JPH10297452A - ブレーキ制御装置 - Google Patents

ブレーキ制御装置

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JPH10297452A
JPH10297452A JP9109572A JP10957297A JPH10297452A JP H10297452 A JPH10297452 A JP H10297452A JP 9109572 A JP9109572 A JP 9109572A JP 10957297 A JP10957297 A JP 10957297A JP H10297452 A JPH10297452 A JP H10297452A
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JP
Japan
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brake
brake fluid
fluid pressure
obstacle
pressure
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Application number
JP9109572A
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English (en)
Inventor
Takahiro Kiso
隆浩 木曽
Kazutoshi Yogo
和俊 余語
Mamoru Sawada
護 沢田
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 進行方向に障害物を発見した場合には、好適
に制動を行うことができるブレーキ制御装置を提供する
こと。 【解決手段】 ステッフ゜110では、レーザーレーダ55によ
って検出した障害物との距離SLを読み込む。ステッフ゜120
では、障害物との距離SLが、制動力を挙げるための制
御を行なうべき距離kSLの範囲内に入ったか否かを判
定する。ステッフ゜130では、ブレーキペダル3が踏まれたか
否かを判定する。ステッフ゜140では、障害物までの距離SL
に応じて、ブレーキブースタ2の倍力作用を高めて、制
動力を上げる処理を行なう。具体的には、コンプレッサ
5をオンして作動させるとともに、第1電磁弁7a及び
第2電磁弁7bのデューティ比制御を行なう。ステッフ゜150
では、車両が停止したか否かを、車輪速度センサ53か
らの信号に基づいて判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、様々な道路状況に
対応して制動力を変更できるブレーキ制御装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、通常のブレーキブースタやブ
レーキ油圧回路を備えたブレーキ制御装置では、ブレー
キペダルを踏んだ場合には、その踏込量や踏力に応じ
て、所定の制動力が得られる様に設定されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、実際に車両
を運転する場合には、様々な道路状況において適切に運
転する必要があるので、ブレーキペダルの踏込状態と制
動力との関係が常に一定であると、かえって不都合な場
合がある。
【0004】例えば車両の前方に障害物が現れて、車両
の走行に支障が生ずる様な場合には、速やかにブレーキ
をかける必要があるが、この様な場合に、十分な制動力
が得られないと、衝突等の危険が発生する恐れがある。
本発明は前記課題に鑑みなされたものであり、特に進行
方向に障害物を発見した場合には、好適に制動を行うこ
とができるブレーキ制御装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、車
両制動時に、乗員により操作部材(例えばブレーキペダ
ル)が操作されると、その操作部材の操作状態に基づい
て、ブレーキ液圧発生手段(例えばマスタシリンダ)に
てブレーキ液圧が発生する。このブレーキ液圧は、主管
路を介して車輪制動力発生手段(例えばホイールシリン
ダ)に伝達されて、車輪制動力が発生する。
【0006】そして、検知手段(例えばレーザーレー
ダ)によって、車両の進行方法に障害物を発見した場合
には、可変手段によって、操作部材への乗員による操作
状態に対する車輪制動力発生手段へのブレーキ液圧の伝
