JPH10299375A - 鋼管の継手構造、継手部の加工方法及び加工装置 - Google Patents

鋼管の継手構造、継手部の加工方法及び加工装置

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JPH10299375A
JPH10299375A JP12349997A JP12349997A JPH10299375A JP H10299375 A JPH10299375 A JP H10299375A JP 12349997 A JP12349997 A JP 12349997A JP 12349997 A JP12349997 A JP 12349997A JP H10299375 A JPH10299375 A JP H10299375A
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JP
Japan
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steel pipe
casing
die
base
split
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JP12349997A
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English (en)
Inventor
Yutaka Kaneko
金子  豊
Tetsuya Endo
哲哉 遠藤
Hiroaki Hirata
宏明 平田
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Koken Boring Machine Co Ltd
Original Assignee
Koken Boring Machine Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】鋼管どうしの接合を低コストで、かつ簡単な作
業で行うことができる継手構造、継手部の加工方法及び
加工装置を提供する。 【解決手段】端部に拡径部2が加工成形された一方の鋼
管1の拡径部2に、他方の鋼管1の他端部を挿入し、拡
径部2を他方の鋼管1の他端部に溶接4してなる鋼管の
継手構造である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鋼管の継手構
造、継手部の加工方法及び加工装置に関し、さらに詳細
には、例えば掘削井戸に使用される鋼管ケーシングを接
合するための継手構造、継手部の加工方法及び装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】掘削井戸に使用される鋼管ケーシング
は、所定長さのものを順次接合して掘削孔に設置され
る。従来、この鋼管ケーシングを接合する際に適用され
る継手構造としては、ケーシングの両端にそれぞれピン
とボックスのねじを加工したものや、ケーシングの一端
にソケットを溶接により取付けたものが知られている。
また、場合によっては、鋼管どうしを突き合わせ溶接に
より接合する方法も採用されている。
【0003】しかしながら、上記のような従来の継手構
造は、次のような問題がある。例えば、ねじ加工による
継手構造は、ケーシングにねじ加工のための必要な肉厚
を確保しなければならず、このためケーシングの管体部
分が必要とされる強度を大幅に越える過剰な品質のもの
となり、不経済である。また、ソケット溶接による継手
構造の場合も、ソケット部品のコストがかかり、不経済
である。
【0004】突き合わせ溶接による継手構造は、これら
に比べると経済的ではあるが、位置決めや、倒れ防止の
ためのガイドピースを仮付けするなどを行わなければな
らず、手間がかかる作業となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記のよう
な技術的背景に基づいてなされたものであって、次の目
的を達成するものである。
【0006】この発明の目的は、鋼管どうしの接合を低
コストで、かつ簡単な作業で行うことができる継手構
造、継手部の加工方法及び加工装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を達
成するために、次のような手段を採用している。
【0008】すなわちこの発明は、端部に拡径部が加工
成形された一方の鋼管の前記拡径部に、他方の鋼管の他
端部を挿入し、前記拡径部を前記他方の鋼管の前記他端
部に溶接したことを特徴とする鋼管の継手構造にある。
【0009】またこの発明は、前記鋼管が掘削井戸のケ
ーシングであることを特徴とする鋼管の継手構造にあ
る。
【0010】さらにこの発明は、軸線方向に移動しない
ように鋼管を定置し、前記鋼管の端部外周に該鋼管の拡
径寸法を規制する円筒形ダイを配置し、前記鋼管の端部
にパンチを圧入して、拡径部を成形することを特徴とす
る鋼管継手部の加工方法にある。
