JPH10296581A - 合鍵複製機 - Google Patents

合鍵複製機

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JPH10296581A
JPH10296581A JP11308597A JP11308597A JPH10296581A JP H10296581 A JPH10296581 A JP H10296581A JP 11308597 A JP11308597 A JP 11308597A JP 11308597 A JP11308597 A JP 11308597A JP H10296581 A JPH10296581 A JP H10296581A
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JP
Japan
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key
cutting tool
slider
tool
cover
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JP11308597A
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Inventor
Osamu Yanai
理 箭内
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YANAI KK
Original Assignee
YANAI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キー切削中における切粉の飛散を完全に防止
し、かつ作業性の向上を図る。 【解決手段】 ベース2上に切削具3と倣い具4とが所
定間隔をおいて配設され、該倣い具4と切削具3に対し
て切削具軸方向に往復動するサドル5上に、サドル移動
方向と直交する方向に往復動するスライダ6を設け、ス
ライダ6上に、被切削キーとマスターキーをそれぞれ挟
持する一対のキーバイス9,10を、切削具3と倣い具
4との離間距離を同じくして配設してなる合鍵複製機1
において、前記切削具3を囲みかつスライダ6の入出を
許容する開口51を備えた切削具カバー11が設けら
れ、該カバー11の天板52に覗き窓を設けて透明板5
4で塞ぎ、被切削キーの削成状況を観察できる透視部を
構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合鍵複製機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】この種合鍵複製機として、ベース上に切
削具と倣い具とが所定間隔をおいて配設され、この切削
具と倣い具に対して往復動するサドル上に、その移動す
る方向と直交する方向に往復動するスライダを設け、こ
のスライダ上に、被切削キー及びマスターキーをそれぞ
れ挟持する一対のキーバイスを、前記切削具と倣い具の
離間距離を同じくして着脱自在に取付けたものが知られ
ている(例えば実公昭58−52010号公報参照)。
【0003】従来、被切削キーの加工中に切粉が飛散す
るのを防止するために、切削具の上方に透明な切粉カバ
ーを設けたものや、加工作業者側が全開した機械の切削
具側全体を被うカバーを設けたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記両従来
技術では、切粉の飛散を完全に防止できず、作業者の目
に飛び込む恐れがあり、作業性が悪いなどの問題があ
る。本発明は、上述のような実状に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、切粉の飛散を完全に防止
でき、作業性を損ねることのない合鍵複製機を提供する
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明は、ベース上に切削具と倣い具とが所定間隔をおいて
配設され、該切削具と倣い具に対して切削具の軸方向に
往復動するサドル上に、サドル移動方向と直交する方向
に往復動するスライダを設け、該スライダ上に、被切削
キー及びマスターキーをそれぞれ挟持する一対のキーバ
イスを、前記切削具と倣い具との離間距離を同じくして
配設してなる合鍵複製機において、前記切削具を囲みか
つ前記スライダの入出を許容する開口を備えた切削具カ
バーが設けられ、該カバーの少なくとも一部に、被切削
キーの削成状況を観察できる透視部を設けたことを特徴
としている(請求項1)。
【0006】この場合、キーバイスに被切削キー及びマ
スターキーを取付け、サドルを所定位置に移動した後、
