JPH10301559A - アップライトピアノ - Google Patents
アップライトピアノInfo
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- JPH10301559A JPH10301559A JP9123589A JP12358997A JPH10301559A JP H10301559 A JPH10301559 A JP H10301559A JP 9123589 A JP9123589 A JP 9123589A JP 12358997 A JP12358997 A JP 12358997A JP H10301559 A JPH10301559 A JP H10301559A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piano
- upright
- bodies
- upright piano
- main body
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 設置スペースの確保や移動が容易なアップラ
イトピアノを提供する。 【解決手段】 アップライトピアノ1は、互いに分離可
能な左右の複数のピアノ本体部2と、これらの複数のピ
アノ本体部2の各々に取り付けられ、各ピアノ本体部2
を移動可能に支持するキャスター8と、を備える。
イトピアノを提供する。 【解決手段】 アップライトピアノ1は、互いに分離可
能な左右の複数のピアノ本体部2と、これらの複数のピ
アノ本体部2の各々に取り付けられ、各ピアノ本体部2
を移動可能に支持するキャスター8と、を備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピアノ本体を複数
に分割したアップライトピアノに関する。
に分割したアップライトピアノに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アップライトピアノやグランドピ
アノなどのアコースティックピアノは、200kg以上
の大重量を有しているので、その移動作業に多くの人手
や機械などを必要とするなど、移動が困難である。この
ため、アコースティックピアノを購入時に居間などに一
旦、設置した後は、ずっとその設置場所に置いておくこ
とが多い。設置に必要な平面的スペースを比較すると、
アップライトピアノの方がグランドピアノよりも小さ
い。この平面的な設置スペースの有利さにより、日本の
家庭でアコースティックピアノを購入する場合、グラン
ドピアノではなくアップライトピアノを選択するケース
が多い。
アノなどのアコースティックピアノは、200kg以上
の大重量を有しているので、その移動作業に多くの人手
や機械などを必要とするなど、移動が困難である。この
ため、アコースティックピアノを購入時に居間などに一
旦、設置した後は、ずっとその設置場所に置いておくこ
とが多い。設置に必要な平面的スペースを比較すると、
アップライトピアノの方がグランドピアノよりも小さ
い。この平面的な設置スペースの有利さにより、日本の
家庭でアコースティックピアノを購入する場合、グラン
ドピアノではなくアップライトピアノを選択するケース
が多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のア
ップライトピアノによれば、平面的には小さな設置スペ
ースでよいが、音響的な理由から大きな体積を有してい
るので、その高さは逆に大きくならざるを得ない。室内
空間の狭い日本の住宅事情下では、この高さ分の設置ス
ペースを確保するのが難しいので、ユーザー側にアップ
ライトピアノを購入する意欲があっても、この点から購
入を見送り、代用品として電子楽器を購入するケースが
多い。また、従来のアップライトピアノは、前述したよ
うに、その大きな体積および重量により移動が困難なの
で、引っ越し時などにおいては、移動を専門業者に依頼
しなければならない。この引っ越し時などの移動の困難
さおよびそれに必要な経費も、アップライトピアノの購
入を断念する理由になっている。このように、従来のア
ップライトピアノでは、ユーザーにとって、設置スペー
スの確保や移動の困難さが購入の大きな障害となってお
り、これを解決できるものが望まれている。
