JPH10300584A

JPH10300584A - 印刷物原稿の印刷品質を監視する反射計及び方法

Info

Publication number: JPH10300584A
Application number: JP10051596A
Authority: JP
Inventors: Erik Marcel Lieva Bollansee; エリク・マルセ・リーバ・ボランセ; Jan Paul Annie Roosen; ジャン・ポール・アニー・ルーサン; Dirk Verhaert; ディール・ヴェヘール; Gabrie Gerard Van Wewelberg Erik; エリク・ガブリエ・ジェラド・ヴァン・ウェベルバーグ
Original assignee: Xeikon NV
Current assignee: Xeikon NV
Priority date: 1997-03-10
Filing date: 1998-03-04
Publication date: 1998-11-13

Abstract

(57)【要約】【課題】多色プリンタによる印刷物原稿の印刷品質を監
視する反射計及び方法において、低コスト、高い信頼
性、及び更なる簡便性を達成すること。【解決手段】異なる出力波長帯域を有するＬＥＤ(12b,1
2r,12g) アセンブリと、該アセンブリと固定関係で位置
決めされ、プリンタ(26)を通って移動する基材(28)上に
印刷された制御パッチ(36)により反射されるＬＥＤから
の光を受光する検出器(14)とが、反射計(10)のハウジン
グ(16)内に実装される。またクランプ装置が、ＬＥＤア
センブリと検出器を含むハウジングを、サンプル(18)に
隣接した測定位置へと、またサンプルから離れた非測定
位置へと選択的に移動させるので、印刷物原稿が移動し
ている間でさえも、印刷物原稿の印刷品質をオンライン
で監視することが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、多色プリンタから
のトナー印刷物原稿出力の印刷品質を監視する装置又は
反射計に関し、また、かかる印刷物原稿の印刷品質を監
視する方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】プリンタ、特に多色プリンタの動作にお
いて重要なのは、印刷物原稿の印刷品質、例えば印刷画
像の光学濃度が、期待レベルの近くに対応することであ
る。印刷画像は、平坦な印刷領域、パターン、文章、及
び／又は線画像の形態をとることができる。この印刷品
質の監視が特に重要なのは、異なる色が印刷画像内で重
なり合う場合である。というのは、１つの色の濃度が低
下すると、色再生の確度に深刻な影響を与える可能性が
ある。印刷回数が長期にわたると、１つ以上の色の印刷
濃度が、従って画像の色バランスが、多くの要因に起因
して時間と共に変化する可能性がある。従って、望まし
いのは、操作者にかかるエラーを報せるために、印刷物
原稿の光学濃度を時間毎に測定することである。

【０００３】濃度計が、印刷物原稿の濃度を測定するた
めに知られており、それは、光源と、該光源と固定の関
係で位置決めされて、印刷物原稿のサンプルから反射さ
れる光源からの光を受光する検出器とからなる。制御パ
ッチが、プリンタを通って移動する基材上に印刷され
る。制御パッチを含む印刷物原稿は次に、プリンタから
移動されて、濃度計に隣接して配置される。制御パッチ
は、光源からの光で照射され、検出器を用いて、制御パ
ッチによる反射光が測定される。その制御パッチに対す
る期待値からの測定濃度の如何なる偏差も、エラーを示
すことになる。

【０００４】プリンタが多色プリンタである場合、周知
の装置が白色光の光源を用い、１つ以上のフィルタが検
出器の前に選択的に介挿され、それにより、制御パッチ
の色に相当する所与の波長帯域の光だけが検出器に到達
することが保証される。印刷物原稿が平行光で照射され
ること、及び検出器に到達する反射光の強度が、検出器
と印刷物原稿の間の距離の関数となることを保証するに
は、複雑な光学装置が要求される。この方法が不便なの
は、プリンタから印刷物原稿のサンプルを取り除き、選
択したフィルタを介挿する必要がある点だけでなく、最
も白色の光源の出力光が、パワーと波長分布の両方の面
から、経時的に予測できない点にもある。この方法によ
り得られる結果は、従って信頼性の高いものとはならな
い。更に、周知の装置では、フィルタの変更を可能にす
るのに可動部品を必要としたり、複数の別個の検出器を
利用する必要がある。フィルタによって、検出器に到達
する反射光が低減され、その結果として、別態様の場合
よりも強い露光時間、又は高感度の検出器が必要とな
る。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、印刷
物原稿の光学印刷品質を簡便な仕方で監視する装置及び
方法を提供し、周知の装置での欠点を回避可能にするこ
とにある。本発明の好適な目的は、かかる装置及び方法
を提供して、印刷物原稿が移動している間でさえも、
「オンライン」で、すなわち、プリンタから印刷物原稿
のサンプルを取り除くことなく、監視を行うことを可能
にすることにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】これらの目的及び他の有
益な利点が達成できるのは、光源が、活性化時に、異な
る波長帯域の光を放出することの可能な発光ダイオード
のアセンブリからなり、また、発光ダイオードの１つ以
上を選択的に活性化するための制御手段を設けた場合で
ある、ということを本発明者らは見出した。

