JPH10306943A - 床空調用風量調整器 - Google Patents

床空調用風量調整器

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Publication number
JPH10306943A
JPH10306943A JP3443798A JP3443798A JPH10306943A JP H10306943 A JPH10306943 A JP H10306943A JP 3443798 A JP3443798 A JP 3443798A JP 3443798 A JP3443798 A JP 3443798A JP H10306943 A JPH10306943 A JP H10306943A
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JP
Japan
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floor
air
plate member
arc
cylindrical case
Prior art date
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Pending
Application number
JP3443798A
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English (en)
Inventor
Toshihisa Isono
寿久 磯野
Takahiro Matsuzaki
高広 松崎
Tetsuo Horiuchi
哲夫 堀内
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Takenaka Komuten Co Ltd
Harada Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
Harada Sangyo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Takenaka Komuten Co Ltd, Harada Sangyo Co Ltd filed Critical Takenaka Komuten Co Ltd
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Publication of JPH10306943A publication Critical patent/JPH10306943A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来より低い床高であっても設置でき、且
つ、大風量を供給できる床空調用風量調整器を提供する
ことにある。 【解決手段】 二重床の床面6に開口するように筒状の
ケース2を設置する。筒状のケース2内の床面側に吹出
部1を設置し、吹出部1に対して床下側に風量を調節す
る風量調整部3を設置する。吹出部1には上下に貫通し
た複数の吹出口を放射状に設け、吹出口は床面と垂直な
方向に対して角度15度〜21度の範囲で傾斜するよう
に形成する。風量調整部3は第一の板部材3aと第二の
板部材3bとで構成する。第一の板部材3aと第二の板
部材3bに、円弧の中心が同一の複数の円弧状の開口部
(4a、4b)を、互いに同一形状かつ同一配列パター
ンとなるように設ける。第一の板部材3aと第二の板部
材3bとを、筒状のケース内の空気の流れ方向に重ね合
わせ、円弧の中心を回転軸5として回転可能に連結す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床空調用風量調整
器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりオフィスビルにおいては、OA
機器の配線等を通すための空間が設けられた二重床が採
用されており、この二重床の床下空間を利用して、床吹
出空調方式による空調が行われている。これは、空調設
備が床下の空間へ供給する空調空気を、床面に設けられ
た吹出口から室内に放出し、天井面において室外へ排気
する空調方式である。また、吹出口は風量調整機能を有
する機器と組み合わされて用いられることが多く、これ
らを一体にしたものは床空調用風量調整器と呼ばれてい
る。
【0003】図7は、床に取り付けられた従来の床空調
用風量調整器を示す断面図である。なお、バスケット2
2および二重床の床下の底面10にはハッチングを施し
ており、吹出部21については側面から見たときの外形
のみを示している。同図の例では、床空調用風量調整器
