JPH10300428A - パターン寸法評価装置 - Google Patents
パターン寸法評価装置Info
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- JPH10300428A JPH10300428A JP10040603A JP4060398A JPH10300428A JP H10300428 A JPH10300428 A JP H10300428A JP 10040603 A JP10040603 A JP 10040603A JP 4060398 A JP4060398 A JP 4060398A JP H10300428 A JPH10300428 A JP H10300428A
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Abstract
もレジストパターンの精密な寸法制御を可能にする。 【解決手段】 ウエハ100上のレジスト110にデバ
イスパターン111を露光し、所定時間の現像によりデ
バイスパターン111を形成するパターン形成方法にお
いて、レジスト110の露光時に、矩形状の要素パター
ンを隣接して周期的に配置し、その繰り返しのピッチを
デバイスパターン111とは異なるモニタパターン11
2を露光しておき、レジスト110の現像中に、モニタ
パターン111に波長400nmの平行光201を照射
し、モニタパターン111より回折して得られる1次回
折光203の強度を検出し、予め求められている寸法と
回折光強度との関係を基にデバイスパターンの評価を行
い、この評価結果から現像の時間制御を行う。
Description
における光リソグラフィのレジストパターン形成技術に
係わり、特に現像中若しくは現像後のレジストパターン
を評価するためのパターン寸法評価装置に関するもので
ある。
には、ウエハ上にレジストを塗布した後に該レジストに
所望のパターンを露光し、さらに現像処理してレジスト
パターンを形成し、これをマスクにエッチング等の加工
を行う。マスクとしてのレジストパターンには高い寸法
精度が要求されるが、レジストパターンの寸法は現像時
間により大きく変わる。このため、現像時間の制御が非
常に重要である。
露光し、現像した後、その寸法評価を行うことで最適現
像時間を決め、全てのウエハの現像時間を一定として行
ってきた。しかし、実際にはそれぞれのウエハの引き置
き時間といったウエハ履歴が異なっているために、同一
ロットを同一現像時間で現像を行うとウエハ間に寸法ば
らつきが生じ、所望寸法で現像を終わらせることができ
ない。
っていても、寸法誤差が許容範囲内に入っていたため大
きな問題とはなっていなかったが、プロセスの微細化が
進みこれまで以上に精密な寸法制御が必要となってきて
おり、従来の現像時間管理手法では現像時の寸法制御が
困難となっている。
ーンの評価は、例えばSEM(Scanning Electron Micr
oscope)を用いて行ってきた。SEMは高倍率のパター
ン観察が可能である反面、装置構成が複雑でかつ高価で
ある。また、検査に非常に長い時間を要するため、効率
良く評価することが困難であった。
を利用して光学的にデバイスパターンを検査する場合、
必要なデバイスパターンのモニタの際に他のデバイスパ
ターンからの情報も取り込まれる可能性があり、これが
モニタの精度を劣化させる要因となっていた。
時間の制御により異なるウエハに対してレジストパター
ンの精密な寸法制御を行うことは困難であった。また、
レジストパターンをSEMで評価するには多大な時間が
かかるという問題があった。さらに、回折光等を利用し
てデバイスパターンを検査する場合、モニタすべきパタ
ーンとは別のパターンからの影響でモニタ精度が低下す
る問題があった。
もので、その目的とするところは、異なるウエハに対し
てもレジストパターンの精密な寸法制御が可能となるパ
ターン寸法評価装置を提供することにある。
ンとは別のパターンからの影響を受けることなく、レジ
ストパターンを短時間で高精度に検査することのできる
パターン寸法評価装置を提供することにある。
ターンの寸法を、その現像中に短時間でかつ高精度に評
価でき、現像の終点を高精度に予測することのできるパ
ターン寸法評価装置を提供することにある。
寸法評価装置は、被処理体上の、デバイスパターンと異
なる位置に形成されたモニタ領域に対し、特定波長の平
行光を照射するための照明手段と、前記モニタ領域から
の回折光強度を検出する手段と、このモニタ領域からの
回折光強度に基づいて前記デバイスパターン寸法を評価
するデバイスパターン評価手段とを有することを特徴と
する。
ンの寸法を評価するのに適用されるものであっても良い
し、デバイスパターンの現像終点を検出するのに適用さ
れるものであっても良い。デバイスパターンの現像終点
を検出するのに適用される装置である場合、前記パター
ン評価手段は、モニタ領域からの回折光の強度変化に基
づいてデバイスパターンの現像の終点を判断する手段を
有するものとする。
パターンを有するものであることが好ましい。このモニ
タパターンは、デバイスパターンとは異なる要素パター
ンで構成され、このモニタパターンからの回折光をデバ
イスパターンからの回折光と分離して検出できるように
構成されているものである。また、このモニタパターン
は、露光用パターン要素の間隔が解像限界以下となるよ
うに隣接して周期的に配置してなる露光パターンを通し
てレジストを露光することで形成されたものであること
が好ましい。
求められているデバイスパターン寸法とモニタパターン
からの回折光の強度との関係に基づいてパターン評価を
行なうようにすれば良い。
体に亘って略均一の現像速度となるように露光され、現
像の進行に伴い徐々にかつ略均一に膜減りが生じるよう
に形成されているものであっても良い。
ターンを作成したマスクと同一面内に作成したマスクパ
ターンを用いてデバイスパターンと同一条件で露光する
ことにより作成するものであって、モニタ領域形成用の
マスクパターンは、露光条件に対して被処理体上に0次
回折光しか到達しないピッチを有する規則パターンであ
り、かつ、現像の進行に伴い徐々にかつ略均一に膜減り
が生じるような透過率となるようにマスクパターンの抜
きと残しの比率が設計されたマスクで作成されたもので
あることが好ましい。
合、照明手段からモニタ領域に照射される照明光とし
て、モニタ領域の膜減りに伴う回折光の強度変化もしく
はその時間微分値が極大・極小を有する波長の光を用
い、現像の終点を予測する手段は、検出された回折光強
度変化もしくはその時間微分値の極大・極小に基づいて
現像終点を予測するものであることが好ましい。
イスパターンに対する現像終点に基づいて決定されたタ
イミングで所定の膜厚となるように露光されたものであ
っても良い。この場合、前記現像の終点を予測する手段
は、モニタ領域が前記所定の膜厚となったことを検出す
ることで現像終点を予測するようにすれば良い。
は現像後に、デバイスパターンや既加工パターンから識
別可能な要素からなるモニタ領域を用いてパターン評価
を行うことにより、レジストパターンの寸法を検査する
ことができる。
により形成する場合、例えば露光マスクの要素パターン
として円形又は多角形を用い、しかもそのパターン間隔
が使用する露光装置の解像限界以下になるように構成し
た露光マスクを使用して露光を行なう。このようにして
形成されたモニタパターンによれば、現像時間の経過に
よる回折光の強度変化をデバイスパターンよりも大きく
することができ、これにより検査精度の向上をはかるこ
とができる。
るモニタパターンを用いてパターン評価を行うことによ
り、他のパターンからの影響を受けない精度良い検査が
可能となる。さらに、回折光強度をモニタするだけでパ
ターン評価を行うことができるので、SEM等は異なり
短時間で検査することができる。
ターンを有さず、ただ全体に亘って略均一の現像速度と
なるように露光され、現像の進行に伴い略均一に膜減り
が生じるように形成されているものを用いる場合、この
モニタ領域からの回折光強度には極大・極小を観察する
ことができる。そして、この極大、極小に基づいてデバ
イスパターンの現像終点を予測することができる。
信号の絶対値に信号的なオフセットが生じている場合で
あっても、極大、極小に基づいてデバイスパターンの現
像終点を予測するようにしたので、このオフセットを補
正して正確な現像終点を求めることが可能になる。
形態によって説明する。
の実施形態に係わるパターン寸法評価装置を説明するた
めのもので、1次回折光を利用して現像後にパターン検
査を行う装置構成例を示す図である。
110には、デバイスパターン111と共にモニタパタ
ーン112が、一括露光、現像処理により形成されてい
る。モニタパターン112は、1ショット内においてデ
バイス作成に寄与するエリアと分離して配置されてい
る。
から、狭帯域フィルタを介して400±20nmとした
波長の平行光を入射させる。モニタパターン112から
は0次の回折光202、1次の回折光203、さらに高
次の回折光(図示せず)が得られる。そして、モニタパ
ターン112からの1次回折光203をCCDカメラ2
10によって検出する。このCCDカメラ210は、コ
ンピュータシステムからなるパターン評価部220に接
続されており、このパターン評価部220は、検出され
た1次回折光203の強度を予め得られている寸法と1
次回折光強度との関係に適用し、デバイスパターン寸法
の評価を行う。
ターン112の例を示す図である。1辺の長さL=0.
