JPH10306550A - 制振折板屋根構造,該屋根構造に用いる制振折板及び制振フィルム及び該制振折板の製造方法 - Google Patents

制振折板屋根構造,該屋根構造に用いる制振折板及び制振フィルム及び該制振折板の製造方法

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JPH10306550A
JPH10306550A JP9117061A JP11706197A JPH10306550A JP H10306550 A JPH10306550 A JP H10306550A JP 9117061 A JP9117061 A JP 9117061A JP 11706197 A JP11706197 A JP 11706197A JP H10306550 A JPH10306550 A JP H10306550A
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Kazuki Futagawa
和貴 二川
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    • E04DROOF COVERINGS; SKY-LIGHTS; GUTTERS; ROOF-WORKING TOOLS
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    • E04D13/008Provisions for reducing rain noise

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Abstract

(57)【要約】 【課題】制振シート材料の増大を抑制して、耐風性能等
の構造強度の確保ができる制振折板屋根構造,該屋根構
造に用いる制振折板,制振フィルム及び該制振折板の製
造方法を提供する。 【解決手段】折板本体11aの裏面側には、大,小幅制
振シート12a,12bが貼設されている。このうち、
大幅制振シート12aは、谷部2の底部2a及び底部2
aの両側に設けられる傾斜面部4,4の略中央位置まで
に渡り、貼設される。また、小幅制振シート12bを山
部3の頭頂部3a及び頭頂部3aの両側に形成される膨
出部3b,3bの一部までに渡り貼設することにより、
雨滴が直接当接する部分に貼設されて有シート部13が
形成されている。窪み部3c,3c近傍部分には、大,
小幅制振シート12a,12bが貼設されていない無シ
ート部14、14が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、折曲形成した鋼
板材料に、制振シートを貼設して建築物の屋根部に適用
した制振折板屋根構造,該屋根構造に用いる制振折板及
び制振フィルム及び該制振折板の製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の折板屋根構造としては、
例えば、図6に示すようなものが知られている(特公昭
58−20352号公報等参照)。
【0003】このような従来のものでは、建築物の屋根
部に配設される折板1が、略平坦状に形成された底部2
aを有する谷部2と、略平坦状に形成された頭頂部3a
を有する山部3とを、この山部3両側に位置する傾斜面
部4,4によって連続させることにより、交互に所定ピ
ッチで折曲形成されている。
【0004】このうち、前記各山部3には、その頭頂部
3a両側に膨出部3b,3bが設けられている。また、
この膨出部3b,3bの下縁には、下方開口部5の面積
を狭める窪み部3c,3cが形成されている。
【0005】そして、この下方開口部5には、建築物の
構造体である梁6の脚部7上端7aに設けられた嵌合鍔
部8が、挿入嵌合されて、前記窪み部3c,3cに、両
側端部8a,8aを係止するように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の折板屋根構造では、降雨等により、雨滴が折
板1に当たると、折板1が、振動して騒音を発生するこ
とが知られている。
【0007】このため、折板1裏面側全面に、制振シー
トを貼設して、制振性を向上させる構造が考えられる
が、このような構造では、直接、雨滴が当たらない箇所
の裏面側にも制振シートが貼設されてしまい、不要な制
振シートが増大してしまうといった問題があった。
【0008】また、前記窪み部3c,3cに、嵌合鍔部
8の両側端部8a,8aが係止されるように構成されて
