JPH103034A - 像特性可変のマクロレンズ - Google Patents

像特性可変のマクロレンズ

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JPH103034A
JPH103034A JP8175919A JP17591996A JPH103034A JP H103034 A JPH103034 A JP H103034A JP 8175919 A JP8175919 A JP 8175919A JP 17591996 A JP17591996 A JP 17591996A JP H103034 A JPH103034 A JP H103034A
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JP
Japan
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lens group
partial
partial lens
refractive power
state
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Application number
JP8175919A
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English (en)
Inventor
Atsushi Shibayama
敦史 芝山
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前景および背景のデフォーカス像のボケ味を
コントロールすることのできる、像特性可変のマクロレ
ンズ。 【解決手段】 物体側から順に、正屈折力の第1レンズ
群G1と、負屈折力の第2レンズ群G2とを備えてい
る。第1レンズ群G1は、物体側から順に、正屈折力の
部分レンズ群G11と、負屈折力の部分レンズ群G12
と、正屈折力の部分レンズ群G13とを有する。第2レ
ンズ群G2は、物体側から順に、負屈折力の部分レンズ
群G21と、正屈折力の部分レンズ群G22とを有す
る。そして、少なくとも第1レンズ群G1を物体側に移
動させることによって、遠距離物体から近距離物体への
合焦を行い、所定の条件式を満足する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は像特性可変のマクロ
レンズに関し、特に前景および背景のデフォーカス像の
ボケ味が可変で、且つ無限遠撮影から撮影倍率が−1倍
程度のマクロ撮影まで可能なレンズに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、無限遠撮影から撮影倍率が−
1倍程度のマクロ撮影までのフォーカシング(合焦)が
可能なマクロレンズが、例えば特開平2−19814号
公報に開示されている。また、球面収差の発生量を変化
させることにより前景および背景のデフォーカス像のボ
ケ味を変化させることのできる像特性可変のレンズが、
例えば特開平1−259314号公報に開示されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
マクロレンズは、複写などの用途を目的としている。し
たがって、特開平2−19814号公報の実施例に開示
されているように、結像面での収差補正は良好であり、
前景および背景のデフォーカス像のボケ味をコントロー
ルすることはできない。また、特開平1−259314
号公報の実施例に開示されたレンズでは、結像倍率が−
0.1倍程度までのフォーカシングが限界であり、マク
ロ撮影を行うことができない。
【0004】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、無限遠撮影から撮影倍率が−1倍程度のマク
ロ撮影までが可能で、且つ球面収差を変化させることに
より前景および背景のデフォーカス像のボケ味をコント
ロールすることのできる、像特性可変のマクロレンズを
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明においては、物体側から順に、正の屈折力を
有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レ
ンズ群G2とを備え、前記第1レンズ群G1は、物体側
から順に、正屈折力の部分レンズ群G11と、負屈折力
の部分レンズ群G12と、正屈折力の部分レンズ群G1
3とを有し、前記第2レンズ群G2は、物体側から順
に、負屈折力の部分レンズ群G21と、正屈折力の部分
レンズ群G22とを有し、少なくとも前記第1レンズ群
G1を物体側に移動させることによって、遠距離物体か
ら近距離物体への合焦を行い、前記部分レンズ群G12
を移動させることによって像特性を変化させ、無限遠合
