群、緑色の放電セル5g群
および赤色の放電セル5r群はそれぞれ最大28=25
6階調の輝度表示が得られ、これらの放電セルの発光の
組み合わせにより、約1677万色の色表示が得られ
る。
のパネル9における白色表示の色度の調整について説明
する。
の発光輝度との関係は、図5に示すように、比例関係に
あり、入力信号が最大値のSmのとき256階調の最大
輝度が得られる。
もので、図6中、B(Xb,Yb)、G(Xg,Yg)
およびR(Xr,Yr)はパネル9における青色、緑色
および赤色の蛍光体10b,10g,10r群の発光の
色度座標を示している。図6は、青色、緑色および赤色
の放電セル5b,5g,5r群の発光輝度をそれぞれ制
御することにより三角形BGRで囲まれた範囲の色の発
光表示が得られることを示している。また、青色、緑色
および赤色の入力信号が最大入力信号Smのとき、放電
セル5b,5g,5r群の発光輝度は256階調の最大
輝度となり、256階調の最大白色発光輝度が得られ、
この白色表示発光の色度の座標がW1になることを示し
ている。この場合、白色表示発光の色度の座標W1が白
色からずれていたり、色温度が低かったり等、望みの色
度ではないときには、青色、緑色および赤色の入力信号
のレベルを調整してパネルの白色表示発光の色度を適切
な座標に設定させることができる。例えば、図6に示す
ように、白色表示発光の色度をW1の座標から青色の色
度の方向にあるW2の座標へ移動させるには、青色の入
力信号のレベルをそのままにして、緑色および赤色の入
力信号のレベルを減らせばよい。
おいて従来のパネル9の入力信号と放電セルの発光輝度
との関係について見ると、表示の発光輝度の階調制御
は、1フィールドの期間に2進法に基づいた輝度の重み
を持った複数個のサブフィールドの輝度の組み合わせで
行われるため、パネルの発光輝度が入力信号に対して連
続的で無限な関係ではなく、例えば前述のように表示の
発光輝度の階調制御を1フィールドの期間に2進法に基
づいた輝度の重みを持った8個のサブフィールドの輝度
の組み合わせで行った場合には、図7に示すように、2
56段の階段状に不連続で有限な関係になっている。
色表示発光の色度をW1の座標から青色の色度の方向に
あるW2の座標へ移動させるために、青色の入力信号の
レベルをそのままにして、緑色および赤色の入力信号の
レベルを減らした場合、図8(a),(b),(c)に
示すように、青色の入力信号のレベルを最大値のSmと
して、緑色、赤色の入力信号のレベルを例えばそれぞれ
0.8×Sm、0.6×Smに減らさねばならない。し
かしながらこの場合、青色の放電セル5b群は最大輝度
の256階調までの表示発光が可能であるが、緑色の放
電セル5g群および赤色の放電セル5r群の表示発光
は、図8に示すように、入力信号Smが減ると最大輝度
も減少する(図8中、破線矢印方向への移動)ので、そ
れぞれ256×0.8=205階調までの発光輝度およ
び256×0.6=154階調までの発光輝度しか得ら
れなくなってしまう。
色表示のときには256階調までの発光輝度が得られる
が、白色表示以外、例えば緑色や赤色の単色の表示をす
る場合には、それぞれ205階調の発光輝度、154階
調の発光輝度を越える表示ができなくなり、階調表示品
質が著しく損なわれるという問題があった。
ル群の発光表示における輝度の階調レベルを低下させる
ことなく、白色表示発光の色度を適切な座標に設定する
ことのできるプラズマディスプレイパネルおよびその階
調表示方法を得ることを目的とする。
プレイパネルは、表面基板と背面基板とが対向して設け
られ、前記表面基板と前記背面基板との間に複数の隔壁
を有し、前記表面基板と前記背面基板と前記隔壁とで囲
まれた領域に複数の放電セルが形成され、前記放電セル
内に青色、緑色および赤色に発光する蛍光体がそれぞれ
付設されたプラズマディスプレイパネルにおいて、前記
蛍光体の少なくとも一色の前記蛍光体が、蛍光体粉末と
非発光粉末とからなる構成を有している。
調表示方法は、1フィールドの期間に2進法に基づいた
輝度の重みを持った複数個のサブフィールドを設けて、
階調表示を行う。
セル群のそれぞれの発光輝度を最大の階調の発光輝度ま
で表示可能にし、かつ白色表示の色度を適切な座標に設
定することができる。
ズマディスプレイパネル1(以下、パネルという)は、
図1に示すように、表面基板2と背面基板3とが所定の
間隔をあけて対向して設けられているとともに、この表
面基板2と背面基板3との間に複数の隔壁4が設けられ
ている。表面基板2と背面基板3と隔壁4とで囲まれた
領域には、放電セル群5、すなわち、放電セル5b,5
