JPH10300730A - 打音判定装置 - Google Patents

打音判定装置

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JPH10300730A
JPH10300730A JP9107527A JP10752797A JPH10300730A JP H10300730 A JPH10300730 A JP H10300730A JP 9107527 A JP9107527 A JP 9107527A JP 10752797 A JP10752797 A JP 10752797A JP H10300730 A JPH10300730 A JP H10300730A
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昌広 池田
Hiroshi Inushima
浩 犬島
Ryuichi Honda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 缶の内容物の判定など、打音による判定の信
頼性を向上させる。 【解決手段】 缶1を打撃して、そのときの加振力を振
動検出器11にて、音をマイクロホン3にて検出する。
検出された音は、各アナログBPF41にて複数の周波
数帯域毎の時系列信号に分離され、各ピークホールド回
路43にて各回路毎の最大値が記憶される。基準値設定
モードにおいて、基準値設定器16に基準ピーク値が、
基準値設定器46に基準となる基準値が、記憶される。
判定モードにおいて、缶1に与えられた加振力と上記ピ
ーク基準値との比率を比率演算器15にて演算し、検出
された各最大値を補正器44によって上記比率にて補正
する。補正された各最大値と基準値設定器46の基準値
とを比較し、所定の関係から外れた場合、判定信号を警
報器18へ発する。複数の周波数帯域毎の時系列信号か
ら各帯域毎の最大値を抽出して比較するので、判定の信
頼度が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば缶製品の
内容物の判別や気密検査、ボルトの緩み判定、構造物の
表面剥離や割れ・内部傷などの検査、鋳物の内部空洞検
査等に用いられる打音判定装置に関し、特に判定の信頼
性を向上させることのできる打音判定装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図27は、例えば特開昭52−1452
82号公報に示された従来の打音判定装置としての打音
検査装置を示す構成図である。図において、1は対象物
である缶、24は缶を打撃し打音を発生させる打撃棒、
3は打音を電気信号に変換するマイクロホン、4はマイ
クロホンで変換された電気信号を増幅する増幅器であ
る。25は広帯域フィルタ(広バンドパスフィルタ、以
下WBPFと称す)であり、缶の内圧に関係する900
〜2700[Hz]の周波数成分を取り出す。
【0003】5は狭帯域フィルタ(狭バンドパスフィル
タ、以下NBPFと称す)であり、狭帯域特性を持ち、
WBPF25から得られた信号を各周波数帯域毎に分離
する。6は整流回路であり、BPF5から得られる各周
波数帯域毎の信号を整流して直流に変換する。26は整
流回路6から得られる直流信号を平均化する平均化回路
である。なお、BPF5は、複数個設けられており、そ
れぞれの通過帯域の中心周波数の比が一定にされてい
る。また、整流回路6、平均化回路26も、上記複数個
のBPF5に対応して複数個設けられている。
【0004】27は周波数演算回路であり、各平均化回
路26から得られる信号が入力され、打音の音圧信号の
最大ピークを有する周波数を算出する。28は周波数ゲ
ージ圧変換回路であり、周波数演算回路27から得られ
る周波数をゲージ圧信号に変換する。29は良否判定回
路であり、周波数ゲージ圧変換回路28から得られるゲ
ージ圧から良否判定を行う。
【0005】次に動作について説明する。まず、打撃棒
24により対象物である缶1を打撃する。このとき発生
する打音はマイクロホン3により検出されて電気信号に
変換され、電気信号は増幅器4を介して適当な利得を得
るとともにWBPF25を介して缶の内圧に関係する9
00〜2700[Hz]の周波数帯域が抽出され、BP
F5に入力される。
【0006】次に狭帯域特性を持つ複数のBPF5によ
り各周波数帯域毎の信号が抽出され、整流回路6による
直流化と平均化回路26による平均化により各周波数帯
域毎の時間的な平均レベルを得る。これらの平均レベル
から周波数演算回路27は平均レベルが最大のレベルと
なる周波数を算出し、周波数ゲージ圧変換回路28は得
られた周波数から缶内部のゲージ圧を算出する。良否判
定回路29は、こうして得られたゲージ圧が規定の圧力
範囲にあるかを判断し、範囲外であれば警報を出力す
る。
【0007】また、他の例として例えば特開平6−33
36号公報に示されたものがある。図28は、このよう
な従来の打音判定装置を示す構成図である。図におい
て、30は診断の対象物である構造物の壁部、31は壁
を打撃し打音を発生させる打撃装置、3は打音を電気信
号に変換するマイクロホン、4はマイクロホンで変換さ
れた電気信号を増幅する増幅器である。5はBPF(バ
ンドパスフィルタ)であり、壁の診断に関係する周波数
成分のみを信号電圧として取り出す。
【0008】32は判定回路、33は基準電圧設定器、
34は別の基準電圧設定器であり基準電圧設定器33の
設定電圧とは異なる設定電圧に設定されている。判定回
路32は、BPF5から得られる信号電圧と基準電圧設
定器33、34に設定された各設定電圧とを比較し、基
準電圧設定器33または基準電圧設定器34に設定され
た設定電圧よりも高いとき判別信号を出力する。35は
画面表示装置であり、判定回路32の結果を画面に表示
する。
【0009】次に動作について説明する。まず、打撃装
置31により対象物である壁30を打撃する。このとき
発生する打音はマイクロホン3により検出されて電気信
号に変換され、電気信号は増幅器4を介して適当な利得
を得るとともにBPF5を介して壁の診断に関係する周
波数帯域が抽出され、判定回路32に入力される。
【0010】判定回路32は、BPF5からの交流状態
の信号電圧と基準電圧設定器33または基準電圧設定器
34で設定された設定電圧とを比較し、BPF5からの
信号電圧が基準電圧設定器33または基準電圧設定器3
4に設定された設定電圧を超えた場合、画面表示装置に
警報が出力される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、図27
