JPH10297348A - ダンプ制御装置 - Google Patents

ダンプ制御装置

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JPH10297348A
JPH10297348A JP10572997A JP10572997A JPH10297348A JP H10297348 A JPH10297348 A JP H10297348A JP 10572997 A JP10572997 A JP 10572997A JP 10572997 A JP10572997 A JP 10572997A JP H10297348 A JPH10297348 A JP H10297348A
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JP
Japan
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dump
rod
motor
operating rod
shift rod
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Application number
JP10572997A
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English (en)
Inventor
Teruhiro Shirata
彰宏 白田
Makoto Tanabe
誠 田辺
Kimiteru Hagiwara
公輝 萩原
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Jidosha Buhin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Jidosha Buhin Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ダンプ荷台等の傾倒を制御するダ
ンプ制御装置に関し、操作性、安全性及び経済性に優れ
たダンプ駆動装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 シフトロッド75を駆動することにより
PTO装置73のギヤを変速機に連結して動力を取り出
し、この動力に基づいてオイルポンプ74を稼働してダ
ンプシリンダ10を伸縮するダンプ制御装置において、
操作スイッチ1により回転制御するモータ3と、このモ
ータ3の回転運動を作動杆24の往復運動に変換する動
力変換機構6とを有し、この作動杆24を上記シフトロ
ッド75に連結して駆動する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダンプ荷台等の傾
倒を制御するダンプ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ダンプトラックのダンプ荷台、或
いはクレーン車のクレーンアーム等の傾倒を制御する制
御機構は、図8に示す機械式のものが知られている。こ
の機構は、運転席等に操作レバー71を設置し、この操
作レバー71からフレキシブルなケーブル72を延設
し、このケーブル72の他端部に、変速機からエンジン
動力を取出すPTO(パワーテイクオフ)装置73のシ
フトロッド75を連結したものである。
【0003】上記シフトロッド75は、そのシフト駆動
により、PTOギヤ76を変速機に連結させて動力を取
り出す他、PTO装置73が受けた動力に基づいてダン
プシリンダ(図示せず)にオイルを送出するオイルポン
プ74、及びダンプシリンダからオイルを排出してダン
プシリンダを伸縮する油圧回路(図示せず)を制御す
る。
【0004】操作レバー71は、図8に示すようにシフ
トロッド75に対応して「上げ」「中立」「下げ」の3
ポジションが設けられている。操作者はダンプ荷台を昇
降する場合には、操作レバー71を各ポジションの位置
に操作移動し、その制動力をケーブル72を介してPT
O装置73のシフトロッド75に伝える。
【0005】通常シフトロッド75は、「上げ」「中
立」間、また「中立」「下げ」間はそれぞれ約13mm
