JPH10306645A - ヒンジ装置 - Google Patents

ヒンジ装置

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JPH10306645A
JPH10306645A JP11730997A JP11730997A JPH10306645A JP H10306645 A JPH10306645 A JP H10306645A JP 11730997 A JP11730997 A JP 11730997A JP 11730997 A JP11730997 A JP 11730997A JP H10306645 A JPH10306645 A JP H10306645A
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sliding
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friction
fixed
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 揺動可能に連結された第1,第2の部材を任
意の相対角度に無段階で設定でき、かつ、その状態を確
実に保持するとともに、特定の角度領域においては、そ
の保持力を緩和し得るヒンジ装置を提供する。 【解決手段】 第1の部材2と第2の部材3とを相対揺
動可能に連結するヒンジ装置1であって、第1の部材2
に固定される第1の摺動体4と、第2の部材3に固定さ
れ第1の摺動体4に摺動可能に摩擦接触させられる第2
の摺動体5とを具備し、第1の摺動体4の摺動面6およ
び第2の摺動体5の摺動面5aに、第1の部材2および
第2の部材3の相対揺動動作の特定の角度範囲におい
て、両者間に生ずる摩擦力を低減させる摩擦低減手段を
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ヒンジ装置に関
し、特に、携帯電話、電子手帳、化粧用コンパクト等の
携帯用品に用いられるヒンジ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年のエレクトロニクス技術の発展に伴
い、キーパネルや液晶画面等を備えた携帯電話や電子手
帳等の各種の携帯用機器が開発され、広く実用化されて
きている。これらの機器では、使用に際して使い易い大
きさが確保されるとともに、携帯に際してコンパクトな
形状となり、かつ、鞄やポケットの中で、誤ってキーパ
ネルを押してしまったり液晶画面を傷つけてしまったり
することのないように、2つの部材を開閉可能とする2
つ折り形式が採用されている。
【0003】例えば、携帯電話においては、操作キーを
一面に配置した本体部材と、該本体部材に揺動可能に連
結されて、携帯に際して操作キーを被う位置(以下、閉
位置という。)に折り畳まれる一方、使用に際して開か
れた位置(以下、開位置という。)に配されてキー操作
を可能としかつ集音部材として機能する送話部のような
開閉部材とからなる2つ折り形式のものがある。また、
電子手帳においては、操作キーを配置した本体部材とこ
れに対して開閉される液晶表示部のような開閉部材とか
らなる2つ折り形式のものがある。さらに、化粧用コン
パクトにおいては、スポンジ等を収納する本体部材とこ
れに対して開閉される鏡部のような開閉部材とからなる
2つ折り形式のものがある。
【0004】従来より、このような2つ折り形式の携帯
用品では、本体部材と開閉部材とを開閉自在に連結する
だけの機能を有する蝶番形式のヒンジ装置が用いられて
いる。この形式のヒンジ装置を用いた携帯用品では、使
用する者が、閉位置における本体部材と開閉部材のロッ
ク機構を解除すれば、例えば、バネの作用により、開閉
部材が本体部材に対して、開位置まで自動的に揺動させ
られるようになっている。一方、使用者が、開閉部材を
閉じるときには、バネの弾発力に抗して開閉部材を本体
部材の方向に押圧すれば、開閉部材がロック機構により
本体部材にロックされるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようなヒンジ装置
では、例えば、開位置において開閉部材を当接させるス
トッパを本体部材に設け、閉位置においては開閉部材と
本体部材とを固定するロック機構を設けなければならな
い。しかしながら、小型化の観点からは、ストッパを揺
動軸線近傍に設けなければならず、開閉部材との当接に
より発生する過大な応力によって開閉部材またはストッ
パが損傷する不都合が考えられる。
【0006】また、開閉部材の本体部材に対する開閉角
度を任意の位置に調節したい場合があるが、このような
場合、例えば、携帯電話の送話部の位置を使用者にとっ
て最適な位置に調節したり、電子手帳の液晶画面を使用
者が最も見やすい位置に設定したりすることができれば
便利である。しかし、上記ヒンジ装置では、開閉部材を
本体部材に対して開位置と閉位置とにおいて位置決めす
ることができるのみであり、両位置の間の任意位置にお
いて固定するためには、別途固定手段が必要となるとい
う不都合がある。
【0007】さらに、操作性の観点から、本体部材に対
して若干開いた位置においては、開閉部材が閉位置に向
けて自動的に閉じ、または、開位置の近傍においては、
開閉部材が開位置に向けて自動的に移動するように構成
されていれば便利である。すなわち、通話を終えた使用
者が開閉部材をある程度まで閉じれば該開閉部材が完全
に閉じる位置まで自動的に移動し、逆に、通話をしよう
とする使用者が開閉部材をある程度まで開けば設定され
た開位置に位置決めされるまで自動的に開くように構成
できれば、頻繁に使用する使用者にとって使い勝手を改
善することができる。しかし、従来のヒンジ装置では、
このような機能を期待することはできず、上述したよう
に開位置に向かって一方向に付勢することは可能である
が、開位置と閉位置の両方において、上記効果を達成す
ることはできない。
【0008】一方、開閉部材を本体部材に対して任意の
位置に設定する手段として、摩擦式のヒンジ装置を用い
ることが考えられる。しかし、この場合には、開閉部材
の揺動範囲の全ての位置において開閉部材に対して一律
に同じ摩擦力が作用するため、上述した機能を達成する
ことは困難である。
【0009】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
ものであって、開閉部材を本体部材に対して予め定めら
れた開位置および閉位置に保持することができ、これら
開位置と閉位置の間の任意位置に停止させることができ