切削具の回転を開始し、スライダを前進させて被切削キ
ーを切削具カバー内にその開口から進入させることで、
前記開口をスライダの前端部で塞ぐと同時に、マスター
キーを倣い具に当接させる。そこで、サドルを移動させ
ることにより、マスターキーが倣い具によって倣い、ス
ライダを切削具に対して前後動させながら、切削具によ
って被切削キーが切削具カバー内で加工される。このと
き、切削具によって削られた切粉は、切削具カバーによ
りその飛散が防止され、被切削キーの加工状況は透視部
から観察できる。
【0007】したがって、合鍵複製作業に前記切削具が
邪魔にならない。また、本発明は、前記切削具カバーの
天板を透明板とすることができ、キー削成状況の観察が
容易で、作業性が向上する(請求項2)。そして、本発
明は、前記切削具カバーに、前記スライダの切削具軸方
向への移動に追従して前記開口の一部を開閉するシャッ
ターが設けられているので、前記スライダがキー削成中
に移動しても、切削具カバーの開口がシャッターにより
開閉され、切粉の飛散を完全に防止することができる
(請求項3)。
【0008】さらに、本発明は、前記シャッターに、内
側端から外側方向に延びる被切削キー出入窓が設けら
れ、該窓にこれを塞ぎかつキー出入スリットを有するゴ
ム等の弾性体からなる閉塞部材が装着されているので、
被切削キーが大きくてキーバイスから切削具と反対の側
に、キーの一部が突出している場合でも、前記キー出入
スリットから被切削キーを出入でき、しかもシャッター
の機能を阻害することはなく、切粉が飛散することもな
い(請求項4)。
【0009】また、本発明は、前記切削具カバーの前記
シャッターと反対側の開口端に、前記スライダが当接し
て該スライダと前記開口端の間を少なくともキー切削中
に塞ぐ閉塞部材が、スライダの移動方向に出退自在に設
けられているので、スライダが切削具に対して前後動し
ても、スライダと開口端の間にすき間ができず、切粉が
飛散しない(請求項5)。
【0010】そして、本発明は、前記閉塞部材の反対側
でかつ前記シャッター側の切削具カバー側板に、被切削
キーの出入窓が設けられ、該出入窓にキー出入スリット
を有するゴム等からなる弾性板が装着されているので、
被切削キーの把持部が大きい場合でも、前記切削具カバ
ーからキー把持部を突出させた状態で加工できると共
に、切粉の飛散を防止できる(請求項6)。
【0011】さらにまた、本発明は、前記倣い具が、ベ
ースに立設した取付部材にスライダ移動方向に所定距離
だけ移動可能に取付けられると共に、常時切削具側にば
ね等により付勢され、前記倣い具の切削具側外端が、前
記取付部材に倣い具と平行な軸線回りに回動可能に設け
た調整つまみの複数の調整孔のうちの1つに嵌入可能と
され、前記調整孔の深さが順次深くされていることを特
徴としているので、マスターキーが使い古したもの或い
は新品のいずれの場合でも、前記調整つまみを回転させ
ることにより、任意に調整して適正な合鍵を複製するこ
とができる(請求項7)。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。なお、本説明では、左右とは図2に
おける左・右を、また、前とは図2において下側を、後
とは図2において上側を言うものとする。図1〜図?
は、本発明に係る合鍵複製機1の第一の実施形態を示し
ている。
【0013】合鍵複製機1は、ベース2と、該ベース2
上に所定間隔をおいて配設された切削具3及び倣い具4
と、切削具3及び倣い具4に対して切削具3の軸方向に
往復動するサドル5と、該サドル5上にその移動方向と
直交方向に切削具3に対して前後往復動するスライダ6
と、スライダ6上に配設された被切削キー7及びマスタ
ーキー8をそれぞれ挟持する一対のキーバイス9,10
と、前記ベース2上に設けられた切削具カバー11とに
より主構成されている。
【0014】前記ベース2は、平面視方形状を呈し、後
半部に切削具カバー11が、前半部(手前側)に左右両
端部に位置してサドル支持フレーム12,13が夫々載
設されている。前記切削具3は、回転カッターからな
り、前記切削具カバー11の左側板14の外側に横向き
に取付けられた駆動モータ15により回転駆動されるカ
ッター軸16に、着脱・交換可能に取付けられている。
なお、前記カッター軸16には、ワイヤブラシ17駆動
用のベルト車18が取付けられている。
【0015】前記倣い具4は、丸棒体からなり、前記サ
ドル支持フレーム12の上端に前記カッター軸16と平
行状でかつスライダ6の上方に位置するように固着され
たアーム19の先端(右端)部に、該アーム19の長手
方向と直交状に設けた孔20を利用して、前記カッター
軸16の軸方向と直角に移動可能に装着され、前記孔2
0内に嵌装したコイルばね21により、常時切削具3方
