JPH10307563A - 表示部故障検出装置、および表示部故障集中監視装置 - Google Patents

表示部故障検出装置、および表示部故障集中監視装置

Info

Publication number
JPH10307563A
JPH10307563A JP9117099A JP11709997A JPH10307563A JP H10307563 A JPH10307563 A JP H10307563A JP 9117099 A JP9117099 A JP 9117099A JP 11709997 A JP11709997 A JP 11709997A JP H10307563 A JPH10307563 A JP H10307563A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
test
display device
current
failure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9117099A
Other languages
English (en)
Inventor
Toyohide Kono
豊秀 河野
Kazuyuki Azuma
和行 我妻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koito Industries Ltd
Original Assignee
Koito Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koito Industries Ltd filed Critical Koito Industries Ltd
Priority to JP9117099A priority Critical patent/JPH10307563A/ja
Publication of JPH10307563A publication Critical patent/JPH10307563A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Control Of El Displays (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】表示装置が略全体として正常動作するか否かを
迅速に検査でき、かつ一部の故障も検出することのでき
る表示部故障検出装置を提供する。 【解決手段】表示モジュール52を全点灯させてモジュ
ール全体の動作を確認する際には、その際の電流量に見
合うように大電流用電流センサ11にて電流を検知し、
表示モジュール52のうち縦一列ごとなど1個から数個
の発光素子を単位とした詳細な動作確認を行う際には、
微弱な電流量を計測し得る微弱電流用電流センサ12に
て電流を検知し、それぞれの検査で計測された電流量を
基にして、表示装置の全体的な故障の有無および個々の
発光素子の故障の有無の双方を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、縦横のマトリクス
状に配置された発光素子とこれらの駆動回路とを備えた
表示装置の故障の有無を検出する表示部故障検出装置お
よび表示部故障集中監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、発光ダイオード等の発光素子を縦
横のマトリクス状に多数配列した表示装置が盛んに用い
られている。たとえば、列車の乗降用ドアの上部などに
配置され、行き先案内の表示等に利用されている。
【0003】従来、列車の始業点検などでこのような表
示装置の故障の有無を検査する場合には、表示装置の有
する個々の発光素子がすべて正常に動作するか等の詳細
な検査は行わず、電源系統や信号系に異常がないか等、
表示装置が略全体として正常に動作するか否かの検査の
みを行っていた。また、この表示装置が略全体として正
常に動作するか否かは、表示装置にそのすべての発光ダ
イオードが同時に点灯する表示パターンを送り、その際
の電流量を基に判定していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術では、表示装置全体を点灯させた際に流
れる電流より最大許容電流値の大きい電流センサを用い
て電流の有無を検知するので、その検出精度の限界か
ら、多数存在する発光素子のうちの数個に不良が発生し
た場合であってもそれを確実に検出することができない
という問題があった。
【0005】たとえば、列車のドア上部に配置される表
示装置は、2048個の発光ダイオードを有するLED
モジュールが16ないし32枚組み合わされた構成にな
っており、発光ダイオードの総数は約65000個にも
