JPH10301304A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JPH10301304A
JPH10301304A JP10472297A JP10472297A JPH10301304A JP H10301304 A JPH10301304 A JP H10301304A JP 10472297 A JP10472297 A JP 10472297A JP 10472297 A JP10472297 A JP 10472297A JP H10301304 A JPH10301304 A JP H10301304A
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洋志 中井
Yasuo Suzuki
康夫 鈴木
Takaaki Ikegami
孝彰 池上
Nozomi Tamoto
望 田元
Koji Kishida
浩司 岸田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性に優れた電子写真感光体の提供。 【解決手段】 最外層にカルボキシ変性ポリシロキサン
と他の変性ポリシロキサンとの混合物を含有せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真感光体に関
し、詳しくはトナーの転写効率、更にクリーニング性に
優れるとともに環境安定性にも優れた高耐久な電子写真
感光体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より電子写真感光体の光導電性材料
としてセレン、α−シリコン、酸化亜鉛等の無機光導電
性材料が感度、耐久性の面から主として用いられてきた
が、これらの無機材料は有害物質であったり、生産性が
劣るために高コストなものとなるという欠点を有してい
る。このため無公害であり、塗工による大量生産が可能
で低コスト化が容易な有機感光体の開発が近年盛んに行
われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの有機感光体は
無公害、低コスト等の利点を有するものの、その感度、
環境安定性、及び耐久性に問題が残されており、中でも
特に環境安定性及び耐久性に優れた電子写真感光体の開
発が熱望されている。更に近年の高画質化の要求は、ト
ナーを小粒径化させる方向にあり、これに対応した転写
効率及びクリーニング性が高い電子写真感光体が要求さ
れている。
【0004】これらの欠点を解決する方法として、感光
体表面に設けられた電荷輸送層にシリコーン樹脂、又は
シリコーン含有ポリマーを含有させる方法が提案されて
いる(特開昭57−64243号公報、特開昭60−2
56146号公報、特開昭61−95358号公報、特
開昭61−132954号公報、特開昭61−2190
47号公報)。しかしながらシリコーン樹脂やシリコー
ン含有ポリマーを添加する方法では耐摩耗性が悪く、更
には残留電位が上昇するという欠点を有している。この
ように従来のシリコーン含有ポリマー等を含む有機感光
体は種々の耐久性に問題があり、その改善が熱望されて
いる。
【0005】以上のように種々の耐久性に問題が残され
ている上に、高い転写効率及びクリーニング性が要求さ
れていることに対しても、十分な特性が得られていない
のが実状である。本発明の目的は上記の問題を解決する
ものとして、繰返し使用時に残留電位の上昇がなく、更
には高い転写効率及びクリーニング性が改善された高耐
久な電子写真感光体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
達成するべく検討を重ねた結果、本発明を完成するに至
った。すなわち本発明によれば、(1)導電性支持体上
に感光層を設けた電子写真感光体において、該電子写真
感光体の最外層がカルボキシ変性ポリシロキサンと、カ
ルビノール変性ポリシロキサン、メタクリル変性ポリシ
ロキサン、メルカプト変性ポリシロキサンから選ばれた
他の変性ポリシロキサンとの混合物を含有していること
を特徴とする電子写真感光体、(2)他の変性ポリシロ
キサンがフェノール変性ポリシロキサン、ポリエーテル
変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサンから
選ばれる上記(1)項記載の電子写真感光体、(3)他
の変性ポリシロキサンが脂肪酸エステル変性ポリシロキ
サン、ビニル変性ポリシロキサン、アルコキシ変性ポリ
シロキサンから選ばれる上記(1)項記載の電子写真感
光体、(4)他の変性ポリシロキサンが異種官能基変性
ポリシロキサン、またはフッ素変性ポリシロキサンであ
る上記(1)項記載の電子写真感光体、(5)ポリシロ
キサン混合物が最外層の結着樹脂に対して、0.5〜1
0%(重量比)含有されていることを特徴とする上記
(1)〜(4)項に記載の電子写真感光体、(6)最外
層の結着樹脂が下記一般式で表される構造単位を主繰返
し単位として有するポリカーボネートであることを特徴
とする上記(1)〜(5)に記載の電子写真感光体、
【0007】
【化2】
【0008】式中、Zは置換基を有してもよい炭素環又
は複素環を形成するのに必要な非金属原子群を表し、R
1〜R8は水素原子、ハロゲン原子、又は各々置換基を有
してもよい脂肪族基若しくは炭素環基を表す、が提供さ
れる。次に図面を用いて本発明を詳しく説明する。
【0009】図1は本発明に用いられる単層感光体を表
す断面図であり、導電性支持体11上に、電荷発生材料
と電荷輸送材料を主成分とする単層感光層15が設けら
れている。図2,3は本発明に用いられる積層感光体の
構成例を示す断面図であり、電荷発生材料を主成分とす
る電荷発生層17と電荷輸送材料を主成分とする電荷輸
送層19とが積層された構成をとっている。
【0010】本発明において最外層とは上記(1)〜
(4)に示される特定のポリシロキサン混合物を含有す
る層であって、電子写真感光体の表面に設けられた層を
指す。従って、単層感光体の場合は感光層が最外層であ
り、積層感光体の場合には電荷発生層若しくは電荷輸送
層のうち、どちらか表面に設けられた層が最外層という
ことになる。その方法として本発明では最外層に相当す
る塗工液に上記(1)〜(4)のポリシロキサン混合物
を含有させるが、より効果を高めるために添加量を増加
させた場合には、上記(1)〜(4)で示されるこれら
のポリシロキサン混合物を含有させた塗工液用溶媒に所
定の材料を溶解又は分散させた方が好ましい。又、必要
に応じて、更に該塗工液をペイントシェーカーやサンド
ミル、ビーズミル、ボールミル等によって2次分散せし
めてもよい。
【0011】本発明に用いられる上記(1)〜(4)の
ポリシロキサン混合物は、それぞれ単独でも繰返し使用
時の高い転写効率、クリーニング性の持続性と表面のエ
ネルギーを下げる効果を有していると考えられるが、こ
れらを混合して用いた際には相乗効果が発現し、それぞ
れ単独使用時に比べて効果が飛躍的に向上する。
【0012】本発明にカルボキシ変性ポリシロキサンと
ともに用いられる他の変性ポリシロキサンとしては、た
とえばカルビノール変性ポリシロキサン、メタクリル変
性ポリシロキサン、メルカプト変性ポリシロキサン、フ
ェノール変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシ
ロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、脂肪酸エステ
ル変性ポリシロキサン、ビニル変性ポリシロキサン、ア
ルコキシ変性ポリシロキサン、異種官能基変性ポリシロ
キサン、フッ素変性ポリシロキサンなどが挙げられる。
本発明に用いられるカルボキシ変性ポリシロキサンとし
ては、下記一般式で表される少なくとも一種のものであ
り、環状構造をとってもよい。
【0013】
【化3】
【0014】上記一般式中のR1〜R10はそれぞれ異な
ってもよく、炭素数1〜3のアルキル基、−R11−CO
OHを表し(但し少なくとも一つは−R11−COOHで
ある)、R11はアルキレン基を表す。m,nは0又は正
の整数である(但し、m,nは同時に0ではない)。本
発明に用いられるカルビノール変性ポリシロキサンとし
ては、下記一般式で表される少なくとも一種のものであ
り、環状構造をとってもよい。
【0015】
【化4】
【0016】上記一般式中のR1〜R10はそれぞれ異な
ってもよく、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3
のアルコキシ基、−R11−OHを表し(但し、少なくと
も一つは−R11−OHである)、R11はアルキレン基を
表す。m,nは0又は正の整数である(但し、m,nは
同時に0ではない)。本発明に用いられるメタクリル変
性ポリシロキサンとしては、下記一般式で表される少な
くとも一種のものであり、環状構造をとってもよい。
【0017】
【化5】
【0018】上記一般式中のR1〜R10はそれぞれ異な
ってもよく、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3
のアルコキシ基、−R11−C(CH3)=CH2又は−R
12−OCO−C(CH3)=CH2を表し(但し少なくと
も一つは−R11−C(CH3)=CH2又は−R12−OC
O−C(CH3)=CH2である)、R11,R12はアルキ
レン基を表す。m,nは0又は正の整数である(但し、
m,nは同時に0ではない)。本発明に用いられるメル
カプト変性ポリシロキサンとしては、下記一般式で表さ
れる少なくとも一種のものであり、環状構造をとっても
よい。
【0019】
【化6】
【0020】上記一般式中のR1〜R10はそれぞれ異な
ってもよく、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3
のアルコキシ基、−R11−SHを表し(但し少なくとも
一つは−R11−SHである)、R11はアルキレン基を表
す。m,nは0又は正の整数である(但し、m,nは同
時に0ではない)。本発明に用いられるフェノール変性
ポリシロキサンとしては、下記一般式で表される少なく
とも一種のものであり、環状構造をとってもよい。
【0021】
【化7】
【0022】上記一般式中のR1〜R10はそれぞれ異な
ってもよく、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3
のアルコキシ基、及び
【0023】
【化8】
【0024】を表し(但し少なくとも一つは
【0025】
【化9】
【0026】である)、R11はアルキレン基を表す。
m,nは0又は正の整数である(但し、m=n≠0)。
本発明に用いられるポリエーテル変性ポリシロキサンと
しては、下記一般式で表される少なくとも一種のもので
あり、環状構造をとってもよい。
【0027】
【化10】
【0028】上記一般式中のR1〜R10はそれぞれ異な
ってもよく、炭素数1〜3のアルキル基、−R11−(C
24O)a(C36O)b−R12を表し(但し少なくとも
一つは−R11−(C24O)a(C36O)b−R12
ある)、R11はアルキレン基、R12はアルキル基、水
素、又は−R13−OHを表す(R13はアルキレン基を表
す)。m,n,a,bは0又は正の整数である(但し、
m,nは同時に0ではない)。本発明に用いられるアル
キル変性ポリシロキサンとしては、下記一般式で表され
る少なくとも一種のものであり、環状構造をとってもよ
い。
【0029】
【化11】
【0030】上記一般式中のR1〜R10はそれぞれ異な
ってもよく、炭素数1〜30のアルキル基、炭素数1〜
3のアルコキシ基、アラルキル基を表す(但し、少なく
とも一つは炭素数4〜30のアルキル基、又はアラルキ
ル基である)。m,nは0又は正の整数である(但し、
m,nは同時に0ではない)。本発明に用いられる脂肪
酸エステル変性ポリシロキサンとしては、下記一般式で
表される少なくとも一種のものであり、環状構造をとっ
てもよい。
【0031】
【化12】
【0032】上記一般式中のR1〜R10はそれぞれ異な
ってもよく、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3
のアルコキシ基、−OCO−R11を表し(但し少なくと
も一つは−OCO−R11である)、R11はアルキル基を
表す。m,nは0又は正の整数である(但し、m,nは
同時に0ではない)。本発明に用いられるビニル変性ポ
リシロキサンとしては、下記一般式で表される少なくと
も一種のものであり、環状構造をとってもよい。
【0033】
【化13】
【0034】上記一般式中のR1〜R10はそれぞれ異な
ってもよく、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3
のアルコキシ基、置換基を有してもよいフェニル基、−
CH=CH2を表す(但し少なくとも一つは−CH=C
2である)。m,nは0又は正の整数である(但し、
m,nは同時に0ではない)。本発明に用いられるアル
コキシ変性ポリシロキサンとしては、下記一般式で表さ
れる少なくとも一種のものであり、環状構造をとっても
よい。
【0035】
【化14】
【0036】上記一般式中のR1〜R10はそれぞれ異な
ってもよく、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3
0のアルコキシ基を表し(但し少なくとも一つは炭素数
4〜30のアルコキシ基である)。m,nは0又は正の
整数である(但し、m,nは同時に0ではない)。本発
明に用いられる異種官能基変性ポリシロキサンとは、異
なった2種以上の官能基を有する変性ポリシロキサンで
あって、下記一般式で表される少なくとも一種のもので
あり、環状構造をとってもよい。
【0037】
【化15】
【0038】上記一般式中のR1〜R10はそれぞれ異な
ってもよく、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3
のアルコキシ基、アミノ基、エポキシ基、ポリエーテル
基を表す(但し少なくとも二つは炭素数1〜3のアルコ
キシ基、アミノ基、エポキシ基、およびポリエーテル基
からなる群より選ばれるものである)。m,nは0又は
