JPH10296996A - インク記録装置 - Google Patents
インク記録装置Info
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- JPH10296996A JPH10296996A JP10879997A JP10879997A JPH10296996A JP H10296996 A JPH10296996 A JP H10296996A JP 10879997 A JP10879997 A JP 10879997A JP 10879997 A JP10879997 A JP 10879997A JP H10296996 A JPH10296996 A JP H10296996A
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- ink
- tank
- carriage
- recording head
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 キャリッジに搭載されるインクタンクのサイ
ズやインク記録装置自体のサイズを大きくすることな
く、かつ頻繁なインクタンクの交換が不要となるインク
記録装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 記録ヘッド13と、記録ヘッドにインク
を供給するインクタンク16を搭載するキャリッジ18
と、キャリッジとは独立して構成され、インクタンク1
6へインクを補充するインク補充タンクとを備え、キャ
リッジの走査により画像を形成するインク記録装置であ
って、インク補充タンクのインク供給口と、インクタン
ク16のインク補充口とを、接離可能にした。
ズやインク記録装置自体のサイズを大きくすることな
く、かつ頻繁なインクタンクの交換が不要となるインク
記録装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 記録ヘッド13と、記録ヘッドにインク
を供給するインクタンク16を搭載するキャリッジ18
と、キャリッジとは独立して構成され、インクタンク1
6へインクを補充するインク補充タンクとを備え、キャ
リッジの走査により画像を形成するインク記録装置であ
って、インク補充タンクのインク供給口と、インクタン
ク16のインク補充口とを、接離可能にした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置、複写機、ファクシミリ等のインク記録装置に関
するものである。
録装置、複写機、ファクシミリ等のインク記録装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、インクを用いて画像を形成す
る画像形成装置は、ファクシミリやコンピュータ等の出
力機器として用いられ、特に最近では高速化・高画質化
に対する要求が高まりつつある。
る画像形成装置は、ファクシミリやコンピュータ等の出
力機器として用いられ、特に最近では高速化・高画質化
に対する要求が高まりつつある。
【0003】以下、従来のインク記録装置のインクタン
クについて、図7を参照しながら説明する。図7は従来
のインクタンクの分解斜視図である。図7に示すよう
に、インク保持容器1は、インク吸収体2と、記録ヘッ
ド3と、フィルター4と、大気連通口5と、インク供給
口6とから構成される。
クについて、図7を参照しながら説明する。図7は従来
のインクタンクの分解斜視図である。図7に示すよう
に、インク保持容器1は、インク吸収体2と、記録ヘッ
ド3と、フィルター4と、大気連通口5と、インク供給
口6とから構成される。
【0004】インク吸収体2は、インクを毛細管力によ
り吸収保持するものであり、ポリエーテルポリオールと
トルエンジイソシアネート、シリコン、第3級アミン等
を混合発泡させ発泡後に爆発法により除膜処理を施し
た、エーテル系の発泡ウレタンである。インク吸収体2
は、任意の体積分だけ圧縮加工されインク保持容器1内
にほぼ隙間無い状態で挿入保持されている。
り吸収保持するものであり、ポリエーテルポリオールと
トルエンジイソシアネート、シリコン、第3級アミン等
を混合発泡させ発泡後に爆発法により除膜処理を施し
た、エーテル系の発泡ウレタンである。インク吸収体2
は、任意の体積分だけ圧縮加工されインク保持容器1内
にほぼ隙間無い状態で挿入保持されている。
【0005】インク保持容器1は、記録媒体(図示せ
ず)上を往復移動するキャリッジ(図示せず)上に、記
録ヘッド3が記録媒体と平行になるように保持される。
記録ヘッド3は、印字信号に対応してインクを選択的に
記録媒体へ吐出し、記録媒体上にドットのマトリックス
で構成した絵や文字を形成する。
ず)上を往復移動するキャリッジ(図示せず)上に、記
録ヘッド3が記録媒体と平行になるように保持される。
記録ヘッド3は、印字信号に対応してインクを選択的に
記録媒体へ吐出し、記録媒体上にドットのマトリックス
で構成した絵や文字を形成する。
【0006】次に、フィルター4は、インク保持容器1
と記録ヘッド3との連結部であるインク供給口6の直上
部に配置され、インク供給口6に超音波溶着等で取り付
けられている。インク吸収体2は、このフィルター4の
付近で局部圧縮し、毛細間力が他の部分より強い状態が
作られ、保持されているインクがフィルター4の近傍に
集められるように構成されている。このフィルター4
は、インク吸収体2に保持されたインクを記録ヘッド3
へ供給する際、インク中のゴミや、インク吸収体2内の
インク充填時に残留した気泡を取り除き、インク保持容
器1とインク吸収体2との隙間からの大気の混入により
引き起こされる記録ヘッド3の目詰まりを防止する。
と記録ヘッド3との連結部であるインク供給口6の直上
部に配置され、インク供給口6に超音波溶着等で取り付
けられている。インク吸収体2は、このフィルター4の
付近で局部圧縮し、毛細間力が他の部分より強い状態が
作られ、保持されているインクがフィルター4の近傍に
集められるように構成されている。このフィルター4
は、インク吸収体2に保持されたインクを記録ヘッド3
へ供給する際、インク中のゴミや、インク吸収体2内の
インク充填時に残留した気泡を取り除き、インク保持容
器1とインク吸収体2との隙間からの大気の混入により
引き起こされる記録ヘッド3の目詰まりを防止する。
【0007】大気連通口5は、インク保持容器1内と大
気を連通させるためにインク保持容器1の上部に設けら
れいる。記録ヘッド3から記録媒体へインクが吐出され
続けると、インク保持容器1内の圧力はインク容積の減
少分だけ低下するが、大気連通口5より適宜インク保持
容器1内へ大気が導入される。これにより、インク保持