達する。したがって、256〜1024分解能を備えた
通常のアナログデジタルコンバータを用いて電流量を測
定した場合には、数個の発光ダイオードが故障したこと
を検出できなかった。このため、最終的には目視による
検査を行わねばならず、作業工数がかかるという問題が
あった。
【0006】特に、列車の各乗降ドアの上部等に設置さ
れた表示装置の異常の有無を目視で検査するには、先頭
車両から末尾の車両まで歩く必要があり、検査時間が長
くかかるという問題があった。
【0007】本発明は、このような従来の技術が有する
問題点に着目してなされたもので、表示装置が略全体と
して正常動作するか否かを迅速に検査でき、かつ一部の
故障も検出することのできる表示部故障検出装置および
分散して配置された表示装置の異常を一括監視すること
のできる表示部故障集中監視装置を提供することを目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存
する。 [1]縦横のマトリクス状に配置された発光素子(5
1)とこれらの駆動回路とを備えた表示装置(50)の
故障の有無を検出する表示部故障検出装置(10)にお
いて、前記表示装置(50)の略全体が正常に動作する
か否かを試験するために多数の発光素子(51)を同時
に点灯させる全体試験用表示パターン信号を生成する第
1の試験信号生成手段(20、24)と、前記表示装置
(50)の各部分が正常に動作するか否かを試験するた
めに一部少数ごとの発光素子(51)を点灯させる部分
試験用表示パターン信号を生成する第2の試験信号生成
手段(20、24)と、前記表示装置(50)を前記全
体試験用表示パターン信号で点灯した際に流れる電流を
測定し得る大電流用電流センサ(11)と、前記表示装
置(50)を前記部分試験用表示パターン信号で点灯し
た際に流れる微弱な電流を測定し得る微弱電流用電流セ
ンサ(12)と、前記表示装置(50)を前記全体試験
用表示パターン信号によって点灯するとき当該表示装置
(50)への電流供給経路に前記大電流用電流センサ
(11)を接続し、前記表示装置(50)を前記部分試
験用表示パターン信号によって点灯するとき当該表示装
置(50)への電流供給経路に前記微弱電流用電流セン
サ(12)を接続するよう切り替える電流センサ切替手
段(21)と、前記表示装置(50)を前記全体試験用
表示パターン信号で点灯した際に前記大電流用電流セン
サ(11)から得た測定結果を基にして当該表示装置
(50)の略全体が正常に動作しているか否かを判定
し、前記表示装置(50)を前記部分試験用表示パター
ン信号で点灯した際に前記微弱電流用電流センサ(1
2)から得た測定結果を基にして当該表示装置(50)
の各部分が正常に動作しているか否かを判定する故障有
無判定手段(20)と、を具備することを特徴とする表
示部故障検出装置(10)。
【0009】[2]前記全体試験用表示パターンによっ
て前記表示装置(50)が全体として正常に動作するか
否かを試験した後前記部分試験用表示パターンによって
各部分ごとの動作試験を行うことを特徴とする[1]記
載の表示部故障検出装置(10)。
【0010】[3]複数の表示装置(50)を検査する
とき、前記全体試験用表示パターンによる動作試験をす
べての表示装置(50)について行った後前記部分試験
用表示パターンによる動作試験を行うことを特徴とする
[1]記載の表示部故障検出装置(10)。
【0011】[4]分散して設置された複数の表示装置
(50)の異常の有無を[1]記載の表示部故障検出装
置(10)を用いて検査する表示部故障集中監視装置
(70)において、前記分散して設置された各表示装置
(50)ごとに前記表示部故障検出装置(10)を配置
し、これら表示部故障検出装置(10)と表示部故障集
中監視装置本体部(72)との間に通信路(74)を設
け、前記表示部故障集中監視装置本体部(72)に、各
表示部故障検出装置(10)の判定結果を前記通信路
(74)を通じて収集する判定結果収集手段(75)
と、収集した判定結果を表示する表示手段(76)とを
設け、分散して設置された複数の表示装置(50)の異
常の有無を前記表示部故障集中監視装置本体部(72)
から監視し得るようにしたことを特徴とする表示部故障
集中監視装置(70)。
【0012】前記本発明は次のように作用する。第1の
試験信号生成手段(20、24)は、縦横のマトリクス
状に複数の発光素子(51)の配置された表示装置(5
0)の略全体が正常動作するかを試験するため多数の発
光素子(51)を同時に点灯させる全体試験用表示パタ
ーン信号を生成する。第2の試験信号生成手段(20、
24)は、表示装置(50)の各部分が正常に動作する
か否かを試験するために一部少数ごとの発光素子(5
1)を点灯させる部分試験用表示パターン信号を生成す
