JPH103022A - 光学装置の固定機構 - Google Patents
光学装置の固定機構Info
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- JPH103022A JPH103022A JP15673596A JP15673596A JPH103022A JP H103022 A JPH103022 A JP H103022A JP 15673596 A JP15673596 A JP 15673596A JP 15673596 A JP15673596 A JP 15673596A JP H103022 A JPH103022 A JP H103022A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 所定の取付け部材上に固体レーザー等の光学
装置を位置調整可能に固定する機構において、固定のた
めの力によって光学装置の部品が変形することを防止す
る。 【解決手段】 光学装置1を搭載したベース2と取付け
部材4との間に、高さ調整可能な3個の支持部材(調整
ねじ)3を介設する。そしてベース2を取付け部材4に
押圧固定する固定手段を構成する固定用部品6に、支持
部材3と各々整合する位置において突起部分6aを設
け、該突起部分6aを介してベース2を取付け部材4に
押圧固定する。
装置を位置調整可能に固定する機構において、固定のた
めの力によって光学装置の部品が変形することを防止す
る。 【解決手段】 光学装置1を搭載したベース2と取付け
部材4との間に、高さ調整可能な3個の支持部材(調整
ねじ)3を介設する。そしてベース2を取付け部材4に
押圧固定する固定手段を構成する固定用部品6に、支持
部材3と各々整合する位置において突起部分6aを設
け、該突起部分6aを介してベース2を取付け部材4に
押圧固定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の取付け部材
上に固体レーザー等の光学装置を位置調整可能に固定す
る機構に関するものである。
上に固体レーザー等の光学装置を位置調整可能に固定す
る機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、所定の取付け部材上に固体レ
ーザー等の光学装置を位置調整可能に固定する機構とし
て、図11および図12に示すような3点支持方式のも
のが広く用いられている。この機構は、光学装置1を搭
載したベース2に高さ調整可能な3個の支持部材(通常
はベース2に螺合させたねじ)3を取り付け、これらの
支持部材3によりベース2を位置調整して取付け部材4
上に支持し、複数の取付けねじ5によりベース2を取付
け部材4に締付け固定するように構成されたものであ
る。
ーザー等の光学装置を位置調整可能に固定する機構とし
て、図11および図12に示すような3点支持方式のも
のが広く用いられている。この機構は、光学装置1を搭
載したベース2に高さ調整可能な3個の支持部材(通常
はベース2に螺合させたねじ)3を取り付け、これらの
支持部材3によりベース2を位置調整して取付け部材4
上に支持し、複数の取付けねじ5によりベース2を取付
け部材4に締付け固定するように構成されたものであ
る。
【0003】この3点支持方式の固定機構は、部品点数
が少なくて済む、光学装置の位置調整および固定を共に
ねじを回転させるだけで簡単に行なうことができる、と
いった特長を有している。
が少なくて済む、光学装置の位置調整および固定を共に
ねじを回転させるだけで簡単に行なうことができる、と
いった特長を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしその半面、上記
従来の固定機構は図13に示すように、取付けねじ5を
強い力で締め付けた際に、図中破線で誇張して示すよう
にベース2が歪むことがある。このようにベース2が歪
むと、そこに搭載されている光学装置1の特性に悪影響
が及ぶことが認められている。
従来の固定機構は図13に示すように、取付けねじ5を
強い力で締め付けた際に、図中破線で誇張して示すよう
にベース2が歪むことがある。このようにベース2が歪
むと、そこに搭載されている光学装置1の特性に悪影響
