JPH10302391A - データ転送方法 - Google Patents

データ転送方法

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JPH10302391A
JPH10302391A JP10448197A JP10448197A JPH10302391A JP H10302391 A JPH10302391 A JP H10302391A JP 10448197 A JP10448197 A JP 10448197A JP 10448197 A JP10448197 A JP 10448197A JP H10302391 A JPH10302391 A JP H10302391A
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JP
Japan
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digital
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Application number
JP10448197A
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English (en)
Inventor
Keisuke Matsuo
景介 松尾
Hiroyuki Iizuka
飯塚  裕之
Masazumi Yamada
山田  正純
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ本体とは別にデータ保護情報を有する
ディジタルデータを、バスを介して転送する際に、デー
タ本体のフォーマットに依存せずにデータ保護情報を転
送でき、かつ、受信機側がデータ保護情報を容易に検出
できるデータ転送方法を提供する。 【解決手段】 IEEE1394規格のバスでアイソク
ロナス通信により転送するに際し、エンコード手段1
は、データ保護情報を4ビットのエンコードデータにエ
ンコードする。アイソクロナスパケット転送手段2は、
エンコードデータをパケットヘッダのsyフィールドに
格納し、転送するディジタルデータをペイロード部に格
納してアイソクロナスパケットを生成し、1394バス
上に転送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタルデータ
を送受信する機器間のデータ転送方法に関するものであ
り、特にデータ保護情報を有するディジタルデータのデ
ータ転送方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ディジタルデータを機器間で転送
する際に、著作権保護の観点から、ディジタルデータの
コピーを何らかの形で制限できるようなデータ転送方法
の開発が行われている。コピー制限の仕組みが必要なデ
ィジタルデータとしては、例えば、映像をディジタル化
したビデオデータや音声をディジタル化したオーディオ
データや、あるいは両方を合わせて構成されたディジタ
ルデータなどがある。
【0003】一般に、コピーを何らかの形で制限できる
ようなディジタルデータ転送方式は、次のように実現さ
れる。すなわち、送信機はディジタルデータを送信する
際に、コピーしてよいかどうかの条件を示すデータ保護
情報もあわせて送信する。受信機側は、ディジタルデー
タとデータ保護情報の両方を受信し、データ保護情報を
解釈した結果に基づいて、ディジタルデータを記録する
ときの機器の動作を切り替える。受信機が、例えばVT
Rであるならば、受信したデータ保護情報が“コピー禁
止”を意味している場合、受信中に記録ボタンが押され
たとしても記録動作が行われないようにする。
【0004】このようなデータ保護情報を有するディジ
タルデータを転送する方法の従来例として、IEEE1
394規格のバスシステムにおいて、民生用ディジタル
VTRフォーマット(以下、DVCフォーマットと称
す)のディジタルデータを転送する方式がある。以下、
この従来例における、データ転送方法を説明する。
【0005】DVCフォーマットのディジタルデータ
は、ヘッダデータの配置されるヘッダ領域とサブコード
データの配置されるサブコード領域とVAUXデータの
配置されるVAUX領域とビデオデータの配置されるビ
デオ領域とオーディオデータの配置されるオーディオ領
域から構成されており、VAUXデータ中にビデオデー
タのデータ保護情報が、オーディオデータ中にオーディ
オデータのデータ保護情報がそれぞれ格納されている。
【0006】上記の構成を有するDVCフォーマットの
ディジタルデータ(以下、DVCデータと略記する)
は、IEEE1394規格ならびにIEC−1883規
格に従い、アイソクロナス・パケットのペイロード部に
格納されて転送される。このアイソクロナス・パケット
を受信した受信機は、ペイロード部に格納されているD