ップライトピアノによれば、平面的には小さな設置スペ
ースでよいが、音響的な理由から大きな体積を有してい
るので、その高さは逆に大きくならざるを得ない。室内
空間の狭い日本の住宅事情下では、この高さ分の設置ス
ペースを確保するのが難しいので、ユーザー側にアップ
ライトピアノを購入する意欲があっても、この点から購
入を見送り、代用品として電子楽器を購入するケースが
多い。また、従来のアップライトピアノは、前述したよ
うに、その大きな体積および重量により移動が困難なの
で、引っ越し時などにおいては、移動を専門業者に依頼
しなければならない。この引っ越し時などの移動の困難
さおよびそれに必要な経費も、アップライトピアノの購
入を断念する理由になっている。このように、従来のア
ップライトピアノでは、ユーザーにとって、設置スペー
スの確保や移動の困難さが購入の大きな障害となってお
り、これを解決できるものが望まれている。
【0004】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、設置スペースの確保や移動が容易なアップ
ライトピアノを提供することを目的とする。
れたもので、設置スペースの確保や移動が容易なアップ
ライトピアノを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1のアップライト
ピアノは、互いに分離可能な左右の複数のピアノ本体部
と、これらの複数のピアノ本体部の各々に取り付けら
れ、各ピアノ本体部を移動可能に支持する移動手段と、
を備えることを特徴とする。
ピアノは、互いに分離可能な左右の複数のピアノ本体部
と、これらの複数のピアノ本体部の各々に取り付けら
れ、各ピアノ本体部を移動可能に支持する移動手段と、
を備えることを特徴とする。
【0006】このアップライトピアノによれば、1つの
アップライトピアノを複数のピアノ本体部に分離し、各
ピアノ本体部を移動手段により別個に移動させることが
できる。各ピアノ本体部の重量および体積は、それぞれ
アップライトピアノ全体と比べてかなり小さくなるの
で、その移動が容易になる。また、このような体積の減
少および移動の容易化により、不使用時に、各ピアノ本
体部の保管スペースを選択する際の自由度が向上し、ス
ペースの確保が容易になる。
アップライトピアノを複数のピアノ本体部に分離し、各
ピアノ本体部を移動手段により別個に移動させることが
できる。各ピアノ本体部の重量および体積は、それぞれ
アップライトピアノ全体と比べてかなり小さくなるの
で、その移動が容易になる。また、このような体積の減
少および移動の容易化により、不使用時に、各ピアノ本
体部の保管スペースを選択する際の自由度が向上し、ス
ペースの確保が容易になる。
【0007】上記において、複数のピアノ本体部が、互
いに独立して演奏可能に構成されていることが好まし
い。
いに独立して演奏可能に構成されていることが好まし
い。
【0008】このアップライトピアノによれば、1つの
アップライトピアノを複数のピアノ本体部に分離した状
態で、各ピアノ本体部を独立して演奏することが可能な
ので、ピアノ本体部を離れた位置に置き、これらを複数
の演奏者により連弾することができる。
アップライトピアノを複数のピアノ本体部に分離した状
態で、各ピアノ本体部を独立して演奏することが可能な
ので、ピアノ本体部を離れた位置に置き、これらを複数
の演奏者により連弾することができる。
【0009】請求項3のアップライトピアノは、互いに
回動可能に連結された左右の複数のピアノ本体部と、こ
れらの複数のピアノ本体部の各々に取り付けられ、各ピ
アノ本体部を移動可能に支持する移動手段と、を備える
ことを特徴とする。
回動可能に連結された左右の複数のピアノ本体部と、こ
れらの複数のピアノ本体部の各々に取り付けられ、各ピ
アノ本体部を移動可能に支持する移動手段と、を備える
ことを特徴とする。
【0010】このアップライトピアノによれば、複数の
ピアノ本体部を回動させることにより、1つのアップラ
イトピアノを折り畳むことができるので、その不使用時
にアップライトピアノの間口を減少させることができ
る。この間口の減少により、不使用時の保管スペースの
確保が容易になる。また、複数のピアノ本体部が移動手
段によって床面上を移動可能なので、アップライトピア
ノの使用時・不使用時における組立・折畳み作業を容易