に示された従来の打音判定装置としての打音検査装置に
おいては、打撃により発生した音圧信号における各周波
数帯域毎の所定時間内における平均レベルが最大である
周波数、すなわち主成分となる周波数を求めているだけ
であるので、複合周波数を特徴とする打音の検査では主
成分以外の周波数に異常の特徴が現れる場合には正確に
異常を検出することができなかった。
【0012】また、各周波数帯域毎の所定時間内におけ
る平均レベルを評価対象としているため、打音の特徴で
もある打撃直後に発生する複数周波数における瞬時音圧
の大きさを評価できず、瞬間的に大きく発生した音圧と
余韻が長くレベルの低い音圧とを区別することができな
いという問題があった。これは、レベルを平均化する処
理の一つとしてフーリエ変換を用いた打音判定装置にお
いても同様に発生する問題である。
【0013】さらに、例えば図28に示された従来の打
音判定装置としての壁の剥離検出装置の場合には、単一
あるいは二つの周波数帯域のみを診断対象としており、
かつ交流信号の状態でレベル評価を行っているため、様
々な形態の不良が発生する可能性がある場合には確実な
診断を行うことが困難であり、また減衰の早い対象物の
場合には信号の正あるいは負の一方の部分の評価だけで
は不完全な場合があり、確実な比較に基づいて判定がで
きないという問題があった。
【0014】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、次のような打音判定装置を得
ることを目的とする。 a.打撃により発生した振動の状態と基準状態と比較し
て判定の信頼性を向上させることができる。 b.安価で高速処理ができる。 c.あるいは小形化でき、条件の変更に柔軟に対応でき
る。 d.操作性を向上できる。 e.対象物に加えられる外力のばらつきの影響を防止で
きる。 f.周囲からの騒音やノイズによる影響を防止できる。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、この発明にかかる打音判定装置において
は、外力を加えられた対象物から発生する振動を検出信
号として検出する信号検出手段と、検出信号を複数の所
定の周波数帯域毎の時系列信号に変換する変換手段と、
時系列信号の最大値を周波数帯域毎に抽出する抽出手段
と、各最大値をあらかじめ設定された基準値と比較する
比較手段とを設けたものである。検出信号を複数の周波
数帯域毎の時系列信号に変換し、この各時系列信号にお
ける最大値を各々抽出するので、検出信号の周波数分解
能が向上するとともに、時系列信号のなかから感度よく
最大値を抽出できる。従って、打音の特徴でもある発生
直後の大きな音あるいは振動の特徴を的確に把握して比
較を行うことができる。
【0016】また、変換手段を帯域フィルタとし、抽出
手段を整流手段により整流された周波数成分の各ピーク
値の内最大のものを各々最大値として抽出するものとし
たものである。変換手段を帯域フィルタとすると、処理
を高速に行うことができ、装置も簡易で、安価になる。
特に、アナログ帯域フィルタとすると、処理を高速化で
きる。デジタル帯域フィルタとすると、小形化でき、条
件の変更に柔軟に対応できる。また、抽出手段は整流さ
れた周波数成分から最大値を抽出するので、検出信号の
負符号部に最大値がある場合でも検出でき、検出信号が
急激に減衰する対象物の場合でも的確に比較できる。
【0017】さらに、変換手段をウェーブレット変換手
段とし、抽出手段をウェーブレット変換手段による変換
結果に基づき周波数帯域毎の最大値を抽出するものであ
る。ウェーブレット変換手段とすると、各周波数毎の時
系列信号に分離する際の特性を向上させることができ、
比較の信頼性が向上する。
【0018】そして、変換手段を短時間高速フーリエ変
換手段とし、抽出手段を短時間高速フーリエ変換手段に
よる変換結果に基づき周波数帯域毎の最大値を抽出する
ものである。短時間高速フーリエ変換手段を用いると、
周波数の分解能が向上する。
【0019】また、対象物が所定の状態のときに得られ
る検出信号に基づいて基準値を設定するようにしたもの
である。基準値を対象物が所定の状態のときに得られる
検出信号に基づいて設定するようにすると、基準値の設
定を対象物に即して容易に行うことができ、装置の操作
性が向上する。
【0020】さらに、加えられた外力の大きさを検出す
る外力検出手段を設けるとともに、外力の大きさに応じ
て信号、時系列信号、最大値、及び基準値の少なくとも
1つを補正する補正手段を設けたものである。外力の大
きさに応じて補正し、比較手段における比較において外
力の大きさのばらつきの影響を受けるのを防止する。ま
た、例えば周波数帯域毎に外力に応じて異なる補正をす
ることにより、加えられた外力に応じて周波数成分の分
布が変化するような複雑な構造を持つ対象物に対しても
高い信頼度で比較できる。
【0021】また、加えられた外力の大きさを検出する
外力検出手段を設けるとともに、外力の大きさが所定値
を超えたとき信号検出手段、変換手段、抽出手段、及び
比較手段の少なくとも1つの動作の開始を指令する指令
手段を設けたものである。指令が出されるまで動作を開
始しないので、指令がないときの周囲の騒音、振動、雑
音等を検出信号として誤って処理してしまうおそれがな
い。従って、これらによる影響を防止でき、比較の信頼
性が向上する。
【0022】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の一形態を図に基
づいて説明する。図1は打音判定装置の構成を示す構成
図、図2〜図9は動作を説明するためのもので、図2は
正規のものaを入れた気密構造の缶の打音(A)の音圧
を示す波形図、図3は正規以外のものbを入れた同一構
造の缶の打音(B)の音圧を示す波形図である。図4は
打音(A)の時間−周波数解析の結果を示す特性図、図
5は打音(B)の時間−周波数解析の結果を示す特性図
である。図6は打音(A)のフーリエ変換結果を示すス
ペクトル、図7は打音(B)のフーリエ変換結果を示す
スペクトルである。図8は打音(A)の最大値検出結果
を示す特性図、図9は打音(B)の最大値検出結果を示
す特性図である。
【0023】図10、図11は、検出された音圧の最大
値を加えた加振力の大きさにより補正する例を示すもの
で、図10は加振力と発生音圧の最大値との関係を示す
特性図、図11は補正された周波数特性を示す特性図で
ある。
【0024】図1において、1は対象物としての缶、2
は缶1を打撃し打音を発生させるハンマである。11は
外力検出手段としての加速をピックアップする振動検出