は床面6に開口するバスケット22とその床面側の開口
部分8に設けられる吹出部21とから構成されており、
バスケット22によって風量調整が行なわれている。
【0004】吹出部21は外形が円形であって、上下に
貫通する吹出口(図示せず)を有したものである。バス
ケット22は、カップ状を呈した外側バスケット23a
と、同様の形状の内側バスケット23bとから構成され
ており、外側バスケット23a内には内側バスケット2
3bがはめ込まれている。外側バスケット23a及び内
側バスケット23bの各側面には、複数のスリット状の
開口部24a、24bが同一形状、同一配列パターンで
設けられている。バスケット22は、内側バスケット2
3bを長手軸を中心にして回転させて、側面の開口の程
度を変えることによって、吹出部に送られる空調空気の
風量を調整できる。同図においては、開口部24aと開
口部24bとが同位置にあって、バスケット22を流れ
る空調空気の風量が最大となっている場合を示してい
る。
【0005】床下において横から供給される空調空気7
は、バスケット22に設けられた開口部(24a、24
b)を通り、吹出部21の吹出口(図示せず)より室内
に供給される(図中に示す矢印は空調空気の流れを示し
ている。)。オフィスで必要とされる空調空気の風量
は、20CMH/m2 〜30CMH/m2 であり、在室
人員一人当たりの専有面積は5m2 〜10m2 である。
よって、在室人員一人が必要とする空調空気の風量は1
00CMH〜300CMHであり、このような風量を供
給できるように床空調用風量調整器を設置することが必
要である。(なお、「CMH」とは、「Cubic M
eter per Hour(m3 /H)」の略であ
る。)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図7に示す床空調用風
量調整器を用いて、上記の風量を供給する場合、設置す
る床空調用風量調整器の数が多くなると、机やOA機器
のレイアウトが制限されてしまうという問題が発生す
る。そのため、この問題を解決するためには、150C
MH程度の風量の供給が可能な床空調用風量調整器を用
いて、床空調用風量調整器の設置数を減らす必要があ
る。
【0007】床空調用風量調整器の供給できる風量は、
床下に設置される空調機の能力が同一である条件下にお
いては、バスケットの内径Dと床面6からバスケット2
2の下端までの長さHとによって決定されるものであ
り、風量を大きくするのであれば、内径Dと長さHとを
それに合わせて大きくする必要がある。具体的には、同
図に示す床空調用風量調整器において150CMH程度
の風量を供給するのであれば、内径Dを170mm程
度、長さHを150mm程度とする必要がある。
【0008】ところが、近年、建設されるビルにおいて
は、床高h(床面6から底面10までの高さ)は150
mm以下であることが多い。この場合、施工誤差を考慮
すると、150CMH程度の風量を供給できる床空調用
風量調整器を設置することは困難である。従って、同図
に示す床空調用風量調整器を、このようなビルに設置す
るに際しては、風量が100CMH以下のものしか設置
することができず、結局のところ同図に示す床空調用風
量調整器を用いたのでは、上記問題の解決を図ることは
できない。
【0009】本発明の課題は、従来より低い床高であっ
ても設置でき、且つ、大風量を供給できる床空調用風量
調整器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の床空調用風量調
整器は、次の特徴を有するものである。 (1) 二重床の床面に開口して設置される筒状のケー
スと、該ケース内において、床面側に設置される吹出部
と、該吹出部に対して床下側に設置され風量を調節する
風量調整部とを有し、吹出部は上下に貫通した複数の吹
出口を放射状に有し、吹出口は床面と垂直な方向に対し
て角度15度〜21度の範囲で傾斜させて形成されてお
り、風量調整部は第一の板部材と第二の板部材とを有
し、これらの板部材には中心が同一の複数の円弧状の開
口部が、互いに同一形状かつ同一配列パターンとなるよ
うに設けられており、これらの板部材は筒状のケース内
の空気の流れ方向に重ねられて、前記中心を回転軸とし
て回転可能に連結されている床空調用風量調整器。
【0011】(2) 筒状のケースの空気の流れ方向に
対して垂直な断面形状が円形であって、筒状のケースの
内径が170mm以上である上記(1)記載の床空調用
風量調整器。
【0012】(3) 第一の板部材と第二の板部材と
が、共に上記中心を中心とする円板状部分を各々有し、
上記円弧状の開口部が幅が一定で半径が異なる半円弧状
であり、上記円弧状の開口部の配列パターンが、板部材
の円板状部分の面を二つの半面領域に分けたとき一つの
