JPH10300997A - 金属コーティング光ファイバ及びその製造方法 - Google Patents
金属コーティング光ファイバ及びその製造方法Info
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- JPH10300997A JPH10300997A JP9112989A JP11298997A JPH10300997A JP H10300997 A JPH10300997 A JP H10300997A JP 9112989 A JP9112989 A JP 9112989A JP 11298997 A JP11298997 A JP 11298997A JP H10300997 A JPH10300997 A JP H10300997A
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- Japan
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- optical fiber
- metal
- coated
- coated optical
- transmission loss
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- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高温下、或いは高温サイクル下でも伝送損失
が増加したり強度が低下したりすることがない金属コー
ティング光ファイバ及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 光ファイバ2の表面に電解メッキ或いは
無電解メッキを行うことにより、光ファイバ2の表面に
傷をつけることなく金属層3,4をコーティングするこ
とができるので、伝送損失の増加を抑えることができ、
強度の低下を防止することができる。しかも不活性雰囲
気で熱処理を施すことにより、高温下、或いは高温サイ
クル下でも光ファイバの特性の低下を防止することがで
きる。
が増加したり強度が低下したりすることがない金属コー
ティング光ファイバ及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 光ファイバ2の表面に電解メッキ或いは
無電解メッキを行うことにより、光ファイバ2の表面に
傷をつけることなく金属層3,4をコーティングするこ
とができるので、伝送損失の増加を抑えることができ、
強度の低下を防止することができる。しかも不活性雰囲
気で熱処理を施すことにより、高温下、或いは高温サイ
クル下でも光ファイバの特性の低下を防止することがで
きる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属コーティング
光ファイバ及びその製造方法に関する。
光ファイバ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】製鉄関連の分野で制御装置用信号ケーブ
ルとして金属コーティング光ファイバが用いられてい
る。これは光ファイバの表面に金属をコーティングした
ものであり、高温耐熱性を有しているからである。光フ
ァイバに金属をコーティングする方法としては、溶融し
た低融点金属(In)中に光ファイバを通すことにより
コーティングする方法がある(ディップ法)。
ルとして金属コーティング光ファイバが用いられてい
る。これは光ファイバの表面に金属をコーティングした
ものであり、高温耐熱性を有しているからである。光フ
ァイバに金属をコーティングする方法としては、溶融し
た低融点金属(In)中に光ファイバを通すことにより
コーティングする方法がある(ディップ法)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
ディップ法では、光ファイバ表面に金属をコーティング
する際に、光ファイバ表面に微小な傷がつき、金属の熱
膨張係数と光ファイバの熱膨張係数との差により、温度
サイクル試験(常温〜200℃位)を行うと、強度が1
0N以下となり、機械特性が大幅に低下する。また、常
温下でも30dB/km以上の伝送損失が増加した。
ディップ法では、光ファイバ表面に金属をコーティング
する際に、光ファイバ表面に微小な傷がつき、金属の熱
膨張係数と光ファイバの熱膨張係数との差により、温度
サイクル試験(常温〜200℃位)を行うと、強度が1
0N以下となり、機械特性が大幅に低下する。また、常
温下でも30dB/km以上の伝送損失が増加した。
【0004】このため、光ファイバ表面に傷を生じさせ
ず、金属コーティングする方法として電解メッキ或いは
無電解メッキを施す方法が提案されている。
ず、金属コーティングする方法として電解メッキ或いは
無電解メッキを施す方法が提案されている。
【0005】ところが、300℃以上の高温で温度サイ
クル試験を行うと伝送損失が50dB/km増加すると
いう問題があった。
クル試験を行うと伝送損失が50dB/km増加すると
いう問題があった。