程度のストロークを有している。シフトロッド75の
「上げ」及び「中立」の位置では、PTOギヤ76は図
示しない変速機と歯車が連結され動力を取出す「ON」
状態となる。この「中立」の状態では、PTOギヤ76
はオイルポンプ74の駆動に備えるため動力を取出す
「ON」状態としている。さらに上記「上げ」の状態で
はダンプ上昇の油圧回路が形成される一方、PTOギヤ
76はオイルポンプ74を駆動してダンプシリンダにオ
イルを圧送してダンプ荷台を上昇させる。
【0006】ダンプ荷台の上昇途中でダンプ荷台を停止
させる場合には、操作レバー71を「中立」のポジショ
ンにシフトする。道路工事等において、車両をゆるやか
に前進させながらダンプ荷台の砂、砂利等を徐々に撒き
散らすいわゆる「びり撒き」の際には、「上げ」「中
立」を交互に繰り返しながらダンプ荷台を段階的に上昇
させる。
【0007】一方「下げ」の位置では、PTOギヤ76
は変速機との連結が解除された「OFF」状態となり、
さらに、このときにはダンプ下降の油圧回路が形成さ
れ、オイルバルブ(図示せず)が開放されてダンプシリ
ンダからオイルを排出し、このオイル排出に伴ってダン
プ荷台は下降する。なお、車両の走行時には、操作レバ
ー71を「下げ」のポジションに置くこととし、これに
よりPTOギヤ76を変速機から開放してPTO装置7
3の破損を防止している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】さて、上記機械式の操
作レバーは一般に操作ストロークが大きく、操作に際し
てはケーブル72を連動させることからかなりの操作力
が必要であることなど操作性に欠けていた。また、機械
式の操作レバー71は、一般に車両の運転席の近傍に突
出した状態で設置されており、このような突起物を運転
席等に設けることは運転者或いは操作者の安全性の妨げ
になるという懸念があった。
【0009】一方、装置を施工の際には、操作レバー7
1からPTO装置73までの間にケーブル72を組付け
る必要があり、車両一般の配管設備等が錯綜しているな
かでケーブル72の組付けについては、場所の確保及び
組付けの施工性にも問題があった。また、操作レバー7
1の設置場所の確保、操作レバー71の設置及びケーブ
ル72の組付け費用等、機構的にもコスト高となり、ケ
ーブル72等の機械疲労による操作の確実性にも問題が
あった。
【0010】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、操作性、安全性及び経済性に優れたダンプ駆動
装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】以上の技術的課題を解決
するため、本発明に係るダンプ制御装置は図1に示すよ
うに、シフトロッド75を駆動することによりPTO装
置73のギヤを変速機に連結して動力を取り出し、この
動力に基づいてオイルポンプ74を稼働してダンプシリ
ンダ10を伸縮するダンプ制御装置において、操作スイ
ッチ1により回転制御するモータ3と、このモータ3の
回転運動を作動杆24の往復運動に変換する動力変換機
構6とを有し、この作動杆24を上記シフトロッド75
に連結して駆動する構成である。
【0012】また、これに加えて、上記作動杆24と上
記シフトロッド75との間に緩衝ロッド5を介在した構
成である。
【0013】さらに、これに加えて、上記動力変換機構
6に、上記モータ3の回転を回転板28の低速回転に変
換する変換機構、この回転板28の一の面に設けられ低
速円運動を行うピン29、このピン29と係合する案内
板25、及びこの案内板25に取付けられピン29の案
内方向と直交する方向に移動する上記作動杆24を設け
た構成である。
【0014】また、上記シフトロッド75を全ストロー
ク移動する途中で停止し、ダンプシリンダ10の伸縮を
停止させる場合において、上記回転板28の他の面に導
電部36と絶縁部37とを設ける一方、この回転板28
の所定回転角の位置に、回転板28の回転に伴い上記導
電部36と絶縁部37とが交互に摺接する固定接点33
を設け、この固定接点33が上記絶縁部37に摺接する
状態に至った時の上記回転板28の回転角度の位置で上
記モータ3を停止させ、上記シフトロッド75を上記途
