JPH10306804A - シリンダ装置 - Google Patents

シリンダ装置

Info

Publication number
JPH10306804A
JPH10306804A JP12635097A JP12635097A JPH10306804A JP H10306804 A JPH10306804 A JP H10306804A JP 12635097 A JP12635097 A JP 12635097A JP 12635097 A JP12635097 A JP 12635097A JP H10306804 A JPH10306804 A JP H10306804A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cushion
piston
cushion ring
pressure
tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12635097A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruki Sou
東輝 曹
Tomohiko Yasuoka
友彦 安岡
Akinori Ro
明徳 廬
Mitsuhiro Yoshimoto
光宏 吉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP12635097A priority Critical patent/JPH10306804A/ja
Publication of JPH10306804A publication Critical patent/JPH10306804A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Actuator (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピストンのストロークエンド近傍で油室内の
圧力が過剰圧となるのを防止し、クッション特性を向上
できるようにする。 【解決手段】 チューブ11の底部12Aおよび底板1
5にはクッション穴21を設け、蓋板13,14にはク
ッション穴29を設ける。そして、クッション穴21,
29内にはスプリング26,34を介してクッションリ
ング24,32を摺動可能に設けると共に、クッション
リング24,32内には油室C,Dをそれぞれ給排口1
6,17側に連通させる通液路25,33を設ける。ま
た、クッションリング24,32にはピストン18の平
坦面18A,18Bに対向して平坦面24D,32Dを
設けると共に、平坦面24D,32Dの外周側には油室
C,D内の圧油を受圧する各受圧面27,35を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の建設機械に好適に用いられるシリンダ装置等に関
し、特に、ピストンにストロークエンド側でクッション
作用を与えるようにしたシリンダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図11および図12に従来技術によるシ
リンダ装置として油圧シリンダを例に挙げて示す。
【0003】図において、1は油圧シリンダの外殻を構
成するチューブを示し、該チューブ1は、円筒状のチュ
ーブ本体1Aと、該チューブ本体1Aの軸方向両端側を
閉塞するロッドガイド1Bおよびヘッドカバー1Cとか
らなり、前記ロッドガイド1Bは後述のロッド7をチュ
ーブ本体1Aの軸方向へと摺動可能に案内している。そ
して、チューブ本体1Aの閉塞端となる該ロッドガイド
1Bおよびヘッドカバー1Cには、それぞれ圧油の給排
口2,3と連通路4,5とが形成され、該連通路4,5
は給排口2,3を後述の油室A,B内にそれぞれ連通さ
せている。
【0004】ここで、前記連通路4,5は全体が段付穴
として形成され、それぞれの小径穴側は内部に後述のク
ッション部材8,9が進,退されるクッション穴4A,
5Aとなっている。
【0005】6はチューブ1のチューブ本体1A内に摺
動可能に設けられたピストンで、該ピストン6は、チュ
ーブ1内を液室としての2つの油室A,Bに画成し、給
排口2,3等を介して外部からの圧油が該油室A,B内
に給排される。また、該ピストン6にはロッド7の一端
側がナット7A等を介して固着され、該ロッド7の他端
側はロッドガイド1Bを介して外部に突出している。
【0006】8は油室A内に位置してピストン6の端面
に設けられたクッションリングとしてのクッション部材
で、該クッション部材8は、クッション穴4Aよりも僅
かに小径となったクッションリングとして形成され、ロ
ッド7の外周側に一体または別体で設けられている。
【0007】ここで、クッション部材8は、ピストン6
がチューブ1内をロッドガイド1B側へと一方のストロ
ークエンド近傍まで摺動変位したときに、連通路4のク
ッション穴4A内に挿入され、該クッション穴4Aに対
してほぼ同心円状に配置される。そして、この状態でク
ッション部材8はクッション穴4Aとの間で環状の隙間
を形成し、該クッション穴4Aと共にピストン6にクッ
ション作用を与えるクッション機構を構成している。
【0008】また、9は油室B内に位置してロッド7の
先端側に設けられたクッションリングとしての他のクッ
ション部材で、クッション部材9についても、クッショ
ン部材8と同様にクッション穴5Aよりも僅かに小さい
外径を有する円柱状の突起部として形成されている。そ
して、ピストン6がチューブ1内をヘッドカバー1C側
へと他方のストロークエンド近傍まで摺動変位したとき
には、クッション部材9がクッション穴5A内に進入
し、該クッション穴5Aに対して同心円状に配置され
る。そして、この状態でクッション部材9はクッション
穴5Aとの間で環状の小さな隙間を形成し、該クッショ
ン穴5Aと共にピストン6にクッション作用を与える他