VCデータをデコードし、VAUXデータ中からビデオ
データのデータ保護情報を、オーディオデータ中からオ
ーディオデータのデータ保護情報をそれぞれ抽出した
後、それぞれのデータ保護情報に応じてビデオデータあ
るいはオーディオデータが記録して良いものかどうかを
決定する。以上がデータ保護情報を有するディジタルデ
ータの従来のデータ転送方法である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の方法では、データ保護情報がDVCデータ中に
含まれており、これはアイソクロナス・パケットのペイ
ロード部に格納されて転送されるため、受信機側は、ペ
イロード部のデータをデコードしないとデータ保護情報
がわからない。結果として、受信機側でのデータ保護情
報の判断処理が複雑になるという問題があった。
【0008】また、IEEE1394規格のバスシステ
ムを使用して、MPEG2のトランスポート・パケット
のディジタルデータを転送する方式もIEC−1883
規格において規定されているが、トランスポート・パケ
ットのデータ中には、上記従来例で説明したDVCデー
タのような明確なデータ保護情報は定義されていない。
このため、トランスポート・パケットを構成するディジ
タルデータの一部に明確なデータ保護情報を含めること
ができないため、上記した従来例と同様の方式により転
送したとしても「データを保護する」という目的を十分
に果たすことができなかった。
【0009】さらに、著作権保護の観点からみた場合、
データ保護情報は上記従来例のDVCフォーマットで定
義されている情報だけでは不十分であり、少なくとも5
ビットからなるデータ保護情報が必要であるとの検討が
なされている。ここで、この5ビットは、2ビットから
なるコピー・ジェネレーション・マネジメント・システ
ム(以下、CGMSと呼ぶ)と、同じく2ビットからな
るアナログ・プロテクション・システム(以下、APS
と呼ぶ)と、1ビットからなるディジタル・ソース・ビ
ット(以下、DSBと呼ぶ)から構成されており、CG
MSはコピー許可条件を表し、APSは受信機において
デコードした時に得られた映像信号をアナログ出力する
際の条件を表し、DSBはディジタルデータがDVD−
ROMのデータであるかどうかを表している。このよう
な5ビットからなるデータ保護情報を有するディジタル
データを転送する方式は従来なく、CGMS,APS,
DSBに基づくデータ保護を保証してディジタルデータ
を転送することができないという問題があった。
【0010】さらに、データ保護情報を有したディジタ
ルデータの転送方法をディジタルデータのフォーマット
(DVC,MPEG等)ごとに決定してしまうならば、
受信したディジタルデータを記録しようとする機器は、
まず、受信したディジタルデータのフォーマットを解釈
し、さらに、フォーマットに応じたデコード回路により
データ保護情報を抽出してからでないと、実際に記録で
きるか判断できない。したがって、受信機にはディジタ
ルデータをデコードする回路が必要となり、デコード回
路を持たずに、単にディジタルデータをビットストリー
ムとして記録することが困難となる。これは、例えば、
ビットストリームの記録再生のみを行う機器を安価に提
供できないという問題を招いてしまう。
【0011】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、例えばIEEE1394規格のバスシステムにお
いて、アイソクロナス通信によりディジタルデータを転
送する際に、このディジタルデータに付随するデータ保
護情報を、ディジタルデータのフォーマットに関係なく
同一の方法により転送することができ、かつ、このディ
ジタルデータを受信した機器は、簡単な構成にてデータ
保護情報を得ることが可能なデータ転送方法を提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、IEEE1394規格のバスシステム上で
ディジタルデータをアイソクロナス通信により転送する
に際し、ディジタルデータに付随するデータ保護情報を
4ビットのディジタル値で表現されるエンコードデータ
に変換するエンコード手段と、エンコードデータとディ
ジタルデータに応じたアイソクロナスパケットを生成し
バスシステム上に転送するアイソクロナスパケット転送
手段を具備し、アイソクロナスパケット転送手段は、エ
ンコードデータをアイソクロナスパケットのパケットヘ
ッダ中のsyフィールドに格納し、アイソクロナスパケ
ットのペイロード部には、少なくともディジタルデータ
を格納して転送するようにしたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は、バスシステム上でディ
ジタルデータをアイソクロナス通信により転送するに際
し、前記ディジタルデータはディジタル値で表現される
データ保護情報を有し、前記データ保護情報を前記ディ