に行える。
ピアノ本体部を回動させることにより、1つのアップラ
イトピアノを折り畳むことができるので、その不使用時
にアップライトピアノの間口を減少させることができ
る。この間口の減少により、不使用時の保管スペースの
確保が容易になる。また、複数のピアノ本体部が移動手
段によって床面上を移動可能なので、アップライトピア
ノの使用時・不使用時における組立・折畳み作業を容易
に行える。
【0011】上記において、複数のピアノ本体部の各々
には、両側端部に、把手がそれぞれ出没自在に設けられ
ていることが好ましい。
には、両側端部に、把手がそれぞれ出没自在に設けられ
ていることが好ましい。
【0012】このアップライトピアノによれば、分離状
態または折畳み状態のピアノ本体部を使用時にその使用
場所まで移動させる場合、各ピアノ本体部の両側端部か
ら把手をそれぞれ突出させて両手で握り、手前に引っ張
ることができる。これにより、ピアノ本体部を押す場合
と比べて力が入れやすく、かつその移動すべき方向に向
けやすくなるので、さらに移動が容易になる。
態または折畳み状態のピアノ本体部を使用時にその使用
場所まで移動させる場合、各ピアノ本体部の両側端部か
ら把手をそれぞれ突出させて両手で握り、手前に引っ張
ることができる。これにより、ピアノ本体部を押す場合
と比べて力が入れやすく、かつその移動すべき方向に向
けやすくなるので、さらに移動が容易になる。
【0013】また、上記において、複数のピアノ本体部
の各々には、棚板の下面の前側隅部に、支持部材が回動
自在に設けられており、この支持部材は、上下方向に延
びかつ床面に当接した状態で、各ピアノ本体部に固定可
能に構成されていることが好ましい。
の各々には、棚板の下面の前側隅部に、支持部材が回動
自在に設けられており、この支持部材は、上下方向に延
びかつ床面に当接した状態で、各ピアノ本体部に固定可
能に構成されていることが好ましい。
【0014】このアップライトピアノによれば、棚板の
下面の前側隅部に設けられた支持部材を、上下方向に延
びかつ床面に当接した状態で、各ピアノ部材に固定する
ことにより、例えば地震等の揺れが発生したときでも、
ピアノ本体部が前側に傾くことがなくなるので、ピアノ
本体部の前側の安定性が向上する。これにより、分離状
態または折畳み状態のピアノ本体部を、安定した状態で
設置・保管することができる。
下面の前側隅部に設けられた支持部材を、上下方向に延
びかつ床面に当接した状態で、各ピアノ部材に固定する
ことにより、例えば地震等の揺れが発生したときでも、
ピアノ本体部が前側に傾くことがなくなるので、ピアノ
本体部の前側の安定性が向上する。これにより、分離状
態または折畳み状態のピアノ本体部を、安定した状態で
設置・保管することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の一実施形態に係るアップライトピアノについて
説明する。図1は、本実施形態のアップライトピアノ1
の外観を示している。このアップライトピアノ1は、図
2に示すように、2つのピアノ本体部2L,2Rに左右
に2分割されており、分離したときに、各ピアノ本体部
2は、その体積がアップライトピアノ1全体のほぼ半分
になる。アップライトピアノ1の演奏時には、これらの
ピアノ本体部2L,2Rを、その分割面20,20で重
ね合わせて連結することにより、1つのアップライトピ
アノ1に組み立てられるようになっている。各分割面2
0は、図中に示すように、平らに形成されており、分離
したときに、各ピアノ本体部2の内部を外部から見えな
いように遮蔽する。また、各分割面20には、図示しな
い連結具が設けられており、これらの連結具同士を連結
することにより、ピアノ本体部2同士が堅固に連結され
る。
本発明の一実施形態に係るアップライトピアノについて
説明する。図1は、本実施形態のアップライトピアノ1
の外観を示している。このアップライトピアノ1は、図
2に示すように、2つのピアノ本体部2L,2Rに左右
に2分割されており、分離したときに、各ピアノ本体部
2は、その体積がアップライトピアノ1全体のほぼ半分
になる。アップライトピアノ1の演奏時には、これらの
ピアノ本体部2L,2Rを、その分割面20,20で重
ね合わせて連結することにより、1つのアップライトピ
アノ1に組み立てられるようになっている。各分割面2