正の整数である(但し、m,nは同時に0ではない)。
本発明に用いられるフッ素変性ポリシロキサンとして
は、下記一般式で表される少なくとも一種のものであ
り、環状構造をとってもよい。
【0039】
【化16】
【0040】上記一般式中のR1〜R10はそれぞれ異な
ってもよく、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3
のアルコキシ基、−R11−CF3を表し(但し少なくと
も一つは−R11−CF3である)、R11はアルキレン基
を表す。m,nは0又は正の整数である(但し、m,n
は同時に0ではない)。
【0041】本発明に用いられる上記(1)〜(4)で
示されるポリシロキサン混合物の添加量としては、結着
樹脂に対して0.5〜10%(重量比)が好ましく、こ
れより添加量が少ないと、繰返し使用時の高い転写効
率、クリーニング性の持続性がなくなり、一方、これよ
り添加量が多いと成膜性が悪くなり、初期地肌汚れ等の
画像欠陥が発生しやすくなる。又、上記(1)〜(4)
で示されるポリシロキサン混合物の混合比としては、
5:95〜95:5(重量比)が好ましい。
【0042】本発明に用いられる上記(1)〜(4)で
示されるポリシロキサンの分子量(重合度)を表す粘度
としては、100CS(25℃)以上のものが好まし
く、これが高くなるほど実使用時の耐刷性が向上する
が、含有される少なくとも1種がこれに相当していれば
満足できるものとなる。
【0043】導電性支持体11としては、体積抵抗10
10Ωcm以下の導電性を示すもの、例えばアルミニウ
ム、ニッケル、クロム、ニクロム、銅、銀、金、白金な
どの金属、酸化スズ、酸化インジウムなどの金属酸化物
を蒸着又はスパッタリングにより、フィルム状もしくは
円筒状のプラスチック、紙に被覆したもの、あるいはア
ルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、ステンレス
等の板及びそれらを素管化後、切削、超仕上げ、研磨等
で表面処理した管等を使用することができる。次に感光
層15について説明する。感光層は単層でも積層でもよ
いが、説明の都合上、先ず電荷発生層17と電荷輸送層
19で構成される場合から述べる。電荷発生層17は電
荷発生材料を主成分とする層である。
【0044】電荷発生材料には無機及び有機材料が用い
られ、その代表としてモノアゾ顔料、ジスアゾ顔料、ト
リスアゾ顔料、ペリレン系顔料、ペリノン系顔料、キナ
クリドン系顔料、キノン系縮合多環化合物、スクアリッ
ク酸系染料、フタロシアニン系顔料、ナフタロシアニン
系顔料、アズレニウム塩系染料、セレン、セレン−テル
ル、セレン−ヒ素合金、アモルファス・シリコン等が挙
げられ用いられる。電荷発生材料は単独であるいは2種
以上混合して用いられる。
【0045】電荷発生層17は電荷発生材料を適宜バイ
ンダー樹脂とともに、テトラヒドロフラン、シクロヘキ
サノン、ジオキサン、2−ブタノン、ジクロルエタン等
の適当な溶媒を用いてボールミル、アトライター、サン
ドミルなどにより分散し、分散液を塗布することにより
形成できる。塗布は浸漬塗工法やスプレーコート、ビー
ドコート法などを用いて行うことができる。適宜用いら
れるバインダー樹脂としてはポリアミド、ポリウレタ
ン、ポリエステル、エポキシ樹脂、ポリケトン、ポリカ
ーボネート、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニ
ルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルケト
ン、ポリスチレン、ポリアクリルアミドなどが挙げられ
用いられるが、電荷発生層17が図3の如き最外層に相
当する場合には、特に下記一般式で表される構造単位を
主繰返し単位として有するポリカーボネートが、上記
(1)〜(4)のポリシロキサン混合物との親和性に優
れており、生産性の面からも更に好ましいものである。
【0046】
【化17】
【0047】式中、Zは置換基を有してもよい炭素環又
は複素環を形成するのに必要な非金属原子群を表し、R
1〜R8は、水素原子、ハロゲン原子、又は各々置換基を
有してもよい脂肪族基若しくは炭素環基を表す。上記の
如きバインダー樹脂の量としては、電荷発生材料1重量
部に対して0〜2重量部が適当である。電荷発生層17
が最外層に相当しない場合には、公知の真空薄膜作製法
にても設けることができる。電荷発生層17の膜厚は
0.01〜5μm程度が適当であり、好ましくは0.1
〜2μmである。
【0048】電荷輸送層19は電荷輸送材料及びバイン
ダー樹脂を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを塗
布、乾燥することにより形成できる。又、必要により可
塑剤等を添加することもできる。
【0049】電荷輸送材料としては、以下に例示する一
般式で示される材料が挙げられる。これらの電荷輸送材
料は単独又は混合して用いてもよい。本発明の電子写真
感光体に用いられる電荷輸送物質としては、オキサゾー
ル誘導体、イミダゾール誘導体、トリフェニルアミン誘
導体及び以下に述べるような一般式(1)〜一般式(1
9)で表される化合物等が使用できる。
【0050】
【化18】
【0051】(式中、R1はメチル基、エチル基、2−
ヒドロキシエチル基、又は2−クロルエチル基を表し、
2はメチル基、エチル基、ベンジル基、又はフェニル
基を表し、R3は水素原子、臭素原子、炭素数1〜4の
アルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、ジアルキル
アミノ基、又はニトロ基を表す。) 一般式(1)で表される化合物には、例えば9−エチル
カルバゾール−3−アルデヒド−1−メチル−1−フェ
ニルヒドラゾン、9−エチルカルバゾール−3−アルデ
ヒド−1−ベンジル−1−フェニルヒドラゾン、9−エ
チルカルバゾール−3−アルデヒド−1,1−ジフェニ
ルヒドラゾンなどがある。
【0052】
【化19】
【0053】(式中、Arはナフタレン環、アントラセ
ン環、スチリル環、及びそれらの置換体あるいはピリジ
ン環、フラン環、チオフェン環を表し、Rはアルキル基
又はベンジル基を表す。) 一般式(2)で表される化合物には、例えば4−ジエチ
ルアミノスチリル−β−アルデヒド−1−メチル−1−
フェニルヒドラゾン、4−メトキシナフタレン−1−ア
ルデヒド−1−ベンジル−1−フェニルヒドラゾンなど
がある。
【0054】
【化20】
【0055】(式中、R1はアルキル基、ベンジル基、
フェニル基、又はナフチル基を表し、R2は水素原子、
炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ
基、ジアルキルアミノ基、ジアラルキルアミノ基、又は
ジアリールアミノ基を表し、nは1〜4の整数を表し、
nが2以上の時はR2は同じでも異なっても良い。R3
水素原子、又はメトキシ基を表す。) 一般式(3)で表される化合物には、例えば4−メトキ
シベンズアルデヒド−1−メチル−1−フェニルヒドラ
ゾン、2,4−ジメトキシベンズアルデヒド−1−ベン
ジル−1−フェニルヒドラゾン、4−ジエチルアミノベ
ンズアルデヒド−1,1−ジフェニルヒドラゾン、4−
メトキシベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−(4−
メトキシ)フェニルヒドラゾン、4−ジフェニルアミノ
ベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェニルヒドラ
ゾン、4−ジベンジルアミノベンズアルデヒド−1,1
−ジフェニルヒドラゾンなどがある。
【0056】
【化21】
【0057】(式中、R1は炭素数1〜11のアルキル
基、置換若しくは無置換のフェニル基、又は複素環基を
表し、R2,R3は、それぞれ同一でも異なっても良く、
水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、ヒドロキシアル
キル基、クロルアルキル基、又は置換若しくは無置換の
アラルキル基を表し、又、R2,R3は互いに結合し窒素
原子を含む複素環を形成しても良い。R4は同一でも異
なっていても良く、水素原子、炭素数1〜4のアルキル
基、アルコキシ基、ハロゲン原子を表す。) 一般式(4)で表される化合物には、例えば1,1−ビ
ス(4−ジベンジルアミノフェニル)プロパン、トリス
(4−ジエチルアミノフェニル)メタン、1,1−ビス
(4−ジベンジルアミノフェニル)プロパン、トリス
(4−ジエチルアミノフェニル)メタン、1,1−ビス
(4−ジベンジルアミノフェニル)プロパン、2,2’
−ジメチル−4,4’−ビス(ジエチルアミノ)−トリ
フェニルメタンなどがある。
【0058】
【化22】
【0059】(式中、R1は水素原子、置換若しくは無
置換のアルキル基及びフェニル基を表し、R2は水素原
子、置換若しくは無置換のアルキル基、アルコキシ基又
はハロゲン原子を示す。) 一般式(5)で表される化合物としては、例えばN−エ
チル−3,6−テトラベンジルアミノカルバゾールなど
がある。
【0060】
【化23】
【0061】(式中、Rは水素原子、又はハロゲン原子
を表し、Arは置換若しくは無置換のフェニル基、ナフ
チル基、アントリル基、又はカルバゾリル基を表す。) 一般式(6)で表される化合物には、例えば9−(4−
ジエチルアミノスチリル)アントラセン、9−ブロム−
10−(4−ジエチルアミノスチリル)アントラセンな
どがある。
【0062】
【化24】
【0063】(式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、
シアノ基、炭素数1〜4のアルコキシ基又は炭素数1〜
4のアルキル基を表し、Arは
【0064】
【化25】
【0065】を表し、R2は炭素数1〜4のアルキル基
を表し、R3は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4
のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基又はジアル
キルアミノ基を表し、nは1又は2であって、nが2の
ときR3は同一でも異なっても良く、R4及びR5は水素
原子、炭素数1〜4の置換若しくは無置換のアルキル基
又は置換若しくは無置換のベンジル基を表す。) 一般式(7)で表される化合物には、例えば9−(4−
ジメチルアミノベンジリデン)フルオレン、3−(9−
フルオレニリデン)−9−エチルカルバゾールなどがあ
る。
【0066】
【化26】
【0067】(式中、Rはカルバゾリル基、ピリジル
基、チエニル基、インドリル基、フリル基、或いはそれ
ぞれ置換若しくは非置換のフェニル基、スチリル基、ナ
フチル基又はアントリル基であって、これらの置換基が
ジアルキルアミノ基、アルキル基、アルコキシ基、アル
ボキシ基、又はそのエステル、ハロゲン原子シアノ基、
アラルキルアミノ基、N−アルキル−N−アラルキルア
ミノ基、アミノ基、ニトロ基、及びアセチルアミノ基か
らなる群から選ばれた基を表す。) 一般式(8)で表される化合物には、例えば1,2−ビ
ス(4−ジエチルアミノスチリル)ベンゼン、1,2−
ビス(2,4−ジメトキシスチリル)ベンゼンなどがあ
る。
【0068】
【化27】
【0069】(式中、R1は低級アルキル基、置換若し
くは無置換のフェニル基又はベンジル基を表し、R2
3は水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、
ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、或いは低級アルキ
ル基又はベンジル基で置換されたアミノ基を表し、nは
1又は2の整数を表す。) 一般式(9)で表される化合物には、例えば3−スチリ
ル−9−エチルカルバゾール、3−(4−メトキシスチ
リル)−9−エチルカルバゾールなどがある。
【0070】
【化28】
【0071】(式中、R1は水素原子、アルキル基、ア
ルコキシ基又はハロゲン原子を表し、R2及びR3はアル
キル基、置換若しくは無置換のアラルキル基或いは置換
若しくは無置換のアリール基を表し、R4は水素原子、
低級アルキル基又は置換若しくは無置換のフェニル基を
表し、又、Arは置換若しくは無置換のフェニル基又は
ナフチル基を表す。) 一般式(10)で表される化合物には、例えば4−ジフ
ェニルアミノスチルベン、4−ジベンジルアミノスチル
ベン、4−ジトリルアミノスチルベン、1−(4−ジフ
ェニルアミノスチリル)ナフタレン、1−(4−ジエチ
ルアミノスチリル)ナフタレンなどがある。
【0072】
【化29】
【0073】〔式中、nは0又は1の整数、R1は水素
原子、アルキル基又は置換若しくは無置換のフェニル基
を表し、Ar1は置換若しくは無置換のアリール基を表
し、R5は置換アルキル基を含むアルキル基、或いは置
換若しくは無置換のアリール基を表し、Aは、
【0074】
【化30】
【0075】9−アントリル基、又は置換若しくは無置
換のカルバゾリル基を表し、ここでR2は水素原子、ア
ルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、又は
【0076】
【化31】
【0077】(但し、R3及びR4はアルキル基、置換若
しくは無置換のアラルキル基又は置換若しくは無置換の
アリール基を示し、R3及びR4は同じでも異なっていて
も良く、R4は環を形成しても良い、)を表し、mは
0,1,2又は3の整数であって、mが2以上の時はR
2は同一でも異なっても良い。又、nが0のとき、Aと
1は共同で環を形成しても良い。) 一般式(11)で表される化合物には、例えば4’−ジ
フェニルアミノ−α−フェニルスチルベン、4’−ビス
(4−メチルフェニル)アミノ−α−フェニルスチルベ
ンなどがある。
【0078】
【化32】
【0079】(式中、R1,R2及びR3は水素原子、低
級アルキル基、低級アルコキシ基、ジアルキルアミノ
基、又はハロゲン原子を表し、nは0又は1を表す。) 一般式(12)で表される化合物としては、例えば1−
フェニル−3−(4−ジエチルアミノスチリル)−5−
(4−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1−フェ