達比を増大する。つまり、進行方向に障害物がある場合
には、現在のままのスピードで進んでは危険が発生する
恐れがあるので、その様な場合には、ブレーキ液圧の伝
達比を増加させることにより、その制動力を上げること
ができる。よって、例えば通常と同じ踏力でブレーキペ
ダルを踏んだ場合でも、それより大きな制動力が得られ
るので、必要な車両の減速及び停止を実現することがで
きる。
【0007】請求項2の発明では、検知手段によって、
障害物までの距離を検知した場合には、可変手段によっ
て、障害物までの距離が短くなるにつれてブレーキ液の
伝達比を増大するようにする。つまり、障害物との距離
が近いほど、速やかな車両の減速又は停止が必要となる
ので、障害物との距離が近いほど制動力を増大すること
により、好適に車両の制動を行なうことができる。
【0008】請求項3の発明では、可変手段として、操
作部材とブレーキ液圧発生手段との間に配置されて、乗
員による操作力を倍力するブレーキブースタを用いる場
合には、ブレーキ液圧の伝達比の可変を、ブレーキブー
スタの倍力比を可変することにより行なうことができ
る。
【0009】請求項4の発明では、可変手段として、ブ
レーキ液圧発生手段側からブレーキ液を吸引し、且つ車
輪制動力発生手段に向けてブレーキ液を吐出する移動手
段(例えばポンプ)と、ブレーキ液圧発生手段側と車輪
制動力発生手段側とのブレーキ液圧の差圧を保持する保
持手段(例えば逆接された比例制御弁や流路を開閉する
電磁弁)との構成を採用できる。
【0010】つまり、例えばポンプにより車輪制動力発
生手段側のブレーキ液圧を増加させるとともに、例えば
逆接された比例制御弁や流路を開閉する電磁弁により、
ポンプによって高められたブレーキ液圧を保持する。こ
れにより、ブレーキ液圧の伝達比を増大させることがで
きるので、例えば通常のブレーキペダルを踏んだときと
比べて、大きな制動力が得られる。
【0011】請求項5の発明では、可変手段によるブレ
ーキ液圧の伝達比の可変を、移動手段の出力を変更する
ことにより行なうことができる。つまり、例えばポンプ
の出力を上げることにより、ブレーキ液圧の伝達比を増
大させることができるので、高い制動力が得られる。
【0012】請求項6の発明では、可変手段によるブレ
ーキ液圧の伝達比の可変を、保持手段による差圧の保持
率によって行なうことができる。つまり、例えば車輪制
動力発生手段側のブレーキ液圧を高めるために、例えば
ポンプ等を駆動させた場合、ブレーキ液圧発生手段側と
車輪制動力発生手段側との間に配置された保持手段とし
ての電磁弁のデューティ比を制御して、例えば閉デュー
ティを増加させてその流路を実質的に狭めることによ
り、車輪制動力発生手段側のブレーキ液圧を高く保つこ
とができる。これによって、ブレーキ液圧の伝達比を増
大させることができるので、高い制動力が得られる。
【0013】請求項7の発明では、可変手段によるブレ
ーキ液圧の伝達比の可変を、ブレーキ液圧発生手段側か
ら移動手段に至る管路に配置されて管路を開閉する制御
弁(例えばSRC弁)の開閉状態によって行なうことが
できる。つまり、例えばSRC弁のデューティ比を制御
して、例えば開デューティを増加させることによって、
例えばポンプによって(ブレーキ液圧発生手段側から)
車輪制動力発生手段側に多くのブレーキ液が吐出され
る。これにより、ブレーキ液圧の伝達比を増大させるこ
とができるので、高い制動力が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明のブレーキ制御装置
の好適な実施の形態を、例(実施例)を挙げて図面に基
づいて詳細に説明する。 (実施例1)本実施例のブレーキ制御装置は、障害物を
検知した場合には、障害物の距離に応じて、ブレーキブ
ースタを制御して、ブレーキ油圧の伝達比を増大するも
のである。
【0015】a)図1は、周知のアンチスキッド制御
(ABS制御)等を行なうことができる車両用ブレーキ
装置の概略構成図である。図1に示す様に、ブレーキ制
御装置は、タンデム型のマスタシリンダ1を有し、この
マスタシリンダ1には、ブレーキブースタ(ブレーキ倍
力装置)2を介してブレーキペダル3が接続されてい
る。
【0016】前記ブレーキブースタ2は、エンジン4の
吸気管に接続されて負圧が導入される負圧室2aと大気
が導入される変圧室2bとを備え、通常は、負圧室2a
内と変圧室2b内の圧力差により、ブレーキペダル3の
