JPH10303105A - レジスト供給容器およびレジスト塗布装置 - Google Patents

レジスト供給容器およびレジスト塗布装置

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JPH10303105A
JPH10303105A JP11213197A JP11213197A JPH10303105A JP H10303105 A JPH10303105 A JP H10303105A JP 11213197 A JP11213197 A JP 11213197A JP 11213197 A JP11213197 A JP 11213197A JP H10303105 A JPH10303105 A JP H10303105A
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JP
Japan
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resist
container
liquid
supply
sealed container
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JP11213197A
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Inventor
Yuji Maeda
裕二 前田
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Original Assignee
Sony Corp
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レジストの供給ラインをシンプル化しかつレ
ジストが外気に接触するのを防止して、レジスト中にお
けるダストの増加を防止する。 【解決手段】 レジスト供給容器1は、伸縮可能で容積
可変に形成されたレジスト充填用の内側密閉容器2と、
内側密閉容器2を囲んだ状態で設けられているとともに
内側密閉容器2の外面との間に液体5が満たされる容積
が略不変の外側密閉容器3とからなる。そして外側密閉
容器3には、液体5の注入兼注出口3aが形成されてい
るとともに、内側密閉容器内2に充填されるレジスト4
の充填兼供給口3bが内側密閉容器2内と外部とを連通
する状態で形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置製造の
リソグラフィプロセスで使用するレジストが充填される
レジスト供給容器およびレジスト塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レジストはレジスト製造側でガラ
ス容器に充填され、例えば半導体装置製造のリソグラフ
ィを行う場所に運搬される。そして、レジストコーター
と呼ばれるレジスト塗布装置にそのレジストが充填され
たガラス容器がセットされて使用される。一般的なレジ
スト塗布装置では、図3に示すようにレジスト供給管4
1の端部がガラス容器42内のレジスト43に浸漬さ
れ、ガラス容器42内からレジスト供給管41内へレジ
スト43が吸い上げられる。吸い上げられたレジスト4
3は、レジスト供給管41内をまずレジストの残量を検
知するセンサー44aを備えた残量検知部44へ進み、
その後、ポンプ45、フィルター46およびサックバッ
クバルブ47等を通過してレジスト供給管41の先端の
ノズル48からウエハ30上に吐出され、塗布される。
【0003】なお、このレジスト塗布装置では、ガラス
容器42内からレジスト43が吸い上げられることによ
りガラス容器42内が負圧になってレジスト43が逆流
するのを防止するため、レジスト43が吸い上げられる
と同時に、レジスト43が減った分ガラス容器42内に
外気が入るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のレジスト塗布装置では、レジストが吸い上げら
れると同時にガラス容器内に外気が入り、ガラス容器内
のレジストが外気と接触してしまう。このため、レジス
トの粘度変化が起きたり、外気中のダストがレジストに
取り込まれてレジスト中のダスト量が増加するという不
具合が発生する。
【0005】また上記のレジスト塗布装置では、ポン
プ、フィルタ、サックバルブ等のようにレジストを通過