のクッション機構を構成している。
【0009】このように構成される従来技術の油圧シリ
ンダでは、例えば給排口3、連通路5を介して油室B内
に圧油が供給されると、ピストン6がロッドガイド1B
側に摺動変位してロッド7がチューブ1内から伸長する
伸長行程となり、このときに油室A内の圧油は連通路
4、給排口2を介して外部に排出される。
【0010】ここで、ピストン6がストロークエンド近
傍まで摺動変位したときには、クッション部材8がクッ
ション穴4Aに進入し、クッション穴4Aとクッション
部材8との間で環状の小さな隙間(以下、環状隙間とい
う)を形成する。この結果、油室A内の圧油は、前記環
状隙間を介してクッション穴4A内を流れるようにな
り、このときに該環状隙間を流れる圧油の流路抵抗(絞
り抵抗)により、減衰力を発生させてピストン6にクッ
ション作用を与えつつ、該ピストン6を減速させる。
【0011】また、給排口2、連通路4を介して油室A
内に圧油を供給されると、ピストン6はヘッドケーシン
グ1C側へと摺動変位してロッド7がチューブ1内に縮
小する縮小行程となり、このときに油室B内の圧油は連
通路5、給排口3を介して外部に排出される。そして、
この場合についてもピストン6がストロークエンド近傍
まで摺動変位したときには、クッション穴5Aとクッシ
ョン部材9との間で形成される環状隙間により、前述し
た伸長行程と同様にしてピストン6にクッション作用を
与えつつ、該ピストン6を減速させる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、例えばピストン6がロッドガイド1B側へ
とストロークエンド近傍まで摺動変位したときに、クッ
ション部材8をクッション穴4A内に進入させることに
より、該クッション穴4Aとクッション部材8との間で
小さな環状隙間を形成し、この環状隙間内を流れる圧油
の流路抵抗によってピストン6にクッション作用を与え
る構成としている。
【0013】この場合、クッション部材8がクッション
穴4A内に進入するに従って環状隙間内を流れる圧油の
流路抵抗は大きくなる。そして、油室A内の圧油がピス
トン6に与えるクッション圧は、図12に実線で示す特
性線f1 の如く、クッション穴4A内に進入するクッシ
ョン部材8の進入距離(以下、クッションストロークと
いう)に比例して直線的に上昇するようになる。
【0014】この結果、クッション部材8のクッション
ストロークが大きくなったときには、油室A内のクッシ
ョン圧が過剰に大きくなることがあり、油室A内の圧力
が過大となって装置の寿命が低下する虞れがある。
【0015】一方、これを防止するために前記環状隙間
を大きくした場合には、クッション穴4Aおよびクッシ
ョン部材8によって得られるクッション圧が逆に小さく
なってしまい、例えば、ピストン6がストロークエンド
に達したときにロッドガイド1Bの端面およびヘッドカ
バー1Cの端面等に強く衝突し、チューブ1を破損、損
傷させてまうことがある。
【0016】そこで、油圧シリンダのクッション特性を
高めるために、クッション部材8のクッションストロー
クを長く取れるようにし、クッション特性を図12中に
点線で示す特性線f2 の如く相対的に小さくすることが
考えられる。しかし、この場合には、クッション穴4A
の軸長およびクッション部材8の軸長を共に延ばす必要
があり、チューブ1の全長が長くなってしまい、全体を
コンパクトに形成するのが難しくなるという問題があ
る。
【0017】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は、ピストンがストロークエンド
近傍まで摺動変位したときに液室内に過剰圧を発生させ
るとなく、ピストンを確実に減速してクッション特性を
向上できると共に、チューブ等の軸方向寸法を短くして
全体をコンパクトに形成できるようにしたシリンダ装置
を提供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は、軸方向両端側が閉塞され各閉塞端の
近傍にそれぞれ液体の給排口が形成されたチューブと、
該チューブ内に摺動可能に挿嵌され、前記各給排口に個
別に連通する2つの液室を該チューブ内に画成したピス
トンと、一端側が該ピストンに固着され、他端側が前記
チューブ外に突出したロッドと、前記チューブの各閉塞
端側のうち少なくともいずれか一方の閉塞端側に設けら
れ、前記ピストンがストロークエンド近傍まで変位した
ときに該ピストンにクッション作用を与えるクッション
機構とからなるシリンダ装置に適用される。
【0019】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記クッション機構を、前記給排口と液室との
間に位置して前記チューブの閉塞端側に形成され、前記
液室よりも小径となった有底のクッション穴と、該クッ
ション穴内に対して軸方向に移動可能に設けられ、内周
側が前記液室と給排口との間を連通させる通液路となっ
たク該クッションリングとチューブとの間に配設され、
該クッションリングを前記ピ前記クッションリングの外
周側に設けられ、該クッションリングの端面に前記ピス
トンが接近したときに前記液室内の液圧により該クッシ
ョンリングを付勢手段に抗して変位させる受圧面とから
構成したことにある。
【0020】上記構成により、ピストンがクッションリ
ング側へとストロークエンド近傍まで変位したときに
は、ピストンがクッションリングの端面に接近して両者
の間から通液路側に流れる液体の流路抵抗が増大し、液
室内から通液路側へと給排口に向けて流れる液体の流量
を制限することができる。これによって、液室内の液圧
を一度に大きく上昇させ、立上がり特性の大きい液圧
(以下、クッション圧という)を発生でき、ピストンに
大きなクッション作用を与えることができる。
【0021】そして、液室内のクッション圧が付勢手段