踏力を倍力するいわゆるバキュームブースタとして機能
する。
【0017】特に、このブレーキブースタ2では、変圧
室2bとコンプレッサ5とが、第1連通路6a及び第2
連通路6bにより連通されており、第1連通路6aには
第1電磁弁7aが配置され、第2連通路6bには第2電
磁弁7bが配置されている。前記第1,第2電磁弁7
a,7bは、通電されていない場合(オフ)は、各連通
路6a,6bを閉じているが、通電された場合(オン)
には、各連通路6a,6bを閉ざす機能を有している。
そして、後に詳述するが、例えば第1電磁弁7aをオン
することにより、負圧室2a内と変圧室2b内の圧力差
を増大させてブレーキブースタ2の倍力作用を増大す
る。尚、第2電磁弁7bは、第1電磁弁7aが故障した
場合に備えたものである。
【0018】また、負圧室2aと変圧室2bとを連通す
る第3連通路6cには、第1メカ弁8aが設けられ、変
圧室2bと第1メカ弁8aとの間にて第3連通路6cか
ら分岐して大気側に連通する第4連通路6dには、第2
メカ弁8bが設けられている。よって、ブレーキペダル
3が踏まれると、第1メカ弁8aが閉じて負圧室2aと
変圧室2bとの連通が遮断された状態で、第2メカ弁8
bが開いて変圧室2bに大気圧が導入されるので、それ
によって発生した負圧と大気圧との圧力差により、ブレ
ーキペダル3の踏力が倍力されて、大きなマスタシリン
ダ圧が発生する。
【0019】また、マスタシリンダ1には、マスタリザ
ーバ9が接続されるとともに、X配管(ダイアゴナル配
管)の油圧2系統で構成されてブレーキ油圧を調節する
油圧制御回路10が接続されており、油圧制御回路10
は、第1油圧配管11a及び第2油圧配管11bから構
成されている。
【0020】前記油圧制御回路10では、第1油圧配管
11aを経て右前(FR)輪のホイールシリンダ15と
左後(RL)輪のホイールシリンダ16とが連通されて
いる。また、第2油圧配管11bを経て右後(RR)輪
のホイールシリンダ17と左前(FL)輪のホイールシ
リンダ18とが連通されている。
【0021】前記第1油圧配管11aには、FR輪のホ
イールシリンダ15の油圧を制御するための周知の増圧
制御弁21及び減圧制御弁25と、RL輪のホイールシ
リンダ16の油圧を制御するための増圧制御弁22及び
減圧制御弁26とが設けられ、第2油圧配管11bに
は、RR輪のホイールシリンダ17の油圧を制御するた
めの増圧制御弁23及び減圧制御弁27と、FL輪のホ
イールシリンダ18の油圧を制御するための増圧制御弁
24及び減圧制御弁28とが設けられている。
【0022】ここで、第1油圧配管11aについて説明
する。各増圧制御弁21,22よりマスタシリンダ1側
に、その油圧経路45aを連通・遮断するマスタシリン
ダカットバルブ(SMC弁)31が設けられている。ま
た、第1の油圧配管11aには、各減圧制御弁25,2
6から排出されたブレーキ油を一時的に蓄えるリザーバ
36と、ブレーキ油を油圧経路45aに圧送するための
油圧ポンプ38が備えられている。尚、油圧ポンプ38
からのブレーキ油の吐出経路には、内部の油圧の脈動を
抑えるアキュムレータ47が設けられている。
【0023】更に、第1油圧配管11aには、ホイール
シリンダ圧を加圧する際に、マスタシリンダ1から油圧
ポンプ34に直接ブレーキ油を供給するための油圧経路
49aが設けられ、この油圧経路49aには、その油圧
経路49aを連通・遮断するカットバルブ(SRC弁)
34が設けられている。
【0024】一方、第2油圧配管11bには、前記第1
油圧配管11aと同様に、増圧制御弁23,24、減圧
制御弁27,28、SMC弁32、リザーバ37、油圧
ポンプ39、アキュムレータ48、SRC弁35等が、
同様な箇所に設けられている。
【0025】尚、前記両油圧ポンプ38,39は、電動
ポンプモータ41に連結されて駆動される構成となって
いる。 b)図2に示す様に、上述したブレーキ制御装置を制御
するECU50は、周知のCPU50a,ROM50
b,RAM50c,入出力部50d及びバスライン50
e等を備えたマイクロコンピュータを中心に構成されて
いる。
【0026】前記ECU50には、各車輪に配置されて
各車輪速度を検出する車輪速度センサ53、ブレーキペ
ダル3が踏まれたことを検出するストップスイッチ5
4、障害物との距離を検出するレーザーレーダ55等か
らの信号がECU50に入力される。
【0027】このレーザーレーダ55は、車両の前方に
