JPH1030016A - リン含有エポキシオリゴマー及びその製造法 - Google Patents

リン含有エポキシオリゴマー及びその製造法

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JPH1030016A
JPH1030016A JP18647196A JP18647196A JPH1030016A JP H1030016 A JPH1030016 A JP H1030016A JP 18647196 A JP18647196 A JP 18647196A JP 18647196 A JP18647196 A JP 18647196A JP H1030016 A JPH1030016 A JP H1030016A
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epoxy oligomer
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Toru Takahashi
亨 高橋
Takeshi Uchida
剛 内田
Atsushi Fujioka
厚 藤岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リン含有率が高く、分子量を変えることによ
り粘度調整が容易で作業性が良好なリン含有エポキシオ
リゴマーを提供する。 【解決手段】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1は炭素数6〜14のアリール基を示し、A
rはベンゼン、ビフェニル、炭素数1〜6のアルキル基
で置換されたアルキル置換ビフェニル、ジフェニルメタ
ン、ジフェニル−2,2′−プロパン又はクミルベンゼ
ンの芳香環の2つの水素を置換した2価の芳香族残基を
示し、nは0〜50、mは0〜50であり、式(I)で
表されるオリゴマーはランダムコオリゴマーの混合物で
ある。但し、n=m=0の純物質のみの場合を除く。)
で表されるリン含有エポキシオリゴマー及びその好適な
製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リン含有エポキシ
オリゴマー及びその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】エポキシ樹脂の用途は元来、その硬化物
の特性を生かして接着剤としての使用がほとんどであっ
た。その後、硬化物の機械的強度や電気絶縁特性が優れ
ていることから塗料、ガラス繊維強化プラスチックスと
いった新たな用途が増え、最近では電気・電子材料とし
ての用途、例えば積層板、成形材料、封止材材料等の用
途が目立つようになった。そして、家電品の発火火災事
故が相次いだことを契機に、絶縁材料の難燃化が要求さ
れるようになり、難燃化されたエポキシ樹脂は絶縁材料
を始め、車両、船舶、航空機、建材、ハウジング類等の
難燃化にも用いられている。
【0003】従来、エポキシ樹脂を難燃化する方法とし
ては、例えば『プラスチックエージ』(株式会社プラス
チックスエージ発行)1991年6月号の第146〜1
53頁に記載されているように、テトラブロムビスフェ
ノールAのジグリシジルエーテル、ブロム化フェノール
ノボラックのポリグリシジルエーテル等のハロゲン含有
エポキシ化合物、もしくはデカブロムビフェニルエーテ
ル等のハロゲン含有有機化合物を用いる方法が知られて
いる。しかしながら、これらの難燃剤は、耐熱性、電気
絶縁性等を低下させ、しかも火災燃焼時有毒ガスを生じ
る恐れがあった。また、原子力発電所・電話局等での火
災により通信網がマヒしたことをきっかけにハロゲン化
水素の低減化及び低発煙化が望まれるようになってき
た。
【0004】一方、リン系難燃剤としては、従来から、
ポリリン酸塩、赤リン等の無機系のものと、リン酸エス
テル、特にトリフェニルホスフェート(TPP)を中心
とする有機系のものが広く用いられている。しかし、こ
れらのリン系添加型難燃剤は、エポキシ樹脂の耐湿性、