る。
【0013】電流センサ切替手段(21)は、表示装置
(50)を全体試験用表示パターン信号で点灯するとき
その際に流れる大きな電流を測定し得る大電流用電流セ
ンサ(11)を表示装置(50)への電流供給経路に接
続する。一方、表示装置(50)を部分試験用表示パタ
ーン信号で点灯するときはその際流れる微弱な電流を測
定し得る微弱電流用電流センサ(12)を電流供給経路
に接続するよう、これら2つの電流センサを択一的に切
り替える。
【0014】故障有無判定手段(20)は、全体試験用
表示パターン信号で点灯した際に大電流用電流センサ
(11)から得た測定結果を基にして当該表示装置(5
0)の略全体が正常に動作しているか否かを判定すると
ともに、部分試験用表示パターン信号で点灯した際に微
弱電流用電流センサ(12)から得た測定結果を基にし
て表示装置(50)の各部分が正常に動作しているか否
かを判定する。
【0015】このように、表示装置(50)に流れる電
流量に応じて大電流用電流センサ(11)と微弱電流用
電流センサ(12)とを切り替えて用いるので、表示装
置(50)全体がおおむね正常に動作するか否か、すな
わち、電源系統や信号伝送系等など全体の動作にかかわ
る回路部分の検査のみならず、表示装置(50)の各発
光素子(51)が正常に動作するか否かなど細部に渡る
検査も行うことができる。
【0016】また全体試験用表示パターン信号によって
表示装置(50)が全体として正常に動作するか否かを
試験した後に部分試験用表示パターン信号によって各部
分ごとの動作試験を行うようにする。さらに、複数の表
示装置(50)を検査するとき、全体試験用表示パター
ン信号による動作試験をすべての表示装置(50)につ
いて行った後に部分試験用表示パターン信号による動作
試験を行うようにする。
【0017】これにより、各表示装置(50)がおおむ
ね正常に動作するか否かを迅速に把握することができ
る。また、表示装置(50)全体の検査で故障と判定さ
れた場合にはその後の各部分ごとの検査を省略できるの
で、検査時間の短縮を図ることができる。
【0018】さらに、分散して設置された複数の表示装
置(50)の異常の有無を表示部故障検出装置(10)
を用いて検査する表示部故障集中監視装置(70)にお
いて、分散して設置された各表示装置(50)ごとに表
示部故障検出装置(10)を配置し、これら表示部故障
検出装置(10)と表示部故障集中監視装置本体部(7
2)との間を通信路(74)で結ぶ。
【0019】表示部故障集中監視装置本体部(72)の
有する判定結果収集手段(75)は、各表示部故障検出
装置(10)の判定結果を通信路(74)を通じて収集
し、本体部の有する表示手段(76)は、判定結果収集
手段(75)の収集した判定結果をディスプレイ画面等
に表示する。
【0020】これにより、分散して設置された複数の表
示装置(50)の異常の有無を表示部故障集中監視装置
本体部(72)から一括して監視することができ、検査
工数の低減を図ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の一実
施の形態を説明する。図2は、本発明にかかる表示部故
障検出装置10が検査対象とする表示装置50を示して
いる。表示装置50は、縦横のマトリクス状に2048
個の発光ダイオード51を配置した表示モジュール52
を横方向に8枚、上下に2段並べることにより、長方形
の表示面53を形成している。これら16枚の表示モジ
ュール52は、表示面53に対応する開口部を備えた箱
形の本体ケース54に収められている。
【0022】図1は、表示部故障検出装置10の回路構
成およびその周辺装置を示したものである。表示部故障
検出装置10には、検査対象となる表示装置50の表示
モジュール52と、表示モジュール52へ電力を供給す
るためのLED用電源31と、表示モジュール52の有
するLED表示制御部56への電源としてのロジック用
電源32とが接続されている。LED用電源31、ロジ
ック用電源32から表示モジュール52への電源供給
は、表示部故障検出装置10を介して行われるようにな
っている。またロジック用電源32は表示部故障検出装
置10への電源供給も行う。
【0023】表示装置50の有する複数の表示モジュー
ル52は、コネクタによって直列に接続されており、最
も端に位置する表示モジュール52aに電源を供給する
ことで、隣接する52b等すべての表示モジュール52
へ電源供給が行われるようになっている。表示モジュー
ル52の有する2048個の発光ダイオード51は、縦
32個、横64個のマトリクス状に配置されLEDマト
リクス51aを形成している。LED表示制御部56
は、LEDマトリクス51aを駆動する回路部分であ
り、表示モジュール52の裏面側に設けられている。