の設定圧を越えた場合には、このときのクッション圧を
クッションリングの受圧面が受承することにより、クッ
ションリングを付勢手段に抗して変位させ、クッション
リングをピストンから離れる方向に相対変位できるか
ら、クッションリングとピストンとの間隔が相対的に大
きくなることによって、液室内から通液路側に流れる液
体の流量を増やすことができ、液室内のクッション圧が
必要以上に大きくなるのを防止できる。
【0022】また、請求項2の発明では、前記クッショ
ンリングは、前記ピストンと対向する端面を該ピストン
が当接可能な平坦面として形成し、該平坦面の外周側に
は切欠きを設けることにより前記受圧面を形成する構成
としている。
【0023】これにより、例えピストンがクッションリ
ングの平坦面に当接した場合でも、この平坦面に設けた
切欠きによりクッションリングの外周側とピストンとの
間で隙間を形成できるから、これによって、液室内の液
圧を受圧面で常に受圧させることができ、液室内のクッ
ション圧が一定値を越えた場合には、受圧面で受圧した
液圧によりクッションリングを付勢手段に抗して確実に
変位させることができる。
【0024】さらに、請求項3の発明では、前記クッシ
ョンリングは、前記クッション穴内に遊嵌状態で挿入さ
れ、該ガイド筒内を軸方向に延びる筒部と、該筒部の外
周側から径方向外向きに突出する環状の鍔部とから段付
筒状に形成し、前記受圧面は前記液室側に臨む前記鍔部
の端面によって構成している。
【0025】これにより、前記液室内の液圧をクッショ
ンリングの筒部とクッション穴との間の隙間を介して環
状の鍔部に設けた受圧面に伝えることができ、これによ
って、液室内のクッション圧が一定値を越えた場合に
は、請求項2の発明と同様に受圧面で受圧した液圧によ
りクッションリングを付勢手段に抗して確実に変位させ
ることができる。
【0026】さらにまた、請求項4の発明では、前記ク
ッションリングには、前記液室内の液体が給排口側に流
通するのを許す小孔を設け、該小孔は液体が該小孔を流
通するときに絞り抵抗を発生させる構成としている。
【0027】これにより、ピストンがストロークエンド
近傍まで摺動変位したときには、液室内の液体を常に小
孔を介して通液路側へと流通させることができ、該各小
孔内を流れる液体に絞り抵抗を発生させることにより、
ピストンに対して安定したクッション作用を与えること
ができる。
【0028】一方、請求項5の発明では、前記チューブ
に、前記液室とクッション穴との間に位置して前記クッ
ションリングの抜止めを行うストッパを設ける構成とし
ている。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づき説明する。
【0030】ここで、図1ないし図6は本発明の第1の
実施例を示している。
【0031】図中、11は本実施例で用いるチューブを
示し、該チューブ11は、図1に示す如く底部12Aを
有する有底筒状のチューブ本体12と、チューブ本体1
2の開口端側に固着された第1の蓋板13と、中央にロ
ッド挿通穴14Aを有して該蓋板13の端面に固着さ
れ、ロッドガイドとして形成された第2の蓋板14と、
前記底部12Aの端面に固着され、ヘッドカバーとして
形成された底板15とから構成されている。そして、前
記底部12A、底板15および蓋板13,14は、チュ
ーブ11内を軸方向両側から閉塞する閉塞端となり、該
蓋板14および底板15にはそれぞれ油液の給排口1
6,17が形成されている。
【0032】18は本実施例で用いるピストンで、該ピ
ストン18は、前記従来技術で述べたピストン6と同様
にチューブ11内に摺動可能に設けられ、該チューブ1
1内を液室としての2つの油室C,Dに画成している。
そして、該ピストン18は図1に示す如く段付円柱状に
形成され、油室C,D側に位置したそれぞれの端面は平
坦面18A,18Bとなっている。また、ピストン18
にはロッド19の一端側がナット(図示せず)等を介し
て固着され、該ロッド19の他端側は後述するクッショ
ンリング24の内周側、クッション穴21およびロッド
挿通穴14Aを介して外部へと伸長している。
【0033】20はチューブ11に設けられた本実施例
で用いる伸長側のクッション機構を示し、該クッション
機構20は後述のクッション穴21、ストッパ22、ク
ッションリング24、スプリング26および各受圧面2
7等から構成されている。そして、ピストン18がロッ
ド19の伸長側へと一方のストロークエンド側まで摺動
変位したときには、クッション機構20はピストン18
に対してクッション作用を与えつつ、該ピストン18を
減速させる。
【0034】21は給排口16と油室Cとの間に位置し
て蓋板13,14に設けられたクッション穴を示し、該
クッション穴21は、図1および図2に示す如くチュー
ブ11の軸方向に延びる有底穴として形成されている。
そして、クッション穴21は油室C,Dよりも小さい穴
径を有し、クッションリング24を軸方向に摺動可能に
案内する構成となっている。
【0035】22はクッション穴21側と油室Cとの間
に位置して蓋板13の内周側から径方向内向きに突出形
成された環状のストッパで、該ストッパ22は、クッシ
ョン穴21内にクッションリング24を抜止め状態で保
持するものである。また、該ストッパ22の内周側に
は、クッションリング24との間を液密にシールするO
リング23が装着されている。
【0036】24はクッション穴21内に摺動可能に設
けられたクッションリングで、該クッションリング24
は、図1および図2に示す如くストッパ22にほぼ対応
した外径を有する筒部24Aと、該筒部24Aの軸方向
一端側から径方向外向きに突出した環状の鍔部24B
と、筒部24Aの軸方向他端側から径方向内向きに突出
した環状突部24Cとから全体として段付筒状に形成さ
れている。
【0037】そして、クッションリング24は、クッシ
ョン穴21の内周側でチューブ11の軸方向に沿って摺