るように両部材を連結することができるとともに、これ
を使用した携帯機器の操作性を改善することができる簡
易かつコンパクトな構造のヒンジ装置を提供することを
目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、第1の部材と第2の部材とを相対揺動可
能に連結するヒンジ装置であって、前記第1の部材に固
定される第1の摺動体と、前記第2の部材に固定され前
記第1の摺動体に摺動可能に摩擦接触させられる第2の
摺動体とを具備し、第1の摺動体の摺動面および第2の
摺動体の摺動面に、前記第1の部材および前記第2の部
材の相対揺動動作の特定の角度範囲において、両者間に
生ずる摩擦力を低減させる摩擦低減手段が設けられてい
るヒンジ装置を提案している。
【0011】上記ヒンジ装置においては、前記第1の摺
動体が、前記第1の部材の相対揺動動作の軸線に沿って
延設される棒状に形成され、前記第2の摺動体が、前記
第1の摺動体を周方向に摺動可能に嵌合させる摺動孔を
有する筒状に形成されていれば効果的である。また、前
記摩擦低減手段が、前記第1,第2の摺動体の摺動面
に、第1の摩擦面および該第1の摩擦面より低い摩擦力
を生ずる第2の摩擦面をぞれぞれ摺動方向に配列するこ
とにより構成してもよい。さらに、前記第2の摩擦面
を、前記第1の摩擦面よりも一段低く形成すれば、より
効果的である。
【0012】また、本発明は、上記ヒンジ装置におい
て、さらに、前記第1,第2の部材の揺動動作の軸線の
延長上に配置される連結軸と、前記第1の部材に固定さ
れ、前記連結軸の周囲に配置される固定側カムと、前記
第2の部材に取り付けられ、前記固定側カムのカム面に
接触させられるカム面を有する可動側カムと、該可動側
カムの前記第2の部材に対する相対回転を係止する回転
係止手段と、該可動側カムのカム面を前記固定側カムの
カム面に向けて付勢して両カム面を圧接状態に保持する
付勢手段とを具備し、前記固定側カムまたは可動側カム
のいずれか一方のカム面に、前記第1の部材と第2の部
材とが所定の位相関係に配される位置において、他方の
カム面に設けられた凸部に係合して両部材を位置決めす
る凹部と、該凹部に隣接配置され前記凸部の先端との間
に所定の摩擦力を発生させる摩擦部とが設けられ、前記
凹部が、前記凸部と係合する前記第1,第2の部材の位
置決め位置の近傍において、前記凸部を位置決め位置に
案内する傾斜部を具備し、前記摩擦低減手段が、前記凸
部が前記傾斜部に配置されるときに機能するように配置
されているヒンジ装置を提案している。
【0013】上記ヒンジ装置においては、前記凹部が、
前記カム面の周方向に間隔を空けて複数配置されていれ
ば、効果的である。また、前記第1,第2の摩擦面が、
それぞれ前記摺動方向に間隔をおいて複数設けられてい
ることとすればさらに効果的である。また、前記固定側
カムが、前記連結軸回りに配される側面カムよりなり、
前記可動側カムが、前記連結軸の軸方向に移動可能に設
けられ、前記付勢手段が、前記可動側カムを軸方向に沿
って押圧する弾発部材からなることとしてもよい。
【0014】
【作用】本発明に係るヒンジ装置によれば、第1の部材
に対して第2の部材を相対的に揺動させると、摩擦接触
させられている第1の摺動体の摺動面と第2の摺動体の
摺動面とが摺動させられることにより両摺動面間に摩擦
力が発生し、第1の部材と第2の部材とが、任意の相対
揺動角度において停止させられ得る。また、このヒンジ
装置では、第1,第2の摺動面に摩擦低減手段が設けら
れているので、第1,第2の部材の相対揺動動作の特定
の角度範囲において、両者間に生ずる摩擦力が低減され
る。これにより、当該特定の角度範囲内において、第
1,第2の部材を相対的に揺動させ易くすることが可能
となる。
【0015】上記ヒンジ装置において、第1の摺動体
を、第1の部材の相対揺動動作の軸線に沿って延設され
る棒状に形成し、第2の摺動体を、第1の摺動体を周方
向に摺動可能に嵌合させる摺動孔を有する筒状に形成す
ることにすれば、棒状の第1の摺動体を筒状の第2の摺
動体の摺動孔内に嵌合させた状態で、第1の部材を第2
の部材に対して相対的に揺動させることにより、第1の
摺動体を第2の摺動体の摺動孔内において周方向に摺動
させて上記の作用が達成されることになる。
【0016】また、上記ヒンジ装置において、摩擦低減
手段が、第1,第2の摺動体の摺動面に、ぞれぞれ摺動
方向に配列された第1の摩擦面および該第1の摩擦面よ
り低い摩擦力を生ずる第2の摩擦面からなることとすれ
ば、第1,第2の部材が揺動させられた結果、第1,第
2の摺動体が摺動させられると、第1の摺動体の摺動方
向に配列された第1,第2の摩擦面に対して、第2の摺
動体の摺動方向に配列された第1,第2の摩擦面が交互
に摺動させられることになる。これにより、特定の角度
範囲において第1の摺動体と第2の摺動体との間の摺動
摩擦を変化させることが可能となる。さらに、第2の摩
擦面を、第1の摩擦面よりも一段低く形成すれば、きわ
めて簡易な構成で、摩擦低減手段を構成することが可能
である。
【0017】また、第1,第2の部材の揺動動作の軸線
の延長上に配置した連結軸の周囲に配置される固定側カ
ムを第1の部材に固定し、該固定側カムのカム面に接触
させられるカム面を有する可動側カムを、第2の部材に
回転係止手段により相対回転を係止した状態で取り付
け、付勢手段により両カムのカム面を圧接状態に保持
し、いずれかのカム面に凹部と摩擦部を、他側のカム面
に凸部を設けておけば、両部材を連結軸回りに相対的に
揺動させると、可動側カムが、固定側カムに対して相対
回転させられ、凹部の位相に凸部の位相が一致したとき
に、凹部と凸部とが係合し、第1の部材に対して第2の
部材が相対的に位置決めされる。
【0018】一方、凸部が凹部から外れると、摩擦部に
凸部が圧接させられるので、両者間に摩擦力が生じ、第
1の部材に対する第2の部材の自由な移動が規制され、
摩擦力を越える力が第2の部材に作用しない限り、両者
の相対移動が抑制されることになる。すなわち、凸部が
凹部から外れた摩擦部に接触させられている状態では、
第2の部材を第1の部材に対して任意の位置に無段階に
位置調整した状態で停止させることが可能となる。
【0019】また、凸部と係合する位置決め位置の近傍
の凹部に、凸部を位置決め位置に案内する傾斜部を設け
ておけば、この傾斜部に倣って凸部が位置決め位置に案
内され、第1の部材が第2の部材に対して相対的に揺動
させられる。この場合において、摩擦低減手段を、凸部
が傾斜部に配置されるときに機能するように配置してお
くことにより、凸部が傾斜部に倣って移動させられる際
における、第1の摺動部と第2の摺動部との間の摩擦力
