JPH10295061A - 永久磁石回転子の着磁方法 - Google Patents

永久磁石回転子の着磁方法

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JPH10295061A
JPH10295061A JP10004197A JP10004197A JPH10295061A JP H10295061 A JPH10295061 A JP H10295061A JP 10004197 A JP10004197 A JP 10004197A JP 10004197 A JP10004197 A JP 10004197A JP H10295061 A JPH10295061 A JP H10295061A
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昭一 川又
Suetaro Shibukawa
末太郎 渋川
Osamu Koizumi
小泉  修
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Abstract

(57)【要約】 【課題】集中巻型永久磁石回転電機において、回転子を
固定子内より取り出さずに着磁する。 【解決手段】U相,V相,W相の3相のうち2相の巻線
2に電流を流すことにより回転子3の所定の磁石素材4
を着磁し、回転子3を所定の角度回転固定し、2相の巻
線のうち1相を他の1相に切り換え、切り換え後の2相
の巻線2に電流を流すことにより磁石素材4を着磁す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は永久磁石回転電機に
係り、特に永久磁石回転電機の回転子の着磁方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】磁束発生手段に永久磁石を使用する永久
磁石回転電機は、回転子の永久磁石が常に磁力を発生し
ていることから、回転子の周囲に鉄粉が付着することや
固定子鉄心に磁力が働くことにより、組立時において回
転子を固定子に収めるための工夫が必要である。
【0003】また、回転子を固定子内に収めた後、回転
子の永久磁石の磁力が劣化した場合には、回転子を固定
子より取り出し再着磁しなければならない。
【0004】特公昭62−45786 号公報には、永久磁石回
転電機のうち固定子の巻線方式として分布巻を用いた分
布巻型永久磁石回転電機を対象に、上記問題を克服する
着磁方法が開示されている。この公報には、位置決め電
源より固定子巻線に通電することによって生ずる巻線起
磁力の位置に回転子を保持し、ついで着磁電源より固定
子巻線に通電することによって生ずる巻線起磁力の位置
に回転子を移動させることにより回転子内磁石を着磁す
るものが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】昨今では、一般の大型
機に使用されている分布巻型の固定子に対して、コイル
エンドの長さを短くできること、巻線長が短く低抵抗の
ため効率を高めることができること等の理由により、固
定子突極に巻線を集中的に巻回する集中巻型永久磁石回
転電機が所望されている。
【0006】集中巻型永久磁石回転電機において前記公
報に記載の方法を応用することは困難である。その理由
は、分布巻型永久磁石回転電機の固定子鉄心が1相の磁
束を発生する周方向幅が回転子の一の磁石素材の周方向
幅とほぼ一致するのに対し、集中巻型永久磁石回転電機
はその二つが一致しないからである。
【0007】従って、分布巻型永久磁石回転電機に前記
公報記載の方法を適用すれば、2度目の着磁のために回
転子を回転させても、1度目の着磁でそれぞれN極,S
極に着磁された磁石素材は、またそれぞれN極,S極に
着磁するための巻線に対向し、着磁が可能である。
【0008】しかし、該方法を集中巻型永久磁石回転電
機に適用すると、1度目の着磁でそれぞれN極,S極に
着磁された磁石素材の一方が、1度目に着磁された極に
着磁する固定子突極に対向したとき、他の一方の磁石素