2μm(ウエハ換算値、以下同様)の正方形が規則的に
配置されており、隣接する4つの正方形の中心が四角形
の頂点になるように配置されている。x方向の間隔d
x、y方向の間隔dyは共に0.07μmである。ここ
で、間隔dx、dy=0.07μmは使用する露光装置
の解像限界以下の値である。
mのL&Sパターンを想定した。露光条件は露光波長=
248nm(KrFエキシマレーザ)、投影光学系の開
口数(NA)=0.7、コヒーレンスファクタ(σ)=
0.75、2/3輪帯照明とし、レジストには0.15
μm膜厚のポジ型化学増幅レジストを用いた。
ターン(ライン幅:スペース幅=1:1)111が現像
時間30秒で所望寸法に仕上がる条件で、モニターパタ
ーン112を以下の寸法として露光を行なった。すなわ
ち、 (a)…図2に示したモニタパターン。
ーン(ライン幅:スペース幅=1:1)。
ーン(仕上がりのライン幅:スペース幅=1:3)。
幅0.2μmのL&Sモニタパターン。
11と同一寸法であるため、この(b)との比較によ
り、デバイスパターン111に対する1次回折光の強度
変化を知ることができる。
〜36秒)に対する現像後の1次回折光強度の関係は、
図3に示すようになる。このとき、(d)のパターンは
全く解像していなかったため、図示されていない。
ンでは殆ど強度変化がなく、(a)のモニタパターンは
(c)のパターンの約4倍の強度変化を示した。このと
き、(a)のモニタパターンの強度変化は、(b)の
0.15μmのL&Sパターン(ライン幅:スペース幅
=1:1)の寸法1.5nmの変化に対して、10(C
CDカメラの階調を256とした場合)である。
られる。
分の間隔、反射率、位相をl、ra、φa 、スペース部
分の反射率、位相をrb 、φb とすると、L&Sパター
ンにおけるm次光の強度は(H. P. Kleinknecht and H.
Meier、 Applied Optics Vol.19 No.4 (1980) pp525-53
3)に見られるように、次の式で表される。
には、線幅の変化が1/p=0.25又は0.75の近
傍で起こっていることが必要である(図4)。
の変化が1/p=0.25の近傍で起こっているため、
最も変化が大きくなっていると考えられる。また、
(a)のパターンと同じピッチだがスペース幅の異なる
(d)のL&Sパターンは変化を示していないことか
ら、ホール状のパターンであることが重要であると考え
られる。
1次回折光強度よりパターン評価を行う場合に、1次回
折光強度変化がデバイスパターン111の寸法変化に対
して大きい寸法のモニタパターンを用いることにより、
256階調のCCDカメラの10階調で寸法変化1.5
nmの計測ができることが分かる。
15μmのL&Sパターン(ライン幅:スペース幅=
1:1)では、寸法の5%の変動(7.5nm)に対し
て、階調が1階調しか変化していない。これに対して、
パターン間隔が使用する露光装置の解像限界以下の値で
あるモニタパターン(a)をモニタするようにすれば、
より多くの階調でこの寸法変動を検出することができる
から測定精度が大きく向上する。
ようにしたことから、容易なウエハのパターン評価が可
能となり、スループットが向上する。さらに、1024
階調のCCDカメラでモニタを行えば、単純に4倍の精
度でモニタが可能である。
の実施形態を説明するためのもので、1次回折光を利用
し、現像中にパターン検査を行う際の装置構成例を示す
図である。即ち、1次回折光を利用した in-situ現像モ
ニタの例である。
レジスト110上には現像液230が存在し、その上に
円盤状のノズル240が設置された状態となっている。
また、前記CCDカメラ210は、現像時間等のプロセ
ス条件を制御する現像制御装置241に接続されてお
り、この現像制御装置241には、前記モニタパターン
112からの回折光の強度に基づいてデバイスパターン
111の現像終点を予測する現像終点予測部220’が
設けられている。
ターン112に対し、狭帯域フィルタを介して400±
20nmとしたレジストが感光しない波長の平行光20
1を斜め方向から入射させる。モニタパターン112
は、1ショット内においてデバイス作成に寄与するエリ
アと分離して配置されているが、デバイスパターン11
1とモニタパターン112のピッチが異なるように設計
されている。
パターン111としては、非常に近接した領域に0.1
5μmのL&Sパターン251或いはピッチ0.30μ
mのホールパターン252が存在する。また、現在加工
中の下層には既加工の層が存在し、その層にはデバイス
パターンである0.15μmのL&Sパターン或いはピ
ッチ0.3μmのホールパターンが存在する。
記図2に示したものと同じパターンを用いる。すなわ
ち、このモニタパターン112は、1辺の長さL=0.