ニル−3−(4−ジメチルアミノスチリル)−5−(4
−ジメチルアミノフェニル)ピラゾリンなどがある。
【0080】
【化33】
【0081】(式中、R1,R2は置換アルキル基を含む
アルキル基、又は置換若しくは無置換のアリール基を表
し、Aは置換アミノ基、置換若しくは無置換のアリール
基又はアリル基を表す。) 一般式(13)で表される化合物には、例えば2,5−
ビス(4−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−オ
キサジアゾール、2−N,N−ジフェニルアミノ−5−
(4−ジエチルアミノフェニル)1,3,4−オキサジ
アゾール、2−(4−ジメチルアミノフェニル)−5−
(4−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサ
ジアゾールなどがある。
【0082】
【化34】
【0083】(式中、Xは水素原子、低級アルキル基、
又はハロゲン原子を表し、Rは置換アルキル基を含むア
ルキル基、又は置換若しくは無置換のアリール基を表
し、Aは置換アミノ基又は置換若しくは無置換のアリー
ル基を表す。) 一般式(14)で表される化合物としては、例えば2−
N,N−ジフェニルアミノ−5−(N−エチルカルバゾ
ール−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール、2
−(4−ジエチルアミノフェニル)−5−(N−エチル
カルバゾール−3−イル)1,3,4−オキサジアゾー
ルなどがある。
【0084】
【化35】
【0085】(式中、R1は低級アルキル基、低級アル
コキシ基又はハロゲン原子を表し、nは0〜4の整数を
表し、R2,R3は同じでも異なっていても良く、水素原
子、低級アルキル基、低級アルコキシ基又はハロゲン原
子を表す。) 一般式(15)で表されるベンジジン化合物には、例え
ばN,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチル
フェニル)−〔1,1’−ビフェニル〕−4,4’−ジ
アミン、3,3’−ジメチル−N,N,N’,N’−テ
トラキス(4−メチルフェニル)−〔1,1’−ビフェ
ニル〕−4,4’−ジアミンなどがある。
【0086】
【化36】
【0087】(式中、R1,R3及びR4は水素原子、ア
ミノ基、アルコキシ基、チオアルコキシ基、アリールア
キシ基、メチレンジオキシ基、置換若しくは無置換のア
ルキル基、ハロゲン原子又は置換若しくは無置換のアリ
ール基を、R2は水素原子、アルコキシ基、置換若しく
は無置換のアルキル基,ハロゲン原子を表す。但し、R
1,R2,R3及びR4はすべて水素原子である場合を除
く。又、k,l,m及びnは1,2,3又は4の整数で
あり、各々が2,3又は4の整数の時は前記R1,R2
3及びR4は同じでも異なっていても良い。) 一般式(16)で表されるビフェニルアミン化合物に
は、例えば4’−メトキシ−N,N−ジフェニル−
(1,1’−ビフェニル)−4−アミン、4’−メチル
−N,N’−ビス(4−メチルフェニル)−(1,1’
−ビフェニル)−4−アミン、4’−メトキシ−N,
N’−ビス(4−メチルフェニル)−(1,1’−ビフ
ェニル)−4−アミンなどがある。
【0088】
【化37】
【0089】(式中、Arは炭素数18個以下の縮合多
環式炭化水素基を表し、又、R1及びR2は水素原子、ハ
ロゲン原子、置換若しくは無置換のアルキル基、アルコ
キシ基、置換若しくは無置換のフェニル基を表し、それ
ぞれ同じでも異なっていてもよい。) 一般式(17)で表されるトリアリールアミン化合物に
は、例えば1−フェニルアミノピレン、1−ジ(p−ト
リルアミノ)ピレンなどがある。
【0090】 A−CH=CH−Ar−CH=CH−A (18) 〔式中、Arは置換若しくは無置換の芳香族炭化水素基
を表し、Aは、
【0091】
【化38】
【0092】(但し、Ar1は置換若しくは無置換の芳
香族炭化水素基を表し、R1及びR2は置換若しくは無置
換のアルキル基、又は置換若しくは無置換のアリール基
である)を表す。〕 一般式(18)で表されるジオレフィン芳香族化合物に
は、例えば1,4−ビス(4−ジフェニルアミノスチリ
ル)ベンゼン、1,4−ビス〔4−ジ(p−トリル)ア
ミノスチリル〕ベンゼンなどがある。
【0093】
【化39】
【0094】(式中、Arは芳香族炭化水素基を、Rは
水素原子、置換若しくは無置換のアルキル基又はアリー
ル基をそれぞれ表す。nは0又は1、mは1又は2であ
って、n=0、m=1の場合、ArとRは共同で環を形
成しても良い。) 一般式(19)で表されるスチリルピレン化合物として
は、例えば1−(4−ジフェニルアミノスチリル)ピレ
ン、1−〔4−ジ(p−トリル)アミノスチリル〕ピレ
ンなどがある。
【0095】電荷輸送材料とともに電荷輸送層19に使
用されるバインダー樹脂としては、ポリスチレン、スチ
レン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエ
ン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリ
エステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリア
リレート、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、酢酸セ
ルロース樹脂、エチルセルロース樹脂、ポリビニルブチ
ラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルトルエン、
アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミ
ン樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹
脂等の熱可塑性、又は熱硬化性樹脂が挙げられる。これ
らの中でもポリカーボネートは電子写真感光体とした際
の環境特性及び耐摩耗性、機械特性に優れており好まし
いものであるが、特に下記一般式で表される構造単位を
主繰返し単位として有するポリカーボネートは、前述の
(1)〜(5)に示されるポリシロキサン混合物との親
和性に優れており、生産性の面からも更に好ましいもの
である。
【0096】
【化40】
【0097】式中、Zは置換基を有してもよい炭素環又
は複素環を形成するのに必要な非金属原子群を表し、R
1〜R8は、水素原子、ハロゲン原子、又は各々置換基を
有してもよい脂肪族基若しくは炭素環基を表す。このよ
うなポリカーボネートは、上市されており例えば三菱瓦
斯化学社製ユーピロンZ−200などがある。溶剤とし
てはテトラヒドロフラン、ジオキサン、トルエン、2−
ブタノン、モノクロルベンゼン、ジクロルエタン、塩化
メチレンなどが用いられる。電荷輸送層19の厚さは5
〜100μmが適当である。
【0098】本発明において電荷輸送層19中に可塑剤
を添加してもよい。可塑剤としては、ジブチルフタレー
ト、ジオクチルフタレートなど一般の樹脂の可塑剤とし
て使用されているものがそのまま使用でき、その使用量
はバインダー樹脂に対して0〜30重量%程度が適当で
ある。次に感光層15が単層構成の場合について述べ
る。この場合も多くは電荷発生物質と電荷輸送物質より
なる機能分離型のものが挙げられる。
【0099】即ち少なくとも電荷発生材料及び電荷輸送
材料を、バインダー樹脂とともに適当な溶剤に溶解ない
し分散し、これを塗布、乾燥することによって形成でき
る。又、必要により可塑剤等を添加することもできる。
バインダー樹脂としては先に電荷輸送層19で挙げたバ
インダー樹脂をそのまま用いることができるほかに、電
荷発生層17で挙げたバインダー樹脂を混合してもよ
い。単層感光層の膜厚は5〜100μmが適当である。
【0100】本発明の電子写真感光体には、導電性支持
体11と感光層との間に下引き層を設けることができ
る。下引き層は一般に樹脂を主成分とするが、これらの
樹脂はその上に感光層を溶剤でもって塗布することを考
えると、一般の有機溶剤に対して耐溶解性の高い樹脂で
あることが望ましい。このような樹脂としてはポリビニ
ルアルコール、カゼイン、ポリアクリル酸ナトリウム等
の水溶性樹脂、共重合ナイロン、メトキシメチル化ナイ
ロン等のアルコール可溶性樹脂、ポリウレタン、メラミ
ン樹脂、アルキッド−メラミン樹脂、エポキシ樹脂等、
三次元網目構造を形成する硬化型樹脂などが挙げられ
る。
【0101】又、下引き層にはモアレ防止、残留電位の
低減等のために酸化チタン、シリカ、アルミナ、酸化ジ
ルコニウム、酸化スズ、酸化インジウム等で例示できる
金属酸化物の微粉末を加えてもよい。これらの下引き層
は、前述の感光層のごとく適当な溶媒、塗工法を用いて
形成することができる。更に本発明の下引き層として、
シランカップリング剤、チタンカップリング剤、クロム
カップリング剤等を使用して、例えばゾル−ゲル法等に
より形成した金属酸化物層も有用である。
【0102】この他に本発明の下引き層にはAl23
陽極酸化にて設けたものや、ポリパラキシリレン(パリ
レン)等の有機物や、SiO、SnO2、TiO2、IT
O、CeO2等の無機物を真空薄膜作製法にて設けたも
のも良好に使用できる。下引き層の膜厚は0〜5μmが
適当である。
【0103】
【実施例】次に実施例を示すが、実施例は本発明を詳し
く説明するものであり、本発明が実施例によって制約さ
れるものではない。なお、実施例中の部はすべて重量部
である。
【0104】実施例1 外径100mmのアルミニウムシリンダー上に、下記組
成の下引層塗工液、電荷発生層塗工液、電荷輸送層塗工
液を順次、塗布・乾燥して各々3μmの下引層、0.2
μmの電荷発生層、28μmの電荷輸送層を形成し、本
発明の電子写真感光体を作製した。
【0105】 〔下引層塗工液〕 オイルフリーアルキッド樹脂(大日本インキ化学製:ベッコライ トM6401) 15部 メラミン樹脂(大日本インキ化学製:スーパーベッカミンG− 821) 10部 二酸化チタン〔石原産業(株)製:タイペーク R−670〕 50部 2−ブタノン 40部 〔電荷発生層塗工液〕 下記構造式の電荷発生材料 5部
【0106】
【化41】
【0107】 ポリビニルブチラール樹脂(電気化学工業製、デンカブチラール #5000−A) 5部 シクロヘキサノン 350部 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.25部 カルビノール変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製KF 6001 42CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1− フェニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例2 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0108】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.01部 カルビノール変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製KF 6001 42CS) 0.01部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例3 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0109】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.025部 カルビノール変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製 KF6001 42CS) 0.025部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例4 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0110】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X−22 −162C 207CS) 0.5部 カルビノール変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製KF 6001 42CS) 0.5部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例5 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0111】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.75部 カルビノール変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製KF 6001 42CS) 0.75部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例6 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0112】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−3710 50CS) 0.25部 カルビノール変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製KF 6001 42CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例7 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0113】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−3710 50CS) 0.25部 カルビノール変性ポリシロキサン(チッソ社製FM0425 200CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例8 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0114】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162A 110CS) 0.25部 カルビノール変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製KF 6003 96CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例9 実施例1の電荷輸送層塗工液において、電荷輸送層の結