させる構成部材が多く存在し、ガラス容器からノズルま
でのレジストの供給ラインが簡易でない。レジストの流
れは構成部材を通過する前後で変化し易く、その部分で
淀みが発生し易い。一般的にレジストは保存安定性が悪
いものであり、淀み部では時間が経過していくうちにゲ
ル化してダストとなる。よって、レジストを通過させる
構成部材が多い従来の装置では、淀み部が多数発生して
レジストのゲル化が多く生じてしまい、これもレジスト
中におけるダストの増加原因になっている。
【0006】本来、レジストはガラス容器に充填される
までに2重にも3重にもフィルタに通されており、ガラ
ス容器内のレジストそのものは非常に清浄度の高い状態
となっている。したがって、レジスト塗布装置にはフィ
ルタは不要であるはずであるが、上記した理由によりフ
ィルターを設置してレジスト中からダストを取り除くこ
とが必要になってしまうのである。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
するための本発明に係るレジスト供給容器は、伸縮可能
で容積可変に形成されたレジスト充填用の内側密閉容器
と、内側密閉容器を囲んだ状態で設けられているととも
に内側密閉容器の外面との間に液体が満たされる容積が
略不変の外側密閉容器とからなり、外側密閉容器には液
体の注入兼注出口が形成されているとともに、内側密閉
容器内に充填されるレジストの充填兼供給口が内側密閉
容器内と外部とを連通する状態で形成されている構成に
なっている。
【0008】また本発明に係るレジスト塗布装置は、上
記発明のレジスト供給容器と、レジスト供給容器の液体
の注入兼注出口に接続されてレジスト供給容器への液体
の注入量を制御する制御手段と、この液体の注入出口と
制御手段との間に介装された液体流量計と、レジストの
充填兼供給口に接続されてウエハ上へレジストを供給す
る供給管とを備えた構成となっている。
【0009】本発明のレジスト供給容器では、容積可変
な内側密閉容器が容積が略不変な外側密閉容器で囲まれ
た2重構造となっているため、内側密閉容器の外面と外
側密閉容器との間に満たされる液体の量によって内側密
閉容器に加わる圧力が変化し、これによって内側密閉容
器の容積が変化することになる。例えば内側密閉容器内
にレジストを充填しかつ内側密閉容器の外面との間に液
体を満たした状態において、注入兼注出口から内側密閉
容器と外側密閉容器との間にさらに液体を注入すると、
注入された液体の量分、内側密閉容器に圧力が加わって
内側密閉容器が圧縮される。そして、この圧縮により減
った容積に相当する分のレジストが充填兼供給口から外
部に流出する。また内側密閉容器内にレジストが充填さ
れた状態においてこのレジスト外気に接触せず、しかも
外側の液体の圧力が常に加わっているため、レジストが
外部へ流出して内側密閉容器内のレジストが減っても、
レジストが逆流したり充填兼供給口から外気が入り込む
ことがない。
【0010】また本発明に係るレジスト塗布装置では、
上記発明のレジスト供給容器を用いていることから、レ
ジスト供給容器の内側密閉容器内にレジストが充填され
かつ内側密閉容器の外面との間に液体が満たされている
状態において、制御手段から所定量の液体がレジスト供
給容器に注入されると、注入された液体によって内側密
閉容器が圧縮されて減った容積に相当する分のレジスト
が充填兼供給口から供給管へ流出し、供給管からウエハ
上に吐出される。また、レジスト供給容器に注入する液
体の注入量と供給管から吐出されるレジストの量との間
に相関関係が得られるため、制御手段によってレジスト
供給容器に所定量の液体を精度良く注入することによ
り、レジストの吐出量が正確に制御される。さらに、レ
ジスト供給容器の外側密閉容器は容積が略一定であるこ
とから、液体流量計によって制御手段からレジスト供給
容器に注入される液体の流量を計測することにより、レ
ジスト供給容器の内側密閉容器内のレジストの残量が確
認される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明に係るレジスト供給
容器の一実施形態を示す断面図であり、レジストが充填
されかつ後述する液体が注入された状態を示したもので
ある。図1に示すように、このレジスト供給容器1は、
内側密閉容器2とこの内側密閉容器2を囲んだ状態で設
けられた外側密閉容器3とから構成されて、いわゆる2
