JPH1029547A - 操舵制御装置 - Google Patents

操舵制御装置

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Publication number
JPH1029547A
JPH1029547A JP18480296A JP18480296A JPH1029547A JP H1029547 A JPH1029547 A JP H1029547A JP 18480296 A JP18480296 A JP 18480296A JP 18480296 A JP18480296 A JP 18480296A JP H1029547 A JPH1029547 A JP H1029547A
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JP
Japan
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steering
gear
control device
clutch
automatic
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Application number
JP18480296A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Mori
宏 毛利
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手動操舵を規制せず、自動操舵中は操舵角範
囲を所定範囲に規制することを可能とする。 【解決手段】 ステアリングホイール5の操舵角に応じ
て前輪13を操舵する手動操舵機構1と、走行環境情報
を入力した制御手段47によるアクチュエータ27の制
御により前記前輪13を自動操舵する自動操舵機構3
と、前記自動操舵機構3に介設され、前記自動操舵のみ
を断続するクラッチ41とを備えた操舵制御装置におい
て、前記クラッチ41の接続時に機能し、前記自動操舵
の舵角範囲を機械的に規制するストッパ42を設けたこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の自動操舵
を可能とする操舵制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の操舵制御装置としては、
例えば、特開平5−50932号公報に記載された図9
に示すようなものがある。この図9の操舵制御装置は、
手動操舵機構1と自動操舵機構3とからなっている。
【0003】前記手動操舵機構1は、ステアリングホイ
ール5、ステアリングシャフト7、ピニオンギヤ9、ラ
ック11などを備えている。従って、ステアリングホイ
ール5を操舵すると、コラムシャフト7を介してピニオ
ンギヤ9に回転力が伝達され、この回転がピニオンギヤ
9からラック11へ伝達され、前輪13の操舵が行なわ
れる。
【0004】前記自動操舵機構3は、前記ステアリング
シャフト7に噛合するギヤ15を有し、このギヤ15が
クラッチ17を介してモータ19に連結されている。ク
ラッチ17及びモータ19はコントローラ21によって
制御されるようになっている。従って、コントローラ2
1の制御によってクラッチ17が接続され、モータ19
の回転によりギヤ15を介しステアリングシャフト7が
回転駆動され、ステアリングホイール5から手を放して
も自動的な操舵を行なうことができる。又、自動操舵機
構3の故障時などにはコントローラ21の制御によって
クラッチ17を切断することにより、自動操舵を解除す
ることができ、乗員の手動操舵機構1による操舵によっ
て円滑な運転操作を継続することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な構造において、自動操舵機構3によって自動操舵が行
なわれる時に、コントローラ21の制御によりモータ1
9の回転角を規制し、あるいはモータ19の回転角が一
定以上になる時に、クラッチ17を切るようにすること
によって一定の操舵角範囲内でのみ自動操舵を行なわせ
るようにすることができる。そして、このような自動操
舵により万一の場合でも、走行中に車線からずれるのを
抑制することができる。
【0006】一方、このような制御に加えて、自動操舵
中の操舵角の範囲を機械的に一定範囲内とすることによ
り、一定舵角範囲内の自動操舵をより確実に行なわせる
ことができる。しかしながら、舵角範囲を機械的に単に
規制してしまうと、手動操舵機構1での操舵に際して
も、舵角範囲が規制されてしまい、手動操舵によって急
な曲り角を曲がったり、駐車する際に大きくハンドルを
切ったりする場合に、大きな操舵角が必要となり、一定
操舵角範囲内での自動操舵と大きな操舵角を必要とする
こともある手動操舵との両立が困難となっていた。
【0007】そこで、本発明は、手動操舵を規制せずに
自動操舵を一定舵角範囲内で機械的に規制することがで
きる操舵制御装置の提供を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ステ
アリングホイールの操舵角に応じて前輪を操舵する手動
操舵機構と、走行環境情報を入力した制御手段によるア
クチュエータの制御により前記前輪を自動操舵する自動
操舵機構と、前記自動操舵機構に介設され、前記自動操
舵のみを断続するクラッチとを備えた操舵制御装置にお
いて、前記クラッチの接続時に機能し、前記自動操舵の
舵角範囲を機械的に規制するストッパを設けたことを特
徴とする。
【0009】従って、ステアリングホイールの操舵によ