【０００７】従って、本発明の第１の態様によれば、印
刷物原稿の印刷品質を監視する反射計であって、１つの
光源と、該光源と固定の関係で位置決めされて、印刷物
原稿のサンプル上の画像により反射される、光源からの
光を受光するための１つの検出器とからなる反射計にお
いて、光源が、活性化時に異なる波長帯域の光を放出可
能な発光ダイオードのアセンブリと、発光ダイオードの
１つ以上を選択的に活性化するための制御手段と、から
なることを特徴とする反射計が提供される。

【０００８】発光ダイオード（ＬＥＤ）は、容易に入手
可能であり、ウォームアップ時間が短く、寿命が長く、
エネルギー及び波長帯域出力の面で、慣用的な白色光源
よりも信頼性が高い。所与の波長帯域出力の光源を用い
ることによって、フィルタの必要性が回避される。ＬＥ
Ｄは又、コストが非常に低く、その結果、本発明に従っ
た反射計は、慣用的な濃度計よりも数桁安いコストで製
造することが可能となる。

【０００９】アセンブリは、異なる出力波長帯域を有す
る少なくとも３つのＬＥＤからなる。例えば、アセンブ
リは、少なくとも１つの青色ＬＥＤと、少なくとも１つ
の赤色ＬＥＤと、少なくとも１つの緑色ＬＥＤからな
る。更なるＬＥＤが存在することも可能である。これら
は、第１の３つのＬＥＤとは異なる出力波長帯域を有す
るようにできるが、それにより得られる利点は少ない。
しかし、１つの更なるＬＥＤが、第１の３つのＬＥＤの
１つと同じ出力波長帯域を有する場合、検出器の感度
は、その波長帯域に対して低くくてよい。

【００１０】反射計は、多色プリンタと組み合わせて用
いることもでき、検出器の出力に応答してプリンタを制
御する手段を更に備える。プリンタにより印刷された制
御パッチの色に応答して、ＬＥＤの少なくとも１つを活
性化する手段が設けられる。電子回路が、それ自体周知
の仕方で設けられて、要求通りに、適切なＬＥＤをオン
とオフに切り換える。プリンタはデジタルプリンタが好
ましく、例えば、米国特許第5,455,668 号（発明者：Bo
ck他、譲受人：Xeikon NV)に記載されているようなデジ
タルプリンタである。

【００１１】１つの実施例の場合、ＬＥＤと検出器は共
通のハウジング内に実装される。ＬＥＤアセンブリと検
出器を共通のハウジング内に実装すると、測定平面内に
ある印刷物原稿上へのＬＥＤからの光の入射角度は一定
のままになる、という利点がある。この角度は、４５°
に近い方が好ましく、例えば４０°から５０°となる。
測定平面内にある印刷物原稿から検出器への光の反射角
度は、９０°付近が好ましく、例えば８０°から１００
°となる。ハウジングは開口を画定するのが好ましく、
その後ろにＬＥＤと検出器が位置決めされる。開口の寸
法が小さいほど、制御パッチの寸法の必要性は少なくな
るか、又は所与の制御パッチ上でなし得る読み取りの回
数が多くなる。しかし、開口が小さいと、高い出力エネ
ルギー、波長帯域当たり多数のＬＥＤ、又は高い感度の
検出器が必要となる。結果として、より小さな試験ペー
ジを生成できると、無駄が少なくなる。また、連続測定
を行うと、コスト効果が高くなる。