【0011】さらにこの発明は、前記ダイが前記鋼管の
外径寸法にほぼ等しい小径部と、前記拡径寸法を規制す
る大径部とからなることを特徴とする鋼管継手部の加工
方法にある。
【0012】さらにこの発明は、ベースと、前記ベース
上に設けられ、鋼管の軸線方向の移動を阻止するストッ
パと、前記ストッパと間隔を置いて前記ベース上に設け
られた円筒形ダイと、前記ベース上に設けられ、前記円
筒形ダイと対向するようにパンチが装着されて前記鋼管
の軸線方向に作動する作動部材とを備えてなることを特
徴とする鋼管継手部の加工装置にある。
【0013】さらにこの発明は、前記円筒形ダイが前記
ベース面と平行に分割された2つの分割ダイからなり、
一方の分割ダイが前記ベースに固定され、他方の分割ダ
イが前記一方の分割ダイに着脱自在に固定されることを
特徴とする鋼管継手部の加工装置にある。
【0014】この発明によれば、一方の鋼管に加工成形
された拡径部に、接合される他方の鋼管を挿入して溶接
する継手構造であるので、簡単に位置決めすることがで
き、また、ねじ加工のような肉厚や、ソケット溶接のよ
うな別部品も必要としないことから、経済性に優れたも
のとなる。また、この発明によれば、円筒形ダイとパン
チとの組合わせにより、拡径部を簡単に加工成形するこ
とができ、加工場所も選ばず、例えば現場でも加工を行
うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面を用
いて以下に説明する。図1は掘削井戸に設置される鋼管
ケーシングを示す断面図であり、図2はその継手構造を
示す断面図である。ケーシング1は、後述するパンチ加
工により、端部に拡径部2が加工成形されている。拡径
部2の内径はケーシング1の管体部分(非拡径部分)の
外径にほぼ等しくなっている。管体部分から拡径部2へ
の移行部分は緩やかなテーパ部3となっている。
【0016】ケーシング1を接合するに際しては、図2
に示すように、一方のケーシング1の拡径部2に他方の
ケーシング1の端部を挿入する。そして拡径部2の端縁
を他方のケーシング1に溶接4により固着する。接合作
業において、他方のケーシング1を拡径部2に挿入する
ので位置決めが極めて容易であり、溶接も簡単に行え
る。このようにして接合されたケーシング1、1…は掘
削孔に挿入設置されるが、その際、拡径部2と管体部分
との間の移行部分は、緩やかなテーパ部3となっている
ので掘削孔壁に接触してもスムーズに挿入できる。
【0017】図3及び図4は拡径部2の加工方法を示す
図である。加工装置はベース7を有し、その一端には加
工時にケーシング1の軸線方向の移動を阻止するストッ
パ8が設けられている。ストッパ8はベース上の取付位
置を変えることにより、各種長さのケーシングに対応す
ることができる。
【0018】ベース7の他端には、ベース面と平行にセ
ットされたケーシング1の軸線方向に作動するラムシリ
ンダ9が設けられ、その作動ロッドにはパンチ10が装
着されている。また、ストッパ8とラムシリンダ9との
間には複数のサポート11及びパンチ10に対向して円
筒形ダイ12が設けられている。
【0019】図5〜図7は円筒形ダイ12の詳細を示
し、図5は平面図、図6は正面図、図7は図6のA−A
線断面図である。円筒形ダイ12はベース7面に平行に
2分割され、一方の分割ダイ12aはベースに固定され
ている。2つの分割ダイ12a、12bはフランジ13
を有し、これらのフランジ13に設けられた穴14にボ
ルトを挿通することにより、両分割ダイ12a、12b
が互いに固定される。すなわち、分割ダイ12bは分割
ダイ12aに対して着脱自在である。
【0020】円筒形ダイ12の内周は、拡径前のケーシ
ング1の外径寸法にほぼ等しい小径部16と、拡径部2
の外径寸法を規制する大径部17を有し、小径部16と
大径部17との間は、テーパ部3に対応したテーパ部1
8となっている。小径部16の内周には、ケーシング1
との軸線方向の摩擦力を大きくするための凹凸が形成さ
れている。
【0021】図8はパンチ10を示す断面図である。パ
ンチ10はラムシリンダ9の作動ロッドに装着するため
のねじ孔19を有し、圧入部20の先端にはケーシング
1のテーパ部3に対応したテーパ部21が形成されてい
る。このパンチ10及びダイ12は、径を変えることに
より各種径のケーシングに対応することができる。
【0022】次に加工方法について、図3及び図4を参
照して説明する。図3(a)、(b)に示すように、ケ
ーシング1をサポート11上に載置し、端部が分割ダイ
12a上に位置し、また他端部がストッパ8に当接する
ようにベース11上にセットする。そして、分割ダイ1
2bを分割ダイ12aに固定し、円筒形ダイ12を組立
てことにより、ケーシング1をクランプする。
【0023】次に、図4(c)に示すように、ラムシリ
ンダ9を作動させ、パンチ10をケーシング1の端部に
圧入して拡径させる。ラムシリンダ9は、油圧ハンドポ
ンプ等により人力で作動させることができるが、動力源