【0024】表示部故障検出装置10は、表示モジュー
ル52のすべての発光ダイオード51を同時に点灯した
際に流れる電流を計測し得る測定範囲を備えた大電流用
電流センサ11と、1個から数個の発光ダイオード51
を点灯した際に流れる微弱な電流を測定し得る微弱電流
用電流センサ12とを備えている。また表示部故障検出
装置10は、切替リレー13を備えており、その入力端
13aにはLED用電源31が、また出力端13bに
は、大電流用電流センサ11が、出力端13cには、微
弱電流用電流センサ12がそれぞれ接続されている。
【0025】切替リレー13は、入力端13aを2つの
出力端13b、13cのうちいずれに接続するかを切り
替える切替回路である。切替リレー13は、可動接点を
駆動するための駆動コイル部13dに電流を流したとき
出力端13cに入力端13aが接続され、駆動コイル部
13dに電流を流さないときバネに付勢され入力端13
aが出力端13bと接続されるようになっている。大電
流用電流センサ11および微弱電流用電流センサ12の
他端側は互いに共通接続された後、表示モジュール52
の有するLEDマトリクス51aへ接続されている。
【0026】表示部故障検出装置10は、その動作を統
括制御するためのCPU(中央処理装置)20を備えて
おり、CPU20には、各種回路装置が接続されてい
る。このうち、切替制御部21は、切替リレー13の可
動接点を出力端13bと出力端13cのうちいずれに接
続するかを制御する回路部分である。より具体的には、
切替リレー13の駆動コイル部13dに、LED用電源
31からの駆動電流を流すか否かを切り替えるスイッチ
ングトランジスタから成る。当該スイッチングトランジ
スタは、CPU20から指示によりオン・オフされる。
【0027】A/Dコンバータ22は、大電流用電流セ
ンサ11、微弱電流用電流センサ12の検出したアナロ
グの電流量を1024分解で量子化して表した10ビッ
トのディジタル信号に変換する回路である。なお、大電
流用電流センサ11、微弱電流用電流センサ12は、表
示モジュール52に流れる電流量に対応した電圧信号を
出力するようになっており、A/Dコンバータ22は、
大電流用電流センサ11、微弱電流用電流センサ12か
ら出力された電圧値を10ビットのディジタル符号に変
換するようになっている。
【0028】メモリー23は、CPU20の動作手順を
表したプログラムや各種の固定的データを予め記憶した
読み出し専用メモリ(ROM)と、プログラムを実行す
る際に一時的に必要になるデータを記憶するためのラン
ダム・アクセス・メモリ(RAM)とから構成されてい
る。メモリー23には、表示モジュール52を検査する
際の表示パターン等が記憶されている。
【0029】LED表示指令部24は、表示モジュール
52に向けて、LEDマトリクス51aの表示パターン
を示す表示パターン信号25を出力する回路部分であ
る。I/F(インターフェース)部26は、外部のコン
トロール装置との間で各種の信号を授受するための入出
力回路であり、LAN(ローカルエリアネットワーク)
等による通信機能を備えている。
【0030】次に、表示部故障検出装置10の動作を説
明する。表示部故障検出装置10は、I/F部26を介
して外部のコントロール装置から動作指示を受信すると
(ステップS101)、その指示内容を解析し、表示装
置50の検査指示でないときは(ステップS102;
N)、受信した指示に対応した処理を実行する(ステッ
プS103)。
【0031】検査指示を受けたときは(ステップS10
2;Y)、まずLED用電源31と表示モジュール52
の間に大電流用電流センサ11が接続されるよう切替リ
レー13を切り替える(ステップS104)。次に、表
示モジュール52が略全体として正常に動作するか否か
を試験するための表示パターンを表示モジュール52へ
向けて出力する(ステップS105)。ここでは、大電
流用電流センサ11を用いて、表示装置50の有する複
数の表示モジュール52を表示モジュール単位に順次検
査する。
【0032】図4は、表示モジュール単位に全点灯させ
て表示装置50の動作試験を行う際の表示状態の遷移を
模式的に示したものである。図4では、説明の便宜上、
表示モジュール52を4つだけ表してある。表示部故障
検出装置10は、図4aに示すように、直列接続されて
いる複数の表示モジュール52a〜52dのうち表示部
故障検出装置10側にもっとも近い表示モジュール52
aを最初に全点灯させて検査を行う。次に、図4bのよ
うに全点灯させる箇所を表示モジュール52b、52
c、52dへと順にずらして表示モジュール単位に検査
を行う。
【0033】1つの表示モジュール52を全点灯させて
いる際に大電流用電流センサ11により電流が検出され
