JPH10298179A - ヘテロ環置換ピロール化合物、その製法および農園芸用殺菌剤 - Google Patents

ヘテロ環置換ピロール化合物、その製法および農園芸用殺菌剤

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JPH10298179A
JPH10298179A JP12010597A JP12010597A JPH10298179A JP H10298179 A JPH10298179 A JP H10298179A JP 12010597 A JP12010597 A JP 12010597A JP 12010597 A JP12010597 A JP 12010597A JP H10298179 A JPH10298179 A JP H10298179A
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het
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JP12010597A
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Inventor
Haruo Saso
春男 佐宗
Kenji Hagiwara
健司 萩原
Shinsuke Sano
愼亮 佐野
Yori Yokota
因 横田
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Nippon Soda Co Ltd
Original Assignee
Nippon Soda Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】工業的に遊離に生産でき、効果が確実で安全に
使用することの出来る農園芸用殺菌剤となりうる新規ピ
ロール化合物を提供する。 【解決手段】一般式(1) 【化1】 (式中、R1 は水素原子、C1-6 アルコキシC1-6 アル
キル基又はC1-6 アルキルカルボニルオキシメチル基を
表し、R2 は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、カル
ボキシル基、C1-6 アルキル基、C1-6 ハロアルキル基
等を表し、R3 は、水素原子、ハロゲン原子又はC1-6
アルコキシカルボニル基等を表し、Xは、水素原子、ハ
ロゲン原子、C1-6 アルキル基、C1-6 アルコキシ基、
1-6 ハロアルキル基等を表し、nは0〜5の整数を表
し、Hetは、置換されていてもよい3−ピリダジル
基,置換されていてもよい2−ピラジル基,置換されて
いてもよい2−ピリミジル基又は置換されていてもよい
2−チアゾリル基を表す。)で表される化合物又はその
塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なピリジルピ
ロール化合物、その製法および農園芸用殺菌剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】農園芸作物の栽培に当り、作物の病害に
対して多数の防除薬剤が使用されているが、その防除効
力が不十分であったり、薬剤耐性の病原菌の出現により
その使用が制限されたり、また植物体に薬害や汚染を生
じたり、あるいは人畜魚類に対する毒性が強かったりす
ることから、必ずしも満足すべき防除薬とは言い難いも
のが少なくない。従って、かかる欠点の少ない安全に使
用できる薬剤の出現が強く要請されている。本発明に関
連する技術として、USP.5106985号に次の化
合物が殺虫剤として有用である旨の記載がある。
【0003】
【化20】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、工業
的に有利に合成でき、効果が確実で安全に使用できる農
園芸用殺菌剤となりうる新規ピロール化合物を提供する
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式(1)
【0006】
【化21】
【0007】〔式中、R1 は、水素原子,C1-6 アルコ
キシC1-6 アルキル基またはC1-6 アルキルカルボニル
オキシメチル基を表す。R2 は、水素原子,ハロゲン原
子,シアノ基,カルボキシル基,ニトロ基,C1-6 アル
キル基,C1-6 ハロアルキル基,C1-6 アルコキシカル
ボニル基,C3-8 シクロアルキル基またはC7-12アラル
キル基を表す。R3 は、水素原子,ハロゲン原子,ニト
ロ基,カルボキシル基,C1-6 アルコキシカルボニル基
を表す。Xは水素原子,ハロゲン原子,C1-6 アルキル
基,C1-6 アルコキシ基,C1- 6 ハロアルキル基または
1-6 ハロアルコキシ基を表す。nは0〜5の整数を表
し、2以上のときはXは相異なってもよい。Hetは、
(ハロゲン原子,C1-6 アルキル基,C1-6 アルコキシ
基で置換されていてもよい)3−ピリダジル基,(ハロ
ゲン原子,C1-6 アルキル基,C1-6 アルコキシ基で置
換されていてもよい)2−ピラジル基,(ハロゲン原
子,C1-6 アルキル基,C1-6 アルコキシ基で置換され