2μmの正方形が規則的に配置され、x方向の間隔d
x、y方向の間隔dyは共に0.07μmである。ここ
で、間隔dx、dy=0.07μmは使用する露光装置
の解像限界以下の値である。
光203をCCDカメラ210により検出する。前記現
像終点予測部220’は、検出した1次回折光を予め得
られている現像時間と1次回折光強度との関係と照合
し、所望の値に1次回折光強度がなった時点で現像の終
点とする。前記現像制御装置241は、この検出に基づ
いて現像を終了する。
ーン111とモニタパターン112のパターンピッチを
異ならせたので、両者を区別して認識することが可能で
ある。
した場合、検出角とパターンピッチの関係は図7のよう
に表される。この図によれば、ピッチ0.27μmの場
合の検出角は57°、ピッチ0.30μmの場合の検出
角は44°である。したがって、非常に近接した領域に
デバイスパターン111とモニタパターン112が存在
しても、パターンピッチが異なればデバイスパターン1
11及び既加工パターンからの1次回折光とモニタパタ
ーン112からの1次回折光は分離可能である。
パターン111及び既加工パターンと異なるピッチのモ
ニタパターン112を用いることにより、モニタパター
ン112以外の回折光の影響を受けない精度の良いモニ
タが可能となる。このため、現像終点を正確に判断する
ことができ、レジストパターンの精密な寸法制御を行う
ことできる。
実施形態と同様の装置構成(図5)を有するが、モニタ
パターン112の配置が異なるものである。
12に対し、狭帯域フィルタを介して390±10nm
としたレジストが感光しない波長の平行光201を斜め
方向から入射させる。モニタパターン112は、1ショ
ット内においてデバイス作成に寄与するエリアと分離し
て配置されているが、前記第2の実施形態と異なり、デ
バイスパターン111とモニタパターン112の繰り返
しの方向が異なるように設計されている。
接した領域にデバイスパターン111であるピッチ0.
27μmのL&Sパターン252或いはピッチ0.27
μmのホールパターン251が存在するが、これらのデ
バイスパターン251、252は、隣接するモニタパタ
ーン111と繰り返しの方向が15°異なるように形成
・配置されている。
1次回折光203をCCDカメラ210により検出す
る。検出した1次回折光強度の時間微分値を、予め得ら
れている現像時間と1次回折光強度との関係と照合し、
所望の値に1次回折光強度の微分値がなった時点で現像
の終点とする。
ン面に約30°の角度で光を入射させると、モニタパタ
ーン112からの1次回折光は入射光と同じ方向でかつ
パターンに垂直な方向に検出されるが、デバイスパター
ン111からの1次回折光は入射光とは異なる方向に検
出されることになる。従って、繰り返しの方向が異なれ
ば、ピッチが同じでも1次回折光が分離可能である。
11及び既加工パターンと異なる繰り返し方向のモニタ
パターン112を用いることにより、モニタパターン1
12以外からの1次回折光の影響を受けない精度の良い
モニタが可能となり、第2の実施形態と同様にレジスト
パターンの精密な寸法制御を行うことできる。
実施形態と同様の装置構成(図5)を有するが、モニタ
パターン112の配置が異なるものである。
12に対し、狭帯域フィルタを介して390±10nm
としたレジストが感光しない波長の平行光201を斜め
方向から入射させる。ただし、モニタパターン112の
下層には、図9に示すようにピッチ0.3μmの既加工
のモニタパターン112’が存在する。
前記図2に示したのと同寸法のパターンを用いる。ここ
で、間隔dx、dy=0.07μmは使用する露光装置
の解像限界以下の値である。
光203をCCDカメラ210により検出する。予め得
られている現像時間と回折光強度との関係を基に、1次
回折光強度が極値を取る現像時間から現像の終点までの
時間差を算出し、この値を参照して現像の終点を検出す
る。
として、検出角とピッチの関係は前記図7に示すように
表される。ピッチ0.27μmの場合の検出角は57
°、ピッチ0.30μmの場合の検出角は44°である
ことから、層によって異なるモニタパターンを用いれ
ば、下の層からのモニタパターン112’からの1次回
折光と現加工のモニタパターン112からの1次回折光
は分離可能である。
て各層毎に異なるピッチのモニタパターンを用いたの
で、下層のモニタパターンからの1次回折光の影響を受
けない精度の良いモニタが可能となり、第2の実施形態
と同様にレジストパターンの精密な寸法制御を行うこと
できる。
5の実施形態を説明するためのもので、0次回折光を利
用して現像中にパターン検査を行う際の装置構成例を示
す図である。即ち、0次回折光を利用した in-situ現像
モニタの例である。
ン112に対し、コリメートされた波長488nmのレ
ーザ光301を垂直に入射させる。そして、現像モニタ
パターン112からの回折光(0次回折光302、1次
回折光303等)のうち0次回折光302のみをCCD
カメラ210により検出する。現像制御装置240(現
像終点予測部220’)は、CCDカメラ210のピク
セル輝度をコンピュータ処理することで0次回折光強度
を算出し、これに基づいてデバイスパターン111の現
像終点を予測する。
タパターン112を露光用マスク上でのイメージとして
表したものである。1辺の長さL=0.2μmの正方形
が規則的に配置されており、敷き詰められた三角形の頂
点位置が正方形の中心となるように配置されている。x
方向の間隔dx、y方向の間隔dyは共に0.06μm
であり、使用する露光装置の解像限界以下の値である。
この正方形は、実際のウエハ上には円形のホールとして
転写されるため、モニタパターン112はホールを敷き
詰めたパターンとなっている。
mのL&Sパターンを想定した。露光条件は露光波長=
248nm(KrFエキシマレーザ)、投影光学系の開
口数(NA)=0.7、コヒーレンスファクタ(σ)=
0.75、2/3輪帯照明とし、0.15μm膜厚のポ
ジ型化学増幅レジストを用いた。
係を示す。デバイスパターンの現像終点時間30秒にお
いて、現像モニタパターン112における0次回折光強
度の変化がデバイスパターン111と比較して3倍とな
った。パターンからの0次回折光強度は現像残し面積に
比例する量であり、強度変化が大きいということは、面
積変化が大きいことを意味する。
化が得られた理由として、(1) ホールパターンの形状変
化が円の外周方向で大きくなる方向であること、(2) ホ
ールが密に配置されているために、3つの隣接するホー
ルパターンで囲まれた領域が解像限界以下であること、
(3) 現像残し部分の形状が先細りであること、等があげ
られる。
0.2μm、dx=dy=0.06μm)を用いること
によって、CCDカメラを用いた場合、0.15μmの
L&Sパターンの1.5nmの寸法変化(1%)を6階
調でモニタでき、0.15μmのL&Sパターンの場合
の2階調と比較して、より精密な線幅の制御が可能とな
る。また、1024階調のCCDカメラを用いれば、さ
らに精密な線幅の制御が可能となる。
の第6の実施形態を示す概略構成図である。なお、すで
に述べた実施形態(特に第2の実施例を参照)と同一の
構成要素については同一符号を付してその説明は省略す
る。
る。このモニターヘッド405は、狭帯域フィルターで