器であり、ハンマ2に取り付けられ缶1に与えられた加
振力、すなわち振動(加速度)を電気信号に変換する。
12は振動検出器11で変換された電気信号を増幅する
増幅器、13は増幅器12で増幅された信号を直流に変
換する整流器である。なお、整流器13から得られる信
号は平滑化された直流ではなく一方向の極性に変換され
た信号であるが、以降便宜上直流と称する。
【0025】14はピークホールド回路であり、整流器
から出力される直流信号の最大ピーク値を保持する。1
5は比率演算器であり、ピークホールド回路14の出力
と基準値設定器16に格納されたピーク基準値との比率
を求める。17は指令手段としてのトリガ検出器であ
り、あらかじめ設定されたトリガ基準値を内部に有し、
整流器13の出力する直流信号に基づきトリガ信号を発
する。3はハンマ2に取り付けられ打撃により缶1に発
生した振動を音波として検出して電気信号に変換する信
号検出手段としてのマイクロホン、4はマイクロホン3
で変換された電気信号を増幅する増幅器である。
【0026】41は、時系列信号に変換する変換手段と
してのアナログBPF(アナログバンドパスフィルタ)
であり、アナログ回路で構成され狭帯域特性を有し、増
幅器4から得られる信号を所定の周波数帯域毎に分離す
る。このアナログBPF41は、例えば人間の可聴域で
ある20〜20,000[Hz]をほぼ網羅すべく3
1.25〜16,000[Hz]までの9オクターブ分
を対象とし、1/3オクターブ毎の分解能を与えるとし
て全28バンド分設ける。42は整流器であり、アナロ
グBPF41から得られる各周波数帯域毎の打音の電気
信号を整流して直流に変換する。
【0027】43は最大値を抽出する抽出手段としての
ピークホールド回路であり、整流器42からの出力の最
大ピーク値を保持する。44は補正手段としての補正器
であり、比率演算器15から得られる比率に基づきピー
クホールド回路43が出力するピーク値を補正して補正
値を出力する。45は比較手段としての比較器であり、
補正器44の出力と基準値設定器46に格納された値と
を比較する。
【0028】整流器42、ピークホールド回路43、補
正器44、比較器45、基準値設定器46は全28バン
ド分設けられたアナログBPF41にそれぞれ対応して
28個設けられている。18は警報器であり、複数設け
られた各比較器45からの比較結果に基づいて警報を出
力する。なお、この実施の形態においては、図に示した
構成の内、ハンマ2にマイクロホン3と振動検出器11
とを取り付けて一体とし、増幅器4、12、警報器18
を含むその他の機器を一つの箱に収容し、両者をケーブ
ルで接続して携帯型のものに構成している。
【0029】次に動作を説明する。まず、基準となる対
象物を用いて各基準値を設定する基準値設定モードにつ
いて説明する。ハンマ2により基準とする対象物である
缶1を打撃する。このときハンマ2に発生した加振力に
応じた信号である振動を振動検出器11で電気信号に変
換し、増幅器12で適当な利得を与える。この増幅され
た信号電圧を整流器13で直流に変換する。トリガ検出
器17はあらかじめ設定された内部の基準値と整流器1
3からの直流信号と比較を行い、直流信号がこの基準値
を超えたときトリガ信号の出力を行う。
【0030】ピークホールド回路14は、整流器13か
ら入力される直流信号の最大値を記憶する。このとき、
ピークホールド回路14の動作開始はトリガ検出器17
からのトリガ信号により行われる。こうした最大値の記
憶は打撃による対象物の発生音圧がある程度減衰するま
での一定の時間行われ、その後ピークホールド回路14
からの最大値をピーク基準値として基準値設定器16に
格納する。
【0031】同様に打撃により缶1に発生した音波をマ
イクロホン3で電気信号に変換し、増幅器4で適当な利
得を与える。この増幅された音圧の電気信号を複数個設
けられ、それぞれ異なった周波数帯域の成分を通過させ
るように設定されたアナログBPF41に入力し、各周
波数帯域毎の時系列信号に分離する。
【0032】アナログBPF41で各周波数帯域毎に分
離された時系列信号は整流器42で直流信号に変換さ
れ、ピークホールド回路43に入力される。ピークホー
ルド回路43の動作は、トリガ検出器17からのトリガ
信号により開始し、振動用ピークホールド回路14と同
様に対象物の音圧が所定値以下に減衰するまでの一定時
間行われ、この間における音圧の最大値を記憶する。こ
のようにして各周波数帯域毎の瞬間的な最大値が記憶さ
れる。
【0033】音圧減衰までの一定時間終了後、ピークホ
ールド回路43により記憶された最大値は各基準値設定
器46に格納される。このような基準値設定モードの動
作により、基準値設定器16には打撃の強さを示す情報
であるハンマ2に発生した振動に対応した値の最大値が
格納され、基準値設定器46には打音の各周波数帯域に
おける瞬間的な最大音圧を示す情報であるマイクロホン
3で捉えた音圧に対応した値の最大値が各々格納され
る。
【0034】次に、対象物の判定を行う判定モードにつ
いて説明する。まずハンマ2により対象物である缶1を
打撃する。このとき基準値設定モードの時と同様に、ハ
ンマ2に発生した振動を振動検出器11で電気信号に変
換し、増幅器12で増幅すると共に整流器13で直流に
変換する。トリガ検出器17も同様に整流器13からの
直流信号からトリガ出力を行い、ピークホールド回路1
4はトリガ出力から音圧減衰までの一定時間内における
直流信号の最大値を記憶する。
【0035】判定モードの場合、音圧減衰までの一定時
間終了後、ピークホールド回路14に記憶された最大値
を比率演算器15に入力し、比率演算器15は、ピーク
ホールド回路14からの最大値と基準値設定器16に格
納されているピーク基準値との比率を演算し出力する。
【0036】打撃により発生した音波も基準値設定モー
ドと同様に、マイクロホン3で電気信号に変換され、増
幅器4で増幅される。増幅された電気信号は、アナログ
BPF41により各周波数帯域毎の時系列信号に分離さ
れ、整流器42で直流信号に変換され、ピークホールド
回路43に入力される。ピークホールド回路43は、ト
リガ出力からの音圧が所定値に減衰するまでの一定時間
における、直流信号の最大値を記憶する。
【0037】判定モードの場合、音圧減衰までの一定時
間終了後、ピークホールド回路43に記憶された最大値
を補正器44に入力し、補正器44は比率演算器15か
ら得られる比率に基づいて適切な補正値を演算しピーク
ホールド回路43から得られる最大値を補正する。
【0038】このとき、例えば発生する音圧レベルは加
えた外力、すなわち加振力に比例するとして補正を行う