ていてもよい)2−ピリミジル基または(ハロゲン原
子,C1-6 アルキル基,C1-6 アルコキシ基で置換され
ていてもよい)2−チアゾリル基を表す。〕で表される
化合物またはその塩、その製法および該化合物を含有す
る農園芸用殺菌剤である。
【0008】本発明化合物において、R1 ,R2 ,R3
およびXのハロゲン原子として、フッ素,塩素,臭素等
を例示することができる。また、R1 のC1-6 アルコキ
シC1-6 アルキル基としては、メトキシメチル,1−エ
トキシエチル,1−メトキシエチル,2−エトキシエチ
ル等が、C1-6 アルキルカルボニルオキシメチル基とし
ては、アセチルオキシメチル,プロピオニルオキシメチ
ル,ブチリルオキシメチル等が挙げられる。
【0009】R2 のC1-6 アルキル基としては、メチ
ル,エチル.プロピル,イソプロピル,ブチル,s−ブ
チル,t−ブチル等が、C1-6 ハロアルキル基として
は、クロロメチル,フルオロメチル,ブロモメチル,ジ
クロロメチル,ジフルオロメチル,トリクロロメチル,
トリブロモメチル,トリフルオロメチル,ペンタフルオ
ロエチル等が、C1-6 アルコキシカルボニル基として
は、メトキシカルボニル,エトキシカルボニル,プロポ
キシカルボニル,イソプロポキシカルボニル,ブトキシ
カルボニル,t−ブトキシカルボニル等が、C3-8 シク
ロアルキル基としては、シクロプロピル,シクロブチ
ル,シクロペンチル,シクロヘキシル,シクロオクチル
等が、C7-12アラルキル基としては、ベンジル,フェネ
チル,1−ナフチルメチル等が挙げられる。
【0010】R3 のC1-6 アルコキシカルボニル基とし
ては、メトキシカルボニル,エトキシカルボニル,プロ
ポキシカルボニル,イソプロポキシカルボニル,ブトキ
シカルボニル,t−ブトキシカルボニル等が挙げられ
る。
【0011】また、XのC1-6 アルキル基としては、メ
チル,エチル,プロピル,イソプロピル,ブチル,s−
ブチル,t−ブチル等が、C1-6 アルコキシ基として
は、メトキシ,エトキシ,プロポキシ,イソプロポキ
シ,ブトキシ,t−ブトキシ等が、C1-6 ハロアルキル
基としては、クロロメチル,フルオロメチル,ブロモメ
チル,ジクロロメチル,ジフルオロメチル,トリクロロ
メチル,トリブロモメチル,トリフルオロメチル,ペン
タフルオロエチル等が、C1-6 ハロアルコキシ基として
は、トリフルオロメトキシ,トリクロロメトキシ等が挙
げられる。
【0012】さらに、Hetの3−ピリダジル基、2−
ピラジル基、2−ピリミジル基および2−チアゾリル基
の置換基であるハロゲン原子としては、フッ素,塩素,
臭素等が、C1-6 アルキル基としては、メチル,エチ
ル,プロピル,イソプロピル,ブチル基等が、C1-6
ルコキシ基としては、メトキシ,エトキシ,プロポキ
シ,イソプロポキシ基等が挙げられる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の化合物は、例えば、以下
に示す方法により製造することができる。 (製造法−1)
【0014】
【化22】
【0015】(式中、X,n,Hetは前記と同じ意味
を表し、R2 ’は、C1-6 アルキル基,C1-6 ハロアル
キル基,C3-8 シクロアルキル基またはC7-12アラルキ
ル基を表し、R3 ’は、水素原子またはC1-6 アルコキ
シカルボニル基を表す。)
【0016】すなわち、一般式(2)の化合物と一般式
(3)の化合物とを適当な脱水剤の存在下に、無溶媒も
しくは適当な有機溶媒中、0〜100℃で反応させ、一
般式(4)の化合物を得たのち、化合物(4)を単離ま
たは未精製のまま、一般式(5)の化合物と3価のリン
化合物の存在下に適当な有機溶媒中、0〜150℃で反
応させるものである。また、一般式(2)の化合物、一
般式(3)の化合物と一般式(5)の化合物とを、脱水
剤と3価のリン化合物の存在下に、0〜150℃で反応
させて、同じ一般式(1’)の化合物を得ることもでき
る。反応に用いることができる溶媒としては、ベンゼ
ン、トルエン等の炭化水素類、テトラヒドロフラン(T
HF)、ジオキサン等のエーテル類、N,N−ジメチル
ホルムアミド(DMF)等のアミド類、酢酸エチル等の
エステル類,ジメチルスルホキシド(DMSO)、アセ
トニトリル、ニトロメタンなどが挙げられる
【0017】3価のリン化合物としては、例えば、トリ
メチルホスフィン、トリエチルホスフィン、トリプロピ
ルホスフィン、トリブチルホスフィンなどのトリアルキ
ルホスフィン、置換されてもよいトリフェニルホスフィ
ン、トリメチルホスファイト,トリエチルホスファイ
ト、トリプロピルホスファイト、トリブチルホスファイ
トなどのトリアルキルホスファイトなどが挙げられ、特
にトリブチルホスフィンが好ましい。また、脱水剤とし
ては、例えば、酸無水物、ジシクロヘキシルカルボジイ
ミドなどが挙げられ、一般式(3)の化合物が好適に用
いられる。
【0018】使用量は、一般式(2)の化合物1当量に
対し、一般式(3)の化合物1〜5当量、一般式(5)
の化合物は1〜3当量、3価のリン化合物0.5〜5当
量、脱水剤1〜5当量であり、特に、当量前後の化合物
の組合わせが好ましい。一般式(5)の化合物は、例え