り、操舵角に応じて手動操舵を行なうことができる。ま
た、クラッチを接続すると、自動操舵機構による自動操
舵が可能となり、走行環境情報を入力した制御手段がア
クチュエータを制御し、前輪を自動操舵することができ
る。クラッチを切ると、自動操舵機構が働かなくなり、
ステアリングホイールの操舵角に応じて前輪を手動操舵
することができる。そして、自動操舵中は、クラッチの
接続によってストッパが機能するため、舵角範囲を機械
的に規制することができ、自動操舵を一定舵角範囲内で
行なわせることができる。
【0010】請求項2の発明は、請求項1記載の操舵制
御装置であって、前記アクチュエータは、回転動力によ
って前記前輪を自動操舵する回転動力源であり、前記自
動操舵機構は、前記手動操舵機構に連結された第1ギヤ
及び該第1ギヤに噛合した第2ギヤと、前記アクチュエ
ータに連結された第3ギヤ及び該第3ギヤに噛合され且
つ前記第2ギヤに連動軸によって同軸に連結された第4
ギヤとを備え、前記クラッチは、前記連動軸に介設され
たことを特徴とする。
【0011】従って、請求項1の発明の作用に加え、ク
ラッチを接続するとアクチュエータの回転動力により第
3ギヤ、第4ギヤ、第2ギヤ及び第1ギヤを介し手動操
舵機構側に回転動力が伝達され、前輪を自動操舵するこ
とができる。クラッチを切ると、自動操舵は行なわれな
くなる。
【0012】請求項3の発明は、請求項2記載の操舵制
御装置であって、前記手動操舵機構は、ステアリングホ
イールの回転をステアリングシャフトを介して前輪へ伝
達するものであり、前記第1ギヤは、前記ステアリング
シャフトに同軸に連結されたことを特徴とする。
【0013】従って、請求項2の発明の作用に加え、ク
ラッチを接続すると第3ギヤ、第4ギヤ、第2ギヤ及び
第1ギヤを介してステアリングシャフトに回転動力が伝
達され、自動操舵を行なわせることができる。
【0014】請求項4の発明は、請求項2記載の操舵制
御装置であって、前記手動操舵機構は、ステアリングホ
イールの回転をステアリングシャフト及び第1ピニオン
ギヤからラックを介して前輪へ伝達するものであり、前
記第1ギヤは、前記ラックに噛合する第2ピニオンギヤ
に同軸に連結されたことを特徴とする。
【0015】従って、請求項2の発明の作用に加え、ク
ラッチを接続するとアクチュエータの回転動力が第3ギ
ヤ、第4ギヤ、第2ギヤ及び第1ギヤを介して第2ピニ
オンギヤに伝達され、第2ピニオンギヤの回転がラック
に伝達され、自動操舵を行なうことができる。
【0016】請求項5の発明は、請求項2〜4のいずれ
かに記載の操舵制御装置であって、前記第1ギヤ及び第
2ギヤの減速比よりも、前記第3ギヤ及び第4ギヤの減
速比を大きくしたことを特徴とする。
【0017】従って、請求項2〜4のいずれかの発明の
作用に加え、必要な操舵角に対し第4ギヤの回転角を小
さくすることができ、第4ギヤにストッパを設定するの
が容易となる。
【0018】請求項6の発明は、請求項1記載の操舵制
御装置であって、前記アクチュエータは、回転動力によ
って前記前輪を自動操舵する回転動力源であり、前記手
動操舵機構は、ステアリングホイールの回転をステアリ
ングシャフト及び第1ピニオンギヤからラックを介して
前輪へ伝達するものであり、前記自動操舵機構は、前記
アクチュエータによって回転駆動される第3ギヤ及び第
3ギヤに噛合され且つ前記ラックに噛合する第2ピニオ
ンギヤに連動軸を介して同軸に連結された第4ギヤを備
え、前記クラッチは、前記連動軸に介設されたことを特
徴とする。
【0019】従って、請求項1の発明の作用に加え、ク
ラッチを接続するとアクチュエータの回転動力により第
3ギヤ及び第4ギヤを介して第2ピニオンギヤが回転駆
動され、ラックの移動によって前輪を自動操舵すること
ができる。
【0020】請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれ
かに記載の操舵制御装置であって、前記ストッパは、前
記アクチュエータとクラッチとの間に設けられ、回転動
力の回転範囲を前記舵角範囲に対応して規制することを
特徴とする。
【0021】従って、請求項1〜6のいずれかの発明の
作用に加え、クラッチを接続するとアクチュエータとク
ラッチとの間に設けられたストッパが舵角範囲に対応し
てアクチュエータの回転動力の回転範囲を規制する。
又、クラッチを切ると、手動操舵機構による操舵に対し
てストッパは機能しなくなる。
【0022】請求項8の発明は、請求項2〜7のいずれ
かに記載の操舵制御装置であって、前記ストッパは、前
記第4ギヤに設けられた一対の係合部と、固定側に設け
られた一対の係止ピンとよりなることを特徴とする。
【0023】従って、請求項2〜7のいずれかの発明の
作用に加え、クラッチを接続すると自動操舵中にアクチ
ュエータが大きく回転し、第4ギヤが回転駆動されると
係合部が固定側の係止ピンに係合することによってその
回転範囲が規制され、これによって舵角範囲を規制する
ことができる。クラッチを切ると手動操舵機構に対し第
4ギヤは関わらなくなるのでストッパは機能しなくな
る。
【0024】請求項9の発明は、請求項4〜6のいずれ
かに記載の操舵制御装置であって、前記ストッパは、前
記第2ピニオンギヤ及びラックの噛合範囲を、前記舵角
範囲に対応して形成し構成したことを特徴とする。
【0025】従って、請求項4〜6のいずれかの発明の
作用に加え、自動操舵中にアクチュエータが大きく回転
すると、第2ピニオンギヤも大きく回転し、ラックの噛
合範囲を逸脱する。従って、それ以上第2ピニオンギヤ
によってラックは駆動されなくなり、舵角範囲を規制す
ることができる。