とすると、基準値に対して2倍の比率が比率演算器15
で得られた場合、ピークホールド回路43に記憶された
最大値に対して2で除算する。つまり、基準値設定モー
ド時における加振力に対して判定モード時の加振力が2
倍になれば、発生する各周波数毎の音圧レベルも2倍に
増加しているものとする。そして、得られた最大値を基
準値設定モード時の加振力に換算するよう2で除算して
補正された最大値を出力する。この補正された最大値
は、全28バンド分について出力される。
【0039】このようにして補正された最大値は、比較
器45で基準値設定器46に格納された基準値と比較さ
れ、あらかじめ設定された所定の関係から外れた場合に
判定信号として警報器18に出力される。このときの所
定の関係とは、例えば基準値に対して80〜120
[%]の範囲内を正常、80[%]未満及び120
[%]超を範囲外の異常として設定しておく。また、基
準値が全体的な音圧レベルに比べて小さい場合には、下
限側の比較を解除して120[%]を超えたときだけ判
定信号を発する等の処置により主成分でない周波数帯域
での誤った判定を防止できる。
【0040】警報器18には、各周波数帯域における比
較器45からの判定信号が入力され、判定信号があらか
じめ設定された数、例えば2つを超えると警報要として
ブザーを鳴らすとともにランプを点滅して警報する。
【0041】このような打音における各周波数帯域毎の
最大値を求める判定方法は、打音の特性に基づいたもの
であり、実際の打音について分析した例を図2〜9につ
いて説明する。この例では、正規のものaを入れた密閉
構造の缶の打音(A)と正規以外のものbを入れた同一
構造の缶の打音(B)の2種類の打音について比較して
いる。図2は打音(A)の音圧を電気信号に変換した波
形図、図3は打音(B)の音圧を電気信号に変換した波
形図を示す。打音(B)の音圧は打音(A)に比べると
瞬間的に大きな音圧が発生しているが、減衰は早く、発
生から約10[msec]後には主成分はほぼ減衰して
いる。また、打音(B)において最大の音圧は負側に発
生している。対して打音(A)は打音発生直後に大きな
音圧は発生しないが減衰が遅く、約50[msec]に
至るまで緩やかに減衰する。
【0042】図4は打音(A)の時間−周波数解析の結
果、図5は打音(B)の時間−周波数解析の結果を示す
ものであるが、周波数f[Hz]及び音圧P[Pa]の
時間的経過t[msec]を示している。打音(A)、
打音(B)共に打音発生とほぼ同時に各周波数において
音圧Pが発生するが固有振動数に関係のない周波数帯域
のものはすぐに減衰する。
【0043】この減衰は高い周波数のものほど早く減衰
し、低い周波数のものほど緩やかに減衰する。固有振動
数に関する周波数帯域では他の周波数帯域におけるもの
に比べて緩やかに減衰する。これがいわゆる余韻であ
り、多くの場合が対象物(この場合は缶1)の固有振動
数に関係する。打音(A)は400〜500[Hz]域
において余韻が50[msec]程続くが、打音(B)
では400〜500[Hz]の周波数域において打音発
生直後に大きな音圧が発生し、早く減衰している。すな
わち、打音(A)と打音(B)とが同様の周波数特性を
持ちながら瞬間的な発生レベルと減衰という時間的な発
生パターンにおいて違いがあることを示している。
【0044】しかし、打音において各周波数毎の平均音
圧または積分を求めるような手法では打音(A)と打音
(B)とを判別することが困難である。図6は打音
(A)のフーリエ変換結果、図7は打音(B)のフーリ
エ変換結果を示す。図6及び図7のフーリエ変換結果は
各周波数毎の平均実効値を示す。図6と図7とを対比す
ると、打音(A)及び打音(B)共に固有振動数に関係
する400[Hz]付近にピークが発生しているもの
の、そのフーリエ変換された平均音圧のレベルには顕著
な差はない。この場合同じ加振力を与えているが、短時
間に大きく発生した音圧と比較的長時間に小さく発生し
た音圧との積分または平均化した値がほぼ同一になり、
判別が困難となっている。
【0045】次に、この実施の形態による最大値検出に
より実施した例を示す。図8は打音(A)の音圧の最大
値検出結果、図9は打音(B)の音圧の最大値検出結果
を示す。図8は図4における全経過時間における音圧P
を左方の周波数f軸及び音圧P軸を含む平面に投影した
ものであり、図9は図5における全経過時間における音
圧Pを左方の周波数f軸及び音圧P軸を含む平面に投影
したものである。これによれば、図9の打音(B)では
400[Hz]近傍において大きな音圧が現れている。
これに対し、正規のものaを収容した缶の打音(A)に
おいては、400[Hz]近傍においてもさほ大きな音
圧が現れていない。
【0046】従って、この場合は、約400[Hz]を
中心周波数とする帯域フィルタを通過した成分の最大値
を比較することにより、正常か否かを容易に判別するこ
とができる。なお、図5を参照すれば、上記図9の打音
(B)の400[Hz]近傍における大きな音圧は、打
撃直後に現れたものであることが分かる。なお、図8、
図9では音圧Pは横軸の周波数fに対してなめらかな曲
線となっているが、本実施の形態においては周波数帯域
が28に分割されており実際に検出される最大値の数は
28個であるから、これをCRT等に図で表示するとす
れば例えば折れ線状に表示される。
【0047】さらに、補正器44の具体的な動作例につ
いて図10、図11によって説明する。図10は、円筒
形の灰皿状のアルミニウム缶について、加振力F[m/
s/s]と発生音圧の最大値Pmax[Pa]との関係
を示した特性図である。図10において、実際に測定さ
れた測定値を黒塗りの四角形で示したが、これらは直線
C近傍に分布している。すなわち、加振力F[m/s/
s]と発生音圧の最大値Pmax[Pa]とは、比例関
係にあることが分かる。
【0048】そこで、この場合は発生音圧の最大値Pm
axは加振力Fに比例するとして、補正器44により発
生音圧を補正する。図11は、補正された周波数特性を
示す特性図であり、加振力を所定の値、これを100
[%]としたときの周波数と音圧との特性を表したもの
が折れ線Hであり、加振力を65、133[%]とした
ときの音圧の測定値を加振力にて除して補正したものが
それぞれ折れ線J、Kである。すなわち、音圧Pを加振
力Fにより補正することにより、補正された音圧Pは加
振力の大小にかかわらず、広い周波数領域に亘ってほぼ
同じ周波数特性を示すことが分かる。このような補正に
より、加振力による影響を小さくすることができる。
【0049】なお、上記では加振力と最大音圧とは比例