が低減され、位置決め動作が円滑に行われる一方、凸部
が摩擦部に配されるときには、第1,第2の部材の間に
生ずる摩擦力を大きくして、任意の位置における両部材
の相対角度を確実に維持することが可能となる。
【0020】さらに、凹部をカム面の周方向に間隔を空
けて複数配置すれば、凸部を各凹部の位置に位置決めす
ることが可能である。また、第1,第2の摩擦面を、そ
れぞれ摺動方向に間隔をおいて複数設ければ、複数の角
度範囲において摩擦力を低減して、第1,第2の部材を
より多様に動作させることが可能となる。
【0021】また、固定側カムを連結軸回りに配される
側面カムにより構成し、可動側カムを、連結軸の軸方向
に移動可能に設け、可動側カムを軸方向に沿って押圧す
る弾発部材により付勢手段を構成すれば、半径方向の寸
法を小さくすることができるので、小型軽量化を図るこ
とが可能となり、携帯用品用に適したヒンジ装置が構成
されることになる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るヒンジ装置の
一実施形態について、図1から図4を参照して説明す
る。なお、本実施形態においては、携帯電話に用いるヒ
ンジ装置を例に挙げて説明している。
【0023】本実施形態に係るヒンジ装置1は、図1お
よび図3に示されるように、携帯電話本体2(第1の部
材)と送話部3(第2の部材)とを相対揺動可能に連結
するヒンジ装置1であって、携帯電話本体2に固定され
る第1の摺動体4と、送話部3に固定され第1の摺動体
4に摺動可能に摩擦接触させられる第2の摺動体5とを
具備している。前記第1の摺動体4は、例えば、金属、
プラスチック等の硬質の材料よりなり、携帯電話本体2
に固定される固定部4aと、該固定部4aに突出形成さ
れる直棒状の摺動部4bとを具備している。符号4c
は、前記摺動部4bの先端にピン4dによって固定され
るキャップである。
【0024】前記固定部4aは、円形のフランジ状に形
成されており、その周面には、2つの平行な平面部4e
が形成されており、携帯電話本体2の対応する孔2aに
挿入されたときに、この平面部4eによって固定部4a
が回転しないように保持されるようになっている。な
お、符号4fは、固定部4aに形成された周溝であり、
例えば、ピン(図示略)などを挿入することによって、
固定部4aを携帯電話本体2に対して軸方向に固定する
ことができるようになっている。
【0025】前記摺動部4bは、円柱状に形成されてお
り、その周面6には、全長にわたって2箇所に、該周面
6よりも一段低く形成された平面状の凹部7が形成され
ている。すなわち、周面6が第1の摩擦面6を、凹部7
が第2の摩擦面7を構成している。
【0026】前記第2の摺動体5は、例えば、軟質のプ
ラスチックよりなり、前記第1の摺動体4の摺動部4b
を嵌合させる摺動孔5aを有する厚肉円筒状に形成され
ている。その周面5bには、図2および図4に示される
ように、2つの平行な平面部5cが形成されており、送
話部3の対応する孔3aに挿入されたときに、第2の摺
動体5と送話部3との相対的な回転がこの平面部5cに
よって係止されるようになっている。
【0027】前記摺動孔5aは、略円形の断面形状に形
成されており、その内周面8には、対向する2カ所に、
該内周面8よりも一段低く形成された縦溝状の凹部9が
形成されている。すなわち、前記内周面8が第1の摩擦
面8を、凹部9が第2の摩擦面9を構成している。そし
て、これらの凹部7,9によって、摩擦低減手段10が
構成されている。
【0028】図2および図4に示されるように、前記第
1の摺動体4の摺動部4bの第1の摩擦面6の外径寸法
は、前記第2の摺動体5の摺動孔5aの第1の摩擦面8
の内径寸法よりもかなり大きく形成されているが、第2
の摺動体5の摺動孔5aの第2の摩擦面9の内径寸法と
比較すると若干大きい程度である。一方、前記第1の摺
動体4の摺動部4bの第2の摩擦面7の外径寸法は前記
第2の摺動体5の摺動孔5aの第1,第2の摩擦面8,
9の内径寸法よりもかなり小さく形成されている。
【0029】このように構成された本実施形態に係るヒ
ンジ装置1の作用について以下に説明する。第1の摺動
体4を携帯電話本体2に固定し、第2の摺動体5を送話
部3に固定した状態で、携帯電話本体2に対して送話部
3を揺動動作させると、第1の摺動体4の摺動部4bが
第2の摺動体5の摺動孔5a内において長手軸線回りに
回転させられる。この場合に、図2に示されるように、
第1の摺動体4の摺動部4bの第1の摩擦面6が、第2
の摺動体5の摺動孔5aの第1の摩擦面8と接触させら
れると、両第1の摩擦面6,8は、かなり大きな圧力で
接触させられることになり、両者間に生ずる摩擦力は最
大となる。この際に、両摺動体4,5の第2の摩擦面
7,9どうしは離間しており、摩擦力を生じることはな
い。
【0030】一方、図4に示されるように、第1の摺動
体4の摺動部4bの第1の摩擦面6が、第2の摺動体5
の摺動孔5aの第2の摩擦面9と接触させられると、両
摩擦面6,9は、上記よりも小さな圧力で接触させられ
ることになり、両者間に生ずる摩擦力は最小となる。こ
の際、第1の摺動体4の第2の摩擦面7と第2の摺動体
5の第1の摩擦面8とは離間しており、摩擦力を生じる
ことはない。さらに詳細には、第1の摺動体4の第1の
摩擦面6が第2の摺動体5の第2の摩擦面9と一致した
位置において摩擦力は最小であり、第1の摺動体4の第
1の摩擦面6が第2の摺動体5の第1の摩擦面8と一致
した位置において最大であり、それらの間の角度範囲、
すなわち、第1の摺動体4の第1の摩擦面6が第2の摺
動体5の第1,第2の両摩擦面8,9に重なっている場
合には、中間の摩擦力が生じるようになっている。
【0031】その結果、第1,第2の摺動体4,5の第
1の摩擦面6,8どうしが接触する図2に示される状態
では、携帯電話本体2に対する送話部3の揺動動作が、
比較的大きな摩擦力によって支配される。すなわち、そ
の摩擦力の作用下においては、携帯電話本体2に対して
送話部3を任意の揺動角度に開いた位置で手を離して
も、両者はその位置に固定された状態で維持される。言
い換えると、送話部3は携帯電話本体2に対して無段階
で角度調整することができることになる。
【0032】一方、第1の摺動体4の第1の摩擦面6
と、第2の摺動体5の第2の摩擦面98とが接触する図
4に示される状態では、携帯電話本体2に対する送話部
3の揺動動作が、上記の状態よりも小さい摩擦力によっ
て支配される。すなわち、上述した状態よりも相対的に
揺動され易くなり、例えば、他にバネ等の付勢手段を設
けておけば、該付勢手段の付勢力による揺動動作が摩擦