着樹脂を下記のものに変更した以外は実施例1と同様に
して本発明の電子写真感光体を作製した。
【0115】 ポリカーボネート(帝人化成製パンライトK−1300) 10部 比較例1 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は同様にして比較例1の電子写真感光体を作製した。
【0116】 〔電荷輸送層塗工液〕 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェニ ルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 比較例2 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は同様にして比較例2の電子写真感光体を作製した。
【0117】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X−22 −162C 207CS) 0.5部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 比較例3 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は同様にして比較例3の電子写真感光体を作製した。
【0118】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルビノール変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製KF 6001 42CS) 0.5部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 比較例4 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は同様にして比較例4の電子写真感光体を作製した。
【0119】 〔電荷輸送層塗工液〕 シリコーングラフトポリマー(東亜合成化学製GS−30) 0.5部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 以上の各感光体を特開昭60−100167号公報に開
示されている評価装置で次のような測定を行った。コロ
ナ放電電圧−6.0kVで帯電20秒後の電位V
m(V)、暗減衰20秒後の電位Vo(V)、強度1μW
/cm2の単色光(780nm、半値巾20nm)によ
る露光20秒後の残留電位VR(V)、更に電位Vo
1/2に減衰させるのに必要な露光量E1/2〔μJ/c
2〕を測定した。電位保持率を次のように定義する。
【0120】電位保持率=Vo/Vm 実施例及び比較例の各感光体を(株)リコー製複写機D
A−355改造機に搭載して連続1万枚の複写を行い、
異常画像の有無を目視により判定した。又、複写試験終
了後の各感光体は、上記と同じ方法で感光体特性を測定
した。試験結果を表1に示す。
【0121】
【表1】
【0122】実施例10 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0123】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.25部 メタクリル変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−164B 54CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例11 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0124】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.01部 メタクリル変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−164B 54CS) 0.01部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例12 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0125】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.025部 メタクリル変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−164B 54CS) 0.025部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例13 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0126】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X−22 −162C 207CS) 0.5部 メタクリル変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X−22 −164B 54CS) 0.5部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例14 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0127】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.75部 メタクリル変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−164B 54CS) 0.75部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例15 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0128】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−3710 50CS) 0.25部 メタクリル変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−164B 54CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例16 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0129】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−3710 50CS) 0.25部 メタクリル変性ポリシロキサン(チッソ社製FM0725 200CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例17 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0130】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162A 110CS) 0.25部 メタクリル変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−164C 94CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例18 実施例10の電荷輸送層塗工液において、電荷輸送層の
結着樹脂を下記のものに変更した以外は実施例10と同
様にして本発明の電子写真感光体を作製した。 ポリカーボネート(帝人化成製パンライトK−1300) 10部 比較例5 実施例10の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした
以外は同様にして比較例5の電子写真感光体を作製し
た。
【0131】 〔電荷輸送層塗工液〕 メタクリル変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製KF 6001 42CS 0.5部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 以上の各感光体を特開昭60−100167号公報に開
示されている評価装置で次のような測定を行った。コロ
ナ放電電圧−6.0kVで帯電20秒後の電位V
m(V)、暗減衰20秒後の電位Vo(V)、強度1μW
/cm2の単色光(780nm、半値巾20nm)によ
る露光20秒後の残留電位VR(V)、更に電位Vo
1/2に減衰させるのに必要な露光量E1/2〔μJ/c
2〕を測定した。電位保持率を次のように定義する。
【0132】電位保持率=Vo/Vm 実施例及び比較例の各感光体を(株)リコー製複写機D
A−355改造機に搭載して連続1万枚の複写を行い、
異常画像の有無を目視により判定した。又、複写試験終
了後の各感光体は、上記と同じ方法で感光体特性を測定
した。試験結果を表2に示す。
【0133】
【表2】
【0134】実施例19 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0135】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.25部 メルカプト変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−167B 60CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例20 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0136】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.01部 メルカプト変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−167B 60CS) 0.01部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例21 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0137】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.025部 メルカプト変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−167B 60CS) 0.025部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例22 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0138】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X−22 −162C 207CS) 0.5部 メルカプト変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X−22 − 167B 60CS) 0.5部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例23 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0139】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.75部 メルカプト変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−167B 60CS) 0.75部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例24 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0140】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−3710 50CS) 0.25部 メルカプト変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−167B 60CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例25 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0141】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−3710 50CS) 0.25部 メルカプト変性ポリシロキサン(東レ・ダウコーニング・シ リコーン社製BY16−838 300CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例26 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0142】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162A 110CS) 0.25部 メルカプト変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−980 150CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例27 実施例19の電荷輸送層塗工液において、電荷輸送層の