0は、図中に示すように、平らに形成されており、分離
したときに、各ピアノ本体部2の内部を外部から見えな
いように遮蔽する。また、各分割面20には、図示しな
い連結具が設けられており、これらの連結具同士を連結
することにより、ピアノ本体部2同士が堅固に連結され
る。
【0016】左側のピアノ本体部2Lには、通常のアッ
プライトピアノにおける第1〜44鍵までの鍵盤(図示
せず)が配置され、これらの鍵盤を開閉する鍵盤蓋21
が設けられていると共に、これらの鍵盤に対応するアク
ション機構(図示せず)がピアノ本体部2Lに内蔵され
ている。また、このピアノ本体部2Lには、図示しない
響板およびフレームなどが内蔵されており、このフレー
ムには、上記第1〜44鍵用のアクション機構にそれぞ
れ対応して、図示しない低中音用の弦が張設されてい
る。
プライトピアノにおける第1〜44鍵までの鍵盤(図示
せず)が配置され、これらの鍵盤を開閉する鍵盤蓋21
が設けられていると共に、これらの鍵盤に対応するアク
ション機構(図示せず)がピアノ本体部2Lに内蔵され
ている。また、このピアノ本体部2Lには、図示しない
響板およびフレームなどが内蔵されており、このフレー
ムには、上記第1〜44鍵用のアクション機構にそれぞ
れ対応して、図示しない低中音用の弦が張設されてい
る。
【0017】一方、右側のピアノ本体部2Rには、通常
のアップライトピアノにおける第45〜88鍵までの鍵
盤(図示せず)が配置され、これらの鍵盤を開閉する鍵
盤蓋21が設けられていると共に、これらの鍵盤に対応
するアクション機構(図示せず)がピアノ本体部2Rに
内蔵されている。さらに、ピアノ本体部2Rには、図示
しない響板およびフレームなどが内蔵されており、この
フレームには、上記第45〜88鍵用のアクション機構
にそれぞれ対応して、図示しない中高音用の弦が張設さ
れている。以上の構成により、アップライトピアノ1で
は、演奏時に第1〜88鍵のいずれかが押鍵された場
合、通常のアップライトピアノと同様に、対応するアク
ション機構のハンマー(図示せず)が弦を打弦すること
により、響板が振動し、ピアノ音が発生する。
のアップライトピアノにおける第45〜88鍵までの鍵
盤(図示せず)が配置され、これらの鍵盤を開閉する鍵
盤蓋21が設けられていると共に、これらの鍵盤に対応
するアクション機構(図示せず)がピアノ本体部2Rに
内蔵されている。さらに、ピアノ本体部2Rには、図示
しない響板およびフレームなどが内蔵されており、この
フレームには、上記第45〜88鍵用のアクション機構
にそれぞれ対応して、図示しない中高音用の弦が張設さ
れている。以上の構成により、アップライトピアノ1で
は、演奏時に第1〜88鍵のいずれかが押鍵された場
合、通常のアップライトピアノと同様に、対応するアク
ション機構のハンマー(図示せず)が弦を打弦すること
により、響板が振動し、ピアノ音が発生する。
【0018】また、左側のピアノ本体部2Lの下端部に
は、ソフトペダル4およびマフラーペダル5が設けら
れ、右側のピアノ本体部2Rの下端部には、ラウドペダ
ル6が設けられている。ソフトペダル4は、ピアノ本体
部2Lとピアノ本体部2Rを連結した場合、通常のアッ
プライトピアノと同様に、図示しない連結機構を介し
て、両ピアノ本体部2L,2Rにそれぞれ内蔵された図
示しないハンマーレールに連結されるようになってい
る。この構成により、アップライトピアノ1の演奏時
に、このソフトペダル4を踏むことによって、通常のア
ップライトピアノと同様に、弱音効果が得られる。マフ
ラーペダル5およびラウドペダル6も、ソフトペダル4
と同様に、ピアノ本体部2Lとピアノ本体部2Rを連結
した場合、図示しない連結機構を介して、両ピアノ本体
部2L,2Rにそれぞれ内蔵された図示しないマフラー
機構およびダンパーロッドに連結されるようになってい
る。この構成により、演奏時に、マフラーペダル5また
はラウドペダル6が踏まれた場合、通常のアップライト
ピアノと同様に、音量を下げる効果または音量・音色を
豊かにする効果がそれぞれ得られる。
は、ソフトペダル4およびマフラーペダル5が設けら
れ、右側のピアノ本体部2Rの下端部には、ラウドペダ
ル6が設けられている。ソフトペダル4は、ピアノ本体
部2Lとピアノ本体部2Rを連結した場合、通常のアッ
プライトピアノと同様に、図示しない連結機構を介し