【００１２】光学装置を用いないので、検出器によって
検出される光強度は、印刷物原稿の濃度だけでなく、検
出器からの印刷物原稿の距離にも依存する。従って重要
なのは、印刷物原稿からの固定距離に検出器を位置決め
することである。従って、反射計は更に、ＬＥＤと検出
器に対して固定位置の測定平面を画定する手段を備え
る。ＬＥＤと検出器が共通のハウジング内に実装される
場合、ハウジングは、測定平面を画定する表面部分を備
える。測定時、これらの表面部分は、印刷物原稿に対し
ており、それによって、印刷物原稿と検出器の間の距離
を一定に保つことが保証される。表面部分は、低摩擦材
料で形成するのが好ましい。これによって、印刷物原稿
が反射計に対して移動している間、印刷物原稿に損傷を
引き起こすことなく、監視を行うことが可能になる。代
替実施例の場合、本装置のハウジングは、測定位置に近
い基材と回転接触状態にあるローラを含むことで、ＬＥ
Ｄと検出器を印刷物原稿から固定位置に保つことが保証
される。印刷物原稿と同期して移動するように反射計を
構成することも可能であるが、これには、更に複雑な構
成及び制御システムが必要であり、従ってあまり好まし
くない。ＬＥＤと検出器を、サンプルに隣接した測定位
置、及びサンプルから離れた非測定位置へと選択的に移
動させるために、位置決め装置が設けられる。このよう
にして、印刷物原稿と反射計の間で接触を生じる必要が
あるのは、監視を行う場合だけである。１つの実施例の
場合、位置決め装置は、測定位置に対応する閉位置と、
非測定位置に対応する開位置を有するクランプ装置から
なる。クランプ装置の一方のアームは反射計を担持し、
他方のアームは裏当てプレートを担持するが、これも又
低摩擦材料で被覆した方が好ましい。プリンタが、「両
面」プリンタ、すなわち基材の両面に画像を形成するプ
リンタであり、特に、かかるプリンタが各面について異
なる組の印刷エンジンを用いる場合、望ましいのは、基
材の両面の画像の反射率を、好適には同時に、しかし互
いから離隔した場所で監視することである。この場合に
は、２つの反射計が必要となる。一方の反射計が、他方
の反射計に対する裏当てプレートとして機能可能である
が、２つの反射計を千鳥配列することによって、更に信
頼性の高い結果が得られる。それでも、両方の反射計を
共通のクランプ装置上に実装可能である。

【００１３】本発明によって又、多色プリンタからの印
刷物原稿出力の印刷品質を監視する方法であって、(1)
プリンタを通って移動する基材上に制御パッチを印刷す
るステップと、(2) 続いて、１つの光源と１つの検出器
からなる反射計に隣接して、制御パッチを含む印刷物原
稿を配置するステップと、(3) 光源からの光で制御パッ
チを照射し、検出器を用いて制御パッチによる反射光を
測定するステップを含む方法において、制御パッチが、
検出器に対して固定位置に配置される１つ以上の発光ダ
イオードからの、制御パッチの色に対して補色の光で照
射されることを特徴とする方法が提供される。

【００１４】最も正確な環視測定は、各々単色の色パッ
チを印刷することにより行うことができる。すなわち、
プリンタが３つ以上の異なる色のトナー粉体又はインク
を用いる場合、制御パッチは、一度にこれらの色のうち
の一色のみを用いて印刷されるのが好ましい。制御パッ
チは次に、補色のＬＥＤで照射される。青色ＬＥＤを用
いて黄色の制御パッチが照射され、赤色ＬＥＤを用いて
シアンの制御パッチが照射され、緑色ＬＥＤを用いてマ
ゼンタの制御パッチが照射される。黒色の制御パッチを
照射するには、どんなＬＥＤでも用いることができる。

【００１５】制御パッチを含む印刷物原稿は、制御パッ
チからの反射光を検出する間、測定平面に制約される。
本発明の方法は更に、検出器の出力を処理して制御パッ
チに対する反射率読み取り値を生成し、反射率読み取り
値が、所定の許容範囲から外側に出た場合、プリンタに
調整を行わせるステップを含む。これが特に都合が良い
のは、プリンタがデジタルプリンタの場合である。印刷
物原稿の印刷品質は、多くの方法でプリンタ内で調整可
能である。例えば、プリンタが感光表面の露光を用いて
初期潜像を生成する場合、露光レベルが調整可能であ
る。トナー粒子を用いて潜像を可視状態にするところで
は、この粉体のトナー濃度が調整可能である。更に、ど
の位のトナー粉体を潜像上に堆積するかを決定する、現
像条件も調整可能である。