レーザーを照射し、その反射波から障害物の有無及び障
害物との距離を検出する装置である。また、ECU50
からは、第1電磁弁7a,第2電磁弁7b、同じく電磁
弁である増圧制御弁21〜24、減圧制御弁25〜2
8、SMC弁31,32、SRC弁34,35や、電動
ポンプモータ41等の制御アクチュエータを駆動する制
御信号が出力される。
【0028】c)次に、本実施例における制御処理につ
いて、図3のフローチャート及び図4の説明図に基づい
て説明する。まず、図3のステップ100にて、データ
の初期化を行なう。続くステップ110では、レーザー
レーダ55によって検出した障害物との距離SLを読み
込む。
【0029】続くステップ120では、障害物との距離
SLが、制動力を挙げるための制御を行なうべき距離k
SLの範囲内に入ったか否かを判定する。ここで肯定判
断されるとステップ130に進み、一方否定判断される
と前記ステップ110に戻る。
【0030】ステップ130では、ブレーキペダル3が
踏まれたか否かを、ストップスイッチ54がオンか否か
によって判定する。ここで肯定判断されるとステップ1
40に進み、一方否定判断される一旦本処理を終了す
る。ステップ140では、前記ステップ120にて、障
害物までの距離SLが近いと判断され、且つ前記ステッ
プ130でブレーキペダル3が踏まれたと判断されたの
で、即ち、本制御の実行条件が満たされたので、障害物
までの距離SLに応じて、ブレーキブースタ2の倍力作
用を高めて、制動力を上げる処理を行なう。
【0031】具体的には、コンプレッサ5をオンして作
動させるとともに、第1電磁弁7a及び第2電磁弁7b
のデューティ比制御を行なうが、その場合に、図4に示
す様に、障害物との距離SLが近いほど、開デューティ
を増加する制御を行なう。つまり、ブレーキブースタ2
の倍力作用は、ブレーキペダル3を踏み込んだ場合に発
生する負圧と大気圧との圧力差によって発揮されるの
で、第1,第2電磁弁7a,7bをオンして、負圧室2
aとコンプレッサ5との流路を開くと、コンプレッサ5
から高圧の空気が変圧室2bに導入されるので、負圧室
2a内と変圧室2b内とでは、倍力作用を発揮するのに
十分な圧力差が得られる。
【0032】しかも、この圧力差は、変圧室2bに導入
される高圧の気体の量に応じて調節できるので、倍力作
用の大きさを、第1,第2電磁弁7a,7bの制御の状
態(即ち開デューティ)により調節することができる。
尚、障害物との距離SLに応じて制動力を調節しない場
合には、障害物が所定の範囲kSL内に入ったときに、
第1,第2電磁弁7a,7bを単にオンするだけでよい
(デューティ制御は行わない)。
【0033】続くステップ150では、車両が停止した
か否かを、車輪速度センサ53からの信号に基づいて判
定する。ここで否定判断されと前記ステップ130に戻
り、一方肯定判断されると一旦本処理を終了する。この
様に、本実施例では、障害物との距離SLを検出し、障
害物との距離SLが近い場合には、障害物との距離SL
が近いほど大きな倍力作用を発揮させて、(ブレーキペ
ダル3の踏力に対するマスタシリンダ圧の増圧の程度で
ある)ブレーキ油圧の伝達比を増大させている。
【0034】そのため、乗員による障害物の発見が遅れ
た場合でも、乗員がブレーキペダル3を踏めば、速やか
に高い制動力が得られるので、極めて安全性が高いもの
である。特に、障害物が近いほど制動力を高めているの
で、その点からも高い安全性を確保できる。 (実施例2)次に、実施例2について説明する。
【0035】本実施例のブレーキ制御装置は、障害物を
検知した場合には、パワーブレーキ(PB)を制御し
て、ブレーキ油圧の伝達比を増加するものである。尚、
前記実施例1と同様な部分の説明は省略又は簡略化し、
ハード構成も同じものは同じ番号を使用する。
【0036】a)図5に示す様に、本実施例のブレーキ
制御装置は、基本的には前記実施例1と同様であるが、
ブレーキブースタ2の変圧室2bにコンプレッサ(図示
せず)により高圧な空気を導入する構成を備えていな
い。また、このブレーキ制御装置では、油圧制御回路1
0のうち、例えば第1油圧配管11aでは、マスタシリ
ンダ5と増圧制御弁21,22との間の管路45aに
は、前記実施例1の様なマスターカットバルブ(SMC
弁)が配置されておらず、それに代えて、調節弁42が
配置されている。
【0037】この調圧弁42とは、前記PB制御に使用
されるものであり、周知の比例制御弁(プロポーショニ