円弧状の開口部が一方の半面領域に設けられ、その次に
半径の大きい円弧状の開口部が他方の半面領域に設けら
れる関係にあるものであり、且つ、第一の板部材と第二
の板部材とを互いに別方向に、又はどちらか一方の板部
材を回転させたときに、筒状のケースが塞がれ得るよう
に円弧状の開口部の半径が設定されたものである上記
(1)記載の床空調用風量調整器。
【0013】
【作用】本発明の床空調用風量調整器においては、風量
調整部は複数の開口部が設けられた二枚の板状部材を流
れ方向に対して重ねて構成されたものであり、従来のも
のと異なり床下に大きく突き出た態様となっていない。
そのため、150CMH程度の風量の供給においては、
筒状のケースの内径を従来と同様にしながら、床面から
筒状のケースの下端までの長さを60mm〜70mm程
度に収めることができる。即ち、本発明においては、必
要とされる大風量の供給を可能とした上で、床下へ突き
出す長さを短くすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図を用いて詳細に
説明する。図1は、本発明の床空調用風量調整器の一例
を示した断面図であり、床に取り付けられた場合を示し
ている。なお、第一の板部材3a及び第二の板部材3b
にはハッチングを施しており、吹出部については側面か
ら見たときの外形のみを図示している。同図の例に示す
ように、筒状のケース2は床面6に開口して設置されて
いる。筒状のケース2内において、床面側の開口部分8
には吹出部1が設けられており、吹出部1に対して床下
側には風量調整部3が設けられている。筒状のケース2
は、ケース内の空気の流れ方向に対して垂直な断面の形
状が円形であって、円筒状を呈している。吹出部には、
上下に貫通した複数の吹出口(図示せず)が放射状に配
置されており、吹出口は鉛直方向に対して角度15度〜
21度の範囲で傾斜させて設けられている。
【0015】風量調整部3は、第一の板部材3aと第二
の板部材3bとを筒状のケース2内の空気の流れ方向に
対して垂直に重ね合わせて構成されている。第一の板部
材3aは筒状のケース2に固定されており、第二の板部
材3bは第一の板部材3aに回転軸5により回転自在に
取り付けられている。第一の板部材3aと第二の板部材
3bとは同一形状をした円形であり、互いの中心が回転
軸5となっている。第一の板部材3a及び第二の板部材
3bには、回転軸5を中心とする半径が異なる複数の円
弧状の開口部(4a、4b)が、同一形状かつ同一配列
パターンとなるように設けられている。なお、同図の例
では、互いの円弧状の開口部が同位置にあって、風量が
最大となる場合を示している。床下の横手から流れてく
る空調空気7は、風量調整部の円弧状の開口部(4a、
4b)を通り、傾斜して設けられた吹出口により螺旋状
の気流特性をなして放出される。
【0016】本発明の吹出部は、吹出口を有したもので
あって、筒状のケースの床面側に設けられていれば良
い。具体的には図1に示すように筒状のケースの床面側
の端部に、吹出部の一方の面と床面とが同一平面となる
ように設けられているのが好ましい。吹出部の大きさは
筒状のケースの内径に合わせて決定すれば良い。吹出口
は、吹出部を上下に貫通し、吹出部に放射状に配置され
ていて、床面と垂直な方向に対してなす角度が15度〜
21度の範囲となる様に傾斜して形成されたものであれ
ば、特に限定されるものではない。吹出口の形状および
大きさは、要求される風量等に応じて決定すれば良く、
特に限定されるものではない。
【0017】図2は本発明の吹出部の一例を示した斜視
図であり、図1で用いた吹出部と同一のものである。同
図に示す吹出部1は、複数の通気管11と上下一対の円
板状プレート12a、12bとを有している。上下の円
板状プレート12aと12bとは放射状に配置された複
数の通気管11によって連結されている。上下の円板状
プレート(12a、12b)と通気管11との接続部分
が開口されることで、吹出口13が形成されている。
【0018】吹出部は筒状のケースの床面側に設けられ
ることから、その上を人が歩いたり、机、椅子、電算機
等の機器が乗ったりするため、それらの重量に耐えうる
材質で形成されている必要がある。具体的にはポリカー
ボネイト等の硬質プラスチック、スチール、アルミニウ
ム等が挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。
【0019】吹出口の傾斜角度は15度〜21度の範囲
で設定されておれば良く、全ての吹出口において同一の
角度に設定しても良く、また全ての吹出口の角度を別々
に設定しても良い。このような角度に吹出口を傾斜させ
ることにより、放出された空調空気は螺旋状に上昇して
