JPH10305816A - ラップ材の貼着装置 - Google Patents

ラップ材の貼着装置

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JPH10305816A
JPH10305816A JP11405297A JP11405297A JPH10305816A JP H10305816 A JPH10305816 A JP H10305816A JP 11405297 A JP11405297 A JP 11405297A JP 11405297 A JP11405297 A JP 11405297A JP H10305816 A JPH10305816 A JP H10305816A
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JP
Japan
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wrapping material
mounting shaft
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receiving member
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JP11405297A
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English (en)
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Yukiyasu Nakano
幸康 中野
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Amitec Corp
Original Assignee
Amitec Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラップ材をリールに装着する際の作業性向上
を図る。 【解決手段】 取付軸54の外周に受けバー(スペーサ
手段)70を取り付け、受け部材60L,60Rに受け
バー70を貫通させるための逃がし溝68を形成した。
左側の受け部材60Lを外した状態でラップ材Lを取付
軸54に嵌めると、芯筒(空芯部)Cの左端の内縁が受
けバー70に乗り上がる。これにより、芯筒Cの内周と
取付軸54の外周との間にテーパ部67の進入を可能と
する隙間が確保されるので、作業者は隙間確保のために
重たいラップ材Lを支えておく必要がなくなり、その後
の受け部材60Lの嵌込み作業が容易となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送されるワーク
に対してラップ材を貼着する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ワークにラップ材を貼着する装置とし
て、ワークを搬送するワーク搬送機構と、ワークの搬送
方向に沿ってラップ材を供給するラップ材供給機構とを
備えると共に、ワークに対する当接方向が異なっている
複数の貼着ロールをワークの搬送方向に沿って並べて設
けたものがある。搬送されるワークに合わせてラップ材
が供給されると、そのラップ材はワークと各貼着ロール
との間を順次に通過する間に各貼着ロールによりワーク
の形状に倣うように徐々に変形させられつつワークの外
面に押し付けられ、もってラップ材がワークの外面に貼
着されるようになる。
【0003】図11に示すように、ラップ材Lは、予め
ロール状に巻かれた状態でリール1に取り付けられ、こ
のリール1から繰り出されることによって供給される。
このラップ材Lが取り付けられるリール1は、フランジ
2を備えた一対の筒状の受け部材3を取付軸4に一体回
転可能に取り付けた構成になり、受け部材3のフランジ
2よりも内側に突出した部分の外周は内側に向かって縮
径するテーパ面3Aとなっている。ラップ材Lは、円筒
形をなして内径が取付軸4の外径よりも大きい芯筒5に
巻き付けられており、この芯筒5の両端部と取付軸4と
の間に受け部材3が差し込まれ、そのテーパ面3Aが芯
