JPH10306116A - ブタジエン重合用触媒 - Google Patents

ブタジエン重合用触媒

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JPH10306116A
JPH10306116A JP11683497A JP11683497A JPH10306116A JP H10306116 A JPH10306116 A JP H10306116A JP 11683497 A JP11683497 A JP 11683497A JP 11683497 A JP11683497 A JP 11683497A JP H10306116 A JPH10306116 A JP H10306116A
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JP
Japan
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group
catalyst
transition metal
stable structure
cation
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JP11683497A
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English (en)
Inventor
Shigeru Yao
滋 八尾
Tatsuya Shoji
達也 庄司
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブタジエンを高活性で重合できる周期律表第
V族メタロセン型重合触媒を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 一般式 RMX3 (式中、Mは周期律表
第V族遷移金属を示し、Rはシクロペンタジエニル基又
は置換シクロペンタジエニル基を示す。)で示される周
期律表第V族遷移金属化合物成分と非配位性ボレートア
ニオンとカチオンとのイオン性化合物成分とから得られ
るブタジエン重合用触媒であって、当該触媒の最安定構
造が下式(1)又は(2)の関係を満足することを特徴
とするブタジエン重合用触媒。 θ≧40 (1) 171.2×θ−610×r≧4054 (2) (但し、θは触媒の最安定構造における、シクロペンタ
ジエニル基の中心点−遷移金属元素−ホウ素元素がなす
角度(degree)を示し、rは触媒の最安定構造におけ
る、遷移金属元素−ホウ素元素の距離(Å)を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周期律表第V 族遷
移金属化合物のメタロセン型錯体、及びホウ素系化合物
からなる新規なブタジエン重合用触媒に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】第V族遷移金属のバナジウム(V)のメ
タロセン系化合物を用いた重合触媒としては、例えば、
Polymer vol.37 (2) p.363 (1996) には、(置換C5
5 )VCl2または(置換C5 5 2 VCl などのバナ
ジウム(III )化合物とメチルアルモキサンとからなる
触媒を用いて、ハイシス構造に10〜20%の1,2-構造を含
んだポリブタジエンを製造する方法が報告されている
が、重合活性が低い。
【0003】また、Organometallics, 1995, 14, 746、
J. Am. Chem. Soc.,1995, 117, 12793などには、ポリブ
タジエン重合用メタロセン触媒化合物の活性を、メタロ
セン触媒及びモノマーの化学構造に基づいて、分子軌道
法などを用いて評価する試みが報告されている。しか
し、これらの触媒系については、助触媒の種類による活
性への影響を評価されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ブタジエンを高活性で
重合できる周期律表第V族メタロセン型重合触媒を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式 RM
3 (式中、Mは周期律表第V族遷移金属を示し、Rは
シクロペンタジエニル基、又は置換シクロペンタジエニ
ル基を示し、Xは水素、ハロゲン、炭素数1から20の炭
化水素基、アルコキシ基又はアミド基を示す。)で示さ
れる周期律表第V族遷移金属化合物成分と非配位性ボレ
ートアニオンとカチオンとのイオン性化合物成分とから
得られるブタジエン重合用触媒であって、当該触媒の最
安定構造が下式(1)の関係を満足することを特徴とす