中のシフト位置で停止させる構成とすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るダンプ制御装
置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0016】図1は、上記ダンプ制御装置をダンプトラ
ックに適用した場合の全体構成を示したものである。こ
の装置では、従来の技術の欄で説明したシフトロッド7
5、PTO装置73、オイルポンプ74その他油圧回路
については、別段の技術を付加することなくそのまま使
用する。
【0017】さらにダンプ制御装置には、モータ3を内
蔵しシフトロッド75を駆動する動力変換機構6、ダン
プトラックの運転席に配置されダンプ荷台昇降の操作を
行う操作スイッチ1、この操作スイッチ1に基づいてモ
ータ3への電力供給を断続するリレー2、動力変換機構
6とPTO装置73とを連結するロッド4及びこのロッ
ド4の中間に介在する緩衝装置5とを有している。また
油圧回路系統には、オイルを充填したオイルタンク8、
ダンプ上昇及び下降をコントロールする油圧回路9、ダ
ンプ荷台11及びダンプ荷台11を上昇下降駆動するダ
ンプシリンダ10を有している。
【0018】図2は、上記動力変換機構6の分解斜視図
を示したものである。この動力変換機構6は、両方向に
回転する小型のモータ3、及びモータ3に駆動される動
力機構を内蔵するベース部32を有し、ベース部32内
には、モータ3と連結したウオーム31とウオームホイ
ール28からなるウオームギヤが形成され、またウオー
ムホイール28の回転に基づいて直進往復運動する作動
杆24が設けられている。
【0019】また上記ベース部32には、ウオームホイ
ール28の回転軸34が設けられ、この周りにはベース
部32とは絶縁された3個の固定接点33a,33b,
33cが配置され、各接点にはリード線(図示せず)が
接続されている。ウオームホイール28は、回転軸34
に回転自在に嵌め込まれその抜け防止のために止め輪2
6が用いられている。ウオームホイール28の一方の面
には2個のピン29が突設され、これらのピン29は回
転軸34から対称な等距離に配置されそれぞれローラ2
7が嵌め込まれている。
【0020】ウオームホイール28の他の面は図2
(b)に示すように、中央部には環状に絶縁部37が設
けられその周囲には導電部36が形成され、絶縁部37
には回転軸34から対称な位置に膨出部37a,37b
が設けられている。ウオームホイール28の回転にとも
ない、上記固定接点33b,33cの先端部の接点は膨
出部37a,37b又は導電部36と接触し、また固定
接点33aは常に導電部36と接触する。
【0021】また図2及び図3に示すように、上記作動
杆24の中央部には、上記ピン29と係合する溝部25
aを有する2つの案内板25が、作動杆24と直交する
方向に並設されている。これら案内板25同士の間隔と
ピン29間の間隔とは同じに設定されている。ベース部
32を覆うカバー22の裏面には、作動杆24が摺動す
るスライド溝23が設けられ、このカバー22の4隅に
は孔が設けられビス21を用いてベース部32に固定さ
れる。
【0022】作動杆24の移動距離はピン29同士の間
隔の2倍であり、この移動距離はシフトロッド75の
「上げ」から「下げ」までのストロークと同一に設定さ
れている。また作動杆24の往復範囲はピン29の回転
運動の範囲に限られるから、シフトロッド75は正確な
ストロークが得られ、またモータ3が回り過ぎても移動
範囲をオーバすることはない。
【0023】図4は上記緩衝装置5を示したものであ
る。この緩衝装置5は、円筒状のチューブ42内に摺接
する一対のスライドロッド41と、これらスライドロッ
ド41同士の係合部44に設けられ、両スライドロッド
41を緩衝させるスプリング45を有している。スライ
ドロッド41は、チューブ42に内接する円柱部とこれ
を半円柱状に切り欠いた係合部44を有し、円柱部の他
端にはスナップリング43が設けられ、さらに接続金具
46が延設されている。上記係合部44には長尺方向に
窪み部が設けられ、この窪み部に嵌め込まれたスナップ
リング45の作用により、チューブ42内を一対のスラ