容器1内の急激な圧力変化が防止される。
気を連通させるためにインク保持容器1の上部に設けら
れいる。記録ヘッド3から記録媒体へインクが吐出され
続けると、インク保持容器1内の圧力はインク容積の減
少分だけ低下するが、大気連通口5より適宜インク保持
容器1内へ大気が導入される。これにより、インク保持
容器1内の急激な圧力変化が防止される。
【0008】しかしながら、インク保持容器1は、その
もの自体に記録ヘッド3が接着され、一体となっている
ため、インク保持容器1内のインク消費後は、記録ヘッ
ド3が使用可能であるにもかかわらず、新しいインクタ
ンクと交換する必要がある。そこで、このような問題点
を解消したものとして、記録ヘッドとインクタンクとを
分離可能にしたインクタンクが提案されている。
もの自体に記録ヘッド3が接着され、一体となっている
ため、インク保持容器1内のインク消費後は、記録ヘッ
ド3が使用可能であるにもかかわらず、新しいインクタ
ンクと交換する必要がある。そこで、このような問題点
を解消したものとして、記録ヘッドとインクタンクとを
分離可能にしたインクタンクが提案されている。
【0009】図8は従来の記録ヘッド分離型インクタン
クの断面図である。このヘッド分離型インクタンクは、
インク保持部7と記録ヘッド部8とに分離可能であり、
インク保持部7は、インク吸収体2を内包したインク保
持容器1を備え、このインク保持容器1には、前述のよ
うに、内部へ大気を導入するための大気連通口5が備え
られている。インク保持容器1には、後述する記録ヘッ
ド保持部材11に設けられた係合穴12と係合するため
の突起9が設けられている。
クの断面図である。このヘッド分離型インクタンクは、
インク保持部7と記録ヘッド部8とに分離可能であり、
インク保持部7は、インク吸収体2を内包したインク保
持容器1を備え、このインク保持容器1には、前述のよ
うに、内部へ大気を導入するための大気連通口5が備え
られている。インク保持容器1には、後述する記録ヘッ
ド保持部材11に設けられた係合穴12と係合するため
の突起9が設けられている。
【0010】記録ヘッド部8は、インクを吐出する記録
ヘッド3が、記録ヘッド保持部材11に接着固定されて
おり、記録ヘッド保持部材11には、インクを記録ヘッ
ド3へ供給するためのインク供給口6が形成され、イン
ク供給口6の直上部には、ゴミ及び余分の気泡除去用の
フィルター4が、超音波溶着等で取り付けられている。
また、記録ヘッド部8内には、インク保持部7が挿入さ
れた際に、インク保持部7の突起9が係合する係合穴1
2が設けられている。
ヘッド3が、記録ヘッド保持部材11に接着固定されて
おり、記録ヘッド保持部材11には、インクを記録ヘッ
ド3へ供給するためのインク供給口6が形成され、イン
ク供給口6の直上部には、ゴミ及び余分の気泡除去用の
フィルター4が、超音波溶着等で取り付けられている。
また、記録ヘッド部8内には、インク保持部7が挿入さ
れた際に、インク保持部7の突起9が係合する係合穴1
2が設けられている。
【0011】インク保持部7と記録ヘッド部8が係合す
る際、インク供給口6とフィルター4は、インク保持部
7のインク供給穴10を通して、インク吸収体2を圧縮
押圧する。記録ヘッド部8とインク保持部7のキャリッ
ジ上への搭載は、記録ヘッド部搭載後にインク保持部7
を記録ヘッド部8へ搭載するか、あるいは記録ヘッド部
8とインク保持部7を係合保持させた状態で搭載するか
のいずれかで行う。
る際、インク供給口6とフィルター4は、インク保持部
7のインク供給穴10を通して、インク吸収体2を圧縮
押圧する。記録ヘッド部8とインク保持部7のキャリッ
ジ上への搭載は、記録ヘッド部搭載後にインク保持部7
を記録ヘッド部8へ搭載するか、あるいは記録ヘッド部
8とインク保持部7を係合保持させた状態で搭載するか
のいずれかで行う。
【0012】ヘッド分離型インクタンクは、インク保持
部7と記録ヘッド部8が分離可能であるため、インク吸
収体2内のインクを消費しても、キャリッジからインク
保持部7のみを取り外して交換すればよいので、ランニ
ングコストが抑えられ、経済的であるという利点があ
る。
部7と記録ヘッド部8が分離可能であるため、インク吸
収体2内のインクを消費しても、キャリッジからインク
保持部7のみを取り外して交換すればよいので、ランニ
ングコストが抑えられ、経済的であるという利点があ
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ヘッド分離型インクタンクでは、使用によりインクタン
ク内のインクがなくなる度毎に、インクタンクを交換し
なければならず、また頻繁な交換を回避するためにイン
クタンクを大容量化した場合には、インクタンクを装着
して移動するキャリッジ自体の大型化を招いてしまい、
印字速度を上げることが困難になるという問題点があ
る。
ヘッド分離型インクタンクでは、使用によりインクタン
ク内のインクがなくなる度毎に、インクタンクを交換し
なければならず、また頻繁な交換を回避するためにイン
クタンクを大容量化した場合には、インクタンクを装着
して移動するキャリッジ自体の大型化を招いてしまい、
印字速度を上げることが困難になるという問題点があ
る。
【0014】また別の解決策として、予備のインクタン
クを備え、キャリッジ上のインクタンクと、予備のイン
クタンクとをチューブ等により連結させ、キャリッジ走
査の際にチューブを引き回すことにより、キャリッジ内
インクタンクのインク容量を、見かけ上大容量にする方
式を持つインク記録装置があるが、この場合も、キャリ
ッジ走査の際にインク連結チューブを引き回す機構等を
必要とするので、駆動系の大型化ひいては装置全体の大
型化を促す結果となってしまう。
クを備え、キャリッジ上のインクタンクと、予備のイン
クタンクとをチューブ等により連結させ、キャリッジ走
査の際にチューブを引き回すことにより、キャリッジ内
インクタンクのインク容量を、見かけ上大容量にする方
式を持つインク記録装置があるが、この場合も、キャリ
ッジ走査の際にインク連結チューブを引き回す機構等を
必要とするので、駆動系の大型化ひいては装置全体の大
型化を促す結果となってしまう。
【0015】そこで本発明は、キャリッジに搭載される
インクタンクのサイズやインク記録装置自体のサイズを
大きくすることなく、かつ頻繁なインクタンクの交換が
不要となるインク記録装置を提供することを目的とす
る。
インクタンクのサイズやインク記録装置自体のサイズを
大きくすることなく、かつ頻繁なインクタンクの交換が
不要となるインク記録装置を提供することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、記録ヘッド
と、記録ヘッドにインクを供給するインクタンクを搭載