向に付勢されており、前記アーム19から前側、即ち切
削具3の反対側でかつキーバイス10に対応するように
突出されて前記マスターキー8が当接する倣い部4Aが
設けられている(図8参照)。
【0016】そして、前記倣い具4は、後端4Bがアー
ム19から後側に突出して、後述の調整つまみ22に当
接して位置が固定せられ、前記マスターキー8が当接す
る倣い部4Aにより、マスターキー8の凹凸部を介し
て、スライダ6が切削具3に対して前後動するようにな
っている。前記サドル5は、前記支持フレーム12,1
3に前記カッター軸16と平行に設けられた前後のガイ
ドバー23,24により、左右方向にカッター軸16と
平行に移動可能に設けられている。なお、前記ガイドバ
ー23は、支持フレーム12,13に固定され、サドル
5が摺動するようになっており、前記ガイドバー24
は、左右支持フレーム12,13に対して回転不能で軸
方向摺動自在とされると共に、サドル5に固定されてい
る。
【0017】前記支持フレーム13は、後端部にガイド
バー挿通孔25を有するバー摺動支持部26を備えてお
り、前記ガイドバー24の右端部がスライダ6と同じ移
動量を摺動する長さとされ、ガイドバー24の右端から
左方にねじ孔27が設けられ、外端にサドル移動操作ハ
ンドル28を固着したねじ軸29が、前記ねじ孔27に
螺合され、前記ハンドル28の操作によりサドル5が左
右方向に往復動するようになっている。
【0018】なお、左側の前記サドル支持フレーム12
は、その高さの一部分12Aが、前記スライダ6の上端
面よりも高くされ、該部分12Aの上端面に前記アーム
19が、ボルト30によりカッター軸16の軸方向に移
動調整可能に取付けられている。また、前記サドル6上
面には、右端にガイドシュー31が取付けられ、左端に
ガイドバー支承軸受32が設けられ、該軸受32にスラ
イダガイドバー33が前後方向摺動自在に嵌合支持され
ている。さらに、サドル6の右側面には、後部にスライ
ダ浮き上がり防止部材34が取付けられ、前部に被切削
キー位置決め部材35がボルト36により取付けられて
いる。
【0019】前記スライダ6は、前後方向に長い長方形
で、サドル5上にカッター軸16の軸線方向と直交方向
の前後方向移動可能に載せられ、前後壁に貫通固定され
た前記スライダガイドバー33を介して、サドル5上の
ガイドバー支承軸受32により支持されている。そし
て、スライダ6の後端右側には、被切削キー挟着用のキ
ーバイス支持座37が、下部に位置して後方に突設さ
れ、キーバイス9が切削具3に対峙して着脱自在に取付
けられている。
【0020】また、スライダ6の上面後端部には、右端
から左端を越えて延びる開口閉塞部材38が着脱可能に
取付けられている。そして、スライダ6の上面には、前
端右側に位置してマスターキー挟持用のキーバイス10
が着脱自在に取付けらている。なお、前記切削具3とキ
ーバイス9間の前後方向距離は、倣い具4の倣い部4A
とマスターキー用キーバイス10間の前後方向距離と、
常時同じになるように設定されている。さらに、スライ
ダ6の前端右側面に、マスターキー位置決め部材39が
ボルト40により取付けられている。
【0021】前記各キーバイス9,10は、その構造・
形状・寸法が共に全く同一であり、上下方向に相対的に
進退自在とされた上・下挟持体41,42と、該挟持体
41,42をスライダ6上面及び前記座37上面に共締
めする締付具43と、上挟持体41を常時付勢する付勢
ばね(図示省略)とからなっており、上下挟持体41,
42の挟持突部44,45間に、被切削キー7又はマス
ターキー8のキー本体が挟持される。
【0022】前記切削具カバー11は、長方箱形を呈
し、左側板14に前記モータ15が取付けられ、右側板
46間にはブラシ回転軸47が、右側板46から外方へ
突出するように回転自在に軸支され、その先端に円形の
前記ワイヤブラシ17が着脱自在に装着されている。そ
して、前記カバー11の前側板48は、下半分とされて
その上方に、上・下シャッター摺動案内板49,50
が、両板49,50間にスライダ6の出入を許容する開
口51が設けられている。
【0023】また、前記カバー11の天板52は左右両
側板14,46に着脱自在に取付けられ、その前端部中
央に位置して横長の覗き窓53が設けられ、該窓53に
透明板54を着脱自在に取付けて、キー削正状況を観察
できる透視部が形成されている。前記案内板49,50
の上下対向面には、カッター軸16と平行な案内溝5
5,56が、全幅にわたって設けられ、上下案内溝5
5,56間に、前記開口51の右側部分を開閉する板状
のシャッター57が、左右方向摺動自在に嵌装されてい
る。このシャッター57には、左端から右方に延びる被
切削キー出入窓58が、上下方向中央に位置して切欠状