が及ぶことが認められている。
【0005】この点に関して、光学装置1が一例として
共振器型固体レーザーである場合について説明する。こ
の共振器型固体レーザーは図14に示すように、レーザ
ー結晶10と、このレーザー結晶10を励起する半導体レー
ザー11と、共振器ホルダー12と、この共振器ホルダー12
に固定された共振器ミラー13と、共振器ホルダー12に固
定されて発振モードを単一縦モード化するエタロン14
と、固体レーザービームを波長変換(短波長化)する非
線形光学結晶15と、温度調節用のペルチェ素子16等から
構成されるものである。
共振器型固体レーザーである場合について説明する。こ
の共振器型固体レーザーは図14に示すように、レーザ
ー結晶10と、このレーザー結晶10を励起する半導体レー
ザー11と、共振器ホルダー12と、この共振器ホルダー12
に固定された共振器ミラー13と、共振器ホルダー12に固
定されて発振モードを単一縦モード化するエタロン14
と、固体レーザービームを波長変換(短波長化)する非
線形光学結晶15と、温度調節用のペルチェ素子16等から
構成されるものである。
【0006】この共振器型固体レーザーにおいて、共振
器は例えばレーザー結晶10の片端面と共振器ミラー13と
で構成され、得られるレーザービームに関して所定のビ
ーム特性および光出力を維持できるように、各部品がペ
ルチェ素子16により所定温度に制御される。
器は例えばレーザー結晶10の片端面と共振器ミラー13と
で構成され、得られるレーザービームに関して所定のビ
ーム特性および光出力を維持できるように、各部品がペ
ルチェ素子16により所定温度に制御される。
【0007】このような構成の共振器型固体レーザーに
おいては、共振器長が僅か0.1μmでも変化すると発
振波長が変動し、ビーム特性および光出力に悪影響が及
ぶ。すなわち、上に述べたようにベース2が歪むと、図
15に誇張して示すように共振器ホルダー12およびペル
チェ素子16も変形する。すると、それにより共振器長が
変化して、ビーム特性および光出力が著しく劣化してし
まう。
おいては、共振器長が僅か0.1μmでも変化すると発
振波長が変動し、ビーム特性および光出力に悪影響が及
ぶ。すなわち、上に述べたようにベース2が歪むと、図
15に誇張して示すように共振器ホルダー12およびペル
チェ素子16も変形する。すると、それにより共振器長が
変化して、ビーム特性および光出力が著しく劣化してし
まう。
【0008】このような不具合の発生を回避するため
に、取付けねじ5を比較的緩く締め付けておくことも考
えられるが、そうした場合は、例えば固体レーザーを搭
載した機器を輸送している際に振動や衝撃で固体レーザ
ーの位置がずれて、機器に重大な障害が生じることがあ
る。
に、取付けねじ5を比較的緩く締め付けておくことも考
えられるが、そうした場合は、例えば固体レーザーを搭
載した機器を輸送している際に振動や衝撃で固体レーザ
ーの位置がずれて、機器に重大な障害が生じることがあ
る。
【0009】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、所定の取付け部材上に固体レーザー等の光学装
置を位置調整可能に固定でき、そして固定のための力に
よって光学装置の部品が変形することを防止できる固定
機構を提供することを目的とする。
であり、所定の取付け部材上に固体レーザー等の光学装
置を位置調整可能に固定でき、そして固定のための力に
よって光学装置の部品が変形することを防止できる固定
機構を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による光学装置の
固定機構は、前述した3点支持方式の固定機構におい
て、ベースを取付け部材に押圧固定する力が3個の支持
部材のところに加わるようにしたものであり、具体的に
は請求項1に記載の通り、ベースに搭載された光学装置
を位置調整可能に所定の取付け部材上に固定する機構に
おいて、ベースと取付け部材との間に介設された、高さ
調整可能な3個の支持部材と、これらの支持部材と各々
整合する位置に配された3個の突起部分を有し、該突起
部分を介してベースを取付け部材に押圧固定する固定手