ないか正常範囲外のとき(ステップS106;N)、現
在検査中の表示モジュール52が故障していると判定
し、I/F部26を通じて外部のコントロール装置へ故
障の発生およびその箇所を通知する等のエラー処理を実
行する(ステップS107)。
【0034】表示モジュール52を単位とした動作試験
を表示装置50の有するすべての表示モジュール52に
ついて行った後(ステップS108;Y)、今度は、L
ED用電源31と表示モジュール52の間に微弱電流用
電流センサ12が接続されるよう切替リレー13を切り
替える(ステップS109)。そして、各表示モジュー
ル52の発光ダイオード51を縦の一列ごとに点灯させ
る列単位の表示パターンを表示モジュール52へ向けて
送出する(ステップS110)。
【0035】図5は、列単位に発光ダイオード51を点
灯させて表示装置50の動作試験を行う際の表示状態の
遷移を模式的に表したものである。図5では、説明の便
宜上、発光ダイオード51の個数および表示モジュール
52の枚数を簡略化して示してある。表示部故障検出装
置10は、まず、図5aに示すように、表示部故障検出
装置10側にもっとも近い表示モジュール52aのうち
もっとも左側の縦一列61aの発光ダイオード51を点
灯させて検査を行う。次に、図5b、図5c、図5d、
図5eに示すように点灯させる縦の一列を、列61b、
61c、61d、61eのように右側へ順次ずらして縦
一列ごとの検査を行う。
【0036】いずれかの縦一列を点灯させている際に、
微弱電流用電流センサ12によって電流が検出されない
か正常範囲外のとき(ステップS111;N)、現在検
査中の縦一列に含まれる発光ダイオード51あるいはそ
の一列を駆動する回路部分のいずれかに故障が発生して
いると判定し、I/F部26を通じて外部のコントロー
ル装置へ故障の発生を通知するなどのエラー処理を実行
する(ステップS112)。このような縦一列ごとの動
作試験を表示装置50の有するすべての発光ダイオード
51について終了したとき(ステップS113;Y)、
一連の検査処理を終了する(エンド)。
【0037】なお、エラー処理ステップS107,S1
12を行った場合も、残りの表示モジュール52や発光
ダイオード51について検査を続行してもよい。この
際、故障を検出するごとにその旨および発生箇所をコン
トロール装置へ通知するか、あるいは検査終了後、検査
中に検出された故障個所を一括してコントロール装置に
通知するようにしてもよい。
【0038】なお、表示装置50の発光ダイオード51
を点灯させる際の表示パターンを変更することで、各種
故障の検査を行うことができる。図3、図4に示したも
のでは大電流用電流センサ11を用いた検査において、
表示モジュール52ごとに全点灯させ、表示モジュール
を単位とした検査を行ったが、たとえば、表示装置50
の有する複数の表示モジュール52のすべてを同時に全
点灯させて検査を行えば、表示装置50全体としての動
作にかかわる部分状況、すなわち、電源系統や信号系の
故障の有無をより短時間に検査することができる。
【0039】また、表示装置50の各発光ダイオード5
1が複数の色を発光するものの場合、大電流用電流セン
サ11を用いた検査において全色同時に全点灯すれば、
複数色を発光する表示装置50であってもこれが略全体
として動作するか否かを迅速に検査することができる。
このほか、各色ごとに全点灯させれば、全体的な電源故
障や信号系の故障のほか、LED表示制御部56などを
各色の駆動回路部分ごとに検査することができる。
【0040】微弱電流用電流センサ12を用いた検査で
は、図3、図5に示したように列単位あるいは行単位で
点灯させることにより、発光ダイオードのドライバー素
子について故障の有無を判断することができる。また、
市松模様で点灯させたり、個々の発光ダイオード51ご
とに点灯させれば、チップ単位に発光ダイオード51の
故障の有無を判断することができる。
【0041】次に、表示部故障検出装置10を用いた表
示部故障集中監視装置70について説明する。図6は、
表示部故障集中監視装置70のシステム構成を示したも
のである。表示部故障集中監視装置70は、分散して配
置された複数の表示装置50a、50b、50c、50
d…と、各表示装置50ごとに設けられた表示部故障検
出装置10a、10b、10c、10d…と、これら複
数の表示装置50a、50b…が正常か否かを一箇所か
ら集中監視するための集中監視装置本体部72と、集中
監視装置本体部72と各表示部故障検出装置10a、1
0b…、との間で各種信号を伝送するための通信路74
とから構成されている。
【0042】表示部故障集中監視装置70と各表示部故
障検出装置10とは、LANによって接続されている。
集中監視装置本体部72は、通信路74を通じて検査指