動可能に案内されると共にスプリング26によりピスト
ン18側へと常に付勢され、鍔部24Bがストッパ22
に係合することにより、これ以上のクッションリング2
4の摺動変位が規制される。
【0038】ここで、クッションリング24は、図1な
いし図3に示す如くピストン18側の端面が環状の平坦
面24Dとして形成され、該平坦面24Dはピストン1
8の平坦面18Aに対しチューブ11の軸方向で対向し
ている。また、クッションリング24の内周側は通液路
25となり、該通液路25は油室Cを給排口16に対し
て常に連通させるものである。しかし、ピストン18の
平坦面18Aがクッションリング24の平坦面24Dに
当接(衝合)する図4の状態では、通液路25は給排口
16と共に油室Cに対して実質的に遮断されるようにな
る。
【0039】26はクッションリング24とクッション
穴21との間に縮装された付勢手段としてのスプリング
を示し、該スプリング26は、クッションリング24を
油室C側へと常時付勢し、油室C内の圧力がスプリング
26の設定圧P1 を越えたときには、スプリング26が
撓み変形してクッションリング24の摺動を許す。
【0040】27,27はクッションリング24の外周
側に設けられた受圧面を示し、該各受圧面27は、図2
および図3に示す如く、クッションリング24の外周側
に互いに平行に延びる一対の切欠きを設けることにより
平坦面24Dの外周側に形成されている。そして、各受
圧面27は図3に示すように弓形状をなし、互いに等し
い受圧面積を有する構成となっている。
【0041】ここで、図4に示すようにピストン18の
平坦面18Aがクッションリング24の平坦面24Dに
近接または当接した状態では、各受圧面27と平坦面1
8Aとの間に小さな隙間が形成され、各受圧面27はこ
の隙間を介して油室C内の圧力を受圧するようになる。
そして、油室C内の圧力がスプリング26の設定圧P1
を越えたときに、各受圧面27はクッションリング24
の平坦面24Dをピストン18の平坦面18Aから引き
離すようにスプリング26を撓み変形させるものであ
る。
【0042】28はチューブ11に設けられた本実施例
で用いる縮小側のクッション機構を示し、該クッション
機構28は、後述のクッション穴29、ストッパ30、
クッションリング32、スプリング34および各受圧面
35とから前記クッション機構20と同様に構成されて
いる。そして、ピストン18がロッド19の縮小側へと
他方のストロークエンド側まで摺動変位したときには、
クッション機構28は、ピストン18に対してクッショ
ン作用を与えつつ、該ピストン18を減速させる。
【0043】29は給排口17と油室Dとの間に位置し
てチューブ11の底部12Aおよび底板15に設けられ
た他のクッション穴を示し、該クッション穴29は図1
に示す如く前記クッション穴21と同様に形成され、ク
ッションリング32を軸方向に摺動可能に案内する構成
となっている。
【0044】30はクッション穴29側と油室Dとの間
に位置して底部12Aの内周側から径方向内向きに突出
形成された他の環状のストッパで、該ストッパ30は、
クッション穴29内にクッションリング32を抜止め状
態で保持するものである。また、該ストッパ30の内周
側にはクッションリング24との間を液密にシールする
Oリング31が装着されている。
【0045】32はクッション穴29内に摺動可能に設
けられた他のクッションリングを示し、該クッションリ
ング32についても、図1に示す如くクッションリング
24と同様に形成され、筒部32A、鍔部32B、環状
突部32Cおよび平坦面32Dを有している。そして、
クッションリング32の内周側は通液路33となり、該
通液路33は油室Dを給排口17に対して常に連通させ
るものである。しかし、ピストン18の平坦面18Bが
クッションリング32の平坦面32Dに当接(衝合)す
る状態では、通液路33は給排口17と共に油室Dに対
して実質的に遮断されるようになる。
【0046】34はクッション穴29とクッションリン
グ32との間に縮装された付勢手段としての他のスプリ
ングで、該スプリング34は、クッションリング32を
油室D側へと常時付勢し、油室D内の圧力がスプリング
34の設定圧P2 を越えたときには、スプリング34が
撓み変形してクッションリング32の摺動を許す。
【0047】35,35はクッションリング32の外周
側に設けられた受圧面を示し、該各受圧面35について
も、図1に示す如く、クッションリング32の外周側に
設けた一対の切欠きにより平坦面32Dの外周側に各受
圧面27とほぼ同様に形成されている。
【0048】そして、ピストン18の平坦面18Bがク
ッションリング32の平坦面32Dに当接または近接し
た状態では、各受圧面35と平坦面18Bとの間で小さ
な隙間が前記各受圧面27の場合と同様に形成され、該
各受圧面35はこの隙間を介して油室D内の圧力を受圧
するようになる。また、油室D内の圧力がスプリング3
4の設定圧P2 を越えたときに、各受圧面35はクッシ
ョンリング32の平坦面32Dをピストン18の平坦面
18Bから引き離すようにスプリング34を撓み変形さ
せるものである。
【0049】本実施例による油圧シリンダは上述の如き
構成を有するもので、その基本的作動については従来技
術によるものと格別差異はない。
【0050】然るに本実施例では、クッション穴21,
29内にスプリング26,34を介してクッションリン
グ24,32を摺動可能に設け、該クッションリング2
4,32には、ピストン18の平坦面18A,18Bに
対向して平坦面24D,32Dを設ける構成としたか
ら、例えば、伸長行程でピストン18がクッションリン
グ24側へとストロークエンド近傍まで摺動変位する
と、これに伴って、平坦面18Aが平坦面24D側に接
近して両者の間隔が徐々に小さくなって絞られる。
【0051】そして、図4に示すように平坦面18Aが
平坦面24Dに当接(衝合)する程度にまで接近する
