JPH10299414A - 蒸気タービンの非常用制御装置 - Google Patents

蒸気タービンの非常用制御装置

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JPH10299414A
JPH10299414A JP11107997A JP11107997A JPH10299414A JP H10299414 A JPH10299414 A JP H10299414A JP 11107997 A JP11107997 A JP 11107997A JP 11107997 A JP11107997 A JP 11107997A JP H10299414 A JPH10299414 A JP H10299414A
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oil line
emergency
valve
line
pilot pressure
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JP11107997A
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Makoto Takahashi
誠 高橋
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】構造簡素にしてより速く蒸気弁駆動部へトリッ
プ信号を伝えることのできる蒸気タービンの非常用制御
装置を提供する。 【解決手段】本発明に係る蒸気タービンの非常用制御装
置は、蒸気弁駆動部22に接続する非常油ライン23
と、この非常油ライン23の途中から分岐するパイロッ
ト圧油ライン25と、上記非常油ライン23と上記パイ
ロット圧油ライン25との間に設けたロジック弁26
a,26bと、上記パイロット圧油ライン25に設けた
電磁弁27a,27b,27c,27dとを備えたもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸気タービンの保
安装置の一つである蒸気タービンの非常用制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、蒸気タービンプラントでは、発電
機に安定した電力を発生させるとともに、発電機を駆動
する蒸気タービンが安全な運転を行なうことができるよ
うに、数多くの保安装置を備えており、この中で、例え
ばトリップ時、蒸気タービンに暴走運転をさせないよう
主蒸気止め弁、再熱蒸気止め弁等の超大形の蒸気弁を急
速閉鎖させ、蒸気発生器から蒸気タービンに供給する蒸
気を逸早く断つ蒸気タービンの非常用制御装置がある。
【0003】この蒸気タービンの非常用制御装置は、ト
リップ時、タービン軸がその慣性力により定格回転数の
110%を超えなように、油圧機器の駆動力を利用して
蒸気弁を急速閉鎖させるものであって、その一例として
図4で示す構成になっている。
【0004】非常用制御装置1は、タービン軸と一体的
に直結する前部心棒内に組み込まれ、タービン軸が定格
回転数の約110%になると作動する非常調速機2と、
非常調速機2に応動して非常トリップ弁3のスプール8
を進退させる過速トリップ部4とを備える構成になって
いる。
【0005】また、非常用制御装置は、非常トリップ弁
3として過速トリップ部4の駆動力により圧油を給排さ
せて蒸気弁(図示せず)を急速閉鎖させるメカニカルト
リップ弁5と、運転中に非常調速機2および過速トリッ
プ部4の作動テストを行なうロックアウト弁6と、トリ
ップ時、油圧発生装置から蒸気弁の駆動部に案内してい
た圧油を断つマスタトリップ弁7とをそれぞれ備えてい
る。
【0006】このような構成を備える非常用制御装置1
は、通常運転時、油圧発生装置(図示せず)の高圧作動
油HOをメカニカルトリップ弁5のポートPに案内し、
スプール8を図示実線の位置に進退させた後、ポートA
からロックアウト弁6のポートTに案内する。
【0007】ロックアウト弁6は、メカニカルトリップ
弁5から案内された高圧作動油HOの押圧力によりスプ
ール9を図示実線の位置に進退させた後、その高圧作動
油HOをポートBからマスタトリップ弁7のポートXお