いるので、この窪み部3c,3cと、両側端部8a,8
aとの間に、前記制振シートが介在してしまう。
【0009】このため、挟み込まれた制振シートが、押
圧力により破損したり、経時劣化の進行が早まって、脱
落等を起こす虞があった。従って、シートの耐久性によ
り、屋根部の建て付けが左右されてしまい、耐風性能等
の構造強度の確保が困難となるいった問題があった。
【0010】そこで、この発明は、制振シート材料の増
大を抑制して、耐風性能等の構造強度の確保ができる制
振折板屋根構造,該屋根構造に用いる制振折板及び制振
フィルム及び該制振折板の製造方法を提供することを課
題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本願発明の請求項1に記載されたものでは、建築物の屋
根部に配設され、谷部と山部とを、交互に折曲形成する
折板本体の裏面側に、制振シートを貼設してなる折板を
有する制振折板屋根構造であって、前記折板本体の裏面
側には、前記制振シートが貼設される有シート部と、前
記制振シートが設けられていない無シート部とが形成さ
れる制振折板屋根構造を特徴としている。
【0012】このように構成された請求項1記載のもの
では、折板本体の裏面側に貼設された制振シートによっ
て、前記制振シートが貼設される有シート部と前記制振
シートが設けられていない無シート部とが形成される。
前記有シート部では、雨滴の当接により発生する振動
が、該有シート部の制振シートによって抑制されること
により、騒音が減少させられる。
【0013】また、請求項2に記載されたものでは、前
記無シート部は、略鉛直方向からの降雨で雨滴が直接当
接しない部分に形成されている請求項1記載の制振折板
屋根構造を特徴としている。
【0014】このように構成された請求項2記載のもの
では、前記無シート部が、雨滴が直接当接しない部分に
形成されている。このため、該当接しない部分では、雨
滴による騒音が略発生しないので、騒音レベルが上昇す
る虞がなく、しかも、該無シート部では、制振シート材
料を削減する事により、製造コストを減少させることが
出来る。
【0015】そして、請求項3に記載されたものでは、
前記無シート部は、前記屋根部構造体が当接する部分に
形成されている各請求項1又は2記載の制振折板屋根構
造を特徴としている。
【0016】このように構成された請求項3記載のもの
では、前記無シート部が、前記屋根部構造体が当接する
部分に形成されているので、従来のように、挟み込まれ
た制振シートが、押圧力により破損したり、経時劣化の
進行が早まって、脱落等を起こす虞がない。
【0017】このため、シートの耐久性により、屋根部
の建て付けが左右されることなく、耐風性能等の構造強
度を容易に確保する事が出来る。
【0018】また、請求項4に記載されたものでは、建
築物の屋根部に配設され、谷部と山部とを、交互に折曲
形成する折板本体の裏面側に、制振シートを貼設してな
る制振折板であって、前記折板本体の裏面側には、前記
制振シートが貼設される有シート部と、前記制振シート
が設けられていない無シート部とが形成される制振折板
を特徴としている。
【0019】このように構成された請求項4記載のもの
では、前記制振折板には、前記制振シートが貼設される
有シート部と、前記制振シートが設けられていない無シ
ート部とが形成されている。
【0020】このため、雨滴の当たる部分に有シート部
を形成して、雨滴の当接により発生する振動を抑制する
ことにより、騒音を減少させることが出来る。
【0021】また、雨滴の当たらない部分に、無シート
部を形成して、折板本体裏面側全面に制振シートを貼設
する場合に比して、制振シート材料が削減される事によ
り、製造コストを減少させることが出来る。
【0022】更に、請求項5に記載されたものでは、前
記折板本体の裏面側に張り付けた状態で、前記制振シー
トが前記有シート部に対応する箇所に設けられるように
予め貼設されてなる各請求項1〜4記載の制振折板屋根
構造に用いる制振フィルムを特徴としている。
【0023】このように構成された請求項5記載のもの
では、前記制振フィルムを前記折板本体の裏面側に張り
付けることにより、前記制振シートが前記有シート部に
対応する箇所に設けられる。
【0024】このため、施工が容易で、更に、製造コス
トの上昇を抑制することが出来る。なお、前記制振フィ
ルムによって形成される無シート部は、薄膜状であるの
で、折板本体と屋根部構造体等との間に介在されても、
屋根部の建て付けが左右される虞が殆どない。