【００１６】反射率読み取り値は、例えば、各制御パッ
チ上の複数の場所での、検出器の出力を処理することに
より生成される。各制御パッチ上の多くの場所からの測
定値を取得して、その結果の平均をとることにより、プ
リンタ性能の更に正確な指示が達成される。基材の未印
刷領域上の多くの場所で、ＬＥＤの各々を順に活性化し
て、検出器の出力を処理することにより（いわゆる、
「ブランク」パッチ）、基材の色を周知の仕方で考慮に
入れることができる。更に、各ＬＥＤをオフに切り換え
た場合の検出器の出力を処理することにより（いわゆ
る、「ブラック」パッチ）、検出器の感度限界を求める
こともできる。重要なのは、プリンタの初期セットアッ
プが満足なものと見なせるとして、印刷濃度の変化を示
す反射率の変化を報せることである。しかし、絶対濃度
の読み取り値が必要ならば、装置の線形性校正が必要と
なる。

【００１７】本発明に従った反射計を用いることのでき
る他の用途には、印刷ステーション内の書き込みヘッド
のスキュー及び焦点の測定、印刷ステーションでのトナ
ー現像ユニット内の相互濃度変動の測定などがある。

【００１８】検出器が、要求される測定を行うべく正確
に位置決めされるのを保証するために、基材のエッジに
対する検出器の位置の校正が推奨される。従って、装置
の横方向移動に対する手段を設けるのが好ましい。これ
が特に有益となり得るのは、プリンタがウェブ・アライ
メント制御システムを含み、ウェブ・アライメントの変
動を検出して、画像形成システムの横方向調整により、
その変動を補償する場合か、又は多くの異なるタイプの
出力についてプリンタを用いようとし、そこで制御パッ
チが異なる横方向位置に配置される場合である。装置の
横方向移動を可能にする手段により、装置をウェブから
離れた保護ゾーンに「駐留」させることが可能になる
が、これはウェブの取扱いを容易にするためである。

【００１９】プリンタが、基材にトナー画像を永久的に
固着するための定着装置を含む場合、通常行われるの
は、定着装置の下流に反射計を位置決めすることであ
る。というのは、定着装置が、トナー画像の外観に影響
を及ぼす可能性があるためである。

【００２０】次に、添付図面を参照して、単純に例とし
て、本発明を更に詳細に説明する。

【００２１】

【発明の実施の形態】図面を参照すると、印刷物原稿の
印刷品質を環視するための反射計１０が示されている。
反射計１０は、光源を備え、これは、異なる出力波長帯
域を有する３つの発光ダイオード（ＬＥＤ）１２ｂ、１
２ｒ、１２ｇ、すなわち青色ＬＥＤ１２ｂ、赤色ＬＥＤ
１２ｒ、及び緑色ＬＥＤ１２ｇのアセンブリを含む。適
切なＬＥＤは、SLOAN Precision Optoelectronics 社
（スイス、Basel、Sloan AG 所在）から入手可能であ
る。

【００２２】ＬＥＤアセンブリと検出器１４が、共通の
ハウジング１６内に実装され、ハウジングは、その下部
面に直径２から３ｍｍの円形開口１７を備える。かかる
開口寸法は、約１２０ｍｍ／ｓｅｃのウェブ速度に適し
ており、最高２４０ｍｍ／ｓｅｃでも適している。従っ
て、検出器１４は、ＬＥＤ１２ｂ、１２ｒ、１２ｇと固
定関係で位置決めされて、印刷物原稿のサンプル１８に
より反射された、各ＬＥＤからの光を受光する。適切な
検出器は、EG&G社（イギリス）又はHAMAMATU社（日本）
から入手可能である。ハウジング１６は、プリント回路
基板１９を支持し、これは必要な電子回路を担持し、各
ＬＥＤと検出器に適宜接続される。図示の実施例の場
合、各色１つのＬＥＤを用いているが、検出器の感度が
最も低い色（通常、青色）については、２つのＬＥＤを
用いるのが望ましい。

【００２３】ハウジング１６には、２つのスキー状の延
伸部２４があり、これらは、ウェブ搬送方向と平行に配
向される。これらスキー状の延伸部２４の表面２０は、
ＬＥＤアセンブリと検出器１４に対する固定位置内の測
定平面２２を画定する。表面２０は、低摩擦、耐磨耗材
料から、例えばＰＴＦＥから形成される。