と、通液路25が油室C側に対して実質的に遮断され、
平坦面18A,24D間の流路抵抗が増大することによ
り、油室Cから平坦面18A,24D間を介して通液路
25側へと流れる圧油の流量を大きく制限することがで
きる。これによって、図6中に実線で示す特性線f3 の
如く油室C内の圧力を一度に大きく上昇させ、立上がり
特性の大きい圧力(以下、クッション圧という)を発生
でき、ピストン18に大きなクッション作用を与えるこ
とができる。
【0052】また、縮小行程でピストン18がクッショ
ンリング32側へとストロークエンド近傍まで摺動変位
する場合でも、ピストン18の平坦面18Bが平坦面3
2Dに実質的に当接することにより、図6に示す特性線
f3 とほぼぼ同様の立上がり特性を得ることができ、ピ
ストン18に大きなクッション作用を与えることができ
る。
【0053】ここで、上述したようにピストン18がス
トロークエンド近傍に達し、平坦面18A,24D(平
坦面18B,32D)が互いに当接するような位置まで
接近し、通液路25,33が油室C,Dに対して実質的
に遮断されると、油室C,D内から通液路25,33へ
と流れる油液の流量が著しく減少する。そして、このよ
うな当接状態が続く限りは、図6中に一点鎖線で示す特
性線f4 の如く油室C,D内のクッション圧が急激に上
昇することになる。
【0054】そこで、本実施例では、クッションリング
24,32の外周側に油室C,D内のクッション圧を常
に受圧する各受圧面27,35を形成し、ピストン18
のストロークエンド近傍で平坦面18A,24Dまたは
平坦面18B,32Dが互いに当接したとしても、油室
CまたはD内の圧力(クッション圧)を各受圧面27,
35で常に受圧する構成としている。
【0055】この結果、油室C,D内のクッション圧が
スプリング26,34の設定圧P1,P2 (図6中では
設定圧P1 のみ図示)を越えた場合には、このときのク
ッション圧を各受圧面27,35が受圧することによ
り、クッションリング24,32を、スプリング26,
34に抗してクッション穴21,29内へと摺動変位さ
せ、図5に示すようにピストン18から離れる方向に相
対変位させることができる。
【0056】そして、平坦面18A,24D間または平
坦面18B,32Dの間隔が相対的に大きくなった段階
では、油室C,D内から通液路25,33側に流れる圧
油の流量を増やすことができ、図6中の特性線f3 のよ
うに油室C,D内のクッション圧が必要以上に大きくな
るのを抑えることができる。
【0057】そして、このようにクッションリング2
4,32がピストン18から一旦離れる方向に相対変位
した後には、該クッションリング24,32は油室C,
D内の圧力をほぼ設定圧P1 ,P2 程度に維持しつつ、
ピストン18に対して近接、離間を繰返しながらクッシ
ョン穴21,29内を摺動変位するようになる。
【0058】かくして本実施例では、ピストン18がス
トロークエンド近傍に達したときに、各受圧面27,3
5により油室C,D内のクッション圧力をそれぞれスプ
リング26,34の設定圧P1 ,P2 によって常にコン
トロールできる上に、このときのクッション特性を向上
できる。また、当該油圧シリンダの使用状況に応じてス
プリング26,34の設定圧P1 ,P2 を適宜に変更す
ることにより、ピストン18をストロークエンドの手間
で確実に停止させることができ、該ピストン18が蓋板
13および底部12A等に強く衝突する虞れをなくすこ
とができる。
【0059】従って、本実施例によれば、クッションリ
ング24,32に各受圧面27,35を設けることによ
り、油室C,D内の圧力が著しく上昇するのをリリーフ
でき、これによって、油室C,D内に過剰圧が発生する
のを未然に防止でき、例えば、チューブ本体12と蓋板
13との溶接部等に破損、損傷等が生じるのを防止で
き、当該油圧シリンダの寿命等を延ばして信頼性の高い
装置を提供することができる。
【0060】また、油室C,D内で発生するクッション
圧の立上がり特性を従来技術の場合よりも向上できるか
ら、ピストン18をストロークエンドの手前で完全に停
止させるのに必要なピストン18のクッションストロー
ク量を従来技術のものと比較して短くでき、これによっ
て、当該油圧リンダの全長を短縮して全体をコンパクト
に形成できる。
【0061】次に、図7および図8は本発明の第2の実
施例を示し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構
成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものと
するに、本実施例の特徴は、チューブ41の蓋板14,
42に設けたクッション穴43内にクッションリング4
5の筒部45Aを遊嵌状態で挿嵌し、クッションリング
45の鍔部45Bには、クッション穴43との間をシー
ルするOリング48を設けることにより、油室C側に臨
む鍔部45Bの端面を受圧面47として構成したことに
ある。
【0062】ここで、前記チューブ41は、第1の実施
例で述べたチューブ11と同様に構成され、チューブ本
体12および蓋板14,42を有している。また、該蓋
板42には、第1の実施例によるクッション穴21と同
様のクッション穴43が設けられている。しかし、蓋板
42には第1の実施例で述べたストッパ22よりも一定
寸法だけ大きい内径を有するストッパ44が設けられて
いる。そして、該ストッパ44はクッションリング45
との間に環状の通路Sを形成し、油室C側を受圧面47
側に連通させている。
【0063】また、前記クッションリング45は、前記
第1の実施例で述べたクッションリング24とほぼ同様
に構成され、筒部45A、鍔部45B、環状突部45
C、平坦面45Dおよび通液路46を有しているもの
の、クッションリング45には、前記第1の実施例で述
べた各受圧面27に替えて、鍔部45Bのストッパ44