【0025】また、請求項6に記載されたものでは、前
記制振フィルムを平板状の折板の素材に貼設した後、該
制振フィルム及び原板を一体として折曲加工する制振折
板屋根構造に用いる制振折板の製造方法を特徴としてい
る。
【0026】このように構成された請求項6記載のもの
では、前記制振フィルムが平板状の折板の素材に貼設さ
れた後、該制振フィルム及び素材が一体として折曲加工
されて、制振折板が形成されるので、平面状の素材に容
易に制振フィルムを貼設出来、製造工程が簡略化され
る。
【0027】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の具体的な実施の
形態1について、図面を参照しつつ説明する。
【0028】図1,図2及び図5は、この発明の実施の
形態1を示すものである。なお、前記従来例と同一乃至
均等な部分については、同一符号を付して説明する。
【0029】まず、構成を説明すると、この実施の形態
1の制振折板屋根構造に用いられる制振折板11として
は、図1に示すように建築物の屋根部に配設される折板
本体11aが、略平坦状に形成された底部2aを有する
谷部2と、略平坦状に形成された頭頂部3aを有する山
部3とを、この山部3両側に位置する傾斜面部4,4に
よって連続させることにより、交互に所定ピッチで折曲
形成されている。
【0030】このうち、前記各山部3には、その頭頂部
3a両側に膨出部3b,3bが設けられている。
【0031】そして、この実施の形態1では、三連の山
部3…間を二つの谷部2,2で接続して、一つの制振折
板本体11aをユニット構成し、図2に示すように、隣
接する他の制振折板本体11aの山部3を、この両側に
形成した山部3に重複させることにより、軒方向へ連設
するように構成されている。
【0032】この折板本体11aの裏面側には、大,小
幅制振シート12a,12bが貼設されている。
【0033】これらの大,小幅制振シート12a,12
bは、特開平8−211457号に示されるように、ス
チレン・イソプレンブロックコポリマーと無機粉体(例
えば、酸化鉄,酸化チタン,酸化マグネシウム等の金属
酸化物,粒子金属,クレー,タルク,マイカ,石英粉等
の鉱物系粉砕体,ガラス繊維,ガラス粉,炭酸カルシウ
ム,石膏等が挙げられ、これらは単独でも良く、二種以
上を併用してもよい。)とポリオレフィン系樹脂とから
なる樹脂組成物(ポリオレフィン系樹脂100重量部に
対して無機粉体50〜500重量部)で形成されてい
る。
【0034】また、この実施の形態1では、これらの
大,小幅制振シート12a,12bの厚さが、約0.8
mmに設定されている。
【0035】このうち、大幅制振シート12aは、前記
谷部2の底部2a及び底部2aの両側に設けられる傾斜
面部4,4の略中央位置までに渡り、貼設されると共
に、前記小幅制振シート12bを山部3の頭頂部3a及
び頭頂部3aの両側に形成される膨出部3b,3bの一
部までに渡り貼設することにより、雨滴が直接当接する
部分に制振シートが貼設される有シート部13が形成さ
れている。
【0036】また、前記膨出部3b,3bの下縁には、
下方開口部5の面積を狭める窪み部3c,3cが形成さ
れている。
【0037】この窪み部3c,3c近傍は、前記頭頂部
3a及び膨出部3b,3bの形成により、略鉛直上方か
ら見た場合に、これらの前記頭頂部3a及び膨出部3
b,3bの投影面内に隠れるように形成されている。
【0038】従って、これらの窪み部3c,3c近傍部
分には、略鉛直方向からの降雨によって、雨滴が直接当
接しない。
【0039】しかも、この窪み部3c,3c近傍は、折
板本体11aが、複雑に折り曲げられているので、他の
平面状部分に比して、雨水等の当接によって発生する振
動が響かない。そして、これらの窪み部3c,3c近傍
部分には、前記大,小幅制振シート12a,12bが貼
設されていない無シート部14、14が形成されてい
る。
【0040】また、前記隣接される折板本体11aの山
部3が、重複される一端の山部3裏面側にも、前記制振
シート12aが設けられない無シート部14aが形成さ
れている。
【0041】そして、図2に示すように、この下方開口
部5には、建築物の屋根部構造体である梁6の脚部7上
端7aに設けられた嵌合鍔部8が、挿入嵌合されて、前
記窪み部3c,3cに、両側端部8a,8aが係止され
るように構成されている。
【0042】この際、前記無シート部14,14には、
前記嵌合鍔8の両側端部8a,8a先端が当接されて、