焦状態における全系の焦点距離をfとし、前記部分レン
ズ群G12の焦点距離をf12とし、無限遠合焦状態に
おける前記第1レンズ群G1の焦点距離をf1としたと
き、 1<|f12|/f<3 0.5<f1/f<0.9 の条件を満足することを特徴とする像特性可変のマクロ
レンズを提供する。
【0006】本発明の好ましい態様によれば、無限遠合
焦状態における前記第1レンズ群G1の焦点距離をf1
とし、無限遠合焦状態における前記第2レンズ群G2の
焦点距離をf2としたとき、 0.1<f1/|f2|<0.5 の条件を満足する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の像特性可変のマクロレン
ズは、物体側から順に、正屈折力の第1レンズ群G1と
負屈折力の第2レンズ群G2とを備えている。第1レン
ズ群G1は、物体側から順に、正屈折力の部分レンズ群
G11と、負屈折力の部分レンズ群G12と、正屈折力
の部分レンズ群G13とを有する。また、第2レンズ群
G2は、負屈折力の部分レンズ群G21と、正屈折力の
部分レンズ群G22とを有する。
【0008】そして、本発明では、第1レンズ群G1中
の部分レンズ群G12を移動させることによって、像特
性を変化させる。すなわち、部分レンズ群G12を最も
物体側に移動させた時に球面収差がオーバーコレクショ
ン(補正過剰)方向に最大となり、部分レンズ群G12
を最も像側に移動させた時に球面収差がアンダーコレク
ション(補正不足)方向に最大となる。また、本発明に
おいては、フォーカシング時のレンズ全長の変化を小さ
く抑えるとともに諸収差の変動を小さく抑えるために、
少なくとも第1レンズ群G1を物体側に移動させること
によって遠距離物体から近距離物体へのフォーカシング
を行う。
【0009】本発明においては、上述の構成に加えて、
以下の条件(1)および(2)を満足する。 1<|f12|/f<3 (1) 0.5<f1/f<0.9 (2) ここで、 f :無限遠合焦状態における全系の焦点距離 f12:部分レンズ群G12の焦点距離 f1 :無限遠合焦状態における第1レンズ群G1の焦
点距離
【0010】条件式(1)の上限値を上回ると、部分レ
ンズ群G12の屈折力が小さくなる。その結果、部分レ
ンズ群G12の移動に伴う球面収差の変化が小さく、像
特性を十分に変化させることが困難になってしまう。ま
た、所望の像特性の変化を得るためには、部分レンズ群
G12を移動させるための空間を大きく確保する必要が
あり、レンズの大型化が避けられない。一方、条件式
(1)の下限値を下回ると、部分レンズ群G12の移動
に対して球面収差の変化が敏感になる。その結果、球面
収差が最も小さくなる状態(以下、「標準状態」とい
う)を設定するための調整が困難になってしまう。さら
に、部分レンズ群G12の移動に伴って、球面収差以外
の諸収差の発生が大きくなってしまう。
【0011】条件式(2)の下限値を下回ると、第1レ
ンズ群G1で発生する収差が第2レンズ群G2で大きく
拡大される。その結果、フォーカシングに伴う諸収差の
変動を小さく抑えることが困難になるとともに、口径比
(Fナンバー)を小さくすることが困難になってしま
う。逆に、条件式(2)の上限値を上回ると、第1レン
ズ群G1のフォーカシング移動量が大きくなり、レンズ
全長が大型化してしまう。
【0012】また、本発明においては、次の条件式
(3)を満足することが好ましい。 0.1<f1/|f2|<0.5 (3) ここで、 f2:無限遠合焦状態における第2レンズ群G2の焦点
距離
【0013】条件式(3)の下限値を下回ると、第1レ
ンズ群G1のフォーカシング移動量が大きくなり、レン
ズ全長がさらに大型化するので好ましくない。逆に、条
件式(3)の上限値を上回ると、フォーカシングに伴う
諸収差の変動が大きくなるので好ましくない。なお、条
件式(3)の上限値を0.35に設定すると、フォーカ
シングに伴う諸収差の変動をさらに小さく抑えることが
できる。
【0014】また、本発明においては、フォーカシング
に伴う諸収差の変動を特に良好に補正するために、部分
レンズ群G21と部分レンズ群G22との間の空気間隔
を変化させることによって遠距離物体から近距離物体へ
の合焦を行うことが望ましい。このとき、以下の条件式
(4)を満足するのが望ましい。 −0.02<(D4M−D4I)/(D3M−D3I)<−0.2 (4)
【0015】ここで、 D3M:最至近撮影状態における部分レンズ群G13と部
分レンズ群G21との軸上空気間隔 D3I:無限遠撮影状態における部分レンズ群G13と部
分レンズ群G21との軸上空気間隔 D4M:最至近撮影状態における部分レンズ群G21と部
分レンズ群G22との軸上空気間隔 D4I:無限遠撮影状態における部分レンズ群G21と部
分レンズ群G22との軸上空気間隔 条件式(4)の上限値および下限値で規定される範囲を
