JPH10296460A - 振動溶着装置 - Google Patents

振動溶着装置

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JPH10296460A
JPH10296460A JP12149697A JP12149697A JPH10296460A JP H10296460 A JPH10296460 A JP H10296460A JP 12149697 A JP12149697 A JP 12149697A JP 12149697 A JP12149697 A JP 12149697A JP H10296460 A JPH10296460 A JP H10296460A
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JP
Japan
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vibration
vibration welding
jig
welding apparatus
work
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JP12149697A
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English (en)
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Katsuhiko Dan
克 彦 団
Takahiro Shinoda
田 貴 浩 篠
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 繊維材等からなる加工材の表面を損傷しない
ように振動溶着しうる装置の提供。 【解決手段】 相互に当接された複数の加工材間に相対
的な振動を発生させて溶着加工を実行する振動溶着装置
であって、少なくとも一方がカーペット状である加工材
を加圧状に保持しうる対状の治具の内の少なくとも一方
の治具の加工材への当接面に弾力性を備えたクッション
部を配設し、このクッション部の加工材への当接面と加
工材に当接する他方の治具の当接面とを粗面部としたも
の。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車の内装材
や家具等に利用されるプラスチック材料の表面にカーペ
ット等の繊維材料を振動溶着させる技術分野に属するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、熱可塑性材料からなるプラスチッ
ク材等を接合させ、超音波振動を付与して溶着させるた
めの振動溶着技術は広く利用されている所である。
【0003】又、この振動溶着技術を利用して繊維材を
プラスチック材の表面に付着させる技術としては、例え
ば図3に示す技術(従来技術)が挙げられる。
【0004】即ち、支持手段S上に固設した下治具Lの
粗面状の頂面T上に振動溶着される熱可塑性材料からな
るプラスチック材Pを載置し、その上面に繊維材Fを臨
ませ、この繊維材Fの下面に添設した熱可塑材層Aを前
記プラスチック材Pに当接させるようにして繊維材Fを
プラスチック材Pに重ね合わせ、下面Bを粗面状とした
上治具Uを昇降手段Hにより下降させて繊維材Fに圧接
させると共に、振動手段Vにより上治具Uに横方向振動
を付与して繊維材Fをプラスチック材P上に振動溶着さ
せるものであって、この際、繊維材Fは上治具Uの粗面
状の下面Bによって把持させると共に、プラスチック材
Pについては下治具Lの粗面状の上面Tによって把持さ
れているため、繊維材Fに設けた熱可塑材層Aとプラス
チック材Pとの間には相対的な摩擦運動が発生し、結果
的に発熱による軟化後、振動が停止されると固形化して
溶着されることになるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来技術にあっ
ては、繊維材Fでカバーされたプラスチック材が低コス
トで量産しうるものであるが、尚、改善が期待される点
が残されていた。
【0006】即ち、前記上治具Uの下面Bの粗面がナー
ル目のローレット状であるため繊維材Fの把持力の点で
優れているとは言え、部分的には繊維材Fの表面上でズ
レ動いて結果として繊維材Fの表面を傷つけ、そのデザ
イン上の美感を損なうおそれがあってユーザからその改
善工夫が求められるところであった。
【0007】この発明が解決しようとする第1の課題点
は、加工材の表面が治具によって損傷されるのを未然防
止した装置を提供することである。
【0008】この発明が解決しようとする第2の課題点
は、加工材を弾性変形可能な粗面部によって安定的に保
持して、効率的に振動溶着加工処理をなしうる装置を提
供することである。
【0009】この発明が解決しようとする第3の課題点
は、治具にクッション部を加設した程度の構成が単純
で、故障のおそれが少ない装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の課題点を解決しう
るこの発明の対応手段は次の如くである。
【0011】(1) 相互に当接された複数の加工材間に相
対的な振動を発生させて溶着加工を実行する振動溶着装
置であって、前記加工材を加圧状に保持しうる対状の治
具の内の少なくとも一方の治具の加工材への当接面に弾
力性を備えたクッション部を配設したことを特徴とする
振動溶着装置。
【0012】(2) 前記クッション部の前記加工材への当
接面を粗面部としたことを特徴とする前記(1) 記載の振
動溶着装置。
【0013】(3) 前記加工材に当接する他方の治具の当
接面を粗面部としたことを特徴とする前記(1) 又は(2)
のいずれか1項記載の振動溶着装置。
【0014】(4) 前記複数の加工材の少なくとも一方が
繊維材を織布状としたカーペット状であることを特徴と
する前記(1) 乃至(3) のいずれか1項記載の振動溶着装
置。
【0015】
【発明の実施の形態】図1及び図2に示すこの発明の実
施の形態に係る振動溶着装置100は、微小な横振動を
利用する形式の具体例であって、ベースプレート1上に
振動溶着される第1及び第2の加工材W1 、W2 を重ね
合わせて載置しうる下治具2を設けると共に、この下治
具2に対向状に接近可能に配設した上治具3で前記第2
の加工材W2 を押接しうるように構成している。
【0016】即ち、支持枠4に垂設した対状の突子4
1、42間には、緩衝部材に51、52を介装して横振
動発生手段6が配設されており、この横振動発生手段6
の下面には、この横振動発生手段6によって、例えば1
00HZの振動の場合には2〜4mm、240HZの振