示の送信および検査結果の受信のほか検査処理の統括制
御を行う統括制御部75と、分散して配置された表示装
置50が正常か否かの検査結果を表示するためのディス
プレー装置76とを備えている。
【0043】表示部故障集中監視装置70は、たとえ
ば、列車に搭載される車内案内情報表示装置に含まれ、
集中監視装置本体部72は、先頭車両の運転席近傍等に
設置され、表示装置50a、表示部故障検出装置10a
等は各車両の乗降用ドアの上方に配置される。各車両に
設置された表示装置50a等の検査は、始業点検時など
に行われる。
【0044】集中監視装置本体部72は、通信路74を
通じて表示部故障検出装置10a、10b…に対し表示
装置50a、50b…の動作試験を行うよう検査指示を
送出する。これを受けた各表示部故障検出装置10a、
10b…はそれぞれに接続されている表示装置50a、
50b…の動作試験を実行する。各表示部故障検出装置
10a、10b…は図3に示した流れに従って対応する
表示装置50a、50b…の動作試験を行う。
【0045】表示部故障検出装置10a、10b…に
は、それぞれ識別番号が割り当てられており、表示部故
障検出装置10a、10b…は自己に割当てられた識別
番号とともに、検査結果を集中監視装置本体部72へ送
出する。集中監視装置本体部72は、表示部故障検出装
置10a、10b…から送られてきた検査結果を基にし
て、どの表示装置50a、50b…が故障しているかを
ディスプレー装置76上に表示する。
【0046】図7は、集中監視装置本体部72のディス
プレー装置76に表示される内容の一例を示している。
ここでは、識別番号#3の表示装置50に故障が発生し
たことを文字表示し、表示装置50のうち、どの表示モ
ジュール52が故障しているかを模式図で示している。
このほか、たとえば、列車に搭載された車内案内情報表
示装置の場合には、何号車のどのドア上部に配置されて
いる表示装置50が故障しているかを、車両番号やドア
番号によって表示するようにしてもよい。
【0047】以上説明した実施の形態では、大電流用電
流センサ11による検査の後、続けて微弱電流用電流セ
ンサ12による検査を行ったが、大電流用電流センサ1
1による検査と微弱電流用電流センサ12による検査と
を時間的に分けて行ってもよい。また、大電流用電流セ
ンサ11による検査で異常が検出された場合、その表示
装置50あるいは表示モジュール52に対して微弱電流
用電流センサ12による詳細な検査を省略すれば、検査
工数の低減を図ることができる。
【0048】
【発明の効果】本発明にかかる表示部故障検出装置10
によれば、表示装置50に流れる電流量に応じて大電流
用電流センサと微弱電流用電流センサとを切り替えて用
いるので、表示装置全体が略全体として正常に動作する
か否かの検査のみならず、表示装置の各発光素子が正常
に動作するか否かなど細部に渡る検査も行うことができ
る。
【0049】また本発明にかかる表示部故障集中監視装
置では、分散して設置された各表示装置ごとに表示部故
障検出装置を配置し、これらと表示部故障集中監視装置
本体部との間を通信路で接続しているので、分散して設
置された複数の表示装置の異常の有無を表示部故障集中
監視装置本体部から一括して監視することができ、検査
工数の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る表示部故障検出装
置の回路構成を示したブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る表示部故障検出装
置の検査対象となる表示装置を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る表示部故障検出装
置の行う処理の流れを示す流れ図である。
【図4】表示モジュール単位に全点灯させて表示装置の
動作試験を行う際の表示状態の遷移を模式的に示した説
明図である。
【図5】列単位に発光ダイオードを点灯させて表示装置
の動作試験を行う際の表示状態の遷移を模式的に表した
説明図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る表示部故障集中監
視装置のシステム構成を示す説明図である。
【図7】表示部故障集中監視装置の表示画面の一例を示
す説明図である。
【符号の説明】
10…表示部故障検出装置 11…大電流用電流センサ 12…微弱電流用電流センサ 13…切替リレー 13d…駆動コイル部 20…CPU 21…切替制御部 22…A/Dコンバータ 23…メモリー 24…LED表示指令部 25…表示パターン信号 26…I/F部 31…LED用電源 32…ロジック用電源 50…表示装置 51…発光ダイオード 51a…LEDマトリクス 52…表示モジュール 53…表示面 54…本体ケース 56…LED表示制御部 70…表示部故障集中監視装置 72…集中監視装置本体部 74…通信路 75…統括制御部 76…ディスプレー装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】縦横のマトリクス状に配置された発光素子