【0026】請求項10の発明は、請求項1記載の操舵
制御装置であって、前記自動操舵機構は、前記手動操舵
機構に連結された第1ギヤ及び第1ギヤに噛合し前記ア
クチュエータに連動軸を介して同軸に連結された第2ギ
ヤを備え、前記クラッチは、前記連動軸に介設されたこ
とを特徴とする。
【0027】従って、請求項1の発明の作用に加え、ク
ラッチを接続するとアクチュエータの回転駆動によって
第2ギヤ及び第1ギヤを介しステアリングシャフトが回
転駆動され、前輪を自動操舵することができる。クラッ
チを切ると、手動操舵機構のみによって前輪を操舵する
ことができる。
【0028】請求項11の発明は、請求項1記載の操舵
制御装置であって、前記自動操舵機構は、前記アクチュ
エータの回転動力を前記手動操舵機構側へ伝達するプー
リ及びベルトを備え、前記ストッパは、前記プーリの回
転範囲を規制することを特徴とする。
【0029】従って、請求項1の発明の作用に加え、ク
ラッチを接続するとアクチュエータの回転動力がプーリ
及びベルトを介して手動操舵機構側へ伝達され、前輪を
自動操舵することができる。又、自動操舵中にアクチュ
エータが大きく回転した時にはストッパがプーリの回転
範囲を規制し、これによって舵角範囲を規制することが
できる。クラッチを切ると手動操舵機構のみによる操舵
が行なわれる。
【0030】請求項12の発明は、請求項1〜11のい
ずれかに記載の操舵制御装置であって、前記舵角範囲
を、走行する道路の最小旋回半径と、自動操舵機構が作
動する自動車の最高車速と、該道路の最小旋回半径と、
車両のスタビリティファクタと、ステアリングギヤ比か
ら求められる最大操舵角を上回るものに設定したことを
特徴とする。
【0031】従って、請求項1〜11のいずれかの発明
の作用に加え、舵角範囲を最高車速、最高旋回半径、ス
タビリティファクタ、ステアリングギヤ比から求められ
る最大操舵角を上回るものに設定したため、道路状況な
どに応じた舵角範囲を設定することができる。
【0032】請求項13の発明は、請求項1〜12のい
ずれかに記載の操舵制御装置であって、前記クラッチを
切断したとき、前記ストッパと前記規制する舵角範囲と
の関係が左右均等の中立状態となるように復帰させる復
帰手段を設けたことを特徴とする。
【0033】従って、請求項1〜12のいずれかの発明
の作用に加え、クラッチを切断した時、ストッパと規制
する舵角範囲との関係が左右均等の中立状態となるよう
に復帰手段によって復帰されるため、再びクラッチが接
続され、自動操舵が行なわれる時にストッパを中立状態
から機能させることができ、自動操舵へ円滑に移行させ
ることができる。
【0034】請求項14の発明は、請求項1〜12のい
ずれかに記載の操舵制御装置であって、前記クラッチの
接続を、前記手動操舵機構による舵角が左右中立状態の
略零であるときのみ行なう接続規制手段を設けたことを
特徴とする。
【0035】従って、請求項1〜12のいずれかの発明
の作用に加え、自動操舵を行なうためのクラッチの接続
は、接続規制手段によって手動操舵機構による舵角が左
右中立状態の略零であるときにのみ行なわれるため、舵
角範囲を左右均等に確実に規制することができる。
【0036】
【発明の効果】請求項1の発明では、自動操舵の際にス
トッパによって舵角範囲を機械的に規制することがで
き、舵角範囲の規制をより確実に行なわせることができ
る。又、クラッチを切り、自動操舵を解除すると、手動
操舵機構の操舵に対しストッパは機能しなくなり、手動
操舵機構により前記規制された舵角範囲を越えて大きく
操舵することもできる。
【0037】請求項2の発明では、請求項1の発明の効
果に加え、クラッチを接続した時、アクチュエータの回
転動力を第3ギヤ、第4ギヤ、第2ギヤ、及び第1ギヤ
を介して手動操舵機構側に伝達することができ、前輪を
自動操舵することができる。従って、アクチュエータ側
の回転動力をストッパによって規制することにより、自
動操舵機構の舵角範囲を確実に規制することができる。
また、ギヤの減速により、アクチュエータを小形化する
こともできる。
【0038】請求項3の発明では、請求項2の発明の効
果に加え、クラッチの接続時にアクチュエータの回転動
力をステアリングシャフトに伝達することにより、前輪
の自動操舵を行なうことができる。そして、ストッパに
よりアクチュエータの回転動力を規制することにより、
ステアリングシャフトの回転範囲を規制し、自動操舵の
舵角範囲を確実に規制することができる。
【0039】請求項4の発明では、請求項2の発明の効
果に加え、クラッチの接続時にアクチュエータの回転動
力を第1ギヤから第2ピニオンギヤを介してラックに伝
達することができ、前輪の自動操舵を行なうことができ
る。そして、ストッパによりアクチュエータの回転動力
を規制することにより、ラックの移動範囲を規制し、自
動操舵の舵角範囲を確実に規制することができる。
【0040】請求項5の発明では、請求項2〜4のいず
れかの発明の効果に加え、第4ギヤの回転範囲を小さく
することにより、ストッパにより自動操舵の舵角範囲を
確実に規制することができる。
【0041】請求項6の発明では、請求項1の発明の効
果に加え、クラッチの接続時にアクチュエータの回転動
力を第2ピニオンギヤからラックに伝達することがで
き、前輪の自動操舵を確実に行なうことができる。そし
て、ストッパにより第2ピニオンギヤを介してラックの
動きを所定範囲に規制し、自動操舵の舵角範囲を確実に
規制することができる。
【0042】請求項7の発明では、請求項1〜6のいず
れかの発明の効果に加え、クラッチを接続するとストッ
パが機能し、アクチュエータの回転動力の回転範囲を規
制し、自動操舵の舵角範囲を確実に規制することができ