側端面に受圧面47が形成されている。そして、該受圧
面47は筒部45Aの外周側を周方向に延びる環状面と
して形成され、クッション穴43、クッションリング4
5およびスプリング26と共にクッション機構49を構
成している。また、該鍔部45Bには、クッションリン
グ45との間を液密にシールするOリング48が装着さ
れている。
【0064】かくして、このように構成される本実施例
でも、油室C内の圧力をストッパ44とクッションリン
グ45との間の隙間を介して受圧面47で受承できるか
ら、油室C内のクッション圧が設定圧P1 に達した場合
には、受圧面47によりクッションリング45をピスト
ン18から離れる方向に摺動変位させることができ、前
記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得ることができ
る。
【0065】次に、図9は本発明の第3の実施例を示
し、本実施例では前記第2の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。し
かし、本実施例の特徴は、クッションリング51の鍔部
51B側と筒部51A側(環状突部51C側)との両方
にそれぞれ油室C内の圧力を受圧する各受圧面53,5
4を設けたことにある。
【0066】ここで、前記クッションリング51は、前
記第2の実施例で述べたクッションリング45とほぼ同
様に構成され、筒部51A、鍔部51B、環状突部51
Cおよび平坦面51Dを有している。また、クッション
リング51はその内周側が通液路52となり、鍔部51
Bにはストッパ44側端面に受圧面53が形成されてい
る。
【0067】しかし、クッションリング51には、平坦
面51Dに前記第1の実施例で述べた各受圧面27と同
様の各受圧面54が形成されている点で前記第2の実施
例のものとは異なっている。そして、各受圧面53,5
4は、クッション穴43、クッションリング51および
スプリング26と共にクッション機構55を構成してい
る。
【0068】かくして、本実施例でも前記各実施例とほ
ぼ同様の作用効果を得ることができるが、特に本実施例
では、各受圧面53,54により油室Cに対する受圧面
積を前記各実施例よりも大きくすることができるから、
これによって、ピストン18がストロークエンド側に達
して、油室C内のクッション圧が増大したときに、クッ
ションリング51をスプリング26に抗して早期に摺動
変位させることができ、油室C内の圧力が必要以上に高
くなるのを抑えることができる。
【0069】次に、図10は本発明の第4の実施例を示
し、本実施例では前記第2の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとするに、
本実施例の特徴は、クッションリング61の筒部61A
に油室C内の圧油が給排口16側に流通するのを許す小
孔65,65,…(2個のみ図示)を設け、油室C内の
圧油が各小孔65内を流通するときに絞り抵抗を発生さ
せる構成としたことにある。
【0070】ここで、前記クッションリング61は、前
記第3の実施例で述べたクッションリング45とほぼ同
様に構成され、筒部61A、鍔部61B、環状突部61
C、平坦面61D、通液路62および各受圧面63,6
4を有している。そして、クッションリング61は、ク
ッション穴43、クッションリング61、スプリング2
6および各受圧面63,64と共にクッション機構66
を構成している。
【0071】しかし、前記筒部61Aには、周方向に離
間した位置で径方向に各小孔65が貫通して形成され、
油室Cと通液路62との間を該各小孔65を介して連通
させている点で前記第3の実施例のものとは異なってい
る。
【0072】かくして、本実施例でも前記3の実施例と
ほぼ同様の作用効果を得ることができるが、特に本実施
例では、ピストン18の平坦面18Aがクッションリン
グ61の平坦面61Dに実質的に当接(衝突)した場合
でも、油室C内の圧油を各小孔65を介して通液路62
側へと常に流通させることができるから、クッション圧
の立上がり特性を各小孔65の孔径に応じて適宜に調整
でき、良好なクッション特性を得ることができる。ま
た、各小孔65内を流れる圧油の絞り抵抗を利用するこ
とにより安定したクッション圧をピストン18に与える
ことができ、当該油圧シリンダを円滑に作動させること
ができる。
【0073】なお、前記第1,第3および第4の実施例
では、各受圧面27,35(54,64)をクッション
リング24,32(51,61)の外周側に部分的に切
欠き設けることによって形成するものとして述べたが、
これに替えて、クッションリング24,32(51,6
1)の外周側に全周に亘って切欠きを設けることによ
り、受圧面を単一の環状面として形成してもよい。
【0074】また、前記各実施例では、一対のクッショ
ンリング24,32(45,51)を油室C,D側にそ
れぞれ設けるものとして述べたが、これに替えて、クッ
ションリング24,32(45,51)を油室C,Dの
うちのいずれか一方に設けてもよい。
【0075】さらに、前記各実施例では、スプリング2
6,34の設定圧P1 ,P2 を互いに異なる大きさに設
定したが、これに替えて、設定圧P1 ,P2 を互いに等
しい設定圧としてもよい。
【0076】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、クッションリングとチューブとの間にクッション
リングをピストン側に向けて付勢する付勢手段を設け、
該クッションリングの外周側には、ピストンがクッショ
ンリングの端面にピストンが接近したときに液室内の液
圧により、クッションリングを付勢手段に抗して変位さ
せる受圧面を設ける構成したから、ピストンがストロー
クエンド近傍まで変位したときに、液室内の液圧が過剰
圧になるのを防止でき、当該シリンダ装置の寿命等を延
ばして信頼性の高い装置を提供することができる。そし