力によって妨げられることが回避される。
【0033】これにより、本実施形態に係るヒンジ装置
1によれば、送話部3を携帯電話本体2に対して任意の
角度に保持する機能と、第1,第2の摺動体4,5の摩
擦面6〜9の相対位置関係に応じて、特定の角度範囲に
おける両者間の摩擦力を変化させる機能とを併せて達成
することができる。
【0034】なお、上記実施形態に係るヒンジ装置1に
おいては、第1,第2の摺動体4,5にそれぞれ2カ所
に180゜の間隔をあけて凹部7,9を設けることとし
たが、これに代えて、任意の角度をあけて、1または3
以上の凹部7,9を設けることにしてもよい。すなわ
ち、凹部7,9の位置は、両摺動体4,5間に生ずる摩
擦力を低減することが必要な位置に応じて決定され、凹
部7,9の数は、両摺動体4,5間に生ずる摩擦力を低
減することが必要な箇所の数に応じて決定される。
【0035】また、上記実施形態において摩擦低減手段
10として凹部7,9を採用したのは、両摺動体4,5
間の圧力を変化させることにより摩擦力を変化させるた
めである。したがって、これと同等の機能を達成するこ
とができれば、凹部7,9に代えて、任意の摩擦低減手
段10を採用することができる。例えば、表面の摩擦係
数を変化させることにより摩擦低減手段10を構成して
もよい。
【0036】さらに、第1の摺動体4の摺動部4bを直
棒状に形成し、第2の摺動体5を圧肉円筒状に形成した
が、これに代えて、両摺動体4,5を相互に圧接させら
れる同軸に配される摩擦板状に構成してもよい。
【0037】次に、この発明に係るヒンジ装置の第2の
実施形態について、図5〜図14を参照して説明する。
本実施形態に係るヒンジ装置は、上記第1の実施形態に
係るヒンジ装置1を、送話部3の軸線の一端側に設ける
とともに、図5〜図14に示されるヒンジ装置20を送
話部3の軸線の他端側に設けることにより構成されてい
る。
【0038】この図5〜図14に示されるヒンジ装置2
0は、固定側カム21と、該固定側カム21に一端をピ
ン22によって固定される直棒状の連結軸23と、該連
結軸23に軸方向に移動自在に挿入される可動側カム2
4と、前記連結軸23の他端にCリング25によって固
定されるフランジ26と、該フランジ26と前記可動側
カム24との間に配置され、該可動側カム24を固定側
カム21の方向に向けて常時付勢するコイルスプリング
27とから構成されている。
【0039】前記固定側カム21および可動側カム24
は、相互に軸方向に対向するカム面21a,24aを有
する側面カムであり、例えば、プラスチックまたは金属
により構成されている。
【0040】前記固定側カム21は、略円筒状に形成さ
れた一端面に前記カム面21aが設けられており、該カ
ム面21aには、直径方向に横断する溝状の凹部28と
この凹部28に隣接し軸方向に垂直な平坦面よりなる摩
擦部29とが設けられている。前記凹部28は、摩擦部
29に向かって漸次拡幅する略V字溝状に形成されてお
り、その結果、凹部28の両側壁は、それぞれ傾斜面
(傾斜部)28aを形成するようになっている。
【0041】また、前記固定側カム21には、その側面
が平行に切り欠かれた二面部21b(回転係止手段)が
設けられている。この二面部21bは、後述するよう
に、固定側カム21の携帯電話本体(第1の部材)2に
対する周方向の回転を係止するために設けられているも
のであるが、前記凹部28の位相を携帯電話本体2に対
して位置決めするためにも用いられる。すなわち、この
二面部21bによって固定側カム21を携帯電話本体2
に固定すると、固定側カム21に設けられたV字溝状の
凹部28は携帯電話本体2に対して予め定められた所定
の角度をなして固定されるようになっている。
【0042】一方、前記可動側カム24のカム面24a
は、前記固定側カム21のカム面24aの概略相補的な
形状に形成されている。すなわち、該可動側カム24の
カム面24aは、固定側カム21の凹部28にピッタリ
はまる台形断面を有する凸部31を具備している。この
ように形成された固定側カム21と可動側カム24は、
相互のカム面21a,24aを対向配置されるようにな
っているので、可動側カム24が180゜回転するごと
に、凸部31と凹部28とが完全に係合されるようにな
っている。
【0043】また、可動側カム24の側面にも前記固定
側カム21の二面部21bと同様の二面部24b(回転
係止手段)が設けられている。
【0044】このように構成された本実施形態に係るヒ
ンジ装置は、図5〜図14に示されるように、携帯電話
本体2および送話部(第2の部材)3を連結する。すな
わち、携帯電話本体2の側面に形成された挿入孔33内
に前記固定側カム21を挿入して固定する。前記挿入孔
33は、前記固定側カム21の横断面の輪郭形状とほぼ
同等の横断面形状を有しており、該挿入孔33内に挿入
された固定側カム21は、携帯電話本体2に対して連結
軸23回りの回転を拘束されるようになっている。
【0045】また、ヒンジ装置の他端に配された連結軸
23、フランジ26、コイルスプリング27および可動
側カム24は、送話部3に形成された挿入孔34内に収
容される。挿入孔34の内面には、前記可動側カム24
の側面に設けた二面部24bに摺動自在に接触させられ
る案内面35(図3参照)が設けられている。その結
果、挿入孔34内に収容された可動側カム24は、連結
軸23回りの回転と該連結軸23の長手方向に沿う移動
を許容される一方、送話部32に対する連結軸23回り
の相対回転を拘束され、送話部3が携帯電話本体2に対
して揺動させられると、これに伴って軸線方向に移動さ
せられながら連結軸23回りに回転させられるようにな
っている。
【0046】そして、このように携帯電話本体2に対し
て固定側カム21を固定し、送話部3に対して可動側カ
ム24を取り付けた結果、本実施形態に係るヒンジ装置
20では、図6に示されるように、送話部3が携帯電話
本体2に対して約150゜の角度をなす位相において、
固定側カム2の凹部28に可動側カム24の凸部31が
ピッタリと係合するように構成されている。なお、図6
では、説明の便宜上、実際には隠れている可動側カム2
4のカム面24aを実線で、固定側カム21のカム面2
1aを破線で示している。
【0047】一方、図8に示されているように、送話部
3が携帯電話本体2に対して該携帯電話本体2のキーパ
ネル36を被うこととなる約0゜の角度をなす位相に配
されているときには、図7に示されるように、固定側カ
ム21の凹部28の傾斜面28aに可動側カム24の凸
部31の先端がさしかかり、該凸部31が凹部28に半
係合状態とされるように構成されている。