波長330±5nmに整形された平行光出射する光源4
01と、モニタパターン112からの1次回折光を画像
として認識する1次回折光検出器402と、デバイスパ
ターン111からの0次回折光を画像として認識できる
0次回折光検出器403とを有する。
光学系404を有する。この反射光学系404は、ウエ
ハ100側からの入出射光を、前記光源射光ガイド40
1、1次回折光検出器402及び0次回折光検出器40
3に対して略垂直にガイドする機能を有する。
0上には現像液230が存在し、その上に円盤状のノズ
ル240が設置された状態となっており、前記モニター
ヘッド405は、入出射面をこの円盤状のノズル240
に対向させて配置されている。
このモニターヘッド405の他の配置例である。すなわ
ち、図13(b)は、前記モニターヘッド405が現像
液230の直上に設置されている例、図13(c)は、
モニターヘッド405が現像液230に接した状態で配
置されている例である。なお、図5に示したものと同様
に、このモニターヘッド405の先端部が前記ノズル2
40内に挿入されていても良い。
モニターヘッド405をXYZ方向に位置決め駆動する
ための駆動機構406により保持され、この駆動機構4
06は図に407で示す現像制御装置により制御される
ようになっている。さらに、この現像制御装置407に
は、前記1次回折光検出器402及び0次回折光検出器
403が接続されており、この制御装置407により前
記モニタパターン112及びデバイスパターン111の
位置検出がなされる。また、この現像制御装置407に
は、現像終点予測部220’が設けられており、この現
像終点予測部220’は前記0次回折光の強度に基づい
て現像終点を予測するように構成されている。
14(a)〜(c)で示したパターンを用いる。図14
(a)に示したパターン112は、すでに図2に示して
説明したものと同一である。このモニターパターン11
2は、1ショット内においてデバイス作成に寄与するエ
リアと分離して配置されている。
2に対する入射光の入射角(以下示す角度は全てモニタ
ーパターン112に対する角度)を60°、モニターパ
ターン112からの1次回折光(107)の検出角度を
20°、0次回折光(108)の検出角度を60°に設
定されている。
09はこのウエハ408上の1チップを示している。現
像開始後、前記モニターヘッド405は図15(b)に
示す前記1チップ409内のモニターパターン領域に、
ショットマップ、マスクのデータをもとに移動し、1次
回折光および0次回折光の検出を開始する。このモニタ
ーヘッド405では一度に2×2mmの領域の観察が可
能である。
2の実施形態で説明したものと同様に、デバイスパター
ン111及び既加工パターンと異なるピッチで形成され
ており、入射光の入射角度についても、モニターパター
ン112からの1次回折光のみがモニターヘッド405
の1次回折光検出器402で検出されるような角度に定
められている。
にはピッチ0.27μm以外のパターン(デバイスパタ
ーン111及び既加工パターン)からの光は検出されな
いので、図16(a)に示すように、1次回折光検出器
の検出画面では、モニターパターン112の部分だけが
光っているように検出される。
6(b)に示すように、デバイスパターン111および
モニターパターン112の両方が画像として検出され
る。そして、0次回折光検出器403と1次回折光検出
器402のそれぞれの画像のビクセルの位置関係はあら
かじめわかっているので、1次回折光検出器402と0
次回折光検出器403で検出された領域の論理積より、
図16(c)に示すように、0次回折光検出器402の
検出画像内でのモニターパターン112の位置検出が行
なえる。
装置407は、現像中のウエハ100の回転に追随する
ように前記モニターヘッド405を移動・回転駆動さ
せ、0次回折光強度をモニターする。そして、前記現像
終点予測部220’は、あらかじめ得られているデバイ
スパターン111の寸法とモニターパターン112の0
次回折光強度の関係を参照し、回折光強度が所望の値に
なった時点で現像の終点とする。
次回折光・1次回折光の検出および走査が可能な一体型
のモニターヘッド405を用い、モニターパターン11
2からの1次回折光検出位置からモニターパターン11
2の位置を検出するようにした。したがって、デバイス
パターン111が非常に狭い領域にある場合や、デバイ
スパターン111とモニターパターン112の形状が似
ていて近接している場合でも、大幅な光学系の変更を行
うことなくモニターパターン112の位置検出が可能で
ある。
部220’)では、0次回折光および1次回折光の両方
の光強度をモニターするようにしても良い。すなわち、
あらかじめ得られているデバイスパターン111の寸法
とモニターパターン112の0次および1次回折光強度
の関係を参照し、デバイスパターン111が所望寸法に
仕上がっているかを判断する。
にモニターすることにより、測定の精度がさらに向上す
る。
05を、現像後にパターン寸法評価を行なう装置に適用
することはもちろん可能である。
成図である。なお、第6の実施形態と同一の構成要素に
は同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
けられた反射光学系502は、光源401から出射され
た光の前記モニタパターン112(若しくはデバイスパ
ターン111)への入射角度を、0次回折光が0次回折
光検出器403へ略垂直に戻るような角度に制御するよ
う構成されている。すなわち、この実施形態の0次回折
光検出器403は、前記モニタパターン112で回折し
た0次回折光を直接検出するように構成されている。
03、504で示す一対のハーフミラーが配置されてい
る。一方のハーフミラー503は、入射光路上に配置さ
れ、入射光の一部を他方のハーフミラー504側に分岐
させる。この他方のハーフミラー503は、前記分岐し
た入射光を反射し、前記0次回折光の光路と一致させた
状態でモニターパターン112に照射する。また、この
他方のハーフミラー503は、前記モニターパターン1
12からの0次回折光については、これを透過させ前記
0次回折光検出器403に導くようになっている。
に対する入射角を60°とし、モニターパターン112
からの1次回折光の検出角度は20°と設定されてい
る。また、0次回折光の検出角度は0°である。
の実施形態と同様の制御を行なうことにより、モニター
パターン112からの0次回折光のモニタを行なうこと
ができ、これによりデバイスパターン111の現像を精
度良くモニターすることができる。また、この実施形態
によれば、次に説明するように、レジスト(モニタパタ
ーン112)の残し面積を、より精度良くモニターでき
る効果がある。
入射ではレジストのトップにあたる入射光505とレジ
ストパターン間にあたる入射光506が存在するため、
0次回折光はレジストの残し面積を直接反映しない。
(b)に示すように、垂直入射となるため、0次回折光
の強度はレジストからの0次回折光507と反射防止膜
からの0次回折光508の和として表される。このた
め、レジストの残し面積を直接反映することになる。従
って、第6の実施形態と比較して、レジストの残し面積
を反映した光の強度の取得が可能であるから、より精度
の高いモニターが行なえる。
13(b)、(c)に示すように各種の装置配置が考え