よびポートPのそれぞれに案内する。
【0008】マスタトリップ弁7は、ロックアウト弁6
から案内された高圧作動油HOの押圧力により電磁弁1
0a,10bのそれぞれのスプール11a,11bを図
示実線の位置に進退させるとともに、スプール12も図
示実線の位置に進退させた後、その高圧作動油HOをポ
ートBを経て蒸気弁の駆動部に案内し、その弁体を開弁
させている。
【0009】一方、蒸気タービンプラントの定格運転中
にトリップ指令があり、タービン軸がその慣性力のため
に定格回転数の約110%になると、非常用制御装置1
は、タービン軸に組み込まれている非常調速機2の偏心
ピン15を飛び出させ、過速トリップ部4のラッチ4a
を図示一点鎖線の位置に進退させ、その進退に伴ってト
ルクシャフト13を回転させ、メカニカルトリップ弁5
のスプール8を図示破線の位置に進退させてポートPを
閉鎖させ、今迄、メカニカルトリップ弁5のポートAか
らロックアウト弁6およびマスタトリップ弁7を介して
蒸気弁の駆動部に供給していた高圧作動油HOの供給を
断ち、蒸気弁を急速閉鎖させるようになっている。な
お、ロックアウト弁6の電磁弁14およびマスタトリッ
プ弁7の電磁弁10a,10bのそれぞれは、トリップ
指令があると励磁され、弁内の残油を全てドレンポート
Yを介して油圧発生装置に戻している。
【0010】また、非常調速機2および過速トリップ部
4は、トリップ指令に際し、ステック等による作動不良
の有無を確認する弁作動テストを、蒸気タービンプラン
ト運転中に行なっている。この弁作動テストは、ロック
アウト弁6のポートPに高圧作動油HOを案内し、その
スプール9を進退させ、ポートTからメカニカルトリッ
プ弁5のポートAに高圧作動油HOを供給してスプール
8を進退させ、スプール8の進退に伴ってトルクシャフ
ト13を図示矢印の方向に回転させ、過速トリップ部4
のラッチ4aが非常調速機2から離脱する有無の確認を
行なうようになっている。なお、弁作動テストに際し、
マスタトリップ弁7は、電磁弁10a,10bの作動有
無の確認だけを行なっている。
【0011】このように、従来の非常用制御装置1は、
蒸気タービンプラントの定格運転中でも弁作動テストを
行なうことにより、トリップ指令に対して充分に対処で
きるようにしていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】図4で示した従来の非
常用制御装置1は、非常調速機2および過速トリップ部
4からのトリップ信号をトルクシャフト13を介してメ
カニカルトリップ弁5の圧油に変換する、いわゆる機械
式であるために、トルクシャフト13の永年の使用の結
果、伝達部と支持部との間に損耗が生じ、その伝達信号
に遅れが出るおそれがある。
【0013】また、トルクシャフト13や手動トリップ
装置16を備えた機械式の非常用制御装置1では、比較
的広い空間面積を必要としており、このため設置面積に
余裕がない場合を考慮して構造的に簡易なものが求めら
れていた。特に、火力発電プラントでは、蒸気タービン
プラントとガスタービンプラントとを組み合せたコンバ
インドサイクル発電プラントが主流を占めるようになり
つつある今日、蒸気タービンプラントとガスタービンプ
ラントとの間、または発電機と蒸気タービンプラントと
の間に設置される非常用制御装置1の空間面積の確保が
難しくなっているだけに非常用制御装置1の構造簡素な
ものが必要とされている。
【0014】また、図4で示した従来の非常用制御装置
1は、油圧発生装置からメカニカルトリップ弁5、ロッ
クアウト弁6を介してマスタトリップ弁7に供給される
高圧作動油HOが一般に112kg/cm2 G程度の超高圧
油であり、この超高圧油がメカニカルトリップ弁5、ロ
ックアウト弁6、マスタトリップ弁7を順次通過してい
る間にトリップ指令があった場合、圧力112kg/cm2
Gをゼロに瞬時に消失させることができず、このため蒸
気弁の駆動部に供給されていた圧油の圧力が瞬時に下が
らず、蒸気弁の弁閉に時間遅れが生じる不具合があっ
た。
【0015】本発明は、このような事情および要望に基
づいてなされたもので、トリップ信号をより速く、かつ
確実に蒸気弁の駆動部に伝えることができるように構造