ば、Synthesis.,312−314(198
3)に記載と同様な方法により製造することができる。
【0019】(製造法−2)
【0020】
【化23】
【0021】(式中、X,n,Het,R2 ’,R3
は前記と同じ意味を表し、Halはハロゲン原子を表
す。)
【0022】すなわち、製造法−1と同様にして得られ
る化合物(4)を単離または未精製のまま、一般式
(6)の化合物とアミンの存在下に、適当な有機溶媒
中、0〜150℃で反応させるものである。また、一般
式(2)の化合物と一般式(3)の化合物と一般式
(6)の化合物とを、脱水剤とアミンの存在下に、0〜
150℃で反応させても同じ化合物(1’)を得ること
もできる。反応に用いることができる溶媒、脱水剤、使
用量としては、製造法−1と同様のものが挙げられる。
また、用いることのできるアミンとしては、トリエチル
アミン,エチルジイソプロピルアミン等の三級アミン
類、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデ−7
−セン(DBU)等が挙げられる。一般式(6)の化合
物は、例えば、USP.3180872号記載の方法と
同様にして製造することができる。 (製造法−3)
【0023】
【化24】
【0024】(式中、X,n,Hetは前記と同じ意味
を表し、RはC1-6 アルキル基を表す。)
【0025】すなわち、一般式(7)と一般式(8)の
化合物とを、触媒量の酸または無機脱水剤の存在下、適
当な有機溶媒中、20〜150℃で水を除去しながら反
応させて、得られた中間体のエナミンをそのまま、当量
または過剰の酸と適当な有機溶媒中、80〜150℃で
反応させるものである。反応に用いることができる溶媒
は、製造法−1と同様のものが挙げられる。酸として
は、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸等のス
ルホン酸、トリフルオロ酢酸,酢酸等のカルボン酸、塩
酸、硫酸等の鉱酸が挙げられる。無機脱水剤としては、
シリカゲル、無水硫酸マグネシウム等が挙げられる。 (製造法−4)
【0026】
【化25】
【0027】(式中、X,n,Hetは、前記と同じ意
味を表す。)
【0028】すなわち、一般式(9)の化合物を、オー
トクレーブ中、0.1〜2倍当量の水酸化リチウム,水酸
化ナトリウム等の水酸化アルカリの存在下、アセチレン
ガスと適当な溶媒中80〜150℃で反応させるもので
ある。反応に用いることができる溶媒としては、DM
F、DMSO、アセトニトリル、ジオキサン等が挙げら
れる。 (製造法−5)
【0029】
【化26】
【0030】(式中、X,n,Het前記と同じ意味を
表す。) 一般式(1)において、R2 がシアノ基、R1 、R3
水素原子の化合物は、例えば、Tetrahedro
n.,50,6549−6558(1994)に記載の
方法と同様にして、一般式(1’’)の化合物をクロロ
スルホニルイソシアネートと−80〜50℃で反応さ
せ、つづいて−20〜100℃で有機塩基と反応させる
ことによって製造することができる。 (製造法−6)
【0031】
【化27】
【0032】(式中、X,n,Het,R1 ,R3 は前
記と同じ意味を表す。)
【0033】一般式(1)において、R2 がシアノ基の
化合物は、製造法−1もしくは製造法−2で製造できる
一般式(1)において、R2 がトリフルオロメチル基の
化合物を塩基の存在下または非存在下に適当な溶媒中、
アンモニアと反応させることによって製造することがで
きる。なお、塩基を使用しない場合、反応は100〜2
00℃でオートクレーブ中で行うのが好ましい。塩基と
して、水酸化ナトリウム等の水酸化アルカリ、炭酸ナト
リウム等の炭酸塩等が使用できる。使用する塩基の量
は、1〜10当量が好ましく、塩基の存在下で反応を行
う場合、反応は−20〜50℃で常圧下で円滑に進行す
る。また、アンモニアはアンモニアガスもしくはアンモ
ニア水の形で使用することができる。反応に使用できる
溶媒としては、水、メタノール,エタノール等のアルコ
ール類、THF,ジオキサン等のエーテル類、酢酸エチ
ルなどのエステル類、アセトニトリル、DMF,DMS
O等が挙げられる。
【0034】(製造法−7)
【0035】
【化28】
【0036】(式中、X,n,Het及びR1 は前記と
同じ意味を表し、R4 は、前記のR2またはR3 のいず
れか一方を表し、halはハロゲン原子を表す。)
【0037】一般式(1)において、R2 またはR3
ハロゲン原子の化合物は、一般式(1''''' )で表され
る化合物に、塩素、臭素、塩化スルフリル、N−クロロ
スクシンイミド等のハロゲン化剤を作用させることによ
り製造することができる。 (製造法−8)
【0038】
【化29】
【0039】(式中、X,n,Het,R1 ,R4 は前
記と同じ意味を表す。)
【0040】一般式(1)において、R2 またはR3
ニトロ基の化合物は、一般式(1''''' )で表される化
合物に、混酸、硝酸−酢酸、ニトロニウムテトラフルオ
ロボレイト等のニトロ化剤を作用させることにより製造
することができる。 (製造法−9)
【0041】
【化30】