【0006】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、高温下、或いは高温サイクル下でも伝送損失が増加
したり強度が低下したりすることがない金属コーティン
グ光ファイバ及びその製造方法を提供することにある。
し、高温下、或いは高温サイクル下でも伝送損失が増加
したり強度が低下したりすることがない金属コーティン
グ光ファイバ及びその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の金属コーティング光ファイバは、光ファイバ
と、光ファイバの表面に電解メッキ或いは無電解メッキ
により金属をコーティングすると共にこれを不活性雰囲
気で熱処理を施した金属層とを備えたものである。
に本発明の金属コーティング光ファイバは、光ファイバ
と、光ファイバの表面に電解メッキ或いは無電解メッキ
により金属をコーティングすると共にこれを不活性雰囲
気で熱処理を施した金属層とを備えたものである。
【0008】また、本発明の金属コーティング光ファイ
バの製造方法は、光ファイバの表面に、電解メッキ或い
は無電解メッキにより金属をコーティングした後、不活
性雰囲気で熱処理を施すものである。
バの製造方法は、光ファイバの表面に、電解メッキ或い
は無電解メッキにより金属をコーティングした後、不活
性雰囲気で熱処理を施すものである。
【0009】本発明によれば、光ファイバの表面に電解
メッキ或いは無電解メッキを行うことにより、光ファイ
バの表面に傷をつけることなく金属コーティングするこ
とができるので、伝送損失の増加を抑えることができ、
強度の低下を防止することができる。しかも不活性雰囲
気で熱処理を施すことにより、高温下、或いは高温サイ
クル下でも光ファイバの特性の低下を防止することがで
きる。
メッキ或いは無電解メッキを行うことにより、光ファイ
バの表面に傷をつけることなく金属コーティングするこ
とができるので、伝送損失の増加を抑えることができ、
強度の低下を防止することができる。しかも不活性雰囲
気で熱処理を施すことにより、高温下、或いは高温サイ
クル下でも光ファイバの特性の低下を防止することがで
きる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳述する。
図面に基づいて詳述する。
【0011】図1は本発明の金属コーティング光ファイ
バの製造方法を適用した金属コーティング光ファイバの
断面図である。
バの製造方法を適用した金属コーティング光ファイバの
断面図である。
【0012】同図に示す金属コーティング光ファイバ1
は、光ファイバ2と、光ファイバ2の表面に無電解メッ
キ及び電解メッキにより金属をコーティングすると共に
これを不活性雰囲気で熱処理を施した金属層3,4とで
構成されている。
は、光ファイバ2と、光ファイバ2の表面に無電解メッ
キ及び電解メッキにより金属をコーティングすると共に
これを不活性雰囲気で熱処理を施した金属層3,4とで
構成されている。
【0013】このような金属コーティング光ファイバの
製造方法について説明する。
製造方法について説明する。
【0014】プラスチックがコーティングされたプラス
チックコーティング光ファイバのプラスチック層(図示
せず)を除去した光ファイバ2を、無電解メッキ液槽
(図示せず)に通して厚さ1.5μmのニッケル(N
i)メッキを行う。ニッケル層3が形成された光ファイ
バ2を電解メッキ槽に通して厚さ1.5μmの金(A
u)メッキを行う。ニッケル層3の表面に金層4が形成
された光ファイバ2をN2 雰囲気中にて500℃で10
hr熱処理を行うことにより金属コーティング光ファイ
バ1が得られる。
チックコーティング光ファイバのプラスチック層(図示
せず)を除去した光ファイバ2を、無電解メッキ液槽
(図示せず)に通して厚さ1.5μmのニッケル(N
i)メッキを行う。ニッケル層3が形成された光ファイ
バ2を電解メッキ槽に通して厚さ1.5μmの金(A
u)メッキを行う。ニッケル層3の表面に金層4が形成
された光ファイバ2をN2 雰囲気中にて500℃で10
hr熱処理を行うことにより金属コーティング光ファイ
バ1が得られる。
【0015】次にNiメッキ及び金メッキを施した光フ
ァイバを空気中にて500℃で10hr熱処理を行った
光ファイバと、N2 雰囲気中にて500℃で10hr熱
処理を行った後空気中にて500℃で10hr熱処理を
行った光ファイバの特性比較を行った。
ァイバを空気中にて500℃で10hr熱処理を行った
光ファイバと、N2 雰囲気中にて500℃で10hr熱
処理を行った後空気中にて500℃で10hr熱処理を
行った光ファイバの特性比較を行った。
【0016】図2はN2 雰囲気中で熱処理を施した金属
コーティング光ファイバと空気中で熱処理を施した金属
コーティング光ファイバとの特性を比較した図である。
同図において横軸が波長を示し、縦軸が伝送損失を示し
ている。
コーティング光ファイバと空気中で熱処理を施した金属
コーティング光ファイバとの特性を比較した図である。
同図において横軸が波長を示し、縦軸が伝送損失を示し
ている。
【0017】同図より、N2 雰囲気中で熱処理した金属