の簡素化を図った蒸気タービンの非常用制御装置を提供
することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係る蒸気タービ
ンの非常用制御装置は、上記目的を達成するために、請
求項1に記載したように、蒸気弁駆動部に接続する非常
油ラインと、この非常油ラインの途中から分岐するパイ
ロット圧油ラインと、上記非常油ラインと上記パイロッ
ト圧油ラインとの間に設けたロジック弁と、上記パイロ
ット圧油ラインに設けた電磁弁とを備えたものである。
【0017】本発明に係る蒸気タービンの非常用制御装
置は、上記目的を達成するために、請求項2に記載した
ように、パイロット圧油ラインに設けた電磁弁は、列状
に配置し、列状に配置した電磁弁の少なくとも一つ以上
と、他の列状に配置した電磁弁の少なくとも一つ以上と
を消磁させたとき、上記パイロット圧油ラインの高圧作
動油を消失させるものである。
【0018】本発明に係る蒸気タービンの非常用制御装
置は、上記目的を達成するために、請求項3に記載した
ように、パイロット圧油ラインに設けた電磁弁は、リミ
ットスイッチを備えたものである。
【0019】本発明に係る蒸気タービンの非常用制御装
置は、上記目的を達成するために、請求項4に記載した
ように、非常油ラインは、非常油用オリフィスを、また
パイロット圧油ラインは、パイロット用オリフィスを備
えたものである。
【0020】本発明に係る蒸気タービンの非常用制御装
置は、上記目的を達成するために、請求項5に記載した
ように、蒸気弁駆動部に接続する非常油ラインと、この
非常油ラインの途中から分岐するパイロット圧油ライン
と、上記非常油ラインと上記パイロット圧油ラインとの
間に設けたロジック弁と、上記パイロット圧油ラインに
設けた電磁弁を備えるとともに、上記パイロット圧油ラ
インから分岐するバイパスパイロット圧油ラインをポー
トに接続する一方、他のポートを上記非常油ラインに接
続する急速作動弁を備えたものである。
【0021】本発明に係る蒸気タービンの非常用制御装
置は、上記目的を達成するために、請求項6に記載した
ように、急速作動弁は、弁ケーシングに収容するスプー
ルを備えたものである。
【0022】本発明に係る蒸気タービンの非常用制御装
置は、上記目的を達成するために、請求項7に記載した
ように、蒸気弁駆動部に接続する非常油ラインと、この
非常油ラインに一端を接続し、他端を高圧作動油供給ラ
インに接続するロジック弁と、上記高圧作動油供給ライ
ンから分岐するパイロット圧油ラインに設けた電磁弁
と、上記非常油ラインと上記パイロット圧油ラインとの
間に設けたロジック弁と、上記パイロット圧油ラインか
ら分岐するバイパスパイロット圧油ラインに接続し、上
記非常油ラインおよび上記高圧作動油供給ライン間を接
続する上記ロジック弁の弁体を進退させる油圧弁とを備
えたものである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る蒸気タービン
の非常用制御装置の一実施形態を図面を参照して説明す
る。
【0024】図1は、本発明に係る蒸気タービンの非常
用制御装置の実施形態を示す概略系統図である。
【0025】本実施形態に係る非常用制御装置20は、
非常油用オリフィス21を備え、蒸気弁駆動部22に接
続する非常油ライン23と、非常油ライン23の途中か
ら分岐し、パイロット用オリフィス24を備えたパイロ
ット圧油ライン25を設けた構成になっている。
【0026】また、非常用制御装置20は、非常油ライ
ン23とパイロット圧油ライン25との間に複数個のロ
ジック弁26a,26bを備える一方、パイロット圧油
ライン25に列状に配置した複数個の電磁弁27a,2
7b,27c,27dを設けた構成になっている。
【0027】また、列状に配置した複数個の電磁弁27
a〜27dのそれぞれには、リミットスイッチ28a,
28b,28c,28dが設けられており、スプール2
9a,29b,29c,29dのステックの有無が確認
できるようになっている。
【0028】このような構成を備える非常用制御装置2
0において、通常運転時、油圧発生装置(図示せず)か
ら供給された高圧作動油HOは、非常油用オリフィス2
1およびパイロット用オリフィス24により減圧された