【００２４】反射計１０は、多色デジタルプリンタ２
６、例えばXEIKON DCP-1デジタルプリンタ（ベルギー国
Mortsel所在のXeikon NV社から販売）と組み合わせて用
いられ、このプリンタは、供給ロール３０から送られる
ウェブ、例えば紙の形態をとる基材２８上に、幾つかの
画像を印刷するのに適合する。基材は、例えば１２ｃｍ
／ｓｅｃの速度でプリンタを通って移動する。反射計
は、プリンタ２６内の任意の基材冷却装置の後に続い
て、且つ切断シートが収集トレイ３３へと落下すること
になるシート切断装置３２より先行して置かれる。構成
には更に、制御装置３４が含まれ、これは、検出器１４
の出力に応答してプリンタ２６を制御することができ
る。

【００２５】使用時において、多色プリンタ２６の印刷
物原稿出力の印刷品質は、プリンタ２６を通って移動す
る基材２８上に、複数の制御パッチを印刷することによ
り、環視することが可能である。図示のように、２つの
矩形の制御パッチ３６¹及び３６²が示されており、こ
れらは、例えばウェブ搬送方向で８ｍｍ、横方向で５ｍ
ｍの寸法を有し、未印刷領域３６³により間隔を開けら
れて、各色に対するブランク制御パッチが表現される。
制御パッチの寸法は、反射計の開口１７よりも大きくす
べきである。従って、一連の制御パッチが８個とする
と、基材の約６４ｍｍを占有することになり、１２０ｍ
ｍ／ｓｅｃの基材搬送速度の場合、１秒以内で測定を行
うことができる。制御パッチは、印刷物原稿のエッジに
近接して配置することができ、その位置は通常、印刷し
ようとする画像のマージンがないことを表す。制御パッ
チの直上への反射計の配置を容易にするために、装置
は、ウェブ経路を横切って延伸するトラック上に実装さ
れ、そのトラックに沿って装置を駆動するために、モー
タが設けられる。

【００２６】その後、制御パッチ３６¹、３６²、３６
³を含む印刷物原稿出力は、反射計１０の隣接部に進
む。印刷物原稿出力は、制御パッチ３６¹、３６²、３
６³が光源１２からの光で照射される間、測定平面２２
に制約される。制御パッチ３６¹、３６²、３６³は各
々、ＬＥＤ１２ｂ、１２ｒ、１２ｇのうちの適切な１つ
から、制御パッチ３６の色に対して補色の光で照射され
る。制御装置３４は、プリンタ２６により印刷された制
御パッチ３６の色に応答して、ＬＥＤ１２ｂ、１２ｒ、
１２ｇのうちの１つ以上を選択的に活性化するように働
く。

【００２７】検出器１４を用いて、各制御パッチ３６に
よる反射光が測定される。検出器１４の出力は、制御パ
ッチ３６¹、３６²、３６³の各々に対する反射率読み
取り値を生成するように処理される。反射率読み取り値
が、所定の許容範囲から外側に出た場合、プリンタ２６
が調整される。所定の許容範囲は、個々の選好に応じて
変化する。有効範囲１００％での各原色の反射率は、
１．４で、許容差は±０．１０であり、一方、有効範囲
１００％での黒画像の反射率は、１．８で、許容差は±
０．１５である。

【００２８】図５及び６に示すように、位置決め装置３
８が、ＬＥＤアセンブリと検出器１４を、サンプル１８
に隣接した測定位置へと、またサンプル１８から離れた
非測定位置へと、選択的に移動させるために設けられ
る。位置決め装置３８は、クランプ装置４０からなり、
これは、それぞれ、シャフト４６及び４８上に担持され
た２つのばねアーム４２及び５２を備える。これらのシ
ャフトは又、互いに噛み合ったギアホイール５０、５２
も担持する。ギアホイール５２は又、作動モータ５６の
シャフト上に担持されたギアホイール５４とも噛み合
う。ばねアーム４２、５２は各々、その遠端においてブ
ラケット５８、６０を担持する。一方のブラケット５８
は、反射計１０のハウジング１６を担持する。他方のブ
ラケット６０は、対向プレート、すなわちオフセット開
口を備えた等価な測定ハウジングを担持する。「両面」
の測定値を取得しようとする場合、基材に向かうハウジ
ングの面は、白色又は反射性の表面を備えることにな
る。ある方向でのモータ５６の動作により、クランプ装
置４０が、測定位置に対応する閉位置（図６に示す）へ
と持って来られ、一方、その反対方向でのモータ５６の
動作により、クランプ装置４０が、非測定位置に対応す
る開位置（図５に示す）へと持って行かれる。