段とからなることを特徴とするものである。
固定機構は、前述した3点支持方式の固定機構におい
て、ベースを取付け部材に押圧固定する力が3個の支持
部材のところに加わるようにしたものであり、具体的に
は請求項1に記載の通り、ベースに搭載された光学装置
を位置調整可能に所定の取付け部材上に固定する機構に
おいて、ベースと取付け部材との間に介設された、高さ
調整可能な3個の支持部材と、これらの支持部材と各々
整合する位置に配された3個の突起部分を有し、該突起
部分を介してベースを取付け部材に押圧固定する固定手
段とからなることを特徴とするものである。
【0011】なお上記支持部材としては、請求項2に記
載の通り、ベースと取付け部材の一方に螺合し、先端が
ベースと取付け部材の他方に接する調整ねじからなるも
のを好適に用いることができる。
載の通り、ベースと取付け部材の一方に螺合し、先端が
ベースと取付け部材の他方に接する調整ねじからなるも
のを好適に用いることができる。
【0012】このような支持部材を用いる場合は、請求
項3に記載の通り、固定手段に、上記調整ねじを回転さ
せる工具を通過させる孔が設けられるのが望ましい。
項3に記載の通り、固定手段に、上記調整ねじを回転さ
せる工具を通過させる孔が設けられるのが望ましい。
【0013】一方上記固定手段としては、請求項4に記
載の通り、一端が取付け部材に螺合された取付けねじを
締め付けることにより、前記ベースを取付け部材に押圧
固定するように構成されたものを好適に用いることがで
きる。
載の通り、一端が取付け部材に螺合された取付けねじを
締め付けることにより、前記ベースを取付け部材に押圧
固定するように構成されたものを好適に用いることがで
きる。
【0014】また上記固定手段としては、請求項5に記
載の通り、3個の支持部材の各々毎に分離しているもの
を用いることができる。
載の通り、3個の支持部材の各々毎に分離しているもの
を用いることができる。
【0015】また本発明による光学装置の固定機構は、
請求項6に記載の通り、例えば固体レーザーを取付け部
材に固定するために好適に用いることができる。
請求項6に記載の通り、例えば固体レーザーを取付け部
材に固定するために好適に用いることができる。
【0016】
【発明の効果】本発明による光学装置の固定機構におい
ては、ベースを取付け部材に押圧固定する固定手段に、
支持部材と各々整合する位置において突起部分を設け、
該突起部分を介してベースを取付け部材に押圧固定する
ようにしたので、この押圧固定する力が3個の支持部材
の部分のみに加わるようになる。そこで、ベースが歪む
ことがなくなり、該ベースに搭載された光学装置が歪み
の影響を受けてその特性が劣化することが防止される。
ては、ベースを取付け部材に押圧固定する固定手段に、
支持部材と各々整合する位置において突起部分を設け、
該突起部分を介してベースを取付け部材に押圧固定する
ようにしたので、この押圧固定する力が3個の支持部材
の部分のみに加わるようになる。そこで、ベースが歪む
ことがなくなり、該ベースに搭載された光学装置が歪み
の影響を受けてその特性が劣化することが防止される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実
施形態である光学装置の固定機構を示す斜視図であり、
図2はそのB−B線に沿った部分の断面形状を示すもの
である。
施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実
施形態である光学装置の固定機構を示す斜視図であり、
図2はそのB−B線に沿った部分の断面形状を示すもの
である。
【0018】この固定機構は、一例として図14に示し
たものと同様の共振器型固体レーザー1を、取付け部材
4の取付け面4a上に固定するものである。図示される
ように共振器型固体レーザー1は、平らな板状のベース
2に搭載されている。このベース2には、支持部材とし
ての3個の調整ねじ3が螺合されおり、これらの調整ね
じ3の尖鋭化された先端はベース2から下方に突出し
て、取付け面4aに接する。つまり、ベース2は3個の
調整ねじ3を介して取付け面4a上に受け止められるの
で、これらの調整ねじ3の各々を螺進退させてその高さ
を調整することにより、固体レーザー1の高さ、あおり