耐熱性等を低下させる問題点を持っていた。
【0005】リン系反応型難燃剤としてはリン含有エポ
キシ化合物が検討されており、リン原子を骨格鎖に組み
込んだ芳香族化合物(特開昭61−134395号公
報、特開平2−272014号公報)、脂肪族エーテル
化合物(特開昭62−223215号公報)、側鎖にリ
ン原子を持つ芳香族化合物(特開平5−39345号公
報、特開昭61−148219号公報)等が知られてい
る。しかし、リン原子に芳香環が直接結合していない化
合物(特開昭62−223215号公報、特開昭61−
148219号公報)は耐熱性が低く、トリフェニルホ
スフィンオキシド類の様にリン原子に芳香環が2個以上
結合した芳香族化合物(特開昭61−134395号公
報、特開平5−39345号公報)は高価で合成品の精
製も容易でない。リン原子に芳香環が1個だけ結合して
いる芳香族化合物(特開平2−272014号公報)
は、低粘度の液体であり、例えば注型用樹脂に用いた場
合その粘度調整ができない、あるいは積層板材料とした
場合にプリプレグにべた付きがあるため作業性に劣ると
いう問題がある。また特開平5−39345号公報の芳
香族化合物はリン含有量が低いという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、比較
的リン含有率が高く、作業性の良いリン含有エポキシオ
リゴマーを提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、上記リン含有エポキ
シオリゴマーの好適な製造法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式(I)
【0009】
【化2】 (式中、R1は炭素数6〜14のアリール基を示し、A
rはベンゼン、ビフェニル、炭素数1〜6のアルキルで
置換されたアルキル置換ビフェニル、ジフェニルメタ
ン、ジフェニル−2,2′−プロパン又はクミルベンゼ
ンの芳香環の2つの水素を置換した2価の芳香族残基を
示し、nは0〜50、mは0〜50であり、式(I)で
表されるオリゴマーはランダムコオリゴマーの混合物で
ある。但し、n=m=0の純物質のみの場合を除く。)
で表されるリン含有エポキシオリゴマーを提供するもの
である。
【0010】また、本発明は、(A)芳香族ジヒドロキ
シ化合物と(B)アリールホスホン酸ジグリシジルエス
テルを触媒の存在下で反応させることを特徴とする上記
リン含有エポキシオリゴマーの製造法を提供するもので
ある。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のリン含有エポキシオリゴ
マーは、上記一般式(I)で表されるものであり、上記
一般式(I)中のR1であるアリール基としては、例え
ば、フェニル基、ナフチル基等が挙げられ、その中で
も、フェニル基がより好ましい。これらのフェニル基、
ナフチル基等の芳香核にはアルキル基、水酸基、アミノ
基等の置換基がついていても構わない。
【0012】一般式(I)中のnは0〜50、mは0〜
50であり、一般式(I)で表されるオリゴマーはラン
ダム共重合体の混合物である。(但し、n=m=0のホ
スホン酸ジグリシジルエステル単独の場合を除く。)
m、nの値が50を超えると硬化物特性が低下する。n
は0.1〜10が好ましく、0.1〜5がより好まし
い。mは0.1〜10が好ましく、0.1〜5がより好
ましい。
【0013】本発明のリン含有エポキシオリゴマーは難
燃性の点からリン含有率が8〜10重量%であることが
好ましい。また、エポキシ当量は240〜600g/e
q、GPCによる重量平均分子量が560〜1400、
数平均分子量が330〜830であることが好ましい。
【0014】本発明のリン含有エポキシオリゴマーは、
(A)芳香族ジヒドロキシ化合物と(B)アリールホス
ホン酸ジグリシジルエステルを触媒の存在下で反応させ
ることにより得られる。
【0015】この(A)芳香族ジヒドロキシ化合物とし