後、非常油ライン23およびパイロット圧油ライン25
のそれぞれに案内される。非常油ライン23の高圧作動
油HOおよびパイロット圧油ライン25の高圧作動油H
Oが互いに圧力バランスすると、ロジック弁26a,2
6bはスプリング30a,30bの弾性力により弁体3
1a,31bを押圧し、弁体31a,31bを閉鎖させ
る。弁体31a,31bの閉鎖と同時に、非常油ライン
23の高圧作動油HOは、蒸気弁駆動部22を駆動さ
せ、蒸気弁(図示せず)を開弁させる。
【0029】蒸気弁の開弁中、トリップ指令が入ると、
非常用制御装置20は、列状に配置した複数個の電磁弁
27a〜27dのうち、一つの列状配置の電磁弁27
a,27bの少なくとも一つ以上と、他の列状配置の電
磁弁27c,27dの少なくとも一つ以上とを消磁さ
せ、スプール29a〜29dを図示実線の位置から図示
破線の位置に進退させてポートを開口させ、パイロット
圧油ライン25の高圧作動油HOを全てドレンとして油
圧発生装置に戻すとともに、非常油ライン23の高圧作
動油HOがロジック弁26a,26bのスプリング30
a,30bの弾性力に抗して弁体31a,31bを図示
実線の位置から進退させ、非常油ライン23の高圧作動
油HOをドレンとして油圧発生装置に戻し、蒸気弁駆動
部22を瞬間に閉鎖させる。
【0030】一方、蒸気弁の開弁中、列状配置の複数個
の電磁弁29a〜29dのステック有無を確認する作動
テストは、電磁弁29a〜29dの一つ一つに対して消
磁させ、スプール29a〜29bを個々に進退させ、そ
の個々の進退をリミットスイッチ28a〜28dにより
確認する。
【0031】このように、本実施形態では、非常用制御
装置20に蒸気弁駆動部22に接続する非常油ライン2
3と非常油23にバイパスするパイロット圧油ライン2
5とを設け、非常油ライン23とパイロット圧油ライン
25との間にロジック弁26a,26bを設けるととも
にパイロット圧油ライン25に電磁弁27a〜27dを
設け、トリップ時、電磁弁27a〜27dを消磁させて
パイロット圧油ライン25の高圧作動油HOを消失させ
ると同時に非常油ライン23の高圧作動油HOもロジッ
ク弁26a,26bを介して消失させたので、超高圧の
作動油HOでも従来に比べてより速く消失させることが
でき、高圧作動油HOの、より速い消失により蒸気弁を
瞬時にして確実に閉鎖させることができる。
【0032】したがって、本実施形態によれば、従来の
ようにメカニカルトリップ弁、ロックアウト弁、マスタ
トリップ弁を設置する必要がなく、トルクシャフトやリ
ンク機構の機械式のトリップ信号伝達機構を設置する必
要もなく、構造簡素にしてトリップ信号をより速く蒸気
弁駆動部に伝えることのできる非常用制御装置を実現す
ることができる。
【0033】図2は、本発明に係る蒸気タービンの非常
用制御装置の第2実施形態を示す概略系統図である。な
お、第1実施形態の構成部品と同一部分には同一符号を
付す。
【0034】本実施形態は、非常油ライン23とパイロ
ット圧油ライン25との間に急速作動弁32を設けたも
のであり、他の構成については第1実施形態と同一なの
でその説明を省略する。
【0035】急速作動弁32は、弁ケーシング33に収
容するスプール34と、弁ケーシング33に形成し、パ
イロット圧油ライン25から分岐するバイパスパイロッ
ト圧油ライン42に接続するポートAと、弁ケーシング
33に形成し、非常油ライン23に接続するポートB
と、高圧作動油供給口35とを備えた構成になってい
る。
【0036】このような構成の急速作動弁32におい
て、通常運転時、高圧作動油HOは、パイロット圧油ラ
イン25のバイパスパイロット圧油ライン42を介して
ポートAに案内され、スプリング36の弾性力に抗して
スプール34を図示の位置に押圧して進退させ、高圧作
動供給口35からポートBを介して非常油ライン23に
案内されている。
【0037】一方、トリップ時、高圧作動油HOは、電
磁弁27a〜27dの作動によりパイロット圧油ライン
25側の圧油が瞬時に消失するので、これに伴ってスプ
リング36の弾性力によりスプール34を進退させ、ス
プール34の進退により高圧作動油供給口35を閉鎖
し、非常油ライン23への供給が断たれる。なお、非常
油ライン23の残油は、第1実施形態と同様に、ロジッ