【0048】また、本実施形態に係るヒンジ装置におい
ては、第1の実施形態において示したヒンジ装置1の部
分において、前記固定側カム21の凹部28の傾斜面2
8aに可動側カム24の凸部31の先端がさしかかった
位置において、第1の摺動体4の第1の摩擦面6が第2
の摺動体5の第2の摩擦面9にさしかかるように構成さ
れている。
【0049】このように構成されたヒンジ装置の作用に
ついて、以下に説明する。携帯電話本体2に対して送話
部3を閉じた位置(閉位置)に配したときには、上述し
たように、固定側カム21の凹部28の傾斜面28aに
可動側カム24の凸部31の先端がさしかかっている。
この場合に、可動側カム24はコイルスプリング27に
よって固定側カム21の方向に付勢されているので、凸
部31は傾斜面28aに沿って、図8中に矢印で示され
るように、凹部28に完全に係合する方向に付勢され、
これにより、送話部3が携帯電話本体2に密着する方向
に付勢されている。
【0050】この場合において、第1の摺動体4の第1
の摺動面6が第2の摺動体5の第2の摺動面9にさしか
かる位置に配置されているので、両者間に生ずる摩擦力
は、最大摩擦力よりも低減されており、可動側カム24
は、第1,第2の摺動体4,5の摩擦力によって制限さ
れることなく、コイルスプリング27の付勢力に従っ
て、固定側カム21の傾斜面28aに沿って移動するよ
うに付勢されることになる。
【0051】このような携帯電話を使用する際に、使用
者は、携帯電話本体2のキーパネル36を被っている送
話部3を開く方向に外力を作用させることにより、図1
0に示されるように、コイルスプリング27の付勢力に
抗して該送話部3を携帯電話本体2に対して連結軸23
回りに揺動させる。すると、可動側カム24は、コイル
スプリング27の付勢力に抗して軸方向に移動し、その
凸部31が固定側カム21の凹部28から外れて、図9
に示されるように、摩擦部29に配されるようになる。
【0052】可動側カム24の凸部31が固定側カム2
1の凹部28から外れるまでの間、コイルスプリング2
7の付勢力により、送話部3を携帯電話本体2に密着さ
せる方向に付勢力が作用するが、凸部31が固定側カム
21の凹部28から外れて摩擦部29に乗り上げると、
コイルスプリング27の付勢力は凸部31の先端を平坦
な摩擦部29に圧接させることのみに使用される。その
結果、可動側カム24の凸部31先端と固定側カム21
の摩擦部29との間に一定の摩擦力が生じ、使用者がこ
の摩擦力を越える大きさの外力を送話部3に作用させな
い限り、送話部3が携帯電話本体2に対して任意の位置
に停止状態に保持されることになる。すなわち、使用者
は、所望により、携帯電話本体2に対する送話部3の角
度を最適な位置にしかも無段階に調節することができる
ことになる。
【0053】この状態では、第1の摺動体4の第1の摺
動面6は、第2の摺動体5の第1の摺動面8に完全に一
致した状態に配置されている。したがって、両者間に生
ずる摩擦力は最大値となっており、上述した可動側カム
24の凸部31先端と固定側カム21の摩擦部29との
間の摩擦力と相俟って、携帯電話本体2に対する送話部
3の角度を最適な位置に確実に保持することができる。
なお、この場合に、上記摩擦力の大きさを、例えば、重
力のみによっては送話部3が移動し得ない最小限の値程
度に設定しておけば、凸部31および摩擦部29の摩耗
を最小限に抑制しつつ、使用者が操作する際の操作性が
悪くなることもない。
【0054】次いで、使用者が、図12に示されるよう
に、携帯電話本体2に対して約120゜の位置まで送話
部3を移動させると、図11に示されるように、可動側
カム24の凸部31先端が、固定側カム21の凹部28
の傾斜面28aにさしかかることになる。このため、送
話部3には、コイルスプリング27によって、該凸部3
1を傾斜面28aに沿って移動させるような付勢力が作
用することになる。
【0055】一方、第1の摺動体4の第1の摺動面6
は、第2の摺動体5の第2の摺動面9にさしかかる。し
たがって、第1,第2の摺動体4,5間に発生する摩擦
力は最大値よりも低減されており、上記コイルスプリン
グ27による送話部3の付勢動作が妨害されることはな
い。そして、送話部3は、図12に矢印で示すように、
携帯電話本体2と送話部3の相対角度が約150゜とな
って可動側カム24の凸部31が固定側カム21の凹部
28に完全に係合することとなる鎖線で示す位置(開位
置)まで、自動的に移動させられることになる。
【0056】逆に、携帯電話本体2と送話部3の相対角
度が約150゜となって可動側カム24の凸部31が固
定側カム21の凹部28に完全に係合することとなる位
置を越えて、図14に示されるように、相対角度が約1
80゜近くまで送話部3が揺動させられた場合であって
も、図13に示されるように、凸部31が傾斜面28a
にさしかかっている限り、送話部3には、該送話部3を
開位置に戻そうとする付勢力が作用し、送話部3から手
を離せば、図14に矢印で示す方向に向かって自動的に
鎖線で示す開位置まで揺動させられることになる。
【0057】すなわち、急いで電話をかけようとする際
や、電話がかかってきたときにあわてて送話部3を操作
する際等に、使用者が送話部3を携帯電話本体2に対し
て約120゜〜180゜の間の任意位置まで揺動させて
手を離せば、送話部3が150゜の開位置に自動的に設
定されるので都合がよい。
【0058】しかも、一旦、図5および図6に示される
ような開位置に設定されれば、送話部3は、凸部31を
凹部28から外すための比較的大きな力を作用させない
限りその開位置に保持されるので、例えば、使用者が寝
ころんだり、上を向いたりして使用する場合でも、送話
部3が閉じてしまうような不都合がない。また、使用者
が誤って180゜近くまで送話部3を広げてしまった場
合でも、自動的に150゜の開位置まで戻るので、例え
ば、機構上180゜以上広げられないような場合であっ
ても、機構部に無理な応力が発生することを未然に防止
することができる。
【0059】また、150゜の開位置は、カム21,2
4の凹凸とコイルスプリング27の付勢力とによって設
定されるものであるから、機械式のストッパによる場合
と異なり、送話部3および携帯電話本体2に無理な応力
が発生することを確実に防止することができる。
【0060】また、通話を終えた使用者が、送話部3を
閉位置に移動させる際には、使用者は、コイルスプリン
グ27の付勢力に抗して可動側カム24が軸方向に移動
することができる程度の外力を送話部3に作用させれば
よい。すると、コイルスプリング27が圧縮されて固定