イドロッド41同士が弾性的に伸縮する。
【0024】上記動力変換機構6とシフトロッド75と
の接続形態としては、作動杆24と緩衝装置5一端の接
続金具46とを接続し、この接続金具46の他端とシフ
トロッド75とを接続すればよい。なお、必要に応じ
て、作動杆24とシフトロッド75との間にロッド4を
介在させ、或いは緩衝装置5自体の長さを変えることで
距離的な問題を調整する。
【0025】図5(a)(b)は、操作スイッチ1を説
明したものである。この操作スイッチ1は、ダンプ荷台
を上昇(UP)させる上げ側操作スイッチ1aとダンプ
荷台を下降(DOWN)させる下げ側操作スイッチ1b
からなり、スイッチ1aは上方向に1ステップON(1
ST.ON)及び2ステップON(2ST.ON)のポ
ジションを、またスイッチ1bは下方向に1ステップO
N(1ST.ON)及び2ステップON(2ST.O
N)のポジションを有する。操作スイッチ1の操作後は
自動的に中立(NEW)のポジションに復帰する。図5
(b)に示す各接点において、上記UP1ST.ONの
ポジションでは接点S1のみ、UP2ST.ONのポジ
ションでは接点S1及びS2、またDOWN1ST.O
Nのポジションでは接点S3のみ、DOWN2ST.O
Nのポジションでは接点S3及びS4がそれぞれ接続さ
れた状態となる。
【0026】図6は、ダンプ制御装置に係る制御回路図
を示したものである。この制御回路は、バッテリ51、
キースイッチ52(イグニションスイッチと連動)、フ
ューズ53、上記モータ3及びウオームホイール28、
ダイオード56、及びインジケータランプ57から構成
されている。
【0027】また上記制御回路は、モータ3を断続する
リレー2として上げ側リレー2a、下げ側リレー2b、
上げ側操作スイッチ1a、下げ側操作スイッチ1b、上
げ側リミットスイッチ54及び下げ側リミットスイッチ
55を有している。上記リミットスイッチ54,55
は、作動杆24或いはこれと連動するロッド4、緩衝装
置5、シフトロッド75等の何れかに設けられ、これら
ロッドの物理的位置を判別する物理的機構或いは光学的
機構により構成される。
【0028】なお、図6に示す制御回路図はダンプ荷台
11の降下状態を示しており、このときモータ3に電力
を供給する起動回路は閉回路を構成し、また下げ側のリ
ミットスイッチ55はOFF状態、上げ側のリミットス
イッチ54はON状態にある。
【0029】図7は、ウオームホイール28の動作説明
図であり、(a)は油圧回路のDOWN、UP状態及び
PTOギヤ76の「ON」「OFF」状態との関係を、
(b)はウオームホイール28の接点側の状態を、
(c)はウオームホイール28のローラピン側の動き
を、また(d)はリミットスイッチ54,55の動作を
それぞれ示している。
【0030】図7に示すように、ウオームホイール28
が360度回転することによって、状態は図7(b)
(c)から(又はから)に移行し、作動杆24
は全ストローク移動する。図7(b)(c)では
各固定接点33a,33b,33cは開放され、状態図
7(b)(c)では各固定接点33a,33b,3
3cは互いに導通している。
【0031】ここで図6及び図7に基づいてダンプ荷台
11を上昇させる場合について説明する。先ずキースイ
ッチ52をONしてバッテリ51から回路に電力を供給
できる状態にする(同時にエンジン始動)。この状態で
は、図7(d)に示すように下げ側リミットスイッチ5
5はOFF状態にあり、ウオームホイール28の一のピ
ン29のみが作動杆24の一の案内板25と係合してい
る(図7(c))。作動杆24が図7(c)の位置
では、PTO装置73のシフトロッド75は「下げ」に
位置し、ダンプ荷台11は降下した状態である。
【0032】操作スイッチ1aをUP2ST.ONに操
作すると、接点S1及びS2が接続され(フューズ53
−S1−S2−リミットスイッチ54回路を形成)、上
げ側リレー2aがONしてモータ3の起動回路が形成さ
れモータ3が回転する。
【0033】上記モータ3の回転によりウオームギヤが
機能してウオームホイール28が回り(時計方向)、ウ
オームホイール28の回転に伴い、一のピン29は案内
板25を摺動しつつ作動杆24を直進移動(図7(c)
からに向けて)させる。この移動の直後にリミット