いき、室内空気と良好に混合され、室内の上下の温度差
を抑制することができる。
【0020】風量調整部は、回転可能に連結された第一
の板部材と第二の板部材とを有し、これら板部材を互い
に別方向に回転させることで、又はどちらか一方のみを
回転させることで筒状のケース内を流れる空調空気の風
量を調整し得るものであれば良い。風量調整部は筒状の
ケース内において吹出部の床下側に設置される。第一の
板部材および第二の板部材は、円弧の中心が同一の複数
の円弧状の開口部が互いに同一形状かつ同一配列パター
ンとなるように設けられたものであれば良い。また、第
一の板部材および第二の板部材は、上記円弧の中心にて
回転可能に連結され、筒状のケース内の空気の流れ方向
に重ねられて設置される。なお、ここで言う空気の流れ
方向に重ねられてとは、図1に示すような板部材の面方
向が空気の流れ方向に対して垂直となる場合だけに限定
されず、風量調整を行い得る限り、板部材の面方向と空
気の流れ方向とはどの様な角度をなしていても良い。
【0021】第一の板部材および第二の板部材は、互い
に同一の形状のものであっても、互いに異なる形状のも
のであっても良い。筒状のケースの断面形状、即ち、筒
状のケースを流れ方向に垂直に切断したときの切断面の
形状が、円形であるならば、上記両板部材は共に上記円
弧の中心を中心とする同一外径の円板状部分を各々有す
るものであって、該断面形状の内径と該円板状部分の外
径とが等しいものが好ましい。但し、該断面形状の内径
と該円板状部分の外径との間には、上記両板部材の両方
又は一方が筒状のケース内で回転可能なようにクリアラ
ンスが設けられているものとする。具体的には、第一の
板部材および第二の板部材は、共に同一外径の円板であ
っても良いし、一方が円板で、他方が筒状のケースと一
体的に形成された底面を有する円筒であっても良い。な
お、板部材が底面を有する円筒であるならば、円板状部
分の外径とは円筒の内側における底面の直径をいう。
【0022】第一の板部材と第二の板部材との連結方法
としては特に限定されないが、これら板部材を回転可能
に連結する方法であれば良く、リベットやハトメによる
かしめが好ましい。これら板部材の材料としては、アル
ミニウム、ステンレス、スチール等の各種金属材料や、
ポリカーボネイト、ABS、ポリアセタール、ポリアミ
ド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミ
ド、ポリエステル、ポリエーテル、ポリスルホン等の各
種プラスック材料が挙げられる。但し、これら板部材に
は回転時の摩擦抵抗を少なくするための塗装(防錆も兼
ねる)処理を施すため、材料としてはスチールを用いる
のが好ましい。板部材の厚みは、第一の板部材及び第二
の板部材の両方において、同一であっても良いし、それ
ぞれ異なったものであっても良い。具体的には0.8m
m〜1.2mm程度とするのが好ましい。
【0023】板部材に設けられる複数の円弧状の開口部
は、空調空気を通過させ得るものであって、全ての開口
部において円弧の中心が同一となるものであり、第一の
板部材および第二の板部材において同一形状かつ同一の
配列パターンで作製されていれば良い。なお、板部材の
外周に設けられた円弧状の切り欠きであっても、筒状の
ケースに取り付けられたときにその内壁と板部材との間
で隙間を形成し、空調空気を通過させ得るので円弧状の
開口部の一つとなる。円弧状の開口部の配列パターン
は、第一の板部材と第二の板部材とを前記中心にて回転
可能に連結して互いに別方向に回転させたときに、又は
一方のみを回転させたときに、筒状のケースが塞がれ
て、該ケース内を空気が流れないように設定するのが好
ましい。円弧状の開口部の幅、個数、円弧の半径につい
ては空調空気の風量等に応じて、即ち、所望の空調空気
量が確保できる開口面積が得られるように適宜決定すれ
ば良い。
【0024】図3は、図1に示した第一の板部材及び第
二の板部材を示した図であり、両者は同一形状であるた
め一方の板部材についてのみ示している。なお、円弧状
の開口部についてはハッチングを施してある。同図の例
では、板部材(3a、3b)には、円弧の中心及び幅が
同一で半径が異なる半円弧状の開口部(4a、4b)が
設けられている。板部材(3a、3b)は円弧の中心を
中心とする円板状部分を有した円板である。半円弧状の
開口部(4a、4b)の配列パターンは、板部材(3
a、3b)の円板状部分の面を二つの半面領域に分けた
とき一つの円弧状の開口部が一方の半面領域に設けら
れ、その次に半径の大きい円弧状の開口部が他方の半面
領域に設けられる関係にある。
【0025】図4は図3で示した第一の板部材と第二の
板部材とを重ね合わせた例を示している。同図の例で
は、一方の板部材3aの円弧状の開口部に、他方の板部