筒5の両端孔縁に係合され、もってラップ材Lがリール
1に取り付けられる。このように、芯筒5内に受け部材
3を差し込んでそのテーパ面3Aを芯筒5の両端孔縁と
係合させる構成としたことにより、芯筒5の内径寸法に
公差によるばらつきがあっても、芯筒5を取付軸4と同
心とし、且つラップ材Lの幅方向中心をリール1の軸方
向中心に一致させた状態で取り付けることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記リール1にラップ
材Lを取り付ける際には、まず、図の左側の受け部材3
を取付軸4から外しておき、新規のラップ材Lの芯筒5
を取付軸4に外嵌し、その芯筒5の右端を、取付軸4に
固定されている右側の受け部材3のテーパ面3Aに係合
させる。このとき、芯筒5の左端部は受け部材3による
支持を受けていないため、芯筒5が左へ傾いてその左端
孔縁が取付軸4の外面に直接当接するようになる。した
がって、左側の受け部材3を芯筒5と取付軸4との間に
潜り込ませるためには、ラップ材Lを持ち上げて芯筒5
の左端部と取付軸4との間に全周に亘る隙間をあける必
要がある。
【0005】ところが、芯筒5に巻き付けられているラ
ップ材Lは相当な重量があるため、作業者が一人で取付
けを行う場合には、この重たいラップ材Lを片手で支え
ながらもう一方の手で受け部材3を嵌め込むようにしな
ければならず、作業が極めて困難である。本発明は、上
記事情に鑑みて創案されたものであり、ラップ材をリー
ルに装着する際の作業性向上を図ることを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、空芯
ロール状に巻かれたラップ材を、ワークに沿って供給し
つつそのワーク表面に貼着するようにしたラップ材の貼
着装置であって、前記ラップ材の空芯部に取付軸を貫通
させるとともに、前記空芯部の両端部と前記取付軸との
間に先細テーパ状の一対の受け部材を差し込み、前記受
け部材のテーパ面を前記空芯部の開口縁に係合させる形
態で前記ロール状のラップ材を保持するものにおいて、
前記取付軸の外周と前記空芯部の内周との間には、前記
受け部材が前記空芯部から抜かれた状態で前記受け部材
の前記空芯部内への進入を許容する隙間を確保するスペ
ーサ手段が設けられている構成とした。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記スペーサ手段が前記取付軸の軸方向に沿って延
びる形態で前記取付軸に固定され、前記受け部材にはこ
のスペーサ手段との干渉回避のための逃がし溝が形成さ
れている構成とした。
【0008】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>ロール状のラップ材を保持状態する
際には、一方の受け部材を外した状態でラップ材の空芯
部を取付軸に嵌め、空芯部の嵌め込み先端側の開口縁を
他方の受け部材のテーパ面に係合させる。このとき、空
芯部の嵌め込み後端側の端部と取付軸との間にはスペー
サ手段によって隙間が確保されており、この隙間に、外
されていた受け部材を嵌め込むことができる。すなわ
ち、作業者がラップ材を手で支えていなくても、ラップ
材と取付軸との間に受け部材の嵌め込みを可能とする隙
間が確保されるので、外した受け部材の取付けの作業
性、ひいてはラップ材の取付けの作業性が向上する。
【0009】<請求項2の発明>スペーサ手段が軸方向
に沿って延びる形態とされているので、幅の異なるラッ
プ材を取り付けた場合でも、そのラップ材の空芯部の開
口端縁が必ずスペーサ手段に当接し、これによってラッ
プ材と取付軸との間に隙間が空く。そして、逃がし溝に
スペーサ手段を嵌めつつ受け部材を軸方向に移動させれ
ば、その受け部材をラップ材と取付軸の隙間に嵌め込む
ことができる。このように、ラップ材の幅が異なる場合
でも、ラップ材の取付けを容易に行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
<実施形態1>以下、本発明を具体化した実施形態1を
図1乃至図10を参照して説明する。まず、ワーク搬送
機構10について説明する。基台11の前後両端には一
対の転向スプロケット12、13が配され、後方(図1