重構造になっている。
【0012】内側密閉容器2はレジスト充填用の容器で
あり、伸縮可能で容積可変に形成されている。例えばベ
ローズ式のものあるいはゴム等の弾性を有する材料で形
成されている。ここでは、例えば図1に示すように有底
有頂の筒体の側部が山形の連続断面を有するベローズ式
の容器からなっている。また内側密閉容器2は、この内
部に充填するレジスト4に対して耐薬品性を有する材料
で形成されている。
【0013】このような内側密閉容器2を囲む外側密閉
容器3は、内側密閉容器2の外面との間に水等の液体5
が満たされる容積が略不変の容器からなる。つまり、剛
性の高い材料で形成されて容積が略一定の容器となって
いる。また外側密閉容器3には、液体5を注入しまた注
出するための注入兼注出口3aが形成されている。さら
に外側密閉容器3には、内側密閉容器2内にレジスト4
を充填しかつ内側密閉容器2内のレジスト4を外部に供
給するための充填兼供給口3bが、内側密閉容器2内と
外部とを連通する状態で形成されている。
【0014】上記のレジスト供給容器1では、内側密閉
容器2が容積可変のものからなるとともに、内側密閉容
器2を囲む外側密閉容器3が容積略不変のものからな
り、内側密閉容器2の外面と外側密閉容器3との間に液
体5が満たされるように構成されている。このため、内
側密閉容器2内にレジスト4を充填しかつ内側密閉容器
2の外面との間に液体5を満たした状態において、注入
兼注出口3aから内側密閉容器2と外側密閉容器3との
間にさらに液体5を注入すると、注入された液体5の量
分、内側密閉容器2に圧力が加わって内側密閉容器2が
圧縮され、この圧縮されて減った容積に相当する分のレ
ジスト4が充填兼供給口3bから外部に流出する。
【0015】したがって、内側密閉容器2と外側密閉容
器3との間に注入する液体5の量を制御することによっ
て、ポンプを用いなくてもレジスト供給容器1から所定
量のレジスト4を外部に正確に供給することができる。
また注入兼注出口3aから内側密閉容器2と外側密閉容
器3との間の液体5を注出することにより、充填兼供給
口3bから外部へと流出するレジスト4を内側密閉容器
2側へと引くことができる。
【0016】また内側密閉容器2内のレジスト4は充填
された状態において外気に接触せず、しかも外側の液体
5の圧力が常に加わっているため、レジスト4が外部へ
流出して内側密閉容器2内のレジスト4が減っても、レ
ジスト4が逆流したり充填兼供給口3bから外気が入り
込むことがない。よって、レジスト4が外気に接触して
粘性が変化したり外気からレジスト4中にダストが取り
込まれることによるレジスト4中のダストの増加を防止
することができる。
【0017】なお、上記実施形態のレジスト供給容器1
において、内側密閉容器2と外側密閉容器3との間への
最初の液体5の注入は、レジスト製造側、半導体装置製
造側のいずれで行ってもよい。例えばレジスト製造側で
内側密閉容器2内にレジスト4を充填するとともに内側
密閉容器2と外側密閉容器3との間に液体5を注入し
て、半導体装置製造側に搬入するようにしてもよい。あ
るいはレジスト製造側でレジスト4を充填した状態で半
導体装置製造側に搬入し、その後使用する際に半導体装
置製造側で内側密閉容器2と外側密閉容器3との間に液
体5を注入することも可能である。
【0018】次に、本発明のレジスト塗布装置の一実施
形態を図2に示す概略構成図を用いて説明する。なお、
図において第1実施形態と同一の形成要素には同一の符
号を付して説明を省略する。図2に示すようにこのレジ
スト塗布装置10は主に、上述したレジスト供給容器
1、制御手段11、液体流量計12および供給管13を
備えて構成されている。
【0019】制御手段11は液体5の注入量を制御する
ためのもので、レジスト供給容器1の液体5の注入兼注
出口3aに第1接続管14を介して接続されている。こ
の制御手段11は、例えば第1接続管14の注入兼注出
口3aと反対の側の端部に接続された液溜め部15と、
液留め部15に第2接続管16を介して接続された液体
5の供給源17と、液留め部15に取り付けられた駆動
部18と、駆動部18の駆動を調節する調節部19とか
らなる。
【0020】液溜め部15は、例えばシリンダー15a
とシリンダー15a内を往復移動するピストン15bと
から構成される。シリンダー15aには上記の第2接続
管16が接続されており、供給源17から第2接続管1