【0042】(式中、X,n,Het,R1 ,R3 は前
記と同じ意味を表し、R5 は水素原子またはC1-6 アル
キル基を表す。) 一般式(1)において、R2 がカルボキシル基又はアル
コキシカルボニル基である化合物は、上述した製造法−
1若しくは製造法−2で製造できる一般式(1)におい
て、R2 がトリフルオロメチル基である化合物を、水酸
化ナトリウム等の水酸化アルカリの存在下、水又はアル
コール中で、20〜150℃で反応させることにより製
造することができる。 (製造法−10)
【0043】
【化31】
【0044】(式中、X,n,Het,R1 ,R2 は前
記と同じ意味を表し、RはC1-6 アルキル基を表す。) 一般式(1)において、R3 がカルボキシル基である化
合物は、上述した製造法−1若しくは製造法−2により
製造することができる、一般式(1)においてR3 がア
ルコキシカルボニル基である化合物をアルカリ条件下の
加水分解により製造することができる。 (製造法−11)
【0045】
【化32】
【0046】〔式中、X,n,Het,R1 ,R2 ,R
3 は前記と同じ意味を表し、Vはハロゲン原子、OSO
2 r(rはアルキル基、置換されてもよいフェニル基等
を表す。)等の脱離基を表す。〕
【0047】一般式(1)において、R1 が、C1-6
ルコキシC1-6 アルキル基、C1-6アルキルカルボニル
オキシメチル基の化合物は、R1 が水素原子の化合物
に、R1 Vで表される化合物を、適当な塩基の存在下に
作用させることにより、製造することができる。R1
Vで表される化合物としては、例えば、クロロメチルメ
チルエーテル、1−クロロエチルエチルエーテル、クロ
ロメチルアセテート、クロロメチルプロピオネート、エ
トキシメチルメタンスルホネート等を挙げることができ
る。また、反応に用いられる塩基としては、トリエチル
アミン、ピリジン、水素化ナトリウム、炭酸カリウム等
が挙げられる。
【0048】いずれの反応を行った場合も、反応終了後
は通常の後処理を行うことにより、目的物を得ることが
できる。本発明の化合物の構造は、IR,NMR,2次
元NMR,MS等から決定した。
【0049】
【実施例】次に実施例を挙げ、本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はこれにより何ら限定されるものでな
い。
【0050】実施例1 2−(3,5−ジクロロフェニル)−3−(2−チアゾ
リル)−5−メチルピロール(化合物番号2)の合成
【0051】
【化33】
【0052】2−エチニルチアゾール1.05g(9.5m
mol)と(3,5−ジクロロフェニル)グリシン2.0
9g(9.5mmol)のトルエン20ml中に、無水酢
酸2.04g(20mmol)およびトリブチルホスフィ
ン2.4ml(9.6mmol)を室温で順次加え、100
℃で3時間加熱した。反応終了後、反応混合物を濃縮
し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーにて精製し、目的の2−(3,5−ジクロロフェニ
ル)−3−(2−チアゾリル)−5−メチルピロール0.
58g(収率21%)を得た。mp.174−176℃
【0053】実施例2 2−(3,5−ジメチルフェニル)−3−(6−メトキ
シ−3−ピリダジル)−5−トリフルオロメチルピロー
ル(化合物番号4)の合成
【0054】
【化34】
【0055】(3,5−ジメチルフェニル)グリシンと
無水トリフルオロ酢酸を加熱還流後、濃縮して得られた
4−(3,5−ジメチルフェニル)−2−トリフルオロ
メチル−3−オキサゾリン−5−オン0.89g(5.2m
mol)と3−(1─クロロビニル)−6−メトキシピ
リダジン0.79g(5.2mmol)をアセトニトリル8
ml溶液に、15℃でDBU1.34g(5.2mmol)
のアセトニトリル5ml溶液を滴下した。約1時間室温
下攪拌後、反応混合物を水にあけ、析出した結晶を水洗
後、酢酸エチル−クロロホルムに溶解し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、濃縮して得られた残渣を少量のヘキ
サン−クロロホルム混合溶媒で洗浄し、目的の2−
(3,5−ジメチルフェニル)−3−(6−メトキシ−
2−ピリダジル)−5−トリフルオロメチルピロール1.
35g(収率75%)を得た。mp.204−205℃ なお、3−(1─クロロビニル)−6−メトキシピリダ
ジンは、3−クロロ−6−メトキシピリダジンを、トリ
ブチルビニルスズとパラジウム触媒下反応させて得られ
る3−ビニル−6−メトキシピリダジンから、USP.
3180872号記載の方法に基づいて製造した。
【0056】実施例3 2−(3,5−ジメチルフェニル)−3−(6−メトキ
シ−3−ピリダジル)−5−シアノピロール(化合物番
号5)の合成
【0057】
【化35】
【0058】2−(3,5−ジメチルフェニル)−3−
(6−メトキシ−3−ピリダジル)−5−トリフルオロ
メチルピロール0.75g(2.2mmol)をアセトニト
リル7.5mlに溶解し、これに水酸化ナトリウム0.35
g(8.6mmol)を濃アンモニア水7.5mlに溶解し
た液を、攪拌下室温で滴下した。反応液を室温で1時間