側カム21の凹部28から可動側カム24の凸部31が
外れ、該凸部31の先端が摩擦部29に配されることに
より、凸部31と凹部28との係合を外すときよりも比
較的小さな力で送話部3を移動させることができるよう
になる。
【0061】そして、送話部3が、図12に鎖線で示す
位置まで携帯電話本体2に近接させられて、可動側カム
24の凸部31が、固定側カム21の凹部28の傾斜面
28aにさしかかると、該凸部31が傾斜面28aに沿
って凹部28内に落ち込むように移動させられ、かつ、
第1の摺動体4の第1の摺動面6が第2の摺動体5の第
2の摺動面9にさしかかる位置に配される結果、送話部
3は、小さい摩擦力の作用下において、閉位置に向かう
ように付勢されることになる。したがって、通話を終え
た使用者が、送話部3を携帯電話本体2に完全に密着さ
せるまで移動させなくても、ほぼ密着する位置まで移動
させるだけで、自動的に密着するまで移動させられて、
しかも、密着状態に保持されることになる。
【0062】その結果、例えば、スナップロック等のロ
ック機構と組み合わせる場合の他、ロック機構を設けな
くても、送話部3を確実に閉じておくことができること
になる。したがって、構成をきわめて簡易なものとする
ことができ、また、送話部3が携帯中に鞄等の中で開い
てしまい、誤ってキーパネル36が押されてしまった
り、鞄等から取り出す際に引っかかってしまう等の不都
合の発生を未然に防止することができる。
【0063】なお、本発明に係るヒンジ装置は、上記実
施形態に限定されるものではなく、以下のような変形が
可能である。まず、固定側カム21に設けた凹部28を
V字状の断面形状を有することとしたが、これに限られ
ず、側壁面に傾斜面28aを有するものであれば、台形
状あるいは半円形状等でもよい。また、凸部31も台形
状の断面形状に限られず、三角形状または半円形状断面
を有することにしてもよい。
【0064】また、開位置として携帯電話本体2と送話
部3とのなす角が約150゜となる位置に設定する例を
示したが、これに限定されることなく、例えば、約16
0゜等任意の値に設定しておくことができる。また、固
定側カム21の凹部28を直径方向に配し、固定側カム
21と可動側カム24とが、可動側カム24の180゜
回転ごとに係合し合うように形成したが、これに代え
て、凹部28を2以上の半径方向に配し、凸部31を半
径方向1方向に配することにより、任意の回転角度で係
合するように構成してもよい。さらに、凹部28を複数
等間隔を開けて配置し、当該凹部28と同数の凸部31
を等間隔に設けることにより、これらの凹凸を同時に係
合させるようにしてもよい。さらに、コイルスプリング
27を採用したが、これに代えて、他の弾発部材、例え
ば、皿バネ等を使用してもよい。
【0065】さらにまた、携帯電話本体2に固定側カム
21を固定し、送話部3に可動側カム24を取り付ける
ことにしたが、その逆に、携帯電話本体2に可動側カム
24、送話部3に固定側カム21を配することにしても
よい。
【0066】また、上記ヒンジ装置20を図15および
図16に示すヒンジ装置39に置き換えてもよい。すな
わち、このヒンジ装置39は、一端にフランジ部40を
設けた棒状の連結軸41と、該連結軸41の他端にはめ
込まれピン42によって連結されるキャップ43と、該
キャップ43と前記フランジ部40との間の連結軸41
に摺動可能にはめ込まれ相互のカム面44a,45aを
対向配置されたリング状の固定側カム44および可動側
カム45と、該可動側カム45と前記キャップ43との
間に挿入されたコイルスプリング46とを具備してい
る。
【0067】前記キャップ43は、鍔状部43aを有
し、後述する送話部3の挿入孔47を閉鎖して、該送話
部3の外面の一部を形成するように構成されている。ま
た、前記固定側カム44および可動側カム45は、側面
カムであり、それらのカム面44a,45aには、上記
第1の実施形態に係るヒンジ装置と同様に凸部48、凹
部49,傾斜面49aおよび摩擦部50が形成されてい
る。
【0068】また、固定側カム44および連結軸41の
フランジ部40には、携帯電話本体2の挿入孔51の断
面形状に一致させ、該固定側カム44およびフランジ部
40を携帯電話本体2に対して回転不可に配する二面部
44b,40aが形成されている。また、可動側カム4
5には、送話部3に設けた挿入孔47に軸方向に摺動自
在かつ回転不可に配する二面部45bが形成されてい
る。
【0069】このように構成されたヒンジ装置39は、
図16に示されるように、携帯電話本体2および送話部
3の挿入孔47,51を同軸に配した状態で、送話部3
側から一方向に挿入すると、先端のフランジ部40およ
び固定側カム44が携帯電話本体2の挿入孔47に挿入
されて回転を拘束される一方、可動側カム45は、送話
部3の挿入孔50内に挿入状態に配される。キャップ4
3は、例えば、接着により、または圧入によって送話部
3に固定される。
【0070】このように構成されたヒンジ装置39の作
用について、以下に説明する。使用者が送話部3を携帯
電話本体2に対して揺動させると、送話部3の挿入孔5
1内に挿入状態に配されている可動側カム45が、送話
部3とともに連結軸41回りに回転させられ、携帯電話
本体2の挿入孔47内に回転を拘束されている固定側カ
ム44に対して相対的に回転させられる。
【0071】可動側カム45はキャップ43との間に配
されたコイルスプリング46によって固定側カム44の
方向に向けて付勢されているが、両カム44,45の間
に相対回転が生じると、固定側カム45のカム面45a
の形状に応じ、送話部3の挿入孔51内をコイルスプリ
ング46の付勢力に抗して軸方向に移動させられること
になる。その他の作用については、第1実施例と同様で
ある。
【0072】このように構成されたヒンジ装置39によ
れば、上記ヒンジ装置20の効果に加えて、相互の挿入
孔47,51を一致させて配した送話部3と携帯電話本
体2に対して、いずれか一の挿入孔47,51側から、
このヒンジ装置39を差し込んで固定するだけで済み、
携帯電話等の携帯用品の組立をきわめて容易なものとす
ることができるという効果がある。
【0073】さらに、図17から図19に示されるヒン
ジ装置60を採用することにしてもよい。すなわち、こ
のヒンジ装置60は、主として固定側カム61および可
動側カム62のカム面61a,62aの形状において、
上述したヒンジ装置20,39と相違している。
【0074】このヒンジ装置60は、図17に示すよう
に、直棒状の連結軸63と、該連結軸63により貫通さ
れる断面コ字状のブラケット64と、該ブラケット64