材は必ず1度目に着磁された極とは逆の極の固定子突極
に対向することとなり、着磁が不可能である。
【0009】上記に鑑み本発明は、集中巻型永久磁石回
転電機の回転子において、固定子の内部から取り出さず
に回転子を着磁できる着磁方法を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、回転子の鉄
心に環状に磁石素材を配置し、前記回転子の外周に配置
された固定子の突極に集中的に巻回された3相の巻線に
電流を流すことにより前記磁石素材を着磁する永久磁石
回転子の着磁方法において、前記3相のうち2相の巻線
が施された突極に対応する磁石素材の部分を着磁し、そ
の後前記回転子を所定の角度回転させて固定し、前記2
相の巻線のうちの1相と他の1相を組み合わせて前記磁
石素材の未着磁部分を着磁することを特徴とする永久磁
石回転子の着磁方法により達成される。
【0011】また上記目的は、回転子の鉄心に環状に磁
石素材を配置し、前記回転子の外周に配置された固定子
の突極に集中的に巻回された3相の巻線に電流を流すこ
とにより前記磁石素材を着磁する永久磁石回転子の着磁
方法において、所定の相互に隣り合った前記突極の間に
所定の相互に隣り合った前記磁石素材の間が対向するよ
う前記回転子を位置決め固定し、相互に隣り合った磁石
素材を逆極性に着磁することを特徴とする永久磁石回転
子の着磁方法により達成される。
【0012】また上記目的は、回転子の鉄心に環状に磁
石素材を配置し、前記回転子の外周に配置された固定子
の突極に集中的に巻回された3相の巻線に電流を流すこ
とにより前記磁石素材を着磁する永久磁石回転子の着磁
方法において、前記3相のうち1相の突極に所定の前記
磁石素材が対向するよう前記回転子を位置決め固定し、
相互に隣り合った磁石素材を逆極性に着磁することを特
徴とする永久磁石回転子の着磁方法により達成される。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態をなす
永久磁石回転電機の周方向断面図を示す。
【0014】固定子1の突極部13には巻線2が集中的
に巻回され、回転子1の回転子鉄心31には環状に複数
の磁石素材が配置されている。
【0015】固定子1は固定子鉄心11と巻線2とで構
成され、固定子鉄心はさらに突極部13とその磁束の通
路を形成する固定子ヨーク部12とからなる。ここでは
特に突極部13の数が12のものを示す。突極部13に
集中的に巻回された巻線2は巻線収納部14に収納され
る。各巻線2は空隙面での磁路を共有することがない構
成である。
【0016】回転子3には、着磁後に永久磁石として機
能する磁石素材4がほぼ等間隔のピッチで隣り合うよう
に設けられている。ここでは磁石素材4の数が8のもの
を示す。
【0017】図2は図1の永久磁石回転電機の軸方向断
面図である。
【0018】回転子3はシャフト5,ベアリング7を介
してエンドブラケット6に回転可能に保持される。回転
子3のシャフト5上には着磁された後の磁石素材4の位
置を検出する図示しない磁極位置検出器PSおよび位置
検出器Eを備える。
【0019】ここでは固定子鉄心11の外周にフレーム
が無い構成で示したが、必要によってはフレームを用い
てもよい。
【0020】図1において、巻線2のU相にはU1,U
2,U3,U4、V相にはV1,V2,V3,V4、W
相にはW1,W2,W3,W4がそれぞれ直列にかつ3
相スター結線で接続される。ここで添字は巻線番号であ
る。
【0021】磁石素材4を着磁する方法を以下に説明す
る。
【0022】はじめに固定子1のV相の突極部13とU
相の突極部13との間に回転子3の磁石素材4のN極と
S極の間が一致するよう、図1に示されているが如く回
転子3を位置決め固定する。位置決め固定の手段として
ここでは第1固定穴35を用いる。たとえば、図示しな
い貫通ボルトをエンドブラケット6に設けられた図示し
ない固定用のネジ穴を介して差し込むこと等により、回
転子3を所定の回転角に位置決めする。
【0023】次に、図示しない着磁電源より巻線2のV
相からU相にかけて着磁電流を通電する。このことによ