て、両ピアノ本体部2L,2Rにそれぞれ内蔵された図
示しないハンマーレールに連結されるようになってい
る。この構成により、アップライトピアノ1の演奏時
に、このソフトペダル4を踏むことによって、通常のア
ップライトピアノと同様に、弱音効果が得られる。マフ
ラーペダル5およびラウドペダル6も、ソフトペダル4
と同様に、ピアノ本体部2Lとピアノ本体部2Rを連結
した場合、図示しない連結機構を介して、両ピアノ本体
部2L,2Rにそれぞれ内蔵された図示しないマフラー
機構およびダンパーロッドに連結されるようになってい
る。この構成により、演奏時に、マフラーペダル5また
はラウドペダル6が踏まれた場合、通常のアップライト
ピアノと同様に、音量を下げる効果または音量・音色を
豊かにする効果がそれぞれ得られる。
【0019】さらに、各ピアノ本体部2には、両側端部
の上側の位置に一対の把手7,7が出没自在に設けられ
ており、各把手7は、不使用時には、図1に示すよう
に、ピアノ本体2の外装面と面一になるように収納さ
れ、使用時には、図2に示すように手前側に引き出され
る。一方、各ピアノ本体部2の底面と妻土台22の底面
とには、計4個(3個のみ図示)のキャスター(移動手
段)8が取り付けられており、各キャスター8は、硬質
ゴム製の車輪8aと、図示しないストッパ機構とを備え
ている。4個のキャスター8は、底面の隅部のそれぞれ
の所定位置に配置されることにより、ピアノ本体部2の
重量を力学的にバランスよく支持できるようになってい
る。また、キャスター8のストッパ機構は、車輪8aが
回転しないように固定するものであり、これを作動させ
ることにより、キャアップライトピアノ1を所望の場所
に固定できるようになっている。以上の構成により、上
記把手7を手前に引き出し、手で握りながら引っ張った
場合、各ピアノ本体部2をそれぞれ単独で移動させるこ
とができる。このとき、各ピアノ本体部2は、体積およ
び重量が、アップライトピアノ1のほぼ半分になるの
で、移動が容易になる。移動後、キャスター8のストッ
パ機構を作動させることにより、アップライトピアノ1
を所望の場所に固定できる。
の上側の位置に一対の把手7,7が出没自在に設けられ
ており、各把手7は、不使用時には、図1に示すよう
に、ピアノ本体2の外装面と面一になるように収納さ
れ、使用時には、図2に示すように手前側に引き出され
る。一方、各ピアノ本体部2の底面と妻土台22の底面
とには、計4個(3個のみ図示)のキャスター(移動手
段)8が取り付けられており、各キャスター8は、硬質
ゴム製の車輪8aと、図示しないストッパ機構とを備え
ている。4個のキャスター8は、底面の隅部のそれぞれ
の所定位置に配置されることにより、ピアノ本体部2の
重量を力学的にバランスよく支持できるようになってい
る。また、キャスター8のストッパ機構は、車輪8aが
回転しないように固定するものであり、これを作動させ
ることにより、キャアップライトピアノ1を所望の場所
に固定できるようになっている。以上の構成により、上
記把手7を手前に引き出し、手で握りながら引っ張った
場合、各ピアノ本体部2をそれぞれ単独で移動させるこ
とができる。このとき、各ピアノ本体部2は、体積およ
び重量が、アップライトピアノ1のほぼ半分になるの
で、移動が容易になる。移動後、キャスター8のストッ
パ機構を作動させることにより、アップライトピアノ1
を所望の場所に固定できる。
【0020】各ピアノ本体部2の棚板23の下面には、
支持部材としての突っ張り棒9が手前側の隅部に配置さ
れており、この突っ張り棒9は、棚板23側に退避する
退避位置(図示せず)と、図2に示すように床面側に突
出する支持位置との間で回動自在に設けられている。突
っ張り棒9は、アップライトピアノ1の演奏時には、演
奏者の邪魔にならないように退避位置に回動され、各ピ
アノ本体部2の保管時(不使用時)には、支持位置に回
動されると共に、図示しないラッチ機構などにより、退
避位置および支持位置にそれぞれ固定される。また、突
っ張り棒9は、支持位置において床面と当接することに
より、地震等の揺れが発生した場合でも、ピアノ本体部
2が前方に傾かないように支持するようになっている。
これにより、アップライトピアノ1をピアノ本体部2L
とピアノ本体部2Rに分離した場合、突っ張り棒9を支
持位置に回動させ、かつキャスター8のストッパ機構を