コーティング光ファイバは伝送損失が11.5dB/k
mであるが、空気中で熱処理した金属コーティング光フ
ァイバは伝送損失が62dB/km大きいことが分か
る。300℃で10hrの熱処理は15dB/km増
で、600℃以上では30dB/km増になり、熱処理
温度は300℃〜500℃の範囲が良好である。
コーティング光ファイバは伝送損失が11.5dB/k
mであるが、空気中で熱処理した金属コーティング光フ
ァイバは伝送損失が62dB/km大きいことが分か
る。300℃で10hrの熱処理は15dB/km増
で、600℃以上では30dB/km増になり、熱処理
温度は300℃〜500℃の範囲が良好である。
【0018】以上において、光ファイバの表面に、電解
メッキ或いは無電解メッキにより金属をコーティングし
た後、不活性雰囲気で熱処理を施すことにより、高温
下、或いは高温サイクル下でも伝送損失が増加したり強
度が低下したりすることがない金属コーティング光ファ
イバが得られる。尚、本実施の形態では金属層としてニ
ッケルと金とを用いたが、電解メッキ或いは無電解メッ
キが可能ならば他の種類の金属を用いてもよい。
メッキ或いは無電解メッキにより金属をコーティングし
た後、不活性雰囲気で熱処理を施すことにより、高温
下、或いは高温サイクル下でも伝送損失が増加したり強
度が低下したりすることがない金属コーティング光ファ
イバが得られる。尚、本実施の形態では金属層としてニ
ッケルと金とを用いたが、電解メッキ或いは無電解メッ
キが可能ならば他の種類の金属を用いてもよい。
【0019】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
な優れた効果を発揮する。
【0020】高温下、或いは高温サイクル下でも伝送損
失が増加したり強度が低下したりすることがない金属コ
ーティング光ファイバ及びその製造方法の提供を実現す
ることができる。
失が増加したり強度が低下したりすることがない金属コ
ーティング光ファイバ及びその製造方法の提供を実現す
ることができる。
【図1】本発明の金属コーティング光ファイバの製造方
法を適用した金属コーティング光ファイバの断面図であ
る。
法を適用した金属コーティング光ファイバの断面図であ
る。
【図2】N2 雰囲気中で熱処理を施した金属コーティン
グ光ファイバと空気中で熱処理を施した金属コーティン
グ光ファイバとの特性を比較した図である。
グ光ファイバと空気中で熱処理を施した金属コーティン
グ光ファイバとの特性を比較した図である。
2 光ファイバ 3 金属層(ニッケル層) 4 金属層(金層)
Claims (2)
- 【請求項1】 光ファイバと、該光ファイバの表面に電
解メッキ或いは無電解メッキにより金属をコーティング
すると共にこれを不活性雰囲気で熱処理を施した金属層
とを備えたことを特徴とする金属コーティング光ファイ
バ。 - 【請求項2】 光ファイバの表面に、電解メッキ或いは
無電解メッキにより金属をコーティングした後、不活性
雰囲気で熱処理を施すことを特徴とする金属コーティン
グ光ファイバの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9112989A JPH10300997A (ja) | 1997-04-30 | 1997-04-30 | 金属コーティング光ファイバ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9112989A JPH10300997A (ja) | 1997-04-30 | 1997-04-30 | 金属コーティング光ファイバ及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10300997A true JPH10300997A (ja) | 1998-11-13 |
Family
ID=14600642
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9112989A Pending JPH10300997A (ja) | 1997-04-30 | 1997-04-30 | 金属コーティング光ファイバ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10300997A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1325953C (zh) * | 2002-02-18 | 2007-07-11 | 住友金属矿山株式会社 | 金属被覆光纤 |
-
1997
- 1997-04-30 JP JP9112989A patent/JPH10300997A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1325953C (zh) * | 2002-02-18 | 2007-07-11 | 住友金属矿山株式会社 | 金属被覆光纤 |
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