するキャリッジと、キャリッジとは独立して構成され、
インクタンクへインクを補充するインク補充タンクとを
備え、キャリッジの走査により画像を形成するインク記
録装置であって、インク補充タンクのインク供給口と、
インクタンクのインク補充口とを、接離可能にした。こ
の構成により、キャリッジに搭載されるインクタンクの
サイズやインク記録装置自体のサイズを大きくすること
なく、かつ頻繁なインクタンクの交換が不要となるイン
ク記録装置を実現できる。
と、記録ヘッドにインクを供給するインクタンクを搭載
するキャリッジと、キャリッジとは独立して構成され、
インクタンクへインクを補充するインク補充タンクとを
備え、キャリッジの走査により画像を形成するインク記
録装置であって、インク補充タンクのインク供給口と、
インクタンクのインク補充口とを、接離可能にした。こ
の構成により、キャリッジに搭載されるインクタンクの
サイズやインク記録装置自体のサイズを大きくすること
なく、かつ頻繁なインクタンクの交換が不要となるイン
ク記録装置を実現できる。
【0017】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、記録ヘッ
ドと、記録ヘッドにインクを供給するインクタンクを搭
載するキャリッジと、キャリッジとは独立して構成さ
れ、インクタンクへインクを補充するインク補充タンク
とを備え、キャリッジの走査により画像を形成するイン
ク記録装置であって、インク補充タンクのインク供給口
と、インクタンクのインク補充口とを、接離可能にし
た。これにより、ユーザーによる頻繁なインクタンク交
換を必要とせず、またキャリッジ内に保持するインク量
の低減化を可能とすることで、キャリッジサイズ自体の
小型化をも図れることから、装置全体の小型化、高速
化、更には高精度化を可能とする。
ドと、記録ヘッドにインクを供給するインクタンクを搭
載するキャリッジと、キャリッジとは独立して構成さ
れ、インクタンクへインクを補充するインク補充タンク
とを備え、キャリッジの走査により画像を形成するイン
ク記録装置であって、インク補充タンクのインク供給口
と、インクタンクのインク補充口とを、接離可能にし
た。これにより、ユーザーによる頻繁なインクタンク交
換を必要とせず、またキャリッジ内に保持するインク量
の低減化を可能とすることで、キャリッジサイズ自体の
小型化をも図れることから、装置全体の小型化、高速
化、更には高精度化を可能とする。
【0018】請求項2記載の発明は、インク供給口とイ
ンク補充口とを、それぞれ上下方向に対向するように位
置させた。これにより、インクの補充動作を、少なくと
もインクの水頭により行うことが可能なため、補充機構
の簡素化、またインク充填時のインクの離散を抑えるこ
とが可能である。
ンク補充口とを、それぞれ上下方向に対向するように位
置させた。これにより、インクの補充動作を、少なくと
もインクの水頭により行うことが可能なため、補充機構
の簡素化、またインク充填時のインクの離散を抑えるこ
とが可能である。
【0019】請求項3記載の発明は、インク供給口は、
インク補充口に対して、上下方向に接離可能にした。こ
れにより、インクの補充機構の簡素化、またこれに伴い
装置全体の小型化が図れる。
インク補充口に対して、上下方向に接離可能にした。こ
れにより、インクの補充機構の簡素化、またこれに伴い
装置全体の小型化が図れる。
【0020】請求項4記載の発明は、インク供給口は、
インク補充口により開閉される。これにより、キャリッ
ジに搭載されたインクタンク側で、補充の要・不要の判
断が行え、効率の良いインク補充動作が可能になる。
インク補充口により開閉される。これにより、キャリッ
ジに搭載されたインクタンク側で、補充の要・不要の判
断が行え、効率の良いインク補充動作が可能になる。
【0021】請求項5記載の発明は、記録ヘッドをクリ
ーニングするクリーニング部材を備え、インク補充タン
クは、キャリッジの走査方向においてクリーニング部材
と同じ側に設けられている。これにより、補充動作と同
時に記録ヘッドのクリーニングを行うことが可能とな
り、またさらにインク補充時の気泡混入等の際にもクリ
ーニング部により記録ヘッドの吸引、復帰を可能とする
ことから、装置としてのスループットの向上が図られ
る。
ーニングするクリーニング部材を備え、インク補充タン
クは、キャリッジの走査方向においてクリーニング部材
と同じ側に設けられている。これにより、補充動作と同
時に記録ヘッドのクリーニングを行うことが可能とな
り、またさらにインク補充時の気泡混入等の際にもクリ
ーニング部により記録ヘッドの吸引、復帰を可能とする
ことから、装置としてのスループットの向上が図られ
る。
【0022】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照しながら説明する。図1は発明の一実施の形態に
おけるインク記録装置のキャリッジ部断面図であり、記
録ヘッド13、ヘッドブロック15、インクタンク1
6、キャリッジ18の結合状態を示している。なお、本
発明の実施の形態における記録ヘッドは、インク自身に
沸騰現象を生じせしめるための熱エネルギーを発生させ
る電極を用いて記録を行う、通電式バブルジェット方式
のものである。
を参照しながら説明する。図1は発明の一実施の形態に
おけるインク記録装置のキャリッジ部断面図であり、記
録ヘッド13、ヘッドブロック15、インクタンク1
6、キャリッジ18の結合状態を示している。なお、本
発明の実施の形態における記録ヘッドは、インク自身に
沸騰現象を生じせしめるための熱エネルギーを発生させ
る電極を用いて記録を行う、通電式バブルジェット方式
のものである。
【0023】図1において、記録ヘッド13は、放熱板
14上に接着保持されている。放熱板14は、装置に取
り付けられているIC(図示せず)の温度上昇を防止す
るために、アルミ等の金属で構成されており、ポリカー
ボネート等の樹脂でできたヘッドブロック15に接着固
定されている。インクタンク16は、ヘッドブロック1
5の位置決めリブ17に沿って、ヘッドブロック15内
に着脱自在に挿入されている。このインクタンク16
は、ヘッドブロック15がキャリッジ18に着脱自在に
搭載された後、キャリッジ18に回転自在に保持された
タンクカバー19により、ヘッドブロック15に固定さ
れている。
14上に接着保持されている。放熱板14は、装置に取
り付けられているIC(図示せず)の温度上昇を防止す
るために、アルミ等の金属で構成されており、ポリカー
ボネート等の樹脂でできたヘッドブロック15に接着固
定されている。インクタンク16は、ヘッドブロック1
5の位置決めリブ17に沿って、ヘッドブロック15内
に着脱自在に挿入されている。このインクタンク16