て、ピストンがストロークエンド近傍に達したときのク
ッション特性を向上させ、クッションストロークを短く
できるから、当該シリンダ装置の全長を短縮して全体を
コンパクトに形成できる。
【0077】また、請求項2の発明では、ピストンと対
向するクッションリングの端面をピストンが当接可能な
平坦面として形成し、該平坦面の外周には切欠を設ける
ことにより前記受圧面を構成したから、例えばピストン
がクッションリングの平坦面に当接した場合でも、液室
内の液圧を受圧面で常に受圧でき、クッションリングを
ピストンから引き離すような力を受圧面で発生させるこ
とができると共に、クッションリングを付勢手段に抗し
て確実に変位でき、クッション機構の誤動作をなくして
装置の信頼性を大幅に高めることができる。
【0078】さらに、請求項3の発明では、クッション
リングを筒部と環状の鍔部とから段付筒状に形成し、該
筒部をクッション穴内に遊嵌状態で挿入すると共に、液
室側に臨む前記鍔部の端面により前記受圧面を構成した
から、前記液室内の液圧をクッションリングの筒部とク
ッション穴との間の隙間を介して環状の鍔部に設けた受
圧面に確実に伝えることができ、これによって、請求項
2の発明と同様にクッション機構の誤動作をなくして装
置の信頼性を大幅に高めることができる。
【0079】さらにまた、請求項4の発明では、クッシ
ョンリングに液室内の液体が給排口側に流通するのを許
す小孔を設けることにより、液体が該小孔を流通すると
きに絞り抵抗を発生させる構成としたから、小孔内を流
れる液体の絞り抵抗により、ピストンに対して安定した
クッション作用を与えることができ、当該シリンダ装置
を円滑に作動させることができる。
【0080】一方、請求項5の発明では、チューブにク
ッションリングの抜止めを行うストッパを設ける構成と
したから、クッションリングをクッション穴から脱落さ
せることなく該クッション穴内に収容でき、装置の信頼
性等をさらに高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による油圧シリンダを示
す縦断面図である。
【図2】図1中のクッション機構を拡大して示す縦断面
図である。
【図3】クッションリングの端面に設けた受圧面等を示
す図2中の矢示III −III 方向からみた断面図である。
【図4】図2中のピストンがクッションリングに当接し
た状態を示す断面図である。
【図5】図4中のクッションリングがピストンから相対
変位した状態を示す断面図である。
【図6】ピストンのクッションストロークと油室内のク
ッション圧との関係を示す特性線図である。
【図7】本発明の第2の実施例による油圧シリンダのク
ッション機構等を示す縦断面図である。
【図8】図7中のクッションリングがピストンから相対
変位した状態を示す縦断面図である。
【図9】本発明の第3の実施例による油圧シリンダのク
ッション機構等を示す縦断面図である。
【図10】本発明の第4の実施例による油圧シリンダの
クッション機構等を示す縦断面図である。
【図11】従来技術による油圧シリンダを示す縦断面図
である。
【図12】図11中に示すピストンのクッションストロ
ークと油室内のクッション圧との関係を示す特性線図で
ある。
【符号の説明】
11,41 チューブ 12A 底部 13,42 第1の蓋板 14 第2の蓋板 15 底板 16,17 給排口 18 ピストン 19 ロッド 20,28,49,55,66 クッション機構 21,29,43 クッション穴 22,30,44 ストッパ 24,32,45,51,61 クッションリング 24A,32A,45A,51A,61A 円筒部 24B,32B,45B,51B,61B 鍔部 24D,32D,45D,51D,61D 平坦面 25,33,46,52,62 通液路 26,34 スプリング(付勢手段) 27,35,47,53,54,63,64 受圧面 65 小孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉本 光宏 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向両端側が閉塞され各閉塞端の近傍
    にそれぞれ液体の給排口が形成されたチューブと、該チ
    ューブ内に摺動可能に挿嵌され、前記各給排口に個別に
    連通する2つの液室を該チューブ内に画成したピストン
    と、一端側が該ピストンに固着され、他端側が前記チュ
    ーブ外に突出したロッドと、前記チューブの各閉塞端側
    のうち少なくともいずれか一方の閉塞端側に設けられ、
    前記ピストンがストロークエンド近傍まで変位したとき
    に該ピストンにクッション作用を与えるクッション機構
    とからなるシリンダ装置において、 前記クッション機構は、 前記給排口と液室との間に位置して前記チューブの閉塞
    端側に形成され、前記液室よりも小径となった有底のク
    ッション穴と、 該クッション穴内に対して軸方向に移動可能に設けら
    れ、内周側が前記液室と給排口との間を連通させる通液
    路となったクッションリングと、 該クッションリングとチューブとの間に配設され、該ク
    ッションリングを前記ピストン側に向けて付勢する付勢
    手段と、 前記クッションリングの外周側に設けられ、該クッショ
    ンリングの端面に前記ピストンが接近したときに前記液
    室内の液圧により該クッションリングを付勢手段に抗し
    て変位させる受圧面とから構成したことを特徴とするシ
    リンダ装置。
  2. 【請求項2】 前記クッションリングは、前記ピストン
    と対向する端面を該ピストンが当接可能な平坦面として
    形成し、該平坦面の外周側には切欠きを設けることによ
    り前記受圧面を形成する構成としてなる請求項1に記載
    のシリンダ装置。