逸脱すると、フォーカシングに伴う諸収差の変動を良好
に補正することができなくなるので好ましくない。
【0016】また、本発明では、レンズ鏡筒の構造を簡
素化するために、フォーカシングに際して部分レンズ群
G22が固定である構成が好ましい。また、本発明で
は、鏡筒構造をさらに簡素化するために、フォーカシン
グに際して部分レンズ群G11と部分レンズ群G13と
の間の光軸に沿った距離が一定である構成が好ましい。
あるいは、フォーカシングに伴う諸収差の変動をより一
層小さく抑えるために、遠距離物体から近距離物体への
フォーカシングに際して、部分レンズ群G11と部分レ
ンズ群G13との間の光軸に沿った距離が減少すること
が好ましい。
【0017】
【実施例】以下、本発明の各実施例を、添付図面に基づ
いて説明する。本発明の各実施例にかかる像特性可変の
マクロレンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する
第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群
G2とを備えている。そして、第1レンズ群G1は、物
体側から順に、正屈折力の部分レンズ群G11と、負屈
折力の部分レンズ群G12と、正屈折力の部分レンズ群
G13とを有する。また、第2レンズ群G2は、負屈折
力の部分レンズ群G21と、正屈折力の部分レンズ群G
22とを有する。
【0018】各実施例において、部分レンズ群G12を
光軸に沿って移動させることにより球面収差を変化さ
せ、前景および背景のデフォーカス像のボケ味をコント
ロールしている。すなわち、標準状態から部分レンズ群
G12を物体側に移動させることにより、球面収差をオ
ーバーコレクション(補正過剰)とし、前景のデフォー
カス像に柔らかなボケ味を付与することができる。逆
に、標準状態から部分レンズ群G12を像側に移動させ
ることにより、球面収差をアンダーコレクション(補正
不足)とし、背景のデフォーカス像に柔らかなボケ味を
付与することができる。
【0019】〔第1実施例〕図1は、本発明の第1実施
例にかかる像特性可変のマクロレンズのレンズ構成を示
す図である。図1のマクロレンズにおいて、第1レンズ
群G1は、物体側から順に、両凸レンズからなる部分レ
ンズ群G11と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレ
ンズおよび物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズか
らなる部分レンズ群G12と、両凹レンズと両凸レンズ
との接合負レンズおよび両凸レンズからなる部分レンズ
群G13とから構成されている。また、第2レンズ群G
2は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた正メニス
カスレンズおよび両凹レンズからなる部分レンズ群G2
1と、両凸レンズからなる部分レンズ群G22とから構
成されている。
【0020】なお、部分レンズ群G12と部分レンズ群
G13との間には、開口絞りSが設けられている。ま
た、無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングに際
して、部分レンズ群G11と部分レンズ群G12とは一
体的に物体側に移動し、部分レンズ群G13は部分レン
ズ群G12との空気間隔が減少するように物体側に移動
する。また、部分レンズ群G21は、一旦像側に移動し
た後物体側に移動する。さらに、部分レンズ群G22
は、フォーカシングに際して固定である。
【0021】次の表(1)に、本発明の第1実施例の諸
元の値を掲げる。表(1)の全体諸元において、fは焦
点距離を、FNOはFナンバーを、2ωは画角をそれぞれ
表している。また、レンズ諸元において、第1カラムは
物体側からのレンズ面の番号を、第2カラムのrはレン
ズ面の曲率半径を、第3カラムのdはレンズ面の間隔
を、第4カラムのνはアッベ数を、第5カラムのnはd
線(λ=587.6nm)に対する屈折率をそれぞれ示
している。さらに、合焦における可変間隔において、T
Lは最も物体側の面と結像面との軸上距離を、Rは物体
と結像面との軸上距離を、βは撮影倍率を、F状態は標
準状態に対して球面収差がオーバーコレクションとなっ
ている状態を、R状態は標準状態に対して球面収差がア
ンダーコレクションとなっている状態をそれぞれ表して
いる。
【0022】