作動させることにより、各ピアノ本体部2は、がたつき
がなくバランスのとれた安定した状態でその位置に固定
(設置)される。
支持部材としての突っ張り棒9が手前側の隅部に配置さ
れており、この突っ張り棒9は、棚板23側に退避する
退避位置(図示せず)と、図2に示すように床面側に突
出する支持位置との間で回動自在に設けられている。突
っ張り棒9は、アップライトピアノ1の演奏時には、演
奏者の邪魔にならないように退避位置に回動され、各ピ
アノ本体部2の保管時(不使用時)には、支持位置に回
動されると共に、図示しないラッチ機構などにより、退
避位置および支持位置にそれぞれ固定される。また、突
っ張り棒9は、支持位置において床面と当接することに
より、地震等の揺れが発生した場合でも、ピアノ本体部
2が前方に傾かないように支持するようになっている。
これにより、アップライトピアノ1をピアノ本体部2L
とピアノ本体部2Rに分離した場合、突っ張り棒9を支
持位置に回動させ、かつキャスター8のストッパ機構を
作動させることにより、各ピアノ本体部2は、がたつき
がなくバランスのとれた安定した状態でその位置に固定
(設置)される。
【0021】また、このアップライトピアノ1では、各
ピアノ本体部2の親板および棚受柱などの外装部品や、
鍵盤およびハンマーなどの内装部品が、合成樹脂(例え
ば、ポリプロピレン)で製作されている。これにより、
アップライトピアノ1は、ピアノ本体部2の1個当りの
重量が、例えば、60〜80kg程度に軽量化されてい
る。このように軽量化されていることにより、アップラ
イトピアノ1を2つのピアノ本体部2L,2Rに分離し
た場合、ピアノ本体部2の移動作業を成人男性が1人で
行うことができるようになっている。
ピアノ本体部2の親板および棚受柱などの外装部品や、
鍵盤およびハンマーなどの内装部品が、合成樹脂(例え
ば、ポリプロピレン)で製作されている。これにより、
アップライトピアノ1は、ピアノ本体部2の1個当りの
重量が、例えば、60〜80kg程度に軽量化されてい
る。このように軽量化されていることにより、アップラ
イトピアノ1を2つのピアノ本体部2L,2Rに分離し
た場合、ピアノ本体部2の移動作業を成人男性が1人で
行うことができるようになっている。
【0022】以上のように構成された本発明のアップラ
イトピアノ1を使用(演奏)する場合と、使用後に保管
する場合の動作について説明する。アップライトピアノ
1の使用時には、まず、キャスター8のストッパ機構を
解除すると共に突っ張り棒9を棚板23側に退避させる
ことにより、各ピアノ本体部2を移動可能な状態にす
る。次に、把手7を手前に引き出し、これを手で握りな
がら引っ張ることにより、ピアノ本体部2を使用場所ま
で移動させる。このとき、上記のようにピアノ本体部2
の1個当りの重量は、移動作業を成人男性が1人で行う
ことができる程度まで軽量化されており、さらにピアノ
本体部2の体積もアップライトピアノ1のほぼ半分にな
っているので、この移動作業を容易に行うことができ
る。この後、ピアノ本体部2L,2Rを、その分割面2
0,20で重ね合わせて連結する。このとき、分割面2
0,20に設けられた連結具同士の連結により、各ピア
ノ本体部2が互いに堅固に連結され、アップライトピア
ノ1が使用(演奏)可能になる。この連結により、前述
したように各ペダル4〜6が作動可能になり、アップラ
イトピアノ1を演奏する際に、通常のアップライトピア
ノと同様のペダル効果を得ることができる。
イトピアノ1を使用(演奏)する場合と、使用後に保管
する場合の動作について説明する。アップライトピアノ
1の使用時には、まず、キャスター8のストッパ機構を
解除すると共に突っ張り棒9を棚板23側に退避させる
ことにより、各ピアノ本体部2を移動可能な状態にす
る。次に、把手7を手前に引き出し、これを手で握りな
がら引っ張ることにより、ピアノ本体部2を使用場所ま
で移動させる。このとき、上記のようにピアノ本体部2
の1個当りの重量は、移動作業を成人男性が1人で行う
ことができる程度まで軽量化されており、さらにピアノ
本体部2の体積もアップライトピアノ1のほぼ半分にな
っているので、この移動作業を容易に行うことができ
る。この後、ピアノ本体部2L,2Rを、その分割面2
0,20で重ね合わせて連結する。このとき、分割面2