    とこれらの駆動回路とを備えた表示装置の故障の有無を
    検出する表示部故障検出装置において、 前記表示装置の略全体が正常に動作するか否かを試験す
    るために多数の発光素子を同時に点灯させる全体試験用
    表示パターン信号を生成する第1の試験信号生成手段
    と、 前記表示装置の各部分が正常に動作するか否かを試験す
    るために一部少数ごとの発光素子を点灯させる部分試験
    用表示パターン信号を生成する第2の試験信号生成手段
    と、 前記表示装置を前記全体試験用表示パターン信号で点灯
    した際に流れる電流を測定し得る大電流用電流センサ
    と、 前記表示装置を前記部分試験用表示パターン信号で点灯
    した際に流れる微弱な電流を測定し得る微弱電流用電流
    センサと、 前記表示装置を前記全体試験用表示パターン信号によっ
    て点灯するとき当該表示装置への電流供給経路に前記大
    電流用電流センサを接続し、前記表示装置を前記部分試
    験用表示パターン信号によって点灯するとき当該表示装
    置への電流供給経路に前記微弱電流用電流センサを接続
    するよう切り替える電流センサ切替手段と、 前記表示装置を前記全体試験用表示パターン信号で点灯
    した際に前記大電流用電流センサから得た測定結果を基
    にして当該表示装置の略全体が正常に動作しているか否
    かを判定し、前記表示装置を前記部分試験用表示パター
    ン信号で点灯した際に前記微弱電流用電流センサから得
    た測定結果を基にして当該表示装置の各部分が正常に動
    作しているか否かを判定する故障有無判定手段と、 を具備することを特徴とする表示部故障検出装置。
  2. 【請求項2】前記全体試験用表示パターン信号によって
    前記表示装置が全体として正常に動作するか否かを試験
    した後、前記部分試験用表示パターン信号によって各部
    分ごとの動作試験を行うことを特徴とする請求項1記載
    の表示部故障検出装置。
  3. 【請求項3】複数の表示装置を検査するとき、前記全体
    試験用表示パターン信号による動作試験をすべての表示
    装置について行った後、前記部分試験用表示パターン信
    号による動作試験を行うことを特徴とする請求項1記載
    の表示部故障検出装置。
  4. 【請求項4】分散して設置された複数の表示装置の異常
    の有無を請求項1記載の表示部故障検出装置を用いて検
    査する表示部故障集中監視装置において、 前記分散して設置された各表示装置ごとに前記表示部故
    障検出装置を配置し、 これら表示部故障検出装置と表示部故障集中監視装置本
    体部との間に通信路を設け、 前記表示部故障集中監視装置本体部に、各表示部故障検
    出装置の判定結果を前記通信路を通じて収集する判定結
    果収集手段と、収集した判定結果を表示する表示手段と
    を設け、 分散して設置された複数の表示装置の異常の有無を前記
    表示部故障集中監視装置本体部から監視し得るようにし
    たことを特徴とする表示部故障集中監視装置。
JP9117099A 1997-05-07 1997-05-07 表示部故障検出装置、および表示部故障集中監視装置 Pending JPH10307563A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9117099A JPH10307563A (ja) 1997-05-07 1997-05-07 表示部故障検出装置、および表示部故障集中監視装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9117099A JPH10307563A (ja) 1997-05-07 1997-05-07 表示部故障検出装置、および表示部故障集中監視装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10307563A true JPH10307563A (ja) 1998-11-17

Family

ID=14703383