ク弁26a,26bにより消失される。
【0038】このように、本実施形態によれば、非常油
ライン23とパイロット圧油ライン25との間に設けた
急速作動弁32でトリップ時の高圧作動油の供給を確実
に断っているので、蒸気弁をより速く閉鎖させることが
できる。
【0039】図3は、本発明に係る蒸気タービンの非常
用制御装置の第3実施形態を示す概略系統図である。な
お、第1実施形態の構成部品と同一部分には同一符号を
付す。
【0040】本実施形態は、第1実施形態における構成
部品に加え、高圧作動油供給ライン37にロジック弁3
8を設け、ロジック弁38の一端を非常油ライン23に
接続する一方、その他端に高圧作動油HOの圧力を調整
する油圧弁39およびオリフィス40を介装し、パイロ
ット圧油ライン25に接続するバイパスパイロット圧油
ライン42を設けたものである。
【0041】本実施形態は、通常運転時、パイロット圧
油ライン25からバイパスパイロット圧油ライン42、
オリフィス40を介して油圧弁39のポートJに案内さ
れた高圧作動油HOの押圧力によりスプール41を図示
の位置に進退させ、ロジック弁38の残油をドレンとし
て油圧弁39のポートL,Kを介して消失させると同時
にロジック弁38の弁体43を開弁させ、高圧作動油供
給ライン37の高圧作動油HOを非常油ライン23に案
内するようになっている。
【0042】一方、トリップ時、本実施形態は、高圧作
動油HOが油圧弁39のポートJ、バイパスパイロット
圧油ライン42、パイロット圧油ライン25、電磁弁2
7a〜27dを介して消失するので、高圧作動油供給ラ
イン37から油圧弁39のポートMに案内される高圧作
動油HOの押圧力によりスプール41を進退させ、その
ポートLを閉鎖させ、ロジック弁38の弁体43をスプ
リング44の弾性力により閉鎖させ、高圧作動油供給ラ
イン37から非常油ライン23への高圧作動油HOの供
給を断つようにしている。
【0043】このように、本実施形態では、非常油ライ
ン23とパイロット圧油ライン25との間に高圧作動油
供給ライン37、ロジック弁38、油圧弁39、バイパ
スパイット圧油ライン42を設けて蒸気弁を閉鎖させる
ので、トリップ時の蒸気タービンの暴走運転を確実に防
止することができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明の通り、本発明に係る蒸気ター
ビンの非常用制御装置は、蒸気弁駆動部に接続する非常
油ラインとパイロット圧油ラインとの間にロジック弁を
設けるとともに、パイロット圧油ラインに電磁弁を設け
たので、その構造を従来に較べ大幅に簡素化することが
できる。
【0045】また、本発明に係る蒸気タービンの非常用
制御装置は、トリップ時、ロジック弁および電磁弁によ
り蒸気弁駆動部に供給する高圧作動油を、一挙に圧力1
12kg/cm2 Gからゼロ圧力に消失させるようにしたの
で、従来に較べてより速く蒸気弁を閉鎖させることがで
きる。
【0046】また、本発明に係る蒸気タービンの非常用
制御装置は、運転中の弁作動テストを電磁弁だけに止め
ているので、その作業性を従来に較べ大幅に短縮化させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る蒸気タービンの非常用制御装置の
第1実施形態を示す概略系統図。
【図2】本発明に係る蒸気タービンの非常用制御装置の
第2実施形態を示す概略系統図。
【図3】本発明に係る蒸気タービンの非常用制御装置の
第3実施形態を示す概略系統図。
【図4】従来の蒸気タービンの非常用制御装置の実施形
態を示す概略系統図。
【符号の説明】
1 非常用制御装置 2 非常調速機 3 非常トリップ弁 4 過速トリップ部 4a ラッチ 5 メカニカルトリップ弁 6 ロックアウト弁 7 マスタトリップ弁 8,9 スプール 10a,10b 電磁弁 11a,11b スプール 12 スプール 13 トルクシャフト 14 電磁弁 14a スプール 15 偏心ピン 16 手動トリップ装置 20 非常用制御装置 21 非常油用オリフィス 22 蒸気弁駆動部 23 非常油ライン 24 パイロット用オリフィス 25 パイロット圧油ライン 26a,26b ロジック弁 27a,27b,27c,27d 電磁弁 28a,28b,28c,28d リミットスイッチ 29a,29b,29c,29d スプール 30a,30b スプリング 31a,31b 弁体 32 急速作動弁 33 弁ケーシング 34 スプール 35 高圧作動油供給口 36 スプリング 37 高圧作動油供給ライン 38 ロジック弁 39 油圧弁 40 オリフィス 41 スプール 42 バイパスパイロット圧油ライン 43 弁体 44 スプリング