スイッチ55がONに切換わり、これによりインジケー
タランプ57が点灯しダンプ制御機構が作動中であるこ
とを表す。
【0034】やがてウオームホイール28が180度回
転すると(図7(b)(c))、2個のピン29はそ
れぞれ各案内板25と係合する。上記位置(図7(b)
(c))ではシフトロッド75は「中立」に位置する
が、この少し前でPTOギヤ76は動力を取出す「O
N」状態となる(図7(a))。
【0035】さらにウオームホイール28が回転を続け
ると、一のピン29は案内板25との係合から外れ、同
時に他のピン29は案内板25を摺動しつつ作動杆24
を移動させ(図7(b)(c)−−)、その途中
(図7(b)(c))で油圧回路がUP状態となり同
時にオイルポンプ74が稼働する(図7(a))。
【0036】ウオームホイール28が略360度回転す
れば(図7(b)(c))、上げ側リミットスイッチ
54は開放されこれに伴ってリレー2aはOFFし、モ
ータの起動回路は閉回路を形成してモータ3は停止す
る。なお、モータ3停止時は閉回路によりモータ3自体
にブレーキ力が発生しモータ3は急停止する。このとき
作動杆24は全ストローク移動するので、緩衝装置5を
介してシフトロッド75は「下げ」から「上げ」のポジ
ションにシフトされる。
【0037】上記UP状態(シフトロッド75「上
げ」)では、ダンプ上昇の油圧回路9が形成され、油圧
リターン回路が遮断されてPTO装置73はオイルポン
プ74を駆動する。オイルポンプ74はオイルタンク8
からオイルを吸引し、これをダンプシリンダ10へ圧送
してダンプ荷台11を上昇させる。上昇限界位置で、油
圧回路は中立に移行しダンプ荷台11は停止する。
【0038】ダンプ荷台11の上昇、停止を繰り返して
段階的に上昇させる場合、例えば道路工事等でびり撒き
を行うときは、シフトロッド75の「上げ」と「中立」
のポジションを往復操作することになる。このときに
は、上述したように操作スイッチ1aをUP2ST.O
Nに操作してダンプ荷台11上昇させ、その途中で停止
させるときには操作スイッチ1bを一時的にDOWN2
ST.ONのポジションに操作し、続いてDOWN1S
T.ONに切り換える。
【0039】図7(b)(c)の位置ではウオームホ
イール28の接点33b,33cは開放されており、そ
の場合は一時的にDOWN2ST.ONのポジションに
操作してモータ3の起動回路を形成し、ウオームホイー
ル28が図7(b)(c)の位置を外れ、操作をDO
WN1ST.ONに移行すると、接点S4が開放され接
点S3のみが接続された回路を形成する(フューズ53
−S3−ウオームホイール28−アース59回路を形
成)。上記回路により、下げ側リレー2bがONしてモ
ータの起動回路が形成されモータ3が上記上昇時とは逆
の方向に回転し、ウオームホイール28の回転(反時計
方向)に伴い作動杆24はシフトロッド75を「中立」
方向に移動させる(図7(b)(c)からに向け
て)。
【0040】やがてウオームホイール28が180度回
転した中立位置(図7(b)(c))に至ると、ウオ
ームホイール28の接点33cと33aとの接続が開放
され、これと同時に下げ側リレー2bがOFFし、モー
タ3の起動回路は閉回路を形成してモータ3は停止す
る。このとき作動杆24はその移動範囲の中央部で停止
し、シフトロッド75は「中立」のポジションに位置す
る。これにより、PTO装置73はオイルポンプ74の
駆動を解除し、ダンプ荷台11は上昇途中で停止する。
さらに操作スイッチ1aをUP2ST.ONに操作すれ
ば上記モータ3の起動回路が形成され、シフトロッド7
5を「上げ」に移動してダンプ荷台11は上昇を再開す
る。
【0041】上昇したダンプ荷台11を下降させる場合
には、操作スイッチ1bをDOWN2ST.ONのポジ
ションに操作する.これにより、接点S3及びS4が接
続され(フューズ53−S3−S4−ダイオード56−
リミットスイッチ55回路を形成)、下げ側リレー2b
がONして、モータ3の起動回路が形成される。モータ
3の回転に伴ってウオームホイール28が回り(反時計
方向)、これと同時に作動杆24はシフトロッド75を
「下げ」方向に移動させる(図7(b)(c)から
に向けて)。