6を介してシリンダー15a内に所定量の液体5が一旦
溜められるようになっている。
【0021】またシリンダー15aに第1接続管14が
接続されており、ピストン15bの移動によってシリン
ダー15a内に一旦溜められた液体5が第1接続管14
を通ってレジスト供給容器1内に注入されるようになっ
ている。さらに、第1接続管14と第2接続管16とに
それぞれ、第1バルブ20、第2バルブ21が設けられ
ている。ここでは、液溜め部15のシリンダー15aは
その長さ方向を上下方向とした状態で配置されており、
したがってピストン15bはシリンダー15a内を上下
に往復移動するようになっている。また第1接続管14
および第2接続管16は、レジスト4に対して耐薬品性
のある材料、例えばフッ素系樹脂等で形成されている。
【0022】駆動部18は、液溜め部15のピストン1
5bを往復移動させるものであり、ピストン15bの下
方に設けられている。ここでは駆動部18は、例えばモ
ータ18aと、モータ18aの回動軸(図示略)の先端
から延出した状態で形成されたギア18bと、ギア18
bを支持する支持体18cとから構成されている。モー
タ18aには上記の調節部19が接続されており、これ
によってモータ18aの駆動量およびモータ18aの回
動軸の回転方向が調節されるようになっている。
【0023】ギア18bは、その外周に螺旋状にネジ溝
が切られおり、先端がピストン15bの下端に接続され
ている。また、支持体18cは所定の高さ位置に固定さ
れている。この支持体18cにはギア18bの挿通孔
(図示略)が設けられており、挿通孔の内面にはギア1
8bのネジ溝に螺合する溝が切られている。したがっ
て、ギア18bはそのネジ溝が支持体18cの挿通孔の
溝に螺合した状態で支持体18cに支持されている。
【0024】このような制御手段11では、駆動部18
のモータ18aの駆動により回動軸が回転し、これに伴
ってギア18bが回転してこの先端が下方に移動する
と、ピストン15bが下方に移動する。このとき第1バ
ルブ20を閉じ、第2バルブ21を開いた状態にしてお
けば、供給源17から液体5がシリンダー15a内に溜
まる。シリンダー15a内に溜まる液体5の量は、シリ
ンダー15a内の先端までピストン15bが挿入されて
いた場合、シリンダー15aの移動量によって、すなわ
ち調節部19がモータ18aの駆動量を調節することに
よって精度良く制御される。
【0025】また駆動部18のモータ18aの駆動によ
り回動軸が上記とは逆に回転し、これに伴ってギア18
bの先端が上方に移動すると、ピストン15bが上方に
移動する。このとき第1バルブ20を開け、第2バルブ
21を閉じた状態にしておけば、シリンダー15a内に
溜まっている液体5が第1接続管14内へと送出され
る。この結果、レジスト供給容器1に所定量の液体4が
精度良く注入される。さらに制御手段11では、第1バ
ルブ20を開け、第2バルブ21を閉じた状態にしてピ
ストン15bを下方に移動させることで、レジスト供給
容器1の内側密閉容器2と外側密閉容器3との間の液体
5が注出され第1接続管14を介してシリンダー15a
内に入る。
【0026】一方、このレジスト塗布装置10では、レ
ジスト供給容器1と制御手段11との間、つまり第1バ
ルブ20よりレジスト供給容器1側の第1接続管14
に、制御手段11からレジスト供給容器1に注入される
液体5の流量を計測するための液体流量計12が介装さ
れている。また、レジスト供給容器1の充填兼供給口3
bには、ウエハ30上へレジスト4を供給する供給管1
3が接続されており、供給管13のウエハ30側の端部
には、ウエハ30上へ供給管13からのレジスト4を吐
出するノズル13aが設けられている。供給管13は、
レジスト4に対して耐薬品性のある材料、例えばフッ素
系樹脂等で形成されている。
【0027】上記のごとく構成されたレジスト塗布装置
10では、レジスト供給容器1の内側密閉容器2内にレ
ジスト4が充填されかつ内側密閉容器2の外面との間に
液体5が満たされている状態において、制御手段11か
ら所定量の液体5が第1接続管14を介してレジスト供
給容器1に注入されると、注入された液体5によって内
側密閉容器2が圧縮されて減った容積に相当する分のレ
ジスト4が充填兼供給口3bから外部に流出する。そし
て、供給管13を介してノズル13aの先端部から所要
量のレジスト4がウエハ30上に吐出される。よって、
ポンプを用いなくてもレジスト供給容器1からレジスト