角度を精密に調整することができる。
たものと同様の共振器型固体レーザー1を、取付け部材
4の取付け面4a上に固定するものである。図示される
ように共振器型固体レーザー1は、平らな板状のベース
2に搭載されている。このベース2には、支持部材とし
ての3個の調整ねじ3が螺合されおり、これらの調整ね
じ3の尖鋭化された先端はベース2から下方に突出し
て、取付け面4aに接する。つまり、ベース2は3個の
調整ねじ3を介して取付け面4a上に受け止められるの
で、これらの調整ねじ3の各々を螺進退させてその高さ
を調整することにより、固体レーザー1の高さ、あおり
角度を精密に調整することができる。
【0019】以上のようにして固体レーザー1を位置調
整した後、ベース2上に固定用部品6が載せられ、この
固定用部品6によってベース2が取付け部材4に固定さ
れる。この固定用部品6は、それが所定位置に配された
際に上記3個の調整ねじ3と各々整合する3個の突起部
分6aと、固体レーザー1を収めるための開口6bと、
固体レーザー1から発せられたレーザービーム7を通過
させる開口6cとを有している。
整した後、ベース2上に固定用部品6が載せられ、この
固定用部品6によってベース2が取付け部材4に固定さ
れる。この固定用部品6は、それが所定位置に配された
際に上記3個の調整ねじ3と各々整合する3個の突起部
分6aと、固体レーザー1を収めるための開口6bと、
固体レーザー1から発せられたレーザービーム7を通過
させる開口6cとを有している。
【0020】この固定用部品6には、一例として3個の
ねじ通過孔6dが設けられており、そこに各々上から取
付けねじ5が挿通される。ベース2には、ねじ通過孔6
dと整合する位置においてねじ通過孔2aが設けられ、
また取付け部材4にはねじ通過孔6dと整合する位置に
おいてねじ孔4bが設けられている。上記取付けねじ5
は、固定用部品6とともに固定手段を構成するものであ
り、ねじ通過孔6d、2aを通して、ねじ孔4bに螺合
される。そしてこれら3個の取付けねじ5を締め付ける
と、該ねじ5の上端と係合して下方に押される固定用部
品6が、3個の突起部分6aを介してベース2を取付け
面4aに押圧、固定する。
ねじ通過孔6dが設けられており、そこに各々上から取
付けねじ5が挿通される。ベース2には、ねじ通過孔6
dと整合する位置においてねじ通過孔2aが設けられ、
また取付け部材4にはねじ通過孔6dと整合する位置に
おいてねじ孔4bが設けられている。上記取付けねじ5
は、固定用部品6とともに固定手段を構成するものであ
り、ねじ通過孔6d、2aを通して、ねじ孔4bに螺合
される。そしてこれら3個の取付けねじ5を締め付ける
と、該ねじ5の上端と係合して下方に押される固定用部
品6が、3個の突起部分6aを介してベース2を取付け
面4aに押圧、固定する。
【0021】ここで、3個の突起部分6aは調整ねじ3
と各々整合する位置に設けられているから、それによる
押圧力は調整ねじ3と、その周囲近辺のベース2の部分
にしか加わらない。したがって、取付けねじ5を強い力
で締め付けても、ベース2が図13に示したように歪む
ことはない。そうであれば、このベース2に搭載された
固体レーザー1が歪みの影響を受けて共振器長が変化す
ることがなくなるから、ビーム特性および光出力が劣化
することが防止される。
と各々整合する位置に設けられているから、それによる
押圧力は調整ねじ3と、その周囲近辺のベース2の部分
にしか加わらない。したがって、取付けねじ5を強い力
で締め付けても、ベース2が図13に示したように歪む
ことはない。そうであれば、このベース2に搭載された
固体レーザー1が歪みの影響を受けて共振器長が変化す
ることがなくなるから、ビーム特性および光出力が劣化
することが防止される。
【0022】このように、取付けねじ5を強い力で締め
付けておくことができれば、固体レーザー1を搭載した
機器を輸送している際に振動や衝撃で固体レーザー1の
位置がずれて、機器に障害が生じるようなこともなくな
る。
付けておくことができれば、固体レーザー1を搭載した
機器を輸送している際に振動や衝撃で固体レーザー1の
位置がずれて、機器に障害が生じるようなこともなくな
る。
【0023】次に図3および図4を参照して、本発明の
