JPH10299648A - 圧縮機 - Google Patents

圧縮機

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JPH10299648A
JPH10299648A JP9106320A JP10632097A JPH10299648A JP H10299648 A JPH10299648 A JP H10299648A JP 9106320 A JP9106320 A JP 9106320A JP 10632097 A JP10632097 A JP 10632097A JP H10299648 A JPH10299648 A JP H10299648A
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JP
Japan
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screw
bolt
compressor
cylinder
cylinder block
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Withdrawn
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JP9106320A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Miyazawa
清 宮沢
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Sanden Corp
Original Assignee
Sanden Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外径寸法を小さい寸法にでき、組み立てが容
易であり、かつ重量を軽量化すること。 【解決手段】 フロントハウジング20をハウジング本
体21のシリンダブロック部23に締結する第1のボル
ト25と、シリンダヘッド22を前記シリンダブロック
部23に締結する第2のボルト26とを有し、前記シリ
ンダブロック部23は前記第1及び第2のボルト25、
26を締結するよう貫通しているネジ貫通孔30を有
し、該ネジ貫通孔30は前記第1のボルト25を螺合す
るネジ部分30aと、前記第2のボルト26を螺合する
ネジ部分30bとの双方の径寸法が異なっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車の空
調装置に用いられる圧縮機に属し、更に詳しくは、斜板
の一面側のみにピストンが設けられている、所謂、片頭
ピストン型斜板式の圧縮機や、揺動板を揺動動作させる
揺動板型圧縮機などに適応される圧縮機に属する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来技術1としての圧縮機の縦断
面図を示している。この圧縮機はシリンダブロック部2
3を有するハウジング本体21と、このハウジング本体
21の一方側の開口を閉塞した略漏斗形状のフロントハ
ウジング20と、ハウジング本体21の他方側の開口を
閉塞したシリンダヘッド22とを具備している。
【0003】ハウジング本体21の前端側はフロントハ
ウジング20によって閉塞され、同後端側は弁板装置2
4を介してシリンダヘッド22によって閉塞されている
とともに、これらは通しボルト421により共締めされ
ている。シリンダブロック部23とフロントハウジング
20とによって形成されるクランク室15内には軸心方
向に延在する駆動軸3が挿通されて、ラジアルニードル
ベアリング200、232により回転自在に支持されて
いる。そして、駆動軸3の前端は、例えば図示しない電
磁クラッチ及び伝動機構を介して自動車エンジンに連結
されている。
【0004】また、シリンダブロック部23には、駆動
軸3を囲む位置に複数個のシリンダボア231が穿設さ
れている。各シリンダボア231にはピストン5がそれ
ぞれ往復運動可能に嵌挿されている。なお202はフロ
ントハウジング20と駆動軸3との間に介在されている
軸シール部材である。
【0005】クランク室15内において、駆動軸3には
ロータ9がフロントハウジング20との間にスラストニ
ードルベアリング201a及びスラストレース201b
を介して同期回転可能に結合されている。ロータ9の後
方には斜板4が嵌合されている。そして斜板4はロータ
9との間に介装されたコイルスプリング10により常に
後方に平滑な摺動面412aが形成されている。摺動面
412aには半球状の一対のシュー6が当接されてお
り、これらシュー6の凸球面がピストン9の凹球面と係
合されている。
【0006】また、斜板4の摺動面412aより内方域