内に配置されかつ前記連結軸63によって貫通される固
定側カム61および可動側カム62と、前記可動側カム
62とブラケット64との間に配置され該可動側カム6
2を前記固定側カム61の方向に常時付勢するコイルス
プリング65とからなっている。図17中、符号66
は、前記連結軸63を前記ブラケット64に対してその
軸線方向に固定するCリングのような止め輪である。
【0075】前記連結軸63は、前記ブラケット64の
両側に延び、その両端近傍に、該連結軸63を、例え
ば、送話部3にピン(図示略)によって固定するための
貫通孔67が、軸線に直交する方向に形成されている。
また、連結軸63の中央近傍にも軸線に直交する貫通孔
68が形成されている。この貫通孔68には、後述する
可動側カム62の長孔69に挿入状態に配されるピン7
0が挿入されるようになっている。
【0076】前記ブラケット64には、例えば、雌ネジ
64aが形成されており、例えば、携帯電話本体2にネ
ジ(図示略)によって固定されるようになっている。ま
た、ブラケット64の一側には、後述する固定側カム6
1を係止するための切欠部71が形成されている。
【0077】前記固定側カム61は、一端に前記ブラケ
ット64に当接させる当接面61bと前記ブラケット6
4の切欠部71に係合される突起61cとを有し、他端
にカム面61aを有する略円筒状の側面カムである。該
固定側カム61のカム面61aは、中心線を境界として
一側の半円領域に凹部72を有し、他側の半円領域に、
前記凹部72に対して軸方向に一段高く形成された摩擦
部73を有している。該摩擦部73は、前記凹部72の
底面と略平行に形成されているとともに、前記凹部72
との境界部分に、該凹部72から該摩擦部73に向かっ
てなだらかに傾斜する傾斜面74を有している。
【0078】一方、前記可動側カム62も前記固定側カ
ム61と略同等の断面形状を有する略円筒状の側面カム
であって、前記固定側カム61のカム面61aと略相補
的な形状のカム面62aを有しており、前記固定側カム
61の凹部72に係合する凸部75を具備している。ま
た、この可動側カム62には半径方向に貫通し軸線方向
に延びる長円形状の長孔69が設けられている。この長
孔69には、前記連結軸63の中央近傍の貫通孔68に
挿入されたピン70が挿入状態に配される。これによ
り、可動側カム62は、長孔69内をピン70が移動し
得る範囲内において、連結軸63の軸線方向に沿って移
動し得る一方、連結軸63回りの回転動作を規制される
ようになっている。すなわち、上記長孔69とピン70
とによって回転係止手段76が構成されている。
【0079】このように構成されたヒンジ装置の作用に
ついて、以下に説明する。図8に実線で示されるよう
に、携帯電話本体2に対して送話部3を閉じた位置に配
したときには、例えば、図18に示されるように、可動
側カム62に設けられた凸部75が、固定側カム61の
傾斜面74の途中位置に配されるような位相関係に設定
されている。
【0080】その結果、上記ヒンジ装置と同様に、携帯
電話本体2に対して送話部3を完全に閉じた状態では、
固定側カム61の傾斜面74に配されている可動側カム
62の凸部75が該傾斜面74に沿って凹部72内に係
合する方向にコイルスプリング65によって付勢される
ので、送話部3は携帯電話本体2に密着してそのキーパ
ネル36部分を覆った状態に保持される。
【0081】次いで、使用者が送話部3を携帯電話本体
2に対して開く際には、可動側カム62の凸部77が固
定側カム61の凹部72から外れて、その先端が、図1
9に示されるように摩擦部73に接触状態に配されるよ
うになるまで、コイルスプリング65の付勢力によっ
て、送話部3を携帯電話本体側2に戻す力が作用する。
しかし、使用者がこの力に抗して送話部3を揺動させる
ことにより、可動側カム62の凸部75が一旦摩擦部7
3まで移動させられると、コイルスプリング65の付勢
力は、凸部75の先端を平坦な摩擦部73に圧接させる
ことのみに使用され、両者間に生じる一定の摩擦力によ
って、送話部3が携帯電話本体2に対して任意の位置に
停止状態に保持される。すなわち、この状態において、
使用者は、携帯電話本体2に対する送話部3の角度を最
適な位置に、無段階に調節することができることにな
る。
【0082】さらに、送話部3を携帯電話本体2に対し
て閉じる際には、使用者は、上記凸部75先端と摩擦面
73との間に生じる摩擦力に抗して、送話部3を揺動さ
せる。そして、凸部75の先端が固定側カム61の傾斜
面74にさしかかると、コイルスプリング65の付勢力
によって、図18に矢印で示すように、可動側カム62
の凸部75が、固定側カム61の傾斜面74に沿って凹
部72内に引き込まれるように付勢されることにより、
送話部3が自動的に閉じられることになる。
【0083】したがって、このヒンジ装置60によって
も、上述したヒンジ装置20,39と同様に、送話部3
の携帯電話本体2に対して任意の位置に停止させること
および送話部3を携帯電話本体2に対して密接させた状
態を維持することを達成することができることになる。
【0084】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係るヒン
ジ装置は、特定の角度範囲における摩擦力を低減する摩
擦低減手段を設けたので、第1の部材と第2の部材との
相対揺動角度の無段階調整時における角度保持力を増大
させることができるとともに、特定角度範囲における角
度保持力を低下させて多様な揺動動作を可能とすること
ができる。
【0085】この場合に、第1の摺動体を棒状に形成し
第2の摺動体を摺動孔を有する筒状に形成すれば、きわ
めて簡易な構成により上記効果を達成することができ
る。なお、摩擦低減手段は、上記第1,第2の摺動体の
摩擦面に一段低く凹部を形成することにより、最も簡易
に構成することができる。
【0086】また、このヒンジ装置と、特定の位相にお
いて位置決めすることが可能な他のヒンジ装置とを組み
合わせ、当該位置決め位置に近傍において上記摩擦低減
手段が機能するように設定しておけば、上記の確実な角
度保持力を達成する一方、その角度保持力によって位置
決め動作が妨げられないように構成することができると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るヒンジ装置の一実施形態を示す
縦断面図である。
【図2】 図1のヒンジ装置を線A−Aで切断した断面
図である。
【図3】 図1のヒンジ装置において、第1の摺動体を
第2の摺動体の摺動孔内においてその軸線回りに90゜
回転した状態を示す縦断面図である。
【図4】 図3のヒンジ装置を線B−Bで切断した断面