攪拌した後、アセトニトリルを減圧留去し、水と酢酸エ
チルを加え、分液した。有機層を水洗、脱水した後、減
圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーにて精製し、目的の2−(3,5−ジメチルフ
ェニル)−3−(6−メトキシ−3−ピリダジル)−5
−シアノピロール0.47g(収率72%)を得た。m
p.179−180℃
【0059】実施例4 2−(3,5−ジメチルフェニル)−3−(3−ピリダ
ジル)ピロール(化合物番号7)の合成(その1)
【0060】
【化36】
【0061】1−(3,5−ジメチルフェニル)−2−
(3−ピリダジル)エタノン2.0g(8.8mmol)と
アミノアセトアルデヒドジエチルアセタール2.34g
(17.6mmol)をスパチュラ1杯のp−トルエンス
ルホン酸存在下、100mlのトルエン中ディーン−ス
タークトラップ管で脱水しながら、加熱還流を14時間
行った。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣はNMRから
エナミンの生成を示した。このエナミンをトルエン50
mlに溶解し、メタンスルホン酸1.01g(10.5mm
ol)を加え、加熱還流を1.5時間行った。反応混合物
を炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄後、脱水、濃縮し、
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
て精製し、目的の2−(3,5−ジメチルフェニル)−
2−(3−ピリダジル)ピロール0.09g(収率4
%)を得た。mp.203−205℃ なお、1−(3,5−ジメチルフェニル)−3−(3−
ピリダジル)エタノンは、例えば、J.Org.Che
m.39 2006−2010(1974)に記載の方
法で製造できる。
【0062】実施例5 2−(3,5−ジメチルフェニル)−3−(3−ピリダ
ジル)ピロール(化合物番号7)の合成(その2)
【0063】
【化37】
【0064】200ml金属製オートクレーブ中、1−
(3,5−ジメチルフェニル)−1−ヒドロキシイミノ
−2−(3−ピリダジル)エタン1.00g(4,1mmo
l)、水酸化リチウム1水和物0.17g(4.0mmo
l)のDMSO10ml溶液にアセチレンガス3.5kg
/cm2 を封入し、100℃で12時間加熱した。反応
混合物を水にあけ、クロロホルムにて抽出し、脱水、濃
縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
精製し、目的の2−(3,5−ジメチルフェニル)−3
−(3−ピリダジル)ピロール0.19g(収率18
%)を得た。mp 203−205℃
【0065】実施例6 5−シアノ−2−(3,5−ジメチルフェニル)−3−
(3−ピリダジル)ピロール(化合物番号6)の合成
【0066】
【化38】
【0067】2−(3,5−ジメチルフェニル)−3−
(3−ピリダジル)ピロール0.19g(0.76mmo
l)アセトニトリル15ml、THF5mlの溶液中、
−10℃にてクロロスルホニルイソシアネート0.21g
(1.5mmol)のアセトニトリル3ml溶液を滴下
し、−10℃で30分間攪拌後、DMF0.3mlを加
え、室温まで昇温して、一晩攪拌した。反応混合物を濃
縮し、酢酸エチル−水に分液し、有機層を脱水、濃縮
し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーにて精製し、目的の5−シアノ−2−(3,5−ジメ
チルフェニル)−3−(3−ピリダジル)ピロール0.1
2g(収率58%)を得た。mp.222−223℃
【0068】前記実施例を含め、本発明化合物の代表例
を第1表に示す。なお、第1表において、Hetのヘテ
ロ環の骨格に関し、次のような略記を行った。
【0069】
【化39】
【0070】
【表101】
【0071】
【表102】
【0072】
【表103】
【0073】
【表104】
【0074】
【表105】
【0075】
【発明の実施の形態】
(殺菌剤)本発明化合物は、広範囲の種類の糸状菌に対
し、すぐれた殺菌力をもっていることから、花卉、芝、
牧草を含む農園芸作物の栽培に際し発生する種々の病害
の防除に使用することが出来る。例えば、 イネ 黄化萎縮病(Phytophthora macrospora) オオムギ 褐色雪腐病(Pythium spp.) コムギ 褐色雪腐病(Pythium spp.) ジャガイモ 疫病 (Phytophthora infestans) ダイズ 茎疫病 (Phytophthora megasperma) アズキ 茎疫病 (Phytophthora vignae) タバコ 疫病 (Phytophthora parasitica) テンサイ 苗立枯病 (Pythium spp.) キュウリ べと病 (Pseudoperonospora cubensis) トマト 疫病 (Phytophthora infestans) ハクサイ べと病 (Peronospora brassicae ) キャベツ べと病 (Peronospora brassicae ) タマネギ 白色疫病 (Phytophthora porri) ラッキョウ 白色疫病 (Phytophthora porri) ホウレンソウ べと病 (Peronospora spinaciae ) カボチャ 疫病 (Phytophthora capsici) イチゴ 疫病 (Phytophthora nicotianae) ブドウ べと病 (Plasmopara viticola) 西洋シバ 赤焼病 (Pythium aphanidermatum) などの防除に使用することが出来る。