は、ヘッドブロック15がキャリッジ18に着脱自在に
搭載された後、キャリッジ18に回転自在に保持された
タンクカバー19により、ヘッドブロック15に固定さ
れている。
【0024】ヘッドブロック15内に設けられているイ
ンクタンク16からインクが供給されるインク供給口2
0には、記録ヘッド13へインクを供給する際、ゴミ、
余分な気泡により引き起こされる記録ヘッド13の目詰
まりを防止するフィルター21が、超音波溶着等で固定
されており、フィルター21上部には、インクタンク1
6との接合部からの大気の連通を防止するため、EPD
M等の弾性部材22が圧入保持されている。
ンクタンク16からインクが供給されるインク供給口2
0には、記録ヘッド13へインクを供給する際、ゴミ、
余分な気泡により引き起こされる記録ヘッド13の目詰
まりを防止するフィルター21が、超音波溶着等で固定
されており、フィルター21上部には、インクタンク1
6との接合部からの大気の連通を防止するため、EPD
M等の弾性部材22が圧入保持されている。
【0025】上記の構成により、キャリッジ18にヘッ
ドブロック15を固定した状態でインクタンク16の交
換が可能であり、またヘッドブロック15とインクタン
ク16との同時交換が可能である。なおここで、ヘッド
ブロック15とインクタンク16とが分離不可能な状態
に機械的に連結されている状態でも、何ら問題はない。
ドブロック15を固定した状態でインクタンク16の交
換が可能であり、またヘッドブロック15とインクタン
ク16との同時交換が可能である。なおここで、ヘッド
ブロック15とインクタンク16とが分離不可能な状態
に機械的に連結されている状態でも、何ら問題はない。
【0026】次に、本形態におけるインク記録装置の記
録ヘッド13の配置および動作を、図2を参照して説明
する。図2は本発明の一実施の形態におけるインク記録
装置の概略斜視図である。
録ヘッド13の配置および動作を、図2を参照して説明
する。図2は本発明の一実施の形態におけるインク記録
装置の概略斜視図である。
【0027】図2において、記録媒体23は、ピックア
ップローラー24により矢印Aの方向へ給紙され、フィ
ードローラー25によりキャリッジ18の移動方向(矢
印B)と直行する方向に押圧され、プラテン26へ固定
される。キャリッジ18は、印字面に平行に配置された
キャリッジガイド27およびキャリッジシャフト28に
支持されており、左右側板29に回転支持されたプーリ
ー30と、ドライブプーリー31に連結されたタイミン
グベルト32に係合され、ピックアップローラー24よ
り給紙された記録媒体23に対し左右方向(矢印B)に
往復移動する。
ップローラー24により矢印Aの方向へ給紙され、フィ
ードローラー25によりキャリッジ18の移動方向(矢
印B)と直行する方向に押圧され、プラテン26へ固定
される。キャリッジ18は、印字面に平行に配置された
キャリッジガイド27およびキャリッジシャフト28に
支持されており、左右側板29に回転支持されたプーリ
ー30と、ドライブプーリー31に連結されたタイミン
グベルト32に係合され、ピックアップローラー24よ
り給紙された記録媒体23に対し左右方向(矢印B)に
往復移動する。
【0028】タイミングベルト32は、ドライブプーリ
ー31を介して駆動モーター33により駆動され、駆動
モーター33の正逆回転に連動して回転駆動制御され
る。34はフォトカプラーであり、フォトカプラー34
は、フォトカプラー34の近辺の任意の位置で、キャリ
ッジ18の突起35を検知し、駆動モーター33の回転
方向の切り替え等を行うホームポジション検出手段であ
る。
ー31を介して駆動モーター33により駆動され、駆動
モーター33の正逆回転に連動して回転駆動制御され
る。34はフォトカプラーであり、フォトカプラー34
は、フォトカプラー34の近辺の任意の位置で、キャリ
ッジ18の突起35を検知し、駆動モーター33の回転
方向の切り替え等を行うホームポジション検出手段であ
る。
【0029】画像記録信号は、記録ヘッド13を搭載す
るキャリッジ18の移動に対し、タイミングを計って記
録ヘッド13へ送られ、記録媒体23上の所定の位置で
インク滴を吐出させて記録媒体23上に記録が行われ
る。次ラインの記録時には、記録媒体23がフィードロ
ーラー25により所定量矢印A方向へ送られた後、適宜
行われることになる。36はキャップ部材であり、キャ
ップ内の開口を介して、記録ヘッド13のインク吐出部
の乾燥したインクによる目詰まり、またインクタンク1
6内のインクをインク吐出部までインクを供給するため
等の、記録ヘッド13の吸引回復を行う。
るキャリッジ18の移動に対し、タイミングを計って記
録ヘッド13へ送られ、記録媒体23上の所定の位置で
インク滴を吐出させて記録媒体23上に記録が行われ
る。次ラインの記録時には、記録媒体23がフィードロ
ーラー25により所定量矢印A方向へ送られた後、適宜
行われることになる。36はキャップ部材であり、キャ
ップ内の開口を介して、記録ヘッド13のインク吐出部
の乾燥したインクによる目詰まり、またインクタンク1
6内のインクをインク吐出部までインクを供給するため
等の、記録ヘッド13の吸引回復を行う。
【0030】37は、クリーニング部材としてのクリー
ニングブレードであり、記録ヘッド13に対して上下方
向に移動し、記録ヘッド13がキャップ部材36で吸引
された際、または印字後の記録ヘッド13の表面に余分
なインクが付着した際に、この余分なインクを取り除
く。この吸引回復、クリーニング動作等を所定の位置で
実施するためには、キャップ部材36、クリーニングブ
レード37に駆動を伝達するカム(図示せず)が設けら
れ、駆動モータ33とは別に本体支持板に支持されたク
リーニング用モーター(図示せず)の回転動作に連動し
て回転動作する。
ニングブレードであり、記録ヘッド13に対して上下方
向に移動し、記録ヘッド13がキャップ部材36で吸引
された際、または印字後の記録ヘッド13の表面に余分
なインクが付着した際に、この余分なインクを取り除
く。この吸引回復、クリーニング動作等を所定の位置で
実施するためには、キャップ部材36、クリーニングブ
レード37に駆動を伝達するカム(図示せず)が設けら
れ、駆動モータ33とは別に本体支持板に支持されたク
リーニング用モーター(図示せず)の回転動作に連動し
て回転動作する。
【0031】なお吸引動作、ブレード動作等は、この形
態でなくてもよく、従来周知の形態でもよい。また吸引
回復、ブレード動作等のタイミングは、キャリッジ18
がホームポジション側領域にきたとき、フォトカプラー
34によりホームポジション検出信号を検知し、所望の
処理によって所定のタイミングでモーターの回転動作を
制御して行われるよう構成されている。