てはハイドロキノン、レゾルシノール、4,4′−ジヒ
ドロキシビフェニル、3,4′−ジヒドロキシビフェニ
ル、3,3′−ジヒドロキシビフェニル等の無置換芳香
族ジヒドロキシ化合物類、3,3′−ジメチル−4,
4′−ジヒドロキシビフェニル、3,3′,5,5′−
テトラメチル−4,4′−ジヒドロキシビフェニル、
4,4′−ジヒドロキシジフェニルメタン、3,4′−
ジヒドロキシジフェニルメタン、3,3′−ジヒドロキ
シジフェニルメタン、4,4′−ジヒドロキシジフェニ
ル−2,2′−プロパン、1,3−ビス(4−ヒドロキ
シクミル)ベンゼン、1,4−ビス(4−ヒドロキシク
ミル)ベンゼン等の置換芳香族ジヒドロキシ化合物類な
どが用いられ、その中でもハイドロキノン、レゾルシノ
ール、4,4′−ジヒドロキシビフェニル、3,3′,
5,5′−テトラメチル−4,4′−ジヒドロキシビフ
ェニルが好ましく、ハイドロキノン、レゾルシノールが
特に好ましい。
【0016】また(B)アリールホスホン酸ジグリシジ
ルエステルとしては、フェニルホスホン酸ジグリシジル
エステル、ナフチルホスホン酸ジグリシジルエステル、
アルキル置換フェニルホスホン酸ジグリシジルエステ
ル、ヒドロキシフェニルホスホン酸ジグリシジルエステ
ル、アミノフェニルホスホン酸ジグリシジルエステル、
アルキル置換ナフチルホスホン酸ジグリシジルエステ
ル、ヒドロキシナフチルホスホン酸ジグリシジルエステ
ル、アミノナフチルホスホン酸ジグリシジルエステル等
が用いられ、その中でもフェニルホスホン酸ジグリシジ
ルエステルが好ましい。
【0017】また触媒としては、ジメチルアミノピリジ
ン等のアミン類、2−エチル−4−メチルイミダゾール
等のイミダゾール類、テトラメチルアンモニウムクロラ
イド、セチルトリメチルアンモニウムクロライド、テト
ラブチルアンモニウムクロライド、テトラメチルアンモ
ニウムブロミド、セチルトリメチルアンモニウムブロミ
ド、テトラブチルアンモニウムブロミド等の4級アンモ
ニウム塩類、トリエチルアミン塩酸塩等のアミン塩酸塩
類などが用いられ、その中でもセチルトリメチルアンモ
ニウムクロライド、テトラブチルアンモニウムクロライ
ド、トリエチルアミン塩酸塩がより好ましく、セチルト
リメチルアンモニウムクロライド、トリエチルアミン塩
酸塩が特に好ましい。
【0018】本発明における各成分の配合量としては、
(A)成分100重量部に対して、(B)成分350〜
1000重量部、触媒0.001〜20重量部とするこ
とが好ましく、(B)成分400〜850重量部、触媒
0.01〜10重量部とすることがより好ましく、
(B)成分450〜600重量部、触媒0.01〜3重
量部とすることが特に好ましい。(B)成分の配合量が
350重量部未満では副反応によりエポキシ基が非常に
少なくなる傾向があり、1000重量部を超えると、積
層板材料とした場合にべた付きがあるため作業性が悪く
なる傾向がある。また触媒の配合量が0.001重量部
未満では反応性が著しく低下する傾向があり、20重量
部を超えると副反応によりエポキシ基が非常に少なくな
る傾向がある。
【0019】本発明における反応温度は、70〜180
℃とすることが好ましく、80〜150℃とすることが
より好ましく、100〜120℃とすることが特に好ま
しい。反応温度が70℃未満では反応速度が著しく下が
る傾向があり、180℃を超えると、エポキシ環の開環
による重合反応等の副反応が生じやすくなる傾向があ
る。
【0020】本発明における反応時間は、0.1〜5時
間とすることが好ましく、0.5〜3時間とすることが
より好ましく、1〜2時間とすることが特に好ましい。
反応時間が0.1時間未満では反応が不十分となる傾向
があり、5時間を超えると、エポキシ環の開環により重
合反応等の副反応が生じやすくなる傾向がある。
【0021】本発明においては、適切な不活性溶媒例え
ばトルエン、キシレン、アセトン、メチルエチルケト
ン、ジメチルフォルムアミド、N−メチル−2−ピロリ
ドン等の反応溶媒を用いて(A)成分と(B)成分との
反応を行っても良いし、あるいは無溶媒の状態で反応を