関係にあるものを示したが、例えば周波数帯域毎に加振
力に対して異なった補正値により補正をするようにする
ことにより、加振力に応じて周波数成分の分布が変化す
るような複雑な構造を持つ対象物に対して非常に有効に
対処できる。
【0050】このように各周波数帯域毎の最大値を検出
する本実施の形態の手法により打音の特徴でもある発生
直後の大きな音圧を周波数帯域ごとの音圧の最大値とし
て捉え、その周波数分布を用いて確実な判定を行うこと
が可能である。また、各周波数毎の時系列信号を求める
手法としてアナログBPFを用いることで処理を高速化
でき、装置も安価とすることができる。
【0051】さらに、ハンマ2により缶1に与えられる
加振力を検出して計測した音圧データを補正するように
しているので、加振力の大小により音圧が変化しても判
定に用いる音圧データが補正され、打音判定の操作性も
向上させる事が可能である。また、正常状態の対象物か
ら発生する音や振動から基準値を設定するようにしてい
るので、基準値の設定を対象物に即して容易に設定で
き、打音判定装置の操作性が向上する。さらに、打音判
定装置の動作をトリガ検出器17からのトリガ信号によ
り開始することにより周囲からの騒音やノイズによる影
響を防止し、判定の信頼性を向上させることができる。
【0052】なお、ピークホールド回路43に保持され
た最大値を比率演算器15で得られた補正値で補正する
補正手段44を設ける代わりに、音圧信号、時系列信
号、及び基準値の少なくとも1つを補正するように補正
手段を構成してもよい。また、トリガ検出器17のトリ
ガ信号をピークホールド回路43に与えるものを示した
が、マイクロホン3、増幅器4、アナログBPF41、
整流器42、補正器44、比較器45等に与えて最大値
の記憶動作の開始あるいは比較動作の開始をするように
しても同様の効果を奏する。
【0053】実施の形態2.図12は、この発明の他の
実施の形態を示す打音判定装置の構成図である。この実
施の形態においては、各周波数帯域毎の時系列信号をデ
ジタルBPF61を用いて抽出する。図12において、
51は整流器13からのアナログ信号をデジタル信号に
変換するA/D変換器、52は増幅器4からのアナログ
信号をデジタル信号に変換するA/D変換器である。
【0054】61はデジタル信号を各周波数帯域毎の時
系列信号に変換する変換手段としてのデジタルBPFで
ある。デジタルBPF61は、例えば図1の実施の形態
と同様に人間の可聴域である20〜20,000[H
z]をほぼ網羅すべく31.25〜16,000[H
z]までの9オクターブ分を対象とし、1/3オクター
ブ毎の分解能を与えるとして全28バンド分設ける。6
2はデジタルBPFからの交流信号を整流する整流器、
63は整流されたデジタル信号から最大値を抽出する抽
出手段としての最大値演算器である。
【0055】64は補正手段としての補正器であり、比
率演算器15から得られる比率により最大値演算器63
が出力するピーク値を補正して補正値を出力する。65
は比較手段としての比較器であり、補正器64の出力と
基準値設定器66に格納された基準値とを比較する。な
お、整流器62、ピークホールド回路63、補正器6
4、比較器65、基準値設定器66は全28バンド分設
けられたデジタルBPF61にそれぞれ対応して28個
設けられている。その他の構成については、図1に示さ
れたものと同様のものであるので、相当するものに同一
符号を付して説明を省略する。
【0056】次に動作を説明する。まず、基準となる対
象物を用いて各基準値を設定する基準値設定モードにつ
いて説明する。A/D変換器51は、整流器13からの
アナログの直流信号をデジタル信号に変換する。このと
き、A/D変換器51はトリガ検出器17からのトリガ
信号を受けて動作を開始し、打撃による対象物の発生音
圧が所定値以下に減衰するまでの一定の時間継続して行
われる。最大値演算器21は、デジタル信号の最大値を
抽出し、ピーク基準値として基準値設定器16に収納す
る。
【0057】同様に、打撃により発生した音波は、マイ
クロホン3で電気信号に変換され、増幅器4で適当な利
得を与えらえれた後、A/D変換器52でデジタル信号
に変換される。このとき、A/D変換器52はトリガ検
出器17からのトリガ信号により動作を開始し、打撃に
よる対象物の発生音圧が所定値以下に減衰するまでの一
定時間の間動作する。この変換されたデジタル信号は、
それぞれ異なった周波数帯域を通過させるように設定さ
れた28個のデジタルBPF61に入力され、各周波数
帯域毎の時系列信号に分離される。
【0058】デジタルBPF61で各周波数帯域毎に分
離された時系列信号は整流器62で直流信号に変換さ
れ、最大値演算器63に入力される。最大値演算器63
は、この直流信号の最大値を抽出し、基準値設定器66
に格納する。このようにして各周波数帯域毎の瞬間的な
最大値が抽出され、基準値設定器66に格納される。こ
のような基準値設定モードの動作により、基準値設定器
16には打撃の強さを示す情報が格納され、基準値設定
器66には打音の各周波数帯域における瞬間的な最大音
圧を示す情報が格納される。
【0059】次に対象物の判定を行う判定モードについ
て説明する。まずハンマ2により対象物である缶1を打
撃する。このとき基準値設定モードの時と同様に、ハン
マ2に発生した振動を振動検出器11で電気信号に変換
し、増幅器12で増幅すると共に整流器13で直流に変
換する。トリガ検出器17も同様に整流器13からの直
流信号からトリガ信号を出力し、A/D変換器51はト
リガ出力から音圧減衰までの一定時間、直流信号をデジ
タル信号に変換する。最大値演算器21はデジタル信号
の最大値を抽出し出力する。
【0060】判定モードの場合、最大値演算器21によ
り抽出された最大値は比率演算器15に入力され、比率
演算器15は、最大値と基準値設定器16に格納されて
いるピーク基準値との比率を演算し出力する。
【0061】打撃により発生した音波も基準値設定モー
ドと同様に、マイクロホン3で電気信号に変換すると共
に増幅器4で増幅し、A/D変換器52によりデジタル
信号に変換される。このときA/D変換器52の動作は
トリガ検出器17からのトリガ信号により開始され、音
圧減衰までの一定時間行われる。デジタル信号はデジタ
ルBPF61により各周波数帯域毎の時系列信号に分離
され、整流器62で直流信号に変換され、最大値演算器
63に入力される。最大値演算器63は、直流信号の最
大値を抽出し出力する。
【0062】判定モードの場合、最大値演算器63によ
り抽出された最大値は補正器64に入力され、補正器6