0,20に設けられた連結具同士の連結により、各ピア
ノ本体部2が互いに堅固に連結され、アップライトピア
ノ1が使用(演奏)可能になる。この連結により、前述
したように各ペダル4〜6が作動可能になり、アップラ
イトピアノ1を演奏する際に、通常のアップライトピア
ノと同様のペダル効果を得ることができる。
【0023】また、アップライトピアノ1を使用後に保
管する場合、上記とは逆にアップライトピアノ1をピア
ノ本体部2L,2Rに分離し、把手7を手前に引き出
し、これを手で握りながら引っ張ることにより、各ピア
ノ本体部2を保管場所まで移動させる。この保管時、各
ピアノ本体部2の体積は、アップライトピアノ1のほぼ
半分なので、その保管(設置)スペースの確保が容易に
なる。各ピアノ本体部2を保管場所まで移動した後、突
っ張り棒9を支持位置側まで回動させて、床面に当接さ
せることにより、ピアノ本体部2は、地震等の揺れが発
生しても、前方に傾かないように支持される。次に、キ
ャスター8のストッパ機構を作動させて、キャスター8
の車輪8aを回転しないように固定する。これにより、
各ピアノ本体部2を、がたつきがなくバランスのとれた
安定した状態で、保管場所に固定することができる。
管する場合、上記とは逆にアップライトピアノ1をピア
ノ本体部2L,2Rに分離し、把手7を手前に引き出
し、これを手で握りながら引っ張ることにより、各ピア
ノ本体部2を保管場所まで移動させる。この保管時、各
ピアノ本体部2の体積は、アップライトピアノ1のほぼ
半分なので、その保管(設置)スペースの確保が容易に
なる。各ピアノ本体部2を保管場所まで移動した後、突
っ張り棒9を支持位置側まで回動させて、床面に当接さ
せることにより、ピアノ本体部2は、地震等の揺れが発
生しても、前方に傾かないように支持される。次に、キ
ャスター8のストッパ機構を作動させて、キャスター8
の車輪8aを回転しないように固定する。これにより、
各ピアノ本体部2を、がたつきがなくバランスのとれた
安定した状態で、保管場所に固定することができる。
【0024】なお、上記実施形態においては、ピアノ本
体部2Lにソフトペダル4およびマフラーペダル5を設
け、ピアノ本体部2Rにラウドペダル6を設けるように
したが、これに限らず、ピアノ本体部2毎にソフトペダ
ル4、マフラーペダル5およびラウドペダル6を設ける
ようにしてもよい。このようにすれば、アップライトピ
アノ1を2つのピアノ本体部2に分離した場合でも、各
ピアノ本体部2を通常のアップライトピアノと同様に演
奏することができるので、各ピアノ本体部2を離れた位
置に設置することによって、連弾を離れた位置で行うこ
とができる。
体部2Lにソフトペダル4およびマフラーペダル5を設
け、ピアノ本体部2Rにラウドペダル6を設けるように
したが、これに限らず、ピアノ本体部2毎にソフトペダ
ル4、マフラーペダル5およびラウドペダル6を設ける
ようにしてもよい。このようにすれば、アップライトピ
アノ1を2つのピアノ本体部2に分離した場合でも、各
ピアノ本体部2を通常のアップライトピアノと同様に演
奏することができるので、各ピアノ本体部2を離れた位
置に設置することによって、連弾を離れた位置で行うこ
とができる。
【0025】また、上記実施形態においては、アップラ
イトピアノ1を2つのピアノ本体部2に分離した場合、
別々に移動させるようにしたが、これに限らず、2つの
ピアノ本体部2をヒンジ等で連結し、折り畳めるように
してもよい。このようにすれば、不使用時にアップライ
トピアノの間口を減少させることができるので、その保
管場所の確保が容易になる。
イトピアノ1を2つのピアノ本体部2に分離した場合、
別々に移動させるようにしたが、これに限らず、2つの
ピアノ本体部2をヒンジ等で連結し、折り畳めるように
してもよい。このようにすれば、不使用時にアップライ
トピアノの間口を減少させることができるので、その保
管場所の確保が容易になる。
【0026】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に記載
されたアップライトピアノによれば、移動が容易にな
り、かつ不使用時の保管スペースの確保が容易になる。
請求項3のアップライトピアノによれば、不使用時の保
管スペースの確保が容易になる。また、2つのピアノ本
体部を離れた位置に設置し、これを連弾することができ