の左側)の転向スプロケット13の下方にはモータ14
に連結した駆動スプロケット15が配されており、チェ
ーン16が、駆動スプロケット15、受けロール17、
テンションスプロケット18、前方の転向スプロケット
12、後方の転向スプロケット13に順に掛け渡されて
駆動スプロケット15に戻る経路で循環走行する。そし
て、この循環走行するチェーン16により送材ロール1
9が一斉に回転され、その上に載置されたワークWが図
1の右から左に向かって搬送されるようになっている。
尚、ワークWは図4に示すように断面が方形をなしてお
り、その上面、側面及び下面の外側領域に亘ってラップ
材Lが貼着されるようになる。
【0011】さらに、ワークWが送り込まれる側の端部
(図1の右端)位置には、搬送されるワークWの前端と
後端を検出するためのセンサ(図示せず)が設けられて
いる。また、モータ14には、その回転数に対応するパ
ルス信号を出力するエンコーダ(図示せず)が設けられ
ている。このセンサとエンコーダからの信号に基づき、
各ワークWへのラップ材Lの貼着が終わる毎にラップ材
Lを切断するためのカッタ(図示せず)の作動が制御さ
れる。
【0012】次に、ラップ材供給機構20について説明
する。ワーク搬送機構10の上方には、基台11の両端
から立ち上がる受け柱21、21によって支持した乾燥
トンネル22が設けられている。後方(図1の左側)の
受け柱21には、リール23と接着剤のタンク24が設
けられ、リール23から繰り出された帯状のラップ材L
は、塗布量調節機構40により接着剤を塗布されて乾燥
トンネル22内に引き込まれ、ラップ材Lが乾燥トンネ
ル22内を通過する間に低温の温風によって接着剤が乾
燥される。
【0013】乾燥トンネル22内を通過したラップ材L
は、転向ロール25により下向きに転向されて前側の受
け柱21に沿って下方へ送られ、さらに転向ロール26
により斜め後方下向きに転向されてワークWの上面に対
応するように供給される。また、受け柱21には、ラッ
プ材Lを暖めて接着剤をワークWに接着し易くするため
の加熱器27が設けられている。次に、ワークWにラッ
プ材Lを貼着するための機構について説明する。基台1
1におけるワーク搬送機構10の左右両側には、夫々、
ハンドル30の回転操作によって上下動される昇降スラ
イダ31がワーク搬送方向に並ぶように3対設けられて
いる。各昇降スライダ31には、夫々、ハンドル32の
操作によってワーク搬送方向と直交する水平方向へ駆動
される水平動スライダ33が設けられている。水平動ス
ライダ33の内向きの先端には、ワーク搬送領域に対し
て両側から挟むように位置するロールホルダ34A,3
4B,34Cが取り付けられている。
【0014】ワーク搬送方向において最も上流側に位置
するロールホルダ34Aは、ワーク搬送方向と直角な断
面形状が円弧形となっている曲板形状をなしており、ワ
ークWの上角縁に対して斜め上方から覆い被さるように
位置する。このロールホルダ34Aには、ワーク搬送方
向に所定間隔を空けた4個の貼着ロール35Aが図示し
ない取付部材により回転可能に支持されている。この4
個の貼着ロール35Aの外周面のワーク搬送方向に視た
ときの角度は互いに異なっていて、最も上流側に位置し
て最初にワークWが当接する(図5の最も右に位置す
る)貼着ロール35Aの外周面が最も水平に近く、下流
側に位置する貼着ロール35Aの外周面ほど傾き角度が
大きくなっていき、これらの外周面は共通の一点で交差
するように取り付けられている。かかる4個の貼着ロー
ル35Aは、その外周面の共通交差点をワークWの上面
と側面とが接続する角部に一致するように位置決めさ
れ、その角部に対してラップ材Lを順次に押圧して曲げ
ながら貼着していく。
【0015】上記ロールホルダ34Aの下流側に隣接す
るロールホルダ34Bは、鉛直方向の平坦な板状をな
し、このロールホルダ34Bには4個の貼着ロール35
Bが支持されている。この4個の貼着ロール35Bは、
外周面を鉛直に向け、且つ、ワーク搬送方向に向かって
順次に高さが低くなるように配されている。かかる4個
の貼着ロール35BはワークWの側面に対してラップ材
Lを順次に押圧して貼着していく。
【0016】ワーク搬送方向において最も下流側に位置