動の場合には1〜1.8mm程度の振巾で上治具3を横
振動させうるように治具ホルダ7により横振動発生手段
6に前記の上治具を連結させたものである。
【0017】又、前記横振動発生手段6は、制御部8に
連係されて図示を省略した電源からの通電により所定の
横振動を発生しうるものである。
【0018】前記制御部8は、別途一組の伸縮手段9
1、92により連結杆101、102を伸縮させてベー
スプレート1と支持枠4の間隔を拡張もしくは縮小さ
せ、結果的に上・下治具2、3の間隙を変更させ、加工
材W1 、W2 の圧接状態を変更させ振動溶着処理に寄与
させうるものである。
【0019】図2に示す前記の下治具2は、金属もしく
は硬質プラスチック等で構成されており、上治具3に対
向する表面を粗面部2Aとして第1の加工材W1 との間
に相対移動が発生しないよう安定的にこれを把持出来る
ように構成されている。
【0020】次に、下治具2に対向する上治具3は、金
属もしくは硬質プラスチック等からなる主体部3Bの下
面に硬質ゴム等からなる弾力性を備えた材料からなるク
ッション部3Cを連着しており、このクッション部3C
の下面には、第2の加工材W2 を相対移動しないように
把持する粗面部3Aを形成したものとしている。
【0021】ところで、この実施の形態の振動溶着装置
100により加工され、第1及び第2の加工材W1 、W
2 の構成についてみれば、第1の加工材W1 は、例えば
自動車のドアの内装板等を構成する熱可塑性プラスチッ
ク材料で構成されており、又、第2の加工材W2 にあっ
ては、織布状の繊維材a2 の下面に熱可塑材層b2 を添
設した2層状を呈したものを採用した。
【0022】
【実施例】前記の第1の加工材W1 は、アクリロニトリ
ル、ブタジェンもしくはスチレン等の熱可塑性プラスチ
ック材料をシート状に成形したものを採用した。
【0023】前記の第2の加工材W2 は、プリプロピレ
ン等を主素材とする繊維材を織布状としたカーペット状
のものを採用した。
【0024】前記の下治具2並びに上治具3の主体部3
Bは、金属製とし、クッション部3Cについては、硬度
がショアーDスケール50程度であって、厚さが約2m
mの硬質合成ゴムを採用した。
【0025】前記の粗面部2A、3Aは、いずれもナー
ル目のローレット状を呈する比較的にキメの粗い粗面と
なしたものである。
【0026】以上説明したこの振動溶着装置100の使
用状態は以下の通りである。
【0027】即ち、図1に示すように下治具2の粗面2
A上に第1及び第2の加工材W1 、W2 を積層状に載置
し、制御部8を操作して横振動発生手段6を始動させた
状態で、同様に制御部8により伸縮手段91、92によ
り連結杆101、102を収縮させる。
【0028】これによって加工材W1 、W2 を圧接状態
で約2秒間にわたって加振する。
【0029】その後、伸縮手段91、92を再び伸長さ
せて上・下治具1、2に対して第1及び第2の加工材W
1 、W2 を開放する。
【0030】これによって、振動溶着加工が終了する
が、この間における加工状況等について更に詳しく述べ
ると以下の通りである。
【0031】即ち、前記の加工工程において、第1の加
工材W1 は、下治具2の粗面部2Aに把持されて固定さ
れており、第2の加工材W2 については、上治具3には
図2に示す矢印X−X’方向沿いの往復振動が関与され
るが、クッション部3Cの粗面3Aが第2の加工材W2
を把持しているために第2の加工材W2 が矢印X−X’
方向に振動されることとなる。
【0032】この結果、第2の加工材W2 の表面が上治
具3によって損傷されるおそれがなく、しかも弾性的に
加圧された状態で第2の加工材W2 が加振されるので外
観デザイン的にも高品質の振動溶着製品を得ることが出
来るものである。
【0033】尚、クッション部3Cによる振動吸収も考
えられるが、実際に行った例においてはクッション部を
欠如するものの場合と同じ溶着条件で殆ど同じ溶着結果
が得られた。
【0034】尚、この実施の形態にあっては、各治具
2、3の対向状の粗面部2A、3Aが平行直線状に形成
されているが、この粗面部2A、3Aが非直線状(折
線、円弧状)であっても同様の溶着結果が得られること
は言うまでもないことである。
【0035】
【発明の効果】以上説明したこの発明による効果を挙げ
れば次の通りである。
【0036】 加工材の表面が振動溶着加工によって
も損傷されるおそれがなく、高品質な製品を得ることが
出来る。
【0037】 加工材は、弾性変形可能な粗面部によ
って安定的に把持されているため、振動運動損失が低減
され効率的に加工処理をすることが出来る。
【0038】 構造が単純で従来装置に軽便に採用出
来るものであり、故障の不安のないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の振動溶着装置の実施の形態を示す側
面図。
【図2】図1の作動状態の説明図。
【図3】従来技術の説明図。
【符号の説明】
100 振動溶着装置 2 下治具 2A 粗面部 3 上治具 3A 粗面部 3B 主体部 3C クッション部 6 横振動発生手段 8 制御部 91、92 伸縮手段 W1 第1の加工材 W2 第2の加工材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に当接された複数の加工材間に相対
    的な振動を発生させて溶着加工を実行する振動溶着装置
    であって、前記加工材を加圧状に保持しうる対状の治具
    の内の少なくとも一方の治具の加工材への当接面に弾力
    性を備えたクッション部を配設したことを特徴とする振
    動溶着装置。
  2. 【請求項2】 前記クッション部の前記加工材への当接
    面を粗面部としたことを特徴とする請求項1記載の振動
    溶着装置。
  3. 【請求項3】 前記加工材に当接する他方の治具の当接
    面を粗面部としたことを特徴とする請求項1又は2のい
    ずれか1項記載の振動溶着装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の加工材の少なくとも一方が繊
    維材を織布状としたカーペット状であることを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれか1項記載の振動溶着装置。
JP12149697A 1997-04-25 1997-04-25 振動溶着装置 Pending JPH10296460A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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