る。クラッチを切ると、ストッパは機能せず、手動操舵
機構による操舵を規制することなく行なわせることがで
きる。
【0043】請求項8の発明では、請求項2〜7のいず
れかの発明の効果に加え、クラッチの接続時に一対の係
止部と係止ピンとにより第4ギヤの回転範囲を規制する
ことができ、自動操舵の舵角範囲を確実に規制すること
ができる。
【0044】請求項9の発明では、請求項4〜6のいず
れかの発明の効果に加え、クラッチの接続時に第2ピニ
オンギヤの回転に対し、ラックは所定範囲内でのみ移動
可能であり、自動操舵の舵角範囲を確実に規制すること
ができる。また、特別なストッパは不要であり、構造が
簡単である。
【0045】請求項10の発明では、請求項1の発明の
効果に加え、クラッチの接続時にアクチュエータにより
第2ギヤ、第1ギヤを介して自動操舵を確実に行なわせ
ることができる。
【0046】請求項11の発明では、請求項1の発明の
効果に加え、クラッチの接続時にアクチュエータにより
プーリ及びベルトを介して自動操舵を確実に行なわせる
ことができる。
【0047】請求項12の発明では、請求項1〜11の
いずれかの発明の効果に加え、走行状況、道路状況など
に応じて、舵角範囲を設定することができ、舵角範囲の
確実な設定により円滑な自動操舵を行なわせることがで
きる。
【0048】請求項13の発明では、請求項1〜12の
いずれかの発明の効果に加え、クラッチの断続に関わら
ず、ストッパが常に正しい位置で機能し、舵角範囲の規
制を確実に行なうことができる。
【0049】請求項14の発明では、請求項1〜12の
いずれかの発明の効果に加え、クラッチの断続に関わら
ず、手動操舵機構とストッパとの関係を常に正しい状態
に維持することができ、舵角範囲を確実に規制すること
ができる。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(実施
形態)を説明する。尚、図9と対応する構成部分には同
符号を付して説明し、また重複した説明は省略する。
【0051】(第1実施形態)図1は、本発明の操舵制
御装置の概略構成図を示している。図1において、手動
操舵機構1は、ステアリングホイール5、ステアリング
シャフト7、ピニオンギヤ9、ラック11を備えてい
る。前記ステアリングシャフト7とピニオンギヤ9との
間には図示はしないがジョイントが介設されている。前
記ピニオンギヤ9及びラック11はラックハウジング2
3内に配置され、ラックハウジング23は図示しないイ
ンシュレータを介して車体側にマウントされている。前
記ラック11の両端部はナックルアーム及びアクスル2
5を介して前輪13に結合されている。
【0052】従って、ステアリングホイール5の操舵に
よってステアリングシャフト7、図示しないジョイント
を介してピニオンギヤ9に回転が伝えられる。ピニオン
ギヤ9の回転は、ラック11の並進運動に変換され、ラ
ック11の並進運動はナックルアーム及びアクスル25
の回転運動に変換されて前輪13が手動操舵される。
【0053】一方、自動操舵機構3はアクチュエータと
して回転動力源であるモータ27を備えている。該モー
タ27は後述する制御手段が走行環境情報を入力して制
御するようになっている。又、前記自動操舵機構3は手
動操舵機構に連結された第1ギヤ29及び該第1ギヤ2
9に噛合した第2ギヤ31、前記アクチュエータとして
のモータ27に連結された第3ギヤ33及び第3ギヤ3
3に噛合すると共に前記第2ギヤ39と連動軸37によ
って同軸に連結された第4ギヤ35とを備えている。
【0054】前記第1ギヤ29は前記ステアリングシャ
フト7に同軸に連結されている。前記第3ギヤ33はモ
ータ27の出力軸39に同軸に連結されている。前記連
動軸37にはクラッチ41が介設されている。従って、
クラッチ41は自動操舵機構3に介設され、自動操舵の
みを断続する構成となっている。該クラッチ41は後述
する制御手段によって断続制御されるようになってい
る。
【0055】前記モータ27とクラッチ41との間には
モータ27の回転動力の回転範囲を舵角範囲に対応して
規制するストッパ42が設けられている。従って、スト
ッパ42はクラッチ41の接続時に機能し、自動操舵の
舵角範囲を機械的に規制する構成となっている。
【0056】具体的には、図1,図2のように、ストッ
パ42は第4ギヤ35に設けられた一対の係合部43
a,43bと係止ピン45a,45bとよりなってい
る。係合部43a,43b、係止ピン45a,45bは
左右対称に設けられ、係止ピン45a,45bは固定側
である車体側に設けられ、第4ギヤ35の回転角をθ0
の範囲で規制するようになっている。尚、係止ピン45
a,45bに代えて、面で受けるような構造にすること
もできる。
【0057】ここで、前記モータ27は車両への搭載性
を考えるとなるべく小さくするのが肝要であるため、第
1ギヤ29、第2ギヤ31、第3ギヤ33、第4ギヤ3
5の減速比を所定のものに設定する必要がある。本実施
形態の場合、第3ギヤ33を多回転させて、第4ギヤ3
5をゆっくり回転させる構成としている。従って、第3
ギヤ33は±180°以上回転するため、所定の舵角範
囲に対応した回転角に機械的に規制するストッパを設定
することはできない。そこで、減速比の設定によって、
第4ギヤ35の回転角を小さなものとして、図2のよう
にストッパ42を設定している。尚、第2ギヤ31にス
トッパを設定しないのは、第2ギヤ31にストッパを設
定すると、クラッチ41を切ってもストッパが機能して
しまい、手動操舵機構1の操舵角を規制することになる
からである。
【0058】ここで、減速比を1/10とする場合の2