4は比率演算器15から得られる比率に基づき適切な補
正値を演算し最大値演算器63から得られる最大値を補
正し出力する。補正された最大値は、比較器65で基準
値設定器66に格納された基準値と比較され、あらかじ
め設定された所定の関係を超えた場合に警報として警報
器18に出力される。設定する所定の関係は、例えば図
1に示した実施の形態と同様に基準値に対して80〜1
20[%]の範囲内を正常、80[%]未満及び120
[%]超を範囲外の異常とし、異常と判定されたとき判
定信号を発する。警報装置18は、入力された判定信号
があらかじめ設定された数、例えば2個を超えると報知
要としてブザーを鳴らすとともにランプを点滅して警報
する。
【0063】このように各周波数毎の時系列信号を求め
る手法としてデジタルBPF61を用いることで装置を
小型化できるとともに、ソフトウェア(S/W)で処理
するためフィルタ特性の変更や診断する周波数帯域の追
加などに柔軟に対応することが可能である。
【0064】実施の形態3.図13は、さらにこの発明
の他の実施の形態を示す打音判定装置の構成図である。
この実施の形態においては、ウェーブレット変換演算器
71を設け、各周波数帯域毎の時系列信号を求めるよう
にしたものである。
【0065】図において、71は変換手段としてのウェ
ーブレット変換(WaveletTransform)
演算器であり、A/D変換器52から入力されたデジタ
ル信号を時間的・周波数的に広がりを有する音圧の信号
に変換する。ウェーブレット変換された信号は、28組
設けられた最大値演算器63、補正器64、比較器65
に入力される。比較器65は、図1や図12に示された
ものと同様に基準値設定器66に格納された基準値と比
較され、あらかじめ設定された所定の関係に該当する場
合に判定信号を警報器18に出力する。
【0066】ウェーブレット変換演算器71は、基底関
数(ウェーブレット関数)を拡大あるいは縮小すること
により、デジタル音圧信号を各周波数毎の時系列信号に
分離する。この際に、測定波形や観測したい現象に合わ
せて適切な基底関数を選択することにより周波数の分離
特性や判定の信頼性を向上させることができる。
【0067】実施の形態4.図14〜図17は、さらに
この発明の他の実施の形態を示すものであり、図13の
装置をゴルフボールの割れ判定に適用した結果を示すも
のである。図14は、正常なゴルフボールの発する音波
をウェーブレット変換した結果を示す特性図、図15は
図14における音圧の最大値検出結果を示す特性図であ
り、図14における全経過時間における音圧Pを左方の
周波数f軸及び音圧P軸を含む平面に投影したものであ
る。図16は、割れのあるゴルフボールの発する音波を
ウェーブレット変換した結果を示す特性図、図17は図
16における音圧の最大値検出結果を示す特性図であ
り、図16における全経過時間における音圧Pを左方の
周波数f軸及び音圧P軸を含む平面に投影したものであ
る。
【0068】図示しないゴルフボールをハンマ2にて打
撃して、発生する音圧をマイクロホン3にて検出する。
以下の動作は実施の形態3において説明したのと同様で
ある。検出された音圧(音波)をウェーブレット変換す
る。ゴルフボールに異常がない場合は、図14、図15
に示すように比較的低い1,600[Hz]近傍におい
て最大値が発生する。これに対し、割れがある場合に
は、これより高い5,000[Hz]近傍において最大
値、しかも割れがないときよりもずっと大きい値の最大
値が発生する。従って、正常なゴルフボールの測定値を
基準値設定器66に記憶させておき、周波数帯域毎の最
大値を検出して基準値設定器66の基準値と比較するこ
とにより異常を容易に判定できる。
【0069】実施の形態5.タービン発電機のロータ
は、ロータコイルがスロット内に収容され、スロットに
打ち込まれたウェッジとロータコイルとの間にリップル
ばねを介挿してロータコイルをロータの半径方向に押圧
する構成を採用している。このとき、リップルばねは所
定の押圧力をロータコイルに与えるために、所定の寸法
に圧縮されている必要がある。つまり、振動防止のため
に所定の圧縮代を確保する必要がある。図18〜図21
は、図13の装置を上記のようなタービン発電機のリッ
プルばねの圧縮代の判定に適用した結果を示すものであ
る。
【0070】図18は、圧縮代が所定値である場合の音
波をウェーブレット変換した結果を示す特性図、図19
は図18における音圧の最大値検出結果を示す特性図で
あり、図19における全経過時間における音圧Pを左方
の周波数f軸及び音圧P軸を含む平面に投影したもので
ある。図20は、圧縮代が不足する場合の音波をウェー
ブレット変換した結果を示す特性図、図21は図20に
おける音圧の最大値検出結果を示す特性図であり、図2
0における全経過時間における音圧Pを左方の周波数f
軸及び音圧P軸を含む平面に投影したものである。
【0071】図示しないロータのスロット内に挿入され
たウェッジをハンマ2にて径方向から打撃する。このと
き発生する音圧をマイクロホン3にて検出する。以下の
動作は実施の形態3において説明したのと同様である。
検出された音波をウェーブレット変換する。所定の圧縮
代があるときは、図18、図19に示すように4,00
0[Hz]近傍において最大値が発生する。これに対
し、圧縮代が不足する場合、すなわちリップルばねの高
さが高いときは、2,000[Hz]近傍において最大
値、しかもずっと大きい値の最大値が発生する。これ
は、リップルばねの押圧力不足により、コイル及びウェ
ッジの振動が大きくなるためである。これにより、リッ
プルばねにより所定の押圧力が確保されているか否かを
判定できる。
【0072】実施の形態6.図22〜図25は、さらに
この発明の他の実施の形態を示すものであり、図13の
装置を直流機のアマチュアコイル(ロータコイル)の絶
縁劣化診断に適用した結果を示すものである。
【0073】図22は、アマチュアコイルが新品の場合
の振動をウェーブレット変換した結果を示す特性図、図
23は図22における振動の最大値検出結果を示す特性
図であり、図22における全経過時間における振動Vb
を左方の周波数f軸及び振動P軸を含む平面に投影した
ものである。図24は、劣化品の場合の振動をウェーブ
レット変換した結果を示す特性図、図25は図24にお
ける振動の最大値検出結果を示す特性図であり、図24
における全経過時間における振動Vbを左方の周波数f
軸及び振動Vb軸を含む平面に投影したものである。な
お、試験に供した劣化品の直流機は、約30年使用した
品である。
【0074】図示しないが、アマチュアコイルに交流電