ジタルデータと関係づけて転送する場合において、前記
データ保護情報を4ビットのディジタル値で表現される
エンコードデータに変換するエンコード手段と、前記エ
ンコードデータと前記ディジタルデータに応じたアイソ
クロナスパケットを生成し、前記バスシステム上に転送
するアイソクロナスパケット転送手段とを備え、前記ア
イソクロナスパケット転送手段は、前記エンコードデー
タを前記アイソクロナスパケットのパケットヘッダ中の
所定のフィールドに格納し、前記アイソクロナスパケッ
トのペイロード部には、少なくとも前記ディジタルデー
タを格納して転送するようにしたものである。これによ
り、ペイロード部に格納されているディジタルデータの
フォーマットに依存することなくデータ保護情報を転送
することができ、かつ、受信機側ではペイロード部のデ
ィジタルデータをエンコードすることなくアイソクロナ
スパケットヘッダの内容のみからデータ保護情報を抽出
することができる。
【0014】
【実施例】図1は本発明の実施例におけるデータ転送方
法を説明するブロック図である。以下、本発明の実施例
について、図面を参照しながら説明する。
【0015】図1において、1はエンコード手段であ
り、2はアイソクロナスパケット転送手段である。エン
コード手段1は、データ保護情報を4ビットのエンコー
ドデータにエンコードし、アイソクロナスパケット転送
手段2は、エンコード手段1により得られたエンコード
データと転送するディジタルデータとからアイソクロナ
スパケットを生成して、IEEE1394規格のバス
(以下、単に1394バスと呼ぶ)上に転送する。ここ
で、データ保護情報は、転送するディジタルデータがコ
ピーして良いものであるかなどを示す情報であり、1ビ
ットのNOIと2ビットのCGMSと2ビットのAPS
と1ビットのDSBからなる合計6ビットのディジタル
データである(NOIはデータ保護情報の有無を表し、
CGMSはコピー許可条件を表し、APSは受信機にお
いてデコードした時に得られた映像信号をアナログ出力
する際の条件を表し、DSBはディジタルデータがDV
D−ROMのデータであるかどうかを表している)。
【0016】これらは、データ保護に必要な情報として
検討がなされているものと同様であり、次の2つの特徴
を有している。1つ目の特徴は、ディジタルデータにデ
ータ保護情報が付随していない場合には、CGMS,A
PS,DSBの値は意味をなさないということである。
2つ目の特徴は、CGMSによりコピーが禁止されてい
る場合のみAPS,DSBの値が有効になるということ
である。また、転送するディジタルデータはDVCフォ
ーマットのデータ、またはMPEG2で規定されている
トランスポートパケットのデータであるとする。このデ
ィジタルデータは、映像信号をディジタル化したビデオ
データと音声信号をディジタル化したオーディオデータ
から構成されているが、ビデオデータとオーディオデー
タはそれぞれ独立にデータ保護情報を持っているものと
する。このとき、ビデオデータとオーディオデータが同
一内容のデータ保護情報を有している場合には、このデ
ータ保護情報をエンコード手段1の入力として使用し、
ビデオデータとオーディオデータが異なる内容のデータ
保護情報を有している場合には、コピー禁止条件が厳し
い方のデータ保護情報をエンコード手段1の入力として
使用する。
【0017】次に、本実施例によるデータ転送方法の手
順について説明する。本実施例によるデータ転送方法で
は、まず、データ保護情報を、エンコード手段1におい
て4ビットのエンコードデータにエンコードする。(表
1)はデータ保護情報をエンコードデータにエンコード
する具体例を示したものである。(表1)において、表
中の数字はすべて2進数であり、NOI=1が“データ
保護情報無し”、CGMS=11が“コピー禁止”をそ
れぞれ意味している。
【0018】
【表1】
【0019】(表1)から明らかなように、本発明の実
施例におけるエンコード手段1では、データ保護情報が
有する冗長性を取り除くことにより4ビットのエンコー
ドデータを生成している。すなわち、NOI=1の場合
には、CGMS,APS,DSBの値に依らず、エンコ
ードデータは0000とし、NOI=0かつCGMS=
00の場合には、APS,DSBの値に依らず、エンコ
ードデータは0100とし、NOI=0かつCGMS=
01の場合には、APS,DSBの値に依らず、エンコ
ードデータは0101とし、NOI=0かつCGMS=
10の場合には、APS,DSBの値に依らず、エンコ
ードデータは0110としている。なお、エンコードデ
ータ=0001,0010,0011,0111は使用
していないので予約値とする。
【0020】上記のようにして得られたエンコードデー
タは、アイソクロナスパケット転送手段2に入力され
る。以下、アイソクロナスパケット転送手段2の動作に
ついて詳細に説明する。
【0021】図2はIEEE1394規格で定義されて