り、V相とU相の突極部13にギャップを介して対向す
る磁石素材4のうち、突極部13の周方向幅に対応する
部分が着磁される。
【0024】次に、W相の突極部13とV相の突極部1
3との間に回転子3の磁石素材4のN極とS極が一致す
るよう、回転子3を時計方向に15度回転させ、その位
置に回転子3を位置決め固定する。この場合も第1固定
穴35に対して反時計方向に15度の角度をなす第2固
定穴36を用いて位置決め固定を行う。
【0025】そして着磁電源により巻線2のV相からW
相に対して電流を通電する。このことにより、回転子3
の磁石素材4の残りの部分を着磁することが可能であ
る。
【0026】図3に本実施形態の原理図を示す。図3
(a)は固定子鉄心11を周方向に展開したもの、図3
(b)および図3(c)は回転子3の磁石素材4を周方
向に展開したものであり、それぞれ回転子3を第1固定
穴35,第2固定穴36によって位置決め固定したとき
のものである。
【0027】第1の段階では、図3(a)と図3(b)
の組み合わせのように、突極部13のV相とU相の間に
磁石素材4のN極とS極の間を一致させるべく第1固定
穴35によって回転子3が位置決め固定される。着磁電
源によって巻線2のV相からU相に対して電流を通電す
ると、図3(b)の斜線で示した磁石素材4の部分が図
示の極性に着磁される。
【0028】次に図3(a)と図3(c)の組み合わせ
のように、突極部13のW相とV相の間に磁石素材4の
N極とS極の間が一致するよう回転子3が15度回転さ
れ、第2固定穴36によって位置決め固定される。
【0029】そして着磁電源によって巻線2のV相から
W相に対して電流を通電すると、図3(c)で示した磁
石素材4の部分が図示の極性に着磁される。
【0030】図3(b)においてW相に対向する部分
は、S極とN極に着磁されるべき2つの隣り合った磁石
素材4の境目付近であり、回転子を15度回転させるこ
とによりその境目がW相とV相の間に来ることになる。
そこで図3(b)ですでに着磁された極性に、それぞれ
の磁石素材4が着磁されるよう、W相とV相に通電を行
う。
【0031】なお、それぞれの磁石素材4を3分割した
ときの中央部分は、図3(b)と図3(c)により2度
着磁されることとなるが、このことにより、磁石素材4
の全面を等間隔に完全に着磁することが出来る。
【0032】図4に本発明の一実施例をなす回転電機の
誘起電圧波形を示す。破線は固定子外の着磁装置により
完全に着磁された回転電機の誘起電圧波形を示し、実践
は本発明の実施形態により着磁された回転電機の誘起電
圧波形を示す。
【0033】図のように本発明の実施形態による誘起電
圧波形は固定子外の着磁装置によるものと比べてノイズ
を含んだ不完全なものとなるが、回転電機としての特性
は誘起電圧の実効値で定まり、その値は両者に差がな
く、十分な着磁が可能である。図5に図3(c)で着磁
されたときの磁石素材4の磁化方向を示す。
【0034】図のように、N極,S極内の周方向の両側
では異なった磁化方向を示す。すなわち、W1相に対向
するS極の左側は図3(b)の着磁による磁化が残り、
一方、W1相に対向するS極の右側は図3(c)の着磁
による磁化が残る。これらの影響は固定子外の着磁装置
により完全に着磁されたものと特性上ほとんど差異がな
い。
【0035】図6,図7に本発明の一実施例をなす永久
磁石回転電機、および着磁に必要なデバイスを組み合わ
せたときの電気的回路構成図を示す。
【0036】通常は、図6,図7のように巻線2がイン
バータ82に接続され、バッテリ83の電力を受けて回
転電機が回転する。このときコンタクタ84は閉じてお
く。なお、このコンタクタ84は、図6のようにインバ
ータ82内に備えられていても、図7のように回転電機
に設けられていてもよい。
【0037】着磁する際には、着磁装置81を着磁用端
子85に接続する。コンタクタ84を開き、着磁切換ス
イッチ86により所定の相を選んだ後、着磁装置81の
スイッチを入れることにより巻線に通電し、第1の着磁
を行う。その後回転子を所定の角度回転させ、着磁切換