に設けられ、該窓58の後面に窓58を塞ぎかつキー出
入スリット59をカッター軸16と平行に設けたゴム等
の弾性板からなる閉塞部材60が固着されている。
【0024】また、前記カバー11の右側板46の上部
には、前記シャッター57の被切削キー出入窓58に続
いて前後方向に延びるキー出入窓61が設けられ、キー
出入スリット62を備えたゴム等の弾性板からなる閉塞
部材63が、取付板64により着脱可能に取付けられて
おり、大きいキーの複製にも対応しうるようになってい
る。
【0025】そして、前記シャッター57は、下部が前
記サドル5の後端右側に固着された連動部材65の右端
に、連結部材66を介して着脱可能に連結されており、
サドル5の移動に追従して、サドル5及びスライダ6と
共に左右方向に移動し、キー切削中に、スライダ6の右
端特にスライダ6とその上の開口閉塞部材38と、前記
シャッター57の内側(左側)端との間が、閉じられて
切粉が飛散しないように作用する。
【0026】前記カバー11の左側板14の前端部に
は、前側の開口51に続く側部開口67が、図4に示す
ように切欠状に設けられ、前端にスライダ当接部68A
を備えた側部開口閉塞部材68が、前後方向に出退自在
に取付けられ、コイルばね69により常時前方に付勢さ
れ、前記当接部68にスライダ6及び開口閉塞部材38
が当接した状態で、スライダ6がサドル5と共に左右方
向に往復動するのを許容し、かつ側部開口67の閉塞状
態を保持できるようになっている。
【0027】前記ブラシ回転軸47には、前記カバー1
1内の前記ベルト車18に対応して、伝動ベルト車70
が固着され、両ベルト車18,70間に伝動ベルト71
が巻掛けられている。前記倣い具4の調整つまみ22
は、マスターキー8の切欠部が使い古されて摩耗してい
る場合や、新品キーの場合に、倣い具4のキーバイス1
0に対する離間距離を増減して、適正な合鍵の複製がで
きるようにするもので、図6,図7に示すようにダイヤ
ル状を呈し、中心軸孔72と同心円上に、順次深さが増
加(又は減少)する調整孔73が、等ピッチで複数設け
られ、前記アーム19に倣い具4と平行な軸74を介し
て、回転可能にかつ軸方向移動不能に取付けられてい
る。
【0028】そして、前記調整孔73には、前記倣い具
4の後端4Bの半球状部が、順次嵌脱可能とされてお
り、前記調整孔73の深さの差だけ、倣い具4を前後方
向(図8に矢印イで示す)に移動させるようになってい
る。なお、前記倣い具4の後端4Bの球面の側部に、前
記調整つまみ22を回転させたときに容易に出入する傾
斜面75が設けられている。
【0029】前記倣い具4は、図8に示すように、後部
に前記孔20内に嵌合摺動する径大部76が設けられ、
該径大部76を前記コイルばね21が後方に常時付勢し
て、倣い具後端4Bが常に調整つまみ22の調整孔73
のいずれかの底に当接するようになっている。また、前
記径大部76の上面には、前後方向に延びる倣い部4A
の姿勢保持溝77が設けられ、アーム19先端上部から
前記孔20に貫通状に螺着されたボルト78の先端が、
前記保持溝77内に嵌入されている。そして、前記つま
み22の外周には、各調整孔73に対応して目盛79及
び寸法差80が刻印されている。
【0030】上記第一の実施形態によれば、前記サドル
5を右端に移動させ、スライダ6を前側に後退させたあ
と、キーバイス9,10に被切削キー7及びマスターキ
ー8を位置決め固定し、スライダ6を切削具3に向けて
前進させると共に、サドル5を左方向に移動させ、同時
に切削具3を回転させる。そして、倣い具4の倣い部4
Aにマスターキー8の先端部を押し当てる。
【0031】この時、前記キーバイス9及び被切削キー
7が、切削カバー11内にその開口51から進入すると
共に、スライダ6の後端及び開口閉塞部材38がカバー
11の開口51に若干進入して、側部開口閉塞部材68
の当接部68Aに当り、前記開口51を塞ぐ。そこで、
サドル5を左方向に前進移動させて、切削具により被切
削キー7をマスターキー8に倣って切削する。このキー
切削中に発生する切粉は、切削具カバー11内面と、ス
ライダ6、開口閉塞部材38及びシャッター57で囲ま
れた空間内で飛び散り、外部飛散することはない。そし
て、キー切削状況は透明板54を通して観察することが
できる。
【0032】また、キー切削中、開口閉塞部材38及び
スライダ6後面が、側部開口閉塞部材68の当接部68
Aに当接した状態で摺動し、シャッター57がスライダ
6と共に移動するので、前記開口51及び67が開くこ
とがなく、切粉の飛散が完全に防止される。しかも、切
削具カバー11がコンパクトであるから、キー切削作業
に支障をきたすことはない。
【0033】そして、被切削キー7及びマスターキー8