g,5r群が形成されている。放電セル5b,5g,5
r群内の背面基板3の表面には、この放電セル5b,5
g,5r群に対応して、青色、緑色、赤色に発光する蛍
光体6、すなわち蛍光体6b,6g,6r群がそれぞれ
付設されている。
ち、後述のように、蛍光体6b群はいずれも蛍光体粉末
7で形成され、他方、蛍光体6g群および蛍光体6r群
はいずれも蛍光体粉末7と非発光粉末8との混合物で形
成されている。
6bとして、BaMgAl10O17:Euを、緑色発光の
蛍光体6gとして、Zn2SiO4:Mnを、赤色発光の
蛍光体6rとして、(Y2Gd)BO3:Euをそれぞれ
用いている。また、緑色発光の蛍光体6gには非発光粉
末としてアルミナ(Al2O3)が蛍光体6gの量の1.
2%添加され、赤色発光の蛍光体6rには同じく非発光
粉末としてアルミナ(Al2O3)が赤色発光の蛍光体6
rの量の2.5%添加されている。
混合された蛍光体について述べる。一般に、蛍光体粉末
と非発光粉末との混合物からなる蛍光体は、非発光粉末
8の混合量を増加させると発光輝度が低下する。したが
って、蛍光体は、非発光粉末8を混合していない蛍光体
粉末7からなる蛍光体において最大の輝度が得られる。
て、青色に発光する放電セル5b群の蛍光体6b群は、
図4に示す従来のパネルと同じ非発光粉末8を混合して
いない蛍光体粉末7で形成されており、緑色に発光する
放電セル5g群の蛍光体6g群、および赤色に発光する
放電セル5r群の蛍光体6r群はいずれも蛍光体粉末7
と非発光粉末8との混合物で形成されており、また、赤
色に発光する放電セル5r群の蛍光体6r群の非発光粉
末8の混合量は、緑色の放電セル5g群の蛍光体6g群
の非発光粉末8の混合量よりも多く用いている。
合量について詳しく説明する。一般に、色の違いを問わ
ず、蛍光体を蛍光体粉末と非発光粉末との混合物で形成
した場合、非発光粉末の混合量と蛍光体の発光輝度との
関係は、図2に示すように、非発光粉末の混合量の増加
とともに発光輝度が初め緩やかに低下し、やがて急激に
低下する特性を持つ。例えば、非発光粉末の混合量がM
g重量%、Mr重量%のとき蛍光体の発光輝度がそれぞ
れ0.8×Bm、0.6×Bmであるようにできる。
表示発光の色度の調整について述べたように、青色、緑
色および赤色の放電セル5b,5g,5r群の蛍光体6
b,6g,6r群が全て非発光粉末8を混合していない
蛍光体粉末7で形成された場合、白色表示発光の色度W
1が白色からずれていたり、色温度が低かったりして望
みの色度ではないとき、図6に示した白色表示発光の色
度をW1の座標から青色の色度の方向にある適切なW2の
座標へ移動させるには、例えば、従来のパネル9におい
て図8に示した例の場合、青色の放電セル5b群の発光
輝度に対して、緑色および赤色の放電セル5g,5r群
の発光輝度をそれぞれ0.8倍および0.6倍にすれば
よい。したがって、本発明のパネル1では、図2に示す
関係から、青色の放電セル5b群の蛍光体6b群を非発
光粉末8を混合していない蛍光体粉末7で構成し、緑色
および赤色の蛍光体6g,6rをそれぞれ蛍光体粉末7
とMg重量%との非発光粉末8の混合物、蛍光体粉末7
とMr重量%の非発光粉末8との混合物で構成してい
る。
図3(a),(b),(c)にそれぞれ青色、緑色およ
び赤色の放電セル群についての入力信号に対する発光輝
度との関係を示すように、図3に示すように、入力信号
Smはそのままで最大輝度を減少できる(図3中、破線
矢印方向への移動)ので、従来のパネル9と異なり、青
色、緑色および赤色の放電セル群に関してそれぞれの入
力信号のレベルを変えて白色の色度を変えることなく、
青色、緑色および赤色の全ての放電セル群に関して入力
信号の最大値Smにおいて適切なW2の座標の白色表示
が行えるような青色、緑色および赤色の発光輝度が得ら
れるので、各色の放電セルの発光輝度の階調レベルは全
て256階調のレベルまで表示することができる。
ネルと異なり、単色の表示においても階調表示品質を損
なうことはなく、白色表示発光の色度を任意の色座標に
設定できるものである。
イパネルにおいては、白色表示の色座標を青色の色座標
の方向へ移動させたときの例であったが、本発明はこれ
以外の場合においても成り立つものである。また、本発
明はプラズマディスプレイパネルの種類、非発光粉末や
蛍光体の材料および蛍光体の形成方法の如何にかかわら
ず実施することができるものである。
青色、緑色および赤色の放電セル群の発光表示における
輝度の階調レベルを低下させることなく、白色表示発光
の色度を適切な座標に設定することが可能となるプラズ
マディスプレイパネルおよびその階調表示方法を提供す