スイッチ86を切り換えて、第2の着磁を行うものであ
る。
【0038】ここで着磁用端子85および着磁切換スイ
ッチ86は、図6または図7のように、回転電機、また
は着磁装置81のどちらに備えられていてもよい。ま
た、着磁切換スイッチ86ではなく、手動で所定の2相
を選び、着磁装置81に接続してもよい。
【0039】このような着磁方法によって、集中巻型永
久磁石回転電機の磁石素材を、回転子3を固定子1の内
部に入れたまま着磁することが可能である。また、時間
の経過等により発生磁束の小さくなった磁石素材を、回
転子3を取り出さずに再着磁が可能である。
【0040】従って、着磁用の治具が不要となり、集中
巻型永久磁石回転電機の製造時の工程が少なく、組立性
の良い回転電機が得られる。また回転電機を分解せずに
発生磁束をリフレッシュすることが可能である。
【0041】なお、このような着磁方法によって、磁石
素材4内部の磁束は回転子3の軸に対して放射状に着磁
される。
【0042】図8に本発明の他の実施形態を示す。
【0043】本実施形態の回転子3は、磁石埋め込み型
のものであり、磁石素材4,回転子鉄心31,磁極片部
32,磁極片部間のブリッジ部33,空隙部34によっ
て構成される。回転子鉄心31,磁極片部32、および
ブリッジ部33は、珪素鋼板等の磁性体によって一体に
構成される。
【0044】このような回転子3に対しては、1度の着
磁工程により全着磁が可能である。磁石素材4を着磁す
るときは、突極部13のV相とU相間を磁石素材4のN
極とS極の間を一致させるように第1固定穴35によっ
て回転子3を固定子1に対して位置決め固定する。これ
に着磁電源により巻線2のV相からU相に対して電流を
通電し、磁石素材4を図示の極性に着磁する。
【0045】集中巻型永久磁石回転電機において高効率
化を狙う場合、その特性により磁石素材4の数が突極部
13の数よりも少なくなる。この実施形態も、磁石素材
4の数8に対して突極部13の数は12である。従って
突極部13の周方向幅は自ずと磁石素材4の周方向幅よ
り小さくなり、ここに磁石素材4を2度着磁しなければ
ならない理由が存在する。
【0046】しかし、本実施形態のように磁石素材4を
回転子3の内部に埋め込むようなものの場合は、1度の
着磁で磁石素材4全体が着磁可能である。それは、磁石
素材4の外周にある磁極片部32が磁石素材4の周方向
全面に着磁起磁力をかけるよう作用するからである。
【0047】例えば図8の回転子の磁極材が回転子3の
外に露出していたならば、U1に対向する磁石素材4
は、図において左に隣り合ったN極の磁石素材4に近い
部分では完全に着磁されるのに対し、右に隣り合ったN
極の磁石素材4に近い部分は完全に着磁することは難し
く、1磁極の中でも磁極の着磁量に差が生じてしまう。
つまり、磁石素材の周方向の両端で着磁の大きさが変わ
ってしまう。しかし、U1から発生する磁束は、磁極片
部32を介して磁石素材4に至るため、磁極片部32が
磁束を分散させ、磁石素材4の全体を着磁することが可
能となるものである。
【0048】また、磁極片部32の厚さが小さい場合に
は、上述の効果はあまり期待できないが、磁石素材4の
周方向で着磁された磁束量が均等でなくても、回転子3
は回転子として十分に機能する。回転電機の特性は全体
の磁束量によって決まるものであり、一部の磁石素材に
おける磁束量の減少は影響が少なく、一度のみのいわば
偏った着磁でも全体としての特性にあまり影響はない。
【0049】図9に図8で着磁されたときの磁石素材4
の磁化方向を示す。
【0050】図のように、N極,S極内の周方向の両側
では異なった磁化方向を示す。すなわち、W1相に対向
するS極の左側は図3(b)の着磁による磁化が残り、
一方、W1相に対向するS極の右側は図3(c)の着磁
による磁化が残る。しかし、これらの影響は固定子外の
着磁装置により完全に着磁されたものと特性上ほとんど
差異がない。
【0051】図10に本発明の他の実施形態を示す。
【0052】これは図8で示した構造と同一の構造を持
つ集中巻型永久磁石回転電機であるが、ここでは第1固