結着樹脂を下記のものに変更した以外は実施例19と同
様にして本発明の電子写真感光体を作製した。 ポリカーボネート(帝人化成製パンライトK−1300) 10部 比較例6 実施例19の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした
以外は同様にして比較例6の電子写真感光体を作製し
た。
【0143】 〔電荷輸送層塗工液〕 メルカプト変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X−22 −167B 60CS 0.5部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 以上の各感光体を特開昭60−100167号公報に開
示されている評価装置で次のような測定を行った。コロ
ナ放電電圧−6.0kVで帯電20秒後の電位V
m(V)、暗減衰20秒後の電位Vo(V)、強度1μW
/cm2の単色光(780nm、半値巾20nm)によ
る露光20秒後の残留電位VR(V)、更に電位Vo
1/2に減衰させるのに必要な露光量E1/2〔μJ/c
2〕を測定した。電位保持率を次のように定義する。
【0144】電位保持率=Vo/Vm 実施例及び比較例の各感光体を(株)リコー製複写機D
A−355改造機に搭載して連続1万枚の複写を行い、
異常画像の有無を目視により判定した。又、複写試験終
了後の各感光体は、上記と同じ方法で感光体特性を測定
した。試験結果を表3に示す。
【0145】
【表3】
【0146】実施例28 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0147】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.25部 フェノール変性ポリシロキサン(東レ・ダウコーニング・シ リコーン社製BY16−752 110CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例29 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0148】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.01部 フェノール変性ポリシロキサン(東レ・ダウコーニング・シ リコーン社製BY16−752 110CS) 0.01部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例30 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0149】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.025部 フェノール変性ポリシロキサン(東レ・ダウコーニング・ シリコーン社製X−BY16−752 110CS) 0.025部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例31 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0150】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X−22 −162C 207CS) 0.5部 フェノール変性ポリシロキサン(東レ・ダウコーニング・シリ コーン社製BY16−752 110CS) 0.5部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例32 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0151】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.75部 フェノール変性ポリシロキサン(東レ・ダウコーニング・シ リコーン社製X−BY16−752 110CS) 0.75部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例33 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0152】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−3710 50CS) 0.25部 フェノール変性ポリシロキサン(東レ・ダウコーニング・シ リコーン社製BY16−752 110CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例34 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0153】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−3710 50CS) 0.25部 フェノール変性ポリシロキサン(東レ・ダウコーニング・シ リコーン社製BY16−150C 1300CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例35 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0154】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162A 110CS) 0.25部 フェノール変性ポリシロキサン(東レ・ダウコーニング・シ リコーン社製BY16−150B 280CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例36 実施例28の電荷輸送層塗工液において、電荷輸送層の
結着樹脂を下記のものに変更した以外は実施例28と同
様にして本発明の電子写真感光体を作製した。 ポリカーボネート(帝人化成製パンライトK−1300) 10部 比較例7 実施例28の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした
以外は同様にして比較例7の電子写真感光体を作製し
た。
【0155】 〔電荷輸送層塗工液〕 フェノール変性ポリシロキサン(東レ・ダウコーニング・シリ コーン社製BY16−752 110CS 0.5部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 以上の各感光体を特開昭60−100167号公報に開
示されている評価装置で次のような測定を行った。コロ
ナ放電電圧−6.0kVで帯電20秒後の電位V
m(V)、暗減衰20秒後の電位Vo(V)、強度1μW
/cm2の単色光(780nm、半値巾20nm)によ
る露光20秒後の残留電位VR(V)、更に電位Vo
1/2に減衰させるのに必要な露光量E1/2〔μJ/c
2〕を測定した。電位保持率を次のように定義する。
【0156】電位保持率=Vo/Vm 実施例及び比較例の各感光体を(株)リコー製複写機D
A−355改造機に搭載して連続1万枚の複写を行い、
異常画像の有無を目視により判定した。又、複写試験終
了後の各感光体は、上記と同じ方法で感光体特性を測定
した。試験結果を表4に示す。
【0157】
【表4】
【0158】実施例37 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0159】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.25部 ポリエーテル変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製KF 618 20CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1− フェニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例38 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0160】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.01部 ポリエーテル変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製KF 618 20CS) 0.01部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例39 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0161】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.025部 ポリエーテル変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製 KF618 20CS) 0.025部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例40 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0162】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X−22 −162C 207CS) 0.5部 ポリエーテル変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製KF 618 20CS) 0.5部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例41 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0163】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.75部 ポリエーテル変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製KF 618 20CS) 0.75部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例42 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0164】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22 3710 50CS) 0.25部 ポリエーテル変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製KF 618 20CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例43 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0165】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−3710 50CS) 0.25部 ポリエーテル変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製KF 353 400CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例44 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0166】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162A 110CS) 0.25部 ポリエーテル変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製KF 351 100CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例45 実施例37の電荷輸送層塗工液において、電荷輸送層の
結着樹脂を下記のものに変更した以外は実施例37と同
様にして本発明の電子写真感光体を作製した。 ポリカーボネート(帝人化成製パンライトK−1300) 10部 比較例8 実施例37の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした
以外は同様にして比較例8の電子写真感光体を作製し
た。
【0167】 〔電荷輸送層塗工液〕 ポリエーテル変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製KF 618 20CS 0.5部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フ ェニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 以上の各感光体を特開昭60−100167号公報に開
示されている評価装置で次のような測定を行った。コロ
ナ放電電圧−6.0kVで帯電20秒後の電位V
m(V)、暗減衰20秒後の電位Vo(V)、強度1μW
/cm2の単色光(780nm、半値巾20nm)によ
る露光20秒後の残留電位VR(V)、更に電位Vo
1/2に減衰させるのに必要な露光量E1/2〔μJ/c
2〕を測定した。電位保持率を次のように定義する。
【0168】電位保持率=Vo/Vm 実施例及び比較例の各感光体を(株)リコー製複写機D
A−355改造機に搭載して連続1万枚の複写を行い、
異常画像の有無を目視により判定した。又、複写試験終
了後の各感光体は、上記と同じ方法で感光体特性を測定
した。試験結果を表5に示す。
【0169】
【表5】