ングバルブ)を逆接したもの、即ち同じ油圧配管にて後
輪側よりも前輪側のホイールシリンダ圧を高めるために
使用されている弁を逆接したものである。従って、この
逆接された比例制御弁(調圧弁42)により、(SRC
弁34の開状態で)油圧ポンプ38を駆動させた場合に
は、油圧経路45a側の油圧をマスタシリンダ1側より
も所定の割合で高くすることが可能である。
【0038】尚、第2油圧配管11bも、同様な構成
(調圧弁43等)を備えている。尚、ブレーキ制御装置
を制御するECU50も、第1電磁弁及び第2電磁弁を
除いて、前記実施例1とほぼ同様な構成である。 b)次に、本実施例における制御処理について、図6の
フローチャート及び図7の説明図に基づいて説明する。
【0039】まず、図6のステップ200にて、データ
の初期化を行なう。続くステップ210では、レーザー
レーダ55によって検出した障害物との距離SLを読み
込む。続くステップ220では、障害物との距離SL
が、制動力を上げるための制御を行なうべき距離kSL
の範囲内に入ったか否かを判定する。ここで肯定判断さ
れるとステップ230に進み、一方否定判断されると前
記ステップ210に戻る。
【0040】ステップ230では、ストップスイッチ5
4がオンか否かを判定し、ここで肯定判断されるとステ
ップ240に進み、一方否定判断されると一旦本処理を
終了する。ステップ240では、障害物までの距離SL
に応じて、パワーブレーキを作動させて、制動力を上げ
る処理を行なう。つまり、SRC弁34,35をオンし
てその流路を開くとともに、ポンプ38,39を作動さ
せて、ホイールシリンダ圧を増加させる制御を行ない、
一旦本処理を終了する。
【0041】このパワーブレーキの制御を図7のグラフ
で説明する。図7に示す様に、通常は、ペダル踏力の増
加に比例してマスタシリンダ圧(M/C圧)が増加する
が、SRC弁34,35を開いた状態でポンプ38,3
9を作動させると、逆接された比例制御弁(調圧弁4
2,43)の働きにより、ある折れ点圧力P0からは、
マスタシリンダ1側よりホイールシリンダ15〜18の
圧力(W/C圧)が高くなり、大きなホイールシリンダ
圧(即ち大きな制動力)が得られるのである。
【0042】特に、障害物までの距離SLに応じて、制
動力を調節する場合には、例えばSRC弁34,35の
開デューティを調節したり、ポンプ38,39の出力を
調節する。例えば、前記図4に示す様に、障害物との距
離SLが短くなるにつれて、SRC弁34,35の開デ
ューティが大きくなる様に設定する。及び/又は、障害
物との距離SLが短くなるにつれて、ポンプ38,39
の出力が増大する様に設定する。
【0043】続くステップ250では、車両が停止した
か否かを判定し、ここで否定判断されと前記ステップ2
30に戻り、一方肯定判断されると一旦本処理を終了す
る。この様に、本実施例では、障害物との距離SLを検
出し、障害物との距離SLが近い場合には、障害物との
距離SLが近いほど大きなホイールシリンダ圧とするこ
とにより、(ブレーキペダル3の踏力に対するマスタシ
リンダ圧の増圧の程度である)ブレーキ油圧の伝達比を
増大させている。
【0044】そのため、乗員による障害物の発見が遅れ
た場合でも、乗員がブレーキペダル3を踏めば、速やか
に高い制動力が得られるので、極めて安全性が高いもの
である。特に、障害物が近いほど制動力を高めているの
で、その点からも高い安全性を確保できる。
【0045】尚、前記ステップ230の処理を省略する
と、ブレーキペダル3が踏まれない場合でも、障害物が
検知された場合には、その距離SLに応じて制動力を高
めることができる。尚、本発明は上記実施例に何ら限定
されることなく、本発明の技術的範囲を逸脱しない限
り、種々の態様で実施できることはいうまでもない。
【0046】(1)前記実施例1,2では、X配管を例
に挙げたが、前後配管にも本発明を適用できることは明
らかである。 (2)前記実施例1では、ブレーキ油圧の伝達比を増大
する装置として、ブレーキブースタを使用したが、マス
タシリンダ圧を増大する各種の手段を採用できる。
【0047】(3)前記実施例2では、ブレーキ油圧の
伝達比を増加する装置として、逆接した比例制御弁(調
圧弁)及びポンプ等を使用したが、例えばSMC弁を設
けて、そのSMC弁オンしてポンプを作動したり、ブレ
ーキペダルの踏力に対してホイールシリンダ圧を増加さ
せる各種の手段を採用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1のブレーキ制御装置を示す概略構成