のロータ9側には一対のブラケット412bが斜板4の
上死点位置を跨いで突設され、各ブラケット412bに
はガイドピン412cの基端が固着されるとともに、各
ガイドピン412cの先端には球体部412dが形成さ
れている。
【0007】この圧縮機ではブラケット412b、ガイ
ドピン412c及び球体部412dによってヒンジ機構
の一部を形成している。斜板4の中心部には駆動軸3上
で斜板4の傾角変位を許容する屈折状の貫通孔420が
設けられている。ロータ9の上部にはヒンジ機構の残部
を構成する一対のロータアーム417が各ガイドピン4
12cに整合するよう軸心方向の後方に突出され、各ロ
ータアーム417の先端部には駆動軸3の軸心と斜板4
の上死点位置とで決定される面と平行に、かつ駆動軸4
の軸芯に対して外方から近付く向きにガイド孔417a
が貫設されている。各ガイド孔417a内にはそれそれ
ガイドピン412cの球体部412dが摺動可能に挿入
されている。
【0008】シリンダヘッド22内には吸入室220及
び吐出室221が画設され、弁装置24にはシリンダボ
ア231に対応して吸入ポート220a及び吐出ポート
211aが開口されており、弁板装置24とピストン5
との間に形成される圧縮室が吸入ポート211a及び吐
出ポート220aを介して吸入室220及び吐出室21
1に連通されている。
【0009】フロントハウジング20及びシリンダブロ
ック23の外側上方には制御室490が設けられてい
る。制御室490はフロントハウジング20及びシリン
ダブロック23との上部合せ面を跨いで空洞状に形成さ
れており、制御室490はガス通路491を介して吐出
室211に連通されているとともに、フランジ孔(吐出
口)492に嵌合される図示しないホースジョイントを
介して外部冷凍回路に接続されている。上部合せ面には
封止用のガスケット450が介装されている。
【0010】また、従来技術2として、特開平5−14
1345号公報にはカーエアコン用の揺動板型圧縮機が
開示されている。この圧縮機は図5に示すように、揺動
板510を揺動運動させることにより冷媒などの媒体を
吸入圧縮するものである。
【0011】圧縮機は、略筒形状に形成されているハウ
ジング本体500と、ハウジング本体500の一端開口
を閉塞する媒体の吸入吐出用のシリンダヘッド502、
シリンダブロック501の他端開口を閉塞するフロント
ハウジング503、これらの各構成部材501、50
2、503により圧縮機ハウジング504を構成してい
る。ハウジング本体500はシリンダヘッド502にシ
リンダブロック部501を有している。
【0012】フロントハウジング503の中央に突設し
た突出筒部505内には駆動軸506が貫通する一方、
突出筒部505の外周面には電磁クラッチ機構507が
玉軸受け508を介して固定されている。シリンダブロ
ック部501の中心部分には揺動板510を回転自在に
支持するギアシャフト516にギアスプリング517を
介装し、このギアスプリング517によりボールヘンジ
518及び揺動板510を介してロータ509をフロン
トハウジング503側に付勢し、ロータ509のすりこ
ぎ運動を抑制するように構成している。
【0013】また、フロントハウジング503内には、
駆動軸506がラジアルニードルベアリング515によ
って支持されている。他方、ハウジング本体500内の
クランク室535には駆動軸506の一端に連結したロ
ータ509、このロータ509の回転により揺動する揺
動板510が設置されている。ロータ509と揺動板5
10との間にはスラストレース511a及びスラストニ
ードルベアリング511bが介在されている。また、揺
動板510とフロントハウジング503の間には、スラ
ストレース512a及びスラストニードルベアリング5
12bが介在されている。
【0014】さらに、フロントハウジング503とハウ
ジング本体500とは複数のボルト553によって締め
付け固定されている。また、ハウジング本体500のシ
リンダブロック部501とシリンダヘッド502とは複
数のボルト554によって締め付け固定されている。
【0015】揺動板510及びロータ509はハウジン
グ本体500とフロントフジング503によって囲まれ
ているクランク室535に収容されている。シリンダヘ
ッド502側のシリンダブロック部501には、ギアシ
ャフト516の回りで軸方向にのびている複数のシリン
ダボア504が形成されている。シリンダボア504に
はピストン511が直線往復運動できるように嵌め込ま
れている。
【0016】したがって、揺動板510の揺動作用によ
りピストン511を往復動させ冷媒などをシリンダヘッ
ド502を介して吐出するようになっている。シリンダ
ヘッド502には吸入室525と吐出室526とが形成
されている。
【0017】この圧縮機を駆動するときには、図示しな