第2の実施の形態について説明する。なおこれらの図に
おいて、図1および図2中のものと同等の要素には同番
号を付し、それらについての重複した説明は省略する
(以下、同様)。
第2の実施の形態について説明する。なおこれらの図に
おいて、図1および図2中のものと同等の要素には同番
号を付し、それらについての重複した説明は省略する
(以下、同様)。
【0024】図3は、本発明の第2の実施形態である光
学装置の固定機構を示す斜視図であり、図4はそのB−
B線に沿った部分の断面形状を示すものである。図示さ
れるようにこの実施形態においては、固定用部品6に、
調整ねじ3を回転させるドライバー等の工具を通過させ
る孔6eが設けられている。
学装置の固定機構を示す斜視図であり、図4はそのB−
B線に沿った部分の断面形状を示すものである。図示さ
れるようにこの実施形態においては、固定用部品6に、
調整ねじ3を回転させるドライバー等の工具を通過させ
る孔6eが設けられている。
【0025】そこでこの場合、固体レーザー1の位置を
再調整するに当たっては、取付けねじ5を若干緩めた上
で、上記工具通過孔6eに通した工具を操作して調整ね
じ3を回転させれば、再調整がなされ得る。つまりこの
場合は、固体レーザー1の位置を再調整する際に、取付
けねじ5および固定用部品6を完全に取り外す必要がな
く、再調整作業が簡単になされ得る。
再調整するに当たっては、取付けねじ5を若干緩めた上
で、上記工具通過孔6eに通した工具を操作して調整ね
じ3を回転させれば、再調整がなされ得る。つまりこの
場合は、固体レーザー1の位置を再調整する際に、取付
けねじ5および固定用部品6を完全に取り外す必要がな
く、再調整作業が簡単になされ得る。
【0026】次に図5を参照して、本発明の第3の実施
の形態について説明する。この図5は、本発明の第3の
実施形態である光学装置の固定機構の側断面形状を示す
ものである。図示されるようにこの実施形態において
は、3個の調整ねじ3が取付け部材4に螺合され、そし
てその尖鋭化された先端がベース2に接している。また
固定用部品6の突起部分6aは、上記調整ねじ3の先端
と同様に尖鋭化されている。
の形態について説明する。この図5は、本発明の第3の
実施形態である光学装置の固定機構の側断面形状を示す
ものである。図示されるようにこの実施形態において
は、3個の調整ねじ3が取付け部材4に螺合され、そし
てその尖鋭化された先端がベース2に接している。また
固定用部品6の突起部分6aは、上記調整ねじ3の先端
と同様に尖鋭化されている。
【0027】この第3の実施形態においては、ベース2
が上下から「点」にて保持されるため、既述の実施形態
と比較すると、固体レーザー1に伝わる歪みは原理的に
より少なくなり、変形による影響を極限まで低減でき
る。
が上下から「点」にて保持されるため、既述の実施形態
と比較すると、固体レーザー1に伝わる歪みは原理的に
より少なくなり、変形による影響を極限まで低減でき
る。
【0028】次に図6および図7を参照して、本発明の
第4の実施の形態について説明する。図6は、本発明の
第4の実施形態である光学装置の固定機構を示す斜視図
であり、図7はそのB−B線に沿った部分の断面形状を
示すものである。図示されるようにこの実施形態におい
ては、3個の調整ねじ3の各々毎に分離させて固定用部
品6A、6Bおよび6Cが設けられており、各固定用部
品6A、6Bおよび6Cがそれぞれ一例として2本の取
付けねじ5によって取付け部材4に組み付けられるよう
に構成されている。
第4の実施の形態について説明する。図6は、本発明の
第4の実施形態である光学装置の固定機構を示す斜視図
であり、図7はそのB−B線に沿った部分の断面形状を
示すものである。図示されるようにこの実施形態におい
ては、3個の調整ねじ3の各々毎に分離させて固定用部
品6A、6Bおよび6Cが設けられており、各固定用部
品6A、6Bおよび6Cがそれぞれ一例として2本の取
付けねじ5によって取付け部材4に組み付けられるよう
に構成されている。
【0029】次に図8を参照して、本発明の第5の実施
の形態について説明する。図示されるようにこの第5の
実施形態は、図3および図4に示した第2の実施形態と