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9117099A Pending JPH10307563A (ja) 1997-05-07 1997-05-07 表示部故障検出装置、および表示部故障集中監視装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10307563A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002131746A (ja) * 2000-10-25 2002-05-09 Fujitsu Kiden Ltd Lcdのバックライトユニット、その状態検出装置、及び表示装置の状態監視システム
JP2005173143A (ja) * 2003-12-10 2005-06-30 Kyocera Mita Corp 表示装置
US7432877B2 (en) 2003-10-30 2008-10-07 Nec Corporation Communication terminal device
JP2010025563A (ja) * 2008-07-15 2010-02-04 Furukawa Electric Co Ltd:The 二次電池の状態検知方法、状態検知装置及び二次電池電源システム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002131746A (ja) * 2000-10-25 2002-05-09 Fujitsu Kiden Ltd Lcdのバックライトユニット、その状態検出装置、及び表示装置の状態監視システム
US7432877B2 (en) 2003-10-30 2008-10-07 Nec Corporation Communication terminal device
JP2005173143A (ja) * 2003-12-10 2005-06-30 Kyocera Mita Corp 表示装置
JP2010025563A (ja) * 2008-07-15 2010-02-04 Furukawa Electric Co Ltd:The 二次電池の状態検知方法、状態検知装置及び二次電池電源システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20020022576A (ko) 차량용 전자 제어 시스템의 고장 진단 장치 및 고장 진단방법
TW201839406A (zh) 檢查系統、以及檢查系統之故障解析及預測方法
WO2013150732A1 (ja) Esd試験検査装置およびesd試験検査方法
JPH10307563A (ja) 表示部故障検出装置、および表示部故障集中監視装置
KR101102603B1 (ko) 릴레이소자 구동회로의 검사장치
KR20170113869A (ko) 테스트 시스템 및 테스트 컨트롤러
JP2002091549A (ja) 車両用電子制御系の故障診断装置及び故障故障診断方法
JPH07159474A (ja) 車両の電装配線診断装置
JP3805888B2 (ja) Ic試験装置
EP4285127A1 (en) An automatic wiring harness tester
US6542082B1 (en) Remote and non-visual detection of illumination device operation
JP4327437B2 (ja) システムの動作状態を表示する発光表示装置、及び、そのような装置を管理する方法、特に、航空電子工学のためのもの
KR100462836B1 (ko) 자동차 커넥터의 고장상태 표시장치
JP2004158031A (ja) 車両の故障診断方法
JPH1115427A (ja) 表示器、表示機能検査装置および検査方法
JP2003315405A (ja) 半導体装置の検査装置および方法
JPH1124621A (ja) 表示器、表示器検査装置および表示器集中監視装置
JP3979619B2 (ja) 半導体装置の内部配線断線検出方法
KR100527675B1 (ko) 반도체 제조설비의 인쇄회로기판 기능 검사장치
KR100591757B1 (ko) 이디에스 검사 시스템
KR100292685B1 (ko) 모니터의통신용부품자동진단장치및자동진단방법
KR20130086829A (ko) 오물처리 멀티 테스트 장치 및 시스템
US4846310A (en) Signal transmission apparatus for elevator
KR200318683Y1 (ko) 램프 점등 검사 장치
JPH0926451A (ja) リレーコイルの劣化診断装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060324

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20061102