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸気弁駆動部に接続する非常油ライン
    と、この非常油ラインの途中から分岐するパイロット圧
    油ラインと、上記非常油ラインと上記パイロット圧油ラ
    インとの間に設けたロジック弁と、上記パイロット圧油
    ラインに設けた電磁弁とを備えたことを特徴とする蒸気
    タービンの非常用制御装置。
  2. 【請求項2】 パイロット圧油ラインに設けた電磁弁
    は、列状に配置し、列状に配置した電磁弁の少なくとも
    一つ以上と、他の列状に配置した電磁弁の少なくとも一
    つ以上とを消磁させたとき、上記パイロット圧油ライン
    の高圧作動油を消失させることを特徴とする請求項1記
    載の蒸気タービンの非常用制御装置。
  3. 【請求項3】 パイロット圧油ラインに設けた電磁弁
    は、リミットスイッチを備えたことを特徴とする請求項
    1または2記載の蒸気タービンの非常用制御装置。
  4. 【請求項4】 非常油ラインは、非常油用オリフィス
    を、またパイロット圧油ラインは、パイロット用オリフ
    ィスを備えたことを特徴とする請求項1記載の蒸気ター
    ビンの非常用制御装置。
  5. 【請求項5】 蒸気弁駆動部に接続する非常油ライン
    と、この非常油ラインの途中から分岐するパイロット圧
    油ラインと、上記非常油ラインと上記パイロット圧油ラ
    インとの間に設けたロジック弁と、上記パイロット圧油
    ラインに設けた電磁弁を備えるとともに、上記パイロッ
    ト圧油ラインから分岐するバイパスパイロット圧油ライ
    ンをポートに接続する一方、他のポートを上記非常油ラ
    インに接続する急速作動弁を備えたことを特徴とする蒸
    気タービンの非常用制御装置。
  6. 【請求項6】 急速作動弁は、弁ケーシングに収容する
    スプールを備えたことを特徴とする請求項5記載の蒸気
    タービンの非常用制御装置。
  7. 【請求項7】 蒸気弁駆動部に接続する非常油ライン
    と、この非常油ラインに一端を接続し、他端を高圧作動
    油供給ラインに接続するロジック弁と、上記高圧作動油
    供給ラインから分岐するパイロット圧油ラインに設けた
    電磁弁と、上記非常油ラインと上記パイロット圧油ライ
    ンとの間に設けたロジック弁と、上記パイロット圧油ラ
    インから分岐するバイパスパイロット圧油ラインに接続
    し、上記非常油ラインおよび上記高圧作動油供給ライン
    間を接続する上記ロジック弁の弁体を進退させる油圧弁
    とを備えたことを特徴とする蒸気タービンの非常用制御
    装置。
JP11107997A 1997-04-28 1997-04-28 蒸気タービンの非常用制御装置 Withdrawn JPH10299414A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103982249A (zh) * 2014-05-04 2014-08-13 上海汇益控制系统股份有限公司 隔离试验信号的危急遮断装置
KR102135793B1 (ko) * 2020-01-17 2020-07-20 (주)한빛산업 듀플렉스형 터빈 트립 시스템
KR102135787B1 (ko) * 2020-01-17 2020-07-20 (주)한빛산업 멀티플라이형 터빈 트립 시스템
CN114352360A (zh) * 2022-01-13 2022-04-15 中国长江动力集团有限公司 交直流保安操纵箱

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