係止されるようにしている。
【0043】次に、この実施の形態1の作用について説
明する。
【0044】この実施の形態1では、折板本体11aの
裏面側に貼設された前記大,小幅制振シート12a,1
2bによって、制振シートが貼設される有シート部13
…と前記制振シートが設けられていない無シート部14
…とが形成される。前記有シート部13では、雨滴の当
接により発生する振動が、有シート部13の大,小幅制
振シート12a,12bによって抑制されることによ
り、騒音が減少させられる。
【0045】また、前記無シート部14が、雨滴が直接
当接しない窪み部3c,3c近傍部分に形成されてい
る。このため、この雨滴が殆ど当接しない窪み部3c,
3c近傍部分では、雨滴による騒音が、略発生しない。
【0046】従って、図5に示すように、折板本体11
a裏面側全面に制振シートを貼設した場合に比して、騒
音レベルが上昇する虞が殆どなく、しかも、前記無シー
ト部14では、制振シート材料を削減する事により、製
造コストを減少させることが出来る。
【0047】そして、前記無シート部14,14が、前
記嵌合鍔部8を挿入嵌合する際に、両側端部8a,8a
を係止するように、先端を当設させる前記窪み部3c,
3c近傍の膨出部3b,3b部分に形成されている。
【0048】このため、両側端部8a,8aは、直接前
記膨出部3b,3b内側に当設して、制振シートが、両
部材間に介在することにより挟み込まれる虞がない。
【0049】また、この実施の形態1では、隣接する制
振折板本体11aの山部3が、重複される前記一端の山
部裏面側にも、無シート部14bが形成されているの
で、軒方向へ、これらの制振折板11…を延設する際に
も、各制振折板本体11aの山部3,3間に制振シート
が、挟み込まれる虞がない。
【0050】従って、従来のように、挟み込まれた制振
シートが、押圧力により破損したり、経時劣化の進行が
早まって、脱落等を起こす虞がない。
【0051】このため、屋根部構造体によって支持され
る部分に、無シート部14を設けることで、シートの耐
久性により、屋根部の建て付けが左右されることなく、
耐風性能等の構造強度を容易に確保する事が出来る。
【0052】
【実施の形態2】図3及び図4は、この発明の実施の形
態2の制振屋根構造に用いる制振折板及び制振フィルム
を示すものである。なお、前記実施の形態1と同一乃至
均等な部分については、同一符号を付して説明する。
【0053】この実施の形態2のものでは、図3に示す
ように、薄膜状に形成される制振フィルム15のフイル
ム本体15aに、前記折板本体11aの裏面側に張り付
けた状態で、前記大,小幅制振シート12a,12bが
前記有シート部13,13に対応する箇所に設けられる
ように予め貼設されている。
【0054】このフィルム本体15aは、ポリエステル
或いはポリエチレンによって構成されている。
【0055】次に、この実施の形態2の作用について説
明する。
【0056】このように構成された実施の形態2のもの
では、前記制振フィルム15を図4に示すように、前記
折板本体11aの裏面側に張り付けることにより、前記
大,小幅制振シート12a,12bが前記有シート部1
3,13に対応する箇所に設けられる。
【0057】このため、制振折板111を制振フィルム
15の貼設のみで直ちに作成出来、施工が容易で、更
に、製造コストの上昇を抑制することが出来る。なお、
前記制振フィルム本体15aのみによって形成される無
シート部14は、薄膜状であるので、折板本体11aと
屋根部構造体等との間に介在されても、屋根部の建て付
けが左右される虞が殆どない。
【0058】他の構成及び作用については、前記実施の
形態1と略同様であるので説明を省略する。
【0059】
【実施の形態3】図6は、この発明の実施の形態3の制
振折板11の製造方法を示すものである。なお、前記実
施の形態1又は2と同一乃至均等な部分については、同
一符号を付して説明する。
【0060】この実施の形態3では、図6中(a)に示
されるように、まず、前記制振フィルム15が、前記
大,小幅制振シート12a及び12bと共に、平板状の
折板本体11aの素材に貼設された後(b)、この制振
フィルム15及び折板本体11aの素材が一体としてロ
ールフォーミングにより折曲加工されて、前記制振折板
11が形成される(c)。
【0061】このため、平面状の折板本体11aの素材
に容易に制振フィルム15を貼設出来、製造工程が簡略
化される。
【0062】他の構成及び作用については、前記実施の