比較すると、調整ねじ3と取付けねじ5との位置関係が
異なるものである。すなわち本例では、調整ねじ3に近
接させて取付けねじ5が配設されている。ベース2に歪
みを生じさせる応力の発生を抑える点からは、このよう
な構成がより有利である。
の形態について説明する。図示されるようにこの第5の
実施形態は、図3および図4に示した第2の実施形態と
比較すると、調整ねじ3と取付けねじ5との位置関係が
異なるものである。すなわち本例では、調整ねじ3に近
接させて取付けねじ5が配設されている。ベース2に歪
みを生じさせる応力の発生を抑える点からは、このよう
な構成がより有利である。
【0030】なおより厳密には、例えば前記第1の実施
形態を例に取ると、図9に誇張して示すように固定用部
品6が歪むことにより、ベース2が上から受ける力Dと
下から受ける力Eの方向がずれて、そのためにベース2
が僅かながら歪むこともあり得る。
形態を例に取ると、図9に誇張して示すように固定用部
品6が歪むことにより、ベース2が上から受ける力Dと
下から受ける力Eの方向がずれて、そのためにベース2
が僅かながら歪むこともあり得る。
【0031】このような事態を避けるためには、図10
に示すように固定用部品6の突起部分6aの配設位置を
考慮して、ベース2が上から受ける力Dと下から受ける
力Eの方向が一致する(向きは互いに反対)ように構成
すると、ベース2の僅かな歪みも防止されてより好まし
い。
に示すように固定用部品6の突起部分6aの配設位置を
考慮して、ベース2が上から受ける力Dと下から受ける
力Eの方向が一致する(向きは互いに反対)ように構成
すると、ベース2の僅かな歪みも防止されてより好まし
い。
【0032】なお以上説明した各実施形態においては、
ベース2を取付け部材4に押圧固定する力を取付けねじ
5から得ているが、この力はそれ以外の例えばばね力、
磁力等から得るようにしてもよい。
ベース2を取付け部材4に押圧固定する力を取付けねじ
5から得ているが、この力はそれ以外の例えばばね力、
磁力等から得るようにしてもよい。
【図1】本発明の第1の実施形態である光学装置の固定
機構を示す斜視図
機構を示す斜視図
【図2】図1のB−B線に沿った部分の断面図
【図3】本発明の第2の実施形態である光学装置の固定
機構を示す斜視図
機構を示す斜視図
【図4】図3のB−B線に沿った部分の断面図
【図5】本発明の第3の実施形態である光学装置の固定
機構を示す側断面図
機構を示す側断面図
【図6】本発明の第4の実施形態である光学装置の固定
機構を示す斜視図
機構を示す斜視図
【図7】図6のB−B線に沿った部分の断面図
【図8】本発明の第5の実施形態である光学装置の固定
機構を示す斜視図
機構を示す斜視図
【図9】本発明の光学装置の固定機構においてベースに
加わる力を説明する概略図
加わる力を説明する概略図
【図10】本発明の光学装置の固定機構においてベース
に加わる力を説明する概略図
に加わる力を説明する概略図
【図11】従来の光学装置の固定機構を示す斜視図
【図12】図11のB−B線に沿った部分の断面図
【図3】従来の光学装置の固定機構におけるベースの歪
みを説明する概略図
みを説明する概略図
【図14】光学装置の一例を示す側面図
【図15】従来の固定機構による光学装置の歪みを説明
する概略図
する概略図
1 固体レーザー(光学装置) 2 ベース 2a ベースのねじ通過孔 3 調整ねじ 4 取付け部材 4a 取付け部材の取付け面 4b 取付け部材のねじ孔 5 取付けねじ 6、6A、6B、6C 固定用部品 6a 固定用部品の突起部分 6b 固定用部品の開口 6d 固定用部品のねじ通過孔 6e 固定用部品の工具通過孔
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年8月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である光学装置の固定
機構を示す斜視図
機構を示す斜視図
【図2】図1のB−B線に沿った部分の断面図
【図3】本発明の第2の実施形態である光学装置の固定
機構を示す斜視図
機構を示す斜視図
【図4】図3のB−B線に沿った部分の断面図
【図5】本発明の第3の実施形態である光学装置の固定
機構を示す側断面図