るブタジエン重合用触媒に関する。
【0006】θ≧40 (1) (但し、θは当該最安定構造における、シクロペンタジ
エニル基の中心点−遷移金属元素−ホウ素元素がなす角
度(degree)を示す。)
【0007】また、本発明は、一般式 RMX3 (式
中、Mは周期律表第V族遷移金属を示し、Rはシクロペ
ンタジエニル基、又は置換シクロペンタジエニル基を示
し、Xは水素、ハロゲン、炭素数1から20の炭化水素
基、アルコキシ基又はアミド基を示す。)で示される周
期律表第V族遷移金属化合物成分と非配位性ボレートア
ニオンとカチオンとのイオン性化合物成分とから得られ
るブタジエン重合用触媒であって、当該触媒の最安定構
造が下式(2)の関係を満足することを特徴とするブタ
ジエン重合用触媒に関する。
【0008】 171.2×θ−610×r≧4054 (2) (但し、θは当該最安定構造における、シクロペンタジ
エニル基の中心点−遷移金属元素−ホウ素元素がなす角
度(degree)を示し、rは当該最安定構造における、遷
移金属元素−ホウ素元素の距離(Å)を示す。)
【0009】本発明における周期律表第V 族遷移金属化
合物、及び非配位性ボレートアニオンとカチオンとのイ
オン性化合物成分とから得られるブタジエン重合用触媒
の最安定構造、当該最安定構造おける、R基の中心点−
遷移金属元素−ホウ素元素がなす角度θ(degree)、当
該最安定構造における、中心遷移金属元素とホウ素元素
間の距離r(Å)、並びにF(θ,r)=171.2×
θ−610×r は、以下の構成要素を含む計算装置に
より算出できる。
【0010】すなわち、(a)RMX3 成分及び非配位性
ボレートアニオンとカチオンとのイオン性化合物成分の
構造を入力する入力装置、(b)上記の入力装置に入力さ
れた上記成分の構造から形成する最安定構造を計算する
第1の演算装置、(c)第1の演算装置により得られた最
安定構造に基づいて、R基の中心点−遷移金属元素−ホ
ウ素元素がなす角度θを計算する第2の演算装置、(d)
第1の演算装置により得られた最安定構造を用いて、中
心遷移金属元素とホウ素元素間の距離rを計算する第3
の演算装置、(e)第2の演算装置により得られたθ、第
3の演算装置により得られたrを用いて、F(θ,r)
=171.2×θ−610×r を計算する第4の演算
装置。(f)第1の演算装置により得られた最安定構造、
第2の演算装置により得られたθ、第3の演算装置によ
り得られたr、及び第4の演算装置により得られたF
(θ,r)を記憶する記憶装置。(g)表示装置を含む計
算装置により算出できる。
【0011】上記の計算装置を、図1に基づいて説明す
る。図1は、計算装置の構成の一例を示すブロック図で
ある。入力装置1、第1の演算装置11、第2の演算装
置12、第3の演算装置13、第4の演算装置14、記
憶装置2、及び表示装置3からなる計算装置の例であ
る。
【0012】入力装置1としてはキーボードの他、ライ
トペンやイメージリーダなどの図形入力装置やパンチカ
ードリーダなどを用いることができる。またこれらの装
置を二種類以上併用することができる。
【0013】演算装置11〜14としては、CPUとし
ていわゆるパーソナルコンピュータを用いることができ
る。また、必要に応じて、ミニコンピュータやスーパー
コンピュータなども用いることができる。
【0014】記憶装置2としては、フロッピーディス
ク、ハードディスク、テープなどを用いることができ
る。
【0015】表示装置3としては、ブラウン管、液晶デ
ィスプレ、各種プリンタ、プロッタなどが好適に用いら
れる。これらを併用してもよい。
【0016】以下に、上記の計算装置の各構成部分の働
きについて詳細に説明する。
【0017】入力装置は各成分の化学構造を入力するた
めの装置である。化学構造については、図形情報として
入力してもよく、各々の化学構造を構成しうるメチレン
基、メチル基、置換メチレン基、アルキル基、フェニレ
ン基、フェニル基、あるいは、アミド結合やエステル結
合などの原子団の各々に番号を付しておき、この番号の
組み合わせによって入力してもよい。また、既存のデー
タベース中にある空間座標を入力してもよい。
【0018】第1の演算装置11においては、触媒の最
安定構造を計算する。この場合使用する手法としては、
分子力学法、半経験的分子軌道法、及び非経験的分子軌
道法などを用いられる。中でも、分子力学法が好適に用
いられる。
【0019】第2の演算装置12においては、演算装置
11で求められた触媒の最安定構造に基づき、R基の中
心点−遷移金属元素−ホウ素元素がなす角度θを計算す
る。
【0020】第3の演算装置13においては、演算装置
11で求められた触媒の最安定構造に基づき、中心遷移