つの例についてギヤ比の設定を説明する。ここでは、θ
0 =±90°で仮に設定する。
【0059】
【表1】 このように、例1では第4ギヤ35の回転角が±90°
であり、第4ギヤ35にストッパ42を設けることがで
きる。しかし、例2の場合ではクラッチ17からステア
リングシャフト7に至る減速比が大きいため、第4ギヤ
35の回転角が±180°と大きくなりすぎ、ストッパ
を設定することができない。こうした事態を避けるため
に、第1ギヤ29、第2ギヤ31のギヤ比を大きくせず
に、各々の減速をクラッチ41とモータ27との間で行
なうことが望ましいのである。換言すると、モータ27
の減速を行なうときには、クラッチ41とステアリング
シャフト7との間の第1ギヤ29及び第2ギヤ31の減
速比よりも、クラッチ41とモータ27との間の第3ギ
ヤ33及び第4ギヤ35の減速比を大きく設定するのが
望ましく、本実施形態ではそのように設定している。
【0060】尚、本実施形態では、上記のようにギヤの
減速段は第1ギヤ29:第2ギヤ31、第4ギヤ35:
第3ギヤ33の2段であるが、段をさらに増やすことも
可能である。モータ27からクラッチ41までの間で多
段で減速する場合には、規制する所定の舵角範囲がθ0
であるとしてギヤの回転角度が±180°未満のギヤを
選択してストッパを設ければよい。尚、上記実施形態で
は、ギヤでモータ19の動力を伝えるようにしたが、各
ギヤをプーリに代え、ベルトを掛け回すことによって構
成することもできる。この場合、ストッパを設けるプー
リの回転角を±180°未満とし、このプーリにストッ
パを設けて舵角範囲を設定する。
【0061】ここで本実施形態では、上記のように第4
ギヤ35の規制された前記回転角θ0 が規制された舵角
範囲となっている。
【0062】前記規制する舵角範囲θ0 は次のように設
定している。対象となる自動車が走行する道路を、例え
ば最小旋回半径がR0 (一般に240mとされている)
の高速道路として、車両のスタビリティファクタを
S 、ホイールベースをl、自動操舵機構が作動する自
動車の最高車速をV0 、ステアリングギヤ比をNとする
と、必要舵角θはR0 /Nl(1+KS 0 2 )で得ら
れる。実際には、横Gが加わると、KS の値は増加する
し、路面μなどで車両のアンダーステアが増加しがちと
なるので少なくとも θ0 >Nl(1+KS 0 2 )/R0 ………(1) のように設定しなければならない。上記(1) 式で等号に
等号を含まないのは、自動操舵が正常に行なわれている
時に舵角規制するのではなく、万一の異常が発生した時
だけ必要舵角を越えた範囲で舵角規制を行なうのが本来
の目的だからである。
【0063】次に、前記モータ27の制御は図3のよう
な制御装置によって行なう。即ち、前記モータ27は、
走行環境情報を入力した制御手段としてのコントローラ
47によって制御されるようになっている。
【0064】前記走行環境情報は車載カメラであるCC
Dカメラ49と、車速を検出する車速センサ51によっ
て検出され、CCDカメラ49の信号は画像処理装置5
3に入力されるようになっており、画像処理装置53は
コントローラ47と信号のやり取りを行なうようになっ
ている。車速センサ51の信号はコントローラ47に入
力されるようになっている。
【0065】コントローラ47からはステアリングモー
タドライバ55とクラッチドライバ57へ信号が出力さ
れ、ステアリングモータドライバ55はステアリングモ
ータ回転角センサ59との信号のやり取りによって図1
で示すモータ27を駆動する。クラッチドライバ57は
クラッチ17に断続信号を出力する。
【0066】具体的には、CCDカメラ49で車両前方
の画像を取り込み、画像処理装置53内で画像のエッジ
処理などを行ない、前方注視点での横変位値εをコント
ローラ47に入力する。前方注視点とは、例えば車幅方
向中央を通る前後方向の車体中心線上で自動車前方の規
定距離における点である。規定距離は実験等によって求
められ、前記前方注視点に車線が存在した場合でも再操
舵により車線の逸脱を回避できる距離である。又、横変
位値εは自動車前方の車線を区分する区分線と、前方注
視点との横方向における変位である。前記コントローラ
47には車速センサ51から車速値Vが入力される。
尚、前記前方注視点までの規定距離は車速値に応じて可
変にすることもできる。
【0067】前記コントローラ47は前方注視点横変位
εと車速値Vとから必要舵角θを演算し、ステアリング
モータドライバ55に信号を出力する。この信号によっ
てステアリングモータドライバ55がモータ27を駆動
する。ここで、図示はしないがモータ27はサーボ機構
により任意の初期値に制御できるものとしている。又、
コントローラ47はクラッチドライバ57に信号を出力
し、自動操舵中はクラッチ17が接続される。尚、コン
トローラ47からクラッチドライバ57、クラッチドラ
イバ57からクラッチ17間に万一断線があった時は、
クラッチ17が切られるように設定してある。
【0068】前記モータ27の駆動によってモータ27
の回転動力は出力軸39、第3ギヤ33、第4ギヤ3
5、連動軸37及びクラッチ41、第2ギヤ31、第1
ギヤ29を介してステアリングシャフト7に伝達され
る。
【0069】前記ステアリングシャフト7に伝えられた
回転動力は図示しないジョイントを介してピニオンギヤ
9に伝達され、ラック11の並進運動、ナックルアーム
及びアクスル25の回転運動を介して左右の前輪13の
自動操舵が行なわれる。
【0070】ここで、CCDカメラ49で車線区分線で
ある白線を認識しているとき、全く別のものを白線であ