するロールホルダ34Cは、ワークWに対して斜めした
下方から対応するような円弧形板状をなしている。この
ロールホルダ34Cには互いに傾き角度のことなる4個
の貼着ロール35Cが支持され、それらの外周面の共通
交差点がワークWの下の角部と対応するように位置決め
されている。これらの4個の貼着ロール35Cはその下
側の角部に対してラップ材Lを順次に押圧して曲げなが
ら貼着していく。上記のように貼着ロール35A,35
B,35Cによってラップ材LがワークWの形状に倣っ
て変形されつつ貼着される。そして、1つのワークWに
対する貼着が完了するとカッタ(図示せず)が作動して
ラップ材Lを切断する。
【0017】次に、ラップ材供給機構20のうちのラッ
プ材Lが取り付けられるリール23とその支持構造を、
図6〜図10を参照して説明する。後方(図1の左側)
の支柱21には、後方水平に片持ち状に突出するリール
支持アーム50が設けられ、このリール支持アーム50
の先端には、水平横向きに片持ち状に延出するリール支
持軸51が取り付けられている。リール支持軸51のリ
ール支持アーム50に近い基端部(図6の右側の端部)
には拡径部51Aが形成されているとともに、先端部に
はリール支持軸51よりも大径の抜止板52がボルト5
3で固定されている。リール支持軸51には、同心円筒
形状をなす取付軸54がその両端のカラー62を拡径部
51Aと抜止板52とに係合させることにより回転可能
且つ軸方向の遊動不能に外嵌されている。
【0018】この取付軸54の基端部外周には、ブレー
キディスク55が一体回転するように取り付けられてお
り、一方、リール支持アーム50には、ブレーキディス
ク55を挟むブレーキパッド56Aを備えたキャリパ5
6が片持ちブラケット57を介して支持されている。ラ
ップ材Lの供給・貼着が行われているあいだ、キャリパ
56に設けたエアシリンダ58によりブレーキパッド5
6Aがブレーキディスク55を一定の圧力で挟み付ける
状態に保持され、したがって取付軸54には常時制動力
が付与されるようになっている。
【0019】取付軸54にはその長さ方向においてリー
ル23の軸方向中心となる位置が設定されており、取付
軸54の外周面には、この中心位置から軸方向に沿って
左右両方向に延びる細長い目盛り板59が貼り付けられ
ている。目盛り板59には、リール23の中心から左右
均等に目盛り(図示せず)が刻設されており、この目盛
りを指標とすることによって後述する受け部材60L,
60Rの位置を左右均等に位置決めすることができるよ
うになっている。
【0020】リール23は、左右一対の受け部材60
L,60Rと、各受け部材60L,60Rに取り付けた
フランジ61とから構成されている。受け部材60L,
60Rは、全体として円筒形をなし、取付軸54に対し
て軸方向への移動可能に外嵌されるようになっている。
図6において右側に位置する受け部材60Rは、その雌
ネジ孔63に螺合したボルト64を取付軸54の外周面
に突き当てることによって任意の位置に固定可能とされ
ている。この右側の受け部材60Rは、通常は取付軸5
4から取り外されず、軸方向に位置調節されるだけとな
っている。一方、同図の左側の受け部材60Lは、その
雌ネジ孔65にクランプレバー66の雄ネジ部66Aが
螺合されていて、このクランプレバー66を手動により
締め付けて雄ネジ部66Aを取付軸54の外周面に突き
当てることにより任意の位置に固定されるとともに、ク
ランプレバー66を緩めることによって軸方向の位置調
節可能となっている。
【0021】また、フランジ61は、各受け部材60
L,60Rの軸方向におけるほぼ中央位置に固定されて
いる。このフランジ61の外径は、取り付けられるラッ
プ材Lの最大外径よりもさらに大きく設定されている。
ラップ材Lは、この両フランジ61の間に挟まれること
によって安定して保持される。さて、各受け部材60
L,60Rのフランジ61よりも内側に突出している領
域は、外周面が内側に向かって徐々に縮径するテーパ面
67Aとされたテーパ部67となっている。このテーパ
部67は、後述するラップ材Lの芯筒Cと取付軸54と
の間に差し込まれ、芯筒Cの両端内縁がテーパ面67A
に当接した状態でラップ材Lが取り付けられるようにな