【0042】ウオームホイール28が略360度回転す
れば(図7(b)(c))、下げ側リミットスイッチ
55は開放されこれに伴ってリレー2bはOFFし、モ
ータ3は停止する。この状態では、作動杆24は上昇時
とは逆方向に全ストローク移動するので、シフトロッド
75は「上げ」から「下げ」のポジションにシフトされ
る。
【0043】シフトロッド75が「下げ」の位置では、
PTOギヤ76は変速機との連結が解除された「OF
F」状態となる一方、ダンプ下降の油圧回路が形成され
る。この油圧回路により、オイルバルブ(図示せず)は
開放されダンプシリンダ10からオイルを排出してオイ
ルタンク8に戻し、ダンプ荷台11は下降する。なおリ
ミットスイッチ55のOFFにより、それまで点灯して
いたインジケータランプ57は消灯し、ダンプ荷台11
が降下完了状態にあることを示す。
【0044】下降途中にダンプ荷台11を停止させる場
合には操作スイッチ1aをUP2ST.ONからUP1
ST.ONのポジションに操作する。この操作により、
上げ側リレー2aがONしモータ3の起動回路が形成さ
れ、ウオームホイール28が180度回転(時計方向)
した中立位置(図7(b)(c))に至ると、ウオー
ムホイール28の接点33bと33aとの接続が開放さ
れ、同時に上げ側リレー2aがOFFしモータ3は停止
する。このときシフトロッド75は「中立」に位置し、
ダンプ荷台11は下降途中で停止する。さらに操作スイ
ッチ1bをDOWN2ST.ONに操作すればダンプ荷
台11は下降を再開する。
【0045】上記PTO装置73は、車両変速機の副軸
歯車等からPTOギヤ76を介して動力を取出すもので
あるから、ギヤ間の干渉等のようにPTO作動時のギヤ
の噛み合わせが悪い場合にはPTO作動が円滑に行えな
い。
【0046】この点、上記緩衝装置5は、PTOギヤ7
6の連結の際には、その弾性作用にによりギヤを円滑に
噛み合わることができ、また緩衝装置5はモータ3の負
荷を軽減する。例えば電圧低下等により動力変換機構6
のモータ3の駆動力が低下した場合でも、作動杆24の
移動力は緩衝装置5により緩和される。また、緩衝装置
5に蓄えられた弾性力によりシフトロッド75に対する
作用力が付勢され、円滑にPTOギヤ76を変速機に噛
み合わせることができる。なおPTOギヤ76が同期型
の場合にはギヤの噛み合わせの問題は軽減される。
【0047】従って上記実施の形態によれば、モータ3
とウオームギヤの組合せにより、高出力な作動杆24の
移動力を確保することができ、シフトロッド75の「上
げ」「下げ」の操作が迅速かつ確実に行えるようにな
り、また操作レバーに比べて操作容易な操作スイッチ1
によりダンプ荷台11の昇降操作が行え操作性が良くな
った。また、出力軸に緩衝装置5を設けたことにより、
PTO装置73におけるスムーズな噛合せ性能を確保す
るこができ、加えて、上記ダンプ制御装置は外取付けの
ため、従来のPTO装置73及びオイルポンプ74をそ
のまま使用できるという効果がある。
【0048】一方、運転席近傍に設けられていた突起状
の操作レバーは不要となり、運転者或いは操作者の安全
性が確保された。また、操作スイッチ1と動力変換機構
6間は、ケーブル72の組付け作業に比べて容易な電気
配線作業で済むので施工性が改善され、加えて操作レバ
ー71の設置及び接地場所の確保の必要もなく、機構的
に簡単でコストが低減されるという効果がある。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るダン
プ制御装置によれば、シフトロッドを駆動することによ
りPTO装置から取り出した動力に基づいてオイルポン
プを稼働してダンプシリンダを伸縮するダンプ制御装置
において、操作スイッチにより回転制御するモータの回
転運動を作動杆の往復運動に変換する動力変換機構を設
けてシフトロッドを駆動する構成を採用したから、従来
運転席近傍に設けられていた突起状の操作レバーが除去
され、運転者或いは操作者の安全性が確保されることに
なり、また操作容易な操作スイッチによりダンプシリン
ダの伸縮操作が行え操作性に優れるという効果がある。
【0050】さらに、当該ダンプ制御装置によれば、操
作スイッチと動力変換機構との間は、ケーブルの組付け