【0076】また、近年種々の病原菌においてアシルア
ラニン剤に対する抵抗性が発達し、それら薬剤の効力不
足を生じており、抵抗性系統の病原菌にも有効な薬剤が
望まれている。本発明化合物は感受性系統のみならず、
アシルアラニン剤抵抗性系統の病原菌にも優れた殺菌効
果を有する薬剤である。適用がより好ましい病害として
は、キュウリのべと病、ブドウのべと病、ジャガイモの
疫病等が挙げられる。本発明化合物は、水棲生物が船
底、魚網等の水中接触物に付着するのを防止するための
防汚剤として使用することも出来る。また、本発明化合
物を塗料や繊維などに混入させることで、壁や浴槽、あ
るいは靴や衣服の防菌、防黴剤として使用することもで
きる。
【0077】このようにして得られた本発明化合物を実
際に施用する際には他成分を加えず純粋な形で使用でき
るし、また農薬として使用する目的で一般の農薬のとり
得る形態、即ち、水和剤、粒剤、粉剤、乳剤、水溶剤、
懸濁剤、フロアブル等の形態で使用することもできる。
添加剤および担体としては固型剤を目的とする場合は、
大豆粒、小麦粉等の植物性粉末、珪藻土、燐灰石、石こ
う、タルク、ベントナイト、パイロフィライト、クレイ
等の鉱物性微粉末、安息香酸ソーダ、尿素、芒硝等の有
機及び無機化合物が使用される。液体の剤型を目的とす
る場合は、ケロシン、キシレンおよびソルベントナフサ
等の石油留分、シクロヘキサン、シクロヘキサノン、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アルコー
ル、アセトン、トリクロルエチレン、メチルイソブチル
ケトン、鉱物油、植物油、水等を溶剤として使用する。
これらの製剤において均一かつ安定な形態をとるため
に、必要ならば界面活性剤を添加することもできる。界
面活性剤としては、特に限定はないが、例えば、ポリオ
キシエチレンが付加したアルキルフェニルエーテル,ポ
リオキシエチレンが付加したアルキルエーテル,ポリオ
キシエチレンが付加した高級脂肪酸エステル,ポリオキ
シエチレンが付加したソルビタン高級脂肪酸エステル,
ポリオキシエチレンが付加したトリスチリルフェニルエ
ーテル等の非イオン性界面活性剤,ポリオキシエチレン
が付加したアルキルフェニルエーテルの硫酸エステル
塩,アルキルベンゼンスルホン酸塩,高級アルコールの
硫酸エステル塩,アルキルナフタレンスルホン酸塩,ポ
リカルボン酸塩,リグニンスルホン酸塩,アルキルナフ
タレンスルホン酸塩のホルムアルデヒド縮合物,イソブ
チレン−無水マレイン酸の共重合物などが挙げられる。
【0078】このようにして得られた水和剤、乳剤、フ
ロアブル剤は水で所定の濃度に希釈して懸濁液あるいは
乳濁液として、粉剤・粒剤はそのまま植物に散布する方
法で使用される。なお、本発明化合物は単独でも十分な
効力を発揮するが、各種の殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤ま
たは共力剤の1種類以上と混合して使用することもでき
る。本発明化合物と混合して使用できる、殺菌剤、殺虫
剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、植物成長調整剤としては以下
のようなものが挙げられる。
【0079】殺菌剤: 銅剤:塩基性塩化銅、塩基性硫酸銅等 硫黄剤:チウラム、マンネブ、マンコゼブ、ポリカーバ
メート、プロピネブ、ジラム、ジネブ等 ポリハロアルキルチオ剤:キャプタン、ジクロルフルア
ニド、フォルペット等 有機塩素剤:クロロタロニル、フサライド等
【0080】有機リン剤:IBP、EDDP、トルクロ
ホスメチル、ピラゾホス、ホセチル等 ベンツイミダゾール剤:チオファネートメチル、ベノミ
ル、カルベンダジム、チアベンダゾール等 ジカルボキシイミド剤:イプロジオン、ビンクロゾリ
ン、プロシミドン、フルオルイミド等 カルボキシアミド剤:オキシカルボキシン、メプロニ
ル、フルトラニル、テクロフタラム、トリクラミド、ペ
ンシクロン等 アシルアラニン剤:メタラキシル、オキサジキシル、フ
ララキシル等
【0081】SBI剤:トリアジメホン、トリアジメノ
ール、ビテルタノール、ミクロブタニル、ヘキサコナゾ
ール、プロピコナゾール、トリフミゾール、プロクロラ
ズ、ペフラゾエート、フェナリモル、ピリフェノック
ス、トリホリン、フルシラゾール、エタコナゾール、ジ
クロブトラゾール、フルオトリマゾール、フルトリアフ
ェン、ペンコナゾール、ジニコナゾール、シプロコナゾ
ール、イマザリル、トリデモルフ、フェンプロピモル
フ、ブチオベート等
【0082】抗生物質剤:ポリオキシン、ブラストサイ