金属元素とホウ素元素間の距離rを計算する。
【0021】第4の演算装置14においては、第2の演
算装置により得られたθ、及び第3の演算装置により得
られたrを用いて、F(θ,r)=171.2×θ−6
10×r を計算する。
【発明の実施の形態】
【0022】本発明のブタジエン重合用触媒は一般式
RMX3 (式中、Mは周期律表第V族遷移金属を示し、
Rはシクロペンタジエニル基、又は置換シクロペンタジ
エニル基を示し、Xは水素、ハロゲン、炭素数1から20
の炭化水素基、アルコキシ基又はアミド基を示す。)で
示される周期律表第V族遷移金属化合物成分と非配位性
ボレートアニオンとカチオンとのイオン性化合物成分と
を接触させることにより形成させることができる。
【0023】本発明の触媒は、上記の成分の接触によっ
て形成された最安定構造において、θ≧40、好ましく
はθ≧45、特に好ましくはθ≧50の関係、あるい
は、171.2×θ−610×r≧3900、好ましく
は171.2×θ−610×r≧4300、特に好まし
くは171.2×θ−610×r≧4700の関係を満
足する。(但し、θは当該最安定構造における、シクロ
ペンタジエニル基の中心点−遷移金属元素−ホウ素元素
がなす角度(degree)を示し、rは当該最安定構造にお
ける、遷移金属元素−ホウ素元素の距離(Å)を示
す。)
【0024】上記の一般式 RMX3 において、Mは周
期律表第 V族遷移金属である。具体的にはバナジウム
(V )、ニオブ(Nb)、またはタンタル(Ta)などの周
期律表Va族遷移金属であり、好ましくはバナジウムであ
る。Rはシクロペンタジエニル基、又は置換シクロペン
タジエニル基を示す。
【0025】置換シクロペンタジエニル基における置換
基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、iso-プ
ロピル基、n-ブチル基、iso-ブチル基、sec-ブチル基、
t-ブチル基、ヘキシル基、フェニル基、ベンジル基、ト
リメチルシリル基などの珪素原子を含有する炭化水素基
などが挙げられる。さらにシクロペンタジエニル環がX
の一部と互いにジメチルシリル、ジメチルメチレン、メ
チルフェニルメチレン、ジフェニルメチレン、エチレ
ン、置換エチレン等の架橋基で結合されたものも含まれ
る。
【0026】置換シクロペンタジエニル基の具体例とし
ては、メチルシクロペンタジエニル基、ペンタメチルシ
クロペンタジエニル基、ビニルシクロペンタジエニル
基、t-ブチルシクロペンタジエニル基、トリメチルシリ
ルシクロペンタジエニル基などが挙げられる。
【0027】Xは水素、ハロゲン、炭素数1から20の炭
化水素基、アルコキシ基又はアミド基を示す。ハロゲン
の具体例としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、
ヨウ素原子が挙げられる。中でも、塩素原子が好まし
い。
【0028】炭素数1から20の炭化水素置換基の具体例
としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、t-ブチル、ネオペンチル、ヘキシル、オクチル
などの直鎖状脂肪族炭化水素基または分岐状脂肪族炭化
水素基、フェニル、トリル、ナフチル、ベンジルなど芳
香族炭化水素基などが挙げられる。さらにトリメチルシ
リルメチル、ビストリメチルシリルメチルなどのケイ素
原子を含有する炭化水素基も含まれる。中でも、メチ
ル、ベンジル、トリメチルシリルメチルなどが好まし
い。
【0029】アルコキシ基の具体例としては、メトキ
シ、エトキシ、フェノキシ、プロポキシ、ブトキシ、t-
ブトキシなどが挙げられる。さらに、アミルオキシ、ヘ
キシルオキシ、オクチルオキシ、2-エチルヘキシルオキ
シ、チオメトキシなどを用いてもよい。中でも、メトキ
シ、t-ブトキシなどが好ましい。また、フェノキシなど
も用いられる。
【0030】アミド基の具体例としては、ジメチルアミ
ド、ジエチルアミド、ジイソプロピルアミドなどが挙げ
られる。中でも、ジメチルアミド、ジエチルアミドなど
が好ましい。
【0031】RMX3 の具体的化合物としては、シクロ
ペンタジエニルバナジウムトリクロライド、メチルシク
ロペンタジエニルバナジウムトリクロライド、ジメチル
シクロペンタジエニルバナジウムトリクロライド、ペン
タメチルシクロペンタジエニルバナジウムトリクロライ
ド、トリメチルシリルシクロペンタジエニルバナジウム
トリクロライド、t-ブチルシクロペンタジエニルバナジ
ウムトリクロライドなどが挙げられる。
【0032】上記の非配位性ボレートアニオンとカチオ
ンとのイオン性化合物成分における非配位性ボレートア
ニオンとしては、例えば、テトラ(フェニル)ボレー