い自動車エンジンの駆動力ベルトなどを介して電磁クラ
ッチ機構507のクラッチロータ512に伝達され、こ
のクラッチロータ512の回転力がアーマチュア513
及びアーマチュアボス514を通じて駆動軸506に伝
達され、このクラッチロータ512の回転力がアーマチ
ュア513及びアーマチュアボス514を通じて駆動軸
506に伝達される。
【0018】即ち、クラッチロータ512内には電磁石
512aが設置されており、電磁石512a内のコイル
512bへ通電すると、クラッチロータ512及びアー
マチュア513内に磁束の流れが生じる。これにより、
電磁力によってアーマチュア13はクラッチロータ51
2の一側面に吸着され、自動車エンジンからの回転力が
板ばね513aを介して駆動軸506の回転によってロ
ータ509が回転し、揺動板510を揺動させてピスト
ン511を往復動させる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術1の圧縮機ではフロントハウジング20、ハウジング
本体21及びシリンダヘッド22を互いに一体に締結す
るために太い径寸法で長い軸寸法の通しボルト421を
複数本用いて締結するようにしている。
【0020】したがって、フロントハウジング20及び
ハウジング本体21を仮組み立てし、軸方向のクリアラ
ンスを調整した後にハウジング本体21及びシリンダヘ
ッド22をフロントハウジング20側から通しボルト4
21によって螺合することによって締結するので組み立
て作業が複雑化してしまうという問題がある。
【0021】また、太い径寸法、長い軸寸法の通しボル
ト421を複数本を用いることから、圧縮機全体の重量
も増加するという問題がある。
【0022】さらに、従来技術2の圧縮機ではフロント
ハウジング503、ハウジング本体500及びシリンダ
ヘッド502を互いに一体に締結するために複数のボル
ト553、554を複数本用いて締結するようにしてい
る。
【0023】したがって、フロントハウジング503及
びハウジング本体500を仮組み立てし、軸方向のクリ
アランスを調整した後にハウジング本体500のシリン
ダブロック501とシリンダヘッド502とをボルト5
54によって螺合することによって締結するので、組み
立て作業が複雑化してしまうという問題がある。
【0024】それ故に、本発明の課題は、外径寸法を小
さい寸法にでき、組み立てが容易であり、かつ重量を軽
量化することができる圧縮機を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、複数の
シリンダボアを形成したシリンダブロック部を有するハ
ウジング本体と、該ハウジング本体の一方の開口を閉塞
したフロントハウジングと、前記ハウジング本体の他方
の開口を閉塞したシリンダヘッドとを含み、前記フロン
トハウジングの中心部に回転自在に配置された駆動軸
と、該駆動軸に傾斜させて装着され前記駆動軸と共に回
転するよう前記ハウジング本体及び前記フロントハウジ
ングによって囲まれたクランク室に配した運転変換部材
と、前記複数のシリンダボア内にそれぞれ摺動自在に挿
入された複数のピストンと、前記運転変換部材の揺動運
動を直線往復運動に変換して前記ピストンに伝達する手
段とを備えている圧縮機において、前記フロントハウジ
ングを前記シリンダブロック部に締結する第1のボルト
と、前記シリンダヘッドを前記シリンダブロック部に締
結する第2のボルトとを有し、前記シリンダブロック部
は前記第1及び第2のボルトを締結するよう貫通してい
るネジ貫通孔を有していることを特徴とする圧縮機が得
られる。
【0026】
【作用】本発明の圧縮機では、シリンダブロック部のネ
ジ貫通孔に第1のボルトと第2のボルトとを螺合してフ
ロントハウジング及びシリンダヘッドを締結する。
【0027】シリンダブロック部にネジ貫通孔を形成し
たので、太い径寸法の通しボルトを必要とせず、しかも
圧縮機の外形寸法を小さい寸法に構成でき、全体の重量
が減少する構成となる。
【0028】また、シリンダブロック部に第1及び第2
のボルトを螺合してフロントハウジング及びシリンダヘ
ッドを締結する。このように構成して締結する作業で
は、クリアランスの調整が容易となり組み立て工程が簡
略化される。
【0029】また、ネジ貫通孔が異なる径寸法となって
いることから、漏れ防止のための含浸液がネジ貫通孔内
に残存することがない。
【0030】さらに、ネジ貫通孔は高圧側のみを大きい
径寸法とし、第1及び第2のボルトの軸方向の寸法は通
しボルトよりも短い寸法とし、しかも第1のボルトの径
寸法を第2のボルトの径寸法よりも細い径寸法に作り圧
縮機の軽量化を図る。
【0031】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施形態に