図である。
【図5】 図1のヒンジ装置との組み合わせにおいて用
いられる本発明に係るヒンジ装置の他の実施形態を示す
位置決め状態の縦断面図である。
【図6】 図5のヒンジ装置を適用した携帯電話であっ
て、ヒンジ装置が図5の状態に配されている場合を示す
側面図である。
【図7】 図5のヒンジ装置の可動側カムの凸部が、固
定側カムの凹部の斜面に配されている状態を示す縦断面
図である。
【図8】 ヒンジ装置が図7の状態に配されている場合
を示す携帯電話の側面図である。
【図9】 図4のヒンジ装置の可動側カムの凸部先端
が、固定側カムの摩擦部に配されている状態を示す縦断
面図である。
【図10】 ヒンジ装置が図9の状態に配されている場
合を示す携帯電話の側面図である。
【図11】 図5のヒンジ装置の可動側カムが、図7の
状態から連結軸回りに120゜回転してその凸部が再度
固定側カムの凹部の斜面にさしかかった状態を示す縦断
面図である。
【図12】 ヒンジ装置が図11の状態に配されている
場合を示す携帯電話の側面図である。
【図13】 図5のヒンジ装置の可動側カムが、図7の
状態から連結軸回りに180゜回転してその凸部が固定
側カムの凹部の斜面にさしかかった状態を示す縦断面図
である。
【図14】 ヒンジ装置が図13の状態に配されている
場合を示す携帯電話の側面図である。
【図15】 本発明に係るヒンジ装置の他の実施形態を
示す縦断面図である。
【図16】 図15のヒンジ装置が携帯電話に装着され
た状態を示す縦断面図である。
【図17】 本発明に係るヒンジ装置の他の実施形態を
示す正面図である。
【図18】 図17のヒンジ装置の可動側カムが連結軸
回りに回転してその凸部が固定側カムの凹部の斜面にさ
しかかった状態を示す正面図である。
【図19】 図17のヒンジ装置の可動側カムの凸部先
端が固定側カムの摩擦部に配されている状態を示す正面
図である。
【符号の説明】 1,20,39,40,60 ヒンジ装置 2 携帯電話本体(第1の部材) 3 送話部(第2の部材) 4 第1の摺動体 5 第2の摺動体 5a 摺動孔 6,8 第1の摺動面 7,9 第2の摺動面 10 摩擦低減手段 21,44,61 固定側カム 21a,24a,44a,45a,61a,62a カ
ム面 21b,24b,44b,45b,76 回転係止手段 23,41,63 連結軸 24,45,62 可動側カム 27,46,65 コイルスプリング(付勢手段;弾発
部材) 28,49,72 凹部 28a,49a,74 傾斜面(傾斜部) 29,50,73 摩擦部 31,48,75 凸部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の部材と第2の部材とを相対揺動可
    能に連結するヒンジ装置であって、 前記第1の部材に固定される第1の摺動体と、 前記第2の部材に固定され前記第1の摺動体に摺動可能
    に摩擦接触させられる第2の摺動体とを具備し、 第1の摺動体の摺動面および第2の摺動体の摺動面に、
    前記第1の部材および前記第2の部材の相対揺動動作の
    特定の角度範囲において、両者間に生ずる摩擦力を低減
    させる摩擦低減手段が設けられていることを特徴とする
    ヒンジ装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の摺動体が、前記第1の部材の
    相対揺動動作の軸線に沿って延設される棒状に形成さ
    れ、 前記第2の摺動体が、前記第1の摺動体を周方向に摺動
    可能に嵌合させる摺動孔を有する筒状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のヒンジ装置。
  3. 【請求項3】 前記摩擦低減手段が、 前記第1,第2の摺動体の摺動面に、第1の摩擦面およ
    び該第1の摩擦面より低い摩擦力を生ずる第2の摩擦面
    を、ぞれぞれ摺動方向に配列することにより構成されて
    いることを特徴とする請求項1または請求項2記載のヒ
    ンジ装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の摩擦面が、前記第1の摩擦面
    よりも一段低く形成されていることを特徴とする請求項
    1から請求項3のいずれかに記載のヒンジ装置。
  5. 【請求項5】 前記第1,第2の部材の揺動動作の軸線
    の延長上に配置される連結軸と、 前記第1の部材に固定され、前記連結軸の周囲に配置さ
    れる固定側カムと、 前記第2の部材に取り付けられ、前記固定側カムのカム
    面に接触させられるカム面を有する可動側カムと、 該可動側カムの前記第2の部材に対する相対回転を係止
    する回転係止手段と、 該可動側カムのカム面を前記固定側カムのカム面に向け
    て付勢して両カム面を圧接状態に保持する付勢手段とを
    具備し、 前記固定側カムまたは可動側カムのいずれか一方のカム
    面に、前記第1の部材と第2の部材とが所定の位相関係
    に配される位置において、他方のカム面に設けられた凸
    部に係合して両部材を位置決めする凹部と、該凹部に隣
    接配置され前記凸部の先端との間に所定の摩擦力を発生
    させる摩擦部とが設けられ、 前記凹部が、前記凸部と係合する前記第1,第2の部材
    の位置決め位置の近傍において、前記凸部を位置決め位
    置に案内する傾斜部を具備し、 前記摩擦低減手段が、前記凸部が前記傾斜部に配置され
    るときに機能するように配置されていることを特徴とす
    る請求項1から請求項4のいずれかに記載のヒンジ装
    置。
  6. 【請求項6】 前記凹部が、前記カム面の周方向に間隔
    を空けて複数配置されていることを特徴とする請求項5
    記載のヒンジ装置。
  7. 【請求項7】 前記第1,第2の摩擦面が、それぞれ前
    記摺動方向に間隔をおいて複数設けられていることを特
    徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のヒン
    ジ装置。
  8. 【請求項8】 前記固定側カムが、前記連結軸回りに配
    される側面カムよりなり、 前記可動側カムが、前記連結軸の軸方向に移動可能に設
    けられ、 前記付勢手段が、前記可動側カムを軸方向に沿って押圧
    する弾発部材からなることを特徴とする請求項5から請
    求項7のいずれかに記載のヒンジ装置。
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