ト、テトラキス(モノフルオロフェニル)ボレート、テ
トラキス(ジフルオロフェニル)ボレート、テトラキス
(トリフルオロフェニル)ボレート、テトラキス(トリ
フルオロフェニル)ボレート、テトラキス(ペンタフル
オロフェニル)ボレート、テトラキス(テトラフルオロ
メチルフェニル)ボレート、テトラ(トリル)ボレー
ト、テトラ(キシリル)ボレート、(トリフェニル,ペ
ンタフルオロフェニル)ボレート、[トリス(ペンタフ
ルオロフェニル),フェニル]ボレート、トリデカハイ
ドライド-7,8- ジカルバウンデカボレートなどが挙げら
れる。一方、カチオンとしては、カルボニウムカチオ
ン、オキソニウムカチオン、アンモニウムカチオン、ホ
スホニウムカチオン、シクロヘプタトリエニルカチオ
ン、遷移金属を有するフェロセニウムカチオンなどを挙
げることができる。カルボニウムカチオンの具体例とし
ては、トリフェニルカルボニウムカチオン、トリ置換フ
ェニルカルボニウムカチオンなどの三置換カルボニウム
カチオンを挙げることができる。トリ置換フェニルカル
ボニウムカチオンの具体例としては、トリ(メチルフェ
ニル)カルボニウムカチオン、トリ(ジメチルフェニ
ル)カルボニウムカチオンを挙げることができる。
【0033】アンモニウムカチオンの具体例としては、
トリメチルアンモニウムカチオン、トリエチルアンモニ
ウムカチオン、トリプロピルアンモニウムカチオン、ト
リブチルアンモニウムカチオン、トリ(n- ブチル) アン
モニウムカチオンなどのトリアルキルアンモニウムカチ
オン、N,N-ジエチルアニリニウムカチオン、N,N-2,4,6-
ペンタメチルアニリニウムカチオンなどのN,N-ジアルキ
ルアニリニウムカチオン、ジ(i- プロピル) アンモニウ
ムカチオン、ジシクロヘキシルアンモニウムカチオンな
どのジアルキルアンモニウムカチオンを挙げることがで
きる。
【0034】ホスホニウムカチオンの具体例としては、
トリフェニルホスホニウムカチオン、トリ(メチルフェ
ニル)ホスホニウムカチオン、トリ(ジメチルフェニ
ル)ホスホニウムカチオンなどのトリアリールホスホニ
ウムカチオンを挙げることができる。
【0035】該イオン性化合物は、上記で例示した非配
位性アニオン及びカチオンの中から、それぞれ任意に選
択して組み合わせたものを好ましく用いることができる
【0036】中でも、イオン性化合物としては、トリフ
ェニルカルボニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニ
ル)ボレート、トリフェニルカルボニウムテトラキス
(テトラフルオロフェニル)ボレート、N,N-ジメチルア
ニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレ
ート、1,1'- ジメチルフェロセニウムテトラキス(ペン
タフルオロフェニル)ボレートなどが好ましい。
【0037】上記の成分に加えて、トリエチルアルミニ
ウム、トリイソブチルアルミニウムなどのトリアルキル
アルミニウムを第三成分として加えてもよい。
【0038】ここで重合すべき共役ジエン化合物モノマ
ーとは、全量であっても一部であってもよい。モノマー
の一部の場合は、上記の接触混合物を残部のモノマーあ
るいは残部のモノマー溶液と混合することができる。
【0039】共役ジエン化合物モノマーとしては、1,3-
ブタジエン、イソプレン、1,3-ペンタジエン、2-エチル
-1,3- ブタジエン、2,3-ジメチルブタジエン、2-メチル
ペンタジエン、4-メチルペンタジエン、2,4-ヘキサジエ
ンなどが挙げられる。
【0040】これらのモノマー成分は、一種用いてもよ
く、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0041】また、共役ジエンの他に、エチレン、プロ
ピレン、ブテン-1、ブテン-2、イソブテン、ペンテン-
1、4-メチルペンテン-1、ヘキセン-1、オクテン-1等の
非環状モノオレフィン、シクロペンテン、シクロヘキセ
ン、ノルボルネン等の環状モノオレフィン、及び/又は
スチレンやα−メチルスチレン等の芳香族ビニル化合
物、ジシクロペンタジエン、5-エチリデン-2- ノルボル
ネン、1,5-ヘキサジエン等の非共役ジオレフィン等を少
量含んでいてもよい。
【0042】重合方法は、特に制限はなく、塊状重合、
溶液重合などを適用できる。溶液重合での溶媒として
は、トルエン、ベンゼン、キシレン等の芳香族系炭化水
素、n-ヘキサン、ブタン、ヘプタン、ペンタン等の脂肪
族炭化水素、シクロペンタン、シクロヘキサン等の脂環
式炭化水素、1-ブテン、シス-2- ブテン、トランス-2-
ブテン等のオレフィン系炭化水素、ミネラルスピリッ