【表1】 (全体諸元) f=105.00 FNO=2.86 2ω=23.1° (レンズ諸元) r d ν n 1 84.1751 4.0215 55.60 1.69680 2 -1056.2878 (d2= 可変) 3 35.5156 5.7915 53.93 1.71300 4 129.9025 2.5264 5 261.0194 3.5176 32.17 1.67270 6 25.9646 (d6= 可変) 7 ∞ 5.5000 (開口絞りS) 8 -26.8273 1.5000 40.34 1.60717 9 164.0826 6.2673 53.75 1.69350 10 -40.6421 1.1130 11 888.6966 4.9502 53.75 1.69350 12 -53.2783 (d12=可変) 13 -3153.0213 4.3278 25.50 1.80458 14 -73.4344 5.0758 15 -57.1458 1.5000 39.61 1.80454 16 50.7835 (d16=可変) 17 60.1115 4.6863 64.10 1.51680 18 -127.5964 42.0500 (合焦における可変間隔) 標準状態 像特性可変状態 f= 105 β= -0.5 β= -1.0 F状態 R状態 d2 5.45419 5.45419 5.45419 1.45419 9.45419 d6 11.48244 10.11082 10.00000 15.43534 7.52689 d12 2.01748 34.73078 65.84868 3.14208 0.95611 d16 13.26836 6.00584 6.72709 13.01869 13.50400 TL 125.05000 149.12913 180.85748 125.87781 124.26871 R ∞ 395.48953 328.08508 ∞ ∞ (条件対応値) (1)|f12|/f = 1.918 (2)f1/f = 0.761 (3)f1/|f2| = 0.207 (4)(D4M−D4I)/(D3M−D3I)=−0.102
【0023】図2乃至図6は、第1実施例の諸収差図で
ある。図2は標準状態での無限遠撮影状態における諸収
差図であり、図3は標準状態での中間距離撮影状態(撮
像倍率β=−0.5)における諸収差図であり、図4は
標準状態での最至近撮影状態(撮像倍率β=−1.0)
における諸収差図である。また、図5は球面収差がオー
バーコレクションの状態(F状態)での無限遠撮影状態
における諸収差図であり、図6は球面収差がアンダーコ
レクションの状態(R状態)での無限遠撮影状態におけ
る諸収差図である。
【0024】各収差図において、FNOはFナンバーを、
NAは開口数を、Yは像高を、ωは半画角を、Hは物体
高を、dはd線(λ=587.6nm)を、gはg線
(λ=435.8nm)をそれぞれ示している。また、
非点収差を示す収差図において、実線はサジタル像面を
示し、破線はメリディオナル像面を示している。各収差
図から明らかなように、本実施例では、標準状態におい
て無限遠撮影状態から最至近撮影状態まで諸収差が良好
に補正され、優れた結像性能が確保されていることがわ
かる。また、像特性可変状態において、球面収差がオー
バーコレクションの状態(F状態)および球面収差がア
ンダーコレクションの状態(R状態)の双方を実現する
ことができ、前景および背景のデフォーカス像のボケ味
をコントロールすることが可能なことがわかる。
【0025】〔第2実施例〕図7は、本発明の第2実施
例にかかる像特性可変のマクロレンズのレンズ構成を示
す図である。図7のマクロレンズにおいて、第1レンズ
群G1は、物体側から順に、両凸レンズからなる部分レ
ンズ群G11と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレ
ンズおよび物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズか
らなる部分レンズ群G12と、両凹レンズと両凸レンズ
との接合負レンズおよび両凸レンズからなる部分レンズ
群G13とから構成されている。また、第2レンズ群G
2は、物体側から順に、両凸レンズおよび両凹レンズか
らなる部分レンズ群G21と、両凸レンズからなる部分
レンズ群G22とから構成されている。
【0026】なお、部分レンズ群G12と部分レンズ群
G13との間には、開口絞りSが設けられている。ま
た、無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングに際
して、部分レンズ群G11と部分レンズ群G12と部分
レンズ群G13とは一体的に物体側に移動する。また、
部分レンズ群G21は、一旦像側に移動した後物体側に
移動する。さらに、部分レンズ群G22は、フォーカシ
ングに際して固定である。
【0027】次の表(2)に、本発明の第2実施例の諸
元の値を掲げる。表(2)の全体諸元において、fは焦
点距離を、FNOはFナンバーを、2ωは画角をそれぞれ
表している。また、レンズ諸元において、第1カラムは
物体側からのレンズ面の番号を、第2カラムのrはレン
ズ面の曲率半径を、第3カラムのdはレンズ面の間隔
を、第4カラムのνはアッベ数を、第5カラムのnはd