ると判断してしまったり、コントローラ47に異常をき
たし、ステアリングモータドライバ55に非常に大きな
舵角値を誤って与えてしまった場合、ソフトウエアによ
り安全側に制御する手段が考えられる。しかし、故障モ
ードは多岐にわたり、あらゆる故障条件に対応するには
別々にセンサ等を設ける必要があり、制御に限界があ
る。このため、本実施形態ではモータ27が大きく回転
駆動された時、第4ギヤ35の係合部43a,43bが
係止ピン45a,45bに係止されることによって第4
ギヤ35の回転角をθ0 の範囲に規制し、自動操舵中の
舵角範囲を機械的に所定の範囲に規制する。
【0071】尚、係合部43a,43bが係止ピン45
a,45bに係止されて舵角規制が行なわれた時には、
モータ27が初期位置(目標位置)まで回転できなくな
るので、モータ27には大きな電流が流れることにな
る。この電流を検出してクラッチ41を切るように構成
することもできる。
【0072】前記クラッチ41を切ると、自動操舵機構
3による自動操舵は行なわれなくなり、係合部43a,
43b、係止ピン45a,45bはストッパ42として
機能しなくなる。従って、ステアリングホイール5の操
作により手動操舵機構1による操舵を舵角範囲の規制な
しに十分に行なうことができる。
【0073】このように機械的なストッパ42を設ける
ことにより、ソフトウエアで舵角範囲を規制する場合の
ように、多数のセンサなどを設ける必要がなくなり、著
しいコストダウンを図ることができる。又、ソフトウエ
アによる舵角範囲の規制に加えて、上記機械的なストッ
パ42による舵角範囲の規制を行なう場合には、舵角範
囲の規制が2重となり、より確実に規制を行なうことが
できる。
【0074】ところで、クラッチ41が接続された後、
操舵角範囲は左右均等に存在する必要がある。左右均等
でなければ左右方向で舵角が異なり、右コーナは楽々回
れるが、左コーナは曲がれなくなるなど、自動操舵に不
具合を生じるからである。このような不具合を生じない
ためには、前記クラッチ41を切断したとき、ストッパ
42と前記規制する舵角範囲θ0 との関係が左右均等の
中立状態となるようにし、またクラッチ41の接続を手
動操舵機構1による舵角が左右中立状態の略零である時
にのみ行なう必要がある。
【0075】このため、前記コントローラ47はクラッ
チ41を切断した時、前記左右均等の中立状態となるよ
うに復帰させる復帰手段として機能させ、また前記クラ
ッチ41の接続を前記左右中立状態の略零である時にも
に行なう接続規制手段として機能させている。
【0076】前記コントローラ47の復帰手段としての
ロジックを図4の(a)に、前記接続規制手段としての
ロジックを図4の(b)に示している。
【0077】図4(a)のように、前記コントローラ4
7はステップS1において自動運転解除になったか否か
の判断を行ない、クラッチ41が切られたか否かの判断
が行なわれる。クラッチ41が切られた時にステップS
2において第4ギヤ35を中立状態となるように復帰さ
せる。
【0078】又、図4(b)のようにステップS11で
自動運転に入ろうとしているか否かが判断される。この
判断は乗員の意思によってスイッチ操作などにより自動
運転が行なわれるような場合、そのスイッチが押された
か否かなどによって判断することができる。自動運転に
入ろうとしていると判断された場合には、ステップS1
2に移行し、ハンドル角の絶対値がθref を下回ってい
るか否かの判断が行なわれる。この角θref は零に近い
値である。ステップS12でハンドル角の絶対値がθ
ref を下回っていると判断されれば、ステップS13に
おいて自動運転モードが開始される。即ち、クラッチ4
1が接続されるのである。
【0079】この図4のように制御することにより、ス
トッパ42がクラッチ41の断続に関わらず常に正しい
状態で機能することができ、手動操舵機構1、自動操舵
機構3による操舵を無理なく行ない、自動操舵機構3に
よる自動操舵中はストッパ42による操舵角の規制を確
実に行なわせることができる。
【0080】図5は上記第1実施形態の変形例を示し、
第1実施形態に対し第3ギヤ33、第4ギヤ35を省い
た。この例では、連動軸37のモータ27側にストッパ
を設ける。この図5の構造では減速段を持たないため、
モータ27のトルクを十分確保する必要がある。即ち、
モータ27のトルクを十分に大きく確保する以外は上記
実施形態と同一であるため、図5の形態においても上記
同様の作用効果を奏することができる。また、減速段を
持たないため、機構が簡単である。
【0081】(第2実施形態)図6は本発明の第2実施
形態を示している。第2実施形態では、ステアリングシ
ャフト7側のピニオンギヤ(第1ピニオンギヤ)9に対
し、第2ピニオンギヤ61が設けられ、第2ピニオンギ
ヤ61には連動軸63を介して第1ギヤ29が同軸に連
結されている。減速段を構成する第1ギヤ29、第2ギ
ヤ31、第3ギヤ33、第4ギヤ35などの構成は第1
実施形態と同一であり、クラッチ41が連動軸37に介
設されている。ラックハウジング23にはサブハウジン
グ部65が一体に設けられ、モータ27はサブハウジン
グ部65にマウントされ、第1ギヤ29、第2ギヤ3
1、第3ギヤ33、第4ギヤ35などはサブハウジング
部65内に収納されている。ストッパ42の係止ピン4
5a,45bは、固定側であるサブハウジンク部65に
固定されている。
【0082】従って、本実施形態では、クラッチ41を
接続するとモータ27の回転動力が第3ギヤ33、第4
ギヤ35、クラッチ41及び連動軸37、第2ギヤ3
1、第1ギヤ29、連動軸63を介して、第2ピニオン
ギヤ61に伝達され、第2ピニオンギヤ61の回転がラ