態でなくてもよく、従来周知の形態でもよい。また吸引
回復、ブレード動作等のタイミングは、キャリッジ18
がホームポジション側領域にきたとき、フォトカプラー
34によりホームポジション検出信号を検知し、所望の
処理によって所定のタイミングでモーターの回転動作を
制御して行われるよう構成されている。
【0032】次に、インク補充部について説明する。イ
ンク補充タンク38は、キャリッジ18のホーム位置の
上部に配置されたタンクホルダー39に、着脱自在に保
持されており、タンクホルダー39は、サブフレーム4
0と側板29に回転自在に保持されている。このタンク
ホルダー39は、タンクホルダー39の下部に設けられ
たストッパとして用いられる、後述するカムギア41に
よってインク補充動作を制限され、通常はカムギア41
に当接させるため、ならびに運搬の際のダンピング防止
のために、キャリッジ18側へ付勢バネ42により付勢
されている。
ンク補充タンク38は、キャリッジ18のホーム位置の
上部に配置されたタンクホルダー39に、着脱自在に保
持されており、タンクホルダー39は、サブフレーム4
0と側板29に回転自在に保持されている。このタンク
ホルダー39は、タンクホルダー39の下部に設けられ
たストッパとして用いられる、後述するカムギア41に
よってインク補充動作を制限され、通常はカムギア41
に当接させるため、ならびに運搬の際のダンピング防止
のために、キャリッジ18側へ付勢バネ42により付勢
されている。
【0033】カムギア41は、ステッピングモーター4
3により回転連動し、ステッピングモーター43の回転
力をタンクホルダー39の上下運動へ変換するものであ
る。カムギア41は、タンクホルダー39が任意の位置
より下がらぬように、通常は付勢バネ42により一方向
に付勢されている。なおここで、タンクホルダー39
は、ホームポジション側に配置されているが、これによ
り、インクタンク16にインクを補充する際に、所定量
以上のインクが補充されて記録ヘッド13からインクが
漏れた場合、漏れたインクをキャップ部材36で吸引す
ることができるという利点がある。
3により回転連動し、ステッピングモーター43の回転
力をタンクホルダー39の上下運動へ変換するものであ
る。カムギア41は、タンクホルダー39が任意の位置
より下がらぬように、通常は付勢バネ42により一方向
に付勢されている。なおここで、タンクホルダー39
は、ホームポジション側に配置されているが、これによ
り、インクタンク16にインクを補充する際に、所定量
以上のインクが補充されて記録ヘッド13からインクが
漏れた場合、漏れたインクをキャップ部材36で吸引す
ることができるという利点がある。
【0034】次に、インク補充タンク38によるインク
補充動作について、図3を用いて説明する。図3は本発
明の一実施の形態におけるインク補充部とキャリッジ部
の縦断面図である。
補充動作について、図3を用いて説明する。図3は本発
明の一実施の形態におけるインク補充部とキャリッジ部
の縦断面図である。
【0035】キャリッジ18が、タンクホルダー39下
部の所定の位置にて停止すると、ステッピングモーター
43の回転に伴いカムギア41が連動回転し、付勢バネ
42によって付勢されているタンクホルダー39が、回
転降下する。この時、タンクホルダー39に上下動作可
能に保持され、バネ44に常に下側に押圧されたインク
供給用の穴の開いたバルブ45が、キャリッジ18に搭
載されたインクタンク16のインク補充口46に接触す
る。
部の所定の位置にて停止すると、ステッピングモーター
43の回転に伴いカムギア41が連動回転し、付勢バネ
42によって付勢されているタンクホルダー39が、回
転降下する。この時、タンクホルダー39に上下動作可
能に保持され、バネ44に常に下側に押圧されたインク
供給用の穴の開いたバルブ45が、キャリッジ18に搭
載されたインクタンク16のインク補充口46に接触す
る。
【0036】更に、タンクホルダー39が下降すると、
バルブ45がインク袋47の供給口48に圧入されてい
るOリング49内を上方に移動し、Oリング49部でイ
ンク袋47の供給口48で揺動可能に保持された栓部材
50を押し上げる。これにより、インク袋47内のイン
クがインクの水位で決まる水頭圧により、バルブ45よ
りインクタンク16内へ補充される。
バルブ45がインク袋47の供給口48に圧入されてい
るOリング49内を上方に移動し、Oリング49部でイ
ンク袋47の供給口48で揺動可能に保持された栓部材
50を押し上げる。これにより、インク袋47内のイン
クがインクの水位で決まる水頭圧により、バルブ45よ
りインクタンク16内へ補充される。
【0037】ここでインク袋47は、可撓性で接着層が
ポリプロピレン、空気のバリアー性が良いアルミ蒸着フ
ィルム等を多層にしたラミネートフィルムの3方をヒー
トシール等で密閉封止し、残りの一辺に硬質のインク供
給部材51を溶着したものである。
ポリプロピレン、空気のバリアー性が良いアルミ蒸着フ
ィルム等を多層にしたラミネートフィルムの3方をヒー
トシール等で密閉封止し、残りの一辺に硬質のインク供
給部材51を溶着したものである。
【0038】インク袋47が完全に密閉状態である場
合、インクの減少に伴う体積置換を行う必要があるが、
インク補充口であるバルブ45の穴径が小さいため、バ
ルブ部からの大気置換は困難である。この場合、インク
袋47を非常に柔らかい可撓性の袋にて構成していれ
ば、インク減少分だけインク袋が縮むので問題は無い。
またインク袋47に微細な大気との連通口があれば、イ
ンクの減少分だけ大気をインク袋47内に導入すること
ができる。
合、インクの減少に伴う体積置換を行う必要があるが、
インク補充口であるバルブ45の穴径が小さいため、バ
ルブ部からの大気置換は困難である。この場合、インク
袋47を非常に柔らかい可撓性の袋にて構成していれ
ば、インク減少分だけインク袋が縮むので問題は無い。
またインク袋47に微細な大気との連通口があれば、イ
ンクの減少分だけ大気をインク袋47内に導入すること
ができる。
【0039】ただしこの場合、インク袋47内に空気が
混入するので、温度上昇または気圧低下等の外部変化が
起きた場合、空気の膨張によりインクが漏れる恐れがあ
るため環境変化対策が必要になる。
混入するので、温度上昇または気圧低下等の外部変化が
起きた場合、空気の膨張によりインクが漏れる恐れがあ
るため環境変化対策が必要になる。
【0040】図4は本発明の一実施の形態におけるイン
ク補充タンクの一部分解図であり、インク袋47からの
インクの補充速度を上げるための手段を示す。まずイン
ク補充容器52内には、インク袋47を常時加圧する板
バネ53からなる加圧手段が設けられている。この板バ
ネ53は、インク袋47を加圧してインクをバルブ45