材3bの円弧状の開口部以外の部分が重ね合わされてお
り、円弧状の開口部の全てが塞がれている。このような
板部材を風量調整部として、該板部材の外形と同一形状
の断面形状を持つ筒状のケースに取り付けることによ
り、風量を調整するだけでなく空調空気を遮断すること
をも出来るようになり好ましい態様となる。
【0026】図5は、第一の板部材又は第二の板部材の
他の例を示した図である。なお、同図では図3と同様に
一方の板部材についてのみ示している。同図に示す板部
材(3a、3b)は、図3に示す板部材の一方の半面領
域の外周部分に円弧状の切り欠き部9を設けた板部材で
ある。この切り欠き部9は、板部材(3a、3b)を筒
状のケースに取り付けたときに筒状のケースの内壁と板
部材(3a、3b)との間の隙間となり、円弧状の開口
部(4a、4b)と同様に空調空気を通過させる開口部
となる。
【0027】図6は、図5に示す第一の板部材と第二の
板部材とを重ね合わせた例を示している。同図において
も、一方の板部材3aの円弧状の開口部を他方の板部材
3bの円弧状の開口部以外の部分に重ねて、開口部を全
て塞ぐことができる。従って、このような板部材を風量
調整部として、該板部材の外形と同一形状の断面を持つ
筒状のケースに取り付けた場合でも、風量を調整するだ
けでなく空調空気を遮断することができ、好ましい態様
となる。円弧状の開口部の作製方法としては、板部材の
材料が金属材料の場合においては、タレットパンチプレ
ス等によるプレス加工やレーザー加工等が挙げられる。
【0028】筒状のケースは、形状が筒状のものであっ
て、その内部に吹出部と風量調整部とが取り付けられる
ものであれば良く、床面に開口するように設置され得る
ものであれば良い。筒状のケースの断面形状、即ち、筒
状のケースを流れ方向に垂直に切断したときの切断面の
形状も特に限定されるものではないが、第一の板部材お
よび/または第二の板部材が回転することを考慮する
と、図1に示すような一端から他端までの断面形状が円
形のものが好ましい。
【0029】筒状のケースの断面形状が円形である場合
において、空調空気の最大風量を150CMH程度とす
るには、筒状のケースの内径を170mm程度とすれば
良い。この場合、本発明の床空調用風量調整器において
は、筒状のケースの長さは60mm〜70mmとなり、
床高が150mm以下の二重床であっても問題なく取り
付けることができる。なお、筒状のケースの内径とは、
空調空気が有効に流れる部位の平均内径をいう。
【0030】筒状のケースの材料としては、スチール、
アルミニウム、ステンレス等の各種金属材料や、ポリカ
ーボネイト、ABS、ポリアセタール、ポリアミド、ポ
リイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポ
リエステル、ポリエーテル、ポリスルホン等の各種プラ
スチック材料が挙げられる。筒状のケースの製造方法と
しては、材料が上記金属材料であるならば、プレス成形
等の鍛造、鋳造が挙げられる。材料が上記プラスチック
材料であるならば、一般的な射出成形が挙げられる。筒
状のケースは、前述したように板部材のどちらか一方と
一体的に作製しても良い。
【0031】本発明の床空調用風量調整器への空調空気
の供給方法としては、床下全体を加圧して供給する方
法、床空調用風量調整器にダクト等により個別に空調空
気を供給する方法等が挙げられるが、特に限定されな
い。
【0032】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に示
す。実際に、本発明の床空調用風量調整器を作製し、こ
れを床高が150mmの二重床に取り付けた。
【0033】〔吹出部の作製〕図2に示す吹出部につい
て作製を行なった。作製はポリカーボネイトを射出成形
して一体的に成形した。なお、上下のプレート部分は、
直径200mm、厚さ2.5mmに設定し、プレート間
は15mmに設定した。吹出口は同図に示すように二種
類設定し、一方を長さ64.5mm、幅6.0mm、他
方を長さ39.5mm、幅6.0mmとした。
【0034】〔筒状のケースおよび第一の板部材の作
製〕厚さ0.8mmの鋼板を、内径200mm、高さ4
1mmの底面を有する円筒となるようプレス成形し、側
面部を筒状のケースとし、底面部を第一の板部材とし
た。
【0035】〔風量調整部の作製〕直径200mm、厚
さ0.8mmの円形の鋼板を第二の板部材とし、この板
部材と上記で得られた第一の板部材に、図4と同様の半
円弧状の開口部を設けた。半円弧状の開口部は、幅を1
0mm、それぞれの半径(中心から開口部までの最短距
離)を13mm、33mm、53mm、73mmとし
た。次に、第一の板部材および第二の板部材の中心に、