いるアイソクロナスパケットヘッダの構成を示す図であ
る。アイソクロナスパケットヘッダ10は、データ長フ
ィールド11とチャネルフィールド12とtagフィー
ルド13とtcodeフィールド14とsyフィールド
15から構成されている。アイソクロナスパケットヘッ
ダ10のサイズは4バイトであり、データ長フィールド
11は16ビット、チャネルフィールド12は6ビッ
ト、tagフィールド13は2ビット、tcodeフィ
ールド14は4ビット、syフィールド15は4ビット
がそれぞれ割り当てられている。
【0022】アイソクロナスパケット転送手段2におい
ては、まず、エンコード手段1でエンコードされたエン
コードデータをsyフィールド15にそのまま格納して
アイソクロナスパケットヘッダ10を生成する。この
際、アイソクロナスパケットヘッダ10内のsyフィー
ルド15以外のフィールドには従来例において用いられ
ている値をそのまま格納する、すなわち、データ長フィ
ールド11にはペイロード部に格納されるデータのサイ
ズを、チャネルフィールド12にはアイソクロナスパケ
ットを転送するチャネル番号を、tagフィールド13
には01を、tcodeフィールド14には1010を
それぞれ格納する。
【0023】次に、このアイソクロナスパケットヘッダ
10と、転送するディジタルデータとを、IEEE13
94規格で定義されているフォーマットに基づいた所定
位置に配置してアイソクロナスパケットを生成し139
4バス上に送信する。この際、転送するディジタルデー
タは、その先頭に8バイトのデータヘッダを付加した
後、アイソクロナスパケットのペイロード部に格納され
る。以上が、アイソクロナスパケット転送手段2の動作
であり、アイソクロナスパケットヘッダ10のsyフィ
ールド15にエンコードデータを格納する点を除いて、
従来のアイソクロナスパケット転送手段と同様の動作で
ある。
【0024】以上に説明した本実施例によるデータ転送
方法に従って1394バス上に送信されたアイソクロナ
スパケットを受信した装置は、アイソクロナスパケット
のアイソクロナスパケットヘッダ10内のsyフィール
ド15の値を見る。(表2)はsyフィールドの値とこ
れをデコードしたデータ保護情報との対応関係を示す表
である。
【0025】
【表2】
【0026】受信した装置は、この(表2)に従ってs
yフィールドの値をデータ保護情報に変換することによ
り、アイソクロナスパケットのペイロード部に格納され
ているディジタルデータに付随しているデータ保護情報
を容易に知ることができる。
【0027】次に、本発明の実施例において、アイソク
ロナスパケットヘッダ10のsyフィールド15にデー
タ保護情報をエンコードしたエンコードデータを格納し
ても良い理由について説明する。
【0028】DVCフォーマットのディジタルデータや
MPEG方式で圧縮されたトランスポートパケットは、
前述のようにIEEE1394規格およびIEC−18
83規格に従ってアイソクロナスパケットを構成し、I
EEE1394規格のバスシステム上でアイソクロナス
通信による送受信が行われる。この場合、図2に示した
アイソクロナスパケットヘッダ10中のtagフィール
ド13の値としては前述のように01を使用する。これ
はペイロード部の先頭にデータヘッダがあることを意味
しており、ペイロード部には、前述のように8バイトの
データヘッダを付加したディジタルデータが格納され
る。ここで、データヘッダのフォーマットはIEC−1
883規格で定義されており、データヘッダの最初の4
バイトは最上位2ビットが00、残りの4バイトは最上
位2ビットが10となる。データヘッダ中の残り28ビ
ットはディジタルデータ自体のフォーマット(DVC,
MPEG等)に応じてIEC−1883規格により定義
されている。
【0029】図2に示したアイソクロナスパケットヘッ
ダ10中のsyフィールド15は、IEEE1394規
格では一連のアイソクロナスパケットを送受信する機器
間で同期をとるための情報もしくはアプリケーションに
応じた情報を格納する、と規定されている。しかしなが
ら、少なくとも前記フォーマットを有する8バイトのデ
ータヘッダを、ペイロード部の先頭に付加した構成のア
イソクロナスパケットを用いてディジタルデータの転送
を行う場合、機器間で同期をとるための情報は前記デー
タヘッダを使用して転送される。したがって、このよう
な場合、syフィールド15に同期情報を格納する必要
はなく、しかも、syフィールド15に格納する値に対
する明確な規定はなされていない。
【0030】本実施例では、この有効利用されていない
syフィールド15に注目し、かつ、データ保護情報が
冗長性を有していることに着目し、データ保護情報を4
ビットにエンコードしたエンコードデータをsyフィー
ルド15に格納して転送するようにしたものである。
【0031】以上のように本実施例によれば、アイソク
ロナスパケットのペイロード部のデータ格納方法を既存