から押し出す作用を有し、単なる水等圧による補充に比
べ、インクの供給時間を短縮することができる。
ク補充タンクの一部分解図であり、インク袋47からの
インクの補充速度を上げるための手段を示す。まずイン
ク補充容器52内には、インク袋47を常時加圧する板
バネ53からなる加圧手段が設けられている。この板バ
ネ53は、インク袋47を加圧してインクをバルブ45
から押し出す作用を有し、単なる水等圧による補充に比
べ、インクの供給時間を短縮することができる。
【0041】板バネ53は、効率良くインクを排出させ
るものが望ましく、インクの体積減少方向に対して常に
ほぼ等荷重で押圧できる形式のバネが好ましく、たとえ
ば台形バネ、皿バネ等のような、加圧量の変化に対して
加圧力が概ね一定であるバネを用いる。これにより、イ
ンク袋47の使用始めから終わりまで、常にほぼ等荷重
で押圧し、インクの補充量を一定とし、バルブ45の開
閉時間を調整することで、定量のインクを充填できる。
るものが望ましく、インクの体積減少方向に対して常に
ほぼ等荷重で押圧できる形式のバネが好ましく、たとえ
ば台形バネ、皿バネ等のような、加圧量の変化に対して
加圧力が概ね一定であるバネを用いる。これにより、イ
ンク袋47の使用始めから終わりまで、常にほぼ等荷重
で押圧し、インクの補充量を一定とし、バルブ45の開
閉時間を調整することで、定量のインクを充填できる。
【0042】以上のように、キャリッジ18に搭載され
たインクタンク16のインクが減少し、キャリッジ18
がインク補充タンク38の位置まで移動した場合、カム
ギア41、付勢バネ42、ステッピングモーター43等
により、自動的にインク補充タンク38内のインクが、
板バネ53の作用を受け、インク補充タンク38内の水
頭圧以上で加圧供給されることになる。
たインクタンク16のインクが減少し、キャリッジ18
がインク補充タンク38の位置まで移動した場合、カム
ギア41、付勢バネ42、ステッピングモーター43等
により、自動的にインク補充タンク38内のインクが、
板バネ53の作用を受け、インク補充タンク38内の水
頭圧以上で加圧供給されることになる。
【0043】また、本装置はキャリッジ18上のインク
タンク16とインク補充タンク38が分離しているた
め、キャリッジ18を小型化、軽量化することが可能で
あり、ひいては、キャリッジ18の高速、高精度動作に
より印字スピードの高速化が実現できる。更に、インク
補充タンク38内のインク容量を大きくすることがで
き、低ランニングコストのインク補充タンク38を提供
することができる。
タンク16とインク補充タンク38が分離しているた
め、キャリッジ18を小型化、軽量化することが可能で
あり、ひいては、キャリッジ18の高速、高精度動作に
より印字スピードの高速化が実現できる。更に、インク
補充タンク38内のインク容量を大きくすることがで
き、低ランニングコストのインク補充タンク38を提供
することができる。
【0044】次に、図5及び図6を用いて、インクタン
ク16の構成について説明する。図5は本発明の一実施
の形態におけるインクタンクの構成を示す分解斜視図、
図6は本発明の一実施の形態におけるインクタンクの動
作原理説明図である。
ク16の構成について説明する。図5は本発明の一実施
の形態におけるインクタンクの構成を示す分解斜視図、
図6は本発明の一実施の形態におけるインクタンクの動
作原理説明図である。
【0045】インクタンク16は、可動壁であるラミネ
ートフィルム54により、インク供給液室55とインク
補充液室56との、2つの部屋に仕切られている。イン
ク供給液室55は、インクタンクベース57とラミネー
トフィルム54とで区画構成される。ラミネートフィル
ム54は、可撓性で接着層がポリプロピレン、空気のバ
リアー性が良いアルミの蒸着フィルム等を多層にしたも
のである。インクタンクベース57は、ラミネートフィ
ルム54とヒートシールが容易なように、同材料のポリ
プロピレン等の樹脂で形成されている。
ートフィルム54により、インク供給液室55とインク
補充液室56との、2つの部屋に仕切られている。イン
ク供給液室55は、インクタンクベース57とラミネー
トフィルム54とで区画構成される。ラミネートフィル
ム54は、可撓性で接着層がポリプロピレン、空気のバ
リアー性が良いアルミの蒸着フィルム等を多層にしたも
のである。インクタンクベース57は、ラミネートフィ
ルム54とヒートシールが容易なように、同材料のポリ
プロピレン等の樹脂で形成されている。
【0046】インク供給液室55の下部には、ヘッドブ
ロック15にインクを供給するためのインク供給口58
が形成されている。59は、インク供給液室55内を均
一な負圧にするための負圧発生バネ、60は、負圧発生
バネ59に反力を与えるための薄板の樹脂で形成された
鋼体板で、鋼体板60はラミネートフイルム54のイン
ク供給液室55側の一部にヒートシールされている。
ロック15にインクを供給するためのインク供給口58
が形成されている。59は、インク供給液室55内を均
一な負圧にするための負圧発生バネ、60は、負圧発生
バネ59に反力を与えるための薄板の樹脂で形成された
鋼体板で、鋼体板60はラミネートフイルム54のイン
ク供給液室55側の一部にヒートシールされている。
【0047】負圧発生バネ59は、ラミネートフィルム
54とともに、鋼体板60を常時加圧することで、イン
ク供給液室55内を負圧状態に維持し、インク供給液室
55内のインク量減少方向の変化の際に、バネの線形分
の高さまで縮むので、ラミネートフィルム54及び鋼体
板60の変位量を大きくすることができ、インク供給液
室55の体積変化を大きくすること、すなわちインク供
給液室55内の補充インクの量を多くすることができ
る。また、この負圧発生バネ59の力が、インク供給液
室55内のインクが減少したときに、インク補充液室5
6内のインクをインク供給液室55内に吸引する力とな
る。
54とともに、鋼体板60を常時加圧することで、イン
ク供給液室55内を負圧状態に維持し、インク供給液室
55内のインク量減少方向の変化の際に、バネの線形分
の高さまで縮むので、ラミネートフィルム54及び鋼体
板60の変位量を大きくすることができ、インク供給液
室55の体積変化を大きくすること、すなわちインク供
給液室55内の補充インクの量を多くすることができ
る。また、この負圧発生バネ59の力が、インク供給液
室55内のインクが減少したときに、インク補充液室5
6内のインクをインク供給液室55内に吸引する力とな
る。
【0048】インク補充液室56は、インクタンクベー
ス57に接合されたインクタンクカバー61とラミネー
トフイルム54とで区画構成される。インクタンクカバ
ー61は、インクタンクベース57とヒートシール接合