っている。このような構成としたことにより、芯筒Cの
内径寸法に公差によるバラツキがあっても、芯筒Cを取
付軸54と同心に、且つラップ材Lの幅方向中心をリー
ル23の軸方向中心と一致させた状態に保持することが
できる。このようにラップ材Lとリール23の中心同士
を一致させておくことにより、リール23から繰り出さ
れたラップ材Lが供給される途中で幅方向にぶれたりす
ることが防止される。
【0022】かかる受け部材60L,60Rには、その
内周面に開口するとともに両端面間を軸方向に貫く逃が
し溝68が形成されている。逃がし溝68は、周方向に
おいて120°の等角度間隔で3条設けられており、こ
の逃がし溝68には、後述する受けバー(本発明の構成
要件であるスペーサ手段)70が軸方向に貫通するよう
になっている。一方、取付軸54の外周面には、軸方向
に延びる3条の浅い取付け溝69が周方向に120°の
等角度間隔を空けて形成されている。各取付け溝69に
は、夫々、細長い受けバー70が嵌合され、ビス71に
より固定されている。この受けバー70は、取付軸54
の外周面から突出し、上記受け部材60L,60Rの逃
がし溝68を軸方向に貫くように遊嵌されている。この
受けバー70の取付軸54の外周面からの突出高さは、
受け部材60L,60Rのテーパ面67Aにおける最小
外径部と最大外径部のほぼ中間部と同じレベルとなるよ
うに設定されている。すなわち、図7に示すように正面
から見た場合、受けバー70の外面(図7の上面)がテ
ーパ面67Aと交差するようになっている。
【0023】また、受けバー70の軸方向における取付
け領域は、ラップ材Lの幅寸法が最大の場合に合わせて
受け部材60L,60Rを配置したときでも、受けバー
70の外面とテーパ面67Aとが交差するように、言い
換えると受けバー70が逃がし溝68内に入り込むよう
に、十分に長い領域に亘っている。上記リール23に取
り付けられるラップ材Lは、あらかじめ芯筒(本発明の
構成要件である空芯部)Cにロール状に巻き付けられた
状態とされている。このラップ材Lの芯筒Cは、内径が
取付軸54の外径よりも大きく、且つテーパ面67Aの
最大外径と同じかそれよりも小さい寸法されている。な
お、本実施形態では、芯筒Cの内径がテーパ面67Aの
最大外径と同じ寸法である場合について説明する。
【0024】次に、本実施形態の作用について説明す
る。ロール状に巻き付けられたラップ材Lを新規にリー
ル23に取り付ける際には、まず、図6及び図7の左側
の受け部材60Lのクランプレバー66を緩めて、その
受け部材60Lの取付軸54への固定を解除し、そのま
ま受け部材60Lを軸方向にスライドさせて取付軸54
から抜き取る。また右側の受け部材60Rは、取り付け
られるラップ材Lの幅寸法に合わせて軸方向の位置決め
を行っておく。次に、3本の受けバー70のうちのいず
れか1本が取付軸54の真上に位置するように取付軸5
4を回転させる。このとき、取付軸54は、そのブレー
キディスク55に作用する制動力により受けバー70が
真上に位置する状態に保持される。この状態で、ロール
状のラップ材Lを取付軸54に嵌め込む。このとき、ラ
ップ材Lは重量が重いことから、芯筒Cの内周を真上位
置の受けバー70に載せるようにしてスライドさせるよ
うにする。すると、図8に示すように、芯筒Cの右端が
右側の受け部材60Rのテーパ面67Aに乗り上がった
状態となり、一方、芯筒Cの左側の端部は受けバー70
の上面に乗り上がった状態となる。
【0025】このように芯筒Cの左端部が受けバー70
で持ち上げられた状態では、芯筒Cの軸線が取付軸54
の軸線に対して僅かに左下がりに傾斜しているものの、
芯筒Cの左端部の内縁と取付軸54の外周との間には、
左側の受け部材60Lのテーパ部67を嵌め込むのに十
分な隙間が全周に亘って確保されている。したがって、
テーパ部67の嵌込み用の隙間を空けるために作業者が
重たいラップ材Lを支えておく必要がない。この後は、
外されていた左側の受け部材60Lを、その逃がし溝6
8と受けバー70とを位置決めしつつ取付軸54に嵌
め、ラップ材Lに向かってスライドさせる。すると、こ
の受け部材60Lのテーパ部67が、上記の受けバー7
0によって確保された芯筒Cの内周と取付軸54の外周