直径5.5mmの貫通孔を設け、第一の板部材と第二の
板部材とをハトメ(M5)により連結して風量調整部を
得た。
【0036】〔床空調用風量調整器の組み立て〕床面に
開口する筒状のケースの床面側の端部に、吹出部を取り
付けて床空調用風量調整器を得た。
【0037】〔評価〕上記で得た床空調用風量調整器
を、床高が150mmのオフィスにおいて実際に床面を
開口して取り付けたところ、最大風量150CMHの空
調空気を供給でき、床空調用風量調整器が床下において
干渉することもなかった。
【0038】
【発明の効果】床吹出空調方式において本発明の床空調
用風量調整器を用いれば、従来より低い床高であっても
設置でき、且つ、大風量を供給できる。従って、床高が
150mm以下の二重床であっても150CMH程度の
風量を供給でき、床空調用風量調整器の設置数を減らす
ことができるので、オフィスの机やOA機器等のレイア
ウトが制約されることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の床空調用風量調整器の一例を示す断面
図である。
【図2】本発明で用いられる吹出部の一例を示す斜視図
である。
【図3】本発明で用いられる第一の板部材及び第二の板
部材の一例を示す図である。
【図4】図3で示す第一の板部材と第二の板部材とを重
ね合わせた例を示す図である。
【図5】本発明で用いられる第一の板部材及び第二の板
部材の他の一例を示す図である。
【図6】図5で示す第一の板部材と第二の板部材とを重
ね合わせた例を示す図である。
【図7】従来の床空調用風量調整器を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 吹出部 2 筒状のケース 3 風量調整部 3a 第一の板部材 3b 第二の板部材 4a 第一の板部材の開口部 4b 第二の板部材の開口部 5 回転軸 6 床面 7 床下から供給される空調空気 8 筒状のケースの開口部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀内 哲夫 東京都千代田区丸の内1−2−1 東京海 上ビル新館 原田産業株式会社東京支店内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二重床の床面に開口して設置される筒状
    のケースと、該ケース内において、床面側に設置される
    吹出部と、該吹出部に対して床下側に設置され風量を調
    節する風量調整部とを有し、 吹出部は上下に貫通した複数の吹出口を放射状に有し、
    吹出口は床面と垂直な方向に対して角度15度〜21度
    の範囲で傾斜させて形成されており、 風量調整部は第一の板部材と第二の板部材とを有し、こ
    れらの板部材には中心が同一の複数の円弧状の開口部
    が、互いに同一形状かつ同一配列パターンとなるように
    設けられており、これらの板部材は筒状のケース内の空
    気の流れ方向に重ねられて、前記中心を回転軸として回
    転可能に連結されている床空調用風量調整器。
  2. 【請求項2】 筒状のケースの空気の流れ方向に対して
    垂直な断面形状が円形であって、筒状のケースの内径が
    170mm以上である請求項1記載の床空調用風量調整
    器。
  3. 【請求項3】 第一の板部材と第二の板部材とが、共に
    上記中心を中心とする円板状部分を各々有し、上記円弧
    状の開口部が幅が一定で半径が異なる半円弧状であり、
    上記円弧状の開口部の配列パターンが、板部材の円板状
    部分の面を二つの半面領域に分けたとき一つの円弧状の
    開口部が一方の半面領域に設けられ、その次に半径の大
    きい円弧状の開口部が他方の半面領域に設けられる関係
    にあるものであり、且つ、第一の板部材と第二の板部材
    とを互いに別方向に、又はどちらか一方の板部材を回転
    させたときに、筒状のケースが塞がれ得るように円弧状
    の開口部の半径が設定されたものである請求項1記載の
    床空調用風量調整器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100854760B1 (ko) 2007-05-30 2008-08-27 황성철 바닥용 선회 취출구
CN101943457A (zh) * 2010-09-20 2011-01-12 梁浩鉴 一种空调用风口
CN107642812A (zh) * 2016-07-21 2018-01-30 艾美特电器(深圳)有限公司 一种出风角度可调节的电暖器

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