図である。
【図2】 実施例1の電子制御装置の構成を示すブロッ
ク図である。ある。
【図3】 実施例1の制御処理を示すフローチャートで
ある。
【図4】 実施例1の障害物との距離と第1電磁弁の開
デューティとの関係を示すグラフである。
【図5】 実施例2のブレーキ制御装置を示す概略構成
図である。
【図6】 実施例2の制御処理を示すフローチャートで
ある。
【図7】 M/C圧とW/C圧との関係を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
1…マスタシリンダ 7,7a…第1電磁弁 7b…第2電磁弁 10…油圧制御回路 21,22,23,24…増圧制御弁 25,26,27,28…減圧制御弁 31,32…マスタカットバルブ(SMC弁) 34,35…カットバルブ(SRC弁) 38、39…油圧ポンプ 41…電動ポンプモータ 42,43…調圧弁

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両制動時に、乗員により操作される操
    作部材と、 該操作部材への操作状態に基づくブレーキ液圧を発生す
    るブレーキ液圧発生手段と、 該ブレーキ液圧発生手段からのブレーキ液圧を受けて車
    輪制動力を発生する車輪制動力発生手段と、 前記ブレーキ液圧発生手段と前記車輪制動力発生手段と
    を連通する主管路と、 前記車両の進行方向に障害物を検知する検知手段と、 該検知手段によって前記障害物を検知した場合には、前
    記操作部材への乗員による操作状態に対する前記車輪制
    動力発生手段へのブレーキ液圧の伝達比を増大する可変
    手段と、 を備えることを特徴とするブレーキ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記検知手段は、前記障害物までの距離
    を検知し、 前記可変手段は、前記障害物までの距離が短くなるにつ
    れて、前記ブレーキ液の伝達比を増大することを特徴と
    する前記請求項1に記載のブレーキ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記可変手段は、 前記ブレーキ液圧の伝達比の可変を、前記操作部材と前
    記ブレーキ液圧発生手段との間に配置されて、前記乗員
    による操作力を倍力するブレーキブースタにおける倍力
    比を可変することにより行なうことを特徴とする前記請
    求項1又は2に記載のブレーキ制御装置。
  4. 【請求項4】 前記可変手段は、 前記ブレーキ液圧発生手段側からブレーキ液を吸引し、
    且つ前記車輪制動力発生手段に向けてブレーキ液を吐出
    する移動手段と、 前記ブレーキ液圧発生手段側と前記車輪制動力発生手段
    側とのブレーキ液圧の差圧を保持する保持手段と、 を備えたことを特徴とする前記請求項1又は2に記載の
    ブレーキ制御装置。
  5. 【請求項5】 前記可変手段は、 前記ブレーキ液圧の伝達比の可変を、前記移動手段の出
    力を変更することにより行なうことを特徴とする前記請
    求項4に記載のブレーキ制御装置。
  6. 【請求項6】 前記可変手段は、 前記ブレーキ液圧の伝達比の可変を、前記保持手段によ
    る差圧の保持率によって行なうことを特徴とする前記請
    求項4に記載のブレーキ制御装置。
  7. 【請求項7】 前記可変手段は、 前記ブレーキ液圧の伝達比の可変を、前記ブレーキ液圧
    発生手段側から前記移動手段に至る管路に配置されて該
    管路を開閉する制御弁の開閉状態によって行なうことを
    特徴とする前記請求項4に記載のブレーキ制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1418104A2 (en) 2002-11-05 2004-05-12 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle braking control device
JP2005225447A (ja) * 2004-02-16 2005-08-25 Daihatsu Motor Co Ltd 車両制動方法及び車両制動装置

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