を用いてもよい。なお、通常は、冷間でパンチ加工を行
うが、ケーシングが肉厚の場合は、パンチ10が入る加
工部分をガスバーナ等で加熱してもよい。
【0024】パンチ10の圧入後、図4(d)に示すよ
うに、パンチ10を引き抜き、分割ダイ12bを取り外
す。このようにして、ケーシング1の端部に拡径部2が
加工成形される。
【0025】上記実施の形態は例示にすぎず、この発明
は種々の態様を採ることができる。すなわち、この発明
は掘削井戸用の鋼管ケーシングに限らず、現場での各種
配管作業を行う際の接合にも適用できる。パンチの作動
部材としては、ラムシリンダに限らず、それ以外のアク
チュエータ、例えば駆動モータによって作動するラック
・ピニオン機構を用いることができ、また、ねじを利用
した直動軸を手動で作動させるようにすることもでき
る。
【0026】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、鋼管ど
うしの接合を低コストで、かつ簡単な作業で行うことが
できる。さらに具体的には、 (1)パンチ加工のための装置を現場で組立てることが
できるので、加工場所を選ばない。 (2)動力源を用いなくともよく、どこでも加工でき
る。 (3)ダイとパンチを交換することにより、使用する鋼
管サイズに自由に対応できる。 (4)冷間でも熱間でも加工ができるので、鋼管の肉厚
や材質を選ばない。 (5)現場で加工することができ、特別な部品や材料を
必要としない。 (6)仕上がり寸法が安定しており、現場での差し込み
溶接に手間が掛からない。 (7)ストッパの移動により、現場条件に合わせた鋼管
の長さに対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、拡径部を有する鋼管ケーシングの断面
図である。
【図2】図2は、鋼管ケーシングの継手構造を示す断面
図である。
【図3】図3は、拡径部の加工方法の工程を示す図であ
る。
【図4】図4は、図4に引き続く工程を示す図である。
【図5】図5は、円筒形ダイの平面図である。
【図6】図6は、円筒形ダイの正面図である。
【図7】図7は、図6のA−A線断面図である。
【図8】図8は、パンチの断面図である。
【符号の説明】
1…鋼管ケーシング 2…拡径部 3…テーパ部 4…溶接部 7…ベース 8…ストッパ 9…ラムシリンダ 10…パンチ 11…サポート 12…円筒形ダイ 12a、12b…分割ダイ 16…小径部 17…大径部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】端部に拡径部が加工成形された一方の鋼管
    の前記拡径部に、他方の鋼管の他端部を挿入し、前記拡
    径部を前記他方の鋼管の前記他端部に溶接したことを特
    徴とする鋼管の継手構造。
  2. 【請求項2】前記鋼管が掘削井戸のケーシングであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の鋼管の継手構造。
  3. 【請求項3】軸線方向に移動しないように鋼管を定置
    し、 前記鋼管の端部外周に該鋼管の拡径寸法を規制する円筒
    形ダイを配置し、 前記鋼管の端部にパンチを圧入して、拡径部を成形する
    ことを特徴とする鋼管継手部の加工方法。
  4. 【請求項4】前記ダイが前記鋼管の外径寸法にほぼ等し
    い小径部と、前記拡径寸法を規制する大径部とからなる
    ことを特徴とする請求項3記載の鋼管継手部の加工方
    法。
  5. 【請求項5】ベースと、 前記ベース上に設けられ、鋼管の軸線方向の移動を阻止
    するストッパと、 前記ストッパと間隔を置いて前記ベース上に設けられた
    円筒形ダイと、 前記ベース上に設けられ、前記円筒形ダイと対向するよ
    うにパンチが装着されて前記鋼管の軸線方向に作動する
    作動部材とを備えてなることを特徴とする鋼管継手部の
    加工装置。
  6. 【請求項6】前記円筒形ダイが前記ベース面と平行に分
    割された2つの分割ダイからなり、一方の分割ダイが前
    記ベースに固定され、他方の分割ダイが前記一方の分割
    ダイに着脱自在に固定されることを特徴とする請求項5
    記載の鋼管継手部の加工装置。
JP12349997A 1997-04-25 1997-04-25 鋼管の継手構造、継手部の加工方法及び加工装置 Pending JPH10299375A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019152083A (ja) * 2018-02-28 2019-09-12 大長特殊土木株式会社 基礎修復のための鋼管杭施工法
CN113915238A (zh) * 2021-10-26 2022-01-11 蚌埠凯盛工程技术有限公司 一种过渡辊台轴承安装板及其加工方法

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