形態1及び2と略同様であるので説明を省略する。
【0063】
【実施の形態4】図7は、この発明の実施の形態4の制
振折板211,11の製造方法を示すものである。な
お、前記実施の形態1乃至3と同一乃至均等な部分につ
いては、同一符号を付して説明する。
【0064】この実施の形態3では、図7中(a)に示
されるように、まず、前記制振フィルム15が、前記
大,小幅制振シート12a及び12bを、平板状の折板
本体11aの素材に直接接触させる方向で、貼設された
後(b)、該制振フィルム15及び折板本体11aの素
材が一体としてロールフォーミングにより、折曲加工さ
れる(c)。
【0065】このように折曲形成された制振折板211
は、図7中(d)に示すように、そのまま、前記屋根構
造の一部に用いることができると共に、図7中(e)に
示すように、制振フィルム15のうち、フィルム本体1
5aをこの制振折板11から剥離してから、前記実施の
形態1のように、前記屋根構造の一部に用いることもで
きる。
【0066】このため、平面状の折板本体11aの素材
に容易に前記大,小幅制振シート12a及び12bを伴
う制振フィルム15を貼設出来ると共に、フイルム本体
15aの無い大,小幅制振シート12a及び12bを貼
設した前記制振折板11も、容易に製造出来る。
【0067】他の構成及び作用については、前記実施の
形態1乃至3と略同様であるので説明を省略する。
【0068】以上、この発明の実施の形態1乃至4を図
面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形
態1乃至4に限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲
の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
【0069】例えば、前記実施の形態1では、大幅制振
シート12aは、前記谷部2の底部2a及び底部2aの
両側に設けられる傾斜面部4,4の略中央位置までに渡
り、貼設されているが、特にこれに限らず、例えば、傾
斜面部4,4の一部まで、或いは、底部2aのみに貼設
されても、前記無シート部14を雨滴が直接当接しない
部分に形成するように構成するものであるならばよい。
【0070】また、前記小幅制振シート12bを山部3
の頭頂部3a及び頭頂部3aの両側に形成される膨出部
3b,3bの一部までに渡り貼設しているが、特にこれ
に限らず、例えば、頭頂部3aのみであっても、前記無
シート部14を雨滴が直接当接しない部分に形成するよ
うに構成するものであるならばよい。
【0071】また、この実施の形態1では、前記大,小
幅制振シート12a,12bの厚さが、約0.8mmに
設定されているが、特にこれに限らず、5mm以下のロ
ール成形等時に折曲成形しやすい厚さであるならばよ
い。
【0072】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1記載のものによれば、折板本体の裏面側に貼設さ
れた制振シートによって、前記制振シートが貼設される
有シート部と前記制振シートが設けられていない無シー
ト部とが形成される。前記有シート部では、雨滴の当接
により発生する振動が、該有シート部の制振シートによ
って抑制されることにより、騒音が減少させられる。
【0073】また、請求項2に記載されたものでは、前
記無シート部が、雨滴が直接当接しない部分に形成され
ている。このため、雨滴による騒音が該当接しない部分
では、略発生しないので、騒音レベルが上昇する虞がな
く、しかも、該無シート部では、制振シート材料を削減
する事により、製造コストを減少させることが出来る。
【0074】そして、請求項3に記載されたものでは、
前記無シート部が、前記屋根部構造体が当接する部分に
形成されているので、従来のように、挟み込まれた制振
シートが、押圧力により破損したり、経時劣化の進行が
早まって、脱落等を起こす虞がない。
【0075】このため、シートの耐久性により、屋根部
の建て付けが左右されることなく、耐風性能等の構造強
度を容易に確保する事が出来る。
【0076】また、請求項4に記載されたものでは、前
記制振折板には、前記制振シートが貼設される有シート
部と、前記制振シートが設けられていない無シート部と
が形成されている。
【0077】このため、雨滴の当たる部分に有シート部
を形成して、雨滴の当接により発生する振動を抑制する
ことにより、騒音を減少させることが出来る。
【0078】また、雨滴の当たらない部分に、無シート