のサイズが大きい場合でも、切削具カバー11の前及び
右側にキー出入スリット59,62を備えているので、
前記キー7を切削具カバー11内に挿入して、その切削
を行なうことができ、各サイズのキーの切削に対応でき
る。さらに、倣い具4の調整つまみ22には、軸74と
同心円上に複数の調整孔73を備えかつ、この孔73底
に倣い具後端4Bが当接するので、寸法調整を精度よく
かつ確実に行なうことができる。
【0034】図9,図10は、本発明の第二の実施形態
の要部を示し、第一実施形態と異なるところは、切削具
カバー11の天板52及び後側板81が透明板からな
り、後側板81は左右両側板14,46にボルト82に
より着脱可能に取付けられ、後側板81の上端に天板5
2の後端がヒンジ83により開閉自在に取付けられ、天
板52の前端がマグネット84及び吸着鉄板85により
着脱可能に固着されている点である。なお、天板52の
左端前部に、天板開閉ハンドル86が設けられている。
【0035】第二実施形態によれば、透視部が広くなる
ので、切削中のキーの観察がし易くなり、後側板81を
取り外すことにより、切削具カバー11内の掃除が容易
になる。なお、天板52のみを透明板により構成でき、
さらに、天板52のうち前半分を透明板としてヒンジに
より開閉自在に取付けることができる。
【0036】本発明は、上記各実施形態に限定されるも
のではなく、例えば、スライダ6に固着した開口閉塞部
材38を、スライダ6と一体構造とすることができる。
【0037】
【発明の効果】本発明は、上述のように、ベース上に切
削具と倣い具とが所定間隔をおいて配設され、該切削具
と倣い具に対して切削具の軸方向に往復動するサドル上
に、サドル移動方向と直交する方向に往復動するスライ
ダを設け、該スライダ上に、被切削キー及びマスターキ
ーをそれぞれ挟持する一対のキーバイスを、前記切削具
と倣い具との離間距離を同じくして配設してなる合鍵複
製機において、前記切削具を囲みかつ前記スライダの入
出を許容する開口を備えた切削具カバーが設けられ、該
カバーの少なくとも一部に、被切削キーの削成状況を観
察できる透視部を設けたことを特徴とするものであるか
ら、キー切削中における切粉の飛散を防止でき、カバー
がコンパクトで切削作業の邪魔にならず、作業性の向上
を図ることができる(請求項1)。
【0038】請求項2記載の発明によれば、切削具カバ
ーの天板を透明板にすることにより、透視部が広くな
り、被切削キーの切削状況が見易くなる。請求項3記載
の発明によれば、前記切削具カバーに、前記スライダの
切削具軸方向への移動に追従して前記開口の一部を開閉
するシャッターが設けられているものであるから、キー
切削中にスライダが移動しても、前記切削具カバーの開
口が開放されることがなく、切粉の飛散を完全に防止で
きる。
【0039】請求項4記載の発明によれば、前記シャッ
ターに、内側端から外側方向に延びる被切削キー出入窓
が設けられ、該窓にこれを塞ぎかつキー出入スリットを
有するゴム等の弾性体からなる閉塞部材が装着されてい
るものであるから、サイズの大きい被切削キーの切削が
可能である。また、請求項5記載の発明によれば、前記
切削具カバーの前記シャッターと反対側の開口端に、前
記スライダが当接して該スライダと前記開口端の間を少
なくともキー切削中に塞ぐ閉塞部材が、スライダの移動
方向に出退自在に設けられているものであるから、キー
切削中にスライダと切削具カバーの側部開口の間に隙間
ができず、切粉の飛散を完全に防止できる。
【0040】そして、請求項6記載の発明によれば、前
記閉塞部材の反対側でかつ前記シャッター側の切削具カ
バー側板に、被切削キーの出入窓が設けられ、該出入窓
にキー出入スリットを有するゴム等からなる弾性板が装
着されているものであるから、被切削キーの把持部が大
きい場合でも、キーの切削ができ、大小種々の合鍵複製
に対応可能である。
【0041】さらに、請求項7記載の発明によれば、前
記倣い具が、ベースに立設した取付部材にスライダ移動
方向に所定距離だけ移動可能に取付けられると共に、常
時切削具側にばね等により付勢され、前記倣い具の切削
具側外端が、前記取付部材に倣い具と平行な軸線回りに
回動可能に設けた調整つまみの複数の調整孔のうちの1
つに嵌入可能とされ、前記調整孔の深さが順次深くされ
ていることを特徴とするものであるから、マスターキー
が新品又は使い古したもののいずれの場合にも、倣い具
の位置調整を容易にかつ正確に行なうことができ、適正
な合鍵を複製できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態を示す正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の右側面図である。