よる片頭ピストン型の斜板式圧縮機の縦断面図を示して
いる。なお、この圧縮機は図5に示した従来技術2の圧
縮機と類似した構成となっていることから、同じ部分に
は同じ符号を付すことにする。
【0032】図1を参照して、本発明の第1の実施形態
による圧縮機は、ハウジング本体21と、このハウジン
グ本体21の一方の開口を閉塞した略漏斗状を呈してい
るフロントハウジング20と、ハウジング本体21の他
方の開口を閉塞したシリンダヘッド22とを含む。
【0033】フロントハウジング20の中心部には回転
自在に配置された駆動軸3が設けられている。駆動軸3
に傾斜させて装着され駆動軸3と共に回転するようハウ
ジング本体21及びフロントハウジング20によって囲
まれたクランク室15には配した斜板(運転変換部材)
4が設けられている。
【0034】フロントハウジング20にはラジアルニー
ドルベアリング200、スラストニードルベアリング2
01、及び軸シール部材202が設けられている。ハウ
ジング本体21は略円筒状であり、その片側にシリンダ
ブロック部23を一体に有している。このハウジング本
体21は他方の開口端に弁板装置24が介在されてシリ
ンダヘッド22により閉塞されている。
【0035】シリンダブロック部23は中心孔230及
び複数のシリンダボア231を有している。中心孔23
0はシリンダブロック部23の中心部に形成され、その
中にラジアルニードルベアリング232が配置されてい
る。シリンダボア231はシリンダブロック部23の外
周部に中心孔230を取り囲むようにして、等間隔に複
数個が形成されている。シリンダヘッド22には吸入室
220、及び吐出室221が形成されている。
【0036】さらに、圧縮機にはフロントハウジング2
0をハウジング本体21に締結する第1のボルト25
と、シリンダヘッド22をハウジング本体21に締結す
る第2のボルト26とを有している。シリンダブロック
部23には第1及び第2のボルト25、26を締結する
ように貫通しているネジ貫通孔30を有している。ネジ
貫通孔30はシリンダブロック部23の外周壁面の近傍
でシリンダボア231の中心線と平行に延在し、かつ隣
り合うシリンダボア231間に位置している。
【0037】上述したフロントハウジング20は第1の
ボルト25によってシリンダブロック部23に固定され
る。シリンダヘッド22は弁板装置24を介在させて第
2のボルト26によってシリンダブロック部23に固定
されている。これにより、フロントハウジング20、ハ
ウジング本体21、及びシリンダヘッド22は一体化さ
れている。第1のボルト25は、シリンダブロック23
の外周壁面の近傍で、シリンダボア231の中心線と平
行に延在し、且つ隣り合うシリンダボア231間を通る
ように成っている。
【0038】また、ネジ貫通孔30は第1のボルト25
を螺合する雌ネジ部分であるネジ部分30aと、第2の
ボルト26を螺合する雌ネジ部分であるネジ部分30b
との径寸法が異なっている。即ち、ネジ貫通孔30は第
1のボルト25を螺合するネジ部分30aの径寸法が、
第2のボルト26を螺合するネジ部分30bの径寸法よ
りも小さい径寸法となっている。
【0039】ここで、第1及び第2のボルト25、26
はボルト径が小さい寸法であるほど圧縮機の全体重量を
減少するのに寄与できるものでる。
【0040】駆動軸3はラジアルニードルベアリング2
00,232を介して、フロントハウジング20及びシ
リンダブロック部23に回転自在に支持され、ハウジン
グ本体21の中心部に位置している。駆動軸3の先端部
は、フロントハウジング20の先端から圧縮機の外部へ
と突出し、この部分に、電磁クラッチ(図示せず)を介
して、例えば、エンジン(図示せず)からの力が伝達さ
れるように成っている。
【0041】斜板4は駆動軸3にその軸方向に移動自在
に装着された球面ブッシュ8を介在させて、駆動軸3に
対する傾斜角度を可変に駆動軸3に装着されている。こ
の斜板4は駆動軸3に固定されたロータ9に屈曲自在に
ピン133及び長孔119との結合関係で連結されてお
り、これにより、斜板4は駆動軸3と共に回転するよう
に成っている。
【0042】また、斜板4とロータ9との間には、駆動
軸3に装着されたコイルスプリング10が介在し、この
コイルスプリングイン10により、斜板4はその傾斜角
度が小さくなる方へ付勢されている。
【0043】駆動軸3に固定されているロータ9はアー
ム部材13に設けたピン133によって斜板4と連結さ
れている。斜板4はアーム部材13の先端にピン結合さ
れている。また、ロータ9はアーム部材13とは反対側
にバランス部材9aを有している。
【0044】スラストニードルベアリング201はベア
リング201を挟み込んでいる一対のスラストレース2
01b,201cとによって構成されている。