【0170】実施例46 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0171】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.25部 アルキル変性ポリシロキサン(東レ・ダウコーニング・シリ コーン社製BY16−846 20CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例47 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0172】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.01部 アルキル変性ポリシロキサン(東レ・ダウコーニング・シリ コーン社製BY16−846 20CS) 0.01部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例48 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0173】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.025部 アルキル変性ポリシロキサン(東レ・ダウコーニング・シ リコーン社製BY16−846 20CS) 0.025部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例49 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0174】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製KF 8002 1100CS) 0.5部 アルキル変性ポリシロキサン(東レ・ダウコーニング・シリコ ーン社製BY16−846 20CS) 0.5部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例50 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0175】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.75部 アルキル変性ポリシロキサン(東レ・ダウコーニング・シリ コーン社製BY16−846 20CS) 0.75部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例51 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0176】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−3710 50CS) 0.25部 アルキル変性ポリシロキサン(東レ・ダウコーニング・シリ コーン社製BY16−846 20CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例52 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0177】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22 3710 50CS) 0.25部 アルキル変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製KF 410 1000CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例53 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0178】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162A 110CS) 0.25部 アルキル変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製KF 413 100CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例54 実施例46の電荷輸送層塗工液において、電荷輸送層の
結着樹脂を下記のものに変更した以外は実施例46と同
様にして本発明の電子写真感光体を作製した。 ポリカーボネート(帝人化成製パンライトK−1300) 10部 比較例9 実施例46の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした
以外は同様にして比較例9の電子写真感光体を作製し
た。
【0179】 〔電荷輸送層塗工液〕 アルキル変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製BY16− 846 20CS 0.5部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 以上の各感光体を特開昭60−100167号公報に開
示されている評価装置で次のような測定を行った。コロ
ナ放電電圧−6.0kVで帯電20秒後の電位V
m(V)、暗減衰20秒後の電位Vo(V)、強度1μW
/cm2の単色光(780nm、半値巾20nm)によ
る露光20秒後の残留電位VR(V)、更に電位Vo
1/2に減衰させるのに必要な露光量E1/2〔μJ/c
2〕を測定した。電位保持率を次のように定義する。
【0180】電位保持率=Vo/Vm 実施例及び比較例の各感光体を(株)リコー製複写機D
A−355改造機に搭載して連続1万枚の複写を行い、
異常画像の有無を目視により判定した。又、複写試験終
了後の各感光体は、上記と同じ方法で感光体特性を測定
した。試験結果を表6に示す。
【0181】
【表6】
【0182】実施例55 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0183】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.25部 脂肪酸エステル変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製 KF910 35CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例56 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0184】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.01部 脂肪酸エステル変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製 KF910 35CS) 0.01部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例57 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0185】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.025部 脂肪酸エステル変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製 KF910 35CS) 0.025部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例58 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0186】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X−22 −162C 207CS) 0.5部 脂肪酸エステル変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製KF 910 35CS) 0.5部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例59 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0187】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.75部 脂肪酸エステル変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製 KF910 35CS) 0.75部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例60 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0188】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−3710 50CS) 0.25部 脂肪酸エステル変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製 KF910 35CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例61 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0189】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−3710 50CS) 0.25部 脂肪酸エステル変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X −22−715 14800CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例62 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0190】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162A 110CS) 0.25部 脂肪酸エステル変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製 KF910熱処理品 100CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例63 実施例55の電荷輸送層塗工液において、電荷輸送層の
結着樹脂を下記のものに変更した以外は実施例55と同
様にして本発明の電子写真感光体を作製した。 ポリカーボネート(帝人化成製パンライトK−1300) 10部 比較例10 実施例55の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした
以外は同様にして比較例12の電子写真感光体を作製し
た。
【0191】 〔電荷輸送層塗工液〕 脂肪酸エステル変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製KF 910 35CS) 0.5部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 以上の各感光体を特開昭60−100167号公報に開
示されている評価装置で次のような測定を行った。コロ
ナ放電電圧−6.0kVで帯電20秒後の電位V
m(V)、暗減衰20秒後の電位Vo(V)、強度1μW
/cm2の単色光(780nm、半値巾20nm)によ
る露光20秒後の残留電位VR(V)、更に電位Vo
1/2に減衰させるのに必要な露光量E1/2〔μJ/c
2〕を測定した。電位保持率を次のように定義する。
【0192】電位保持率=Vo/Vm 実施例及び比較例の各感光体を(株)リコー製複写機D
A−355改造機に搭載して連続1万枚の複写を行い、
異常画像の有無を目視により判定した。又、複写試験終
了後の各感光体は、上記と同じ方法で感光体特性を測定
した。試験結果を表7に示す。
【0193】
【表7】
【0194】実施例64 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0195】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.25部 ビニル変性ポリシロキサン(チッソ社製FM2231 1000CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1− フェニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例65 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0196】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.01部 ビニル変性ポリシロキサン(チッソ社製FM2231 1000CS) 0.01部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1− フェニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例66 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0197】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.025部 ビニル変性ポリシロキサン(チッソ社製FM2231 1000CS) 0.025部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1 −フェニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例67 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0198】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X−22 −162C 207CS) 0.5部 ビニル変性ポリシロキサン(チッソ社製FM2231 1000CS) 0.5部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フ ェニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例68 