4が供給管13を介してノズル13aへ供給される。
【0028】このレジスト塗布装置10では、レジスト
供給容器1に注入する液体5の注入量を制御する制御手
段11によって、前述したようにレジスト供給容器1に
所定量の液体5を精度良く注入できる。また、レジスト
供給容器1に注入する液体5の注入量とノズル13aか
ら吐出するレジスト4の量との間に相関関係が得られる
ため、当該相関関係を予め調べておきこれに基づいて液
体5を精度良くレジスト供給容器1に注入することによ
り、レジスト4の吐出量を正確に制御することができ
る。
【0029】また制御手段11によって、レジスト供給
容器1の内側密閉容器2と外側密閉容器3との間の液体
5が注出されると、充填兼供給口3bから外部へと流出
するレジスト4が内側密閉容器2側へと引かれ、結果と
してノズル13a内のレジスト4がレジスト供給容器1
側に吸引される。これは、いわゆるサックバックと呼ば
れるものであり、したがって制御手段11はサックバッ
ク機能を有したものとなる。
【0030】なお、サックバックとは、レジスト塗布後
にノズル先端部のレジストをわずかに引き、レジストの
空気との接触面積を最小にし、これによりレジストが外
気に触れることによる乾燥を防止するための動作であ
る。本実施形態のレジスト供給容器1では、この動作を
制御手段11によって行えるため、従来のようなサック
バック専用のバルブをレジスト供給容器1からノズル1
3aまでの供給ラインに設置する必要がなくなる。
【0031】さらに、レジスト供給容器1の外側密閉容
器3は容積が略一定であることから、液体流量計12に
よって制御手段11からレジスト供給容器1に注入され
る液体5の流量を監視することで、レジスト供給容器1
の内側密閉容器2内のレジスト4の残量を容易に確認す
ることができる。また前述したように2重構造のレジス
ト供給容器1を用いることにより、レジスト供給容器1
内にてレジスト4が外気に接触することが防止されるた
め、レジスト4が外気に接触して粘性が変化したり外気
からレジスト4中にダストが取り込まれることによるレ
ジスト4中のダストの増加を防止することができる。
【0032】したがって、この実施形態のレジスト塗布
装置10によれば、レジスト4の供給ラインに残量検知
部、ポンプ、サックバルブ等を設置する必要がなくな
り、レジスト4を通過させる構成部材がなくなって供給
ラインがシンプルになるため、レジスト4の流れの中に
おける淀みの発生を防止できる。この結果、淀み部でレ
ジスト4がゲル化してダストとなるのを防ぐことができ
る。しかも、レジスト供給容器1内にてレジスト4が外
気に接触せず、レジスト4中のダストの増加を防止する
ことができるので、供給ラインにおけるフィルタの設置
も不要とすることができる。
【0033】このことから、レジスト塗布装置10の構
成部品の点数が少なくなり、かつメンテナンスも簡易に
なるので、リソグラフィプロセスにおけるコストの削減
を図ることができる。またレジスト供給容器1を用いる
ことから、レジスト塗布装置10においてレジスト4中
への空気の混入が最小限に抑えることができるので、塗
布量の安定性を向上させることができるといった優れた
効果も得ることができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るレジス
ト供給容器によれば、容積可変な内側密閉容器が容積が
略不変な外側密閉容器で囲まれた2重構造となってお
り、内側密閉容器の外面と外側密閉容器との間に注入す
る液体の量よって内側密閉容器内から所定量のレジスト
を充填兼供給口から外部に供給することができるので、
供給ラインにおけるポンプの設置を不要とすることがで
きる。また内側密閉容器内にレジストが充填された状態
においてこのレジストが外気に接触するのを防ぐことが
できるため、レジストが外気に接触して粘性が変化した
り外気からレジスト中にダストが取り込まれることによ
るレジスト中のダストの増加を防止することができる。
【0035】また本発明に係るレジスト塗布装置では、
上記発明のレジスト供給容器を用いかつ制御手段によっ
てレジスト供給容器に注入する液量を制御するようにし
ていることから、内側密閉容器内から所要量のレジスト
を正確に充填兼供給口から供給管を介してウエハ上に吐
出させることができる。また、液体流量計にてレジスト
供給容器に注入される液体の流量を計測するようにした