ック11の並進運動となり、第1実施形態同様に前輪1
3の自動操舵を行なうことができる。又、第1実施形態
と同様に自動操舵中の舵角範囲をストッパ42により機
械的に規制することができる。従って、第1実施形態と
同様な作用効果を奏することができる。又、本実施形態
では、自動操舵機構3をエンジンルーム内に収納するこ
とができるので、モータ19の作動音などが車室内に伝
達されないなどの効果を有する。
【0083】図7は第2実施形態の変形例を示してい
る。この実施形態は図6の実施形態に対し、第1ギヤ2
9、第2ギヤ33を省いている。また、ストッパ42の
係止ピン45a,45bは、固定側であるサブハウジン
グ65の仕切板65aに固定されている。このような形
態でも第2実施形態と略同様な作用効果を奏することが
できる。
【0084】尚、第2実施形態に用いるストッパとして
は、前記第4ギヤ35に用いる係合部43a,43b及
び係止ピン45a,45bによるストッパ42に代え
て、図8のようなストッパ42を用いることもできる。
即ち、このストッパ67は第2ピニオンギヤ61及びラ
ック11の噛合範囲を前記舵角範囲θ0 に対応して形成
したものである。即ち、ラック11のラック歯11aが
第2ピニオンギヤ61の噛合する部分で舵角範囲θ0
対応した範囲にのみ設けられている。尚、図6,図7に
おいて第1ピニオンギヤ9側は手動操舵機構1による操
舵を十分に行なわせるためにラック歯は操舵角に応じた
全範囲に設けられている。
【0085】そして、図8のように構成することによ
り、必要舵角以上に自動操舵しようとしても第2ピニオ
ンギヤ61とラック11とが噛み合わないためにラック
11がストロークしなくなる。従って、自動操舵中の操
舵角を所定範囲θ0 に規制することができる。
【0086】尚、第2ピニオンギヤ61とラック11と
が噛み合わなくなると、ラック11はフリーになるが、
前輪13のセルフアライニングトルクで中立位置に戻
り、安全性は確保することができる。
【0087】前記各実施形態において、アクチュエータ
を、電動のモータに代えて、油圧駆動のモータや油圧シ
リンダの並進運動をクランク機構などで回転方向の運動
に変えたものを用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る概略全体構成図で
ある。
【図2】本発明の第1実施形態に係るストッパを説明す
る要部拡大図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る制御ブロック図で
ある。
【図4】本発明の第1実施形態に係るフローチャートで
あり、(a)は自動運転解除の場合のフローチャート、
(b)は自動運転に入る場合のフローチャートを示して
いる。
【図5】第1実施形態の変形例に係る形態の概略全体構
成図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る概略全体構成図で
ある。
【図7】第2実施形態の変形例に係る概略全体構成図で
ある。
【図8】第2実施形態に用いるストッパの変形例を示す
要部拡大図である。
【図9】従来例に係る概略全体構成図である。
【符号の説明】
1 手動操舵機構 3 自動操舵機構 5 ステアリングホイール 7 ステアリングシャフト 9 ピニオンギヤ(第1ピニオンギヤ) 11 ラック 11a ラック歯 13 前輪 27 モータ(アクチュエータ) 29 第1ギヤ 31 第2ギヤ 33 第3ギヤ 35 第4ギヤ 37 連動軸 41 クラッチ 42 ストッパ 43a,43b 係合部 43a、45b 係止ピン 47 コントローラ(制御手段) 61 第2ピニオンギヤ 63 連動軸 67 ストッパ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイールの操舵角に応じて
    前輪を操舵する手動操舵機構と、 走行環境情報を入力した制御手段によるアクチュエータ
    の制御により前記前輪を自動操舵する自動操舵機構と、 前記自動操舵機構に介設され、前記自動操舵のみを断続
    するクラッチとを備えた操舵制御装置において、 前記クラッチの接続時に機能し、前記自動操舵の舵角範
    囲を機械的に規制するストッパを設けたことを特徴とす
    る操舵制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の操舵制御装置であって、 前記アクチュエータは、回転動力によって前記前輪を自
    動操舵する回転動力源であり、 前記自動操舵機構は、前記手動操舵機構に連結された第
    1ギヤ及び該第1ギヤに噛合した第2ギヤと、前記アク
    チュエータに連結された第3ギヤ及び該第3ギヤに噛合
    され且つ前記第2ギヤに連動軸によって同軸に連結され
    た第4ギヤとを備え、 前記クラッチは、前記連動軸に介設されたことを特徴と
    する操舵制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の操舵制御装置であって、 前記手動操舵機構は、ステアリングホイールの回転をス
    テアリングシャフトを介して前輪へ伝達するものであ
    り、 前記第1ギヤは、前記ステアリングシャフトに同軸に連
    結されたことを特徴とする操舵制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の操舵制御装置であって、 前記手動操舵機構は、ステアリングホイールの回転をス
    テアリングシャフト及び第1ピニオンギヤからラックを
    介して前輪へ伝達するものであり、 前記第1ギヤは、前記ラックに噛合する第2ピニオンギ