ト、ソルベントナフサ、ケロシン等の炭化水素系溶媒
や、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒等が挙
げられる。また、1,3-ブタジエンそのものを重合溶媒と
する塊状重合で行ってもよい。
【0043】中でも、トルエン、シクロヘキサン、ある
いは、シス-2- ブテンとトランス-2- ブテンとの混合物
などが好適に用いられる。塊状重合や、低沸点の炭化水
素溶媒を用いた重合では、溶媒回収のために大きなエネ
ルギーが必要としない利点がある。
【0044】重合温度は-100〜 150℃の範囲が好まし
く、-100〜 100℃の範囲がより好ましく、-50 〜 100℃
の範囲がさらにより好ましく、 -50〜60℃の範囲が特に
好ましい。重合時間は10分〜12時間の範囲が好ましく、
30分〜 6時間が特に好ましい。
【0045】所定時間重合を行った後、重合槽内部を必
要に応じて放圧し、洗浄、乾燥工程等の後処理を行う。
【0046】
【実施例】
(実施例1)内容量 1.5L のオートクレーブの内部を窒
素置換し、トルエン 168mL及び1,3-ブタジエン 32mL を
仕込んだ。次いで、トリイソブチルアルミニウム 200μ
mol、トリフェニルカルボニウムテトラキス(ペンタフ
ルオロフェニル)ボレート(Ph3CB(C6F5)4)1.8 μmol
を、シクロペンタジエニルバナジウムトリクロリド(Cp
VCl3)1.2 μmol を加え、重合温度30℃で60分間重合を
行った。
【0047】前記の成分からなるブタジエンの重合用触
媒について、上記の計算装置(演算装置11で分子力学
法を使用)により触媒の最安定構造を計算し、その最安
定構造に基づき、θ及びrを計算した。表1に結果を示
した。
【0048】(実施例2〜5)実施例1において、シク
ロペンタジエニルバナジウムトリクロリドにかえて、表
1の化合物を用いた以外は同様に行った。表1に結果を
示した。
【0049】
【表1】
【0050】
【発明の効果】ブタジエンを高活性で重合できる周期律
表第V 族メタロセン型重合触媒を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の計算装置の構成の一例を示すブロッ
ク図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 RMX3 (式中、Mは周期律表
    第V族遷移金属を示し、Rはシクロペンタジエニル基又
    は置換シクロペンタジエニル基を示し、Xは水素、ハロ
    ゲン、炭素数1から20の炭化水素基、アルコキシ基又は
    アミド基を示す。)で示される周期律表第V族遷移金属
    化合物成分と非配位性ボレートアニオンとカチオンとの
    イオン性化合物成分とから得られるブタジエン重合用触
    媒であって、当該触媒の最安定構造が下式(1)の関係
    を満足することを特徴とするブタジエン重合用触媒。 θ≧40 (1) (但し、θは触媒の最安定構造における、シクロペンタ
    ジエニル基の中心点−遷移金属元素−ホウ素元素がなす
    角度(degree)を示す。)
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の触媒の最安定構造が下
    式(2)の関係を満足することを特徴とするブタジエン
    重合用触媒。 171.2×θ−610×r≧4054 (2) (但し、θは触媒の最安定構造における、シクロペンタ
    ジエニル基の中心点−遷移金属元素−ホウ素元素がなす
    角度(degree)を示し、rは触媒の最安定構造におけ
    る、遷移金属元素−ホウ素元素の距離(Å)を示す。)
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1312610A1 (en) * 2001-11-19 2003-05-21 Nichia Corporation Process for preparation of half-vanadocene compound
US10577385B2 (en) * 2016-09-08 2020-03-03 Up Chemical Co., Ltd. Group 5 metal compound, method for preparing the same, precursor composition for depositing layer containing the same, and method for depositing layer using the same

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