しやすいよう、同一の材料でできており、また上部に
は、インク補充タンク51からインクが補充される際、
インク補充液室56内の空気と、補充インクとの置換が
行われやすいように、インク充填口62が楕円形状に設
けられている。
ス57に接合されたインクタンクカバー61とラミネー
トフイルム54とで区画構成される。インクタンクカバ
ー61は、インクタンクベース57とヒートシール接合
しやすいよう、同一の材料でできており、また上部に
は、インク補充タンク51からインクが補充される際、
インク補充液室56内の空気と、補充インクとの置換が
行われやすいように、インク充填口62が楕円形状に設
けられている。
【0049】さらに、インク補充液室56に補充された
インクを、インク供給液室55へ移動供給するための連
通路63が、インクタンクベース57に設けられてお
り、この連通路63には、図1に示すヘッドブロック1
5のインク供給口20に設けられたフィルター21より
も、さらに毛細管力が強い親水性のフィルター64が超
音波溶着等で接合されている。
インクを、インク供給液室55へ移動供給するための連
通路63が、インクタンクベース57に設けられてお
り、この連通路63には、図1に示すヘッドブロック1
5のインク供給口20に設けられたフィルター21より
も、さらに毛細管力が強い親水性のフィルター64が超
音波溶着等で接合されている。
【0050】ついで、インク補充液室56からインク供
給液室55内へインクを移動供給させる手順について、
図6を用いて説明する。図6(a)には、インク供給液
室55にインクが充填された状態を示しており、負圧発
生バネ59が、ラミネートフィルム54とともに鋼体板
60を加圧することで、インク供給液室55内を負圧の
状態に維持している。インク補充液室56に補充された
インクが、負圧になっているインク供給液室55内に吸
引されても、インク供給液室55内の容積は満杯とはな
らず、容積を増加する方向で外に広がるように、負圧発
生バネ59により鋼板体60は加圧された状態となって
いる。
給液室55内へインクを移動供給させる手順について、
図6を用いて説明する。図6(a)には、インク供給液
室55にインクが充填された状態を示しており、負圧発
生バネ59が、ラミネートフィルム54とともに鋼体板
60を加圧することで、インク供給液室55内を負圧の
状態に維持している。インク補充液室56に補充された
インクが、負圧になっているインク供給液室55内に吸
引されても、インク供給液室55内の容積は満杯とはな
らず、容積を増加する方向で外に広がるように、負圧発
生バネ59により鋼板体60は加圧された状態となって
いる。
【0051】これにより、インク供給液室55の内部圧
力は、常に大気圧より低い状態、つまり負圧の状態とな
っており、インク吐出口の背圧が発生し、インク吐出口
に凹状態のインクのメニスカスが形成され、インクの吐
出量状態が安定する。
力は、常に大気圧より低い状態、つまり負圧の状態とな
っており、インク吐出口の背圧が発生し、インク吐出口
に凹状態のインクのメニスカスが形成され、インクの吐
出量状態が安定する。
【0052】ここで、インク供給液室内55内のインク
が、図1に示すヘッドブロック15へ供給され続け、イ
ンク供給液室55内のインクが減少すると、インクの減
少分だけインク供給液室55内の圧力が低下し、ラミネ
ートフィルム54とともに鋼体板60がインク供給液室
55の容積を減少させる方向に移動する。
が、図1に示すヘッドブロック15へ供給され続け、イ
ンク供給液室55内のインクが減少すると、インクの減
少分だけインク供給液室55内の圧力が低下し、ラミネ
ートフィルム54とともに鋼体板60がインク供給液室
55の容積を減少させる方向に移動する。
【0053】更に図6(b)に示すように、インク供給
液室55内のインクが減少すると、インク補充タンク3
8からインク補充液室56へ、インク充填口62を通じ
てインクが所定量補充される。インク補充液室56へイ
ンクが補充された状態が図6(c)であり、この状態に
おいて負圧発生バネ59の圧縮力(鋼体板60を押圧す
る力)は増大しており、インク供給液室55内の負圧は
大きくなっている。
液室55内のインクが減少すると、インク補充タンク3
8からインク補充液室56へ、インク充填口62を通じ
てインクが所定量補充される。インク補充液室56へイ
ンクが補充された状態が図6(c)であり、この状態に
おいて負圧発生バネ59の圧縮力(鋼体板60を押圧す
る力)は増大しており、インク供給液室55内の負圧は
大きくなっている。
【0054】ここで、連通路63に設けられたフィルタ
ー64は親水性の材料であるので、フィルター64を介
してインク供給液室55内に残存するインクと、インク
補充液室56のインクとがつながり、インク補充液室5
6のインクがインク供給液室55内に急速に吸引され、
移動する。これによって、図6(a)の状態に再びもど
る。
ー64は親水性の材料であるので、フィルター64を介
してインク供給液室55内に残存するインクと、インク
補充液室56のインクとがつながり、インク補充液室5
6のインクがインク供給液室55内に急速に吸引され、
移動する。これによって、図6(a)の状態に再びもど
る。
【0055】以上のように、インクタンク16内をラミ
ネートフイルム54で仕切ることで、インクタンク16
内に半密閉状態のインク供給液室55と、大気に開放さ
れ補充されたインクと残存空気が置換するインク補充液
室56とが形成される。これによって、印字に使用した
インクの体積減少分だけインクを充填することができ、
余分なインクを補充する必要の無い効率的なインクタン
クとすることができる。更にインク供給液室55内に、
負圧発生のための弾性部材である負圧発生バネ59を構
成することで、補充インクをインク補充液室56からイ
ンク供給液室内55内へ容易に吸引させることが可能と
なる。
ネートフイルム54で仕切ることで、インクタンク16
内に半密閉状態のインク供給液室55と、大気に開放さ
れ補充されたインクと残存空気が置換するインク補充液
室56とが形成される。これによって、印字に使用した
インクの体積減少分だけインクを充填することができ、
余分なインクを補充する必要の無い効率的なインクタン
クとすることができる。更にインク供給液室55内に、
負圧発生のための弾性部材である負圧発生バネ59を構
成することで、補充インクをインク補充液室56からイ
ンク供給液室内55内へ容易に吸引させることが可能と
なる。
【0056】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ユーザ
ーによる頻繁なインクタンク交換を必要とせず、またキ
ャリッジ内に保持するインク量の低減化を可能とするこ