られる。また、この実施形態に示すモニタヘッドを、現
像後にパターン寸法評価を行なう装置に適用するように
しても良い。
態を示す装置構成図である。なお、第6、第7の実施形
態と同様の構成については同一符号を付してその詳しい
説明は省略する。
に602で示す入射・0次回折光検出光学系を有する。
この光学系602は、狭帯域フィルターで260±5n
mとした波長の平行光をモニタパターン側に入射させる
と共に、このモニタパターンからの0次回折光をイメー
ジとして検出できるように構成されている。また、モニ
タパターンからの1次回折光は、図に603で示す1次
回折光検出器によって検出されるようになっている。
ーン112に対する入射角(以下示す角度は全てモニタ
ーパターンに対する角度)を0°、モニターパターン1
12からの1次回折光の検出角度は74°、0次回折光
の検出角度は0°と設定されている。
と同様の制御により、現像のモニタを行なえる。また、
モニタパターン112への入射光の光路が0次回折光の
光路と一致しているので、第7の実施形態と同様に、レ
ジスト残り面積を反映した0次回折光の検出が行なえ
る。
13(b)、(c)に示すように各種の装置配置が考え
られる。また、この実施形態に示す構成を、現像後にパ
ターン寸法評価を行なう装置に適用することはもちろん
可能である。
各実施形態は、第1〜第8の実施形態と異なる形態のモ
ニタ領域を用いてモニタを行なうものである。ただし、
第1〜第8の実施形態の構成要素と同一の構成要素には
同一符号を付し、その詳しい説明は省略する。
ニタ領域として、図2に示すようにホールを敷き詰めて
なるパターン112を用いていたが、この実施形態で
は、図20に示すように、パターンを有せずただ露光量
を調整することにより現像速度を所望の値に調整してな
る一定面積のエリアを使用してモニターを実行するよう
にしたものである。以下、この実施形態でモニタするエ
リア(図20)を”モニタエリア701”と称すること
とする。
111の現像中に、このモニタエリア701からの0次
回折光の強度をモニターし、このモニタエリア701の
膜厚が所定の値になったところで現像を終了すること
で、デバイスパターン111を所望の寸法に仕上げるも
のである。
成手順について詳しく説明する。
したレジスト110の所定面積のエリアを露光マスクか
らの0次回折光のみを用いて露光することで、前記モニ
タエリア701を形成する。すなわち、0次回折光のみ
を用いた露光を行うことでレジスト110上にホールや
ライン等の「パターン」が形成されることを防止する。
光マスクからの0次回折光だけがレジスト110上に到
達するための露光条件は、露光波長λ、マスクパターン
のレジスト上換算のピッチp、NA、及びσを用いて次
のように定められる。
露光マスク上に設けるのパターンのピッチを定めるよう
にする。このようなピッチの露光パターンを有する露光
マスクによれば、露光マスクを透過した光のうち0次回
折光のみがレジスト110上に達するから、レジスト上
にパターンが成形されるのを防止できる。
幅の調整により透過率を適宜に設定することで、レジス
ト110に対する露光強度を制御し、この露光により形
成したモニタエリア701の現像速度がモニタに適した
値となるように調整する。すなわち、レジスト110の
膜厚とレジスト110に対する標準の現像時間とからデ
バイスパターン111に対する現像の終了時点でこのモ
ニタエリア701のレジストが少し残るような現像速度
を算出する。
溶解特性から、この現像速度となる露光量(モニタパタ
ーン701を形成するための露光量)を算出する。そし
て、デバイスパターン111を形成するための最適露光
量と前記モニタパターン701を形成するための露光量
の比から、デバイスパターン111用の露光マスクに対
するモニタエリア701用の露光マスクの透過率を算出
する。
マスク上に、前記(2)式を満たすピッチで、かつ、デ
バイスパターン用の露光マスクに対して前記のような透
過率となる線幅でモニタエリア用の露光用マスクパター
ンを形成するようにする。
光条件(NA:0.6、露光波長:248nm、σ:
0.75)では、レジスト110上に0次回折光しか到
達しないような露光用マスクパターンのピッチは0.2
2μmとなる。そして、モニタエリア701の現像速度
が2nm/sec(60秒の現像で膜厚が30nmにな
る)となる露光量が7.2mJである場合において、デ
バイスパターン111の最適露光量が20mJであると
すると、前記透過率は36%となる。
で、ライン幅が透過率が36%となるように設計されて
いるライン系パターンをモニタエリア701形成用の露
光用マスクパターンとして採用することで、所望のモニ
タエリア701を形成することができる。
いて、現像をモニタする装置構成について、図21を参
照して説明する。
板)100上のレジスト110には、デバイスパターン
111と共にこの実施形態のモニタエリア701が、前
述した一括露光により形成されている。このモニタエリ
ア701は、1ショット内においてデバイス作成に寄与
するエリアと分離して配置されている。
ものと同様に、現像中に適用される寸法モニタ装置であ
るから、レジスト110上には現像液230が存在す
る。
m(半値幅5nm)に狭帯化したほぼ単色の平行光を前
記モニタエリア701に入射させる。そしてモニタエリ
ア701からの0次回折光は0次回折光検出器(CCD
カメラ)703により検出するようになっている。
3は、制御部704に接続されおり、この制御部704
からの作動信号に基づいて動作する。すなわち、まず、
前記制御部704は、0次回折光検出器703による0
次回折光の検出に基づいて、光源及702及び0次回折
光検出器703を前記モニターエリア701に対向する
位置に駆動・位置決めする。そして、現像の開始に伴
い、前記0次回折光検出器704を用いたモニタを開始
する。
らの0次回折光の強度を検出することで行う。すなわ
ち、理想的な場合、モニタエリア701の膜厚に対する
0次回折光の強度変化は図22に示すように、極大点
I'max、極小点I'minを有するカーブで表される。ここ
で、現像終点となる膜厚での0次回折光の強度をI'end
とすると、I'endは、極大点I'max、極小点I'minを用
いて次のように表せる。
エハ等を用いて測定した極大、極小における0次回折光
強度Imax,Imin、Iendと、現在の現像で測定した極
大、極小における0次回折光強度I'max,I'minとから
求められる。この補正係数aを現在の測定値I'max,
I'minに適用することで、現像終了点の0次回折光強度
I'endを求めることができる。そして、前記現像終点予
測部220’は、前記0次回折光検出器703により検
出された光強度がI'endとなった時点で現像を終了させ
る。
ように0次回折光の強度変化の極大、極小に基づいて現
像終了時点を予測している点である。したがって、前記
光源702から発振される観察光として、このような極
大、極小が得られるような波長を有するものを選択して
用いる必要がある。
の現像終了との間に極端な時間差がないものとして説明
しているが、無視できない時間差が存在する場合は、モ
ニタエリア701に対する露光強度としてその時間差に
相当する分を差し引いた強度を設定すれば良い。
01からの0次回折光の強度変化をモニタすることで現