【0045】一方のスラストレース201bは駆動軸3
を貫通してフロントハウジング20の内壁面に対応する
ように位置している。他方のスラストレース201cは
バランス部材9aに対向して位置している。なお、バラ
ンス部材9aはその先端がフロントハウジング20の内
壁面の近傍にまでのびている。
【0046】また、フロントハウジング20にはロータ
9及び斜板4を収容しているクランク室15と駆動軸3
の軸回りとの間を貫通させた油通路20aが形成されて
いる。駆動軸3の軸受部分にはこの駆動軸3の回転によ
りクランク室15に存在している潤滑油をかき上げて駆
動軸3の軸受部分に油通路20aを通して潤滑油を供給
するようになっている。
【0047】さらに、フロントハウジング20の内壁面
には、一方のスラストレース201bの径方向のおける
周囲に溝20gが形成されている。溝20gには油通路
20aの一方の開口が位置している。
【0048】ピストン5は、ピストン部50、ロッド部
51、及びシュー受部52を有している。ピストン部5
0は、シリンダボア231内に摺動自在に挿入されてい
る。ロッド部51は、ピストン部50とシュー受部52
とを連結している。シュー受部52は、窪んだシュー受
面52aを有し、ここで一対のシュー6をそれらの間に
斜板4を挟むようにして摺動自在に保持している。
【0049】シュー6は、それぞれピストン5のシュー
受部52上に摺動自在に配置され、斜板4を摺動自在に
挟持する。これにより、シュー6は斜板4が駆動軸3と
共に回転することによって行う揺動運動の中から、往復
直線運動のみをシュー受部52に伝達し、ピストン5を
シリンダボア231内で往復直線運動させるように成っ
ている。
【0050】次に、第1の実施の形態例の圧縮機のネジ
貫通孔30の製作、組み立てについて簡略的に説明す
る。
【0051】まず、シリンダブロック部23にネジ貫通
孔30を穿設する。この際、シリンダブロック部23の
外径寸法よりも内側にネジ貫通孔30を穿設する。フロ
ントハウジング20側からネジ貫通孔30に雌ネジを切
る。また、シリンダヘッド22側からネジ貫通孔30に
雌ネジを切る。シリンダブロック部23にピストン5、
駆動軸3を組み、フロントハウジング20を第1のボル
ト25によって螺合して締結する。次に、クリアランス
調整ネジ99で軸方向クリアランスを調整した後、シリ
ンダヘッド22を第2のボルト26で螺合し締結する。
【0052】図2は本発明の圧縮機の第2の実施の形態
例を示す縦断面図である。この実施の形態例において
は、ネジ貫通孔30を除く部分が上記第1の実施の形態
例と同じであるため、他の部分の説明は省略する。
【0053】第2の実施の形態例におけるネジ貫通孔3
0は第1のボルト25を螺合するネジ部分30aと、第
2のボルト26を螺合するネジ部分30bとの径寸法が
異なっている。即ち、ネジ貫通孔30は第1のボルト2
5を螺合するネジ部分30aの径寸法が、第2のボルト
26を螺合するネジ部分30bの径寸法よりも小さい径
寸法となっている。
【0054】したがって、第1及び第2のボルト25、
26のネジ部分の径寸法も異なっている。また、第1及
び第2のボルト25、26の先端が対向するネジ貫通孔
30の中間部分の径寸法も第1及び第2のボルト25、
26を基準として異なった径寸法となっている。
【0055】そして、ネジ貫通孔30においてはシリン
ダヘッド22側の内圧が斜板4が位置しているクランク
室15よりも高圧になることから、高圧側のみネジ貫通
孔30の径寸法をネジ貫通孔30内で第1及び第2のボ
ルト25、26の先端同士が対向しているネジ貫通孔3
0の部分よりも大きい径寸法に形成するように設計・製
作される。
【0056】さらに、第1及び第2のボルト25、26
の先端が対向してるネジ貫通孔30の空間部分、すなわ
ちネジ部分がない部分は第2のボルト26側のネジ貫通
孔30の空間部分の径寸法が大きく、第1のボルト25
のネジ貫通孔30の空間部分30dの径寸法が第2のボ
ルト26側のネジ貫通孔30の空間部分の径寸法よりも
小さい径寸法となっている。
【0057】ここで、第1及び第2のボルト25、26
は設計値を満足すればボルト径が小さい寸法であるほど
圧縮機の全体重量を減少するのに寄与できるものでるの
で、第1のボルト25の径寸法は第2のボルト26の径
寸法よりも細い径寸法に作られている。
【0058】また、上述した第1及び第2の実施の形態
例で説明したネジ貫通孔30、第1及び第2のボルト2
5,26との構成は、第3の実施の形態例として図3に
示すように、従来技術2として図5に示した圧縮機の構
成においても当然応用できるものである。
【0059】この場合、図5に示した圧縮機のフロント
ハウジング503をシリンダブロック部501に締結す
るために図1及び図2に示した第1のボルト25を採用