ジンS、カスガマイシン、バリダマイシン、硫酸ジヒド
ロストレプトマイシン等 その他:プロパモカルブ塩酸塩、キントゼン、ヒドロキ
シイソオキサゾール、メタスルホカルブ、アニラジン、
イソプロチオラン、プロベナゾール、キノメチオネー
ト、ジチアノン、ジノカブ、ジクロメジン、メパニピリ
ム、フェリムゾン、フルアジナム、ピロキロン、トリシ
クラゾール、オキソリニック酸、ジチアノン、イミノク
タジン酢酸塩、シモキサニル、ピロールニトリン、メタ
スルホカルブ、ジエトフェンカルブ、ビナパクリル、レ
シチン、重曹、フェナミノスルフ、ドジン、ジメトモル
フ、フェナジンオキシド等
【0083】殺虫・殺ダニ剤: 有機燐およびカーバメート系殺虫剤:フェンチオン、フ
ェニトロチオン、ダイアジノン、クロルピリホス、ES
P、バミドチオン、フェントエート、ジメトエート、ホ
ルモチオン、マラソン、トリクロルホン、チオメトン、
ホスメット、ジクロルボス、アセフェート、EPBP、
メチルパラチオン、オキシジメトンメチル、エチオン、
サリチオン、シアノホス、イソキサチオン、ピリダフェ
ンチオン、ホサロン、メチダチオン、スルプロホス、ク
ロルフェンビンホス、テトラクロルビンホス、ジメチル
ビンホス、プロパホス、イソフェンホス、エチルチオメ
トン、プロフェノホス、ピラクロホス、モノクロトホ
ス、アジンホスメチル、アルディカルブ、メソミル、チ
オジカルブ、カルボフラン、カルボスルファン、ベンフ
ラカルブ、フラチオカルブ、プロポキスル、BPMC、
MTMC、MIPC、カルバリル、ピリミカーブ、エチ
オフェンカルブ、フェノキシカルブ等。
【0084】ピレスロイド系殺虫剤:ペルメトリン、シ
ペルメトリン、デルタメスリン、フェンバレレート、フ
ェンプロパトリン、ピレトリン、アレスリン、テトラメ
スリン、レスメトリン、ジメスリン、プロパスリン、フ
ェノトリン、プロトリン、フルバリネート、シフルトリ
ン、シハロトリン、フルシトリネート、エトフェンプロ
クス、シクロプロトリン、トロラメトリン、シラフルオ
フェン、プロフェンプロクス、アクリナスリ等。 ベンゾイルウレア系その他の殺虫剤:ジフルベンズロ
ン、クロルフルアズロン、ヘキサフルムロン、トリフル
ムロン、テトラベンズロン、フルフェノクスロン、フル
シクロクスロン、ププロフェジン、ピリプロキシフェ
ン、メトプレン、ベンゾエピン、ジアフェンチウロン、
アセタミプソド、イミダクロプリド、ニテンピラム、フ
ィプロニル、硫酸ニコチン、ロテノン、カルタップ、チ
オシクラム、ベンスルタップ、メタアルデヒド、機械
油、BTや昆虫病原ウイルスなどの微生物農薬等。
【0085】殺線虫剤:フェナミホス、ホスチアゼート
等。 殺ダニ剤:クロルベンジレート、フェニソブロモレー
ト、ジコホル、アミトラズ、BPPS、ベンゾメート、
ヘキシチアゾクス、酸化フェンブタスズ、ポリナクチ
ン、キノメチオネート、CPCBS、テトラジホン、ア
ベルメクチン、ミルベメクチン、クロフェンテジン、シ
ヘキサチン、ピリダベン、フェンピロキシメート、テブ
フェンピラド、ピリミジフェン、フェノチオカルブ、ジ
エノクロル等。 植物成長調整剤:ジベレリン類(例えばジベレリンA3
、ジベレリンA4 、ジベレリンA7 )IAA、NA
A。
【0086】
【実施例】
〔殺菌剤〕次に、本発明の組成物の実施例を若干示す
が、添加物及び添加割合は、これら実施例に限定される
べきものではなく、広範囲に変化させることが可能であ
る。製剤実施例中の部は重量部を示す。
【0087】実施例7 水和剤 本発明化合物 40部 珪藻土 53部 高級アルコール硫酸エステル 4部 アルキルナフタレンスルホン酸塩 3部 以上を均一に混合して微細に粉砕すれば、有効成分40
%の水和剤を得る。
【0088】実施例8 乳剤 本発明化合物 30部 キシレン 33部 ジメチルホルムアミド 30部 ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル 7部 以上を混合溶解すれば、有効成分30%の乳剤を得る。
【0089】実施例9 懸濁剤 本発明化合物 10部 リグニンスルホン酸ナトリウム 4部 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 1部 キサンタンガム 0.2部 水 84.8部 以上を混合し、粒度が1ミクロン以下になるまで湿式粉
砕すれば、有効成分10%の懸濁剤を得る。
【0090】
【発明の効果】次に、本発明化合物が各種植物病害防除
剤の有功成分として有用であることを試験例で示す。防
除効果は、調査時に葉、茎などに出現した病斑や菌叢の
生育程度を肉眼観察し、防除効果を求めた。
【0091】試験例1 キュウリべと病防除試験 素焼きポットで栽培したキュウリ(品種「相模半白」)
幼苗に、実施例7に示した本発明化合物の乳剤を有効成
分200ppmの濃度で散布した。散布後、室温で自然
乾燥し、キュウリべと病菌(Pseudoperono
spora cubensis)の胞子懸濁液を噴霧接
種し、明暗及び乾湿を12時間毎に繰り返す恒温室(2
5℃)に4日間保持した。葉上の病斑出現状態を無処理
と比較調査し、防除効果を求めた結果、以下の化合物が
80%以上の優れた防除効果を示した。化合物No.