像時間を制御できるから、第1〜第8の実施形態と同様
の効果を得ることができる。
持たないモニタエリア701を用いることで、以下に説
明する効果を得ることができる。
有しないモニタエリア701からの0次回折光をモニタ
すると共に、光強度の極大、極小に基づいて現像終了点
を予測するようにした。このような構成によれば、光強
度信号にオフセットが生じた場合であっても、光強度の
絶対値ではなく、既知の極大、極小、現像終点に基づい
て求めた補正係数を現在の測定値に適用することで現像
終点を正確に予測できる。
は、0次回折光の強度信号の絶対値を用いてモニタを行
っている。このような方法では、何らかの原因で信号に
オフセットが生じた場合に、デバイスパターンの現像終
点を正確に検出できない恐れがある。また、入射光をモ
ニタパターンの直上から照射し、その0次回折光を検出
する構成では、強度信号がパターンの残り面積を反映し
てしまうため、0次回折光の強度は、図12に示すよう
に現像時間に対して直線的に変化することになる。した
がって、この場合も、強度信号の絶対値を用いてモニタ
することになってしまい、やはり現像終点を正確に検出
できない恐れが生じる。
点を排除し、上述したように、より正確に現像終点を検
出できる効果がある。
を有しないモニタエリア701を使用したが、このモニ
タエリアの形成方法はこの実施形態に挙げたものに限定
されるものではなく、適宜他の方法を用いて形成するよ
うにしても良い。たとえば、この実施形態では、所定の
ピッチ、線幅を有する露光パタンを用いた露光により前
記モニタエリア701を形成するようにしたが、透過率
を適宜に設定したハーフトーン膜を露光マスクとして形
成するようにしても良い。
9の実施形態の具体例を示すものである。
ある。
は、グレーティングにより分光可能なランプハウス80
1と、このランプハウス801に接続された光ファイバ
802と、この光ファイバ802の先端に取り付けられ
たコリメーションレンズ803とからなる。前記光ファ
イバ802の先端部及びこのコリメーションレンズ80
3は、XYZ方向に移動可能なモニタヘッド804によ
り保持されている。
光ファイバ802、コリメーションレンズ803を通し
て前記モニタエリア701に入射する。このモニタエリ
ア701からの0次回折光は、前記モニタヘッド804
に保持されたレンズ805、このレンズ805に接続さ
れ先端部を前記モニタヘッド804に保持された光ファ
イバ806を通して前記0次回折光検出器703(CC
Dカメラ)に検知されるようになっている。
駆動装置807によって駆動されるようになっていて、
このモニタヘッド駆動装置807は、前記制御部704
の指令により作動するように構成されている。
ニターエリア701の位置に移動し、モニターエリア7
01からの0次回折光の強度を検出する。このとき、モ
ニターヘッド804はウエハのショットマップおよびマ
スクのレイアウトをもとにモニターエリア701に移動
し、その後は、現像中のウエハの回転に同期させてモニ
ターエリア701の強度を取得する。
るようにして、検出精度を高めるようにしても良い。ま
た、モニタヘッド804は、図13(a)〜(c)や図
5に示すような配置であっても良い。また、モニタヘッ
ド804の形状も、図13に示した形状のものの他、適
宜の形状を採用することが可能である。
9の実施形態、第10の実施形態と同様に、現像中にモ
ニタエリア701からの0次回折光をモニタし、現像終
了時点を判断する装置である。ただし、第9の実施形態
では現像の終了点を0次回折光の強度に基づいて判断し
たが、この実施形態では、現像時間に基づいて判断す
る。その他の点は、第9若しくは第10の実施形態と同
様であるから説明を省略する。
折光の強度の関係を示すグラフである。この実施形態で
は、光強度が極大、極小となる現像時刻t'max、t'min
から、現像終点となる現像時刻t'endを予測し、この現
像時刻t'endで現像を終了させるようにしたものであ
る。
現像終点となる時刻は一定である。しかし、実際にはプ
ロセス条件にはゆらぎがあるため、現像終了時刻は一定
にはならない。今、露光量の条件が所望の値の−5%変
動したとすると、現像時間に対するレジスト膜の膜減り
はレジストの溶解特性より図25に示す通りに変化す
る。このときの極小値、極大値、現像終点となる時間を
それぞれ、t'max、t'min、t'endとする。そして、こ
の実施形態では、次式に示すように、予め求めておいた
現像終了時刻tendに補正係数aをかけることで、現在
の現像プロセスにおける現像終了時刻t'endを予測す
る。
度が良いものを用いるようにすれば良い。
れるものではなく、極値となる時刻時間t'max、t'min
に基づいて予測するものであれば、例えばt'maxから一
定の時間の後を現像終了時刻とする等、適宜の方法を採
用することが可能である。
9、第10の実施形態と同様にモニタエリアからの0次
回折光をモニタするものであるが、互いに異なる波長を
有する2種類の観察光を用いてモニタを行うものであ
る。
す構成において、ランプハウス801から、波長410
nm(半値幅5nm)に狭帯化した光と波長600nm
(半値幅5nm)に狭帯化した光を交互に出射するよう
に制御する。
により、両方の波長の0次回折光の強度を交互に検出す
る。理想的な場合、各波長でのレジスト膜厚に対する0
次回折光の強度変化は図26に示すようになる。
小、現像終点での0次回折光の強度をI1max、I1min、
I1end、波長600nmの場合の極大、極小となる強度
をI2max、I2minとする。一方、今回の現像で検出され
た波長410nmの場合の極大、極小での0次回折光の
強度をI1'max、I1'min、波長600nmの場合の極
大、極小となる強度をI2'max、I2'minとすると、現像
終点の強度I'endは、補正係数aを用いて次式で求めら
れる。
用い、一方の波長の光の検出値に加えて他方の波長の光
の測定値を用いて補正を行うようにしたから、現像終了
時点の0次回折光強度をより精度良く予測することが可
能になる。
波長を用いて補正精度を挙げる手法は、第11の実施形
態に示したように極大、極小となる時刻tmax、tminか
ら、現像終了となる時刻tendを予測する方法にも適用
できる。
70nmの各波長を有する光でのレジスト膜厚に対する
0次回折光の強度変化は図27に示すようになる。
光強度が極小、極大、現像終点となる時刻をそれぞれ、
t1max、t1min、tendとする。また、波長470nm
の光の0次回折光強度が極大となる時刻をt2maxとす
る。プロセス条件が常に一定であれば、現像時間は常に
一定でよいが、実際にはプロセス条件にゆらぎがある。
今、露光量の条件が所望の値の−5%であったとする
と、現像時間に対する膜減りはレジストの溶解特性より
図28に示すようになる。
光強度が極小、極大、現像終点となる時間をそれぞれ、
t1'max、t1'min、t'endとし、波長470nmの光の
0次回折光強度が極大となる時刻をt2'maxとする。こ
れらの時間のうちあらかじめt1max、t1min、tend、
t2maxは求められており、現像中に0次回折光を検出す
ることにより、t1'max、t1'min、t2'maxが算出され
る。これらより次の式で現像終了点の時間t'endを求め
ることができる。