との隙間に支承なく嵌め込まれる。そのまま受け部材6
0Lを押し込むとそのテーパ面67Aが芯筒Cの左端内
縁に当接し、さらに押込みを続けると、芯筒Cの両端内
縁が左右双方のテーパ面67Aの最大外径部に当接する
状態に至り、それ以上の押込みが規制される(図7を参
照)。この状態でクランプレバー66を締付け操作して
左側の受け部材60Lを取付軸54に固定すれば、ラッ
プ材Lの取付け作業が完了する。
【0026】上述のように本実施形態においては、取付
軸54にラップ材Lを嵌め込んだときに受けバー70に
よってラップ材Lと取付軸54との間に受け部材60L
を差し込むための隙間を確保するようにしているので、
作業者が隙間確保のためにラップ材Lを手で支えておく
必要がなく、その後の受け部材60Lの取付け作業が簡
単に行える。したがって、作業者は一人でもラップ材L
の取り替え作業を容易に行うことができる。また、受け
バー70が受け部材60L,60Rを貫いて軸方向に長
く延びる形態とされているので、幅寸法の異なるラップ
材Lを取り付けた場合でも、そのラップ材Lの芯筒Cの
端部内縁が必ず受けバー70に乗り上がり、ラップ材L
と取付軸54との間に隙間を確保することができる。
【0027】さらに、受けバー70を左側の領域だけに
設けた場合には、取付け途中で芯筒Cが右側のテーパ面
67Aに乗り上がる前に右下がりに傾くため、作業が困
難になることが予想されるが、本実施形態では、受けバ
ー70を全領域に亘って設けたので、芯筒Cの右下がり
の傾きが防止され、芯筒Cの右端がテーパ部67の先端
に突き当たったりするおそれがなく、作業が円滑に行わ
れる。しかも、受けバー70の外面はテーパ面67Aと
交差する高さとなっているので、芯筒Cを受けバー70
に沿ってスライドさせればそのまま引っ掛かりなくテー
パ面67Aに乗り上がるようになり、作業性に優れる。
【0028】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態では受けバー70の全長を長くして
その受けバー70が受け部材60L,60Rを貫通する
形態としたが、本発明によれば、取り付けられる芯筒C
の最長軸長と最短軸長の差が大きくない場合には、受け
バー70の長さを、芯筒Cが最短の場合にセットされる
両受け部材60L,60Rの間に納まる長さとしてもよ
い。かかる構成において、芯筒Cが最長であるラップ材
Lを取り付けた場合には、芯筒Cの左端より少し内側の
部分が受けバー70に乗り上がることにより、芯筒Cの
左端と取付軸54との間に受け部材60Lが潜り込み可
能な隙間が確保されるので、容易に取り付け作業を行う
ことができる。
【0029】(2)上記実施形態では受けバー70を3
本設けたが、本発明によれば、受けバー70の数は2本
以下としてもよく、4本以上としてもよい。 (3)受けバー70の左端部と左側の受け部材60Lの
逃がし溝68の先端部、即ち受けバー70と逃がし溝6
8との嵌合開始部分にテーパ状の誘導面を形成するよう
にしてもよい。このようにすると、受けバー70と逃が
し溝68が周方向に多少ずれていても双方が正規の位置
へ誘導されるので、嵌合作業が容易になる。
【0030】(4)上記実施形態では芯筒Cの内径がテ
ーパ面67Aの最大外径と同じ寸法の場合について説明
したが、本発明は、芯筒Cの内径がテーパ面67Aの最
大外径よりも小さくて最小外径よりも大きい寸法の場合
にも適用することができる。この場合には、芯筒Cの両
端内縁がテーパ面67Aの途中に当接する状態で取り付
けられる。 (5)本実施形態では受けバー70をリール23の軸方
向中心から左右双方へ対称的に延びるように設けたが、
本発明によれば、リール23の軸方向中心よりも左側
(受け部材60Lが外される側)の領域だけに受けバー
70を設ける構成としてもよい。
【0031】(6)上記実施形態では受けバー70を取
付軸54とは別部品としたが、本発明によれば、受けバ
ー70に相当するものを取付軸54に一体に形成しても
よい。 (7)上記実施形態では受けバー70を取付軸54の長
さ方向と平行な細長い形状としたが、本発明によれば、
受けバーは受け部材60L,60Rの逃がし溝68が嵌
合される領域のみを軸方向に細長い形状としてその他の