し、シリンダヘッド502をシリンダブロック部501
に締結するために図1及び図2に示した第2のボルト2
6を採用して、シリンダブロック部501に第1及び第
2のボルト25、26を締結するよう貫通させるネジ貫
通孔30a,30bを形成すればよい。
【0060】
【発明の効果】本発明の圧縮機によれば、ハウジング本
体のシリンダブロック部に第1及び第2のボルトを螺合
してフロントハウジング及びシリンダヘッドを締結する
ネジ貫通孔を形成したので、短い寸法の第1及び第2の
ボルトを使用でき、しかも圧縮機の外形寸法を小さい寸
法に構成でき全体の重量を減少させることができる。
【0061】また、シリンダブロック部に第1及び第2
のボルトを螺合してフロントハウジング及びシリンダヘ
ッドを締結するようにしたのでクリアランスの調整が容
易となり組み立て工程が簡略化される。
【0062】また、ネジ貫通孔が異なる径寸法となって
いることから、漏れ防止のための含浸液がネジ貫通孔内
に残存することがなくなる。
【0063】さらに、ネジ貫通孔は高圧側のみを大きい
径寸法とすることができるため、圧縮機の軽量化を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による圧縮機を示す縦
断面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態による圧縮機を示す縦
断面図である。
【図3】本発明の第3の実施形態による圧縮機を示す縦
断面図である。
【図4】従来技術1としての圧縮機を示す縦断面図であ
る。
【図5】従来技術2としての圧縮機を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
3 駆動軸 4 斜板 5,520 ピストン 6 シュー 13 アーム部材 15,535 クランク室 20,503 フロントハウジング 21,500 ハウジング本体 22,502 シリンダヘッド 23,501 シリンダブロック部 25 第1のボルト 26 第2のボルト 30 ネジ貫通孔 30a,30b ネジ部分 52 シュー受部 99 クリアランス調整ネジ 220 吸入室 221 吐出室 553,554 ボルト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のシリンダボアを形成したシリンダ
    ブロック部を有するハウジング本体と、該ハウジング本
    体の一方の開口を閉塞したフロントハウジングと、前記
    ハウジング本体の他方の開口を閉塞したシリンダヘッド
    とを含み、前記フロントハウジングの中心部に回転自在
    に配置された駆動軸と、該駆動軸に傾斜させて装着され
    前記駆動軸と共に回転するよう前記シリンダブロック及
    び前記フロントハウジングによって囲まれたクランク室
    に配した運転変換部材と、前記複数のシリンダボア内に
    それぞれ摺動自在に挿入された複数のピストンと、前記
    運転変換部材の揺動運動を直線往復運動に変換して前記
    ピストンに伝達する手段とを備えている圧縮機におい
    て、 前記フロントハウジングを前記シリンダロック部に締結
    する第1のボルトと、前記シリンダヘッドを前記シリン
    ダブロック部に締結する第2のボルトとを有し、前記シ
    リンダブロック部は前記第1及び第2のボルトを締結す
    るよう貫通しているネジ貫通孔を有していることを特徴
    とする圧縮機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の圧縮機において、前記ネ
    ジ貫通孔は前記シリンダブロック部の外周壁面の近傍で
    前記シリンダボアの中心線と平行に延在し、かつ隣り合
    う前記シリンダボア間に位置していることを特徴とする
    圧縮機。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の圧縮機において、前記ネ
    ジ貫通孔は前記第1のボルトを螺合するネジ部分と、前
    記第2のボルトを螺合するネジ部分との双方の径寸法が
    異なっていることを特徴とする圧縮機。
  4. 【請求項4】 請求項1又は3記載の圧縮機において、
    前記ネジ貫通孔は前記第1のボルトを螺合するネジ部分
    の径寸法が、前記第2のボルトを螺合するネジ部分の径
    寸法よりも小さい径寸法となっていることを特徴とする
    圧縮機。
JP9106320A 1997-04-23 1997-04-23 圧縮機 Withdrawn JPH10299648A (ja)

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