t2max)/3 したがって、第11の実施形態と同様に、時刻t'endで
現像を終了するようにすれば、現像の終点を正確に制御
できる。
9の実施形態と同じように、モニタエリア701からの
0次回折光をモニタするものであるが、レジスト110
として、図29に示すように、現像開始当初は膜減りが
起こらず、数秒後から膜減りが開始するような溶解特性
を有するものを採用する。
パターン111の現像終了時に膜減りが開始するように
設計する。すなわち、60秒の現像した後に膜減りが始
まるような露光量が6.6mJであるレジストを用いる
場合、デバイスパターン111の最適露光量が30mJ
であるので、デバイスパターン用露光マスクと比較して
透過率が22%となるようにモニタエリア用の露光マス
クを設計する。
け時間と露光量との関係、図31にモニタエリア701
に対する膜抜け開始時間と露光量との関係を示す。
間は常に60秒で制御すればよいが、デバイスパターン
111の露光量が適正値の30mJから29mJに変化
した場合には、60秒では十分な現像が行なえないこと
になる。しかしながら、この実施形態では、モニタエリ
ア701の膜抜け開始時点を検出することで、このよう
なプロセス条件の変動にも対応でき、常に正確な終点制
御を行なえる。
量が適正値の30mJから29mJに変化した場合、モ
ニタエリア701の露光量はその22%であることか
ら、モニタエリア701に対する露光量は6.4mJと
なる。従ってこの場合、図31より、80秒後に膜抜け
が開始する。したがって、この膜抜けを検出して現像の
終点とすることで、プロセス条件の変動にも対応するこ
とができる。
は、0次回折光の強度の変化に基づいて検出するように
すれば良い。
り時間に基づいて、この抜け終わりを検出することで現
像の終点とするようにしても良い。
記デバイスパターン111の現像終了時に膜厚がほとん
ど0となるように設計する。すなわち、60秒の現像し
た後に膜厚がほとんど0若しくは0となるような露光量
が7.5mJであるレジストを用いる場合、デバイスパ
ターン111の最適露光量が30mJであるので、デバ
イスパターン用露光マスクと比較して透過率が25%と
なるようにモニタエリア用の露光マスクを設計する。
01に対する膜抜け時間と露光量との関係を示すもので
ある。
間は常に60秒で制御すればよいが、デバイスパターン
111の露光量が適正値の30mJから29mJに変化
した場合には、60秒では十分な現像が行なえないこと
になる。しかしながら、この実施形態では、モニタエリ
ア701の膜抜け時点(膜厚0)を検出することで、こ
のようなプロセス条件の変動にも対応でき、常に正確な
終点制御を行なえる。
量が適正値の30mJから29mJに変化した場合、モ
ニタエリア701の露光量はその25%であることか
ら、モニタエリア701に対する露光量は7.25mJ
となる。従ってこの場合、図30より、110秒後に膜
抜けが終了する。したがって、この膜抜けを検出して現
像の終点とすることで、プロセス条件の変動にも対応す
ることができる。
の実施形態と同様の構成を有する寸法モニタ装置を用
い、図32に示すように、各ホールの中心が成六角形の
各頂点に位置するように配置してなるモニタパターン9
01をモニタする装置に関するものである。
態のものと同様に、1ショット内においてデバイス作成
に寄与するエリアと分離して10×10μm2のエリア
に配置されている。
1からの0次回折光の強度との関係を示す。この実施形
態のモニタパターン901の場合、現像終点(60秒
後)での強度変化は余り大きくならないため、現像終点
の直接検出は困難である。このため、この実施形態で
は、現像初期の強度変化の大きい部分を0次回折光検出
器で強度検出し、その検出値から現像終点を予測するよ
うにする。予測方法としては、例えば、強度のしきい値
を140に設定し、このしきい値を超えた後50秒後を
現像の終点とする。
変化の少ないパターンを用いた場合でも、比較的正確に
現像の終点を検出することができる効果がある。
実施形態に限定されるものではない。例えば、モニタパ
ターンを構成する要素パターンの形状、繰り返しピッ
チ、繰り返し数等は、仕様に応じて適宜変更可能であ
る。モニタパターンは、デバイスパターンに隣接してチ
ップ有効部の空き領域に形成しても良いし、チップのダ
イシングライン等に形成しても良い。
用いたものに何等限定されるものではなく、レジストを
感光しない波長の単波長光(若しくは狭帯域の光)であ
ればよい。現像後のパターン検査においては、レジスト
を感光させない波長である必要はない。モニタパターン
からの回折光を検出する手段は、CCDカメラに限定さ
れず、強度変化を検出できるものであればよい。
に1次回折光の検出、又は垂直照射で垂直方向に0次回
折光の検出を行ったが、斜め照射で斜め方向に0次回折
光の検出、又は垂直照射で斜め方向に1次回折光の検出
を行うようにしても良い。また、レジストに対する露光
は必ずしも光に限らず、X線或いは電子ビームを用いる
ことも可能である。
範囲で、種々変形して実施することができることはいう
までもない。
像中又は現像後に、デバイスパターンや既加工パターン
とは異なるモニタパターン、特に現像時間の経過による
に回折光の強度変化が大きいモニタパターンを用いてパ
ターン評価を行うことにより、レジストパターンを短時
間で高精度に検査することが可能となり、さらにこの検
査を基に現像時間を制御することによって異なるウエハ
に対してもレジストパターンの精密な寸法制御が可能と
なる。
回折光を利用して現像後のパターン検査を行う際の装置
構成例を示す図。
示す図。
強度の関係を示す図。
折強度との関係を示す図。
回折光を利用して現像中にパターン検査を行う際の装置
構成例を示す図。
ニタパターンの例を示す図。
示す図。
ニタパターンの例を示す図。
工パターンの例を示す図。
次回折光を利用して現像中にパターン検査を行う際の装
置構成例を示す図。
を示す図。
光強度との関係を示す図。
次回折光を利用して現像中にパターン検査を行う際の装
置構成例を示す図。
モニタパターンの例を示す図。
モニタヘッドの位置決めを示す図。
モニタパターンの検出例を示す図。
次回折光を利用して現像中にパターン検査を行う際の装
置構成例を示す図。
て、0次回折光の光路を説明するための図。
次回折光を利用して現像中にパターン検査を行う際の装
置構成例を示す図。
の実施形態で用いるモニタエリアを示す概略図。
次回折光を利用して現像中にパターン検査を行う際の装
置構成例を示す図。
タエリアからの0次回折光の強度とレジスト厚との関係
を示す図。
0次回折光を利用して現像中にパターン検査を行う際の
装置構成例を示す図。
図20に示すモニタエリアからの0次回折光の強度とレ
ジスト厚との関係を示す図。
レジスト厚と現像時間との関係を示す図。
2つの異なる波長の光を用いて検出した場合の0次回折
光の強度とレジスト厚との関係を示す図。
めのもので、2つの異なる波長の光を用いて検出した場
合の0次回折光の強度とレジスト厚との関係を示す図。
めのもので、2つの異なる波長の光を用いて検出した場
合のレジスト厚と現像時間との関係を示す図。
レジスト厚と現像時間との関係を示す図。
露光量とレジストの抜け時間との関係を示す図。
露光量とレジストの抜け始め時間との関係を示す図。
例を示す図。
0次回折光の強度と露光時間との関係を示す図。