定穴を、U相の突極部13の周方向中心と所定の磁石素
材4の周方向中心が合致するように設けている。
【0053】着磁する場合には、U相を着磁電源のプラ
ス側に、V相とW相とを並列にして着磁電源のマイナス
側に接続し、着磁電流を通電する。このことにより、磁
石素材4の全極を同時に着磁することが可能である。
【0054】つまり、U相の巻線2が作る起磁力を、磁
極片部32の効果によってその下のN極の磁石素材4全
面にかけることができる。一方S極の磁石素材4は、V
相とW相の二つの巻線によって幅広く着磁される。
【0055】図11に図9で着磁されたときの磁石素材
4の磁化方向を示す。
【0056】図のように、N極,S極内の周方向の両側
では異なった磁化方向を示す。すなわち、U相の巻線に
対向する磁石素材は、その周方向両側が周方向に着磁さ
れ、V相,W相の巻線に対向する磁石素材は半径方向に
磁化される。従ってN極,S極間で磁束量に若干の差が
生じるが、これらの影響は、磁極片部32により磁石素
材全面に磁化力がかかることにより、固定子外の着磁装
置により完全に着磁されたものと特性上ほとんど差異が
ない。
【0057】図12に本発明の他の実施形態を示す。
【0058】ここでは磁石素材の数が10,突極部が1
2の集中巻型永久磁石回転電機の実施形態を説明する。
【0059】はじめに、突極部13のU1+,U1-に対
して磁石素材4の極性がそれぞれN,Sとなるよう、第
1固定穴35によって図のように回転子3を固定する。
【0060】次に、U相を着磁電源のプラス側に、中性
点を着磁電源のマイナス側に接続し、着磁電流を通電す
ることにより、磁石素材4のN,Sの4極を着磁するこ
とができる。ここで、各相の巻線2の+−の符号は巻き
方向を指す。
【0061】次に回転子3を12度時計方向に回転さ
せ、突極部13のW1+,W1-と磁石素材4のN,Sを
一致させる。この位置に回転子3を固定し、巻線2の接
続の中性点を着磁電源のプラス側に、W相を着磁電源の
マイナス側に接続する。この状態で着磁電源より着磁電
流を通電することにより、磁石素材4のN,Sの4極を
着磁することができる。
【0062】さらに回転子3を12度時計方向に回転さ
せ、V相の巻線2を使用することによってさらに磁石素
材4のN,Sの4極を着磁することができる。この場
合、着磁した4極中2極は、既に着磁されたものであ
る。
【0063】以上の操作によって回転子3の全磁極を着
磁することが出来る。
【0064】このように、どのような突極部の数,磁石
素材の数に対しても、本発明を応用できるものである。
【0065】尚、以上は本発明の実施形態であり、記述
した方法にのみ限定される物ではない。また上記は集中
巻型永久磁石回転電機をその形態として説明したが、リ
ニアモータ等への適用も可能である。また、電動機だけ
でなく、発電機にも適用でき、さらに回転子の外転型,
内転型を問わない。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、3相のうち2相の巻線
が施された突極に対向する磁石素材の部分を着磁し、そ
の後回転子を所定の角度回転させて固定し、前記2相の
巻線のうちの1相と他の1相を組み合わせて磁石素材の
未着磁部分を着磁することにより、回転子を内部に入れ
たまま磁石素材を着磁することが可能となる。
【0067】また、所定の相互に隣り合った前記突極の
間に所定の相互に隣り合った前記磁石素材の間が対向す
るよう前記回転子を位置決め固定し、相互に隣り合った
磁石素材を逆極性に着磁することにより、回転子を内部
に入れたまま磁石素材を着磁することが可能となる。
【0068】また、3相のうち1相の突極に所定の磁石
素材が対向するよう回転子を位置決め固定し、相互に隣
り合った磁石素材を逆極性に着磁することにより、回転
子を内部に入れたまま磁石素材を着磁することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態をなす集中巻型永久磁石回
転電機の周方向断面図を示す。
【図2】図1の永久磁石回転電機の軸方向断面図を示
す。
【図3】本発明の一実施形態をなす回転子の着磁方法の