の規格から変更することなくディジタルデータを転送す
ることができ、かつ、ディジタルデータのフォーマット
(DVC,MPEG等)に関係なく同一の簡単な方法に
よりデータ保護情報を転送することができる。しかも、
受信する機器は、アイソクロナスパケットのペイロード
部をデコードすることなく、アイソクロナスパケットの
先頭4バイトに配置されているアイソクロナスパケット
ヘッダ中のsyフィールドの内容を見るだけで容易にデ
ータ保護情報を知ることができる。
【0032】さらに、本実施例によるデータ転送方法に
おいては、(表1)に示したようにsy=0000がN
OI=1すなわち“データ保護情報なし”を意味するよ
うにしている。現時点でIEEE1394規格のバスシ
ステムを使用してアイソクロナス通信によりディジタル
データを送受信する機器はDVCしかなく、現状のDV
Cにおいてはsy=0000としている。したがって、
本実施例によれば、現状の機器との整合性に関して問題
が発生することなくデータ転送を行うことができること
は明らかである。
【0033】さらに、本実施例においては、ディジタル
データを構成するビデオデータとオーディオデータが異
なるデータ保護情報を有している場合、アイソクロナス
パケットヘッダ10のsyフィールド15には、コピー
禁止条件の厳しい方のデータ保護情報をエンコードした
エンコードデータを格納するようにしている。すなわ
ち、ビデオデータとオーディオデータのいずれか一方の
コピーだけが禁止されたディジタルデータを転送する場
合、アイソクロナスパケットヘッダ10のsyフィール
ド15には“コピー禁止”を意味する値を格納して転送
する。このようにしてデータ転送するならば、受信機
は、アイソクロナスパケットのペイロード部のデータを
デコードして、映像データと音声データそれぞれのデー
タ保護情報を取り出す機能を持たなくても、アイソクロ
ナスパケットヘッダ10のsyフィールド15の値のみ
を用いて簡易的なコピー制御処理を行うことができ、し
かも、ビデオデータとオーディオデータのうちコピーが
禁止されている方のデータが誤って記録されることがな
いという優れた効果が得られる。
【0034】なお、本発明の実施例においては、アイソ
クロナスパケットのペイロード部の先頭には8バイトの
データヘッダが格納され、データヘッダは最初の4バイ
トの最上位2ビットが00であり残りの4バイトの最上
位2ビットが10であるフォーマットを有しているとし
て説明したが、データヘッダのフォーマットはこれ以外
であっても良いことは言うまでもない。
【0035】また、本発明の実施例においては、アイソ
クロナスパケット転送手段2はエンコード手段1で生成
されたエンコードデータを常にsyフィールド15に格
納するとして説明したが、アイソクロナスパケットヘッ
ダのtagフィールド13が012であり、かつ、アイ
ソクロナスパケットのペイロード部の先頭に8バイトの
データヘッダが格納されており、かつ、データヘッダの
最初の4バイトの最上位2ビットと残りの4バイトの最
上位2ビットが特定のパターンを有している場合にの
み、エンコード手段1で生成されたエンコードデータを
syフィールド15に格納するように変更しても良い。
このように変更するならば、本発明の実施例において説
明した効果に加えて、さらに次のような効果が得られ
る。例えば、IEC−1883規格とは異なる規格に基
づいて1394バス上でアイソクロナス通信によりデー
タ転送を行うアプリケーションを想定した場合、本発明
の実施例を上記のように変更することにより、新たなア
プリケーションはアイソクロナスパケットヘッダ10中
のsyフィールド15にデータ保護情報をエンコードし
たエンコードデータ以外の値を格納することが可能とな
る。この結果、1394バス上でアイソクロナスパケッ
トを送受信する新たなアプリケーションは、アイソクロ
ナスパケットヘッダ10中のsyフィールド15をより
広範囲な用途に使用することが可能となり、1394バ
スシステムをより幅広いアプリケーションにおいて有効
に活用することができるという優れた効果が得られる。
【0036】また、本実施例においては、ディジタルデ
ータがDVCあるいはMPEGのフォーマットであり、
独立にデータ保護情報を有するビデオデータとオーディ
オデータから構成されているとして説明したが、ディジ
タルデータのフォーマットはDVCやMPEGでなくて
も良いことは言うまでもなく、任意のフォーマットに適
用することができる。また、ビデオデータとオーディオ
データは共通のデータ保護情報を有していてもよく、こ
の場合には、この共通のデータ保護情報をエンコード手
段1の入力として使用することにより本発明の実施例と
同様の効果を奏する。また、ディジタルデータは独立な
データ保護情報を有する複数プログラムのオーディオ・
ビデオデータから構成されていてもよく、この場合に
は、各プログラムのデータ保護情報のうち最もコピー禁