ので、レジスト供給容器の内側密閉容器内のレジストの
残量を容易に確認することができる。さらに2重構造の
レジスト供給容器を用いてレジスト供給容器内にてレジ
ストが外気に接触することのを防止するようにしたた
め、レジスト中のダストの増加を防止することができ
る。したがって、レジストの供給ラインに残量検知部、
ポンプ等を設置する必要がなくなり供給ラインがシンプ
ルになることから、レジストが淀んでゲル化しダストと
なるのを防ぐことができる。これにより、供給ラインに
おけるフィルタの設置も不要とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレジスト供給容器の一実施形態を
示す概略断面図である。
【図2】本発明に係るレジスト塗布装置の一実施形態を
示す概略構成図である。
【図3】従来のレジスト塗布装置の一例を示す概略構成
図である。
【符号の説明】
1 レジスト供給容器 2 内側密閉容器 3 外
側密閉容器 3a 注入兼注出口 3b 充填兼供給口 4 レ
ジスト 5 液体 10 レジスト塗布装置 11 制御手段 12
液体流量計 13 供給管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸縮可能で容積可変に形成されたレジス
    ト充填用の内側密閉容器と、 前記内側密閉容器を囲んだ状態で設けられているととも
    に該内側密閉容器の外面との間に液体が満たされる容積
    が略不変の外側密閉容器とからなり、 前記外側密閉容器には、前記液体の注入兼注出口が形成
    されているとともに、前記内側密閉容器内に充填される
    レジストの充填兼供給口が前記内側密閉容器内と外部と
    を連通する状態で形成されていることを特徴とするレジ
    スト供給容器。
  2. 【請求項2】 ウエハ上にレジストを塗布するための装
    置であって、 伸縮可能で容積可変に形成されたレジスト充填用の内側
    密閉容器と、該内側密閉容器を囲んだ状態で設けられて
    いるとともにこの内側密閉容器の外面との間に液体が満
    たされて容積が略不変の外側密閉容器とからなり、該外
    側密閉容器には前記液体の注入兼注出口が形成されてい
    るとともに、前記内側密閉容器内に充填されるレジスト
    の充填兼供給口が前記内側密閉容器内と外部とを連通す
    る状態で形成されているレジスト供給容器と、 前記レジスト供給容器の液体の注入兼注出口に接続され
    て該レジスト供給容器への液体の注入量を制御する制御
    手段と、 前記液体の注入出口と前記制御手段との間に介装された
    液体流量計と、 前記レジストの充填兼供給口に接続されて前記ウエハ上
    へレジストを供給する供給管とを備えていることを特徴
    とするレジスト塗布装置。
  3. 【請求項3】 前記供給管の前記ウエハ側の端部にはレ
    ジストを吐出するノズルが設けられており、 前記制御手段は、前記レジスト供給容器から前記液体を
    注出することにより前記ノズル先端部のレジストを前記
    レジスト供給容器側に引く機能を有していることを特徴
    とする請求項2記載のレジスト塗布装置。
JP11213197A 1997-04-30 1997-04-30 レジスト供給容器およびレジスト塗布装置 Pending JPH10303105A (ja)

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JP11213197A Pending JPH10303105A (ja) 1997-04-30 1997-04-30 レジスト供給容器およびレジスト塗布装置

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JP (1) JPH10303105A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016032103A (ja) * 2014-07-25 2016-03-07 キヤノン株式会社 液体吐出装置、インプリント装置および物品製造方法
CN114355730A (zh) * 2022-01-18 2022-04-15 浙江光特科技有限公司 一种光刻胶供给设备

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