とで、またキャリッジサイズ自体の小型化をも図れるこ
とから、装置全体の小型化、高速化、高精度化、また更
には低ランニングコスト化が可能になる。
ーによる頻繁なインクタンク交換を必要とせず、またキ
ャリッジ内に保持するインク量の低減化を可能とするこ
とで、またキャリッジサイズ自体の小型化をも図れるこ
とから、装置全体の小型化、高速化、高精度化、また更
には低ランニングコスト化が可能になる。
【0057】また請求項2に記載の発明によれば、イン
クの補充動作を少なくともインクの水頭圧により行うこ
とが可能なため、補充機構の簡素化、またインク充填時
のインクの離散を抑えることが可能になる。
クの補充動作を少なくともインクの水頭圧により行うこ
とが可能なため、補充機構の簡素化、またインク充填時
のインクの離散を抑えることが可能になる。
【0058】また請求項3に記載の発明によれば、イン
クの補充機構の簡素化、またこれに伴い装置全体の小型
化が図れる。
クの補充機構の簡素化、またこれに伴い装置全体の小型
化が図れる。
【0059】また請求項4に記載の発明によれば、キャ
リッジに搭載されたインクタンク側で、補充の要・不要
の判断が行え、効率の良いインク補充動作が可能にな
る。
リッジに搭載されたインクタンク側で、補充の要・不要
の判断が行え、効率の良いインク補充動作が可能にな
る。
【0060】また請求項5に記載の発明によれば、補充
動作と同時に記録ヘッドのクリーニングを行うことが可
能となり、インク補充時の気泡混入等の際にもクリーニ
ング部により記録ヘッドの吸引、復帰を可能とすること
から、装置としてのスループットを向上できる。
動作と同時に記録ヘッドのクリーニングを行うことが可
能となり、インク補充時の気泡混入等の際にもクリーニ
ング部により記録ヘッドの吸引、復帰を可能とすること
から、装置としてのスループットを向上できる。
【図1】本発明の一実施の形態におけるインク記録装置
のキャリッジ部断面図
のキャリッジ部断面図
【図2】本発明の一実施の形態におけるインク記録装置
の概略斜視図
の概略斜視図
【図3】本発明の一実施の形態におけるインク補充部と
キャリッジ部の縦断面図
キャリッジ部の縦断面図
【図4】本発明の一実施の形態におけるインク補充タン
クの一部分解図
クの一部分解図
【図5】本発明の一実施の形態におけるインクタンクの
構成を示す分解斜視図
構成を示す分解斜視図
【図6】(a)本発明の一実施の形態におけるインクタ
ンクの動作原理説明図 (b)本発明の一実施の形態におけるインクタンクの動
作原理説明図 (c)本発明の一実施の形態におけるインクタンクの動
作原理説明図
ンクの動作原理説明図 (b)本発明の一実施の形態におけるインクタンクの動
作原理説明図 (c)本発明の一実施の形態におけるインクタンクの動
作原理説明図
【図7】従来のインクタンクの分解斜視図
【図8】従来の記録ヘッド分離型インクタンクの断面図
13 記録ヘッド 16 インクタンク 18 キャリッジ 37 クリーニングブレード 38 インク補充タンク 46 インク補充口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須山 宏平 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】記録ヘッドと、前記記録ヘッドにインクを
供給するインクタンクを搭載するキャリッジと、前記キ
ャリッジとは独立して構成され、前記インクタンクへイ
ンクを補充するインク補充タンクとを備え、前記キャリ
ッジの走査により画像を形成するインク記録装置であっ
て、前記インク補充タンクのインク供給口と、前記イン
クタンクのインク補充口とを、接離可能にしたことを特
徴とするインク記録装置。 - 【請求項2】前記インク供給口と、前記インクタンクの
インク補充口とを、それぞれ上下方向に対向するように
位置させたことを特徴とする請求項1記載のインク記録
装置。 - 【請求項3】前記インク供給口は、前記インクタンクの
インク補充口に対して、上下方向に接離可能にしたこと
を特徴とする請求項2記載のインク記録装置。 - 【請求項4】前記インク供給口は、前記インクタンクの
インク補充口により開閉されることを特徴とする請求項
1または3記載のインク記録装置。 - 【請求項5】前記記録ヘッドをクリーニングするクリー
ニング部材を備え、前記インク補充タンクは、前記キャ
リッジの走査方向において前記クリーニング部材と同じ
側に設けられていることを特徴とする請求項1記載のイ
ンク記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10879997A JPH10296996A (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | インク記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10879997A JPH10296996A (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | インク記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10296996A true JPH10296996A (ja) | 1998-11-10 |
Family
ID=14493785
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10879997A Pending JPH10296996A (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | インク記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10296996A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013035237A (ja) * | 2011-08-10 | 2013-02-21 | Kyocera Document Solutions Inc | インクジェット記録装置 |
-
1997
- 1997-04-25 JP JP10879997A patent/JPH10296996A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013035237A (ja) * | 2011-08-10 | 2013-02-21 | Kyocera Document Solutions Inc | インクジェット記録装置 |
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