部を形成して、折板本体裏面側全面に制振シートを貼設
する場合に比して、制振シート材料が削減される事によ
り、製造コストを減少させることが出来る。
【0079】更に、請求項5に記載されたものでは、前
記制振フィルムを前記折板本体の裏面側に張り付けるこ
とにより、前記制振シートが前記有シート部に対応する
箇所に設けられる。
【0080】このため、施工が容易で、更に、製造コス
トの上昇を抑制することが出来る。なお、前記制振フィ
ルムによって形成される無シート部は、薄膜状であるの
で、折板本体と屋根部構造体等との間に介在されても、
屋根部の建て付けが左右される虞が殆どない。
【0081】また、請求項6記載のものでは、前記制振
フィルムが平板状の折板の素材に貼設された後、該制振
フィルム及び素材が一体として折曲加工されて、制振折
板が形成されるので、平面状の素材に容易に制振フィル
ムを貼設出来、製造工程が簡略化される、という実用上
有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の制振折板屋根構造に用
いる制振折板の構成を説明する要部の斜視断面図であ
る。
【図2】実施の形態1の制振折板屋根構造の構成を説明
する斜視断面図である。
【図3】実施の形態2の制振折板屋根構造に用いる制振
フィルムの構成を説明する断面図である。
【図4】実施の形態2の制振折板屋根構造に、制振フィ
ルムを用いた構成を説明する斜視断面図である。
【図5】遮音性能を表すグラフ図である。
【図6】実施の形態3の制振フィルムを貼設した後、折
曲形成する制振折板の製造方法を説明し、フイルム本体
を折板本体側に貼設する製造工程を表す模式図である。
【図7】実施の形態4の制振フィルムを貼設した後、折
曲形成する制振折板の製造方法を説明し、制振シートを
折板本体側に貼設する製造工程を表す模式図である。
【図8】従来の折板屋根構造を示す断面図である。
【符号の説明】
2 谷部 3 山部 11,111,211制振折板 11a 折板本体 12a 大幅制振シート 12b 小幅制振シート 13 有シート部 14,14a 無シート部 15 制振フィルム 15a フィルム本体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築物の屋根部に配設され、谷部と山部と
    を、交互に折曲形成する折板本体の裏面側に、制振シー
    トを貼設してなる折板を有する制振折板屋根構造であっ
    て、 前記折板本体の裏面側には、前記制振シートが貼設され
    る有シート部と、前記制振シートが設けられていない無
    シート部とが形成されることを特徴とする制振折板屋根
    構造。
  2. 【請求項2】前記無シート部は、略鉛直方向からの降雨
    で雨滴が直接当接しない部分に形成されていることを特
    徴とする請求項1記載の制振折板屋根構造。
  3. 【請求項3】前記無シート部は、前記屋根部構造体が当
    接する部分に形成されていることを特徴とする各請求項
    1又は2記載の制振折板屋根構造。
  4. 【請求項4】建築物の屋根部に配設され、谷部と山部と
    を、交互に折曲形成する折板本体の裏面側に、制振シー
    トを貼設してなる制振折板であって、 前記折板本体の裏面側には、前記制振シートが貼設され
    る有シート部と、前記制振シートが設けられていない無
    シート部とが形成されることを特徴とする制振折板。
  5. 【請求項5】前記折板本体の裏面側に張り付けた状態
    で、前記制振シートが前記有シート部に対応する箇所に
    設けられるように予め貼設されてなることを特徴とする
    各請求項1〜4記載の制振折板屋根構造に用いる制振フ
    ィルム。
  6. 【請求項6】前記制振フィルムを平板状の折板の素材に
    貼設した後、該制振フィルム及び素材を一体として折曲
    加工することを特徴とする制振折板屋根構造に用いる制
    振折板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010255213A (ja) * 2009-04-22 2010-11-11 Sekisui Chem Co Ltd 折版及び屋根
JP2015038270A (ja) * 2013-05-31 2015-02-26 株式会社斐川板金 折板屋根材

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