る。さらに、分離または折り畳んだピアノ本体部を、安
定した状態で設置・保管できる。
されたアップライトピアノによれば、移動が容易にな
り、かつ不使用時の保管スペースの確保が容易になる。
請求項3のアップライトピアノによれば、不使用時の保
管スペースの確保が容易になる。また、2つのピアノ本
体部を離れた位置に設置し、これを連弾することができ
る。さらに、分離または折り畳んだピアノ本体部を、安
定した状態で設置・保管できる。
【図1】本発明の一実施形態に係るアップライトピアノ
の外観を示す斜視図である。
の外観を示す斜視図である。
【図2】アップライトピアノを分離した状態を示す外観
図である。
図である。
1 アップライトピアノ 2 ピアノ本体部 7 把手 8 キャスター(移動手段) 9 突っ張り棒(支持部材) 23 棚板
Claims (5)
- 【請求項1】 互いに分離可能な左右の複数のピアノ本
体部と、これらの複数のピアノ本体部の各々に取り付け
られ、当該各ピアノ本体部を移動可能に支持する移動手
段と、を備えることを特徴とするアップライトピアノ。 - 【請求項2】 前記複数のピアノ本体部が、互いに独立
して演奏可能に構成されていることを特徴とする請求項
1に記載のアップライトピアノ。 - 【請求項3】 互いに回動可能に連結された左右の複数
のピアノ本体部と、これらの複数のピアノ本体部の各々
に取り付けられ、当該各ピアノ本体部を移動可能に支持
する移動手段と、を備えることを特徴とするアップライ
トピアノ。 - 【請求項4】 前記複数のピアノ本体部の各々には、両
側端部に、把手がそれぞれ出没自在に設けられているこ
とを特徴とする請求項1、2または3に記載のアップラ
イトピアノ。 - 【請求項5】 前記複数のピアノ本体部の各々には、棚
板の下面の前側隅部に、支持部材が回動自在に設けられ
ており、この支持部材は、上下方向に延びかつ床面に当
接した状態で、当該各ピアノ本体部に固定可能に構成さ
れていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに
記載のアップライトピアノ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9123589A JPH10301559A (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | アップライトピアノ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9123589A JPH10301559A (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | アップライトピアノ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10301559A true JPH10301559A (ja) | 1998-11-13 |
Family
ID=14864347
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9123589A Withdrawn JPH10301559A (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | アップライトピアノ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10301559A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013210671A (ja) * | 2006-07-25 | 2013-10-10 | Yamaha Corp | 鍵盤楽器の黒鍵 |
-
1997
- 1997-04-25 JP JP9123589A patent/JPH10301559A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013210671A (ja) * | 2006-07-25 | 2013-10-10 | Yamaha Corp | 鍵盤楽器の黒鍵 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040706 |