止条件の厳しいものをエンコード手段1の入力として使
用することにより本発明の実施例と同様の効果を奏す
る。
【0037】また、本実施例においてはデータ保護情報
は6ビットからなるディジタル値であるとして説明した
が、データ保護情報として実質的に表現される内容が多
くとも16通りであるならば、データ保護情報を構成す
るビット数は任意である。
【0038】また、エンコードデータの4ビットのパタ
ーンとその表現内容との関係は、(表1)または(表
2)に限定されるものではなく、要は、データ保護情報
から冗長性を取り除くことで、4ビットにしたものであ
れば良い。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明のデータ転送方法
は、IEEE1394規格のバスシステム上でアイソク
ロナス通信によりディジタルデータを転送するに際し、
ディジタルデータに付随するデータ保護情報を4ビット
のディジタル値にエンコードしたエンコードデータをア
イソクロナスパケットヘッダ中のsyフィールドに格納
して転送するようにしたことにより、送信機側ではディ
ジタルデータそのものの転送方法は変更することなく付
随するデータ保護情報を簡単な構成にて転送することが
でき、受信機側ではディジタルデータをデコードする回
路を持たなくても簡単かつ正確にデータ保護情報を知る
ことができるので、データ保護が確実に行えるデータ送
受信システムを安価に実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるデータ転送方法の手順を
説明するブロック図
【図2】本発明の実施例におけるアイソクロナスパケッ
トヘッダの詳細図
【符号の説明】
1 エンコード手段 2 アイソクロナスパケット転送手段 10 アイソクロナスパケットヘッダ 11 データ長フィールド 12 チャネルフィールド 13 tagフィールド 14 tcodeフィールド 15 syフィールド

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バスシステム上でディジタルデータをア
    イソクロナス通信により転送するに際し、前記ディジタ
    ルデータはディジタル値で表現されるデータ保護情報を
    有し、前記データ保護情報を前記ディジタルデータと関
    係づけて転送する場合において、 前記データ保護情報を4ビットのディジタル値で表現さ
    れるエンコードデータに変換するエンコード手段と、 前記エンコードデータと前記ディジタルデータに応じた
    アイソクロナスパケットを生成し、前記バスシステム上
    に転送するアイソクロナスパケット転送手段とを備え、 前記アイソクロナスパケット転送手段は、前記エンコー
    ドデータを前記アイソクロナスパケットのパケットヘッ
    ダ中の所定のフィールドに格納し、前記アイソクロナス
    パケットのペイロード部には、少なくとも前記ディジタ
    ルデータを格納して転送するようにしたことを特徴とす
    るデータ転送方法。
  2. 【請求項2】 データ保護情報を表現するビット数は少
    なくとも5ビットであり、エンコード手段は、前記デー
    タ保護情報を表現するディジタル値の内、値自体は異な
    るが実質的に同一の内容を意味するものを同一のエンコ
    ードデータに割り当てるようにしたことを特徴とする請
    求項1記載のデータ転送方法。
  3. 【請求項3】 エンコード手段は、データ保護情報が実
    質的に“情報無し”を意味する場合、エンコードデータ
    を特定の値とするようにしたことを特徴とする請求項1
    または2に記載のデータ転送方法。
  4. 【請求項4】 IEEE1394規格のバスシステムに
    おけるデータ転送方法であって、アイソクロナスパケッ
    ト転送手段は、アイソクロナスパケットのパケットヘッ
    ダ中のtagフィールドに「01」を格納し、かつ、前
    記アイソクロナスパケットのペイロード部の先頭に特定
    パターンのデータヘッダを格納する場合にのみ、エンコ
    ードデータを前記パケットヘッダ中のsyフィールドに
    格納するようにしたことを特徴とする請求項1ないし3
    のいずれかに記載のデータ転送方法。
  5. 【請求項5】 ディジタルデータは少なくとも複数のプ
    ログラムをディジタル化したオーディオ・ビデオデータ
    から構成され、前記プログラムの各々が独立のデータ保
    護情報を有する場合に、前記プログラムの各々のデータ
    保護情報のうち最もコピー禁止条件の厳しいものを、前
    記ディジタルデータのデータ保護情報としたことを特徴
    とする請求項1ないし4のいずれかに記載のデータ転送
    方法。
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