【００２９】図７に示す代替実施例の場合、印刷物原稿
１１８が、２つの裏当てローラ１２０及び１２２の上を
順に通過する。この実施例の場合、装置は、１４６及び
１４８で蝶番された２つのハウジング１１６、１１７を
含み、これにより、ハウジングを図示の動作位置へと、
また非動作位置へと移動させることが可能になる。各ハ
ウジングは、自由回転ローラ１２４を担持し、これは、
動作位置において、測定位置に近接した基材と接触状態
にあって、それにより、ハウジング内に担持される各Ｌ
ＥＤと検出器を、印刷物原稿との間で固定距離に保つこ
とが補償される。他に関しては、装置１００は、先行図
面に示す装置と同様である。

【００３０】

【発明の効果】本発明は上述のように、異なる出力波長
帯域を有するＬＥＤアセンブリを光源として用いること
によって、ウォームアップ時間が長く、寿命が短く、エ
ネルギーと波長分布の面で信頼性の低い白色光源、制御
パッチの色に相当する波長帯域の光を通すフィルタ、及
びフィルタを変更するための可動部品が排除され、ま
た、ＬＥＤアセンブリと検出器を共通のハウジング内に
互いに固定の関係で実装することによって、制御パッチ
により反射されるＬＥＤからの光強度の測定精度が向上
される。従って、本発明に従った反射計は、慣用的な濃
度計よりも数桁安いコスト、及び高い信頼性で製造する
ことが可能となる。

【００３１】更に、クランプ装置が、ＬＥＤアセンブリ
と検出器を含むハウジングを、サンプルに隣接した測定
位置へと、またサンプルから離れた非測定位置へと選択
的に移動させることによって、測定時には印刷物原稿と
検出器の間の距離を一定に保つことが保証され、制御パ
ッチの濃度変化を検出される反射光の強度変化として正
確に監視することが可能になると共に、印刷物原稿が移
動している間でさえも、印刷物原稿の印刷品質をオンラ
インで監視することが可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】デジタルプリンタに関連して、本発明に従った
反射計の略片側面図である。

【図２】図１に示すプリンタから出る印刷物原稿上の複
数の制御パッチを上から見た平面図である。

【図３】図１及び２に示す反射計の詳細断面図である。

【図４】図３に示す反射計を下から見た平面図である。

【図５】図３及び４に示す反射計を含むクランプ装置が
開位置にある様子を示す。

【図６】図５に類似した図であり、クランプ装置が閉位
置にある様子を示す。

【図７】本発明に従った反射計の代替実施例を示す。

【符号の説明】

１０反射計１２ＬＥＤ１４検出器１６ハウジング１８サンプル２０表面部分２２測定平面２６プリンタ２８基材３４制御装置３６制御パッチ３８位置決め装置４０クランプ装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者ディール・ヴェヘールベルギー国2440ゲール，ボサケール・45 (72)発明者エリク・ガブリエ・ジェラド・ヴァン・ウェベルバーグベルギー国2640モルセ，トメルトラン・61