2,5,6,7
【0092】試験例2 ブドウべと病防除試験 露地植えブドウ(品種「甲斐路」、3年生)の葉を直径
30mmの円盤に打ちぬき、実施例7に示した本発明化
合物の乳剤、有効成分200ppmの濃度の薬液に浸漬
した。浸漬後、室温で自然乾燥し、ブドウべと病菌(P
lasmopara viticola)の遊走子褒懸
濁液を噴霧接種し、照明下の恒温室(20℃)に10日
間保持した。葉上の病斑出現状態を無処理と比較調査
し、防除効果を求めた結果、以下の化合物が80%以上
の優れた防除効果を示した。化合物No.2,5,6
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A01N 43/78 A01N 43/78 B C07D 417/04 207 C07D 417/04 207 (72)発明者 横田 因 神奈川県小田原市高田345 日本曹達株式 会社小田原研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1) 【化1】 〔式中、R1 は、水素原子、C1-6 アルコキシC1-6
    ルキル基またはC1-6 アルキルカルボニルオキシメチル
    基を表す。R2 は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ
    基、カルボキシル基、ニトロ基、C1-6 アルキル基、C
    1-6 ハロアルキル基、C1-6 アルコキシカルボニル基、
    3-8 シクロアルキル基またはC7-12アラルキル基を表
    す。R3 は、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、カル
    ボキシル基またはC1-6 アルコキシカルボニル基を表
    す。Xは、水素原子、ハロゲン原子、C1-6 アルキル
    基、C1-6 アルコキシ基、C1-6 ハロアルキル基または
    1-6 ハロアルコキシ基を表す。nは0〜5の整数を表
    し、2以上のときはXは相異なってもよい。Hetは、
    (ハロゲン原子,C1-6 アルキル基,C1-6 アルコキシ
    基で置換されていてもよい)3−ピリダジル基,(ハロ
    ゲン原子,C1-6 アルキル基,C1-6 アルコキシ基で置
    換されていてもよい)2−ピラジル基,(ハロゲン原
    子,C1-6 アルキル基,C1-6 アルコキシ基で置換され
    ていてもよい)2−ピリミジル基または(ハロゲン原
    子,C1-6 アルキル基,C1-6 アルコキシ基で置換され
    ていてもよい)2−チアゾリル基を表す。〕で表される
    化合物またはその塩。
  2. 【請求項2】一般式(2) 【化2】 (式中、X,nは、前記と同じ意味を表す。)で表され
    る化合物と、一般式(3) 【化3】(R2'CO)2 O (3) (式中、R2'は、C1-10アルキル基,C1-6 ハロアルキ
    ル基,C3-8 シクロアルキル基またはC7-12アラルキル
    基を表す。)で表される酸無水物及び脱水剤とを作用さ
    せて、一般式(4) 【化4】 (式中、X,n,R2 ’は前記と同じ意味を表す。)で
    表される化合物を単離して、または混合物のままで、一
    般式(5) 【化5】Het−C≡C−R3 ’ (5) (式中、Hetは前記と同じ意味を表し、R3 ’は水素
    原子またはC1-6 アルコキシカルボニル基を表す。)で
    表される化合物を、3価のリン化合物の存在下に反応さ
    せることを特徴とする一般式(1’) 【化6】 (式中、X,n,Het,R2 ’,R3 ’は前記と同じ
    意味を表す。)で表されるヘテロ環置換ピロール化合物
    の製法。
  3. 【請求項3】一般式(4) 【化7】 (式中、X,nは前記と同じ意味を表す。)で表される
    化合物と、一般式(6) 【化8】 (式中、Het,R3 ’は前記と同じ意味を表し、Ha
    lはハロゲン原子を表す。)で表される化合物とを、ア
    ミンの存在下に反応させることを特徴とする一般式
    (1’) 【化9】 (式中、X,n,Het,R2 ’,R3 ’は前記と同じ
    意味を表す。)で表されるヘテロ環置換ピロール化合物
    の製法。
  4. 【請求項4】一般式(7) 【化10】 (式中、X,n,Hetは前記と同じ意味を表す。)で
    表される化合物と、一般式(8) 【化11】H2 NCH2 CH(OR)2 (8) (式中、RはC1-6 アルキル基を表す。)で表される化
    合物とを反応させることを特徴とする一般式(1’’) 【化12】 (式中、X,n,Hetは前記と同じ意味を表す。)で
    表されるヘテロ環置換ピロール化合物の製法。
  5. 【請求項5】一般式(9) 【化13】 (式中、X,n,Hetは前記と同じ意味を表す。)で
    表される化合物を、塩基存在下アセチレンガスと反応さ
    せることを特徴とする一般式(1’’) 【化14】 (式中、X,n,Hetは前記と同じ意味を表す。)で
    表されるヘテロ環置換ピロール化合物の製法。
  6. 【請求項6】一般式(1’’) 【化15】 (式中、X,n,Hetは前記と同じ意味を表す。)で
    表される化合物を、クロロスルホニルイソシアネートと
    反応させ、つづいて有機塩基と反応させることを特徴と
    する一般式(1’’’) 【化16】 (式中、X,n,Hetは前記と同じ意味を表す。)で
    表されるヘテロ環置換ピロール化合物の製法。
  7. 【請求項7】一般式(10) 【化17】 (式中、R1 ,R3 ,X,n,Hetは前記と同じ意味
    を表す。)で表される化合物を塩基の存在下または非存
    在下に、アンモニアと反応させることを特徴とする一般
    式(1’’’’) 【化18】 (式中、R1 ,R3 ,X,n,Hetは前記と同じ意味
    を表す。)で表されるヘテロ環置換ピロール化合物の製
    法。
  8. 【請求項8】一般式(1) 【化19】 (式中、R1 ,R2 ,R3 ,X,n,Hetは前記と同
    じ意味を表す。)で表されるヘテロ置換ピロール化合物
    もしくはその塩の1種または2種以上を有効成分として
    含有することを特徴とする農園芸用殺菌剤。
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