Claims (20)
- 【請求項1】 被処理体上の、デバイスパターンと異な
る位置に形成されたモニタ領域に対し、特定波長の平行
光を照射するための照明手段と、 前記モニタ領域からの回折光強度を検出する手段と、 このモニタ領域からの回折光強度に基づいて前記デバイ
スパターン寸法を評価するデバイスパターン評価手段と
を有することを特徴とするパターン寸法評価装置。 - 【請求項2】 請求項1のパターン寸法評価装置におい
て、 前記被処理体のモニタ領域には、モニタパターンが設け
られており、 このモニタパターンは、 デバイスパターンとは異なる要素パターンで構成され、
このモニタパターンからの回折光をデバイスパターンか
らの回折光と分離して検出できるように構成されている
ことを特徴とするパターン寸法評価装置。 - 【請求項3】 請求項2記載のパターン寸法評価装置に
おいて、 前記モニタパターンは、 前記デバイスパターンと異なるピッチで形成され、この
モニタパターンからの回折光をデバイスパターンからの
回折光と分離して検出できるように構成されていること
を特徴とするパターン寸法評価装置。 - 【請求項4】 請求項2記載のパターン寸法評価装置に
おいて、 前記モニタパターンは、 パターンの周期性の方向が、前記デバイスパターンと異
なるように形成され、このモニタパターンからの回折光
をデバイスパターンからの回折光と分離して検出できる
ように構成されていることを特徴とするパターン寸法評
価装置。 - 【請求項5】 請求項2記載のパターン寸法評価装置に
おいて、 前記モニタパターンは、 露光用パターン要素の間隔が解像限界以下となるように
隣接して周期的に配置してなる露光パターンを通してレ
ジストを露光することで形成されたものであることを特
徴とするパターン寸法評価装置。 - 【請求項6】 請求項1記載のパターン寸法評価装置に
おいて、 前記モニタ領域は、 全体に亘って略均一の現像速度となるように露光され、
現像の進行に伴い徐々にかつ略均一に膜減りが生じるよ
うに形成されていることを特徴とするパターン寸法評価
装置。 - 【請求項7】 請求項6記載のパターン寸法評価装置に
おいて、 前記モニタ領域は、 デバイスパターンを作成したマスクと同一面内に作成し
たマスクパターンを用いてデバイスパターンと同一条件
で露光することにより作成するものであって、 モニタ領域形成用のマスクパターンは、露光条件に対し
て被処理体上に0次回折光しか到達しないピッチを有す
る規則パターンであり、かつ、現像の進行に伴い徐々に
かつ略均一に膜減りが生じるような透過率となるように
マスクパターンの抜きと残しの比率が設計されたもので
あることを特徴とするパターン寸法評価装置。 - 【請求項8】 請求項1記載のパターン寸法評価装置に
おいて、 前記デバイスパターン評価手段は、前記モニタ領域から
の0次回折光若しくは1次回折光の光強度に基づいてデ
バイスパターン寸法を評価するものであることを特徴と
するパターン寸法評価装置。 - 【請求項9】 請求項8記載のパターン寸法評価装置に
おいて、 前記照明手段は、照明光をモニタ領域に対して垂直に照
射する手段を有し、 前記回折光強度検出手段は、前記モニタ領域から略垂直
に得られる0次回折光を検出する手段を有することを特
徴とするパターン寸法評価装置。 - 【請求項10】 請求項8記載のパターン寸法評価装置
において、 前記照明手段は、照明光をモニタ領域に対して斜め方向
から照射する手段を有し、 前記回折光強度検出手段は、前記モニタ領域から略垂直
に得られる1次回折光を検出する手段を有することを特
徴とするパターン寸法評価装置。 - 【請求項11】 請求項8記載のパターン寸法評価装置
において、 前記照明手段は、0次回折光検出用の照明光をモニタ領
域に対して垂直に照射する手段と、1次回折光検出用の
照明光をモニタ領域に対して斜め方向から照射する手段
とを有し、 前記回折光強度検出手段は、前記モニタ領域から略垂直
に得られる0次回折光及び1次回折光を検出する手段を
有することを特徴とするパターン寸法評価装置。 - 【請求項12】 請求項8記載のパターン寸法評価装置
において、 モニタ領域からの1次回折光の検出結果とモニタ領域・
デバイスパターンからの0次回折光の検出結果との論理
積から、モニタ領域の位置を検出するモニタ領域検出手
段を有することを特徴とするパターン寸法評価装置。 - 【請求項13】 請求項1記載の装置において、 前記照明手段と回折光の検出手段とを保持するモニタヘ
ッドと前記回折光の検出手段による検出に基づいてモニ
タ領域を検知する手段とを有し、 検知したモニタ領域に対し、このモニタヘッドを駆動・
位置決めするモニタヘッド位置決め手段を有することを
特徴とするパターン寸法評価装置。 - 【請求項14】 請求項1のパターン寸法評価装置にお
いて、 この装置は、デバイスパターンの現像終点を検出するの
に適用されるものであって、 前記パターン寸法評価手段は、モニタ領域からの回折光
の強度変化に基づいて現像の終点を判断する手段を有す
ることを特徴とするパターン寸法評価装置。 - 【請求項15】 請求項14記載のパターン寸法評価装
置において、 前記現像の終点を判断する手段は、 回折光強度の時間微分値を求め、予め求められている現
像時間と回折光強度の時間微分値との関係と照合するこ
とにより、現像の終点を検出するものであることを特徴
とするパターン寸法評価装置。 - 【請求項16】 請求項14のパターン寸法評価装置に
おいて、 照明手段からモニタ領域に照射される照明光として、モ
ニタ領域の膜減りに伴う回折光の強度変化が極大・極小
を有する波長の光を用い、 現像の終点を予測する手段は、 検出された回折光強度変化の極大・極小に基づいて現像
終点を予測することを特徴とするパターン寸法評価装
置。 - 【請求項17】 請求項14のパターン寸法評価装置に
おいて、 照明手段からモニタ領域に照射される照明光として、モ
ニタ領域の膜減りに伴う回折光の強度変化の時間微分値
が極大・極小を有する波長の光を用い、 現像の終点を予測する手段は、 検出された回折光強度変化の時間微分値の極大・極小に
基づいて現像終点を予測することを特徴とするパターン
寸法評価装置。 - 【請求項18】 請求項14のパターン寸法評価装置に
おいて、 照明手段からモニタ領域に照射される照明光として2以
上の異なる波長の光を用い屡ことを特徴とするパターン
寸法評価装置。 - 【請求項19】 請求項14記載のパターン寸法評価装
置において、 前記モニタ領域は、 デバイスパターンに対する現像終点に基づいて決定され
たタイミングで所定の膜厚となるように露光されてお
り、 前記現像の終点を予測する手段は、 前記モニタ領域が前記所定の膜厚となる回折光の強度を
検出することで現像終点を予測することを特徴とするパ
ターン寸法評価装置。 - 【請求項20】 請求項14のパターン寸法評価装置に
おいて、 前記現像の終点を予測する手段は、 前記デバイスパターンからの回折光の強度が所定の値を
超えたことに基づいて現像終点を予測するものであっ
て、 前記現像終点を予測するために検出する所定の値は、現
像開始直後の回折光の強度変化の大きい範囲に設定され
ていることを特徴とするパターン寸法評価装置。
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