流を流してコイルを電磁加振する。このときの加振力に
対応するものである電流値とコイル振動検出器(加速度
ピックアップ)にて検出した振動とを、図13に示した
判定装置を用いて測定し判定する。絶縁が正常な新品の
場合は、図22、図23のように最大値の周波数分布が
なだらかでその値も小さい。絶縁が劣化したものの場合
は、図24、図25に示すように3,000[Hz]以
上の高い周波数領域において大きな振動Vb[m/s/
s]が発生している。これにより、絶縁の枯れ等劣化を
判定できる。なお、この場合は、交流電流を流し続けて
いるので、音圧の時間的減衰はない。また、電流を瞬間
的に、すなわちインパルス状に流すことによりハンマに
よる加振と同様の診断を行うことも可能である。
【0075】実施の形態7.図26は、さらにこの発明
の他の実施の形態を示す打音判定装置の構成図である。
この実施の形態においては、変換手段として短時間FF
T(SFFT:Short−Time Fast Fo
urier−Transform)演算器81を設け、
各周波数帯域毎の時系列信号を求めるようにしたもので
ある。このように短時間フーリエ変換器である短時間F
FT演算器81を設けて各周波数帯域毎の時系列信号を
求めることにより、周波数の分解能を向上させることが
できる。
【0076】この実施の形態のように短時間FFT演算
器81を設けたものは、例えばピアノの調律判定に用い
て効果的である。ピアノの音は通常の打音とは異なる分
布を示し、また判定する内容もレベル比較よりも厳密な
周波数の違いを検出する必要がある。従って、短時間F
FTの優れた分解能を利用して周波数がずれたときに不
良と判定するようにすることができる。
【0077】ところで、上記の各実施の形態のものは、
その特性に応じて使い分けすることができる。例えば、
アナログBPFを用いたものはそのフィルタの特性上応
答速度が速いので、例えば送電線の鉄塔のボルト締め箇
所の緩みの有無の判定など、多数の箇所を迅速に判定、
検査したい用途に適する。また、デジタルBPFを用い
れば、フィルタの帯域通過特性が優れ、またフィルタ特
性の変更が容易なので、種々の対象物に応じて判定に適
するようにフィルタの特性を変更したいときに便利であ
る、さらに、ウェーブレット変換器を用いれば、測定時
間がかかるが、判定の精度あるいは信頼度をより向上さ
せることができるので、上記実施の形態5、6に示した
タービン発電機や直流機の診断等に用いると効果的であ
る。なお、ウェーブレット変換と短時間FFTは、その
解析演算により実効値を算出するため、整流手段を設け
る必要はない。
【0078】また、例えば図1に示したアナログBPF
41の個数や帯域幅等は、この実施の形態に示したもの
に限られるものではなく、判定対象の特性に合わせて適
宜選択されるものである。さらに、振動はマイクロホン
による音波の検出や加速度ピックアップによるものほ
か、変位の計測等他の方法によってもよい。なお、警報
手段により警報するものを示したが、このような判定に
おける各信号や演算された値、すなわち基準値設定器4
6、66に記憶された各基準値及び比較器16に設定さ
れた上記正常及び異常とする範囲、比率演算器15によ
り算出された補正値、判定における各補正器44、64
からの補正された最大値等を点や帯状にかつ範囲外とな
ったものは赤色等で色分けしてCRT等に表示して容易
に確認できるようにして、判定の信頼性を向上させるこ
とも可能である。また、警報手段18が警報要と判断し
たときに警報するのに代えて、例えばベルトコンベア上
の当該対象品をラインから除去する等の処置をするよう
にすることもできる。
【0079】また、補正器により補正された最大値の検
出結果を正常値(基準値)と検出値とを図8、図9を重
ねたような図として表示し、結果を視覚的に把握できる
ようにすることもできる。このとき、結果が異常と判断
された場合は、打音(B)に相当する図9を赤色で表示
する。なお、図8、図9では音圧Pは横軸の周波数fに
対してなめらかな曲線となっているが、実際に検出され
る最大値の数は28個であるから、折れ線状の表示にな
る。
【0080】この発明による打音判定装置は、上記実施
の形態に示した缶の内容物の判定や気密検査の他に、例
えば壁の表面剥離検査、ボルトの緩みの判定、構造物の
表面剥離検査、鋳物の内部空洞や割れの検査、橋脚など
の構造物の割れ検査、ゴルフクラブのヘッド内部欠陥の
検査、鉄道のレールのひび割れ検査、鉄道車両の車輪の
ひび割れ検査、果物の熟れ具合の判定、航空機のボディ
検査、生産したコップなどのガラス製品、陶磁器製品の
割れ検査、量産する打楽器の検査、テニスラケットのガ
ット張力検査、タイミングベルトの張力検査、ゴルフボ
ール割れ検査等、広い範囲の種々の判定や検査に用いる
ことができる。
【0081】また、上記各実施の形態においてはハンマ
で外力を加えるものを示したが、他の手段により外力が
加えられるもの、例えば自動車のドア閉め時の音による
検査、プレス機のプレス音検査、削岩機運転音による堅
い地層検出等にも用いることができる。
【0082】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、検出
信号を複数の所定の周波数帯域毎の時系列信号に変換す
る変換手段と、時系列信号の最大値を周波数帯域毎に抽
出する抽出手段と、各最大値をあらかじめ設定された基
準値と比較する比較手段とを設けたので、打音の特徴で
もある発生直後の大きな音圧の周波数分布を的確に把握
でき、比較及び判定の信頼性を向上させることができ
る。
【0083】また、変換手段を帯域フィルタとし、抽出
手段を整流手段により整流された周波数成分の各ピーク
値の内最大のものを各々最大値として抽出するものとし
たので、処理を高速に行うことができ、装置も簡易で安
価になる。また、検出信号の負符号部に最大値がある場
合でも検出でき、検出信号が急激に減衰する対象物の場
合でも比較及び判定の信頼性を確保できる。
【0084】さらに、変換手段をウェーブレット変換手
段とし、抽出手段をウェーブレット変換手段による変換
結果に基づき周波数帯域毎の最大値を抽出するものとし
たので、各周波数毎の時系列信号に分離する際の特性を
向上させることができ、比較及び判定の信頼性を向上さ
せることが可能となる。
【0085】そして、変換手段を短時間高速フーリエ変
換手段とし、抽出手段を短時間高速フーリエ変換手段に
よる変換結果に基づき周波数帯域毎の最大値を抽出する
ものとしたので、周波数の分解能を向上させることがで
きる。
【0086】また、正常状態の対象物から発生する音や
振動から基準値を設定することにより、基準値の設定が