作業に比べて容易な電気配線作業で済むので施工性が改
善され、加えて操作レバーを設置する必要もなく機構的
に簡単で経済性である。また、当該ダンプ制御装置は従
来のPTO装置に外付けすることができるため、従来の
PTO装置、オイルポンプ等をそのまま使用できるとい
う効果がある。
【0051】また、作動杆とシフトロッドとの間に緩衝
ロッドを介在した構成としたから、この緩衝装置の弾性
緩衝作用により、PTO装置のギヤと変速機との噛み合
わせが円滑に行え、加えてモータの負荷が軽減されると
いう効果がある。
【0052】さらに、動力変換機構に、モータの回転を
回転板の低速回転に変換する変換機構、この回転板に設
けたピンと係合する案内板、及びピンの案内方向と直交
する方向に移動する作動杆を設けた構成を採用したか
ら、変換機構により高出力を確保することができてシフ
ト操作が迅速かつ確実に行え、また作動杆の往復範囲は
ピンの回転運動の範囲に限られるから、シフトロッドの
ストロークが正確に確保され安定性に優れるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るダンプ制御装置の全
体の構成図である。
【図2】実施の形態に係る動力変換機構を示したもの
で、(a)は分解斜視図を(b)はウオームホイールの
他の面を示す図である。
【図3】実施の形態に係る動力変換機構の作動状態説明
図である。
【図4】実施の形態に係る緩衝装置を示した図である。
【図5】操作スイッチを説明したもので、(a)は操作
スイッチの操作説明図(b)は操作スイッチの接点回路
図である。
【図6】実施の形態に係るダンプ制御装置の制御回路図
である。
【図7】ウオームホイールの動作説明図であり、(a)
は油圧回路のDOWN、UP状態及びPTOギヤの「O
N」「OFF」状態との関係を(b)はウオームホイー
ルの接点側の状態を(c)はウオームホイールのローラ
ピン側の動きを(d)はリミットスイッチの動作を示し
た図である。
【図8】従来例に係る機械式のダンプ制御装置を示した
図である。
【符号の説明】
1 操作スイッチ 3 モータ 5 緩衝ロッド 6 動力変換機構 10 ダンプシリンダ 24 作動杆 25 案内板 28 回転板(ウオームホイール) 29 ピン 73 PTO装置 75 シフトロッド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シフトロッドを駆動することによりPT
    O装置のギヤを変速機に連結して動力を取り出し、この
    動力に基づいてオイルポンプを稼働してダンプシリンダ
    を伸縮するダンプ制御装置において、 操作スイッチにより回転制御するモータと、 このモータの回転運動を作動杆の往復運動に変換する動
    力変換機構とを有し、この作動杆を上記シフトロッドに
    連結して駆動することを特徴とするダンプ制御装置。
  2. 【請求項2】 上記作動杆と上記シフトロッドとの間に
    緩衝ロッドを介在したことを特徴とする請求項1記載の
    ダンプ制御装置。
  3. 【請求項3】 上記動力変換機構に、上記モータの回転
    を回転板の低速回転に変換する変換機構、この回転板の
    一の面に設けられ低速円運動を行うピン、このピンと係
    合する案内板、及びこの案内板に取付けられピンの案内
    方向と直交する方向に移動する上記作動杆を設けたこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載のダンプ制御装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006012708A1 (en) * 2004-08-06 2006-02-09 Gencarelli Constructions Pty Ltd Small load lifting mechanism
AU2007200947B2 (en) * 2004-08-06 2009-11-12 Gencarelli Constructions Pty Ltd Small load lifting mechanism

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