【図4】図1のA−A線矢視拡大図である。
【図5】図4の右側面図である。
【図6】同実施形態における調整つまみの拡大平面図で
ある。
【図7】図6の正面図である。
【図8】同実施形態における倣い具の取付構造を示す一
部破断側面図である。
【図9】本発明の第二の実施形態の要部を示す右側面図
である。
【図10】図9の上平面図である。
【符号の説明】
1 合鍵複製機 2 ベース 3 切削具 4 倣い具 4B 倣い具後端 5 サドル 6 スライダ 7 被切削キー 8 マスターキー 9 キーバイス 10 キーバイス 11 切削具カバー 14 カバー左側板 16 カッター軸 19 アーム(取付部材) 20 孔 21 コイルばね 22 調整つまみ 38 開口閉塞部材 46 右側板 51 開口 52 天板 53 窓 54 透明板 57 シャッター 58 被切削キー出入窓 59 キー出入スリット 60 閉塞部材 61 キー出入窓 62 キー出入スリット 63 閉塞部材 67 側部開口 68 側部開口閉塞部材 69 コイルばね 72 中心軸孔 73 調整孔 74 軸

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース上に切削具と倣い具とが所定間隔
    をおいて配設され、該切削具と倣い具に対して切削具の
    軸方向に往復動するサドル上に、サドル移動方向と直交
    する方向に往復動するスライダを設け、該スライダ上
    に、被切削キー及びマスターキーをそれぞれ挟持する一
    対のキーバイスを、前記切削具と倣い具との離間距離を
    同じくして配設してなる合鍵複製機において、 前記切削具を囲みかつ前記スライダの入出を許容する開
    口を備えた切削具カバーが設けられ、該カバーの少なく
    とも一部に、被切削キーの削成状況を観察できる透視部
    を設けたことを特徴とする合鍵複製機。
  2. 【請求項2】 前記切削具カバーの天板が、透明板から
    なることを特徴とする請求項1に記載の合鍵複製機。
  3. 【請求項3】 前記切削具カバーに、前記スライダの切
    削具軸方向への移動に追従して前記開口の一部を開閉す
    るシャッターが設けられていることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の合鍵複製機。
  4. 【請求項4】 前記シャッターに、内側端から外側方向
    に延びる被切削キー出入窓が設けられ、該窓にこれを塞
    ぎかつキー出入スリットを有するゴム等の弾性体からな
    る閉塞部材が装着されていることを特徴とする請求項3
    に記載の合鍵複製機。
  5. 【請求項5】 前記切削具カバーの前記シャッターと反
    対側の開口端に、前記スライダが当接して該スライダと
    前記開口端の間を少なくともキー切削中に塞ぐ閉塞部材
    が、スライダの移動方向に出退自在に設けられているこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の合鍵複
    製機。
  6. 【請求項6】 前記閉塞部材の反対側でかつ前記シャッ
    ター側の切削具カバー側板に、被切削キーの出入窓が設
    けられ、該出入窓にキー出入スリットを有するゴム等か
    らなる弾性板が装着されていることを特徴とする請求項
    1〜5のいずれかに記載の合鍵複製機。
  7. 【請求項7】 前記倣い具が、ベースに立設した取付部
    材にスライダ移動方向に所定距離だけ移動可能に取付け
    られると共に、常時切削具側にばね等により付勢され、
    前記倣い具の切削具側外端が、前記取付部材に倣い具と
    平行な軸線回りに回動可能に設けた調整つまみの複数の
    調整孔のうちの1つに嵌入可能とされ、前記調整孔の深
    さが順次深くされていることを特徴とする請求項1〜6
    のいずれかに記載の合鍵複製機。
JP11308597A 1997-04-30 1997-04-30 合鍵複製機 Pending JPH10296581A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106807998A (zh) * 2015-11-30 2017-06-09 湖南衡泰机械科技有限公司 一种安全雕铣房

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CN106807998A (zh) * 2015-11-30 2017-06-09 湖南衡泰机械科技有限公司 一种安全雕铣房

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