領域は円筒形とする等、他の形状とすることが可能であ
る。
【0032】(8)上記実施形態ではラップ材Lの着脱
の際に限らずラップ材Lの貼着装置の運転中にも受けバ
ー70を取付軸54に固定した状態にしておく場合につ
いて説明したが、本発明によれば、受けバー70をラッ
プ材Lの取付けを行うときにだけ一時的に取付軸54に
固定し、ラップ材Lの取付けが完了した後は取付軸54
から外すようにしてもよい。 (9)上記実施形態では左右双方の受け部材60L,6
0Rが取付軸54に対して軸方向への位置調節を可能と
されているが、本発明によれば、リール23に取り付け
られるラップ材Lの幅が一定寸法に決められている場合
には、一方の受け部材を取付軸に固定して設け、他方の
受け部材のみを取付軸に対して着脱可能としてもよい。
【0033】(10)上記実施形態では受けバー(スペ
ーサ手段)70を取付軸54に固定したが、本発明によ
れば、スペーサ手段をラップ材Lの芯筒Cの内周に取り
付けるようにしてもよい。 (11)上記実施形態ではラップ材Lが芯筒Cに巻き付
けられている場合について説明したが、本発明は、ラッ
プ材が芯筒なしの状態で巻き付けられている場合にも適
用することができる。 (12)上記実施形態ではラップ材Lと受け部材60
L,60Rと取付軸54が一体に回転する場合について
説明したが、本発明は、ラップ材Lが受け部材60L,
60Rに対して相対的に回転する場合にも適用すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の側面図
【図2】正面図
【図3】平面図
【図4】貼着機構をあらわす部分拡大正面図
【図5】貼着機構をあらわす部分拡大平面図
【図6】リールとその支持構造をあらわす縦断面図
【図7】ラップ材をリールに取り付けた状態をあらわす
縦断面図
【図8】ラップ材をリールに取り付ける途中の状態をあ
らわす縦断面図
【図9】図6のA−A断面図
【図10】受け部材と取付軸をあらわす斜視図
【図11】従来例のラップ材をリールに取り付ける途中
の状態をあらわす縦断面図
【符号の説明】
C…芯筒(空芯部) L…ラップ材 W…ワーク 54…取付軸 60L…受け部材 60R…受け部材 67A…テーパ面 68…逃がし溝 70…受けバー(スペーサ手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空芯ロール状に巻かれたラップ材を、ワ
    ークに沿って供給しつつそのワーク表面に貼着するよう
    にしたラップ材の貼着装置であって、前記ラップ材の空
    芯部に取付軸を貫通させるとともに、前記空芯部の両端
    部と前記取付軸との間に先細テーパ状の一対の受け部材
    を差し込み、前記受け部材のテーパ面を前記空芯部の開
    口縁に係合させる形態で前記ロール状のラップ材を保持
    するものにおいて、 前記取付軸の外周と前記空芯部の内周との間には、前記
    受け部材が前記空芯部から抜かれた状態で前記受け部材
    の前記空芯部内への進入を許容する隙間を確保するスペ
    ーサ手段が設けられていることを特徴とするラップ材の
    貼着装置。
  2. 【請求項2】 前記スペーサ手段が前記取付軸の軸方向
    に沿って延びる形態で前記取付軸に固定され、前記受け
    部材にはこのスペーサ手段との干渉回避のための逃がし
    溝が形成されていることを特徴とする請求項1記載のラ
    ップ材の貼着装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010018286A (ja) * 2008-07-08 2010-01-28 Tokyo Kikai Seisakusho Ltd 結束装置のバンドリール装置及びそのバンドリール
JP2012001342A (ja) * 2010-06-18 2012-01-05 Shinano Pori:Kk ロール体保持具とこれを具備するフィルム包装機
JP2018158774A (ja) * 2017-03-22 2018-10-11 セイコーエプソン株式会社 用紙搬送装置、及び、印刷装置

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