線(λ=587.6nm)に対する屈折率をそれぞれ示
している。さらに、合焦における可変間隔において、T
Lは最も物体側の面と結像面との軸上距離を、Rは物体
と結像面との軸上距離を、βは撮影倍率を、F状態は標
準状態に対して球面収差がオーバーコレクションとなっ
ている状態を、R状態は標準状態に対して球面収差がア
ンダーコレクションとなっている状態をそれぞれ表して
いる。
【0028】
【表2】 (全体諸元) f=105.00 FNO=2.86 2ω=23.1° (レンズ諸元) r d ν n 1 83.0790 4.1551 55.60 1.69680 2 -1439.3543 (d2= 可変) 3 36.3021 6.0061 53.93 1.71300 4 103.2056 2.4967 5 154.8888 4.3802 32.17 1.67270 6 26.1318 (d6= 可変) 7 ∞ 5.5000 (開口絞りS) 8 -27.9957 1.5000 40.34 1.60717 9 123.5542 5.9097 53.75 1.69350 10 -43.0683 2.8030 11 842.2102 4.4691 53.75 1.69350 12 -55.7284 (d12=可変) 13 4231.2720 9.3069 25.50 1.80458 14 -71.7366 4.0432 15 -58.5852 1.5000 39.61 1.80454 16 46.1228 (d16=可変) 17 52.7812 4.8620 64.10 1.51680 18 -137.8366 42.0500 (合焦における可変間隔) 標準状態 像特性可変状態 f= 105 β= -0.5 β= -1.0 F状態 R状態 d2 5.01205 5.01205 5.01205 1.01205 9.01205 d6 10.00000 10.00000 10.00000 14.00000 6.00000 d12 2.00000 35.84311 68.39983 3.11287 0.95572 d16 9.05589 4.10925 5.65099 8.89323 9.20852 TL 125.05000 153.94646 188.04491 126.00020 124.15834 R ∞ 408.96556 342.02921 ∞ ∞ (条件対応値) (1)|f12|/f = 1.960 (2)f1/f = 0.785 (3)f1/|f2| = 0.254 (4)(D4M−D4I)/(D3M−D3I)=−0.051
【0029】図8乃至図12は、第2実施例の諸収差図
である。図8は標準状態での無限遠撮影状態における諸
収差図であり、図9は標準状態での中間距離撮影状態
(撮像倍率β=−0.5)における諸収差図であり、図
10は標準状態での最至近撮影状態(撮像倍率β=−
1.0)における諸収差図である。また、図11は球面
収差がオーバーコレクションの状態(F状態)での無限
遠撮影状態における諸収差図であり、図12は球面収差
がアンダーコレクションの状態(R状態)での無限遠撮
影状態における諸収差図である。
【0030】各収差図において、FNOはFナンバーを、
NAは開口数を、Yは像高を、ωは半画角を、Hは物体
高を、dはd線(λ=587.6nm)を、gはg線
(λ=435.8nm)をそれぞれ示している。また、
非点収差を示す収差図において、実線はサジタル像面を
示し、破線はメリディオナル像面を示している。各収差
図から明らかなように、本実施例では、標準状態におい
て無限遠撮影状態から最至近撮影状態まで諸収差が良好
に補正され、優れた結像性能が確保されていることがわ
かる。また、像特性可変状態において、球面収差がオー
バーコレクションの状態(F状態)および球面収差がア
ンダーコレクションの状態(R状態)の双方を実現する
ことができ、前景および背景のデフォーカス像のボケ味
をコントロールすることが可能なことがわかる。
【0031】
【効果】以上説明したように、本発明の像特性可変のマ
クロレンズでは、無限遠撮影から撮影倍率が−1倍程度
のマクロ撮影までが可能で、標準状態において諸収差が
良好に補正され、且つ球面収差を変化させることにより
前景および背景のデフォーカス像のボケ味をコントロー
ルすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかる像特性可変のマク
ロレンズのレンズ構成を示す図である。
【図2】第1実施例の標準状態での無限遠撮影状態にお
ける諸収差図である。
【図3】第1実施例の標準状態での中間距離撮影状態
(撮像倍率β=−0.5)における諸収差図である。
【図4】第1実施例の標準状態での最至近撮影状態(撮
像倍率β=−1.0)における諸収差図である。
【図5】第1実施例のF状態での無限遠撮影状態におけ
る諸収差図である。