  3. 【請求項3】 前記クッションリングは、前記クッショ
    ン穴内に遊嵌状態で挿入され、該ガイド筒内を軸方向に
    延びる筒部と、該筒部の外周側から径方向外向きに突出
    する環状の鍔部とから段付筒状に形成し、前記受圧面は
    前記液室側に臨む前記鍔部の端面によって構成してなる
    請求項1または2に記載のシリンダ装置。
  4. 【請求項4】 前記クッションリングには、前記液室内
    の液体が給排口側に流通するのを許す小孔を設け、該小
    孔は液体が該小孔を流通するときに絞り抵抗を発生させ
    る構成としてなる請求項1,2または3に記載のシリン
    ダ装置。
  5. 【請求項5】 前記チューブには、前記液室とクッショ
    ン穴との間に位置して前記クッションリングの抜止めを
    行うストッパを設ける構成としてなる請求項1,2,3
    または4に記載のシリンダ装置。
JP12635097A 1997-04-30 1997-04-30 シリンダ装置 Pending JPH10306804A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12635097A JPH10306804A (ja) 1997-04-30 1997-04-30 シリンダ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12635097A JPH10306804A (ja) 1997-04-30 1997-04-30 シリンダ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10306804A true JPH10306804A (ja) 1998-11-17

Family

ID=14933009

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12635097A Pending JPH10306804A (ja) 1997-04-30 1997-04-30 シリンダ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10306804A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102493972A (zh) * 2011-12-07 2012-06-13 济南重工股份有限公司 高压油缸锤杆密封套防意外脱落结构
KR101411574B1 (ko) * 2014-04-03 2014-06-26 주식회사 플로우버스 액추에이터용 스프링 쿠션 댐퍼
IT201900001511A1 (it) * 2019-02-01 2020-08-01 Cnh Ind Italia Spa Cilindro idraulico migliorato per veicolo da lavoro

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102493972A (zh) * 2011-12-07 2012-06-13 济南重工股份有限公司 高压油缸锤杆密封套防意外脱落结构
KR101411574B1 (ko) * 2014-04-03 2014-06-26 주식회사 플로우버스 액추에이터용 스프링 쿠션 댐퍼
IT201900001511A1 (it) * 2019-02-01 2020-08-01 Cnh Ind Italia Spa Cilindro idraulico migliorato per veicolo da lavoro
WO2020157327A1 (en) * 2019-02-01 2020-08-06 Cnh Industrial Italia S.P.A. Improved hydraulic cylinder for work vehicle
US20220154740A1 (en) * 2019-02-01 2022-05-19 Cnh Industrial America Llc Improved hydraulic cylinder for a work vehicle

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5232376B2 (ja) マスタシリンダ
US20060179836A1 (en) Plunger type master cylinder
JP2007064339A (ja) 流体圧シリンダ
JP2010101336A (ja) スプール弁
CN100430277C (zh) 负压式助力器装置
JPH10306804A (ja) シリンダ装置
JP5767991B2 (ja) 流体圧シリンダ
JP7137163B2 (ja) 流体圧シリンダ
JP4526727B2 (ja) マスタシリンダ
US20220074461A1 (en) Shock absorber
US6463737B2 (en) Master cylinder
JP6564225B2 (ja) 制御弁
US5438833A (en) Master cylinder
JP2008267514A (ja) 油圧シリンダのクッシヨン装置
JP6780820B2 (ja) エアシリンダ
US6578360B2 (en) Master cylinder
JPWO2013111859A1 (ja) スプール弁
JP2020041650A (ja) ダンパ
KR960003502Y1 (ko) 마스터 실린더
EP0899175B1 (en) Hydraulic booster device
JP7089403B2 (ja) ダンパ
JP2019199954A (ja) 流体圧シリンダ
JP2001146157A (ja) マスタシリンダ
JP2006258269A (ja) 油圧式テンショナー
WO2018180434A1 (ja) 減衰力調整式緩衝器