機構を示す側断面図
【図6】本発明の第4の実施形態である光学装置の固定
機構を示す斜視図
機構を示す斜視図
【図7】図6のB−B線に沿った部分の断面図
【図8】本発明の第5の実施形態である光学装置の固定
機構を示す斜視図
機構を示す斜視図
【図9】本発明の光学装置の固定機構においてベースに
加わる力を説明する概略図
加わる力を説明する概略図
【図10】本発明の光学装置の固定機構においてベース
に加わる力を説明する概略図
に加わる力を説明する概略図
【図11】従来の光学装置の固定機構を示す斜視図
【図12】図11のB−B線に沿った部分の断面図
【図13】従来の光学装置の固定機構におけるベースの
歪みを説明する概略図
歪みを説明する概略図
【図14】光学装置の一例を示す側面図
【図15】従来の固定機構による光学装置の歪みを説明
する概略図
する概略図
【符号の説明】 1 固体レーザー(光学装置) 2 ベース 2a ベースのねじ通過孔 3 調整ねじ 4 取付け部材 4a 取付け部材の取付け面 4b 取付け部材のねじ孔 5 取付けねじ 6、6A、6B、6C 固定用部品 6a 固定用部品の突起部分 6b 固定用部品の開口 6d 固定用部品のねじ通過孔 6e 固定用部品の工具通過孔
Claims (6)
- 【請求項1】 ベースに搭載された光学装置を位置調整
可能に所定の取付け部材上に固定する機構であって、 前記ベースと前記取付け部材との間に介設された、高さ
調整可能な3個の支持部材と、 これらの支持部材と各々整合する位置に配された3個の
突起部分を有し、該突起部分を介して前記ベースを前記
取付け部材に押圧固定する固定手段とからなる光学装置
の固定機構。 - 【請求項2】 前記支持部材が、前記ベースと取付け部
材の一方に螺合し、先端が前記ベースと取付け部材の他
方に接する調整ねじからなることを特徴とする請求項1
記載の光学装置の固定機構。 - 【請求項3】 前記固定手段に、前記調整ねじを回転さ
せる工具を通過させる孔が設けられていることを特徴と
する請求項2記載の光学装置の固定機構。 - 【請求項4】 前記固定手段が、一端が前記取付け部材
に螺合された取付けねじを締め付けることにより、前記
ベースを取付け部材に押圧固定するように構成されてい
ることを特徴とする請求項1から3いずれか1項記載の
光学装置の固定機構。 - 【請求項5】 前記固定手段が、前記3個の支持部材の
各々毎に分離していることを特徴とする請求項1から4
いずれか1項記載の光学装置の固定機構。 - 【請求項6】 前記光学装置が固体レーザーであること
を特徴とする請求項1から5いずれか1項記載の光学装
置の固定機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15673596A JPH103022A (ja) | 1996-06-18 | 1996-06-18 | 光学装置の固定機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15673596A JPH103022A (ja) | 1996-06-18 | 1996-06-18 | 光学装置の固定機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH103022A true JPH103022A (ja) | 1998-01-06 |
Family
ID=15634184
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15673596A Withdrawn JPH103022A (ja) | 1996-06-18 | 1996-06-18 | 光学装置の固定機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH103022A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1996
- 1996-06-18 JP JP15673596A patent/JPH103022A/ja not_active Withdrawn
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