行っても良い。
【0022】本発明における反応系中の圧力には、特に
制限はない。従って、通常は常圧で反応を行って差しつ
かえない。
【0023】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。但
し、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0024】実施例1 ドラフト内の撹拌装置、温度計、滴下漏斗を備えた反応
容器中に、グリシドール(和光純薬(株)製)100重
量部、トリエチルアミン(和光純薬(株)製)121重
量部及びアセトン(和光純薬(株)製、水分含有率を
0.06%に調整して使用)1239重量部を順次加
え、反応容器内を−10〜−5℃に保ち、アルゴン気流
下で撹拌しながらフェニルホスホン酸二塩化物(和光純
薬(株)製)114重量部のアセトン103重量部溶液
を90分かけて滴下した。滴下終了後冷却を止め、さら
に2時間撹拌を続けた。反応終了後、濾過してトリエチ
ルアミン塩酸塩を除き、室温、真空度13Paの条件下
でアセトンを90分かけて留去し、うすい褐色の液体を
得た。IR、NMRで分析した結果、フェニルホスホン
酸ジグリシジルエステルであることを確認した。
【0025】次に、ドラフト内の撹拌装置、温度計を備
えた反応容器中に、ハイドロキノン(和光純薬(株)
製)100重量部、前述のフェニルホスホン酸ジグリシ
ジルエステル490重量部、トリエチルアミン塩酸塩
0.01重量部を順次加え、反応容器内を117〜12
3℃に保ち、1時間撹拌を続けた。反応終了後、黄色の
半固体のリン含有エポキシオリゴマーを得た。収率は9
7%であった。このエポキシオリゴマーのエポキシ当量
は461(g/eq)、リン含有率は9.5重量%、G
PCによる重量平均分子量は1164、数平均分子量は
691であった。
【0026】得られたエポキシオリゴマーは一般式
(I)において、R1がフェニル基、Arが1,4−フ
ェニレン基で、n、mが0.55のものである。IR、
NMRにより構造を確認し、1H−NMRの4.1〜
4.3ppmのピークと4.4〜5ppmのピークの積
分比からn、mを決定した。
【0027】実施例2 実施例1においてフェニルホスホン酸ジグリシジルエス
テルの量を713重量部に変える以外は実施例1と同様
にしてリン含有エポキシオリゴマーを得た。このエポキ
シオリゴマーのエポキシ当量は358(g/eq)、リ
ン含有率は10.1重量%、GPCによる重量平均分子
量は831、数平均分子量は497であった。
【0028】得られたエポキシオリゴマーは一般式
(I)において、R1がフェニル基、Arが1,4−フ
ェニレン基で、n、mが0.30のものである。
【0029】実施例3 実施例1において触媒としてセチルトリメチルアンモニ
ウムクロライドを0.01重量部加える以外は実施例1
と同様にしてリン含有エポキシオリゴマーを得た。この
エポキシオリゴマーのエポキシ当量は476(g/e
q)、リン含有率は9.5重量%、GPCによる重量平
均分子量は1214、数平均分子量は721であった。
【0030】得られたエポキシオリゴマーは一般式
(I)において、R1がフェニル基、Arが1,4−フ
ェニレン基で、n、mが0.59のものである。
【0031】実施例4 実施例1においてハイドノキノンの代わりに4,4′−
ジヒドロキシジフェニル−2,2′−プロパンを100
重量部、フェニルホスホン酸ジグリシジルエステルを2
37重量部に変える以外は実施例1と同様にしてリン含
有エポキシオリゴマーを得た。このエポキシオリゴマー
のエポキシ当量は431(g/eq)、リン含有率は
8.1重量%、GPCによる重量平均分子量は101
8、数平均分子量は635であった。得られたエポキシ
オリゴマーは一般式(I)においてR 1がフェニル基、
Arが4,4′−置換ジフェニル−2,2′−プロパン
基、n、mが0.37のものである。
【0032】実施例5 実施例1のリン含有エポキシオリゴマー100重量部、