ることができる。
面図
光粉末の混合量と発光輝度との関係を示す図
と発光輝度との関係を示す図
図
図
と発光輝度との関係を示す図
Claims (2)
- 【請求項1】 表面基板と背面基板とが対向して設けら
れ、前記表面基板と前記背面基板との間に複数の隔壁を
有し、前記表面基板と前記背面基板と前記隔壁とで囲ま
れた領域に複数の放電セルが形成され、前記放電セル内
に青色、緑色および赤色に発光する蛍光体がそれぞれ付
設されたプラズマディスプレイパネルにおいて、前記蛍
光体の少なくとも一色の前記蛍光体が、蛍光体粉末と非
発光粉末とからなることを特徴とするプラズマディスプ
レイパネル。 - 【請求項2】 1フィールドの期間に2進法に基づいた
輝度の重みを持った複数個のサブフィールドを設けて、
階調表示を行うことを特徴とする請求項1記載のプラズ
マディスプレイパネルの階調表示方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11786297A JP3721710B2 (ja) | 1997-05-08 | 1997-05-08 | プラズマディスプレイパネルおよびその階調表示方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11786297A JP3721710B2 (ja) | 1997-05-08 | 1997-05-08 | プラズマディスプレイパネルおよびその階調表示方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10308180A true JPH10308180A (ja) | 1998-11-17 |
JP3721710B2 JP3721710B2 (ja) | 2005-11-30 |
Family
ID=14722142
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11786297A Expired - Fee Related JP3721710B2 (ja) | 1997-05-08 | 1997-05-08 | プラズマディスプレイパネルおよびその階調表示方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3721710B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7071621B1 (en) | 1999-02-19 | 2006-07-04 | Fujitsu Limited | Color plasma display panel with pixels of three colors having adjustable light intensities |
US7477245B2 (en) | 2001-07-31 | 2009-01-13 | Lg Electronics Inc. | Circuit and method for driving self light-emitting display device |
-
1997
- 1997-05-08 JP JP11786297A patent/JP3721710B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7071621B1 (en) | 1999-02-19 | 2006-07-04 | Fujitsu Limited | Color plasma display panel with pixels of three colors having adjustable light intensities |
US7477245B2 (en) | 2001-07-31 | 2009-01-13 | Lg Electronics Inc. | Circuit and method for driving self light-emitting display device |
US7636086B2 (en) | 2001-07-31 | 2009-12-22 | Lg Electronics Inc. | Circuit and method for driving self light-emitting display device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3721710B2 (ja) | 2005-11-30 |
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