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】印刷物原稿の印刷品質を監視する反射計
であって、１つの光源と、該光源と固定の関係で位置決
めされて、印刷物原稿のサンプル(18)上の画像により反
射される、光源からの光を受光するための１つの検出器
(14)とからなる反射計において、前記光源が、活性化時に異なる波長帯域の光を放出可能
な発光ダイオード(12b,12r,12g)のアセンブリと、該発
光ダイオード(12b,12r,12g)のうちの１つ以上を選択的
に活性化するための制御手段(34)とからなることを特徴
とする反射計。
【請求項２】前記アセンブリは、異なる出力波長帯域
を有する少なくとも３つの発光ダイオード(12b,12r,12
g) からなることを特徴とする、請求項１に記載の反射
計。
【請求項３】前記アセンブリは、少なくとも１つの青
色発光ダイオード(12b) と、少なくとも１つの赤色発光
ダイオード(12r) と、少なくとも１つの緑色発光ダイオ
ード(12g) からなることを特徴とする、請求項１に記載
の反射計。
【請求項４】前記反射計は、多色プリンタ(26)と組み
合わせて、前記検出器(14)の出力に応答して、前記プリ
ンタ(26)を制御する手段(34)を更に備えることを特徴と
する、請求項１に記載の反射計。
【請求項５】前記反射計は更に、前記プリンタ(26)に
より印刷された制御パッチ(36)の色に応答して、前記発
光ダイオード(12b,12r,12g) のうちの少なくとも１つを
活性化する手段(34)を備えることを特徴とする、請求項
４に記載の反射計。
【請求項６】前記プリンタ(26)は、デジタルプリンタ
(26)であることを特徴とする、請求項５に記載の反射
計。
【請求項７】前記反射計は更に、前記発光ダイオード
(12b,12r,12g) と前記検出器(14)に対する固定位置に測
定平面(22)を画定する手段を備えることを特徴とする、
請求項１に記載の反射計。
【請求項８】前記発光ダイオード(12b,12r,12g) と前
記検出器(14)は、ハウジング(16)内に実装され、該ハウ
ジング(16)は、前記測定平面(22)を画定する表面部分(2
0)を備えることを特徴とする、請求項７に記載の反射
計。
【請求項９】前記表面部分(20)は、低摩擦材料から形
成されることを特徴とする、請求項８に記載の反射計。
【請求項１０】位置決め装置(38)が、前記発光ダイオ
ード(12b,12r,12g)と前記検出器(14)を含む前記ハウジ
ングを、前記サンプル(18)に隣接した測定位置へと、ま
た前記サンプル(18)から離れた非測定位置へと、選択的
に移動させるために設けられることを特徴とする、請求
項８に記載の反射計。
【請求項１１】前記位置決め装置(38)は、前記測定位
置に対応する閉位置と、前記非測定位置に対応する開位
置とを有するクランプ装置(40)からなることを特徴とす
る、請求項１０に記載の反射計。
【請求項１２】多色プリンタ(26)からの印刷物原稿出
力の印刷品質を監視する方法であって、 (1) 前記プリンタを通って移動する基材(28)上に制御パ
ッチ(36)を印刷するステップと、 (2) 続いて、１つの光源と１つの検出器(14)からなる反
射計に隣接して、前記制御パッチ(36)を含む印刷物原稿
を配置するステップと、 (3) 前記光源からの光で制御パッチ(36)を照射し、前記
検出器(14)を用いて制御パッチによる反射光を測定する
ステップを含む方法において、前記制御パッチ(36)が、前記検出器(14)に対して固定位
置に配置される１つ以上の発光ダイオード(12b,12r,12
g) からの、前記制御パッチ(36)の色に対して補色の光
で照射されることを特徴とする方法。
【請求項１３】前記方法は更に、前記制御パッチ(36)
からの反射光が検出される間、前記制御パッチ(36)を含
む前記印刷物原稿出力を、測定平面(22)に制約するステ
ップを含むことを特徴とする、請求項１２に記載の方
法。
【請求項１４】前記方法は更に、前記制御パッチに対
する反射率読み取り値を生成するように前記検出器(14)
の出力を処理するステップと、前記反射率読み取り値
が、所定の許容範囲から外側に出た場合、前記プリンタ
(26)に調整を行わせるステップを含むことを特徴とす
る、請求項１２に記載の方法。
【請求項１５】前記反射率読み取り値は、複数の制御
パッチ(36¹,36²,36³)に対する前記検出器(14)の出力を
処理することにより生成されることを特徴とする、請求
項１４に記載の方法。
【請求項１６】前記方法は更に、各発光ダイオードの
出力波長帯域毎に、少なくとも１つのブランク制御パッ
チ(36³) に対する前記検出器(14)の出力を処理するステ
ップを含むことを特徴とする、請求項１５に記載の方
法。
【請求項１７】前記方法は更に、前記発光ダイオード
をどれも活性化しない場合の検出器(14)の出力を処理す
るステップを含むことを特徴とする、請求項１７に記載
の方法。
【請求項１８】前記制御パッチを照射する前記ステッ
プ(3) は、前記印刷物原稿が前記反射計に対して移動し
ている間に行われることを特徴とする、請求項１２に記
載の方法。
【請求項１９】前記基材は、後でシートへと切断され
るウェブの形態をとることを特徴とする、請求項１２に
記載の方法。