ノボラック型エポキシ40重量部、フェノールノボラッ
ク44重量部、触媒としてトリフェニルフォスフィンを
樹脂に対して3重量部を加え、100℃で加熱混融し均
一とした後、2MPaの圧力で170℃、1.5時間プ
レスすることによりリン含有率5.2重量%の樹脂板を
作製し、UL94V法に準拠した燃焼試験を行った。そ
の結果、燃焼時間の合計が185秒、最大燃焼時間が2
7秒であった。また上記の樹脂組成物をメチルエチルケ
トン溶液とし、ガラスクロスに含浸させた後、120℃
5分間縦型熱風乾燥機を用いて溶媒を除去し、プリプレ
グを作製した。得られたプリプレグはべた付きがなく、
ハンドリング性等の作業性が良好であった。
【0033】比較例1 実施例5の樹脂をノボラックエポキシ100重量部、フ
ェノールノボラック53重量部に変える以外は実施例5
と同様にして樹脂板を作製し、燃焼試験を行った。その
結果、樹脂板は完全に燃焼した。
【0034】比較例2 実施例5においてリン含有エポキシオリゴマーの代わり
にn=m=0のフェニルホスホン酸ジグリシジルエステ
ル100重量部、フェノールノボラック39重量部、ト
リフェニルフォスフィンを樹脂に対して3重量部配合
し、実施例5と同様にしてプリプレグの作製を行った。
プリプレグが非常にべた付くため、熱風乾燥機のトップ
ロールに巻き付き、プリプレグの作製ができなかった。
【0035】
【発明の効果】本発明のリン含有エポキシオリゴマー
は、リン含有率が比較的高く作業性が良好な点が優れて
いる。このオリゴマーの分子量を変えることにより、液
体の場合は粘度を調整でき、また半固体あるいは固体の
場合は溶融粘度を調節できる。注型用樹脂に用いる場合
はその粘度調節が必要であり、本発明のリン含有オリゴ
マーを用いることにより、適切な粘度に調整することが
でき注型作業性を良好にすることができる。さらに積層
板材料として使用する場合に半固体あるいは固体になる
ように分子量を増大させ、プリプレグのべた付きをなく
し、作業性を改善することができる。これらの効果によ
り本発明のリン含有エポキシオリゴマーは、注型品、積
層板、成形品、封止材、繊維、車両、船舶、航空機、建
材、ハウジング類等の難燃化に好適である。
【0036】また、本発明のリン含有エポキシオリゴマ
ーの製造法によれば、上記のリン含有エポキシオリゴマ
ーを収率良く製造できる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1は炭素数6〜14のアリール基を示し、A
    rはベンゼン、ビフェニル、炭素数1〜6のアルキルで
    置換されたアルキル置換ビフェニル、ジフェニルメタ
    ン、ジフェニル−2,2′−プロパン又はクミルベンゼ
    ンの芳香環の2つの水素を置換した2価の芳香族残基を
    示し、nは0〜50、mは0〜50であり、式(I)で
    表されるオリゴマーはランダムコオリゴマーの混合物で
    ある。但し、n=m=0の純物質のみの場合を除く。)
    で表されるリン含有エポキシオリゴマー。
  2. 【請求項2】 (A)芳香族ジヒドロキシ化合物及び
    (B)アリールホスホン酸ジグリシジルエステルを触媒
    の存在下で反応させることを特徴とする請求項1記載の
    リン含有エポキシオリゴマーの製造法。
JP18647196A 1996-07-16 1996-07-16 リン含有エポキシオリゴマー及びその製造法 Pending JPH1030016A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014501837A (ja) * 2010-12-22 2014-01-23 エフアールエックス ポリマーズ、インク. ホスホン酸オリゴマーおよびこれを含む組成物
CN109897164A (zh) * 2017-12-11 2019-06-18 广东广山新材料股份有限公司 一种反应性阻燃剂及其制备方法和应用

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