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0199】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.75部 ビニル変性ポリシロキサン(チッソ社製FM2231 1000CS) 0.75部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1− フェニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例69 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0200】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−3710 50CS) 0.25部 ビニル変性ポリシロキサン(チッソ社製FM2231 1000CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェ ニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例70 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0201】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−3710 50CS) 0.25部 ビニル変性ポリシロキサン(チッソ社製FM2242 20000CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1− フェニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例71 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0202】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162A 110CS) 0.25部 ビニル変性ポリシロキサン(チッソ社製FP2241 10000CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1− フェニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例72 実施例64の電荷輸送層塗工液において、電荷輸送層の
結着樹脂を下記のものに変更した以外は実施例64と同
様にして本発明の電子写真感光体を作製した。 ポリカーボネート(帝人化成製パンライトK−1300) 10部 比較例11 実施例64の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした
以外は同様にして比較例11の電子写真感光体を作製し
た。
【0203】 〔電荷輸送層塗工液〕 ビニル変性ポリシロキサン(チッソ社製FM2231 1000CS) 0.5部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フ ェニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 以上の各感光体を特開昭60−100167号公報に開
示されている評価装置で次のような測定を行った。コロ
ナ放電電圧−6.0kVで帯電20秒後の電位V
m(V)、暗減衰20秒後の電位Vo(V)、強度1μW
/cm2の単色光(780nm、半値巾20nm)によ
る露光20秒後の残留電位VR(V)、更に電位Vo
1/2に減衰させるのに必要な露光量E1/2〔μJ/c
2〕を測定した。電位保持率を次のように定義する。
【0204】電位保持率=Vo/Vm 実施例及び比較例の各感光体を(株)リコー製複写機D
A−355改造機に搭載して連続1万枚の複写を行い、
異常画像の有無を目視により判定した。又、複写試験終
了後の各感光体は、上記と同じ方法で感光体特性を測定
した。試験結果を表8に示す。
【0205】
【表8】
【0206】実施例73 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0207】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.25部 アルコキシ変性ポリシロキサン(日本ユニカー社製FZ 3701 18CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1− フェニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例74 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0208】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.01部 アルコキシ変性ポリシロキサン(日本ユニカー社製FZ 3701 18CS) 0.01部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1− フェニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例75 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0209】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.025部 アルコキシ変性ポリシロキサン(日本ユニカー社製FZ 3701 18CS) 0.025部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1 −フェニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例76 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0210】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X−22 −162C 207CS) 0.5部 アルコキシ変性ポリシロキサン(日本ユニカー社製FZ 3701 18CS) 0.5部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フ ェニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例77 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0211】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.75部 アルコキシ変性ポリシロキサン(日本ユニカー社製FZ 3701 18CS) 0.75部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1− フェニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例78 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0212】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−3710 50CS) 0.25部 アルコキシ変性ポリシロキサン(日本ユニカー社製FZ 3701 18CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1− フェニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例79 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0213】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−3710 50CS) 0.25部 アルコキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製KF 851熱処理品500CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1− フェニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例80 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0214】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162A 110CS) 0.25部 アルコキシ変性ポリシロキサン(チッソ社製KF851 80CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1− フェニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例81 実施例73の電荷輸送層塗工液において、電荷輸送層の
結着樹脂を下記のものに変更した以外は実施例73と同
様にして本発明の電子写真感光体を作製した。 ポリカーボネート(帝人化成製パンライトK−1300) 10部 比較例12 実施例73の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした
以外は同様にして比較例12の電子写真感光体を作製し
た。
【0215】 〔電荷輸送層塗工液〕 アルコキシ変性ポリシロキサン(日本ユニカー社製FZ 3701 18CS) 0.5部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フ ェニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 以上の各感光体を特開昭60−100167号公報に開
示されている評価装置で次のような測定を行った。コロ
ナ放電電圧−6.0kVで帯電20秒後の電位V
m(V)、暗減衰20秒後の電位Vo(V)、強度1μW
/cm2の単色光(780nm、半値巾20nm)によ
る露光20秒後の残留電位VR(V)、更に電位Vo
1/2に減衰させるのに必要な露光量E1/2〔μJ/c
2〕を測定した。電位保持率を次のように定義する。
【0216】電位保持率=Vo/Vm 実施例及び比較例の各感光体を(株)リコー製複写機D
A−355改造機に搭載して連続1万枚の複写を行い、
異常画像の有無を目視により判定した。又、複写試験終
了後の各感光体は、上記と同じ方法で感光体特性を測定
した。試験結果を表9に示す。
【0217】
【表9】
【0218】実施例82 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0219】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.25部 異種官能基変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製KF 857 70CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1− フェニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例83 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0220】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.01部 異種官能基変性ポリシロキサン(信越シリコーン製KF 857 70CS) 0.01部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1− フェニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例84 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0221】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.025部 異種官能基変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製KF 857 70CS) 0.025部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1 −フェニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例85 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0222】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X−22 −162C 207CS) 0.5部 異種官能基変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製KF 857 70CS) 0.5部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フ ェニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例86 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0223】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.75部 異種官能基変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製KF 857 70CS) 0.75部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1− フェニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例87 