容易となり装置の操作性を向上させることができる。
【0087】さらに、加えられた外力の大きさを検出す
る外力検出手段を設けるとともに、外力の大きさに応じ
て信号、時系列信号、最大値、及び基準値の少なくとも
1つを補正する補正手段を設けたので、加振力のばらつ
きの影響が補正され、比較及び判定の信頼度が向上す
る。
【0088】そして、加えられた外力の大きさを検出す
る外力検出手段を設けるとともに、外力の大きさが所定
値を超えたとき信号検出手段、変換手段、抽出手段、及
び比較手段の少なくとも1つの動作の開始を指令する指
令手段を設けたので、周囲からの騒音あるいは振動及び
ノイズ等の影響を軽減し、比較及び判定の信頼性を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の一形態を示す構成図であ
る。
【図2】 正規のものを入れた缶の打音(A)の音圧波
形を示す図である。
【図3】 正規以外のものを入れた缶の打音(B)の音
圧波形を示す図である。
【図4】 打音(A)の時間−周波数解析結果を示す特
性図である。
【図5】 打音(B)の時間−周波数解析結果を示す特
性図である。
【図6】 打音(A)をフーリエ変換したスペクトルで
ある。
【図7】 打音(B)をフーリエ変換したスペクトルで
ある。
【図8】 打音(A)の最大値検出結果を示す特性図で
ある。
【図9】 打音(B)の最大値検出結果を示す特性図で
ある。
【図10】 加振力と発生する音圧との関係を示す特性
図である。
【図11】 補正された周波数特性を示す特性図であ
る。
【図12】 この発明の他の実施の形態を示す構成図で
ある。
【図13】 さらに、この発明の他の実施の形態を示す
構成図である。
【図14】 さらに、この発明の他の実施の形態を示す
もので、正常なゴルフボールの打音をウェーブレット変
換した結果を示す特性図である。
【図15】 正常なゴルフボールの打音の最大値検出結
果を示す特性図である。
【図16】 割れのあるゴルフボールの打音について図
13の装置によりウェーブレット変換した結果を示す特
性図である。
【図17】 割れのあるゴルフボールの打音の最大値検
出結果を示す特性図である。
【図18】 さらに、この発明の他の実施の形態を示す
ものであり、タービン発電機のリップルばねの圧縮代が
正規の値である場合に発生する音圧をウェーブレット変
換した結果を示す特性図である。
【図19】 図18における音圧の最大値検出結果を示
す特性図である。
【図20】 リップルばねの圧縮代が不足する場合に発
生する音圧をウェーブレット変換した結果を示す特性図
である。
【図21】 図20における音圧の最大値検出結果を示
す特性図である。
【図22】 さらに、この発明の他の実施の形態を示す
ものであり、絶縁診断に適用したもので、直流機が新品
の場合のアマチュアコイルの発する振動をウェーブレッ
ト変換した結果を示す特性図である。
【図23】 図22における振動の最大値検出結果を示
す特性図である。
【図24】 直流機が劣化品の場合の発生する振動をウ
ェーブレット変換した結果を示す特性図である。
【図25】 図24における振動の最大値検出結果を示
す特性図である。
【図26】 さらに、この発明の他の実施の形態を示す
構成図である。
【図27】 従来の打音判定装置を示す構成図である。
【図28】 他の従来の打音判定装置を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
1 対象物(缶)、2 ハンマ、3 マイクロホン、1
1 振動検出器、13 整流器、14 ピークホールド
回路、15 比率演算器、16 基準値設定器、17
トリガ検出器、18 警報器、41 アナログBPF、
42 整流器、43 ピークホールド回路、44 補正
器、45 比較器、46 基準値設定器、51,52
A/D変換器、61 デジタルBPF、62 整流器、
63最大値演算器、64 補正器、65 比較器、66
基準値設定器、71 ウェーブレット変換演算器、8
1 短時間FFT演算器。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外力を加えられた対象物から発生する振
    動を検出信号として検出する信号検出手段と、上記検出
    信号を複数の所定の周波数帯域毎の時系列信号に変換す
    る変換手段と、上記時系列信号の最大値を上記周波数帯
    域毎に抽出する抽出手段と、上記各最大値をあらかじめ
    設定された基準値と比較する比較手段とを備えた打音判
    定装置。
  2. 【請求項2】 変換手段は検出信号の所定の周波数帯域
    の周波数成分を通過させる複数の帯域フィルタであり、
    抽出手段は上記各帯域フィルタを通過した上記周波数成
    分を整流しこの整流された周波数成分の各ピーク値の内
    最大のものを各々最大値として抽出するものであること
    を特徴とする請求項1記載の打音判定装置。
  3. 【請求項3】 変換手段は検出信号をウェーブレット変
    換するウェーブレット変換手段であり、抽出手段は上記
    ウェーブレット変換手段による変換結果に基づき周波数
    帯域毎の最大値を抽出するものであることを特徴とする
    請求項1記載の打音判定装置。
  4. 【請求項4】 変換手段は検出信号を短時間高速フーリ
    エ変換する短時間高速フーリエ変換手段であり、抽出手
    段は上記短時間高速フーリエ変換手段による変換結果に
    基づき周波数帯域毎の最大値を抽出するものであること
    を特徴とする請求項1記載の打音判定装置。
  5. 【請求項5】 基準値は、対象物が所定の状態のときに
    得られる検出信号に基づいて設定されるものであること
    を特徴とする請求項1記載の打音判定装置。
  6. 【請求項6】 加えられた外力の大きさを検出する外力
    検出手段を設けるとともに、外力の大きさに応じて検出
    信号、時系列信号、最大値、及び基準値の少なくとも1
    つを補正する補正手段を設けたことを特徴とする請求項
    1記載の打音判定装置。
  7. 【請求項7】 加えられた外力の大きさを検出する外力
    検出手段を設けるとともに、外力の大きさが所定値を超
    えたとき信号検出手段、変換手段、抽出手段、及び比較
    手段の少なくとも1つの動作の開始を指令する指令手段
    を設けたことを特徴とする請求項1記載の打音判定装
    置。
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