原理図を示す。
【図4】本発明の一実施形態をなす回転電機の誘起電圧
波形を示す。
【図5】図3(c)における永久磁石の磁化状況を示
す。
【図6】本発明の一実施形態をなす着磁用電気回路図を
示す。
【図7】本発明の一実施形態をなす着磁用電気回路図を
示す。
【図8】本発明の他の実施形態をなす集中巻型永久磁石
回転電機を示す。
【図9】図7の回転電機における永久磁石の磁化状況を
示す。
【図10】本発明の他の実施形態をなす集中巻型永久磁
石回転電機を示す。
【図11】図9の回転電機における永久磁石の磁化状況
を示す。
【図12】本発明の他の実施形態をなす集中巻型永久磁
石回転電機を示す。
【符号の説明】 1…固定子、2…巻線、3…回転子、4…磁石素材、5
…シャフト、6…エンドブラケット、7…ベアリング、
11…固定子鉄心、12…固定子ヨーク部、13…突極
部、14…巻線収納部、31…回転子鉄心、32…磁極
片部、33…ブリッジ部、34…空隙部、35…第1固
定穴、36…第2固定穴、81…着磁装置、82…イン
バータ、83…バッテリ、84…コンタクタ、85…着
磁用端子、86…着磁切換スイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渋川 末太郎 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内 (72)発明者 小泉 修 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転子の鉄心に環状に磁石素材を配置し、
    前記回転子の外周に配置された固定子の突極に集中的に
    巻回された3相の巻線に電流を流すことにより前記磁石
    素材を着磁する永久磁石回転子の着磁方法において、前
    記3相のうち2相の巻線が施された突極に対向する磁石
    素材の部分を着磁し、その後前記回転子を所定の角度回
    転させて固定し、前記2相の巻線のうちの1相と他の1
    相を組み合わせて前記磁石素材の未着磁部分を着磁する
    ことを特徴とする永久磁石回転子の着磁方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載において、磁石素材を着磁す
    る際には、所定の隣り合った突極同士の間と所定の隣り
    合った磁石素材同士の間を対向させて磁石素材を着磁す
    ることを特徴とする永久磁石回転子の着磁方法。
  3. 【請求項3】回転子の鉄心に環状に磁石素材を配置し、
    前記回転子の外周に配置された固定子の突極に集中的に
    巻回された3相の巻線に電流を流すことにより前記磁石
    素材を着磁する永久磁石回転子の着磁方法において、所
    定の相互に隣り合った前記突極の間に所定の相互に隣り
    合った前記磁石素材の間が対向するよう前記回転子を位
    置決め固定し、相互に隣り合った磁石素材を逆極性に着
    磁することを特徴とする永久磁石回転子の着磁方法。
  4. 【請求項4】回転子の鉄心に環状に磁石素材を配置し、
    前記回転子の外周に配置された固定子の突極に集中的に
    巻回された3相の巻線に電流を流すことにより前記磁石
    素材を着磁する永久磁石回転子の着磁方法において、前
    記3相のうち1相の突極に所定の前記磁石素材が対向す
    るよう前記回転子を位置決め固定し、相互に隣り合った
    磁石素材を逆極性に着磁することを特徴とする永久磁石
    回転子の着磁方法。
  5. 【請求項5】回転子の鉄心に環状に磁石素材を配置し、
    前記回転子の外周に配置された固定子の突極に集中的に
    巻回された3相の巻線に電流を流すことにより前記磁石
    素材を着磁する永久磁石回転子の着磁方法において、前
    記3相のうち2相の巻線を着磁電源に接続するとともに
    他の1相を開放することを特徴とする永久磁石回転子の
    着磁方法。
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