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0224】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−3710 50CS) 0.25部 異種官能基変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製KF 857 70CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1− フェニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例88 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0225】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−3710 50CS) 0.25部 異種官能基変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−3667 3000CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1− フェニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例89 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0226】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162A 110CS) 0.25部 異種官能基変性ポリシロキサン(東レ・ダウコーニング・シ リコーン社製BY16−845 150CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1− フェニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例90 実施例82の電荷輸送層塗工液において、電荷輸送層の
結着樹脂を下記のものに変更した以外は実施例82と同
様にして本発明の電子写真感光体を作製した。 ポリカーボネート(帝人化成製パンライトK−1300) 10部 比較例13 実施例82の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした
以外は同様にして比較例13の電子写真感光体を作製し
た。
【0227】 〔電荷輸送層塗工液〕 異種官能基変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製KF 857 70CS) 0.5部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フ ェニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 以上の各感光体を特開昭60−100167号公報に開
示されている評価装置で次のような測定を行った。コロ
ナ放電電圧−6.0kVで帯電20秒後の電位V
m(V)、暗減衰20秒後の電位Vo(V)、強度1μW
/cm2の単色光(780nm、半値巾20nm)によ
る露光20秒後の残留電位VR(V)、更に電位Vo
1/2に減衰させるのに必要な露光量E1/2〔μJ/c
2〕を測定した。電位保持率を次のように定義する。
【0228】電位保持率=Vo/Vm 実施例及び比較例の各感光体を(株)リコー製複写機D
A−355改造機に搭載して連続1万枚の複写を行い、
異常画像の有無を目視により判定した。又、複写試験終
了後の各感光体は、上記と同じ方法で感光体特性を測定
した。試験結果を表10に示す。
【0229】
【表10】
【0230】実施例91 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0231】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.25部 フッ素変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製FL50 50CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1− フェニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例92 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0232】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.01部 フッ素変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製FL50 50CS) 0.01部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1− フェニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例93 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0233】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.025部 フッ素変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製FL50 50CS) 0.025部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1 −フェニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例94 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0234】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X−22 −207CS) 0.5部 フッ素変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製FL50 50CS) 0.5部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フ ェニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例95 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0235】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162C 207CS) 0.75部 フッ素変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製FL50 50CS) 0.75部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1− フェニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例96 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0236】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−3710 50CS) 0.25部 フッ素変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製FL50 50CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1− フェニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例97 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0237】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−3710 50CS) 0.25部 フッ素変性ポリシロキサン(東レ・ダウコーニング・シリコ ーン社製FS1265 1000CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1− フェニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例98 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした以
外は実施例1と同様にして本発明の電子写真感光体を作
製した。
【0238】 〔電荷輸送層塗工液〕 カルボキシ変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製X− 22−162A 110CS) 0.25部 フッ素変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製FL100 100CS) 0.25部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1− フェニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 実施例99 実施例91の電荷輸送層塗工液において、電荷輸送層の
結着樹脂を下記のものに変更した以外は実施例91と同
様にして本発明の電子写真感光体を作製した。 ポリカーボネート(帝人化成製パンライトK−1300) 10部 比較例14 実施例91の電荷輸送層塗工液を下記組成のものにした
以外は同様にして比較例14の電子写真感光体を作製し
た。
【0239】 〔電荷輸送層塗工液〕 フッ素変性ポリシロキサン(信越シリコーン社製FL50 50CS) 0.5部 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フ ェニルヒドラゾン 7部 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製ユーピロンZ−200) 10部 塩化メチレン 75部 以上の各感光体を特開昭60−100167号公報に開
示されている評価装置で次のような測定を行った。コロ
ナ放電電圧−6.0kVで帯電20秒後の電位V
m(V)、暗減衰20秒後の電位Vo(V)、強度1μW
/cm2の単色光(780nm、半値巾20nm)によ
る露光20秒後の残留電位VR(V)、更に電位Vo
1/2に減衰させるのに必要な露光量E1/2〔μJ/c
2〕を測定した。電位保持率を次のように定義する。
【0240】電位保持率=Vo/Vm 実施例及び比較例の各感光体を(株)リコー製複写機D
A−355改造機に搭載して連続1万枚の複写を行い、
異常画像の有無を目視により判定した。又、複写試験終
了後の各感光体は、上記と同じ方法で感光体特性を測定
した。試験結果を表11に示す。
【0241】
【表11】
【0242】
【発明の効果】本発明によれば特定二種のポリシロキサ
ンを組み合わせて使用することにより、高感度を失うこ
となく繰返し使用によっても優れた安定性を示す電子写
真感光体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】単層感光体の断面説明図。
【図2】積層感光体の断面説明図。
【図3】別の積層感光体の断面説明図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 83:04) (72)発明者 田元 望 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 岸田 浩司 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に感光層を設けた電子写
    真感光体において、該電子写真感光体の最外層がカルボ
    キシ変性ポリシロキサンと、カルビノール変性ポリシロ
    キサン、メタクリル変性ポリシロキサン、メルカプト変
    性ポリシロキサンから選ばれた他の変性ポリシロキサン
    との混合物を含有していることを特徴とする電子写真感
    光体。
  2. 【請求項2】 他の変性ポリシロキサンがフェノール変
    性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、
    アルキル変性ポリシロキサンから選ばれる請求項1記載
    の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 他の変性ポリシロキサンが脂肪酸エステ
    ル変性ポリシロキサン、ビニル変性ポリシロキサン、ア
    ルコキシ変性ポリシロキサンから選ばれる請求項1記載
    の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 他の変性ポリシロキサンが異種官能基変
    性ポリシロキサン、またはフッ素変性ポリシロキサンで
    ある請求項1記載の電子写真感光体。
  5. 【請求項5】 ポリシロキサン混合物が最外層の結着樹
    脂に対して、0.5〜10%(重量比)含有されている
    ことを特徴とする請求項1〜4に記載の電子写真感光
    体。
  6. 【請求項6】 最外層の結着樹脂が下記一般式で表され
    る構造単位を主繰返し単位として有するポリカーボネー
    トであることを特徴とする請求項1〜5に記載の電子写
    真感光体。 【化1】 式中、Zは置換基を有してもよい炭素環又は複素環を形
    成するのに必要な非金属原子群を表し、R1〜R8は水素
    原子、ハロゲン原子、又は各々置換基を有してもよい脂
    肪族基若しくは炭素環基を表す。
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