    ヤに同軸に連結されたことを特徴とする操舵制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のいずれかに記載の操舵制
    御装置であって、前記第1ギヤ及び第2ギヤの減速比よ
    りも、前記第3ギヤ及び第4ギヤの減速比を大きくした
    ことを特徴とする操舵制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の操舵制御装置であって、 前記アクチュエータは、回転動力によって前記前輪を自
    動操舵する回転動力源であり、 前記手動操舵機構は、ステアリングホイールの回転をス
    テアリングシャフト及び第1ピニオンギヤからラックを
    介して前輪へ伝達するものであり、 前記自動操舵機構は、前記アクチュエータによって回転
    駆動される第3ギヤ及び第3ギヤに噛合され且つ前記ラ
    ックに噛合する第2ピニオンギヤに連動軸を介して同軸
    に連結された第4ギヤを備え、 前記クラッチは、前記連動軸に介設されたことを特徴と
    する操舵制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の操舵制
    御装置であって、前記ストッパは、前記アクチュエータ
    とクラッチとの間に設けられ、回転動力の回転範囲を前
    記舵角範囲に対応して規制することを特徴とする操舵制
    御装置。
  8. 【請求項8】 請求項2〜7のいずれかに記載の操舵制
    御装置であって、前記ストッパは、前記第4ギヤに設け
    られた一対の係合部と、固定側に設けられた一対の係止
    ピンとよりなることを特徴とする操舵制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項4〜6のいずれかに記載の操舵制
    御装置であって、前記ストッパは、前記第2ピニオンギ
    ヤ及びラックの噛合範囲を、前記舵角範囲に対応して形
    成し構成したことを特徴とする操舵制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の操舵制御装置であっ
    て、 前記自動操舵機構は、前記手動操舵機構に連結された第
    1ギヤ及び第1ギヤに噛合し前記アクチュエータに連動
    軸を介して同軸に連結された第2ギヤを備え、前記クラ
    ッチは、前記連動軸に介設されたことを特徴とする操舵
    制御装置。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の操舵制御装置であっ
    て、 前記自動操舵機構は、前記アクチュエータの回転動力を
    前記手動操舵機構側へ伝達するプーリ及びベルトを備
    え、 前記ストッパは、前記プーリの回転範囲を規制すること
    を特徴とする操舵制御装置。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれかに記載の操
    舵制御装置であって、 前記舵角範囲を、走行する道路の最小旋回半径と、自動
    操舵機構が作動する自動車の最高車速と、該道路の最小
    旋回半径と、車両のスタビリティファクタと、ステアリ
    ングギヤ比から求められる最大操舵角を上回るものに設
    定したことを特徴とする操舵制御装置。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12のいずれかに記載の操
    舵制御装置であって、 前記クラッチを切断したとき、前記ストッパと前記規制
    する舵角範囲との関係が左右均等の中立状態となるよう
    に復帰させる復帰手段を設けたことを特徴とする操舵制
    御装置。
  14. 【請求項14】 請求項1〜12のいずれかに記載の操
    舵制御装置であって、 前記クラッチの接続を、前記手動操舵機構による舵角が
    左右中立状態の略零であるときのみ行なう接続規制手段
    を設けたことを特徴とする操舵制御装置。
JP18480296A 1996-07-15 1996-07-15 操舵制御装置 Pending JPH1029547A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100831448B1 (ko) * 2001-09-18 2008-05-21 주식회사 엘지생활건강 휴대용 개인 구강 위생 용품
JP2008522890A (ja) * 2004-12-10 2008-07-03 ツェットエフ、レンクジステメ、ゲゼルシャフト、ミット、ベシュレンクテル、ハフツング 操舵システム
JP2011207407A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 National Agriculture & Food Research Organization 走行車両自動操舵用駆動装置
CN105584524A (zh) * 2015-12-21 2016-05-18 山河智能装备股份有限公司 一种工程机械转向控制系统及其控制方法
KR20190010962A (ko) * 2017-07-24 2019-02-01 현대모비스 주식회사 상용차용 조향장치
JP2019077308A (ja) * 2017-10-24 2019-05-23 アイシン精機株式会社 車両用シート制御装置

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