【図6】第1実施例のR状態での無限遠撮影状態におけ
る諸収差図である。
【図7】本発明の第2実施例にかかる像特性可変のマク
ロレンズのレンズ構成を示す図である。
【図8】第2実施例の標準状態での無限遠撮影状態にお
ける諸収差図である。
【図9】第2実施例の標準状態での中間距離撮影状態
(撮像倍率β=−0.5)における諸収差図である。
【図10】第2実施例の標準状態での最至近撮影状態
(撮像倍率β=−1.0)における諸収差図である。
【図11】第2実施例のF状態での無限遠撮影状態にお
ける諸収差図である。
【図12】第2実施例のR状態での無限遠撮影状態にお
ける諸収差図である。
【符号の説明】
G1 第1レンズ群 G2 第2レンズ群 S 開口絞り

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側から順に、正の屈折力を有する第
    1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G
    2とを備え、 前記第1レンズ群G1は、物体側から順に、正屈折力の
    部分レンズ群G11と、負屈折力の部分レンズ群G12
    と、正屈折力の部分レンズ群G13とを有し、 前記第2レンズ群G2は、物体側から順に、負屈折力の
    部分レンズ群G21と、正屈折力の部分レンズ群G22
    とを有し、 少なくとも前記第1レンズ群G1を物体側に移動させる
    ことによって、遠距離物体から近距離物体への合焦を行
    い、 前記部分レンズ群G12を移動させることによって像特
    性を変化させ、 無限遠合焦状態における全系の焦点距離をfとし、前記
    部分レンズ群G12の焦点距離をf12とし、無限遠合
    焦状態における前記第1レンズ群G1の焦点距離をf1
    としたとき、 1<|f12|/f<3 0.5<f1/f<0.9 の条件を満足することを特徴とする像特性可変のマクロ
    レンズ。
  2. 【請求項2】 無限遠合焦状態における前記第1レンズ
    群G1の焦点距離をf1とし、無限遠合焦状態における
    前記第2レンズ群G2の焦点距離をf2としたとき、 0.1<f1/|f2|<0.5 の条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の像
    特性可変のマクロレンズ。
  3. 【請求項3】 遠距離物体から近距離物体への合焦に際
    して、前記部分レンズ群G21と前記部分レンズ群G2
    2との間の空気間隔が変化することを特徴とする請求項
    1または2に記載の像特性可変のマクロレンズ。
  4. 【請求項4】 最至近撮影状態における前記部分レンズ
    群G13と前記部分レンズ群G21との軸上空気間隔を
    D3Mとし、無限遠撮影状態における前記部分レンズ群G
    13と前記部分レンズ群G21との軸上空気間隔をD3I
    とし、最至近撮影状態における前記部分レンズ群G21
    と前記部分レンズ群G22との軸上空気間隔をD4Mと
    し、無限遠撮影状態における前記部分レンズ群G21と
    前記部分レンズ群G22との軸上空気間隔をD4Iとした
    とき、 −0.02<(D4M−D4I)/(D3M−D3I)<−0.
    2 の条件を満足することを特徴とする請求項3に記載の像
    特性可変のマクロレンズ。
  5. 【請求項5】 遠距離物体から近距離物体への合焦に際
    して、前記部分レンズ群G22は固定であることを特徴
    とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の像特性可
    変のマクロレンズ。
  6. 【請求項6】 合焦に際して、前記部分レンズ群G11
    と前記部分レンズ群G13との間の光軸に沿った距離が
    一定であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか
    1項に記載の像特性可変のマクロレンズ。
  7. 【請求項7】 遠距離物体から近距離物体への合焦に際
    して、前記部分レンズ群G11と前記部分レンズ群G1
    3との間の光軸に沿った距離が減少することを特徴とす
    る請求項1乃至5のいずれか1項に記載の像特性可変の
    マクロレンズ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8736975B2 (en) 2010-09-27 2014-05-27 Samsung Electronics Co., Ltd. Macro lens system and image pickup device including the same

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